JPH08273247A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH08273247A
JPH08273247A JP7068418A JP6841895A JPH08273247A JP H08273247 A JPH08273247 A JP H08273247A JP 7068418 A JP7068418 A JP 7068418A JP 6841895 A JP6841895 A JP 6841895A JP H08273247 A JPH08273247 A JP H08273247A
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JP
Japan
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recording
magnetic tape
drum
rotary
tilt angle
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7068418A
Other languages
English (en)
Inventor
Akiyuki Yoshida
昭行 吉田
Masahiro Kanaguchi
政弘 金口
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
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Priority to US08/622,752 priority patent/US5963388A/en
Publication of JPH08273247A publication Critical patent/JPH08273247A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/52Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with simultaneous movement of head and record carrier, e.g. rotation of head
    • G11B5/53Disposition or mounting of heads on rotating support
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/60Guiding record carrier
    • G11B15/61Guiding record carrier on drum, e.g. drum containing rotating heads
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B21/00Head arrangements not specific to the method of recording or reproducing
    • G11B21/02Driving or moving of heads
    • G11B21/04Automatic feed mechanism producing a progressive transducing traverse of the head in a direction which cuts across the direction of travel of the recording medium, e.g. helical scan, e.g. by lead-screw
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/56Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head support for the purpose of adjusting the position of the head relative to the record carrier, e.g. manual adjustment for azimuth correction or track centering
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/58Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B5/584Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following for track following on tapes
    • G11B5/588Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following for track following on tapes by controlling the position of the rotating heads

Landscapes

  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
  • Digital Magnetic Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 往復記録を行なうことができる記録装置を提
供すること。 【構成】 システムコントローラ12は、記録を行なう
際に、磁気テープを少なくとも記録トラック2本分走行
させる間に、回転ヘッドで1本分の記録トラックが形成
されるように、走行制御部4を制御して磁気テープを順
送り方向あるいは逆送り方向に一定の速度で走行させ、
駆動モータ59を制御して回転中ドラム8を一定の回転
数で回転させる。また、システムコントローラ12は、
基準電圧発生部13を制御して、磁気テープの走行方向
に応じて、回転中ドラム8の傾斜角を制御し、磁気テー
プ上の磁気ヘッド9の軌跡の傾斜角を走行方向によらず
一定に制御して記録を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転ヘッドにより磁気
テープに記録を行なう記録装置に関し、特に、回転ヘッ
ドの傾斜角を制御して磁気テープに往復で記録を行なう
記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、磁気テープにデジタル情報と
した音声、映像等のデータを記録再生するデジタルビデ
オテープレコーダ装置(以下、デジタルVTRとい
う。)が知られている。このようなデジタルVTRで
は、磁気ヘッドと磁気テープの相対速度の向上による周
波数特性の向上と、記録再生時の磁気テープの使用量の
減少を両立させるために、磁気ヘッドを回転させる回転
ドラムを用い、この回転ドラムに斜めに巻き付けた磁気
テープ上の表面を磁気ヘッドによって斜めに走査するヘ
リカルスキャンを行なってデータの記録再生を行なうよ
うになっている。
【0003】このようなデジタルVTRで用いられる回
転ドラムは、例えば図18に示すように、磁気ヘッド9
0が取り付けられた回転ドラム91と、磁気テープ92
の走行を規制するガイドローラ93、94とを有し、ガ
イドローラ93、94によって磁気テープ92を回転ド
ラム91に傾斜させて巻き付けるようになっている。
【0004】あるいは、他の回転ドラムは、例えば図1
9に示すように、回転ドラム91の対向する位置に2つ
の磁気ヘッド95、96を有し、磁気テープ92の巻き
付け角を、回転ドラム91に1つの磁気ヘッド90を設
けた場合に比して約半分としている。
【0005】上記デジタルVTRでは、これらの回転ド
ラムを用いてデータの記録を行なう際には、キャプスタ
ンサーボ系により磁気テープ92を一定の速度で走行さ
せると共に、磁気ヘッド回転数制御系により回転ドラム
91を一定の回転数で回転させる。
【0006】この回転ドラムの回転数と磁気テープの走
行速度の関係は、回転ドラムが一回転する間に磁気テー
プが1トラックピッチ分だけ走行するように決められて
いる。したがって、回転ドラムにn個の記録ヘッドが設
