JPH08273286A - 光ディスク - Google Patents

光ディスク

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JPH08273286A
JPH08273286A JP10054195A JP10054195A JPH08273286A JP H08273286 A JPH08273286 A JP H08273286A JP 10054195 A JP10054195 A JP 10054195A JP 10054195 A JP10054195 A JP 10054195A JP H08273286 A JPH08273286 A JP H08273286A
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JP
Japan
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optical disc
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JP10054195A
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English (en)
Inventor
Akira Nishizawa
昭 西沢
Kentaro Yokouchi
健太郎 横内
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2層式ディスクを従来の再生装置に誤って装
着した場合の再生装置の誤動作を防止できる光ディスク
を提供する。 【構成】 第2のリードイン領域17は、第2の情報記
録面3上のCD規格で規定されている半径位置に設けら
れ、従来のCD再生装置でも読み出せるような低記録密
度で、第1の情報記録面2と同一方向のスパイラル状ト
ラック上にCDではないことを示す情報が記録されてい
る。光ディスク1をCD再生装置に誤って装着した場合
には、この第2のリードイン領域17を再生することに
なるため、この第2のリードイン領域17に記録した情
報により再生装置の再生動作が途中で停止することにな
り、CD再生装置の誤動作を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光透過性基板の厚さ方
向に2面以上の情報記録面を有する多層構造の光ディス
クに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりあるコンパクトディスク(以
下、CDと記載する)等の光ディスクは、記録できる情
報量の多さ、取扱い易さ等の点から広く普及している。
近年においては、更に大量な情報を記録するために上記
CDよりも記録ピットを小さくして情報を高密度に記録
することが検討されている。また従来の単板式の光ディ
スクに対し、その記録容量を更に増大させるために、張
り合わせ型光ディスクや多層構造型光ディスクが提案さ
れている。上記張り合わせ型光ディスクは、情報を記録
したディスク2枚をその記録面側を内側にして基板の表
裏に張り合わせ、情報を両面側より読みとるようにした
光ディスクである。
【0003】一方、多層構造型光ディスクは、基板上に
透明層を介して反射層を複数積層することで基板の厚さ
方向に2面以上の情報記録面を形成し、基板側から入射
した再生用レーザ光の焦点位置を変えることで各情報記
録面に記録された情報を読み出すようにした光ディスク
である。この多層構造型光ディスクのうち情報記録面を
2面とした2層式光ディスクは、基板側から見て1番目
の第1の情報記録面に設ける第1の反射層の光反射率を
30%程度として、第1の情報記録面と第2の情報記録
面との反射率が同じになるように工夫してある。なお、
第2の情報記録面に設ける反射層は、アルミニウム等、
反射率の高い金属反射膜を用いている。
【0004】上記2層式光ディスクの第1の情報記録面
の最内周部分には、リードイン領域が設けられており、
このリードイン領域がある内周から外周に向かって情報
がスパイラル状のトラック上に記録されている。また、
第1の情報記録面の最外周部分には、第2の情報記録面
の情報を読み出すための接続情報が記録されている。こ
の第2の情報記録面は外周から内周へ向かって情報が記
録されるため、第2の情報記録面に形成されるスパイラ
ル状トラックは第1の情報記録面のスパイラル状トラッ
クとは逆向きになっている。このように第1の情報記録
面と第2の情報記録面とのスパイラルを逆向きにするこ
とで、ディスクの回転方向を変えたりピックアップを最
内周間で移動させなくても情報信号がとぎれなく再生で
きるように工夫されているのである。
【0005】また、第2の情報記録面の内周部分には、
