JPH08274561A - 利得制御方法及び自動利得制御増幅器 - Google Patents
利得制御方法及び自動利得制御増幅器Info
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- JPH08274561A JPH08274561A JP7076386A JP7638695A JPH08274561A JP H08274561 A JPH08274561 A JP H08274561A JP 7076386 A JP7076386 A JP 7076386A JP 7638695 A JP7638695 A JP 7638695A JP H08274561 A JPH08274561 A JP H08274561A
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- operational amplifier
- fet
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- gain
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- Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】増幅器の消費電流を低減し、且つ、その出力信
号レベルを一定に保つ。 【構成】増幅器11aの出力信号レベルのピークレベル
Vpをピーク検出器12で検出し、ピーク検出器12の
出力信号と基準電圧Vαとの差を積分回路13で積分し
た積分信号をオペアンプ11のバイアス制御端子tc に
供給し、基準電圧VαよりもピークレベルVpが小さい
とき積分信号がより大きくなってバイアス制御端子tc
への印加電圧がより大きくなることから、オペアンプ1
1のゲインを決定するオペアンプ11を構成するFET
の相互コンダクタンスGm値が変化し、オペアンプ11
のゲインバンド幅積(GB値)がより大きくなり、オペ
アンプ11のゲインが増加することによりオペアンプ1
1の出力信号レベルが高くなり、出力信号レベルのピー
クレベルVpと基準電圧Vαとが一致するまでこの操作
を繰り返し行って出力信号レベルを所定の基準信号レベ
ルVαに維持する。
号レベルを一定に保つ。 【構成】増幅器11aの出力信号レベルのピークレベル
Vpをピーク検出器12で検出し、ピーク検出器12の
出力信号と基準電圧Vαとの差を積分回路13で積分し
た積分信号をオペアンプ11のバイアス制御端子tc に
供給し、基準電圧VαよりもピークレベルVpが小さい
とき積分信号がより大きくなってバイアス制御端子tc
への印加電圧がより大きくなることから、オペアンプ1
1のゲインを決定するオペアンプ11を構成するFET
の相互コンダクタンスGm値が変化し、オペアンプ11
のゲインバンド幅積(GB値)がより大きくなり、オペ
アンプ11のゲインが増加することによりオペアンプ1
1の出力信号レベルが高くなり、出力信号レベルのピー
クレベルVpと基準電圧Vαとが一致するまでこの操作
を繰り返し行って出力信号レベルを所定の基準信号レベ
ルVαに維持する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、利得制御方法及び自動
利得制御増幅器の改良に関し、特に、低消費電流で歪み
率の低い利得制御方法及び自動利得制御増幅器に関す
る。
利得制御増幅器の改良に関し、特に、低消費電流で歪み
率の低い利得制御方法及び自動利得制御増幅器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】利得を自動的に変えて、入力信号の信号
強度に関わらず出力信号を一定に保つようにした自動利
得制御増幅器(以下、AGCアンプという。)は、近年
様々な分野において使用されている。図14は、従来の
AGCアンプ100の一例を示す回路図であり、このA
GCアンプ100はMOSFETからなる11個のFE
Tから構成されている。すなわち、電源ライン間に、P
チャネル形のFET101とNチャネル形のFET10
2との直列回路と、Pチャネル形のFET103とNチ
ャネル形のFET104との直列回路とが並列に接続さ
れ、FET102及びFET104のソースが互いに接
続されてこれと電源ラインとの間にNチャネル形のFE
T105が接続されている。そして、FET101及び
FET102の接続点と負極側電源ラインとの間に、直
列接続されたPチャネル形のFET106及びNチャネ
ル形のFET107が介挿され、同様に、FET103
及びFET104の接続点と負極側電源ラインとの間
に、直列接続されたPチャネル形のFET108及びN
チャネル形のFET109が介挿されている。さらに、
FET101及びFET102の接続点とFET108
及びFET109の接続点との間にPチャネル形FET
110が接続され、FET103及びFET104の接
続点とFET106及びFET107の接続点との間に
Pチャネル形FET111が接続されている。
強度に関わらず出力信号を一定に保つようにした自動利
得制御増幅器(以下、AGCアンプという。)は、近年
様々な分野において使用されている。図14は、従来の
AGCアンプ100の一例を示す回路図であり、このA
GCアンプ100はMOSFETからなる11個のFE
Tから構成されている。すなわち、電源ライン間に、P
チャネル形のFET101とNチャネル形のFET10
2との直列回路と、Pチャネル形のFET103とNチ
ャネル形のFET104との直列回路とが並列に接続さ
れ、FET102及びFET104のソースが互いに接
続されてこれと電源ラインとの間にNチャネル形のFE
T105が接続されている。そして、FET101及び
FET102の接続点と負極側電源ラインとの間に、直
列接続されたPチャネル形のFET106及びNチャネ
ル形のFET107が介挿され、同様に、FET103
及びFET104の接続点と負極側電源ラインとの間
に、直列接続されたPチャネル形のFET108及びN
チャネル形のFET109が介挿されている。さらに、
FET101及びFET102の接続点とFET108
及びFET109の接続点との間にPチャネル形FET
110が接続され、FET103及びFET104の接
続点とFET106及びFET107の接続点との間に
Pチャネル形FET111が接続されている。
【0003】そして、FET101及びFET103は
定電流源として作用し、そのゲートは共通のバイアス端
子t101に接続され、バイアス端子t101への印加
電圧を調整することにより、FET101及びFET1
03の電流値を調整している。また、FET102及び
FET104は入力用のMOSFETであり、FET1
02及びFET104のゲートはそれぞれ入力端子t1
02及びt103にそれぞれ接続されている。そして、
FET105は、定電流源として作用し、そのゲートは
バイアス制御端子t104に接続され、このバイアス制
御端子t104への印加電圧を調整することによってF
ET105の電流値を調整している。
定電流源として作用し、そのゲートは共通のバイアス端
子t101に接続され、バイアス端子t101への印加
電圧を調整することにより、FET101及びFET1
03の電流値を調整している。また、FET102及び
FET104は入力用のMOSFETであり、FET1
02及びFET104のゲートはそれぞれ入力端子t1
02及びt103にそれぞれ接続されている。そして、
FET105は、定電流源として作用し、そのゲートは
バイアス制御端子t104に接続され、このバイアス制
御端子t104への印加電圧を調整することによってF
ET105の電流値を調整している。
【0004】さらに、FET106、FET108、F
ET110、FET111はAGCアンプ100のゲイ
ン調整用のFETであり、FET106及びFET10
8のゲートは共通の制御端子t105に接続され、FE
T110及びFET111のゲートは共通の制御端子t
106に接続されている。そして、制御端子t105及
びt106への印加電圧を調整することにより、AGC
アンプ100のゲイン調整を行っている。
ET110、FET111はAGCアンプ100のゲイ
ン調整用のFETであり、FET106及びFET10
8のゲートは共通の制御端子t105に接続され、FE
T110及びFET111のゲートは共通の制御端子t
106に接続されている。そして、制御端子t105及
びt106への印加電圧を調整することにより、AGC
アンプ100のゲイン調整を行っている。
【0005】一方、FET107及びFET109はロ
ード用のMOSFETであり、FET107のゲートは
FET106及びFET107の接続点に接続されると
共に、一方の出力端子t107に接続され、FET10
9のゲートはFET108及びFET109の接続点に
接続されると共に、他方の出力端子t108に接続され
ている。
ード用のMOSFETであり、FET107のゲートは
FET106及びFET107の接続点に接続されると
共に、一方の出力端子t107に接続され、FET10
9のゲートはFET108及びFET109の接続点に
接続されると共に、他方の出力端子t108に接続され
ている。
【0006】そして、入力端子t102に入力信号をそ
のまま入力し、他方の入力端子t103には入力信号の
極性反転した入力信号を入力した状態で、例えば、制御
端子t105の電圧が十分小さく、制御端子t106の
電圧が十分大きいときには、FET110及び111は
完全にオフすることになり、この場合、このAGCアン
プ100はFET110及び111が存在しない場合と
全く同じに動作し、この時のAGCアンプ100のゲイ
ンは入力用のFET102及びFET104の相互コン
ダクタンスGm1と、ロード用のFET107及びFE
T109の相互コンダクダンスGm2との比a(a=G
m1/Gm2)によって与えられる。
のまま入力し、他方の入力端子t103には入力信号の
極性反転した入力信号を入力した状態で、例えば、制御
端子t105の電圧が十分小さく、制御端子t106の
電圧が十分大きいときには、FET110及び111は
完全にオフすることになり、この場合、このAGCアン
プ100はFET110及び111が存在しない場合と
全く同じに動作し、この時のAGCアンプ100のゲイ
ンは入力用のFET102及びFET104の相互コン
ダクタンスGm1と、ロード用のFET107及びFE
T109の相互コンダクダンスGm2との比a(a=G
m1/Gm2)によって与えられる。
【0007】また、例えば、制御端子t105及びt1
06の電圧が完全に等しく両者の電圧差が零である場合
には、入力端子t102に入力された信号と、その反転
信号が入力される入力端子t103への入力信号とがF
ET106〜111を介してそれぞれ同じ信号量が分割
されて出力端子に伝わるために信号は完全に打ち消さ
れ、その出力信号は零となり、よって、AGCアンプ1
00のゲインは零となる。
06の電圧が完全に等しく両者の電圧差が零である場合
には、入力端子t102に入力された信号と、その反転
信号が入力される入力端子t103への入力信号とがF
ET106〜111を介してそれぞれ同じ信号量が分割
されて出力端子に伝わるために信号は完全に打ち消さ
れ、その出力信号は零となり、よって、AGCアンプ1
00のゲインは零となる。
【0008】また、例えば、制御端子t105及びt1
06の電圧差が零でなく、且つ、あまり大きくない値の
場合には、このAGCアンプ100のゲインは零とa
(a=Gm1/Gm2)との間の値となる。すなわち、
AGCアンプ100のゲインは、制御端子t105及び
t106に印加する信号電圧によって、0〜aまでの範
囲で任意のゲインを設定することができるようになって
おり、最大ゲインaは、入力用FET102及び104
の相互コンダクタンスGm1と、ロード用のFET10
7及びFET109の相互コンダクダンスGm2との
比、a=Gm1/Gm2によって決定される。
06の電圧差が零でなく、且つ、あまり大きくない値の
場合には、このAGCアンプ100のゲインは零とa
(a=Gm1/Gm2)との間の値となる。すなわち、
AGCアンプ100のゲインは、制御端子t105及び
t106に印加する信号電圧によって、0〜aまでの範
囲で任意のゲインを設定することができるようになって
おり、最大ゲインaは、入力用FET102及び104
の相互コンダクタンスGm1と、ロード用のFET10
7及びFET109の相互コンダクダンスGm2との
比、a=Gm1/Gm2によって決定される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のAGCアンプを構成するMOSFETの相互コンダ
