JPH08272408A - シーケンスコントローラのエッジ動作処理方法 - Google Patents
シーケンスコントローラのエッジ動作処理方法Info
- Publication number
- JPH08272408A JPH08272408A JP7075926A JP7592695A JPH08272408A JP H08272408 A JPH08272408 A JP H08272408A JP 7075926 A JP7075926 A JP 7075926A JP 7592695 A JP7592695 A JP 7592695A JP H08272408 A JPH08272408 A JP H08272408A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- instruction
- edge operation
- input condition
- program
- history storage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Programmable Controllers (AREA)
- Executing Machine-Instructions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 予期しないエッジ動作の発生を防止する。
【構成】 シーケンスプログラムの命令語内にエッジ動
作命令の入力条件の過去の状態を保持しておくための履
歴格納ビットBを設ける。入力条件の立ち上がりで動作
する立ち上がり命令に関しては、ビットBの初期値を
「1」にして、立ち下がり命令に関しては、ビットBの
初期値を「0」にする。コントローラのCPUは、プロ
グラムの実行に際して、その命令語の有するビットBの
値と、この命令の入力条件の現在の値とを比較して入力
条件の状態を調べ、エッジ動作命令を実行するかどうか
を決定する。こうして、最初のプログラム実行時にいき
なりエッジ動作してしまうことを防ぐことができる。
作命令の入力条件の過去の状態を保持しておくための履
歴格納ビットBを設ける。入力条件の立ち上がりで動作
する立ち上がり命令に関しては、ビットBの初期値を
「1」にして、立ち下がり命令に関しては、ビットBの
初期値を「0」にする。コントローラのCPUは、プロ
グラムの実行に際して、その命令語の有するビットBの
値と、この命令の入力条件の現在の値とを比較して入力
条件の状態を調べ、エッジ動作命令を実行するかどうか
を決定する。こうして、最初のプログラム実行時にいき
なりエッジ動作してしまうことを防ぐことができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シーケンスコントロー
ラにおける命令の処理方法に関し、特に入力条件の立ち
上がり又は立ち下がりによって動作するエッジ動作命令
の処理方法に関するものである。
ラにおける命令の処理方法に関し、特に入力条件の立ち
上がり又は立ち下がりによって動作するエッジ動作命令
の処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりFA(Factory Automation)の
分野においては、作成されたプログラムに従って生産シ
ステム等の自動制御を行うシーケンスコントローラ(プ
ログラマブルコントローラ)が幅広く使われている。こ
のようなシーケンスコントローラを動作させるためのシ
ーケンスプログラムの命令の1種に、特定のリレー接点
等の状態である入力条件がオンからオフ又はオフからオ
ンに変化したときに動作するエッジ動作命令がある。図
3はシーケンスプログラムにおけるエッジ動作命令の例
を示す図であり、図3(a)、(b)はエッジ入力命
令、図3(c)はエッジ出力命令、図3(d)はカウン
タ命令、図3(e)はシフトレジスタ命令である。
分野においては、作成されたプログラムに従って生産シ
ステム等の自動制御を行うシーケンスコントローラ(プ
ログラマブルコントローラ)が幅広く使われている。こ
のようなシーケンスコントローラを動作させるためのシ
ーケンスプログラムの命令の1種に、特定のリレー接点
等の状態である入力条件がオンからオフ又はオフからオ