このディスクの情報が全て終了したことを示すリードア
ウト情報が記録されたリードアウト領域が設けられ、リ
ードアウト領域よりも内周の最内周部分には、第2の情
報記録面であることを示す識別情報が記録された識別情
報記録領域が設けられる。この識別情報は、光ディスク
の反りや面振れ等で、再生の初期動作時に第2の情報記
録面にフォーカスがあってしまった場合にこの識別情報
を検出すれば正しい位置にフォーカスを合わせることが
できるのである。ここで、上記再生の初期動作とは、デ
ィスク装着の確認、フォーカス制御の引き込み、トラッ
キング制御の引き込み、再生信号検出、再生信号中に含
まれる同期信号によるディスク回転制御の引き込み動作
を含む。以上のような構成にすることで、従来の単板式
の光ディスクよりもはるかに多い情報をとぎれなく再生
できるのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記2層式
光ディスクの第1の情報記録面に設ける第1の反射層
は、光をある程度透過させる必要があると共に適度な反
射率を有する必要がある。このような条件を満足する反
射層材料としては、有機物色素や無機化合物があり、こ
れらの反射層材料を用いて再生波長域で規定の反射率を
有するように適度な膜厚として第1の反射層を構成して
いる。
【0007】高密度光ディスクでは、従来のCDの再生
波長域(近赤外光領域)よりも短波長の630nm付近の
レーザ光を使用する。ところが、上記第1の反射層を上
記有機物色素や無機化合物を用いて630nm付近の再生
波長域で光反射率が30%で最大になるように作成した
場合、上記CD等の再生波長である780nm付近のレー
ザ光に対しては反射率が非常に低くなってしまうことが
判明した。即ち、780nm付近のレーザ光に対しては、
第2の情報記録面からの反射光量の方が多くなってしま
い、この場合、初期動作時にはディスクの反りや面振れ
に関係なく第2の情報記録面に焦点があってしまう。し
かも、ディスク検出のための反射光量は満足しているた
め、上記2層式ディスクを誤ってCD再生装置に装着し
た場合であっても、ディスク回転開始からディスク回転
制御の引き込みまでの初期動作を行ってしまう。しか
し、高密度光ディスクのピットはCDのピットに比べ充
分に小さいため従来のCD再生装置の光学系では読み出
すことができないためにディスク回転制御の引き込みが
できず、CD再生装置によっては、ディスクの回転数が
異常に速くなって再生装置が壊れてしまう等、予期せぬ
暴走を起こしてしまうという危険さえ生じることが判明
した。
【0008】そこで、本発明は上記の点に着目してなさ
れたものであり、2層式ディスクを従来の再生装置に誤
って装着した場合の再生装置の誤動作を防止できる光デ
ィスクを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するための手段として、「光透過性基板上に透明層を
介して反射層を積層することで光透過性基板の厚さ方向
に少なくとも2面以上の情報記録面を形成し、一番下に
形成した第1の情報記録面のリードイン領域から順次情
報が記録されると共に前記光透過性基板を介して入射さ
れる特定波長域の再生用レーザ光の焦点位置を変えるこ
とで各情報記録面に記録された情報を読み出すようにし
た光ディスクにおいて、前記特定波長域よりも長波長の
レーザ光であっても読み出し可能な低記録密度の第2の
リードイン領域を下から2番目に形成した第2の情報記
録面の予め定められた特定の位置に設け、この第2のリ
ードイン領域に前記長波長のレーザ光源が搭載された光
ディスク装置での初期動作が途中で停止するような情報
を記録したことを特徴とする光ディスク」を提供しよう
とするものである。
【0010】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の一実施例
を説明する。図1は、本発明の一実施例の光ディスクの
構造を示す図である。なお、同図は光ディスクのトラッ
ク方向の断面図を示している。同図に示す光ディスク1
は、光透過性基板4上に、第1の反射層5、透明層6、
第2の反射層7、保護層8がこの順に積層されて構成さ
れている。上記基板4上には情報に応じた凹凸ピット4
Aが形成され、また上記透明層6上には情報に応じた凹
凸ピット4Bが形成されている。即ち、上記光ディスク
1は、基板4の厚さ方向に2面の情報記録面を有してお
り、上記光透過性基板4のピット4A形成面が第1の情
報記録面2であり、上記透明層6のピット4B形成面が
第2の情報記録面3である。
【0011】上記基板4上に形成されたピット4A、及
び透明層6上に形成されたピット4Bは、従来のCDの
再生波長域(近赤外光域)よりも短波長のレーザ光に対
応して形成されることで、CDよりも高密度(例えばピ