クタンス(以下、Gm値という。)は常に一定とは限ら
ず、入力される信号の振幅に弱く依存するという特性を
有している。この特性は、例えば、次式(1)によっ
て、表すことができる。
来のAGCアンプを構成するMOSFETの相互コンダ
クタンス(以下、Gm値という。)は常に一定とは限ら
ず、入力される信号の振幅に弱く依存するという特性を
有している。この特性は、例えば、次式(1)によっ
て、表すことができる。
【0010】 Gm(Vin)=Gm(0)〔1−K(Vin2 /Von)〕 ……(1) ここで、Vinは入力又は出力振幅の電圧レベル、Gm
(Vin),Gm(0)は、入力又は出力振幅がそれぞ
れ“Vin”,“0”のときのGm値、Kは、比例定
数、Vonは、MOSFETのゲート・ソース間電圧V
GSとしきい値電圧VTHとの差、すなわち、Von=VGS
−VTHで与えられる。
(Vin),Gm(0)は、入力又は出力振幅がそれぞ
れ“Vin”,“0”のときのGm値、Kは、比例定
数、Vonは、MOSFETのゲート・ソース間電圧V
GSとしきい値電圧VTHとの差、すなわち、Von=VGS
−VTHで与えられる。
【0011】したがって、上記(1)式のように、Gm
値は入力振幅に依存するために、図14に示すようなA
GCアンプにおいては、入力又は出力信号が大きい場合
にAGCアンプの出力信号の歪みが大きくなるという問
題がある。これを解決するためには、式(1)からわか
るように、入力及び出力振幅のレベルを小さく抑える
か、又はFETを流れる電流を増加してVonを大きく
設定するしか歪みを小さくする方法はなく、FETを流
れる電流を増加してVonを大きく設定した場合には消
費電流が大きくなってしまうという未解決の課題があ
る。
値は入力振幅に依存するために、図14に示すようなA
GCアンプにおいては、入力又は出力信号が大きい場合
にAGCアンプの出力信号の歪みが大きくなるという問
題がある。これを解決するためには、式(1)からわか
るように、入力及び出力振幅のレベルを小さく抑える
か、又はFETを流れる電流を増加してVonを大きく
設定するしか歪みを小さくする方法はなく、FETを流
れる電流を増加してVonを大きく設定した場合には消
費電流が大きくなってしまうという未解決の課題があ
る。
【0012】そこで、この発明は上記従来の未解決の課
題に着目してなされたものであり、低消費電流であり、
且つ、低歪み特性を有する利得制御方法及び自動利得制
御増幅器を提供することを目的としている。
題に着目してなされたものであり、低消費電流であり、
且つ、低歪み特性を有する利得制御方法及び自動利得制
御増幅器を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る利得制御方法は、入力信号が入力さ
れる、帰還回路とオペアンプとで構成される増幅器の出
力信号強度を一定にするために、利得を可変制御する利
得制御方法において、前記入力信号の周波数を前記増幅
器のロールオフ帯域の範囲内に設定し、前記増幅器の周
波数特性を可変制御することにより当該増幅器の利得を
変化させて前記出力信号強度を一定にすることを特徴と
している。
に、請求項1に係る利得制御方法は、入力信号が入力さ
れる、帰還回路とオペアンプとで構成される増幅器の出
力信号強度を一定にするために、利得を可変制御する利
得制御方法において、前記入力信号の周波数を前記増幅
器のロールオフ帯域の範囲内に設定し、前記増幅器の周
波数特性を可変制御することにより当該増幅器の利得を
変化させて前記出力信号強度を一定にすることを特徴と
している。
【0014】また、請求項2に係る利得制御方法は、前
記増幅器の周波数特性を当該増幅器の出力信号に基づい
て可変制御することを特徴としている。また、請求項3
に係る利得制御方法は、前記オペアンプのゲインバンド
幅積を制御することにより前記利得を制御することを特
徴としている。また、請求項4に係る利得制御方法は、
前記オペアンプのバイアスを制御することにより前記ゲ
インバンド幅積を制御することを特徴としている。
記増幅器の周波数特性を当該増幅器の出力信号に基づい
て可変制御することを特徴としている。また、請求項3
に係る利得制御方法は、前記オペアンプのゲインバンド
幅積を制御することにより前記利得を制御することを特
徴としている。また、請求項4に係る利得制御方法は、
前記オペアンプのバイアスを制御することにより前記ゲ
インバンド幅積を制御することを特徴としている。
【0015】また、請求項5に係る自動利得制御増幅器
は、周波数特性が可変なオペアンプと帰還回路とで構成
される増幅器と、該増幅器の出力強度を所定の設定値に
一致させるように前記オペアンプのゲインバンド幅積を
可変制御するバイアス制御回路とを備えることを特徴と
している。また、請求項6に係る自動利得制御増幅器
は、前記バイアス制御回路は、前記増幅器の出力信号の
ピークを検出するピーク検出回路と、該ピーク検出回路
の出力信号と予め設定した基準電圧との差を積分する積
分回路とを備えることを特徴としている。
は、周波数特性が可変なオペアンプと帰還回路とで構成
される増幅器と、該増幅器の出力強度を所定の設定値に
一致させるように前記オペアンプのゲインバンド幅積を
可変制御するバイアス制御回路とを備えることを特徴と
している。また、請求項6に係る自動利得制御増幅器
は、前記バイアス制御回路は、前記増幅器の出力信号の
ピークを検出するピーク検出回路と、該ピーク検出回路
の出力信号と予め設定した基準電圧との差を積分する積
分回路とを備えることを特徴としている。
【0016】また、請求項7に係る自動利得制御増幅器
は、前記バイアス制御回路は、前記オペアンプの帯域の
最大値を制限する帯域制限回路を備えたことを特徴とし
ている。また、請求項8に係る自動利得制御増幅器は、
前記オペアンプと前記帯域制限回路とが同一チップに形
成され、前記帯域制限回路は前記オペアンプの温度によ
るゲインバンド幅積の変動と同じ変動特性を有するPL
L回路により構成されていることを特徴としている。
は、前記バイアス制御回路は、前記オペアンプの帯域の
最大値を制限する帯域制限回路を備えたことを特徴とし
ている。また、請求項8に係る自動利得制御増幅器は、
前記オペアンプと前記帯域制限回路とが同一チップに形
成され、前記帯域制限回路は前記オペアンプの温度によ
るゲインバンド幅積の変動と同じ変動特性を有するPL
L回路により構成されていることを特徴としている。
【0017】さらに、請求項9に係る自動利得制御増幅
器は、前記帯域制限回路が動作時に、前記積分回路の出
力をロックすることを特徴としている。
器は、前記帯域制限回路が動作時に、前記積分回路の出
力をロックすることを特徴としている。
【0018】
【作用】請求項1に係る利得制御方法は、入力信号の周
波数を帰還回路とオペアンプとで構成される増幅器のロ
ールオフ帯域の範囲に設定し、この増幅器の周波数特性
を可変制御することにより増幅器のコーナー周波数を変
更して増幅器の利得を可変制御し、増幅器の出力信号強
度を一定にする。
波数を帰還回路とオペアンプとで構成される増幅器のロ
ールオフ帯域の範囲に設定し、この増幅器の周波数特性
を可変制御することにより増幅器のコーナー周波数を変
更して増幅器の利得を可変制御し、増幅器の出力信号強
度を一定にする。
【0019】また、請求項2に係る利得制御方法は、増
幅器の出力信号に基づいて、増幅器の周波数特性を制御
することにより、出力信号が小さいときにはコーナー周
波数を高くして利得を増加させ、逆に出力信号が大きい
ときにはコーナー周波数を低くして利得を減少させる。
また、請求項3に係る利得制御方法は、オペアンプのゲ
インバンド幅積を制御することにより周波数特性を変化
させ、増幅器のコーナー周波数を変更して利得を変化さ
せる。
幅器の出力信号に基づいて、増幅器の周波数特性を制御
することにより、出力信号が小さいときにはコーナー周
波数を高くして利得を増加させ、逆に出力信号が大きい
ときにはコーナー周波数を低くして利得を減少させる。
また、請求項3に係る利得制御方法は、オペアンプのゲ
インバンド幅積を制御することにより周波数特性を変化
させ、増幅器のコーナー周波数を変更して利得を変化さ
せる。
【0020】また、請求項4に係る利得制御方法は、オ
ペアンプのバイアスを制御することによりゲインバンド
幅積を変化させて周波数特性を変化させ、増幅器のコー
ナー周波数を変更することにより利得を変化させる。ま
た、請求項5に係る自動利得制御増幅器は、バイアス制
御回路によりオペアンプのゲインバンド幅積を変化させ
ることにより、増幅器の周波数特性を変化させコーナー
周波数を変更することにより増幅器の出力信号強度を所
定の設定値に一致させる。
ペアンプのバイアスを制御することによりゲインバンド
幅積を変化させて周波数特性を変化させ、増幅器のコー
ナー周波数を変更することにより利得を変化させる。ま
た、請求項5に係る自動利得制御増幅器は、バイアス制
御回路によりオペアンプのゲインバンド幅積を変化させ
ることにより、増幅器の周波数特性を変化させコーナー
周波数を変更することにより増幅器の出力信号強度を所
定の設定値に一致させる。
【0021】また、請求項6に係る自動利得制御増幅器
は、ピーク検出回路で増幅器の出力信号のピークを検出
し、ピーク検出回路の出力信号と予め設定した基準電圧
との差を積分回路により積分し、この積分信号に基づき
オペアンプのゲインバンド幅積を制御し、増幅器の周波
数特性を変化させてコーナー周波数を変更し、増幅器の
利得を変化させる。
は、ピーク検出回路で増幅器の出力信号のピークを検出
し、ピーク検出回路の出力信号と予め設定した基準電圧
との差を積分回路により積分し、この積分信号に基づき
オペアンプのゲインバンド幅積を制御し、増幅器の周波
数特性を変化させてコーナー周波数を変更し、増幅器の
利得を変化させる。
【0022】また、請求項7に係る自動利得制御増幅器
は、オペアンプのゲインバンド幅積を変化させるとき
に、帯域制限回路によりオペアンプの帯域の最大値を制
限することによりゲインバンド幅積を制限する。また、
請求項8に係る自動利得制御増幅器は、帯域制限回路を
オペアンプの温度変化等によるゲインバンド幅積の変動
と同じ変動特性を有するPLL回路により構成し、オペ
アンプと帯域制限回路とを同一チップに形成することに
より、オペアンプのゲインバンド幅積変動に応じた帯域
制限回路の出力信号によりオペアンプの帯域の最大値を
一定値に制限する。
は、オペアンプのゲインバンド幅積を変化させるとき
に、帯域制限回路によりオペアンプの帯域の最大値を制
限することによりゲインバンド幅積を制限する。また、
請求項8に係る自動利得制御増幅器は、帯域制限回路を
オペアンプの温度変化等によるゲインバンド幅積の変動
と同じ変動特性を有するPLL回路により構成し、オペ
アンプと帯域制限回路とを同一チップに形成することに
より、オペアンプのゲインバンド幅積変動に応じた帯域
制限回路の出力信号によりオペアンプの帯域の最大値を
一定値に制限する。
【0023】さらに、請求項9に係る自動利得制御増幅
器は、帯域制限回路が動作時に、積分回路の出力をロッ
クし、出力信号に基づくゲインバンド幅積の調整により
設定されるオペアンプの帯域と予め設定したオペアンプ
の所定の帯域設定値との差を制限する。
器は、帯域制限回路が動作時に、積分回路の出力をロッ
クし、出力信号に基づくゲインバンド幅積の調整により
設定されるオペアンプの帯域と予め設定したオペアンプ
の所定の帯域設定値との差を制限する。
【0024】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明する。図1
は、本発明の第1実施例における自動利得制御増幅器の
概略構成を示す構成図である。この第1実施例における
自動利得制御増幅器10は、演算増幅器であるオペアン
プ11、このオペアンプ11の出力側に接続されたピー
ク検出器12と、このピーク検出器12の出力信号と予
め設定した基準電圧としての基準信号レベルVαとが入
力され、両者の差分を積分する、例えば、低域通過フィ
ルタで構成される積分回路13とを有し、積分回路13
の出力である積分信号がバイアス電圧としてオペアンプ
11に帰還されている。ここで、ピーク検出器12及び
積分回路13がバイアス制御回路に対応している。
は、本発明の第1実施例における自動利得制御増幅器の
概略構成を示す構成図である。この第1実施例における
自動利得制御増幅器10は、演算増幅器であるオペアン
プ11、このオペアンプ11の出力側に接続されたピー
ク検出器12と、このピーク検出器12の出力信号と予
め設定した基準電圧としての基準信号レベルVαとが入
力され、両者の差分を積分する、例えば、低域通過フィ
ルタで構成される積分回路13とを有し、積分回路13