ンに変化したときに動作するエッジ動作命令がある。図
3はシーケンスプログラムにおけるエッジ動作命令の例
を示す図であり、図3(a)、(b)はエッジ入力命
令、図3(c)はエッジ出力命令、図3(d)はカウン
タ命令、図3(e)はシフトレジスタ命令である。
【0003】図3(a)のエッジ入力命令は入力条件の
「0」から「1」への立ち上がりで1スキャンだけ動作
し、図3(b)のエッジ入力命令は入力条件の「1」か
ら「0」への立ち下がりで1スキャンだけ動作する。ま
た、図3(c)のエッジ出力命令は入力条件の「0」か
ら「1」への立ち上がりで、入力(プログラムにおける
この命令の左側)の状態を1スキャンだけ出力する。ま
た、図3(d)のカウンタ命令は入力条件の立ち上がり
でカウントアップ又はカウントダウンし、図3(e)の
シフトレジスタ命令は入力条件の立ち上がりで記憶内容
をシフトする。このように、エッジ動作命令は入力条件
の立ち上がり又は立ち下がりによって動作するものなの
で、エッジ動作を実現するためには、入力条件の過去の
状態を残しておいて現在の状態と比較するようにしなけ
ればならない。
「0」から「1」への立ち上がりで1スキャンだけ動作
し、図3(b)のエッジ入力命令は入力条件の「1」か
ら「0」への立ち下がりで1スキャンだけ動作する。ま
た、図3(c)のエッジ出力命令は入力条件の「0」か
ら「1」への立ち上がりで、入力(プログラムにおける
この命令の左側)の状態を1スキャンだけ出力する。ま
た、図3(d)のカウンタ命令は入力条件の立ち上がり
でカウントアップ又はカウントダウンし、図3(e)の
シフトレジスタ命令は入力条件の立ち上がりで記憶内容
をシフトする。このように、エッジ動作命令は入力条件
の立ち上がり又は立ち下がりによって動作するものなの
で、エッジ動作を実現するためには、入力条件の過去の
状態を残しておいて現在の状態と比較するようにしなけ
ればならない。
【0004】こうした過去の履歴情報は、シーケンスプ
ログラムを格納するメモリとは別に各エッジ動作命令に
対応して確保される履歴格納用メモリに格納される。そ
して、各エッジ動作命令の実行時には、履歴格納用メモ
リを参照することにより入力条件の状態を検出してエッ
ジ動作命令を実行するかどうかを決定する。例えば、図
3(a)のエッジ入力命令に関しては、履歴格納用メモ
リに格納された過去の状態が「0」で入力条件の現在の
状態が「1」であれば、入力条件が立ち上がったと判断
できるので、これに応じてこの命令を実行する。
ログラムを格納するメモリとは別に各エッジ動作命令に
対応して確保される履歴格納用メモリに格納される。そ
して、各エッジ動作命令の実行時には、履歴格納用メモ
リを参照することにより入力条件の状態を検出してエッ
ジ動作命令を実行するかどうかを決定する。例えば、図
3(a)のエッジ入力命令に関しては、履歴格納用メモ
リに格納された過去の状態が「0」で入力条件の現在の
状態が「1」であれば、入力条件が立ち上がったと判断
できるので、これに応じてこの命令を実行する。
【0005】しかし、履歴格納用メモリは、各エッジ動
作命令に対応して確保されるため、シーケンスプログラ
ムの挿入、削除等の編集を行うと、エッジ動作命令とこ
の命令の入力条件の過去の履歴とが正しく対応しなくな
ってしまう。このように対応関係が崩れたままになる
と、初めてプログラムを実行するときに、所望の動作か
ら外れていきなりエッジ動作をしてしまうことがあり、
他の準備が整わない状態では危険な動作となることが考
えられる。これは、特に運転中にプログラム書き換えを
許しているシーケンスコントローラでは大きな問題とな
る。
作命令に対応して確保されるため、シーケンスプログラ
ムの挿入、削除等の編集を行うと、エッジ動作命令とこ
の命令の入力条件の過去の履歴とが正しく対応しなくな
ってしまう。このように対応関係が崩れたままになる
と、初めてプログラムを実行するときに、所望の動作か
ら外れていきなりエッジ動作をしてしまうことがあり、
他の準備が整わない状態では危険な動作となることが考
えられる。これは、特に運転中にプログラム書き換えを
許しているシーケンスコントローラでは大きな問題とな
る。
【0006】また、電源が切れても直前の状態を保持で
きる保持リレーの接点を入力条件とするエッジ動作命令