ット幅が0.3〜0.5μm、トラックピッチが0.6
〜1.0μm)に情報を記録している。なお、後述のよ
うに第2の情報記録面3に形成するピット4Bの内の予
め定められた特定の半径位置には、CDの再生波長域
(近赤外光域)のレーザ光であっても再生可能な低記録
密度領域が形成されている。
【0012】また、第1の情報記録面2と第2の情報記
録面3との間に形成される第1の反射層5は、第2の情
報記録面3への光の入射や反射が行えるようある程度の
光透過率を有する材料で構成される。この第1の反射層
5の光反射特性を図2の実線Aで示す。なお、同図は、
光波長に対する第1の反射層5(実線A)及び第2の反
射層7(点線B)の光反射率を示している。同図に示す
ように、第1の反射層5は、光ディスク1の再生波長域
である630nm付近の光に対し、第1の反射層5の光反
射率が30%で最大となるように構成される。なお、第
2の反射層7は、アルミニウムや金等の光反射率の高い
材料により構成され、光ディスク1の再生波長域では第
2の反射層7の光反射率は30%程度であるが、CDの
再生波長域である780nm付近(近赤外光)では、第1
の反射層5の光反射率が低くなるため、第2の反射層7
の光反射率が40%以上に高くなり、第2の反射層7の
反射光量の方が第1の反射層5の反射光量よりも多くな
る。
【0013】また、上記各情報記録面に記録された情報
を読み出すための再生用レーザ光は、上記基板4の下側
から入射される。ここで、上記光ディスク1における各
情報記録面の間隔は数十ミクロンと狭いが、再生装置の
光ピックアップはその間隔を正しく認識して、所望の情
報記録面に焦点を結ぶことで、各情報記録面の情報が読
み出されるようになっている。以上のように光ディスク
の構造を基板4の厚さ方向に2面の情報記録面を設ける
ことで、従来の単層構造の光ディスクよりも大量の情報
を記録することが可能になるのである。
【0014】なお、同図においては、基板4及び透明層
6上に反射層を形成しているが、ピットや案内溝による
凹凸が形成されていない基板上に、第1の透明層、第1
の反射層、第2の透明層、第2の反射層を順次積層する
ことで2面の情報記録面を形成するようにしても良い。
【0015】次に、上記光ディスク1の記録領域につい
て説明する。図3は、本発明の一実施例の光ディスクの
記録領域を説明するための図である。 図4は、本発明
の一実施例の光ディスクの情報トラックを概略的に示す
図である。なお、同図は上記光ディスク1を下側から見
たときの図を示しており、同図(A)は第1の情報記録
面を示し、同図(B)は第2の情報記録面を示してい
る。
【0016】同図(A)に示すように、光ディスク1の
第1の情報記録面2の最内周部分には、収録情報の再生
時間やアドレス等の各種のリードイン情報を記録した第
1のリードイン領域11が設けられている。この第1の
リードイン領域11は、予め定められた特定の半径位置
に設けられる。これは再生装置の初期動作時に光ディス
クの存在確認のために光ピックアップがこの第1のリー
ドイン領域11で反射率の確認を行うためである。そし
て、この光ディスクの存在確認を行った後、フォーカス
制御の引き込み、トラッキング制御の引き込み、再生信
号検出、再生信号中に含まれる同期信号によるディスク
回転制御の引き込みの順で初期動作が行われるのであ
る。
【0017】上記第1のリードイン領域11の外周に
は、音楽データや映像データ、ゲームソフト等の収録情
報が記録される第1のプログラム領域12が設けられて
いる。そして、第1の情報記録面の最外周部分には、第
2の情報記録面3を再生するための情報が記録された第
1の接続領域13が設けられている。この接続領域13
には、第1の情報記録面2が終了したことを示す情報等
が記録されている。
【0018】また、上記第1のリードイン領域11、第
1のプログラム領域12、第1の接続領域13の情報信
号は、例えば、図4(A)に示すような内周から外周に
向かう単一のスパイラル状の情報トラック上に記録され
ており、光ピックアップを内周から外周に移動させるこ
とで第1の情報記録面に記録された情報を順次読み出す
ことができる。
【0019】一方、第2の情報記録面3は、図3(B)
に示すように、最外周部分に第1の情報記録面2との第
2の接続領域14が設けられ、この第2の接続領域14
の内周には、上記第1のプログラム領域から続く収録情
報が記録される第2のプログラム領域15が設けられて
おり、この第2のプログラム領域15の内周には収録情
報の記録が終了したことを示す情報が記録されたリード
アウト領域16が設けられている。
【0020】更に、上記リードアウト領域16の内周に
は、従来のCDの再生波長域のレーザ光でも読み出し可
能なように低記録密度(例えばピット長が0.5〜0.