の出力である積分信号がバイアス電圧としてオペアンプ
11に帰還されている。ここで、ピーク検出器12及び
積分回路13がバイアス制御回路に対応している。
【0025】そして、自動利得制御増幅器10の入力端
子tinへの入力信号は抵抗R1を介してオペアンプ11
の反転入力端子に入力され、オペアンプ11の出力側は
自動利得制御増幅器10の出力端子tout と接続されて
この出力端子tout から自動利得制御増幅器10の出力
信号を取り出すようになされていると共に、オペアンプ
11の出力側が帰還回路としての抵抗R2を介して反転
入力端子に帰還されている。そして、オペアンプ11の
非反転入力端子は接地されている。そして、抵抗R1及
びR2とオペアンプ11とで増幅器11aを形成してい
る。ここで、増幅器11aに入力される入力信号はその
周波数が増幅器11aのロールオフ帯域内である信号で
あるものとする。
子tinへの入力信号は抵抗R1を介してオペアンプ11
の反転入力端子に入力され、オペアンプ11の出力側は
自動利得制御増幅器10の出力端子tout と接続されて
この出力端子tout から自動利得制御増幅器10の出力
信号を取り出すようになされていると共に、オペアンプ
11の出力側が帰還回路としての抵抗R2を介して反転
入力端子に帰還されている。そして、オペアンプ11の
非反転入力端子は接地されている。そして、抵抗R1及
びR2とオペアンプ11とで増幅器11aを形成してい
る。ここで、増幅器11aに入力される入力信号はその
周波数が増幅器11aのロールオフ帯域内である信号で
あるものとする。
【0026】上記オペアンプ11は、図2に示すよう
に、差動増幅部21と、その出力信号が入力される出力
バッファ22と、差動増幅部21の出力側と出力端子t
11との間に介挿された位相補償部23とから構成され
ている。差動増幅部21はカレントミラー回路を構成す
るPチャネル形MOSFETであるFET24及びFE
T25と、入力用MOSFETであるNチャネル形のF
ET26及びFET27と、定電流源としてのMOSF
ETであるNチャネル形のFET28とから構成されて
いる。
に、差動増幅部21と、その出力信号が入力される出力
バッファ22と、差動増幅部21の出力側と出力端子t
11との間に介挿された位相補償部23とから構成され
ている。差動増幅部21はカレントミラー回路を構成す
るPチャネル形MOSFETであるFET24及びFE
T25と、入力用MOSFETであるNチャネル形のF
ET26及びFET27と、定電流源としてのMOSF
ETであるNチャネル形のFET28とから構成されて
いる。
【0027】そして、FET24及びFET26が直列
に接続され、FET25及びFET27が直列に接続さ
れ、これら直列回路が並列に正極側電源ラインに接続さ
れ、FET26及びFET27のソースが互いに接続さ
れてこれと負極側電源ラインとの間にFET28が接続
されている。そして、FET24及び25のゲートは互
いに接続されてFET24及びFET26の接続点に接
続され、FET26のゲートはオペアンプ11の非反転
入力端子t12に、FET27のゲートはオペアンプ1
1の反転入力端子t13にそれぞれ接続されている。ま
た、FET28のゲートはバイアス制御端子tc に接続
され、バイアス制御端子tc への印加電圧VBによっ
て、定電流源として作用するFET28の電流値IBが
設定されるようになっている。この電流値IBは次式
(2)によって与えられる。
に接続され、FET25及びFET27が直列に接続さ
れ、これら直列回路が並列に正極側電源ラインに接続さ
れ、FET26及びFET27のソースが互いに接続さ
れてこれと負極側電源ラインとの間にFET28が接続
されている。そして、FET24及び25のゲートは互
いに接続されてFET24及びFET26の接続点に接
続され、FET26のゲートはオペアンプ11の非反転
入力端子t12に、FET27のゲートはオペアンプ1
1の反転入力端子t13にそれぞれ接続されている。ま
た、FET28のゲートはバイアス制御端子tc に接続
され、バイアス制御端子tc への印加電圧VBによっ
て、定電流源として作用するFET28の電流値IBが
設定されるようになっている。この電流値IBは次式
(2)によって与えられる。
【0028】 IB=(W/L)・K′・(VB−VTH)2 ……(2) ここで、W/Lは、ゲートの幅W及びゲートの長さLで
決まるFET28のゲートサイズ、K′は、ゲインファ
クタと呼ばれる定数、VTHは、FET28のしきい値電
圧である。前述の出力バッファ22は、MOSFETか
らなるPチャネル形のFET29とNチャネル形のFE
T30とから構成され、これらFET29及びFET3
0は直列に接続され、電源ライン間に差動増幅部21と
並列に接続されている。そして、これらFET29及び
FET30の接続点からオペアンプ11の出力端子t1
1が導出されている。そして、FET30のゲートは差
動増幅部21のFET28のゲートと共通のバイアス制
御端子tc に接続されている。
決まるFET28のゲートサイズ、K′は、ゲインファ
クタと呼ばれる定数、VTHは、FET28のしきい値電
圧である。前述の出力バッファ22は、MOSFETか
らなるPチャネル形のFET29とNチャネル形のFE
T30とから構成され、これらFET29及びFET3
0は直列に接続され、電源ライン間に差動増幅部21と
並列に接続されている。そして、これらFET29及び
FET30の接続点からオペアンプ11の出力端子t1
1が導出されている。そして、FET30のゲートは差
動増幅部21のFET28のゲートと共通のバイアス制
御端子tc に接続されている。
【0029】そして、位相補償部23は、直列に接続さ
れた抵抗R3と容量C1とから構成され、容量C1とF
ET29及びFET30の接続点とが接続され、抵抗R
3とFET29のゲートとが互いに接続されて、FET
25及びFET27の接続点と接続されている。一方、
前述のピーク検出器12は、オペアンプ11の出力信号
のピークレベルを検出し、検出したピークレベルVpを
積分回路13に出力する。
れた抵抗R3と容量C1とから構成され、容量C1とF
ET29及びFET30の接続点とが接続され、抵抗R
3とFET29のゲートとが互いに接続されて、FET
25及びFET27の接続点と接続されている。一方、
前述のピーク検出器12は、オペアンプ11の出力信号
のピークレベルを検出し、検出したピークレベルVpを
積分回路13に出力する。
【0030】この積分回路13は、基準信号レベルVα
とピーク検出器12からのピークレベルVpとを入力
し、基準信号レベルVαからピークレベルVpを減算し
たこれら信号の差の信号を積分し、この積分信号電圧を
オペアンプ11のバイアス制御端子tc に印加すること
により、オペアンプ11のゲイン制御を行い、ピークレ
ベルVpと基準信号レベルVαとが一致するようにゲイ
ン制御を行うことによって、オペアンプ11の出力信号
レベルが基準信号レベルVαで一定となるように出力信
号レベルを調整している。
とピーク検出器12からのピークレベルVpとを入力
し、基準信号レベルVαからピークレベルVpを減算し
たこれら信号の差の信号を積分し、この積分信号電圧を
オペアンプ11のバイアス制御端子tc に印加すること
により、オペアンプ11のゲイン制御を行い、ピークレ
ベルVpと基準信号レベルVαとが一致するようにゲイ
ン制御を行うことによって、オペアンプ11の出力信号
レベルが基準信号レベルVαで一定となるように出力信
号レベルを調整している。
【0031】ここで、オペアンプ11のゲインバンド幅
積(以下、GB積という。)fGBは、容量C1の容量値
をCc 、FET26及びFET27のGm値(相互コン
ダクタンス)をGmとすると次式(3)で表すことがで
き、このGm値は次式(4)で表すことができる。 fGB=Gm/2π・CC ……(3) Gm=2・〔Iin・(W/L)・K′〕0.5 ……(4) ここで、Iinは、FET26及びFET27に流れる
電流であり、上述の定電流源として作動するFET28
の電流値IBは、IB=2×Iinと表すことができ
る。
積(以下、GB積という。)fGBは、容量C1の容量値
をCc 、FET26及びFET27のGm値(相互コン
ダクタンス)をGmとすると次式(3)で表すことがで
き、このGm値は次式(4)で表すことができる。 fGB=Gm/2π・CC ……(3) Gm=2・〔Iin・(W/L)・K′〕0.5 ……(4) ここで、Iinは、FET26及びFET27に流れる
電流であり、上述の定電流源として作動するFET28
の電流値IBは、IB=2×Iinと表すことができ
る。
【0032】したがって、上記(3)及び(4)式か
ら、オペアンプ11のGB積は入力FET26及びFE
T27に流れる電流値Iin、さらには、バイアス制御
端子t c に印加される電圧VB、この場合、積分回路1
3の出力である積分信号電圧によって設定されることが
わかる。図3は、オペアンプ11及び抵抗R1,R2と
で構成される増幅器11aの周波数特性を示したもので
ある。
ら、オペアンプ11のGB積は入力FET26及びFE
T27に流れる電流値Iin、さらには、バイアス制御
端子t c に印加される電圧VB、この場合、積分回路1
3の出力である積分信号電圧によって設定されることが
わかる。図3は、オペアンプ11及び抵抗R1,R2と
で構成される増幅器11aの周波数特性を示したもので
ある。
【0033】ここで、aは増幅器11aのDCゲイン、
fCOはコーナー周波数であり、これらの間には次式
(5)の関係がある。 fCO=a・fGB ……(5) したがって、オペアンプ11のバイアス制御端子tc に
印加する電圧VBを大きくして入力用のFET26及び
FET27に流れる電流量を増加させると、FET26
及びFET27のGm値が増加傾向となりオペアンプ1
1のGB積が大きくなるため、増幅器11aの周波数特
性は、図3に一点鎖線で示すように右側にずれる。逆
に、バイアス制御端子tc に印加する電圧VBを小さく
すると、FET26及びFET27に流れる電流量が減
少することからGB積が小さくなり、その増幅器11a
の周波数特性は図3に二点鎖線で示すように左側にずれ
る。したがって、オペアンプ11のバイアス制御端子t
c に印加する電圧VBによってオペアンプ11のゲイン
が変化することから、増幅器11aに入力される信号周
波数が増幅器11aのコーナー周波数fcoよりも大きい
場合には、バイアス制御端子tc の印加電圧を調整する
ことにより増幅器11aの出力信号レベルを可変にする
ことができる。
fCOはコーナー周波数であり、これらの間には次式
(5)の関係がある。 fCO=a・fGB ……(5) したがって、オペアンプ11のバイアス制御端子tc に
印加する電圧VBを大きくして入力用のFET26及び
FET27に流れる電流量を増加させると、FET26
及びFET27のGm値が増加傾向となりオペアンプ1
1のGB積が大きくなるため、増幅器11aの周波数特
性は、図3に一点鎖線で示すように右側にずれる。逆
に、バイアス制御端子tc に印加する電圧VBを小さく
すると、FET26及びFET27に流れる電流量が減
少することからGB積が小さくなり、その増幅器11a
の周波数特性は図3に二点鎖線で示すように左側にずれ
る。したがって、オペアンプ11のバイアス制御端子t
c に印加する電圧VBによってオペアンプ11のゲイン
が変化することから、増幅器11aに入力される信号周
波数が増幅器11aのコーナー周波数fcoよりも大きい
場合には、バイアス制御端子tc の印加電圧を調整する
ことにより増幅器11aの出力信号レベルを可変にする
ことができる。
【0034】次に、上記第1実施例の動作を説明する。
まず、積分回路13に入力する基準信号レベルVαを予
め所望とする出力信号レベルに応じた電圧に設定し、こ
の状態で、入力端子tinに周波数が増幅器11aのロー
ルオフ帯域内にある入力信号を入力する。そして、この
入力信号に対するオペアンプ11の出力信号レベルが、
所定レベルよりも大きいものとすると、ピーク検出器1
2からのピークレベルVpが基準信号レベルVαより高
くなることから、これら信号の差は負の値となり、積分
回路13で積分した積分信号はより小さな電圧になる。
そしてこの小さくなった積分信号電圧がオペアンプ11
のバイアス制御端子tc に印加されることにより、定電
流源であるFET28の電流量IBが制限されることか
ら入力用のFET26及びFET27の電流値Iinが
制限される。よって、FET26及びFET27のGm
値が小さくなることからオペアンプ11のGB積が小さ
くなり、図3に二点鎖線で示すように、増幅器11aの
ゲインGが小さくなることから、オペアンプ11の出力