においては、コントローラの電源をオンにしてプログラ
ムを実行する際に、過去の履歴と保持リレーの状態によ
っては入力条件の立ち上がり又は立ち下がりという判断
をしてしまい、予期しないエッジ動作が発生する。そし
て、通常の命令ではシーケンスプログラムの格納されて
いるプログラムメモリとスイッチ、リレー接点、モー
タ、あるいはバルブなど実際の入出力機器(以下、実I
/Oとする)の状態が格納されるメモリをアクセスすれ
ば済むのに対し、エッジ動作命令では履歴格納用メモリ
もアクセスする必要があるため、命令の処理に時間がか
かっていた。
きる保持リレーの接点を入力条件とするエッジ動作命令
においては、コントローラの電源をオンにしてプログラ
ムを実行する際に、過去の履歴と保持リレーの状態によ
っては入力条件の立ち上がり又は立ち下がりという判断
をしてしまい、予期しないエッジ動作が発生する。そし
て、通常の命令ではシーケンスプログラムの格納されて
いるプログラムメモリとスイッチ、リレー接点、モー
タ、あるいはバルブなど実際の入出力機器(以下、実I
/Oとする)の状態が格納されるメモリをアクセスすれ
ば済むのに対し、エッジ動作命令では履歴格納用メモリ
もアクセスする必要があるため、命令の処理に時間がか
かっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来のシ
ーケンスコントローラでは、シーケンスプログラムの書
き換え時や最初のプログラム実行時に予期しないエッジ
動作が発生してしまうという問題点があった。また、履
歴格納用メモリをアクセスしなければならないため、エ
ッジ動作命令の処理に時間がかかるという問題点があっ
た。本発明は、上記課題を解決するためになされたもの
で、予期しないエッジ動作を防止し、エッジ動作命令の
処理の高速化を図ることができるシーケンスコントロー
ラのエッジ動作処理方法を提供することを目的とする。
ーケンスコントローラでは、シーケンスプログラムの書
き換え時や最初のプログラム実行時に予期しないエッジ
動作が発生してしまうという問題点があった。また、履
歴格納用メモリをアクセスしなければならないため、エ
ッジ動作命令の処理に時間がかかるという問題点があっ
た。本発明は、上記課題を解決するためになされたもの
で、予期しないエッジ動作を防止し、エッジ動作命令の
処理の高速化を図ることができるシーケンスコントロー
ラのエッジ動作処理方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、プログラムメ
モリに格納されるシーケンスプログラムの命令語内にエ
ッジ動作命令の入力条件の過去の状態を保持しておくた
めの履歴格納ビットを設け、プログラムの実行前におけ
る履歴格納ビットの初期値をエッジ動作命令が働かない
ような値に設定し、プログラムの実行時に、履歴格納ビ
ットの値と入力条件の現在の値を比較してエッジ動作命
令を実行するかどうかを決定するようにしたものであ
る。
モリに格納されるシーケンスプログラムの命令語内にエ
ッジ動作命令の入力条件の過去の状態を保持しておくた
めの履歴格納ビットを設け、プログラムの実行前におけ
る履歴格納ビットの初期値をエッジ動作命令が働かない
ような値に設定し、プログラムの実行時に、履歴格納ビ
ットの値と入力条件の現在の値を比較してエッジ動作命
令を実行するかどうかを決定するようにしたものであ
る。
【0009】
【作用】本発明によれば、シーケンスプログラムの格納
時や書き換え時等のプログラムの実行前には、履歴格納
ビットの初期値をエッジ動作命令が働かないような値に
設定し、プログラムの実行時には、履歴格納ビットの値
と対象となる入力条件の現在の値を比較してエッジ動作
命令を実行するかどうかを決定する。
時や書き換え時等のプログラムの実行前には、履歴格納
ビットの初期値をエッジ動作命令が働かないような値に
設定し、プログラムの実行時には、履歴格納ビットの値
と対象となる入力条件の現在の値を比較してエッジ動作
命令を実行するかどうかを決定する。
【0010】
【実施例】図1は本発明の1実施例となるエッジ動作処
理方法で用いるシーケンスコントローラの命令語の構造
を示す図である。Cは命令の種類を示すオペコード部、
Aは命令の対象となるデータの位置(アドレス)を示す