8μm、トラックピッチが1.6±0.1μm)にピッ
トが形成されている第2のリードイン領域17が設けら
れている。この第2のリードイン領域17は、CDのリ
ードイン領域の信号フォーマットに準拠している。これ
は、上述したようなCD再生装置での誤動作は、装着さ
れた光ディスクからの信号検出ができないことが原因で
あるためである。即ち、CDのディスク回転制御はディ
スクから検出した再生信号に基づいて行っているが、既
存のCD再生装置の中には、ディスクからの信号検出が
できない場合、ディスク回転制御の引き込みができない
ままディスク回転数をどんどん速くしてしまうものがあ
るのである。したがって、ディスクからの再生信号検出
を可能としてディスク回転制御の引き込みを可能にして
やればディスク回転数が異常に速くなる等の暴走を起こ
さないのである。
【0021】しかしながら、上記光ディスク1には情報
が高密度に記録されているので、この第2のリードイン
領域17内でCD再生装置での再生動作を強制的に停止
させる必要がある。そこで、上記第2のリードイン領域
17には、上記光ディスク1がCDではないことを示す
情報が記録されている。この第2のリードイン領域3に
記録する情報としては、例えば、CDの信号フォーマッ
トには現在未定となっている領域が存在するが、この未
定となっている領域に何等かの識別信号を記録すればC
D再生装置においてはその識別信号を識別できず、初期
動作時の再生動作が途中で停止するようになる。一例を
示すと、例えば特願平6−33100(平成6年2月4
日出願)中に記載されているように、サブコーディング
のCONTOROL信号を現在規定されていない「11
XX」または「01X1」(Xは0または1のいづれで
も良い)と記録させておけばCD再生装置ではこの識別
信号を識別できないので再生動作が行われることがな
い。この様に第2のリードイン領域17には、CDでは
ないことを示す情報が記録されているためにCD再生装
置での再生動作が停止するのである。
【0022】なお、上記第2のリードイン領域17が設
けられる位置は、CD規格でリードイン領域を設けるよ
うに規定されている半径位置である。ここで、上記光デ
ィスク1は、記録容量を増すために記録領域の開始半径
位置をCD等よりも内周側に設定している。したがっ
て、上記第1のリードイン領域11は、この第2のリー
ドイン領域17が設けられている半径位置よりも内周側
の半径位置に設けられていることになる。
【0023】また、第2の情報記録面3は、外周から内
周に向かって再生が行われるので、図4(B)に示すよ
うに、第1の情報記録面2とは逆向きのスパイラル状ト
ラックが形成されるのであるが、この第2のリードイン
領域17は、第1の情報記録面2と同じ方向のスパイラ
ル状トラックとなっており、この第2のリードイン領域
17の情報トラックと上記リードアウト領域16の情報
トラックとのスパイラル構造は不連続になるという特徴
を有している。即ち、情報トラックのスパイラルの方向
は、CDに形成される情報トラックのスパイラルと同じ
方向にしてある。これは、上述のように再生波長域78
0nmであるCD再生装置では、ディスク装着後の初期動
作時に第2の情報記録面3に焦点があってしまい、この
第2のリードイン領域17を内周から外周に向かって再
生するためである。
【0024】また、上記第2のリードイン領域17の内
周には、第2の情報記録面3であることを示す識別情報
が記録された識別情報記録領域18が設けられている。
この識別情報記録領域18には、第2のリードイン領域
と同様に第1の情報記録面2と同じ方向のスパイラル状
トラックが設けられ(図(B)参照)、内周から外周に
向かって情報が記録されている。これは、上記光ディス
ク1が再生波長域(630nm)のレーザ光源を搭載した
高密度光ディスク再生装置に装着された場合の初期動作
で、ディスクの反りや面振れで誤って第2の情報記録面
3の方に焦点が合ってもこの識別情報記録領域18の識
別情報を検出できるようにするためであり、この識別情
報を検出することで再生装置は第1の情報記録面2に焦
点を合わせることができるのである。また、この識別情
報記録領域18は、第2の情報記録面3上の上記第1の
リードイン領域11が設けられている半径位置と同じ半
径位置に設けられる。
【0025】ここで、上記光ディスク1では記録容量を
増すために記録領域の開始半径位置をCD等よりも内周
側に設定している。例えば、CD規格では、直径46〜
50mmの間にリードイン領域を設けるように規定されて