信号レベルは小さくなる。そして、この操作を繰り返し
行うことにより最終的にオペアンプ11のピークレベル
Vpと基準信号レベルVαとが一致するように作動する
ことから、オペアンプ11の出力信号レベルは基準信号
レベルVαで設定される一定のレベルとなる。
まず、積分回路13に入力する基準信号レベルVαを予
め所望とする出力信号レベルに応じた電圧に設定し、こ
の状態で、入力端子tinに周波数が増幅器11aのロー
ルオフ帯域内にある入力信号を入力する。そして、この
入力信号に対するオペアンプ11の出力信号レベルが、
所定レベルよりも大きいものとすると、ピーク検出器1
2からのピークレベルVpが基準信号レベルVαより高
くなることから、これら信号の差は負の値となり、積分
回路13で積分した積分信号はより小さな電圧になる。
そしてこの小さくなった積分信号電圧がオペアンプ11
のバイアス制御端子tc に印加されることにより、定電
流源であるFET28の電流量IBが制限されることか
ら入力用のFET26及びFET27の電流値Iinが
制限される。よって、FET26及びFET27のGm
値が小さくなることからオペアンプ11のGB積が小さ
くなり、図3に二点鎖線で示すように、増幅器11aの
ゲインGが小さくなることから、オペアンプ11の出力
信号レベルは小さくなる。そして、この操作を繰り返し
行うことにより最終的にオペアンプ11のピークレベル
Vpと基準信号レベルVαとが一致するように作動する
ことから、オペアンプ11の出力信号レベルは基準信号
レベルVαで設定される一定のレベルとなる。
【0035】また、例えば、オペアンプ11の出力信号
レベルが所定レベルよりも低い場合には、積分回路13
で積分される、ピークレベルVpと基準信号レベルVα
との差が正の値となり、よって積分回路13の積分信号
レベルがより大きな値となり、この信号がオペアンプ1
1のバイアス制御端子tc に印加されることによって、
FET26及びFET27のGm値が大きくなることか
らオペアンプ11のGB積が大きくなる。よって、図3
に一点鎖線で示すように、増幅器11aのゲインGが大
きくなることからオペアンプ11の出力信号レベルが増
加し、そして、この操作を繰り返し行うことにより最終
的にオペアンプ11の出力信号のピークレベルVpと基
準信号レベルVαとが一致するように作動し、オペアン
プ11の出力信号レベルは基準信号レベルVαで設定さ
れる一定のレベルとなる。
レベルが所定レベルよりも低い場合には、積分回路13
で積分される、ピークレベルVpと基準信号レベルVα
との差が正の値となり、よって積分回路13の積分信号
レベルがより大きな値となり、この信号がオペアンプ1
1のバイアス制御端子tc に印加されることによって、
FET26及びFET27のGm値が大きくなることか
らオペアンプ11のGB積が大きくなる。よって、図3
に一点鎖線で示すように、増幅器11aのゲインGが大
きくなることからオペアンプ11の出力信号レベルが増
加し、そして、この操作を繰り返し行うことにより最終
的にオペアンプ11の出力信号のピークレベルVpと基
準信号レベルVαとが一致するように作動し、オペアン
プ11の出力信号レベルは基準信号レベルVαで設定さ
れる一定のレベルとなる。
【0036】したがって、オペアンプ11への入力信号
のレベルが変化した場合でも、入力信号のピークレベル
Vpと基準信号レベルVαとの差に応じてオペアンプ1
1のバイアス制御端子tc への印加電圧を調整すること
により、オペアンプ11の出力信号レベルを所定の出力
信号レベルに維持することができ、よって、入出力信号
レベルが大きい場合でも、従来のようにAGCアンプの
入出力信号レベルを小さくしたり、或いは、電流量を増
加することなく低消費電流で、容易にオペアンプ11の
出力信号に歪みが生じることを防止することができる。
のレベルが変化した場合でも、入力信号のピークレベル
Vpと基準信号レベルVαとの差に応じてオペアンプ1
1のバイアス制御端子tc への印加電圧を調整すること
により、オペアンプ11の出力信号レベルを所定の出力
信号レベルに維持することができ、よって、入出力信号
レベルが大きい場合でも、従来のようにAGCアンプの
入出力信号レベルを小さくしたり、或いは、電流量を増
加することなく低消費電流で、容易にオペアンプ11の
出力信号に歪みが生じることを防止することができる。
【0037】次に、本発明の第2実施例を説明する。上
記第1実施例においては、例えば、オペアンプ11に入
力される入力信号レベルが非常に小さい場合には、図1
の自動利得制御増幅器10では、オペアンプ11の出力
信号レベルを増加させる方向に働き、よって、オペアン
プ11に流れる電流が非常に大きくなる。この場合、図
2に示すオペアンプ11を構成するFET24〜30の
ゲート・ソース間の電圧が非常に大きくなり、何れかの
FETがアンプとして正常に作動するための条件、例え
ば、VDS≧VGS−VTH(VDSはドレイン・ソース間の電
圧)を満足できなくなることがある。そのため、オペア
ンプ11に流れる電流が増加してもオペアンプ11のゲ
インが増加しない、或いは、逆にゲインGが減少してし
まうことが起こる可能性がある。さらに、上述の(3)
及び(4)式からもわかるように、オペアンプ11のG
B積がFET26,FET27に流れる電流値Iinの
平方根に比例することから、オペアンプ11のゲインが
電流値Iinの平方根に比例することになり、ある値以
上のゲインを得るためには、非常に大きな電流を必要と
することになり、消費電流が大きくなってしまうことが
ある。
記第1実施例においては、例えば、オペアンプ11に入
力される入力信号レベルが非常に小さい場合には、図1
の自動利得制御増幅器10では、オペアンプ11の出力
信号レベルを増加させる方向に働き、よって、オペアン
プ11に流れる電流が非常に大きくなる。この場合、図
2に示すオペアンプ11を構成するFET24〜30の
ゲート・ソース間の電圧が非常に大きくなり、何れかの
FETがアンプとして正常に作動するための条件、例え
ば、VDS≧VGS−VTH(VDSはドレイン・ソース間の電
圧)を満足できなくなることがある。そのため、オペア
ンプ11に流れる電流が増加してもオペアンプ11のゲ
インが増加しない、或いは、逆にゲインGが減少してし
まうことが起こる可能性がある。さらに、上述の(3)
及び(4)式からもわかるように、オペアンプ11のG
B積がFET26,FET27に流れる電流値Iinの
平方根に比例することから、オペアンプ11のゲインが
電流値Iinの平方根に比例することになり、ある値以
上のゲインを得るためには、非常に大きな電流を必要と
することになり、消費電流が大きくなってしまうことが
ある。
【0038】さらに、電流が増加してオペアンプ11の
帯域幅が大きくなると、入力信号の周波数が増幅器11
aのロールオフ域からフラット域に入り、ゲインGが上
昇しなくなる。この時点でオペアンプ11の出力が所望
のレベルに至っていないときには、さらに電流が増大し
続け、最終的にはオペアンプとして働かなくなることが
ある。
帯域幅が大きくなると、入力信号の周波数が増幅器11
aのロールオフ域からフラット域に入り、ゲインGが上
昇しなくなる。この時点でオペアンプ11の出力が所望
のレベルに至っていないときには、さらに電流が増大し
続け、最終的にはオペアンプとして働かなくなることが
ある。
【0039】この第2実施例では、上述の問題点を考慮
して、オペアンプ11の全てのFET24〜30が正常
に作動するように、各FETに流れる電流値が最大電流
値を越えないように設定するようにしている。図4は、
第2実施例における自動利得制御増幅器10の概略構成
を示す構成図であり、図1に示す上記第1実施例の自動
利得制御増幅器の構成において、積分回路13の出力側
及びオペアンプ11のバイアス制御端子tc の間に帯域
制限回路としての最大電流設定回路31を介挿したこと
を除いては上記第1実施例と同一構成であり、同一部分
には同一符号を付与している。そして、その詳細説明は
省略する。
して、オペアンプ11の全てのFET24〜30が正常
に作動するように、各FETに流れる電流値が最大電流
値を越えないように設定するようにしている。図4は、
第2実施例における自動利得制御増幅器10の概略構成
を示す構成図であり、図1に示す上記第1実施例の自動
利得制御増幅器の構成において、積分回路13の出力側
及びオペアンプ11のバイアス制御端子tc の間に帯域
制限回路としての最大電流設定回路31を介挿したこと
を除いては上記第1実施例と同一構成であり、同一部分
には同一符号を付与している。そして、その詳細説明は
省略する。
【0040】ここで、最大電流設定回路31は、図5に
示すように、MOSFETからなる3個のFETで構成
され、Pチャネル形のFET32とNチャネル形のFE
T33とが直列に接続され、この直列回路が電源ライン
間に接続され、FET32及びFET33の接続点と負
極側電源端子との間にNチャネル形のFET34が接続
され、さらに、FET32及びFET33の接続点とF
ET34のドレインとが互いに接続されてFET34の
ゲートと接続されている。
示すように、MOSFETからなる3個のFETで構成
され、Pチャネル形のFET32とNチャネル形のFE
T33とが直列に接続され、この直列回路が電源ライン
間に接続され、FET32及びFET33の接続点と負
極側電源端子との間にNチャネル形のFET34が接続
され、さらに、FET32及びFET33の接続点とF
ET34のドレインとが互いに接続されてFET34の
ゲートと接続されている。
【0041】FET32は、最大電流値を設定するため
の定電流源であり、この電流値はFET32のゲートと
接続された電流値設定端子t31に印加される電圧によ
って決定される。また、FET33は電圧−電流値変換
用のFETであり、FET33のゲートは積分信号入力
端子t32と接続され、積分信号入力端子t32に印加
される積分回路13からの積分信号電圧を電流値に変換
している。そして、FET34のゲートが出力端子t3
3と接続され、この出力端子t33と、図2に示すオペ
アンプ11のバイアス制御端子tc とが接続され、この
FET34と、前述したオペアンプ11のFET28及
FET30とでカレントミラー回路を構成している。
の定電流源であり、この電流値はFET32のゲートと
接続された電流値設定端子t31に印加される電圧によ
って決定される。また、FET33は電圧−電流値変換
用のFETであり、FET33のゲートは積分信号入力
端子t32と接続され、積分信号入力端子t32に印加
される積分回路13からの積分信号電圧を電流値に変換
している。そして、FET34のゲートが出力端子t3
3と接続され、この出力端子t33と、図2に示すオペ
アンプ11のバイアス制御端子tc とが接続され、この
FET34と、前述したオペアンプ11のFET28及
FET30とでカレントミラー回路を構成している。
【0042】ここで、FET32,33及び34に流れ
る電流値を、それぞれI32,I33,I34とする
と、これらの間には、次式(6)の関係が成り立つ。 I34=I32−I33 ……(6) よって、FET34とFET28及び30とはカレント
ミラー回路を構成しているので、FET28に流れる電
流はI34と等しくなるから、FET28に流れる電流
は上記(6)式により決定することができる。このと
き、FET28に流れる電流は上記(6)式に示すよう
にFET32を流れる電流I32を越えることができな
い。よって、オペアンプ11のFET28を流れる電流
値は電流値設定端子t31に印加される電圧により決定
される電流値I32を越えないので、オペアンプ11に
流れる電流値を電流値I32以下に抑えることができ
る。
る電流値を、それぞれI32,I33,I34とする
と、これらの間には、次式(6)の関係が成り立つ。 I34=I32−I33 ……(6) よって、FET34とFET28及び30とはカレント
ミラー回路を構成しているので、FET28に流れる電
流はI34と等しくなるから、FET28に流れる電流
は上記(6)式により決定することができる。このと
き、FET28に流れる電流は上記(6)式に示すよう
にFET32を流れる電流I32を越えることができな
い。よって、オペアンプ11のFET28を流れる電流
値は電流値設定端子t31に印加される電圧により決定
される電流値I32を越えないので、オペアンプ11に
流れる電流値を電流値I32以下に抑えることができ
る。
【0043】次に、上記第2実施例の動作を説明する。
上記第1実施例と同様に、まず、積分回路13に入力す
る基準信号レベルVαを予め所望とする出力信号レベル
に応じた電圧に設定し、この状態で、入力端子tinに周
波数が増幅器11aのロールオフ帯域内にある入力信号