アドレス部、Bはエッジ動作命令の入力条件の過去の状
態を保持しておくための1ビットの履歴格納ビットであ
る。
理方法で用いるシーケンスコントローラの命令語の構造
を示す図である。Cは命令の種類を示すオペコード部、
Aは命令の対象となるデータの位置(アドレス)を示す
アドレス部、Bはエッジ動作命令の入力条件の過去の状
態を保持しておくための1ビットの履歴格納ビットであ
る。
【0011】次に、このような構造の命令語を用いるシ
ーケンスコントローラを説明する。図2(a)は本実施
例で用いるシーケンスコントローラのブロック図であ
る。1はシーケンスプログラム(ラダープログラム)を
格納するプログラムメモリ、2はメモリ1に格納された
シーケンスプログラムを実行し、コントローラとしての
機能を実現するCPU、3はシーケンスプログラムの実
行時に使用されるデータメモリ、4は実際の入出力機器
である実I/O、5はこのコントローラにダウンロード
するシーケンスプログラムを作成するための周辺装置
(プログラミング装置又はローダ)である。
ーケンスコントローラを説明する。図2(a)は本実施
例で用いるシーケンスコントローラのブロック図であ
る。1はシーケンスプログラム(ラダープログラム)を
格納するプログラムメモリ、2はメモリ1に格納された
シーケンスプログラムを実行し、コントローラとしての
機能を実現するCPU、3はシーケンスプログラムの実
行時に使用されるデータメモリ、4は実際の入出力機器
である実I/O、5はこのコントローラにダウンロード
するシーケンスプログラムを作成するための周辺装置
(プログラミング装置又はローダ)である。
【0012】最初に、作成したプログラムを周辺装置5
からダウンロードすると、図1に示すような構造の各命
令語がプログラムメモリ1に格納されることになるが、
このとき、CPU2は、エッジ動作命令のうち、図3
(a)、(c)〜(e)のような入力条件の立ち上がり
で動作する立ち上がり命令に関しては、履歴格納ビット
Bの初期値を「1」にして格納し、図3(b)のような
入力条件の立ち下がりで動作する立ち下がり命令に関し
ては、履歴格納ビットBの初期値を「0」にして格納す
る。
からダウンロードすると、図1に示すような構造の各命
令語がプログラムメモリ1に格納されることになるが、
このとき、CPU2は、エッジ動作命令のうち、図3
(a)、(c)〜(e)のような入力条件の立ち上がり
で動作する立ち上がり命令に関しては、履歴格納ビット
Bの初期値を「1」にして格納し、図3(b)のような
入力条件の立ち下がりで動作する立ち下がり命令に関し
ては、履歴格納ビットBの初期値を「0」にして格納す
る。
【0013】また、コントローラの運転中に周辺装置5
からダウンロードを行ってプログラムを書き換えるとき
や、コントローラの電源を入れるとき、あるいは運転停
止状態からプログラムを実行させて運転を開始するとき
にも、上記と同様に履歴格納ビットBの初期値を設定す
ることをプログラムの実行前に行うようにする。
からダウンロードを行ってプログラムを書き換えるとき
や、コントローラの電源を入れるとき、あるいは運転停
止状態からプログラムを実行させて運転を開始するとき
にも、上記と同様に履歴格納ビットBの初期値を設定す
ることをプログラムの実行前に行うようにする。
【0014】次いで、CPU2は、運転開始に伴ってプ
ログラムメモリ1に格納されたシーケンスプログラムを
実行していくが、エッジ動作命令の実行に際しては、そ
の命令語の有する履歴格納ビットBの値と、この命令の
対象とする入力条件の現在の値とを比較して入力条件の
状態をチェックする。
ログラムメモリ1に格納されたシーケンスプログラムを
実行していくが、エッジ動作命令の実行に際しては、そ
の命令語の有する履歴格納ビットBの値と、この命令の
対象とする入力条件の現在の値とを比較して入力条件の
状態をチェックする。
【0015】図2(b)はこのような入力条件の状態検
出を実現するCPU2内部の論理回路のブロック図であ
り、11は排他的論理和回路、12、13は論理積回
路、Dinはデータメモリ3に格納された実I/O4か
らのデータ又はCPU2内部における演算結果等の入力
条件の現在の値、Ddはその値が「1」であるときに入
力条件が立ち下がったことを示す論理積回路12の出
