JPH08272358A - 大正琴 - Google Patents
大正琴Info
- Publication number
- JPH08272358A JPH08272358A JP7100242A JP10024295A JPH08272358A JP H08272358 A JPH08272358 A JP H08272358A JP 7100242 A JP7100242 A JP 7100242A JP 10024295 A JP10024295 A JP 10024295A JP H08272358 A JPH08272358 A JP H08272358A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- strings
- taisho
- winding
- take
- angles
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Stringed Musical Instruments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 良好な演奏感が得られる大正琴を提供する。
【構成】 大正琴10を構成する胴11上に離間配置し
た枕42および駒を介して複数の弦34を掛け渡す。各
弦34を個別に張設する巻取手段12は、各巻取軸13
の軸線を枕42と駒との間に掛け渡された各弦34に対
する傾斜面上に配置する。
た枕42および駒を介して複数の弦34を掛け渡す。各
弦34を個別に張設する巻取手段12は、各巻取軸13
の軸線を枕42と駒との間に掛け渡された各弦34に対
する傾斜面上に配置する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は大正琴に関する。
【0002】
【従来の技術】大正琴は、略長方体に形成された胴(ど
う)の同一面上に枕(まくら)および駒(こま)が設け
られていて、これらの枕と駒との間に複数の弦が掛け渡
されている。これらの弦は、糸巻きと呼ばれる巻取手段
により個別に張設され、ピック等により一括して弾かれ
て発音する。なお、枕をナットと呼ぶ場合があり、駒を
ブリッジと呼ぶ場合がある。図3に巻取手段30を示
す。巻取手段30は、ウォームギア31およびウォーム
ホイール32により回転する巻取軸33を有し、弦34
を巻取軸33に挿通させた状態で巻取軸33を回転させ
ることにより弦34を巻き取り可能となっている。
う)の同一面上に枕(まくら)および駒(こま)が設け
られていて、これらの枕と駒との間に複数の弦が掛け渡
されている。これらの弦は、糸巻きと呼ばれる巻取手段
により個別に張設され、ピック等により一括して弾かれ
て発音する。なお、枕をナットと呼ぶ場合があり、駒を
ブリッジと呼ぶ場合がある。図3に巻取手段30を示
す。巻取手段30は、ウォームギア31およびウォーム
ホイール32により回転する巻取軸33を有し、弦34
を巻取軸33に挿通させた状態で巻取軸33を回転させ
ることにより弦34を巻き取り可能となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図4に示すように、大
正琴40の巻取手段30は、複数の弦34を個別に張設
するために巻取軸33(33A〜33C)を複数有して
いる。図5には、従来の大正琴40の胴41が示されて
いる。この図において、各巻取軸33(33A〜33
C)は、各々の軸線Cが枕42と駒(図示せず)との間
に掛け渡された弦34に対して平行な面上に配置されて
いる。なお、各巻取軸33(33A〜33C)は、この
図に示すように、二列に配置されたものを連式と呼び、
個別に配置された単式と呼ばれるものと区別している。
このような大正琴40においては、枕42から各巻取軸
33(33A〜33C)に延びる弦50A〜50Cは、
枕42と駒との間に掛け渡された弦34に対する角度θ
1〜θ3がそれぞれ大きく異なっている。
正琴40の巻取手段30は、複数の弦34を個別に張設
するために巻取軸33(33A〜33C)を複数有して
いる。図5には、従来の大正琴40の胴41が示されて
いる。この図において、各巻取軸33(33A〜33
C)は、各々の軸線Cが枕42と駒(図示せず)との間
に掛け渡された弦34に対して平行な面上に配置されて
いる。なお、各巻取軸33(33A〜33C)は、この