けられている場合は、1トラックピッチの間にn本の記
録トラックが形成されることになる。
【0007】この状態で回転ドラム91に取り付けられ
た磁気ヘッド90あるいは磁気ヘッド95、96により
磁気テープ92に記録を行なうと、図20に示すよう
に、磁気テープ92に所定角度分傾斜した記録トラック
97が隙間なく形成される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このようなデジタルV
TRでは、FWD方向の記録再生が終了した後、更に記
録再生を行なうためには磁気テープの巻き戻しが必要と
なる。このため、再度記録を行なうためには、磁気テー
プを全て巻き戻してから記録を行なう必要があり、記録
を再開するまでに時間を要する問題がある。特に携帯用
ビデオカメラ装置等においては、省電力化が図られてい
るために巻き戻し速度が非常に遅く、巻き戻しのための
時間が無視できないものとなっている。また、この巻き
戻しの最中は、映像の記録の必要が生じても記録を行な
うことができない。
【0009】ここで、このような不都合を防止するため
に、1方向での記録が終了したら、磁気テープの走行方
向を反転させて他方向での記録を行なう往復記録が考え
られる。
【0010】しかし、上述のデジタルVTRでは、回転
ドラムの回転数を変えずに、単に磁気テープの送り方向
を逆送り(REV)方向として記録を行なっただけで
は、図21に示すように、形成される記録トラック98
Rの傾斜角が順送り(FWD)方向の記録トラック98
Fの傾斜角と異なってしまい、また、FWD方向に記録
トラック97が隙間なく形成されているため、FWD方
向の記録トラックに上書きして記録を行なうことにな
り、音声用の磁気カセットテープのように往復での記録
再生はできない。
【0011】上述のデジタルVTRを用いて往復記録を
行なうためには、順送り(FWD)方向あるいは逆送り
(REV)の記録を行なう際に、1本おきに記録トラッ
クを形成する必要がある。
【0012】この場合、まず、回転ドラム91の回転数
を変えずに磁気テープ92の走行速度を上述の記録トラ
ックを隙間なく形成するときの2倍とし、磁気テープを
FWD方向に走行させて記録を行なう。これにより、1
本の記録トラックを記録する間に磁気テープが記録トラ
ック2本分移送され、図22(A)に示すように、磁気
テープ92上にFWD方向の記録トラック99Fが1本
おきに形成される。
【0013】次に、磁気テープの終端まで走行させた
ら、磁気テープの走行速度を同様としたまま、磁気テー
プの走行方向をREV方向に反転させて記録を行なう。
これにより、図22(B)に示すように、REV方向の
記録トラック99Rが1本おきに形成される。
【0014】しかしながら、一般に、回転ドラムの傾斜
角がFWD方向の記録を行なう際の傾斜角に固定されて
いるため、FWD方向の記録トラック99FとREV方
向の記録トラック99Rの傾斜角が異なる。このため、
FWD方向の記録を行なった後に、REV方向の記録を
行なうと、図22(C)に示すように、REV方向の記
録トラック99Rが先に記録されたFWD方向の記録ト
ラック99Fに一部重なって記録されてしまい、往復記
録を行なうことができない問題がある。
【0015】本発明は、上述のような問題点に鑑みてな
されたものであり、順方向の記録トラックの傾斜角と逆
方向の記録トラックの傾斜角とを一致させると共に、順
方向の記録トラックの間に逆方向の記録トラックを記録
することができ、往復記録を行なうことができる記録装
置の提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係る記録装置
は、磁気テープを少なくとも記録トラック2本分走行さ
せる間に、回転ヘッドで1本分の記録トラックが形成さ
れるように磁気テープの走行速度と回転ヘッドの回転数
とを制御する記録制御手段と、上記回転ヘッドの傾斜角
を制御する傾斜角制御手段とを有する。また、上記磁気
テープを第1の走行方向に走行させて記録を行なうとき
は、所定の傾斜角で記録トラックが形成されるように上
記記録制御手段及び傾斜角制御手段を制御し、磁気テー
プを上記第1の走行方向に対して逆の走行方向である第
2の走行方向に走行させて記録を行なうときは、上記第
1の走行方向での記録時に形成された記録トラックの間
に記録トラックが形成されるように上記記録制御手段を
制御すると共に、この際に形成される記録トラックが、
上記第1の走行方向での記録時に形成された記録トラッ
クと平行となるように上記傾斜角制御手段を制御する制
御手段を有する。
【0017】また、本発明に係る記録装置は、上記傾斜
角制御手段として、傾斜角の制御範囲の中心が、磁気テ
ープの走行停止時の傾斜角であるスチル角に初期設定さ
れているものを有する。
【0018】
【作用】本発明に係る記録装置は、磁気テープを第1の
走行方向に走行させて記録を行なうときは、制御手段
が、所定の傾斜角で記録トラックが形成されるように記
録制御手段及び傾斜角制御手段を制御し、磁気テープ上
に少なくとも記録トラック1本分の間隔を開けて記録デ
ータの記録を行なう。そして、磁気テープを上記第1の
走行方向に対して逆の走行方向である第2の走行方向に
走行させて記録を行なう際に、上記第1の走行方向での
記録時に形成された記録トラックの間に記録トラックが
形成されるように上記記録制御手段を制御すると共に、
この際に形成される記録トラックが、上記第1の走行方
向での記録時に形成された記録トラックと平行となるよ
うに上記傾斜角制御手段を制御して、往復記録を可能と
する。
【0019】ここで、第1の走行方向の記録時の傾斜角
制御手段の傾斜角を基準として、第2の走行方向の記録
時の傾斜角を制御すると、第2の走行方向の記録時の傾
斜角の制御量が大となる。
【0020】このため、本発明に係る記録装置は、上記
傾斜角制御手段の傾斜角の制御範囲の中心を、磁気テー
プの走行停止時の傾斜角であるスチル角に初期設定して
いる。そして、傾斜角制御手段は、第1の走行方向での
記録時には、傾斜角を制御範囲の中心から例えば正方向
に制御し、第2の走行方向での記録時には、傾斜角を制
御範囲の中心から例えば負方向に制御する。これによ
り、上記傾斜角制御手段の傾斜角の制御範囲の中心から
の第1及び第2の走行方向での記録時の傾斜角の制御量
を小とすることができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図面を参照し
ながら詳細に説明する。
【0022】まず、本発明に係る記録装置及び記録方法
は、図1に示すように、映像及び音声をデジタルデータ
として磁気テープに記録再生するデジタルビデオテープ
レコーダ装置(以下、デジタルVTRという。)に適用
することができる。
【0023】この第1の実施例のデジタルVTRは、記
録データの記録再生をデジタル的に行なう回転ヘッド部
1と、外部から供給された映像信号あるいは映像データ
に基づいて記録データを形成して回転ヘッド部1に供給
する記録系2と、上記回転ヘッド部1からの映像データ
を再生して出力する再生系3とを備える。
【0024】上記回転ヘッド部1は、磁気テープに記録
データを斜め記録し、再生する回転ドラム1aと、該回
転ドラム1aに巻装された磁気テープを一定速度で走行
制御する走行制御部4と、上記回転ドラム1aが固定さ
れる支持部5と、装置全体の制御を行なうシステムコン
トローラ12と、該システムコントローラ12からの制
御に応じて基準電圧を発生する基準電圧発生部13等を
備えている。
【0025】上記回転ドラム1aは、円柱状の固定下ド
ラム6と、同じく円柱状の固定上ドラム7と、該固定上
ドラム7に回転自在に設けられた円盤状の回転中ドラム
8とで構成されている。上記回転中ドラム8の周側部に
は、それぞれ180度相対向するように2つの磁気ヘッ
ド9が設けられている。
【0026】また、この回転ドラム1aは、システムコ
ントローラ12からの制御に応じて回転中ドラム8を一
定の回転数で回転させる駆動モータ59を備えている。
【0027】上記支持部5は、上記固定下ドラム6に固
定される下ドラム固定部5Fと、上記固定上ドラム7に
固定される上ドラム固定部5Eとで構成されている。上
記下ドラム固定部5Fと上ドラム固定部5Eとはそれぞ
れ中央部で互いに接続されており、側面側から見てHを