力、Duはその値が「1」であるときに入力条件が立ち
上がったことを示す論理積回路13の出力である。
出を実現するCPU2内部の論理回路のブロック図であ
り、11は排他的論理和回路、12、13は論理積回
路、Dinはデータメモリ3に格納された実I/O4か
らのデータ又はCPU2内部における演算結果等の入力
条件の現在の値、Ddはその値が「1」であるときに入
力条件が立ち下がったことを示す論理積回路12の出
力、Duはその値が「1」であるときに入力条件が立ち
上がったことを示す論理積回路13の出力である。
【0016】排他的論理和回路11の一方の入力には履
歴格納ビットBの値が入力され、もう一方には入力条件
の現在の値Dinが入力される。これにより、CPU2
は、履歴格納ビットBの値が「0」で入力条件Dinの
値が「1」の場合、出力Duが「1」となるので、入力
条件が立ち上がったと認識し、ビットBの値が「1」で
入力条件Dinの値が「0」の場合、出力Ddが「1」
となるので、入力条件が立ち下がったと認識する。
歴格納ビットBの値が入力され、もう一方には入力条件
の現在の値Dinが入力される。これにより、CPU2
は、履歴格納ビットBの値が「0」で入力条件Dinの
値が「1」の場合、出力Duが「1」となるので、入力
条件が立ち上がったと認識し、ビットBの値が「1」で
入力条件Dinの値が「0」の場合、出力Ddが「1」
となるので、入力条件が立ち下がったと認識する。
【0017】ここで、最初のプログラム実行のとき、上
述した初期値の設定により立ち上がり命令に関しては、
履歴格納ビットBの値が「1」になっているため、入力
条件Dinが「1」であっても、排他的論理和回路11
の出力は「0」であり、論理積回路13の出力Duも
「0」である。したがって、CPU2は、この立ち上が
り命令の入力条件が立ち上がったと認識しないので、こ
の命令を実行しない。
述した初期値の設定により立ち上がり命令に関しては、
履歴格納ビットBの値が「1」になっているため、入力
条件Dinが「1」であっても、排他的論理和回路11
の出力は「0」であり、論理積回路13の出力Duも
「0」である。したがって、CPU2は、この立ち上が
り命令の入力条件が立ち上がったと認識しないので、こ
の命令を実行しない。
【0018】これは、例えば保持リレーの接点を入力条
件とする立ち上がり命令があって、この保持リレーが直
前の状態として「1」を保持していたとしても、最初の
実行時には、入力条件が立ち上がったと認識しないの
で、いきなりエッジ動作してしまうことがないことを意
味する。
件とする立ち上がり命令があって、この保持リレーが直
前の状態として「1」を保持していたとしても、最初の
実行時には、入力条件が立ち上がったと認識しないの
で、いきなりエッジ動作してしまうことがないことを意
味する。
【0019】同様に、最初のプログラム実行のとき、立
ち下がり命令に関しては、履歴格納ビットBの値が
「0」になっているため、入力条件Dinが「0」であ
っても、排他的論理和回路11の出力は「0」であり、
論理積回路12の出力Ddも「0」である。したがっ
て、CPU2は、この立ち下がり命令の入力条件が立ち
下がったと認識しないので、この命令を実行しない。
ち下がり命令に関しては、履歴格納ビットBの値が
「0」になっているため、入力条件Dinが「0」であ
っても、排他的論理和回路11の出力は「0」であり、
論理積回路12の出力Ddも「0」である。したがっ
て、CPU2は、この立ち下がり命令の入力条件が立ち
下がったと認識しないので、この命令を実行しない。
【0020】こうして、履歴格納ビットBの初期値とし
て、エッジ動作命令が働かないような値をあらかじめ設
定しておくことにより、最初のプログラム実行時にいき
なりエッジ動作してしまうことを防ぐことができる。な
お、履歴格納ビットBの値は、その命令の実行の中で入
力条件の現在の値に書き換えられる。こうして、従来と
同様に過去の履歴が履歴格納ビットBに保持される。
て、エッジ動作命令が働かないような値をあらかじめ設
定しておくことにより、最初のプログラム実行時にいき
なりエッジ動作してしまうことを防ぐことができる。な
お、履歴格納ビットBの値は、その命令の実行の中で入
力条件の現在の値に書き換えられる。こうして、従来と
同様に過去の履歴が履歴格納ビットBに保持される。