を入力する。これにより、上記第1実施例と同様に、オ
ペアンプ11の出力信号レベルに応じてオペアンプ11
のゲインが調整され、常に一定の出力信号レベルを維持
するように制御される。そして、例えば、オペアンプ1
1への入力信号レベルが非常に小さい場合には、積分回
路13で積分されるピークレベルVpと基準信号レベル
Vαとの差が正の値となり、よって積分回路13の積分
信号レベルがより大きな値となり、この積分信号電圧が
FET33の積分信号入力端子t32に印加されるが、
このとき、FET34に流れる電流は最大I32に制限
され、よって、このFET34とカレントミラー回路を
構成するオペアンプ11のFET28を流れる電流値が
I32に制限されることになる。
上記第1実施例と同様に、まず、積分回路13に入力す
る基準信号レベルVαを予め所望とする出力信号レベル
に応じた電圧に設定し、この状態で、入力端子tinに周
波数が増幅器11aのロールオフ帯域内にある入力信号
を入力する。これにより、上記第1実施例と同様に、オ
ペアンプ11の出力信号レベルに応じてオペアンプ11
のゲインが調整され、常に一定の出力信号レベルを維持
するように制御される。そして、例えば、オペアンプ1
1への入力信号レベルが非常に小さい場合には、積分回
路13で積分されるピークレベルVpと基準信号レベル
Vαとの差が正の値となり、よって積分回路13の積分
信号レベルがより大きな値となり、この積分信号電圧が
FET33の積分信号入力端子t32に印加されるが、
このとき、FET34に流れる電流は最大I32に制限
され、よって、このFET34とカレントミラー回路を
構成するオペアンプ11のFET28を流れる電流値が
I32に制限されることになる。
【0044】したがって、オペアンプ11を流れる電流
値が極端に大きな値となることがないので、オペアンプ
11の各FETは常に正常に作動することができる。よ
って、自動利得制御増幅器10の最大ゲインは最大電流
設定回路31により設定される最大電流値に応じて制限
されるが、オペアンプ11に入力される入力信号レベル
が小さな値でも、オペアンプ11が誤動作することなく
正常に作動させることができると共に、低消費電流でオ
ペアンプ11の入出力信号レベルの大きさに関わらず出
力信号を一定レベルに維持することができる。
値が極端に大きな値となることがないので、オペアンプ
11の各FETは常に正常に作動することができる。よ
って、自動利得制御増幅器10の最大ゲインは最大電流
設定回路31により設定される最大電流値に応じて制限
されるが、オペアンプ11に入力される入力信号レベル
が小さな値でも、オペアンプ11が誤動作することなく
正常に作動させることができると共に、低消費電流でオ
ペアンプ11の入出力信号レベルの大きさに関わらず出
力信号を一定レベルに維持することができる。
【0045】また、ゲインを大きく設定する必要がある
場合には、同じ自動利得制御増幅器10を2個又はそれ
以上、直列に接続して用いることにより実現することが
でき、この場合、ゲインの値によっては、多段構成の方
が全体の消費電流を小さくすることができる。次に、本
発明の第3実施例を説明する。
場合には、同じ自動利得制御増幅器10を2個又はそれ
以上、直列に接続して用いることにより実現することが
でき、この場合、ゲインの値によっては、多段構成の方
が全体の消費電流を小さくすることができる。次に、本
発明の第3実施例を説明する。
【0046】上記第2実施例では、最大電流設定回路3
1を設け、オペアンプ11の各FETに流れる電流の最
大値を制限するようにしているが、例えば、最大電流設
定回路31の電流値設定端子t31にある値を印加して
FET32に一定電流が流れるように設定している状態
で入力される入力信号レベルが一定であったとする。こ
の場合、上述の(3)及び(4)式からわかるように、
オペアンプ11のGB積は、FET26及びFET27
のGm値及び位相補償部23の容量C1によって設定さ
れることから、オペアンプ11の帯域は容量C1とFE
T26及び27のゲインファクタK′によって変化する
ことがわかる。このゲインファクタK′は製造プロセス
及び温度に依存するパラメータであり、容量C1の容量
値も製造プロセスに依存している。したがって、オペア
ンプ11の帯域が温度、製造プロセスにより変化し、こ
のため増幅器11aのロールオフ域でゲインGの最大値
が広い範囲にばらつくことがある。
1を設け、オペアンプ11の各FETに流れる電流の最
大値を制限するようにしているが、例えば、最大電流設
定回路31の電流値設定端子t31にある値を印加して
FET32に一定電流が流れるように設定している状態
で入力される入力信号レベルが一定であったとする。こ
の場合、上述の(3)及び(4)式からわかるように、
オペアンプ11のGB積は、FET26及びFET27
のGm値及び位相補償部23の容量C1によって設定さ
れることから、オペアンプ11の帯域は容量C1とFE
T26及び27のゲインファクタK′によって変化する
ことがわかる。このゲインファクタK′は製造プロセス
及び温度に依存するパラメータであり、容量C1の容量
値も製造プロセスに依存している。したがって、オペア
ンプ11の帯域が温度、製造プロセスにより変化し、こ
のため増幅器11aのロールオフ域でゲインGの最大値
が広い範囲にばらつくことがある。
【0047】そこで、この第3実施例では、温度、或い
は製造プロセスに関わらずゲインGの最大値を所定値に
設定することができるようにしたものである。図6は、
第3実施例における自動利得制御増幅器10の概略構成
を示す構成図であり、図4に示す上記第2実施例の構成
において、帯域幅自己調整回路40を設け、帯域幅自己
調整回路40の出力信号を最大電流設定回路31の電流
値設定端子t31に供給するようにしたことを除いては
上記第2実施例と同一構成であり、同一部分には同一符
号を付与している。そして、その詳細説明は省略する。
は製造プロセスに関わらずゲインGの最大値を所定値に
設定することができるようにしたものである。図6は、
第3実施例における自動利得制御増幅器10の概略構成
を示す構成図であり、図4に示す上記第2実施例の構成
において、帯域幅自己調整回路40を設け、帯域幅自己
調整回路40の出力信号を最大電流設定回路31の電流
値設定端子t31に供給するようにしたことを除いては
上記第2実施例と同一構成であり、同一部分には同一符
号を付与している。そして、その詳細説明は省略する。
【0048】ここで、帯域幅自己調整回路40は、図7
に示すように、例えば、PLL回路によって構成され、
例えば、Gmアンプ、容量から構成されるGm−C型低
域通過フィルタで形成され、例えば水晶発振器等からの
基準クロック信号CKを入力するGm−Cフィルタ41
と、このGm−Cフィルタ41の出力信号をコンパレー
タ42を介して入力すると共に、基準クロック信号CK
をコンパレータ43を介して入力する、例えば排他的論
理和回路からなる位相比較器44と、この位相比較器4
4の出力信号を積分処理する積分器45とから構成され
る。そして、積分器45で積分処理した積分信号がバイ
アス信号としてGm−Cフィルタ41に供給されると共
に最大電流設定回路31の電流値設定端子t31に供給
されるようになっている。
に示すように、例えば、PLL回路によって構成され、
例えば、Gmアンプ、容量から構成されるGm−C型低
域通過フィルタで形成され、例えば水晶発振器等からの
基準クロック信号CKを入力するGm−Cフィルタ41
と、このGm−Cフィルタ41の出力信号をコンパレー
タ42を介して入力すると共に、基準クロック信号CK
をコンパレータ43を介して入力する、例えば排他的論
理和回路からなる位相比較器44と、この位相比較器4
4の出力信号を積分処理する積分器45とから構成され
る。そして、積分器45で積分処理した積分信号がバイ
アス信号としてGm−Cフィルタ41に供給されると共
に最大電流設定回路31の電流値設定端子t31に供給
されるようになっている。
【0049】図8はGm−Cフィルタ41の概略構成を
示したものであり、このGm−Cフィルタ41は、4個
のGmアンプ51〜54及び容量55,56で構成され
ている。そして、Gmアンプ51〜53が直列に接続さ
れ、Gmアンプ51の出力側がGmアンプ52及び54
の入力側と接続され、Gmアンプ52の出力側とGmア
ンプ53の入力側とが接続され、Gmアンプ53及び5
4の出力側が互いに接続されてGmアンプ52及び54
の入力側と接続されている。さらに、Gmアンプ51及
び52の接続点に容量55が、また、Gmアンプ52及
び53の接続点に容量56が接続されている。そして、
Gmアンプ51の入力側は、Gm−Cフィルタ41の入
力端子t41と接続され、入力端子t41に入力される
基準クロック信号CKがGmアンプ51に入力され、G
m−Cフィルタ41の出力端子t42はGmアンプ52
の出力側と接続されている。そして、各Gmアンプ51
〜54には、積分器45からのバイアス信号が供給され
るようになっている。
示したものであり、このGm−Cフィルタ41は、4個
のGmアンプ51〜54及び容量55,56で構成され
ている。そして、Gmアンプ51〜53が直列に接続さ
れ、Gmアンプ51の出力側がGmアンプ52及び54
の入力側と接続され、Gmアンプ52の出力側とGmア
ンプ53の入力側とが接続され、Gmアンプ53及び5
4の出力側が互いに接続されてGmアンプ52及び54
の入力側と接続されている。さらに、Gmアンプ51及
び52の接続点に容量55が、また、Gmアンプ52及
び53の接続点に容量56が接続されている。そして、
Gmアンプ51の入力側は、Gm−Cフィルタ41の入
力端子t41と接続され、入力端子t41に入力される
基準クロック信号CKがGmアンプ51に入力され、G
m−Cフィルタ41の出力端子t42はGmアンプ52
の出力側と接続されている。そして、各Gmアンプ51
〜54には、積分器45からのバイアス信号が供給され
るようになっている。
【0050】そして、このGm−Cフィルタ41は、図
9に示すような位相周波数特性を有し、位相遅れが低域
では位相シフト0度、高域では位相シフト180度、カ
ットオフ周波数のところで位相シフト90度となる位相
特性を有するように形成されている。したがって、図7
に示す帯域幅自己調整回路40では、基準クロック信号
CKの周波数がカットオフ周波数fcに一致している場
合には、Gm−Cフィルタ41及びコンパレータ42を
通過して入力される基準クロック信号CKと、コンパレ
ータ43を通過して入力される基準クロック信号CKと
の排他的論理和を位相比較器44で求めたとき、位相比
較器44からの出力信号は、周波数が基準クロック信号
CKの2倍で、且つ、高レベル論理と低レベル論理のそ
れぞれの期間が等しいデューティ比50%の信号とな
る。このとき、位相比較器44からの出力信号を積分器
45で積分処理した直流出力レベルは、デューティ比5
0%であるので変動せず、位相ロック状態が実現できる
ようになっている。
9に示すような位相周波数特性を有し、位相遅れが低域
では位相シフト0度、高域では位相シフト180度、カ
ットオフ周波数のところで位相シフト90度となる位相
特性を有するように形成されている。したがって、図7
に示す帯域幅自己調整回路40では、基準クロック信号
CKの周波数がカットオフ周波数fcに一致している場
合には、Gm−Cフィルタ41及びコンパレータ42を
通過して入力される基準クロック信号CKと、コンパレ
ータ43を通過して入力される基準クロック信号CKと
の排他的論理和を位相比較器44で求めたとき、位相比
較器44からの出力信号は、周波数が基準クロック信号
CKの2倍で、且つ、高レベル論理と低レベル論理のそ
れぞれの期間が等しいデューティ比50%の信号とな
る。このとき、位相比較器44からの出力信号を積分器
45で積分処理した直流出力レベルは、デューティ比5
0%であるので変動せず、位相ロック状態が実現できる
ようになっている。
【0051】そして、仮に、Gm−Cフィルタ41のカ
ットオフ周波数fcがカットオフ周波数の設計値fc*
よりも小さいときには、図10に示すように、その位相
遅れは設計値よりも大きくなる。この結果、位相比較器
44の出力信号は高レベル論理の期間が低レベル論理の
期間よりも短くなり、積分器45の出力レベルを低下さ
せる方向に動作する。そして、この出力レベルが下がっ
たときにバイアス電圧を発生させる回路において全ての
GmアンプのGm値が上がるように形成されている。特
に、Gmアンプ52及び53のGm値はGm−Cフィル
タ41のカットオフ周波数を決定しており、これらGm
値の増加に伴い、カットオフ周波数が増加し、設計値f
c* に等しくなる方向にシフトし、位相比較器44の出