横にした構造を有している。
【0028】また、上記支持部5には、供給される電圧
に応じて伸縮する圧電アクチュエータ10A、10Bが
それぞれ下ドラム固定部5Fと上ドラム固定部5Eとに
亘って設けられている。
【0029】また、この回転ヘッド部1は、固定下ドラ
ム6と固定上ドラム7との間の距離を検出する距離セン
サ11A、11Bと、上記基準電圧発生部13からの基
準電圧及び上記距離センサ11A、11Bの検出出力に
基づいて上記圧電アクチュエータ10A、10Bを駆動
する差動アンプ14A、14B、15A、15Bと、上
記記録系2から供給される記録信号を切り換えて磁気ヘ
ッド9に供給すると共に、磁気ヘッド9からの磁気テー
プの再生信号を切り換えて上記再生系3に供給する切り
換え部16とを備えている。
【0030】上記記録系2は、外部からアナログ的に供
給された映像信号をアナログ/デジタル変換(以下、A
/D変換という。)するA/D変換部21と、該A/D
変換部21からの映像データと、外部からデジタル的に
供給される映像データとを切り換えて出力する切り換え
部22と、該切り換え部22からの映像データが供給さ
れるバッファ23とを備えている。
【0031】また、この記録系2は、上記バッファ23
から映像データを読み出して符号化すると共に、誤り訂
正符号を負荷して出力する符号化部24と、該符号化部
24の出力に同期情報を付加して出力する同期発生部2
5と、該同期発生部25の出力を例えばいわゆる8−1
6(Eight-Sixteen Moduration)符号化して上記切り換
え部16に供給する変調部26A、26Bとを備えてい
る。
【0032】上記再生系3は、上記回転ヘッド部1によ
り再生され、上記切り換え部16を介して供給される再
生信号に8−16復号化処理を施す復調部31A、31
Bと、該復調部31A、31Bによって復調された再生
データが供給されるメモリ32と、該メモリ32から読
み出した再生データに、誤り訂正処理を施すと共に、復
号化処理を施して出力する復号化部33とを備えてい
る。
【0033】また、この再生系3は、上記復号化部33
からの復号化出力を保持するバッファ34と、該バッフ
ァ34からの復号化出力にプロセス処理を行なうプロセ
ス処理部35と、該プロセス処理部35の出力をデジタ
ル/アナログ変換(以下、D/A変換という。)して出
力するD/A変換部36とを備えている。
【0034】ここで、上記回転ドラム1aの構成をさら
に具体的に説明すると、図2に示すように、上記固定下
ドラム6及び固定上ドラム7は、それぞれネジ41A及
びネジ42Aによって支持部5に固定されている。
【0035】固定上ドラム7には、円筒形状のベアリン
グ保持部7Aが形成されており、当該ベアリング保持部
7Aに保持されたベアリング45A、45Bを介して回
転軸44が回転自在に枢支されている。
【0036】回転軸44の下端部には、フランジ46の
中心部分に形成された円筒形状の勘合部46Bが勘合固
定されている。このフランジ46の取り付け面(上側
面)46Aには回転中ドラム8が固定されている。また
当該回転中ドラム8の周側部の180度対向する位置に
は、2つのヘッド基板56が締結されており、当該ヘッ
ド基板56を介して上述の2つの磁気ヘッド9が回転中
ドラム8の周縁部からわずかに突出して固定されてい
る。これらの磁気ヘッド9は、それぞれ調整ネジ57に
よってその高さを微調整することができるようになって
いる。これにより回転軸44と一体に回転中ドラム8に
取り付けられた磁気ヘッド9を回転し得るようになって
いる。
【0037】また、上記固定下ドラム6には、ベアリン
グ保持部6Bが形成されており、当該ベアリング保持部
6Bに保持されたベアリング55A、55Bを介して回
転軸14が回転自在に枢支されている。この回転軸14
と、上記固定上ドラム7側において設けられた回転軸4
4とは、それぞれフレキシブルジョイント47によって
結合されており、駆動モータ59を回転駆動して回転軸
14を回転した際にこれと一体に回転軸44を回転させ
ることができるようになっている。
【0038】かくして、駆動モータ59を駆動すること
により回転軸14、44及び回転中ドラム8を介して磁
気ヘッド9を回転させることができる。
【0039】フレキシブルジョイント47の下端部に
は、ロータリートランス53のロータ53Bが固定され
ており、このロータ53Bがフレキシブルジョイント4
7と一体に回転し得るようになっている。また、固定下
ドラム6のベアリング保持部6Bの表面には、ロータリ
ートランス53のステータ53Aが固定されている。
【0040】この回転ヘッド部1aでは、磁気ヘッド9
を交換する場合に、回転中ドラム8を固定上ドラム7と
共に交換することになる。このとき、回転軸44に固定
されたフランジ46の取り付け面46Aの平行度(すな
わち、フランジ46の取り付け面46Aの回転軸44に
対する直角度)と、回転中ドラム8のフランジ46に対
する取り付け面の平面度とが予め設定された誤差範囲内
に収まるように組み立てられ、固定上ドラム7に対する
磁気ヘッド9の回転軌跡の誤差が許容範囲内に納められ
ている。
【0041】したがって、上述のように回転中ドラム8
を組み込んだ固定上ドラム7を交換することにより、回
転中ドラム8のみを交換する場合等に生じる回転中ドラ
ム8の取り付け誤差をなくすことができる。
【0042】また、上述のように回転中ドラム8に複数
の磁気ヘッド9が取り付けられている場合に、回転中ド
ラム8のみを交換する場合には、回転ヘッド部1aに回
転中ドラム8を取り付けた状態で、複数の磁気ヘッド9
の回転軌跡を調整する必要がある。しかしながら、上述
のように回転中ドラム8を組み込んだ固定上ドラム7を
交換することとすれば、予め、固定上ドラム7に回転軸
44、フランジ46及び回転中ドラム8を取り付けた状
態で、磁気ヘッド9の回転軌跡を調整しておくことがで
きる。そして、予め回転中ドラム8を組み込み、磁気ヘ
ッド9の回転軌跡を調整しておいた固定上ドラム7を交
換すれば、磁気ヘッド9の回転軌跡の調整を簡略化する
ことができる。
【0043】ところで、固定上ドラム7及び固定下ドラ
ム6を支持する支持部5には2つのスリット5C及び5
Dが形成されており、さらに、図3に示すようにスリッ
ト5Cに連通して切り欠き5A及び5Bが形成されてい
る。
【0044】したがって、支持部5は、スリット5Cに
よって固定上ドラム7を支持する上ドラム固定部5Eと
固定下ドラム6を支持する下ドラム固定部5Fに分割さ
れ、当該上ドラム固定部5E及び下ドラム固定部5Fは
切り欠き5A及び5B間に形成された結合部69によっ
て連接してなる。
【0045】この切り欠き5Aの上面部には、垂直方向
に支持孔70Aが形成されており、当該支持孔70A内
には円柱形状の圧電アクチュエータ10Aが設けられて
いる。この圧電アクチュエータ10Aはその下端部を切
り欠き5Aの底面に当接し、さらに上端部をネジ孔65
Aに螺合されたネジ68Aに当接し、これにより、切り
欠き5Aの底面及びネジ68Aに固定されている。
【0046】また、切り欠き5Bの上面部には、垂直方
向に支持孔70Bが形成されており、当該支持孔70B
内には、円柱形状の圧電アクチュエータ10Bが設けら
れている。この圧電アクチュエータ10Bはその下端部
を切り欠き5Bの底面に当接し、さらに上端部をネジ孔
65Bに螺合されたネジ68Bに当接し、これにより、
切り欠き5Bの底面及びネジ68Bに固定されている。
【0047】圧電アクチュエータ10A及び10Bは、
それぞれ印加される電圧値に応じてその長手方向、すな
わち図3中矢印d方向及び矢印dと逆の方向に伸縮する
ようになっている。したがって、圧電アクチュエータ1
0A及び10Bに印加する電圧値をそれぞれ制御し、圧
電アクチュエータ10Aを縮めると共に圧電アクチュエ
ータ10Bを伸ばすことにより、結合部69の支点O2
を中心に上ドラム固定部5Eが図4(B)中に矢印aで
示す方向に傾く。
【0048】逆に、圧電アクチュエータ10Aを伸ばす
と共に圧電アクチュエータ10Bを縮めることにより、
結合部69の支点O2 を中心に上ドラム固定部5Eが図
4(B)中に矢印aと逆の方向に傾く。
【0049】この結果、図4(B)の支持部5を紙面反