【0021】以上のような履歴格納ビットBを用いれ
ば、従来のような履歴格納用メモリをアクセスする必要
がなくなり、プログラム(命令語)の読み出しと同時に
履歴格納ビットBも読み出すことができるため、通常の
命令と同等の速度でエッジ動作命令を処理することがで
きる。また、履歴格納ビットBの書き換えに関しても、
プログラムメモリ1のビットBへの書き込みとデータメ
モリ3へのデータの書き込みとを同時に行うことにより
高速化を図ることができる。
ば、従来のような履歴格納用メモリをアクセスする必要
がなくなり、プログラム(命令語)の読み出しと同時に
履歴格納ビットBも読み出すことができるため、通常の
命令と同等の速度でエッジ動作命令を処理することがで
きる。また、履歴格納ビットBの書き換えに関しても、
プログラムメモリ1のビットBへの書き込みとデータメ
モリ3へのデータの書き込みとを同時に行うことにより
高速化を図ることができる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、命令語内に履歴格納ビ
ットを設けたので、シーケンスプログラムの挿入や削除
等によってエッジ動作命令とこの命令の入力条件の過去
の状態との対応関係がずれることがなくなる。また、プ
ログラムの格納時や書き換え時等には、履歴格納ビット
の初期値をエッジ動作命令が働かないような値に設定
し、プログラムの実行時には、履歴格納ビットの値と入
力条件の現在の値を比較してエッジ動作命令を実行する
かどうかを決定するので、予期しないエッジ動作が発生
してしまうことを防止することができる。また、従来の
ような履歴格納用メモリをアクセスする必要がなくな
り、プログラムの読み出しと同時に履歴格納ビットも読
み出すことができるため、通常の命令と同等の速度でエ
ッジ動作命令を処理することができる。
ットを設けたので、シーケンスプログラムの挿入や削除
等によってエッジ動作命令とこの命令の入力条件の過去
の状態との対応関係がずれることがなくなる。また、プ
ログラムの格納時や書き換え時等には、履歴格納ビット
の初期値をエッジ動作命令が働かないような値に設定
し、プログラムの実行時には、履歴格納ビットの値と入
力条件の現在の値を比較してエッジ動作命令を実行する
かどうかを決定するので、予期しないエッジ動作が発生
してしまうことを防止することができる。また、従来の
ような履歴格納用メモリをアクセスする必要がなくな
り、プログラムの読み出しと同時に履歴格納ビットも読
み出すことができるため、通常の命令と同等の速度でエ
ッジ動作命令を処理することができる。
【図1】 本発明の1実施例となるエッジ動作処理方法
で用いるシーケンスコントローラの命令語の構造を示す
図である。
で用いるシーケンスコントローラの命令語の構造を示す
図である。
【図2】 図1の命令語を実行するシーケンスコントロ
ーラのブロック図及び入力条件の状態検出を実現するC
PU内部の論理回路のブロック図である。
ーラのブロック図及び入力条件の状態検出を実現するC
PU内部の論理回路のブロック図である。
【図3】 シーケンスプログラムにおけるエッジ動作命
令の例を示す図である。
令の例を示す図である。
B…履歴格納ビット、C…オペコード部、A…アドレス
部、1…プログラムメモリ、2…CPU、3…データメ
モリ、4…実I/O、5…周辺装置、11…排他的論理
和回路、12、13…論理積回路。
部、1…プログラムメモリ、2…CPU、3…データメ
モリ、4…実I/O、5…周辺装置、11…排他的論理
和回路、12、13…論理積回路。
Claims (1)
- 【請求項1】 対象とする入力条件の状態によってエッ
ジ動作命令を実行するかどうかを決定するシーケンスコ
ントローラのエッジ動作処理方法において、 プログラムメモリに格納されるシーケンスプログラムの
命令語内にエッジ動作命令の前記入力条件の過去の状態
を保持しておくための履歴格納ビットを設け、プログラ
ムの実行前における前記履歴格納ビットの初期値をエッ
ジ動作命令が働かないような値に設定し、 プログラムの実行時に、履歴格納ビットの値と前記入力
条件の現在の値を比較してエッジ動作命令を実行するか
どうかを決定することを特徴とするシーケンスコントロ