図に示すように、二列に配置されたものを連式と呼び、
個別に配置された単式と呼ばれるものと区別している。
このような大正琴40においては、枕42から各巻取軸
33(33A〜33C)に延びる弦50A〜50Cは、
枕42と駒との間に掛け渡された弦34に対する角度θ
1〜θ3がそれぞれ大きく異なっている。
【0004】このため、従来の大正琴40では、各弦3
4を一括して弾くと、ピック等に対する弾性感覚が弦3
4毎に異なり、違和感があった。本発明は、このような
従来の問題を解決するためになされたもので、その目的
は、良好な演奏感が得られる大正琴を提供することにあ
る。
4を一括して弾くと、ピック等に対する弾性感覚が弦3
4毎に異なり、違和感があった。本発明は、このような
従来の問題を解決するためになされたもので、その目的
は、良好な演奏感が得られる大正琴を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載した発明は、胴の同一面上
に離間配置された枕(ナット)と駒(ブリッジ)との間
に複数の弦が掛け渡され、かつ、前記各弦を個別に巻き
取る複数の巻取軸を有する巻取手段により前記各弦を張
設する大正琴において、前記巻取手段は前記枕と前記駒
との間に掛け渡された前記各弦に対して所定の角度で交
差する傾斜面上に前記各巻取軸の軸線が配置されている
ことを特徴としている。また、本発明の請求項2に記載
した発明は、前記胴には前記各巻取軸の配置に対応する
面取部が設けられていることを特徴としている。
に、本発明の請求項1に記載した発明は、胴の同一面上
に離間配置された枕(ナット)と駒(ブリッジ)との間
に複数の弦が掛け渡され、かつ、前記各弦を個別に巻き
取る複数の巻取軸を有する巻取手段により前記各弦を張
設する大正琴において、前記巻取手段は前記枕と前記駒
との間に掛け渡された前記各弦に対して所定の角度で交
差する傾斜面上に前記各巻取軸の軸線が配置されている
ことを特徴としている。また、本発明の請求項2に記載
した発明は、前記胴には前記各巻取軸の配置に対応する
面取部が設けられていることを特徴としている。
【0006】
【作用】このような本発明の請求項1に記載した発明に
おいては、各巻取軸の軸線が枕と駒との間に掛け渡され
た弦に対する傾斜面上に配置されている。このため、例
えば各巻取軸の直径を同一に設定しておき、かつ、枕と
駒との間に掛け渡された弦側が傾斜方向上側となるよう
な傾斜面上に各々の軸線を配置しておけば、枕と駒との
間に掛け渡された弦に対して枕から各巻取軸に延びる弦
の角度差を従来の大正琴に比較して小さくできることに
なる。また、本発明の請求項2に記載した発明において
は、各巻取軸の配置に対応する面取部が胴に設けられて
いるため、胴を構成する部材の無駄を少なくできるとと
もに意匠性を向上できることになり、これらにより前記
目的が達成される。
おいては、各巻取軸の軸線が枕と駒との間に掛け渡され
た弦に対する傾斜面上に配置されている。このため、例
えば各巻取軸の直径を同一に設定しておき、かつ、枕と
駒との間に掛け渡された弦側が傾斜方向上側となるよう
な傾斜面上に各々の軸線を配置しておけば、枕と駒との
間に掛け渡された弦に対して枕から各巻取軸に延びる弦
の角度差を従来の大正琴に比較して小さくできることに
なる。また、本発明の請求項2に記載した発明において
は、各巻取軸の配置に対応する面取部が胴に設けられて
いるため、胴を構成する部材の無駄を少なくできるとと
もに意匠性を向上できることになり、これらにより前記
目的が達成される。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、以下に説明する実施例において、既に図3
ないし図5において説明した部材については、図中に同
一符号を付すことにより説明を簡略あるいは省略する。
図1には、本発明に係る一実施例が示されている。本実
施例における大正琴10は、略直方体に形成された胴1
1の長手方向端部に弦34を個別に張設するための巻取
手段12が設けられているとともに、当該部分に面取部
20が設けられている。
する。なお、以下に説明する実施例において、既に図3
ないし図5において説明した部材については、図中に同
一符号を付すことにより説明を簡略あるいは省略する。
図1には、本発明に係る一実施例が示されている。本実
施例における大正琴10は、略直方体に形成された胴1