対側から回転ドラム1aとして見た図5(A)に示すよ
うに、固定上ドラム7が水平な状態において圧電アクチ
ュエータ10A、10Bによって上ドラム固定部5Eを
矢印aで示す方向に傾けると、同図(B)に示すよう
に、これに応じて当該上ドラム固定部5Eに固定された
固定上ドラム7が矢印aで示す方向に傾く。したがっ
て、当該上ドラム固定部5Eに一体化された回転中ドラ
ム8も固定上ドラム7と共に矢印aで示す方向に傾き、
この結果、回転中ドラム8に固定された磁気ヘッド9の
軌跡を、固定上ドラム7及び固定下ドラム6の周側面に
摺接する磁気テープに対して傾けることができる。
【0050】また、圧電アクチュエータ10A、10B
によって上ドラム固定部5Eを矢印aと逆の方向に傾け
ると、図5(C)に示すように、これに応じて当該上ド
ラム固定部5Eに固定された固定上ドラム7が矢印aと
逆の方向に傾く。したがって、当該上ドラム固定部5E
に一体化された回転中ドラム8も固定上ドラム7と共に
矢印aと逆の方向に傾き、この結果、回転中ドラム8に
固定された磁気ヘッド9の軌跡を、固定上ドラム7及び
固定下ドラム6の周側面に摺接する磁気テープに対して
傾けることができる。
【0051】このように、圧電アクチュエータ10A、
10Bの伸縮量をこれに印加する電圧値によって調節す
ることにより、磁気テープに対する磁気ヘッド9の走査
軌跡をアジマス方向に傾けることができる。以下、この
ようなアジマス方向への調整を水平度調整と呼ぶ。
【0052】また、上記図3において、支持部5は、垂
直方向に形成されたスリット5Dによって、固定下ドラ
ム6を固定する下ドラム固定部5Fと固定上ドラム7を
固定する上ドラム固定部5Eに連結したアオリ調整部5
Gとに結合部75を介して分割されている。
【0053】アオリ調整部5Gには下ドラム固定部5F
に連通した支持孔70Cが形成されており、当該支持孔
70Cにはネジ孔71に螺合されたネジ63よって圧電
アクチュエータ62が保持されている。この圧電アクチ
ュエータ62に対して印加する電圧値を調整することに
より、当該圧電アクチュエータ62を伸縮させることが
できる。
【0054】したがって、圧電アクチュエータ62を伸
ばすことにより、下ドラム固定部5Fに対してアオリ調
整部5Gを近接する方向すなわち矢印bで示す方向に変
位させることができると共に、圧電アクチュエータ62
を縮めることにより、アオリ調整部5Gを下ドラム固定
部5Fから離間する方向すなわち矢印bと逆の方向に変
位することができる。
【0055】したがって、図2に示すように、圧電アク
チュエータ62によってアオリ調整部5Gを下ドラム固
定部5Fに対して矢印bで示す方向に変位させると、当
該アオリ調整部5Gに対して結合された上ドラム固定部
5Eを介して固定上ドラム7を変位させることができ
る。この固定上ドラム7の変位方向は、支持部5の結合
部75の支点O1 を中心に矢印cで示す方向となる。
【0056】逆に、圧電アクチュエータ62によってア
オリ調整部5Gを下ドラム固定部5Fに対して矢印bと
逆の方向に変位させると、当該アオリ調整部5Gに対し
て結合された上ドラム固定部5Eを介して固定上ドラム
7を変位させることができる。この固定上ドラム7の変
位方向は、支持部5の結合部75の支点O1 を中心に矢
印cと逆の方向となる。
【0057】この結果、図4(B)の支持部5を紙面反
対側から回転ドラム1aとして見た図6(A)に示すよ
うに、固定上ドラム7が水平な状態において圧電アクチ
ュエータ62によって固定上ドラム7を矢印cで示す方
向に変位させると、同図(B)に示すように、これに応
じて当該固定上ドラム7の回転軸44に一体化された回
転中ドラム8も固定上ドラム7と共に矢印cで示す方向
に傾き、この結果、回転中ドラム8に固定された磁気ヘ
ッド9の軌跡を、固定上ドラム7及び固定下ドラム6の
周側面に摺接する磁気テープに対して上方向に変位させ
ることができる。
【0058】また、圧電アクチュエータ62によって固
定上ドラム7を矢印cと逆の方向に変位させると、図6
(C)に示すように、これに応じて当該固定上ドラム7
の回転軸44に一体化された回転中ドラム8も固定上ド
ラム7と共に矢印cと逆の方向に傾き、この結果、回転
中ドラム8に固定された磁気ヘッド9の軌跡を、固定上
ドラム7及び固定下ドラム6の周側面に摺接する磁気テ
ープに対して下方向に変位させることができる。
【0059】このように圧電アクチュエータ62の伸縮
量を調節することにより、磁気テープに対する磁気ヘッ
ド9の走査軌跡を上下方向(アオリ方向)に平行移動さ
せることができる。以下、このようなアオリ方向への調
整を垂直変位度調整と呼ぶ。
【0060】また、回転ドラム1aの回転中ドラム8の
下側面8Cにおいて磁気ヘッド9が設けられていない領
域は鏡面加工されており、固定下ドラム6の当該下側面
8Cに相対する位置には、図7に示すように、上述の距
離センサ11Bが固定されている。この距離センサ11
Bは、回転中ドラム8の下側面8Cに対してレーザ光を
照射するレーザダイオードと、下側面8Cで反射した反
射レーザ光を受光して、当該受光位置に応じて距離セン
サ11Bと下側面8Cとの距離を検出する受光部とから
なる。この距離センサ11Bは、反射レーザ光の受光位
置、すなわち距離センサ11Bと下側面8Cとの距離に
応じた電圧レベルを検出出力として出力するようになっ
ている。
【0061】この回転ドラム1aには、上記距離センサ
11Bと同様な構成の距離センサ11A、11Cが設け
られている。各距離センサ11A〜11Cの配置は、回
転ドラム1aの上側面を示す図4(A)に示すように、
距離センサ11B、11Cが回転中ドラム8の回転中心
すなわち回転軸44を通る直線上に配置され、距離セン
サ11Aが距離センサ11B、11Cに対して90度の
間隔を隔てた位置配置されている。
【0062】また、距離センサ11B、11Cを通る直
線上には、図3に示す支持部5の結合部69が有り、こ
れにより、圧電アクチュエータ10A、10Bによって
回転中ドラム8をアジマス調整した場合及び回転中ドラ
ム8がアジマス方向に変位した場合において距離センサ
11B、11Cの検出出力が変化せず、圧電アクチュエ
ータ62によって回転中ドラム8をアオリ調整(垂直変
位度調整)した場合及び回転中ドラム8がアオリ方向に
変位した場合において距離センサ11B、11Cの検出
出力が変化するようになっている。
【0063】また、距離センサ11Aの検出出力は圧電
アクチュエータ62によって回転中ドラム8をアジマス
調整(水平度調整)した場合及び回転中ドラム8がアジ
マス方向に変位した場合において変化するようになされ
ている。
【0064】したがって、距離センサ11B、11Cの
検出出力によって回転中ドラム8のアオリ方向の変位の
みを検出することができると共に、距離センサ11Aの
検出出力によって回転中ドラム8のアジマス方向の変位
すなわち水平度のみを検出することができる。
【0065】次に、このような回転ドラム1aの動作と
共に、本実施例に係るデジタルVTRの動作を説明す
る。
【0066】まず、映像の記録を行なう際には、外部か
ら上記記録系2に映像データあるいは映像信号が供給さ
れる。外部から映像信号が供給される場合には、映像信
号がA/D変換部21に供給され、A/D変換部21
は、供給された映像信号をA/D変換して映像データを
形成し、形成した映像データを切り換え部22に供給す
る。一方、外部から映像データが供給される場合には、
映像データが切り換え部22に供給される。
【0067】切り換え部22は、A/D変換部21から
の映像データと外部からの映像データを切り換えてバッ
ファ23に供給する。これにより、映像信号をA/D変
換した映像データあるいは外部から供給された映像デー
タがバッファ23に記憶される。
【0068】システム同期発生部26は、外部から供給
された映像データあるいは映像信号から同期情報を抽出
し、この同期情報に応じて装置全体の制御を行なうため
のシステム同期信号を発生する。このシステム同期信号
は、例えば上述のシステムコントローラ12等によって
上記磁気ヘッド9の回転数の制御等に用いられる。符号
化部24は、例えばシステム同期発生部26からのシス
テム同期信号に同期して所定時間毎にバッファ23から