力信号のデューティ比が50%となり、Gm−Cフィル
タ41のカットオフ周波数が設計値fc* に等しくなっ
たときに積分器45の出力信号レベルが一定レベルとな
り、位相ロック状態となるようになされている。逆に、
Gm−Cフィルタ41のカットオフ周波数が設計値fc
* よりも大きいときには、位相比較器44は積分器45
の出力レベルが増加する方向に動作し、出力レベルが増
加することにより、GmアンプのGm値が下がり、これ
に伴いGm−Cフィルタ41のカットオフ周波数が設計
値fc* に等しくなる方向にシフトし、設計値fc* に
等しくなったときに積分器45の出力信号レベルが一定
レベルとなり、位相ロック状態となるようになされてい
る。
ットオフ周波数fcがカットオフ周波数の設計値fc*
よりも小さいときには、図10に示すように、その位相
遅れは設計値よりも大きくなる。この結果、位相比較器
44の出力信号は高レベル論理の期間が低レベル論理の
期間よりも短くなり、積分器45の出力レベルを低下さ
せる方向に動作する。そして、この出力レベルが下がっ
たときにバイアス電圧を発生させる回路において全ての
GmアンプのGm値が上がるように形成されている。特
に、Gmアンプ52及び53のGm値はGm−Cフィル
タ41のカットオフ周波数を決定しており、これらGm
値の増加に伴い、カットオフ周波数が増加し、設計値f
c* に等しくなる方向にシフトし、位相比較器44の出
力信号のデューティ比が50%となり、Gm−Cフィル
タ41のカットオフ周波数が設計値fc* に等しくなっ
たときに積分器45の出力信号レベルが一定レベルとな
り、位相ロック状態となるようになされている。逆に、
Gm−Cフィルタ41のカットオフ周波数が設計値fc
* よりも大きいときには、位相比較器44は積分器45
の出力レベルが増加する方向に動作し、出力レベルが増
加することにより、GmアンプのGm値が下がり、これ
に伴いGm−Cフィルタ41のカットオフ周波数が設計
値fc* に等しくなる方向にシフトし、設計値fc* に
等しくなったときに積分器45の出力信号レベルが一定
レベルとなり、位相ロック状態となるようになされてい
る。
【0052】図11は、Gmアンプ51〜54の一例を
示す回路図であり、これらGmアンプ51〜54は例え
ば同一に形成されている。そして、Gmアンプは例え
ば、5個のMOSFETで構成され、Pチャネル形のF
ET61及びNチャネル形のFET62が直列に接続さ
れ、同様に、Pチャネル形のFET63及びNチャネル
形のFET64が直列に接続され、これら直列回路が電
源ライン間に並列に接続され、FET62及び64のソ
ースが互いに接続されてこれと負極側電源端子との間に
FET65が接続されている。前記FET61及び63
はロード用MOSFETであり、これらFET61及び
FET63のゲートには同相信号調整用の信号が入力さ
れる。また、FET62及びFET64は入力用のMO
SFETであり、FET62のゲートには、FET64
のゲートに入力される入力信号の反転信号が入力され
る。そして、FET65のゲートには積分器45からの
積分信号、すなわち、バイアス電圧が供給されるように
なっている。そして、FET61及びFET62の接続
点で正の出力信号を、FET63及びFET64の接続
点で負の出力信号を取り出すようになっている。
示す回路図であり、これらGmアンプ51〜54は例え
ば同一に形成されている。そして、Gmアンプは例え
ば、5個のMOSFETで構成され、Pチャネル形のF
ET61及びNチャネル形のFET62が直列に接続さ
れ、同様に、Pチャネル形のFET63及びNチャネル
形のFET64が直列に接続され、これら直列回路が電
源ライン間に並列に接続され、FET62及び64のソ
ースが互いに接続されてこれと負極側電源端子との間に
FET65が接続されている。前記FET61及び63
はロード用MOSFETであり、これらFET61及び
FET63のゲートには同相信号調整用の信号が入力さ
れる。また、FET62及びFET64は入力用のMO
SFETであり、FET62のゲートには、FET64
のゲートに入力される入力信号の反転信号が入力され
る。そして、FET65のゲートには積分器45からの
積分信号、すなわち、バイアス電圧が供給されるように
なっている。そして、FET61及びFET62の接続
点で正の出力信号を、FET63及びFET64の接続
点で負の出力信号を取り出すようになっている。
【0053】ここで、Gmアンプ51〜54が図11に
示す回路で構成された場合のGm−Cフィルタ41のカ
ットオフ周波数fcは次式(7)で求められる。 fc=(gm1・gm2/c1・c2)0.5 /2π ……(7) 上記の、gm1,gm2はそれぞれGmアンプ52及び
53のGm値、c1,c2は容量55及び56の容量値
である。
示す回路で構成された場合のGm−Cフィルタ41のカ
ットオフ周波数fcは次式(7)で求められる。 fc=(gm1・gm2/c1・c2)0.5 /2π ……(7) 上記の、gm1,gm2はそれぞれGmアンプ52及び
53のGm値、c1,c2は容量55及び56の容量値
である。
【0054】このとき、例えば、Gm−Cフィルタ41
の各Gmアンプ51〜54に供給されるバイアス電圧を
オペアンプ11のバイアス制御端子tc に印加し、例え
ば帯域幅自己調整回路40とオペアンプ11とが同一の
LSI上に形成されているものとすると、オペアンプ1
1の各FET26及びFET27のGm値は、帯域幅自
己調整回路40の各Gmアンプ52及び53のGm値の
相乗平均に比例することになり、入力用FET26及び
FET27のサイズ及び電流量をGmアンプ52及び5
3を構成するFETのサイズ及び電流量と全く同じにす
るとこれらのGm値も全く同じになる。さらには、LS
Iの温度が変化してGm値が変化したとしても帯域幅自
己調整回路40を構成するFETのGm値とオペアンプ
11を構成するFETのGm値とは同時に変化するの
で、Gm値の比はやはり一定のまま保たれることにな
る。このとき、オペアンプ11を構成する容量C1とG
m−Cフィルタ41を構成する容量55及び56とが同
一のLSI上で形成されている場合には、これらの環境
条件が同一となるので、これらの容量比は極めて良い精
度で一定とすることができる。よって、上記(3)及び
(7)式より、帯域幅自己調整回路40のGm−Cフィ
ルタ41のGB積とオペアンプ11のカットオフ周波数
fcとの比は常に一定となる。
の各Gmアンプ51〜54に供給されるバイアス電圧を
オペアンプ11のバイアス制御端子tc に印加し、例え
ば帯域幅自己調整回路40とオペアンプ11とが同一の
LSI上に形成されているものとすると、オペアンプ1
1の各FET26及びFET27のGm値は、帯域幅自
己調整回路40の各Gmアンプ52及び53のGm値の
相乗平均に比例することになり、入力用FET26及び
FET27のサイズ及び電流量をGmアンプ52及び5
3を構成するFETのサイズ及び電流量と全く同じにす
るとこれらのGm値も全く同じになる。さらには、LS
Iの温度が変化してGm値が変化したとしても帯域幅自
己調整回路40を構成するFETのGm値とオペアンプ
11を構成するFETのGm値とは同時に変化するの
で、Gm値の比はやはり一定のまま保たれることにな
る。このとき、オペアンプ11を構成する容量C1とG
m−Cフィルタ41を構成する容量55及び56とが同
一のLSI上で形成されている場合には、これらの環境
条件が同一となるので、これらの容量比は極めて良い精
度で一定とすることができる。よって、上記(3)及び
(7)式より、帯域幅自己調整回路40のGm−Cフィ
ルタ41のGB積とオペアンプ11のカットオフ周波数
fcとの比は常に一定となる。
【0055】したがって、Gm−Cフィルタ41のバイ
アス信号がオペアンプ11のバイアス制御端子tc に供
給されたとき、オペアンプ11の最大電流値は帯域幅自
己調整回路40のGm−Cフィルタ41を流れる電流に
比例し、よって、結果としてオペアンプ11のGB積は
温度変化、或いは製造プロセスに関わらず、常に一定と
なる。
アス信号がオペアンプ11のバイアス制御端子tc に供
給されたとき、オペアンプ11の最大電流値は帯域幅自
己調整回路40のGm−Cフィルタ41を流れる電流に
比例し、よって、結果としてオペアンプ11のGB積は
温度変化、或いは製造プロセスに関わらず、常に一定と
なる。
【0056】次に、上記第3実施例の動作を説明する。
上記第2実施例と同様に、まず、積分回路13に入力す
る基準信号レベルVαを予め所望とする出力信号レベル
に応じた電圧に設定し、この状態で、入力端子tinに周
波数が増幅器11aのロールオフ帯域内にある入力信号
を入力する。これにより、上記第2実施例と同様に、オ
ペアンプ11の出力信号レベルに応じてオペアンプ11
のゲインが調整され、常に一定の出力信号レベルを維持
するように制御される。そして、例えば、オペアンプ1
1への入力信号レベルが小さくなると、積分信号がより
大きくなるが、その最大値が帯域幅自己調整回路40で
設定される電流値設定信号を越えないように最大電流設
定回路31で制限し、オペアンプ11に大電流が流れな
いようにしている。
上記第2実施例と同様に、まず、積分回路13に入力す
る基準信号レベルVαを予め所望とする出力信号レベル
に応じた電圧に設定し、この状態で、入力端子tinに周
波数が増幅器11aのロールオフ帯域内にある入力信号
を入力する。これにより、上記第2実施例と同様に、オ
ペアンプ11の出力信号レベルに応じてオペアンプ11
のゲインが調整され、常に一定の出力信号レベルを維持
するように制御される。そして、例えば、オペアンプ1
1への入力信号レベルが小さくなると、積分信号がより
大きくなるが、その最大値が帯域幅自己調整回路40で
設定される電流値設定信号を越えないように最大電流設
定回路31で制限し、オペアンプ11に大電流が流れな
いようにしている。
【0057】このとき、例えば、オペアンプ11への入
力信号レベルが非常に小さい場合には、積分回路13で
積分されるピークレベルVpと基準信号レベルVαとの
差が正の値となり、よって積分回路13の積分信号レベ
ルが大きな値となり、積分信号が電流値設定信号を越え
てしまうが、最大電流設定回路31では、積分信号を電
流値設定信号により制限しているので、この電流値設定
信号が制御信号としてオペアンプ11のバイアス制御端
子tc に出力されることになる。
力信号レベルが非常に小さい場合には、積分回路13で
積分されるピークレベルVpと基準信号レベルVαとの
差が正の値となり、よって積分回路13の積分信号レベ
ルが大きな値となり、積分信号が電流値設定信号を越え
てしまうが、最大電流設定回路31では、積分信号を電
流値設定信号により制限しているので、この電流値設定
信号が制御信号としてオペアンプ11のバイアス制御端
子tc に出力されることになる。
【0058】したがって、帯域幅自己調整回路40のG
m−Cフィルタ41の各Gmアンプ51〜54に供給さ
れるバイアス電圧がオペアンプ11のバイアス制御端子
tcに印加されることになり、このとき、例えば、帯域
幅自己調整回路40とオペアンプ11とが同一のLSI
上に形成されているものとすると、オペアンプ11の各
FET26及び27のGm値は、帯域幅自己調整回路4
0の各Gmアンプ52及び53のGm値の相乗平均に比
例することになり、このとき、LSIの温度が変化して
Gm値が変化したとしても帯域幅自己調整回路40を構
成するFETのGm値とオペアンプ11を構成するFE
TのGm値とは同時に変化するので、Gm値の比は一定
のまま保たれることになり、よって、帯域幅自己調整回
路40のGm−Cフィルタ41のGB積とオペアンプ1
1のカットオフ周波数fcとの比が常に一定となり、こ
のとき、Gm−Cフィルタ41のカットオフ周波数fc
は所定の一定値となるように調整されていることから、
オペアンプ11のGB積も一定の値に調整されることに
なる。したがって、温度変化等によって増幅器11aの
ロールオフ域で最大ゲインがばらつくことを防止するこ
とができる。
m−Cフィルタ41の各Gmアンプ51〜54に供給さ
れるバイアス電圧がオペアンプ11のバイアス制御端子
tcに印加されることになり、このとき、例えば、帯域
幅自己調整回路40とオペアンプ11とが同一のLSI
上に形成されているものとすると、オペアンプ11の各
FET26及び27のGm値は、帯域幅自己調整回路4
0の各Gmアンプ52及び53のGm値の相乗平均に比
例することになり、このとき、LSIの温度が変化して
Gm値が変化したとしても帯域幅自己調整回路40を構
成するFETのGm値とオペアンプ11を構成するFE
TのGm値とは同時に変化するので、Gm値の比は一定
のまま保たれることになり、よって、帯域幅自己調整回