ーラのエッジ動作処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7075926A JPH08272408A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | シーケンスコントローラのエッジ動作処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7075926A JPH08272408A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | シーケンスコントローラのエッジ動作処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08272408A true JPH08272408A (ja) | 1996-10-18 |
Family
ID=13590387
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7075926A Pending JPH08272408A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | シーケンスコントローラのエッジ動作処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08272408A (ja) |
-
1995
- 1995-03-31 JP JP7075926A patent/JPH08272408A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100415371B1 (ko) | 컴퓨터 | |
EP0060893B1 (en) | Loading system for a numerical control unit | |
US5600807A (en) | Programmable controller capable of updating a user program during operation by switching between user program memories | |
JP2000322264A (ja) | 電子機器 | |
JPH08272408A (ja) | シーケンスコントローラのエッジ動作処理方法 | |
US4943905A (en) | Interfacing method in a numerical control apparatus | |
US6487129B2 (en) | Semiconductor apparatus | |
JPH0410081B2 (ja) | ||
JPS6136665B2 (ja) | ||
JPH0887404A (ja) | プログラム処理方法及び処理装置 | |
JP3634417B2 (ja) | Icカード | |
KR20080044652A (ko) | Cpu에서의 스택을 이용한 디버깅 방법 | |
JPH08147013A (ja) | プログラマブルコントローラ | |
KR19990012409A (ko) | 레지스터 제어 방법 | |
JP2581019B2 (ja) | シーケンスプログラムのデバッグ方法 | |
JP2544533B2 (ja) | プログラマブルコントロ―ラのシ―ケンス命令処理装置 | |
JPH08179991A (ja) | プログラマブルコントローラ | |
JPH11338690A (ja) | フラッシュメモリ、ファームウエア使用システム装置およびファームウエア書き換え方法 | |
JPS63127305A (ja) | プログラマブル・コントロ−ラ | |
KR0152866B1 (ko) | 프로그래머블 로직 콘트롤러의 사용자 프로그램 고속처리 방법 | |
JPS595931B2 (ja) | 演算処理システムのアドレス停止方式 | |
JPH0628015A (ja) | プログラマブルコントローラ | |
KR100683826B1 (ko) | Eeprom의 데이터 저장 제어 방법 | |
JPH02125303A (ja) | ブログラマブル・コントローラ | |
JPS58158747A (ja) | プログラマブル・コントロ−ラ |