いるが、上記光ディスク1では、リードイン領域を直径
46mmよりも内周に設けるようにしている。即ち、上記
第1のリードイン領域11及び識別情報記録領域18
は、第1の情報記録面2上の直径46mmよりも内周に設
けられており、上記第2のリードイン領域17は、第2
の情報記録面3上の直径46〜50mmの間に設けられて
いる。したがって、このように第2のリードイン領域1
7をCD規格に合うような半径位置に設けたとしても識
別情報記録領域18はその内周側であって良いので、第
2のリードイン領域17を設けることによる不都合は生
じないのである。
【0026】なお、第2のプログラム領域15の情報量
が少なく、収録情報の記録が第2のプログラム領域15
の途中で終了した場合には、リードアウト領域16は、
収録情報の記録終了位置から内周、即ち、図3(B)で
示す半径位置よりも外周に設けられることになる。この
場合、リードアウト領域16と第2のリードイン領域1
7との間が空くことになるが、この空いた領域には、例
えば、リードアウト情報を繰り返し記録するなどの何等
可のピット4Bを形成したり、或いはピット4Bを設け
ないで鏡面状態としても良い。
【0027】以上のように第1の情報記録面2及び第2
の情報記録面3上に情報を記録することで、大量の情報
をとぎれること無く連続再生できると共に上記光ディス
ク1を誤ってCD再生装置に装着した場合であっても再
生装置の誤動作を防止できるのである。
【0028】次に、上記光ディスク1を再生装置で再生
させた場合について説明する最初に、高密度光ディスク
用再生装置で再生させた場合について説明する。高密度
光ディスク用再生装置は通常であれば、最初は第1の情
報記録面2の最内周にある第1のリードイン領域11を
読み、続いて第1のプログラム領域12に記録された高
密度再生用の音楽データ、画像データ、ゲームソフト等
の収録情報を再生する。第1のプログラム領域12の再
生が終わると、第1の情報記録面2の最外周にある第1
の接続領域13で第2の情報記録面3を再生するための
接続情報を検出する。これによって再生装置は、フォー
カスサーボ回路を制御し、再生用レーザ光の焦点位置を
第2の情報記録面3に合うようにする。そして、第2の
情報記録面3の第2の接続領域14の接続情報を再生す
る。この第2の接続領域14は、第1の接続領域13と
同様に第1の情報記録面2と第2の情報記録面3とを連
続して再生するためだけの領域であるから、第1のプロ
グラム領域12で再生された情報に続いて第2のプログ
ラム領域15の収録情報が連続的に再生される。更に、
第2のプログラム領域15を再生し終わると高密度記録
されたリードアウト領域16のリードアウト情報を読
み、レーザ光スポットが第2のリードイン領域17を走
査する前に再生が終了する。
【0029】以上のように再生装置は、通常、最初第1
の情報記録層2に再生用レーザ光の焦点が合うように設
計されているが、光ディスクの面振れや反りなどにより
誤って第2の情報記録面3から再生を開始してしまう場
合がある。上記光ディスク1においては第2の情報記録
面3上の上記第1のリードイン領域11と同じ半径位置
に上記識別情報記録領域18が設けられている。したが
って、誤って第2の情報記録層3に再生用レーザ光の焦
点を合わせてしまってもこの識別情報により第1の情報
記録面2に再生用レーザ光の焦点が合わせるように再生
装置を設計しておけば良いのである。
【0030】次に、従来のCD再生装置で上記光ディス
ク1を再生した場合について説明する。CDの再生波長
域である780nm付近のレーザ光では第1の反射層5で
の反射率が低下すると共に第2の反射層7の反射率が非
常に高いものとなってしまう。したがって、CD再生装
置では、ディスクの反りや面振れに関係なく第2の情報
記録面3上に再生用レーザ光の焦点が合ってしまう。ま
た、CD再生装置では、ディスクの直径46〜50mmの
間に設けたリードイン領域を最初に再生する初期動作を
行うように設計されている。ところが、第2の情報記録
面3上のCD規格でリードイン領域が設けられるよう規
定されている半径位置(直径46〜50mm)には、上記
第2のリードイン領域17が設けられており、CD再生
装置では、初期動作時にこの第2のリードイン領域17
の情報を再生する。しかし、第2のリードイン領域17
には、上述のようにCDではないことを示す情報が低記
録密度で第1の情報記録面2と同一方向のスパイラル状
トラック上に記録されているため、CD再生装置による
初期動作が途中で停止し、ディスクの回転が異常に速く