路40のGm−Cフィルタ41のGB積とオペアンプ1
1のカットオフ周波数fcとの比が常に一定となり、こ
のとき、Gm−Cフィルタ41のカットオフ周波数fc
は所定の一定値となるように調整されていることから、
オペアンプ11のGB積も一定の値に調整されることに
なる。したがって、温度変化等によって増幅器11aの
ロールオフ域で最大ゲインがばらつくことを防止するこ
とができる。
【0059】したがって、低消費電流でオペアンプ11
の出力信号レベルを一定に保つことができると共に、温
度変化等が生じた場合でも最大ゲインがばらつくことの
ないオペアンプ11を実現することができる。次に、本
発明の第4実施例について説明する。図12は、第4実
施例における自動利得制御増幅器10の概略構成を示す
構成図であり、図4に示す上記第2実施例の構成におい
て、積分回路13とほぼ同様に作動する積分回路13′
の出力側に積分器ロック制御回路70を設け、積分器ロ
ック制御回路70の出力信号を積分回路13′に供給す
るようにしたことを除いては上記第2実施例と同一構成
であり、同一部分には同一符号を付与している。そし
て、その詳細説明は省略する。
の出力信号レベルを一定に保つことができると共に、温
度変化等が生じた場合でも最大ゲインがばらつくことの
ないオペアンプ11を実現することができる。次に、本
発明の第4実施例について説明する。図12は、第4実
施例における自動利得制御増幅器10の概略構成を示す
構成図であり、図4に示す上記第2実施例の構成におい
て、積分回路13とほぼ同様に作動する積分回路13′
の出力側に積分器ロック制御回路70を設け、積分器ロ
ック制御回路70の出力信号を積分回路13′に供給す
るようにしたことを除いては上記第2実施例と同一構成
であり、同一部分には同一符号を付与している。そし
て、その詳細説明は省略する。
【0060】積分回路13′は、上記第2実施例の積分
回路13と同様に、例えば、低域通過フィルタで構成さ
れ、ピーク検出器12からのピークレベルVpと基準信
号レベルVαと積分器ロック制御回路70からのロック
制御信号とを入力し、“L”のロック制御信号を入力し
たとき、基準信号レベルVαからピークレベルVpを減
算したこれらの差の信号を積分し、この積分信号を最大
電流設定回路31に出力するが、“H”のロック制御信
号を入力したときには、積分処理を停止し、それ以前の
積分信号を最大電流設定回路31に出力する。
回路13と同様に、例えば、低域通過フィルタで構成さ
れ、ピーク検出器12からのピークレベルVpと基準信
号レベルVαと積分器ロック制御回路70からのロック
制御信号とを入力し、“L”のロック制御信号を入力し
たとき、基準信号レベルVαからピークレベルVpを減
算したこれらの差の信号を積分し、この積分信号を最大
電流設定回路31に出力するが、“H”のロック制御信
号を入力したときには、積分処理を停止し、それ以前の
積分信号を最大電流設定回路31に出力する。
【0061】積分器ロック制御回路70は、積分回路1
3から入力した積分信号が予め設定した第2の基準信号
レベルVα′よりも小さいときロック制御信号を“H”
として出力し、積分信号が第2の基準信号レベルVα′
よりも大きいときロック制御信号を“L”として出力す
る。図13は、積分器ロック制御回路70の概略構成を
示す回路図である。
3から入力した積分信号が予め設定した第2の基準信号
レベルVα′よりも小さいときロック制御信号を“H”
として出力し、積分信号が第2の基準信号レベルVα′
よりも大きいときロック制御信号を“L”として出力す
る。図13は、積分器ロック制御回路70の概略構成を
示す回路図である。
【0062】この積分器ロック制御回路70は基準電圧
生成部71と比較器72とから構成され、基準電圧生成
部71は、直列に接続された定電流源73とNチャネル
形MOSFETからなるFET74とから構成され、こ
の直列回路は電源ライン間に接続され、FET74のゲ
ートは定電流源73及びFET74の接続点と接続され
ると共に、比較器72の反転入力端子と接続され、比較
器72の非反転入力端子は積分回路13の出力側と接続
され、積分信号が入力されるようになっている。そし
て、比較器72の出力側は積分回路13と接続されてい
る。
生成部71と比較器72とから構成され、基準電圧生成
部71は、直列に接続された定電流源73とNチャネル
形MOSFETからなるFET74とから構成され、こ
の直列回路は電源ライン間に接続され、FET74のゲ
ートは定電流源73及びFET74の接続点と接続され
ると共に、比較器72の反転入力端子と接続され、比較
器72の非反転入力端子は積分回路13の出力側と接続
され、積分信号が入力されるようになっている。そし
て、比較器72の出力側は積分回路13と接続されてい
る。
【0063】そして、FET74は最大電流設定回路3
1を構成するFET33と同種類のFETで構成され、
これらFET74及びFET33のしきい値電圧は同一
となっている。定電流源73の電流値は、FET74で
生成される電圧、すなわち、第2の基準信号レベルV
α′がほぼFET74のしきい値電圧となるように設定
されている。
1を構成するFET33と同種類のFETで構成され、
これらFET74及びFET33のしきい値電圧は同一
となっている。定電流源73の電流値は、FET74で
生成される電圧、すなわち、第2の基準信号レベルV
α′がほぼFET74のしきい値電圧となるように設定
されている。
【0064】そして、比較器72で基準信号レベルV
α′と積分回路13からの積分信号とを比較し、基準信
号レベルVα′の方が積分信号よりも大きいとき出力信
号を“L”、基準信号レベルVα′が積分信号よりも小
さいとき出力信号を“H”として積分回路13に出力し
ており、積分回路13の積分信号がFET33のしきい
値電圧より小さくなり過ぎないようにしている。
α′と積分回路13からの積分信号とを比較し、基準信
号レベルVα′の方が積分信号よりも大きいとき出力信
号を“L”、基準信号レベルVα′が積分信号よりも小
さいとき出力信号を“H”として積分回路13に出力し
ており、積分回路13の積分信号がFET33のしきい
値電圧より小さくなり過ぎないようにしている。
【0065】次に、上記第4実施例の動作について説明
する。まず、積分回路13に入力する基準信号レベルV
αを予め所望とする出力信号レベルに応じた電圧に設定
し、また、第2の基準信号レベルVα′としてFET7
4のしきい値電圧を設定し、この状態で、入力端子tin
に周波数が増幅器11aのロールオフ帯域内にある入力
信号を入力する。これにより、上記第2実施例と同様
に、オペアンプ11の出力信号レベルに応じてオペアン
プ11のゲインが調整され、常に一定の出力信号レベル
を維持するように制御されている。そして、例えば、オ
ペアンプ11への入力信号レベルが小さくなると、積分
信号がより大きくなるが、その最大値が最大電流設定回
路31の電流値設定端子t31への印加電圧によって設
定される電流値設定信号を越えないように最大電流設定
回路31で制限し、オペアンプ11に大電流が流れない
ようにしている。
する。まず、積分回路13に入力する基準信号レベルV
αを予め所望とする出力信号レベルに応じた電圧に設定
し、また、第2の基準信号レベルVα′としてFET7
4のしきい値電圧を設定し、この状態で、入力端子tin
に周波数が増幅器11aのロールオフ帯域内にある入力
信号を入力する。これにより、上記第2実施例と同様
に、オペアンプ11の出力信号レベルに応じてオペアン
プ11のゲインが調整され、常に一定の出力信号レベル
を維持するように制御されている。そして、例えば、オ
ペアンプ11への入力信号レベルが小さくなると、積分
信号がより大きくなるが、その最大値が最大電流設定回
路31の電流値設定端子t31への印加電圧によって設
定される電流値設定信号を越えないように最大電流設定
回路31で制限し、オペアンプ11に大電流が流れない
ようにしている。
【0066】このとき、例えば、オペアンプ11への入
力信号レベルが非常に小さい場合には、積分回路13か
らの積分信号がより小さくなる。そして、この積分信号
が基準信号レベルVα′よりも小さくなると、比較器7
2の出力信号が“H”となることから、積分回路13で
は、ピーク検出器12からのピークレベルVpと基準信
号レベルVαとの差の積分処理を停止し、それ以前の積
分信号、すなわち、基準信号レベルVα′を最大電流設
定回路31に出力する。したがって、最大電流設定回路
31のFET33には、基準信号レベルVα′が印加さ
れることになる。この基準信号レベルVα′はFET7
4のしきい値電圧を設定しており、このしきい値電圧は
FET33のしきい値電圧と同一に設定されているの
で、FET33にしきい値電圧よりも小さい電圧が印加
されることはない。
力信号レベルが非常に小さい場合には、積分回路13か
らの積分信号がより小さくなる。そして、この積分信号
が基準信号レベルVα′よりも小さくなると、比較器7
2の出力信号が“H”となることから、積分回路13で
は、ピーク検出器12からのピークレベルVpと基準信
号レベルVαとの差の積分処理を停止し、それ以前の積
分信号、すなわち、基準信号レベルVα′を最大電流設
定回路31に出力する。したがって、最大電流設定回路
31のFET33には、基準信号レベルVα′が印加さ
れることになる。この基準信号レベルVα′はFET7
4のしきい値電圧を設定しており、このしきい値電圧は
FET33のしきい値電圧と同一に設定されているの
で、FET33にしきい値電圧よりも小さい電圧が印加
されることはない。
【0067】したがって、例えば、最大電流設定回路3
1では、FET33にFET33のしきい値電圧よりも
低い電圧が供給された場合には、FET34に予め設定
された最大電流が流れることになり、積分信号入力端子
t32への印加電圧がしきい値電圧以下で変化してもF
ET34に流れる電流は変化せず、また、積分信号入力
端子t32への印加電圧が低くなり過ぎた状態で、オペ
アンプ11への入力信号レベルが大きくなったときに
は、FET33のゲート電圧はしきい値電圧よりも低く
なりすぎて不感帯域となっているので、FET34に流
れる電流値が際大電流値からすぐに下がらないのでオペ
アンプ11のゲインをすぐに小さくすることができず、
オペアンプ11の出力信号レベルをすぐに下げることが
できないことがあるが、この第4実施例では、FET3
3にしきい値電圧よりも小さい電圧が印加されることは
ないので、FET33のゲート電圧がしきい値電圧より
低くなりすぎることはなく、よって、オペアンプ11の
ゲインを入力信号レベルに応じて変化させることができ
る。
1では、FET33にFET33のしきい値電圧よりも
低い電圧が供給された場合には、FET34に予め設定
された最大電流が流れることになり、積分信号入力端子
t32への印加電圧がしきい値電圧以下で変化してもF
ET34に流れる電流は変化せず、また、積分信号入力
端子t32への印加電圧が低くなり過ぎた状態で、オペ
アンプ11への入力信号レベルが大きくなったときに
は、FET33のゲート電圧はしきい値電圧よりも低く
なりすぎて不感帯域となっているので、FET34に流
れる電流値が際大電流値からすぐに下がらないのでオペ
アンプ11のゲインをすぐに小さくすることができず、
オペアンプ11の出力信号レベルをすぐに下げることが
できないことがあるが、この第4実施例では、FET3
3にしきい値電圧よりも小さい電圧が印加されることは
ないので、FET33のゲート電圧がしきい値電圧より
低くなりすぎることはなく、よって、オペアンプ11の
ゲインを入力信号レベルに応じて変化させることができ
る。
【0068】したがって、低消費電流でオペアンプ11
の出力信号レベルを一定レベルに維持することができる
と共に、オペアンプ11の帯域が所定の帯域よりも大き
くずれることを防止し、入力信号レベルに対する応答性
のよいオペアンプ11を実現することができる。なお、
第4実施例では、上記第2実施例の自動利得制御増幅器
において、積分器ロック制御回路70を追加して自動利
得制御増幅器を構成した場合について説明したが、上記
第3実施例の自動利得制御増幅器において、積分器ロッ
ク制御回路70を追加して構成することも可能である。
の出力信号レベルを一定レベルに維持することができる
と共に、オペアンプ11の帯域が所定の帯域よりも大き
くずれることを防止し、入力信号レベルに対する応答性
のよいオペアンプ11を実現することができる。なお、
第4実施例では、上記第2実施例の自動利得制御増幅器
において、積分器ロック制御回路70を追加して自動利
得制御増幅器を構成した場合について説明したが、上記
第3実施例の自動利得制御増幅器において、積分器ロッ
ク制御回路70を追加して構成することも可能である。