所定記録単位分の映像データを読み出し、読み出した映
像データにエラー訂正用のパリティの付加等の処理を行
なって符号化して同期発生部25に供給する。同期発生
部25は、符号化部24からの符号化された映像データ
に同期情報等を付加し、上記所定記録単位毎に交互に変
調部26A、26Bに供給する。
【0069】変調部26A、26Bは、同期発生部25
から所定単位分の映像データが供給されると、それぞれ
供給された画像データを例えば8−16変調して記録デ
ータを形成し、形成した記録データを切り換え部16に
供給する。これにより、変調部26A、26Bからの記
録データが交互に切り換え部16に供給される。切り換
え部16は、変調部26Aからの記録データを一方の磁
気ヘッド9に供給し、変調部26Bからの記録データを
他方の磁気ヘッド9に供給する。
【0070】一方、システムコントローラ12は、映像
の記録を行なう際には、走行制御部4を制御して、磁気
テープを順送り(FWD)方向あるいは逆送り(RE
V)方向に一定の速度で走行させる。同時に、システム
コントローラ12は、上記駆動モータ59を制御して回
転中ドラム8を一定の回転数で回転させる。
【0071】この磁気テープの走行速度と上記回転中ド
ラム8の回転数との関係は、回転中ドラム8が2分の1
回転する間、すなわち一方の磁気ヘッド9によって1本
分の記録トラックの記録を行なう間に、磁気テープが記
録トラック2本分走行するように設定されている。すな
わち、この場合の磁気テープの走行速度と回転中ドラム
8の回転数の比は、図20に示すように記録トラックを
隙間なく形成する場合の比を1対1とすれば2対1とな
っている。このような状態で、磁気ヘッド9によって記
録を行なうと、磁気テープ上にはFWD方向あるいはR
EV方向の記録トラックが1本おきに形成される。
【0072】また、システムコントローラ12は、磁気
テープの走行方向に応じて、該走行方向に対応する所定
の傾斜角に応じた基準電圧の発生を基準電圧発生部13
に指示する。
【0073】基準電圧発生部13は、システムコントロ
ーラ12から指示された傾斜角に応じて、圧電アクチュ
エータ10Aの制御を行なうための第1の基準電圧と、
圧電アクチュエータ10Bの制御を行なうための第2の
基準電圧とを発生し、第1の基準電圧を差動アンプ14
Aの非反転入力に供給し、第2の基準電圧を差動アンプ
14Bの非反転入力に供給する。
【0074】差動アンプ14Aは、第1の基準電圧と、
上記距離センサ11Aの検出出力との差を求め、求めた
差信号を駆動電圧として差動アンプ15Aを介して圧電
アクチュエータ10Aに供給する。一方、差動アンプ1
4Bは、第2の基準電圧と、上記距離センサ11Bの検
出出力との差を求め、求めた差信号を駆動電圧として差
動アンプ15Bを介して圧電アクチュエータ10Bに供
給する。
【0075】そして、圧電アクチュエータ10A、10
Bが供給された駆動電圧に応じて伸縮すると、上ドラム
固定部5Eと下ドラム固定部5Fの間の傾斜角が変化
し、これに応じて、距離センサ11A、11Bの検出出
力が変化する。
【0076】距離センサ11A、11Bの検出出力が変
化すると、差動アンプ14A、14Bからの差信号のレ
ベルが低下し、圧電アクチュエータ10A、10Bに供
給される駆動電圧が低下する。そして、上ドラム固定部
5Eと下ドラム固定部5Fの間の傾斜角が上記所定の傾
斜角となると、距離センサ11A、11Bの検出出力
と、第1及び第2の基準電圧の差が0となり、圧電アク
チュエータ10A、10Bの駆動が終了する。
【0077】これにより、第1及び第2の基準電圧に応
じて上ドラム固定部5Eの傾斜角が制御され、上ドラム
固定部5Eに固定された固定上ドラム7の傾斜角がされ
る。これにより、固定上ドラム7に回動自在に取り付け
られた回転中ドラム8の傾斜角が制御される。
【0078】すなわち、磁気テープにFWD方向の記録
を行なうときは、システムコントローラ12は、走行制
御部4を制御して磁気テープをFWD方向に走行させる
と共に、基準電圧発生部13を制御して、図8に示すよ
うに、固定上ドラム7を水平な状態として記録を行な
う。このとき、磁気ヘッド9は、磁気テープ上を所定の
傾斜角を有する軌跡Tr1に沿って走査する。したがっ
て、このような記録を行なうことにより、図9(A)に
示すように、磁気テープ上に所定の傾斜角を有する記録
トラックが1本おきに形成される。
【0079】また、磁気テープの走行を停止させ、1つ
の記録トラックの記録(スチル記録)を行なう場合に
は、システムコントローラ12は、基準電圧発生部13
を制御して、図8に示すように、圧電アクチュエータ1
0Aを縮めると共に圧電アクチュエータ10Bを伸ば
し、固定上ドラム7を矢印a方向に傾斜させて記録を行
なう。このとき、磁気ヘッド9は、磁気テープ上を上記
FWD方向の記録時と同じ傾斜角を有する軌跡Tr2に
沿って走査する。これにより、磁気テープ上に、FWD
方向の記録トラックと同じ傾斜角を有する記録トラック
が形成される。
【0080】また、磁気テープにREV方向の記録を行
なうときは、システムコントローラ12は、走行制御部
4を制御して磁気テープをREV方向に走行させると共
に、基準電圧発生部13を制御して、図8に示すよう
に、固定上ドラム7をスチル記録を行なう場合よりさら
に矢印a方向に傾斜させて記録を行なう。このとき、磁
気ヘッド9は、磁気テープ上を上記FWD方向の記録時
と同じ傾斜角を有する軌跡Tr3に沿って走査する。し
たがって、このような記録を行なうことにより、図9
(B)に示すように、磁気テープ上にFWD方向の記録
トラックと同じ傾斜角を有する記録トラックが1本おき
に形成される。
【0081】すなわち、上述のようにFWD方向あるい
はREV方向の記録を行なった後、走行制御部4によっ
て磁気テープの走行方向を反転させた後、他方向の記録
を行なうと、図9(C)に示すように、FWD方向ある
いはREV方向の記録トラックの間に他方向の記録トラ
ックが形成される。
【0082】かくして、このデジタルVTRでは、FW
D方向とREV方向の記録を行なう際に、1本おきに記
録トラックを形成すると共に、FWD方向とREV方向
の記録トラックの傾斜角を一致させて、FWD方向とR
EV方向の記録トラックが重なることを防止することが
でき、往復で映像データを記録することができる。
【0083】このデジタルVTRでは、往復記録を行な
うことができるため、磁気テープのどこからでも、巻き
戻しの必要なしに記録を開始することができる。また、
1方向の記録が終了した後、磁気テープの走行方向を反
転させることによって、他の方向の記録を連続的に行な
うことができ、テープ長によって決まる所定記録時間分
の記録を行なうことができる。
【0084】次に、上述のように映像データが記録され
た磁気テープの再生を行なう際に、上記システムコント
ローラ12は、走行制御系4を制御して磁気テープをF
WD方向あるいはREV方向の記録時と同じ速度で走行
させ、回転中ドラム8を記録時と同じ速度で回転させ
る。また、システムコントローラ12は、記録時と同様
に、上記固定上ドラム7の傾斜をテープの走行方向に応
じて上述の図8に示すように可変する。これにより、磁
気ヘッド9は、上述のように形成された記録トラックを
1本おきに走査する。各磁気ヘッド9は、FWD方向あ
るいはREV方向の記録トラックを選択的に再生し、記
録トラックの再生信号を順次切り換え部16に供給す
る。
【0085】切り換え部16は、各磁気ヘッド9から再
生信号が供給されると、一方の磁気ヘッド9からの再生
信号を復調部31Aに供給し、他方の磁気ヘッド9から
の再生信号を復調部31Bに供給する。
【0086】復調部31A、31Bは、いわゆるフェイ
ズロックドループ回路(以下、PLL回路という。)を
備え、該PLL回路によって各磁気ヘッド9からの再生
信号のクロックを再生する。そして、該再生したクロッ
クにしたがって再生信号に2値化、8−16復調等の処
理を行なって再生データを形成し、この再生データをメ
モリ32に順次供給する。このように再生信号のクロッ
クを再生し、該再生したクロックにしたがって再生信号
を復調することにより、いわゆるジッタにより再生信号
のクロック周波数が変動した場合でも、変動したクロッ
ク周波数に追従して再生信号を確実に復調することがで