なる等、CD再生装置が暴走することがないのである。
【0031】なお、上記実施例では、情報記録面を2面
有する2層式光ディスクについて説明しているが、情報
記録面を3面以上有する多層構造光ディスクについても
本発明を適用できる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光ディスク
によれば、光透過性基板上に透明層を介して反射層を積
層することで光透過性基板の厚さ方向に少なくとも2面
以上の情報記録面を形成し、一番下に形成した第1の情
報記録面のリードイン領域から順次情報が記録されると
共に前記光透過性基板を介して入射される特定波長域の
再生用レーザ光の焦点位置を変えることで各情報記録面
に記録された情報を読み出すようにした光ディスクにお
いて、前記特定波長域よりも長波長のレーザ光であって
も読み出し可能な低記録密度の第2のリードイン領域を
下から2番目に形成した第2の情報記録面の予め定めら
れた特定の位置に設け、この第2のリードイン領域に前
記長波長のレーザ光源が搭載された光ディスク装置での
初期動作が途中で停止するような情報を記録したので、
前記再生用レーザ光よりも長波長のレーザ光源が搭載さ
れた既存の光ディスク装置に前記光ディスクを誤って装
着した場合の既存の光ディスク装置の誤動作を未然に防
止できる。特に、上記光ディスクを現行のCDよりも高
密度に情報を記録した光ディスクとした場合、前記低記
録密度領域をCD規格でリードイン領域を設けるように
規定されている半径位置に設ければ、この光ディスクを
既存のCD再生装置に誤って装着した場合には、初期動
作時にこの低記録密度領域を最初に再生することにな
り、この領域で初期動作が終了するのでCD再生装置の
誤動作を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の光ディスクの構造を示す図
である。
【図2】図1における光ディスクの反射層の光反射特性
を示す図である。
【図3】図1における光ディスクの記録領域を説明する
ための図である。
【図4】図1における光ディスクの情報トラックを概略
的に示す図である。
【符号の説明】
1 光ディスク 2 第1の情報記録面 3 第2の情報記録面 4 光透過性基板 5 第1の反射層 6 透明層 7 第2の反射層 11 第1のリードイン領域 12 第1のプログラム領域 13 第1の接続領域 14 第2の接続領域 15 第2のプログラム領域 16 リードアウト領域 17 第2のリードイン領域 18 識別情報記録領域

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光透過性基板上に透明層を介して反射層を
    積層することで光透過性基板の厚さ方向に少なくとも2
    面以上の情報記録面を形成し、一番下に形成した第1の
    情報記録面のリードイン領域から順次情報が記録される
    と共に前記光透過性基板を介して入射される特定波長域
    の再生用レーザ光の焦点位置を変えることで各情報記録
    面に記録された情報を読み出すようにした光ディスクに
    おいて、 前記特定波長域よりも長波長のレーザ光であっても読み
    出し可能な低記録密度の第2のリードイン領域を下から
    2番目に形成した第2の情報記録面の予め定められた特
    定の位置に設け、この第2のリードイン領域に前記長波
    長のレーザ光源が搭載された光ディスク装置での初期動
    作が途中で停止するような情報を記録したことを特徴と
    する光ディスク。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の光ディスクにおいて、 前記特定波長域よりも長波長のレーザ光源は近赤外レー
    ザ光源であり、前記第2のリードイン領域は前記近赤外
    レーザ光源を搭載した光ディスク装置での初期動作の際
    に情報が読み出される位置に設けたことを特徴とする光
    ディスク。
  3. 【請求項3】前記各情報記録面にスパイラル状に形成し
    た情報トラック上に前記情報が記録されると共に前記ス
    パイラルの方向を情報記録面の1面毎に逆方向になるよ
    うに構成した請求項2に記載の光ディスクであって、 前記第2のリードイン領域の情報トラックのスパイラル
    の方向を前記第1の情報記録面と同じ方向にしたことを
    特徴とする光ディスク。
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