【0069】なお、上記第1〜第4実施例においては、
図2に示すようなアンプを用いた場合について説明した
が、これに限らず、例えば、カスコード形、B級増幅器
等を適用することも可能であり、通常よく使用される演
算増幅器でその帯域幅がバイアス端子で制御できるもの
であれば何でもよい。
図2に示すようなアンプを用いた場合について説明した
が、これに限らず、例えば、カスコード形、B級増幅器
等を適用することも可能であり、通常よく使用される演
算増幅器でその帯域幅がバイアス端子で制御できるもの
であれば何でもよい。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る利
得制御方法は、入力信号の周波数を増幅器のロールオフ
帯域の範囲に設定し、増幅器の周波数特性を制御するこ
とにより、増幅器の利得を変化させて信号強度を一定に
することができる。また、請求項2に係る利得制御方法
は、増幅器の出力信号に基づいて、増幅器の周波数特性
を制御することにより、増幅器の出力特性に応じて増幅
器の利得を制御することができる。
得制御方法は、入力信号の周波数を増幅器のロールオフ
帯域の範囲に設定し、増幅器の周波数特性を制御するこ
とにより、増幅器の利得を変化させて信号強度を一定に
することができる。また、請求項2に係る利得制御方法
は、増幅器の出力信号に基づいて、増幅器の周波数特性
を制御することにより、増幅器の出力特性に応じて増幅
器の利得を制御することができる。
【0071】また、請求項3に係る利得制御方法は、オ
ペアンプのゲインバンド幅積を変化させることにより、
増幅器の利得を制御して信号強度を一定にすることがで
きる。また、請求項4に係る利得制御方法は、オペアン
プのバイアスを制御することによりゲインバンド幅積を
変化させ、周波数特性を変化させて増幅器の利得を変化
させることにより、低消費電流で信号強度を一定にする
ことができる。
ペアンプのゲインバンド幅積を変化させることにより、
増幅器の利得を制御して信号強度を一定にすることがで
きる。また、請求項4に係る利得制御方法は、オペアン
プのバイアスを制御することによりゲインバンド幅積を
変化させ、周波数特性を変化させて増幅器の利得を変化
させることにより、低消費電流で信号強度を一定にする
ことができる。
【0072】また、請求項5に係る自動利得制御増幅器
は、バイアス制御回路によりオペアンプのゲインバンド
幅積を変化させることによって、低消費電流で増幅器の
出力信号強度を一定にすることができる。また、請求項
6に係る自動利得制御増幅器は、ピーク検出回路からの
増幅器の出力信号のピークに応じた出力信号を積分回路
により積分処理し、この積分回路の出力信号に基づきオ
ペアンプのゲインバンド幅積を変化させることにより増
幅器の出力特性に応じて利得調整を行うことができる。
は、バイアス制御回路によりオペアンプのゲインバンド
幅積を変化させることによって、低消費電流で増幅器の
出力信号強度を一定にすることができる。また、請求項
6に係る自動利得制御増幅器は、ピーク検出回路からの
増幅器の出力信号のピークに応じた出力信号を積分回路
により積分処理し、この積分回路の出力信号に基づきオ
ペアンプのゲインバンド幅積を変化させることにより増
幅器の出力特性に応じて利得調整を行うことができる。
【0073】また、請求項7に係る自動利得制御増幅器
は、オペアンプのゲインバンド幅積を変化させるとき
に、帯域制限回路によりオペアンプの帯域の最大値を制
限することにより、大電流が流れることによってオペア
ンプが誤動作することを防止することができる。また、
請求項8に係る自動利得制御増幅器は、温度変化等によ
りオペアンプのゲインバンド幅積に変動が生じた場合に
は、オペアンプの温度変化等による変動特性と同一の変
動特性で帯域制限回路の出力信号が変化するので、オペ
アンプの帯域の最大値を常に一定値に保ち、オペアンプ
の最大ゲインを一定にすることができる。
は、オペアンプのゲインバンド幅積を変化させるとき
に、帯域制限回路によりオペアンプの帯域の最大値を制
限することにより、大電流が流れることによってオペア
ンプが誤動作することを防止することができる。また、
請求項8に係る自動利得制御増幅器は、温度変化等によ
りオペアンプのゲインバンド幅積に変動が生じた場合に
は、オペアンプの温度変化等による変動特性と同一の変
動特性で帯域制限回路の出力信号が変化するので、オペ
アンプの帯域の最大値を常に一定値に保ち、オペアンプ
の最大ゲインを一定にすることができる。
【0074】さらに、請求項9に係る自動利得制御増幅
器は、帯域制限回路が動作時に、積分回路の出力をロッ
クするので、出力信号に基づくゲインバンド幅積の調整
により設定されるオペアンプの帯域と予め設定したオペ
アンプの所定の帯域設定値との差を制限し、信号強度の
変化に対する応答を向上させることができる。
器は、帯域制限回路が動作時に、積分回路の出力をロッ
クするので、出力信号に基づくゲインバンド幅積の調整
により設定されるオペアンプの帯域と予め設定したオペ
アンプの所定の帯域設定値との差を制限し、信号強度の
変化に対する応答を向上させることができる。
【図1】本発明の第1実施例における自動利得制御増幅
器の概略構成図である。
器の概略構成図である。
【図2】オペアンプ11の一例を示す回路図である。
【図3】増幅器11aの周波数特性図である。
【図4】本発明の第2実施例における自動利得制御増幅
器の概略構成図である。
器の概略構成図である。
【図5】最大電流設定回路31の一例を示す回路図であ
る。
る。
【図6】本発明の第3実施例における自動利得制御増幅
器の概略構成図である。
器の概略構成図である。
【図7】帯域幅自己調整回路40の一例を示す回路図で
ある。
ある。
【図8】Gm−Cフィルタ41の一例を示す概略構成図
である。
である。
【図9】Gm−Cフィルタ41の出力特性を表す説明図
である。
である。
【図10】Gm−Cフィルタ41の動作説明に供する説
明図である。
明図である。
【図11】Gmアンプの一例を示す回路図である。
【図12】本発明の第4実施例における自動利得制御増
幅器の概略構成図である。
幅器の概略構成図である。
【図13】積分器ロック制御回路70の一例を示す回路
図である。
図である。
【図14】従来のAGCアンプの一例を示す回路図であ
る。
る。
10 自動利得制御増幅器 11 オペアンプ 11a 増幅器 12 ピーク検出器 13 積分回路 31 最大電流設定回路 40 帯域幅自己調整回路 41 Gm−Cフィルタ 42 位相比較器 45 積分器 51〜54 Gmアンプ 70 積分器ロック制御回路 100 AGCアンプ
Claims (9)
- 【請求項1】 入力信号が入力される、帰還回路とオペ
アンプとで構成される増幅器の出力信号強度を一定にす
るために、利得を可変制御する利得制御方法において、
前記入力信号の周波数を前記増幅器のロールオフ帯域の
範囲内に設定し、前記増幅器の周波数特性を可変制御す
ることにより当該増幅器の利得を変化させて前記出力信
号強度を一定にすることを特徴とする利得制御方法。 - 【請求項2】 前記増幅器の周波数特性を当該増幅器の
出力信号に基づいて可変制御することを特徴とする請求
項1記載の利得制御方法。 - 【請求項3】 前記オペアンプのゲインバンド幅積を制
御することにより前記利得を制御することを特徴とする
請求項1又は2記載の利得制御方法。 - 【請求項4】 前記オペアンプのバイアスを制御するこ
とにより前記ゲインバンド幅積を制御することを特徴と
する請求項3記載の利得制御方法。 - 【請求項5】 周波数特性が可変なオペアンプと帰還回
路とで構成される増幅器と、該増幅器の出力強度を所定
の設定値に一致させるように前記オペアンプのゲインバ
ンド幅積を可変制御するバイアス制御回路とを備えるこ
とを特徴とする自動利得制御増幅器。 - 【請求項6】 前記バイアス制御回路は、前記増幅器の
出力信号のピークを検出するピーク検出回路と、該ピー
ク検出回路の出力信号と予め設定した基準電圧との差を
積分する積分回路とを備えることを特徴とする請求項5
記載の自動利得制御増幅器。 - 【請求項7】 前記バイアス制御回路は、前記オペアン
プの帯域の最大値を制限する帯域制限回路を備えたこと
を特徴とする請求項6記載の自動利得制御増幅器。 - 【請求項8】 前記オペアンプと前記帯域制限回路とが
同一チップに形成され、前記帯域制限回路は前記オペア
ンプの温度によるゲインバンド幅積の変動と同じ変動特
性を有するPLL回路により構成されていることを特徴
とする請求項7記載の自動利得制御増幅器。 - 【請求項9】 前記帯域制限回路が動作時に、前記積分
回路の出力をロックすることを特徴とする請求項7又は
8記載の自動利得制御増幅器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7076386A JPH08274561A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 利得制御方法及び自動利得制御増幅器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7076386A JPH08274561A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 利得制御方法及び自動利得制御増幅器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08274561A true JPH08274561A (ja) | 1996-10-18 |
Family
ID=13603901
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7076386A Withdrawn JPH08274561A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 利得制御方法及び自動利得制御増幅器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08274561A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009100429A (ja) * | 2007-10-19 | 2009-05-07 | Hitachi Kokusai Electric Inc | ドハティ増幅器 |
JP2009201044A (ja) * | 2008-02-25 | 2009-09-03 | Oki Semiconductor Co Ltd | オペアンプ回路及びオペアンプ回路の駆動方法 |
JP2011082825A (ja) * | 2009-10-07 | 2011-04-21 | Asahi Kasei Electronics Co Ltd | フィルタ回路 |
JP2012119835A (ja) * | 2010-11-30 | 2012-06-21 | Asahi Kasei Electronics Co Ltd | アクティブフィルタ |
CN103475325A (zh) * | 2013-09-12 | 2013-12-25 | 昆山新金福精密电子有限公司 | 一种放大电路 |
-
1995
- 1995-03-31 JP JP7076386A patent/JPH08274561A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009100429A (ja) * | 2007-10-19 | 2009-05-07 | Hitachi Kokusai Electric Inc | ドハティ増幅器 |
JP2009201044A (ja) * | 2008-02-25 | 2009-09-03 | Oki Semiconductor Co Ltd | オペアンプ回路及びオペアンプ回路の駆動方法 |
JP2011082825A (ja) * | 2009-10-07 | 2011-04-21 | Asahi Kasei Electronics Co Ltd | フィルタ回路 |
JP2012119835A (ja) * | 2010-11-30 | 2012-06-21 | Asahi Kasei Electronics Co Ltd | アクティブフィルタ |
CN103475325A (zh) * | 2013-09-12 | 2013-12-25 | 昆山新金福精密电子有限公司 | 一种放大电路 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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