きる。
【0087】一方、復号化部33は、所定のクロックを
発生し、このクロックにしたがってメモリ32に記憶さ
れている再生データを読み出し、この再生データを復号
化し、エラー訂正等の処理を行なった後、順次バッファ
34に供給する。これにより、再生データが所定のデー
タレートで読み出される。プロセス処理部35は、バッ
ファ34に保持された再生データを読み出し、この再生
データにプロセス処理を行なって映像データとして出力
すると共に、当該映像データをD/A変換部36に供給
する。D/A変換部36は、プロセス処理部35からの
映像データをD/A変換して映像信号を形成して出力す
る。
【0088】かくして、磁気テープのFWD方向あるい
はREV方向の記録トラックに記録されたデータが再生
され、当該再生されたデータに基づく映像データ及び映
像信号が出力される。
【0089】なお、記録時に既に記録されている記録ト
ラックの再生を行なう再生用の磁気ヘッドを設け、記録
用の磁気ヘッドの走査に先だって、再生用の磁気ヘッド
により記録トラックを再生し、FWD方向の記録トラッ
クとREV方向の記録トラックとを検出して、磁気テー
プの走行等を制御してもよい。
【0090】あるいは、記録時に、記録を行なった記録
トラックの位置、トラック番号等をメモリ等に記録して
おき、後の記録時にメモリ等に記録された記録トラック
の位置、トラック番号等に基づいて磁気テープの走行等
を制御してもよい。
【0091】これにより、確実にFWD方向あるいはR
EV方向の記録トラックの間に他方向の記録トラックが
記録することができ、FWD方向あるいはREV方向の
記録トラックの記録を行なう際に、他方向の記録トラッ
クに上書きしてしまうことを防止することができる。
【0092】また、再生時に磁気テープをFWD方向あ
るいはREV方向に記録時と同じ速度で走行させ、RE
V方向あるいはFWD方向の記録トラックを再生する
と、映像データの逆転再生が可能となる。
【0093】ところで、上述の第1の実施例では、FW
D方向及びREV方向の記録トラックの傾斜角を一致さ
せるために、図8に示すREV方向の記録時の磁気ヘッ
ド9の走査軌跡Tr3の傾斜角を、FWD方向の記録時
の磁気ヘッド9の走査軌跡Tr1の傾斜角に一致させる
と共に、FWD方向の記録を行なうときの固定上ドラム
7の傾斜角を、固定上ドラム7が固定下ドラム6に対し
て水平となるようにしていたため、REV方向の記録を
行なう際の固定上ドラム7の傾斜角が大きくなってい
る。
【0094】このため、固定上ドラム7の傾斜角を一方
向にのみ制御することとなり、FWD方向の記録を行な
うときとREV方向の記録を行なうときの固定上ドラム
7の傾斜角の対称性が悪くなって、支持部5、圧電アク
チュエータ10A、10B等の機構設計上の障害になる
虞がある。また、REV方向の記録を行なうときに、固
定上ドラム7の傾斜角が大きくなり過ぎるため、磁気テ
ープと磁気ヘッド9の接触が不均一となり、FWD方向
とREV方向の記録再生特性が異なる虞がある。
【0095】このため、本発明の第2の実施例に係るデ
ジタルVTRでは、FWD方向の記録を行なうときとR
EV方向の記録を行なうときの固定上ドラム7の傾斜角
が対称となるように設定している。なお、この第2の実
施例のデジタルVTRは、回転ヘッド部以外は、上述の
図1に示す第1の実施例のデジタルVTRと同様の構成
を有する。このため、第1の実施例のデジタルVTRと
重複する部分については説明を省略し、以下、第1の実
施例のデジタルVTRと異なる部分について説明する。
【0096】この第2の実施例に係るデジタルVTRで
は、図10に示すように、FWD方向の記録を行なうと
きの磁気テープ上のヘッド9の走査軌跡が、固定上ドラ
ム7を固定下ドラム6に対して水平とした状態で磁気テ
ープの走行を停止させてスチル記録を行うときの記録ト
ラックの傾斜角(以下、単にスチル記録角という。)と
同じ傾斜角を有する軌跡Tr4となるようにしている。
このような状態で上述の第1実施例と同様の回転数で回
転中ドラム8を回転させてFWD方向の記録を行なう
と、図11に示すように、このようなスチル記録角を有
する記録トラックが磁気テープの走行方向に1本おきに
形成される。
【0097】なお、このような状態で、固定上ドラム7
の傾斜角を固定し、テープの走行を停止あるいはREV
方向とした場合、磁気テープ上の磁気ヘッド9の走査軌
跡は、上記図10に示すように、それぞれ、スチル記録
角よりさらに傾斜角の小さい軌跡Tr5、Tr6とな
る。
【0098】このため、このデジタルVTRでは、上記
第1の実施例に係るデジタルVTRと同様に、FWD方
向の記録を行なうときとREV方向の記録を行なうとき
の固定ドラムの傾斜角を可変して、形成される記録トラ
ックの傾斜角を一致させている。
【0099】すなわち、磁気テープにFWD方向の記録
を行なうときは、上記システムコントローラ12は、基
準電圧発生部13を制御して、圧電アクチュエータ10
Aを伸ばすと共に圧電アクチュエータ10Bを縮めるこ
とにより、図12に示すように、固定上ドラム7を矢印
aと逆の方向に傾斜させた状態として記録を行なう。こ
のとき、磁気ヘッド9は、磁気テープ上をスチル記録角
と同一の傾斜角を有する軌跡Tr7に沿って走査する。
したがって、このような記録を行なうことにより、図1
3に示すように、スチル記録角を有するFWD方向の記
録トラックが上述の第1実施例と同様に一本おきに形成
される。
【0100】また、磁気テープに上述のスチル記録を行
なうときは、上記システムコントローラ12は、基準電
圧発生部13を制御して、上記図12に示すように、固
定上ドラム7を固定下ドラム6と水平な状態として記録
を行なう。このとき、磁気ヘッド9は、磁気テープ上を
スチル記録角を有する軌跡Tr8に沿って走査する。こ
れにより、磁気テープ上に、FWD方向の記録トラック
と同様にスチル記録角を有する記録トラックが形成され
る。
【0101】また、磁気テープにREV方向の記録を行
なうときは、上記システムコントローラ12は、基準電
圧発生部13を制御して圧電アクチュエータ10Aを縮
めると共に圧電アクチュエータ10Bを伸ばすことによ
り、上記図12に示すように、固定上ドラム7を矢印a
方向に傾斜させた状態として記録を行なう。このとき、
このとき、磁気ヘッド9は、磁気テープ上をスチル記録
角を有する軌跡Tr9に沿って走査する。これにより、
磁気テープ上に、FWD方向の記録トラックと同様にス
チル記録角を有する記録トラックが一本おきに形成され
る。
【0102】上述のFWD方向の記録を行なった後、こ
のようなREV方向の記録を行なうことにより、磁気テ
ープ上には、図14に示すように、FWD方向の記録ト
ラックの間にREV方向の記録トラックが形成される。
【0103】かくして、このデジタルVTRでは、FW
D方向とREV方向の記録を行なう際に、1本おきに記
録トラックを形成すると共に、FWD方向とREV方向
の記録トラックの傾斜角を一致させて、FWD方向とR
EV方向の記録トラックが重なることを防止することが
でき、往復で映像データを記録することができる。
【0104】このデジタルVTRでは、上述したよう
に、スチル記録を行なう際に固定上ドラム7が固定下ド
ラム6に対して水平となるように設定している。また、
この固定上ドラム7が固定下ドラム6に対して水平とな
る状態は、傾斜角の制御範囲の中心となっている。そし
て、FWD方向の記録を行なう際には、固定上ドラム7
の傾斜角を上記図12中の矢印aに対して逆方向に傾斜
させ、REV方向の記録を行なう際には、固定上ドラム
7の傾斜角を上記図12中の矢印a方向に傾斜させて記
録を行なうようになっている。このため、このデジタル
VTRでは、FWD方向の記録を行なう際の固定上ドラ
ム7の傾斜角と、REV方向の記録を行なう際の固定上
ドラム7の傾斜角とが対称となっている。
【0105】上記固定上ドラム7が固定された上ドラム
固定部5Eと固定下ドラム6が固定された下ドラム固定
部5Fの結合部69に加わる機械的負荷は、固定上ドラ
ム7の傾斜角に応じて決まる。このため、上述のよう
に、FWD方向とREV方向の記録を行なうときの固定
上ドラム7の傾斜角を対称とすることにより、支持部5
の機械的負荷を対称とすることができ、機構設計を容易
にすることができる。
【0106】また、このデジタルVTRでは、上述のよ
うにFWD方向とREV方向の記録を行なうときの傾斜
角を対称とすることにより、磁気テープと磁気ヘッド9
の接触を均一とすることができ、FWD方向とREV方
向の記録再生特性を均一とすることができ、安定した記
録再生を行なうことができる。
【0107】次に、このデジタルVTRでは、上述のよ
うに映像データが記録された磁気テープを再生する際
に、磁気ヘッド9の再生RF信号に応じて固定上ドラム
7の傾斜角を制御し、回転中ドラム8に固定されている
磁気ヘッド9の走査軌跡を磁気テープ上の記録トラック
に一致させるトラッキング制御を行なうようになってい
る。
【0108】このため、このデジタルVTRの回転ヘッ
ド部1は、図15に示すように、磁気ヘッド9からのR
F出力を増幅するプリアンプAMP21と、再生RF信
号のピークを検出するRFピーク検出部86と、傾斜コ
ントローラ87とを備えている。
【0109】また、この回転ヘッド部1は、上記圧電ア
クチュエータ10A、10B、62の制御を行なう圧電
アクチュエータ制御部として、センサアンプAMP1
1、12と、コントロールアンプAMP13、14と、
電圧ドライバAMP15、16、17とを備えている。
【0110】センサアンプAMP11には、上記傾斜コ
ントローラ87の出力が反転入力として供給され、距離
センサ11Cの検出出力V12が非反転入力として供給
される。このセンサアンプAMP11の出力は、コント
ロールアンプAMP13の非反転入力に供給される。
【0111】また、コントロールアンプAMP13に
は、反転入力として距離センサ11Aの検出出力V13
が供給される。このコントロールアンプAMP13の出
力は、電圧ドライバAMP15の非反転入力と電圧ドラ
イバAMP16の反転入力に供給される。電圧ドライバ
AMP15の反転入力と電圧ドライバAMP16の非反
転入力には各々接地電位が供給されている。
【0112】これにより、コントロールアンプAMP1
3は、距離センサ11Cの検出出力V12と距離センサ
11Aの検出出力V13の差をエラー電圧V16として
電圧ドライバAMP15の非反転入力と電圧ドライバA
MP16の反転入力に供給する。
【0113】この結果、電圧ドライバAMP15、AM
P16がエラー電圧V16に対して差動で動作すること
になり、圧電アクチュエータ11A、11Bの一方を伸
ばすと共に他方を縮める駆動電圧V21、V22を圧電
アクチュエータ11A、11Bに供給する。かくして、
アジマス方向に対する可動支点O2 に最も近い距離セン
サ11Bの高さを基準にして距離センサ11Aの検出出
力が距離センサ11Bの検出出力に一致するようなフィ
ードバックをかけることができ、回転中ドラム8のアジ
マス調整(水平度調整)を行なうことができる。
【0114】ここで、磁気ヘッド9を介して得られる再
生信号(以下、再生RF信号という。)SRF1は、プ
リアンプAMP21を介してRFピーク検出回路86に
入力される。RFピーク検出回路86は、再生RF信号
SRF1からRF信号のピーク検出を行ない、当該RF
ピーク信号SRF2を傾斜コントローラ87に供給す
る。
【0115】具体的には、傾斜コントローラ87におい
てセンサアンプAMP11に与えるオフセット電圧V1
4に対して図16に示すような交流信号AC1を重畳
し、圧電アクチュエータ10A、10Bに与える駆動電
圧V21、V22を交流波状に変化させ、これに応じて
圧電アクチュエータ10A、10Bを伸縮させることに
より、磁気ヘッド9に対してウォブリングをかけた状態
で得られる再生RF信号SRF1再生RF信号の最大値
を検出する。
【0116】傾斜コントローラ87は、RFピーク信号
SRF2に基づいて磁気テープ上に形成されたトラック
パターンの磁気ヘッド9の走査軌跡に対する傾きを検出
し、当該傾きを補正するようなオフセット電圧V14を
センサアンプAMP11の反転入力に供給する。
【0117】したがって、距離センサ11Aの検出出力
V12とオフセット電圧V14との差分電圧V15をコ
ントロールアンプAMP13に供給することにより、オ
フセット電圧V14に応じたアジマス方向の傾きを圧電
アクチュエータ10A、10Bに与えて、記録ヘッド9
の走査軌跡を制御することができる。
【0118】すなわち、磁気ヘッド9の走査軌跡が磁気
テープの記録トラックに対して傾いているような場合に
おいて当該磁気ヘッド9を介して再生される再生RF信
号SRF1は、図17(A)に示すように、そのエンベ
ロープ(包落線)が傾いた信号波形となる。この場合、
上記傾斜コントローラ87は、磁気ヘッド9の走査軌跡
を記録トラックに合わせて当該記録トラックの傾斜に一
致するように補正する。これにより、磁気ヘッド9の走
査軌跡が磁気テープ上の記録トラックに一致し、図17
(B)に示すような良好な再生RF信号SRF1’を得
ることができる。
【0119】このデジタルVTRでは、上述のように磁
気ヘッド9の走査軌跡の制御を行なうことにより、磁気
テープの走行方向をFWD方向あるいはREV方向に変
更した場合においても磁気ヘッド9の走査軌跡を記録ト
ラックに一致させることができ、FWD方向あるいはR
EV方向の記録トラックの正確な再生を行なうことがで
きる。
【0120】また、上述のような制御を行なうことによ
り、例えばテープの伸び等によって磁気テープ毎に記録
トラックの傾斜角が異なる場合であっても、磁気テープ
上の記録トラックに合わせて磁気ヘッドの走査軌跡を制
御することにより、記録トラックの正確な再生を行なう
ことができる。
【0121】一方、上記センスアンプAMP12には、
距離センサ11Bの検出出力V11が非反転入力として
供給され、電源電圧Vccを可変抵抗R12で分圧した
調整電圧V17が非反転入力として供給されている。セ
ンスアンプAMP12の出力は、コントロールアンプA
MP14の非反転入力に供給されている。
【0122】コントロールアンプAMP14には、反転
入力として上記距離センサ11Aの検出出力V13が供
給される。このコントロールアンプAMP14の出力
は、電圧ドライバAMP17の非反転入力に供給されて
いる。電圧ドライバAMP17の反転入力には接地電位
が供給されている。
【0123】これにより、コントロールアンプAMP1
4は、距離センサ11Aの検出出力V13と、距離セン
サ11Bの検出出力V14の差をエラー電圧V19とし
て電圧ドライバAMP17に供給する。電圧ドライバA
MP17は、距離センサ11A、11Bの検出出力V1
1、V13の差が0となるような駆動電圧V23を圧電
アクチュエータ62に供給する。圧電アクチュエータ6
2は、駆動電圧V23に応じて伸縮する。
【0124】この結果、アオリ方向に対する可動支点O
1 に最も近い距離センサ11Aの高さを基準にして距離
センサ11Bの検出出力が距離センサ11Aの検出出力
に一致するようなフィードバックを書けることができ、
回転中ドラム8のアオリ調整(垂直変位度調整)を行な
うことができる。
【0125】また、回転中ドラム8をアオリ方向に任意
の角度で傾ける場合には、上記システムコントローラ1
2は、上記可変抵抗R12による電源電圧Vccの分圧
非を可変する。これにより、センサアンプAMP12に
供給される調整電圧V17を可変して、圧電アクチュエ
ータ62に供給される駆動電圧V23を調整することが
できる。
【0126】これにより、このデジタルVTRでは、上
記固定上ドラム7を交換した際に、取り付け誤差があっ
ても、上述のようにセンサアンプAMP12に供給され
る調整電圧V17を調整して、回転中ドラム8の垂直変
位度調整を行なうことができるため、取り付け誤差を補
正して記録再生を行なうことができる。
【0127】以上説明したように、このデジタルVTR
では、上記システムコントローラ12が、走行系4を制
御して磁気テープをFWD方向あるいはREV方向に走
行させると、上記傾斜コントローラ87が上述のように
磁気ヘッド9によって再生される再生RF信号に応じて
固定上ドラム7の傾斜角が調整される。これにより、磁
気ヘッド9が安定的に記録トラックを走査することにな
り、記録トラックに記録された映像データが確実に再生
される。
【0128】なお、上述の各実施例において、磁気テー
プの長手方向に記録を行なうCTLヘッドを設け、この
CTLヘッドによりデータの記録時に、上記ヘッド回転
数制御手段9による制御あるいはテープ走行制御手段7
による制御に応じてテープの移送量を示すコントロール
信号(CTL信号)を磁気テープの長手方向に記録して
おき、磁気テープの再生時に、CTLヘッドによってC
TL信号を再生し、上記トラッキング制御系10が、C
TL信号の再生信号に応じて上記テープ走行制御系7及
びヘッド回転数制御系9の制御を行なう構成としてもよ
い。
【0129】また、上述の各実施例では、固定下ドラム
6側に回動自在に取り付けられた回転軸54を駆動モー
タ59によって駆動し、回転軸54に対してフレキシブ
ルジョイント47によって結合された回転軸44を回転
させる場合について述べたが、回転軸54及び回転軸4
4を各々別の駆動モータによって同期を取りながら回転
駆動するようにしてもよい。
【0130】また、上述の各実施例では、デジタルVT
Rに本発明を適用した場合について説明したが、本発明
の適用対象は上述の実施例に限定されるものではなく、
回転ドラムを用いて記録を行なうものであればアナログ
的な映像信号、デジタル的な音声信号、音声データある
いは情報処理装置からのデータ等の記録を行なう記録方
法及び記録装置であれば本発明を適用することができ
る。その他、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で、
種々の変更が可能であることは勿論である。
【0131】
【発明の効果】本発明では、第1の走行方向の記録時
に、制御手段が、所定の傾斜角で記録トラックが形成さ
れるように記録制御手段及び傾斜角制御手段を制御し、
磁気テープ上に少なくとも記録トラック1本分の間隔を
開けて記録データの記録を行ない、第1の走行方向に対
して逆の走行方向である第2の走行方向の記録時に、第
1の走行方向での記録時に形成された記録トラックの間
に記録トラックが形成されるように記録制御手段を制御
すると共に、この際に形成される記録トラックが、第1
の走行方向での記録時に形成された記録トラックと平行
となるように傾斜角制御手段を制御する。これにより、
往復記録を行なうことができるため、磁気テープのどこ
からでも、巻き戻しの必要なしに記録を開始することが
でき、1方向の記録が終了した後、磁気テープの走行方
向を反転させることによって、他の方向の記録を連続的
に行なうことができる。
【0132】また、本発明では、上記傾斜角制御手段の
傾斜角の制御範囲の中心を、磁気テープの走行停止時の
傾斜角であるスチル角に初期設定している。これによ
り、第1及び第2の走行方向の記録時の傾斜角制御手段
の制御範囲の中心からの傾斜角の制御量を対称とするこ
とができ、傾斜角制御手段の傾斜角の制御量を低減させ
ることができる。このため、傾斜角制御手段の設計を容
易とすることができる。また、第1及び第2の走行方向
の記録時の傾斜角の制御量を対称としたため、磁気テー
プの走行方向によって回転ヘッドと磁気テープの接触が
不均一となることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録装置をデジタルVTRに適用
した第1の実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】上記デジタルVTRを構成する回転ドラムの具
体的な構成を示す断面図である。
【図3】上記回転ドラムを構成する支持部の具体的な形
状を示す斜視図である。
【図4】上記回転ドラムの具体的な形状を示す図であ
る。
【図5】上記回転ドラムのアジマス方向の調整を説明す
るための図である。
【図6】上記回転ドラムのアオリ方向の調整を説明する
ための図である。
【図7】上記回転ドラムを構成する距離センサの構成を
示す図である。
【図8】上記デジタルVTRにおける回転ヘッド部の傾
斜角の制御動作を説明するための図である。
【図9】上記デジタルVTRによって形成される記録ト
ラックを示す図である。
【図10】本発明に係る記録装置をデジタルVTRに適
用した第2の実施例の動作を説明するための図である。
【図11】上記デジタルVTRの記録フォーマットを示
す図である。
【図12】上記デジタルVTRにおける回転ヘッド部の
傾斜角の制御動作を説明するための図である。
【図13】上記デジタルVTRのFWD方向の記録動作
を示す図である。
【図14】上記デジタルVTRのREV方向の記録動作
を示す図である。
【図15】上記デジタルVTRを構成する回転ヘッド部
の構成を示すブロック図である。
【図16】上記回転ヘッド部のトラッキング制御動作を
説明するための図である。
【図17】上記トラッキング制御動作を説明するための
図である。
【図18】従来のデジタルVTRを構成する回転ドラム
の構成を示す図である。
【図19】従来のデジタルVTRを構成する回転ドラム
の他の構成を示す図である。
【図20】上記従来のデジタルVTRの記録フォーマッ
トを示す図である。
【図21】上記従来のデジタルVTRの記録動作を説明
するための図である。
【図22】上記従来のデジタルVTRの記録動作を説明
するための図である。
【符号の説明】
1 回転ヘッド部 1a 回転ドラム 2 記録系 3 再生系 4 走行制御部 5 支持部 6 固定下ドラム 7 固定上ドラム 8 回転中ドラム 9 磁気ヘッド 10A、10B 圧電アクチュエータ 11A、11B 距離センサ 12 システムコントローラ 13 基準電圧発生部 14A、14B、15A、15B 差動アンプ 16 切り換え部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープを少なくとも記録トラック2
    本分走行させる間に、回転ヘッドで1本分の記録トラッ
    クが形成されるように磁気テープの走行速度と回転ヘッ
    ドの回転数とを制御する記録制御手段と、 上記回転ヘッドの傾斜角を制御する傾斜角制御手段と、 上記磁気テープを第1の走行方向に走行させて記録を行
    なうときは、所定の傾斜角で記録トラックが形成される
    ように上記記録制御手段及び傾斜角制御手段を制御し、
    磁気テープを上記第1の走行方向に対して逆の走行方向
    である第2の走行方向に走行させて記録を行なうとき
    は、上記第1の走行方向での記録時に形成された記録ト
    ラックの間に記録トラックが形成されるように上記記録
    制御手段を制御すると共に、この際に形成される記録ト
    ラックが、上記第1の走行方向での記録時に形成された
    記録トラックと平行となるように上記傾斜角制御手段を
    制御する制御手段と、 を有する記録装置。
  2. 【請求項2】 上記回転ヘッドは、第1の回転軸保持部
    材と第2の回転軸保持部材を固定する支持部と、 上記第1の回転軸保持部材に回転自在に設けられた第1
    の回転軸と、 上記第2の回転軸保持部材に回転自在に設けられ、上記
    第1の回転軸に対して分割された第2の回転軸と、 上記第1の回転軸の回転と、上記第2の回転軸の回転と
    を同期させる同期手段と、 上記第1の回転軸に固定され、磁気テープに記録データ
    を記録する磁気ヘッドが設けられた回転ドラムとから構
    成され、 上記傾斜制御手段は、上記第1の回転軸保持部材の水平
    度を調整することにより回転ヘッドの傾斜角を制御する
    こと、 を特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 上記傾斜角制御手段は、傾斜角の制御範
    囲の中心が、磁気テープの走行停止時の傾斜角であるス
    チル角に初期設定されていること、 を特徴とする請求項2記載の記録装置。
JP7068418A 1995-03-27 1995-03-27 記録装置 Withdrawn JPH08273247A (ja)

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JP7068418A JPH08273247A (ja) 1995-03-27 1995-03-27 記録装置
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