1の長手方向端部に弦34を個別に張設するための巻取
手段12が設けられているとともに、当該部分に面取部
20が設けられている。
【0008】巻取手段12は、図示しないウォームギア
およびウォームホイールにより回転する複数の巻取軸1
3(13A〜13C)を有している。これらの巻取軸1
3(13A〜13C)は同一直径を有し、図2にも示す
ように、枕42と駒(図示せず)との間に掛け渡された
弦34に対する傾斜面(図中鎖線)上に各々の軸線Cが
配置された連式とされている。傾斜面は、弦34に対す
る傾斜角度が例えば3度〜90度の範囲、好ましくは7
度〜45度の範囲に設定されている。そして、本実施例
では、傾斜面の傾斜角度が7度に設定され、枕42側が
傾斜方向上側とされている。
およびウォームホイールにより回転する複数の巻取軸1
3(13A〜13C)を有している。これらの巻取軸1
3(13A〜13C)は同一直径を有し、図2にも示す
ように、枕42と駒(図示せず)との間に掛け渡された
弦34に対する傾斜面(図中鎖線)上に各々の軸線Cが
配置された連式とされている。傾斜面は、弦34に対す
る傾斜角度が例えば3度〜90度の範囲、好ましくは7
度〜45度の範囲に設定されている。そして、本実施例
では、傾斜面の傾斜角度が7度に設定され、枕42側が
傾斜方向上側とされている。
【0009】このような巻取手段12において、枕42
から各巻取軸13(13A〜13C)に延びる弦50A
〜50Cは、枕42と駒との間に掛け渡された弦34に
対する角度θ1〜θ3の差が従来の大正琴に比較して少
なくなっている。面取部20は、巻取手段12における
各巻取軸13の配置形態に対応して形成されている。す
なわち、この面取部20は、胴11の底面に対する傾斜
角度が例えば7度とされている。
から各巻取軸13(13A〜13C)に延びる弦50A
〜50Cは、枕42と駒との間に掛け渡された弦34に
対する角度θ1〜θ3の差が従来の大正琴に比較して少
なくなっている。面取部20は、巻取手段12における
各巻取軸13の配置形態に対応して形成されている。す
なわち、この面取部20は、胴11の底面に対する傾斜
角度が例えば7度とされている。
【0010】以上のような本実施例の大正琴10によれ
ば、角度θ1〜θ3の差が従来の大正琴に比較して少な
い。このため、演奏にあたって、大正琴10の各弦34
を一括して弾いても、例えばピック等に対する弦34毎
の弾性感覚差が従来の大正琴に比較して少なくなり、違
和感を低減できる。さらに、角度θ1〜θ3の差が従来
の大正琴に比較して少ないため、弦34毎の張設条件が
均一化でき、これにより各弦34から濁りの少ない音質
をバランスよく得ることができる。また、胴11には、
巻取手段12を構成する各巻取軸13の配置に対応して
面取部20が設けられているため、胴11を構成する部
材の無駄を少なくできるとともに意匠性を向上できる。
ば、角度θ1〜θ3の差が従来の大正琴に比較して少な
い。このため、演奏にあたって、大正琴10の各弦34
を一括して弾いても、例えばピック等に対する弦34毎
の弾性感覚差が従来の大正琴に比較して少なくなり、違
和感を低減できる。さらに、角度θ1〜θ3の差が従来
の大正琴に比較して少ないため、弦34毎の張設条件が
均一化でき、これにより各弦34から濁りの少ない音質
をバランスよく得ることができる。また、胴11には、
巻取手段12を構成する各巻取軸13の配置に対応して
面取部20が設けられているため、胴11を構成する部
材の無駄を少なくできるとともに意匠性を向上できる。
【0011】なお、本発明は前述した実施例に限定され
るものではなく、本発明を達成できる範囲での改良,変
形等は本発明に含まれるものである。例えば、前述した
本実施例で例示した傾斜面の角度は任意であり、適宜設
定すればよい。また、各巻取軸は同一直径である必要は
なく、枕と駒との間に掛け渡された弦に対して枕から各
巻取軸まで延びる各弦の角度差を小さくできれば、それ
ぞれ異なる直径を有していてよい。そして、本実施例で
は、各巻取軸が二列に配置された連式の巻取手段を有す
る大正琴が例示されていたが、本発明は各巻取軸が個別
に配置された単式の巻取手段を有する大正琴にも適用可
能である。
るものではなく、本発明を達成できる範囲での改良,変
形等は本発明に含まれるものである。例えば、前述した
本実施例で例示した傾斜面の角度は任意であり、適宜設
定すればよい。また、各巻取軸は同一直径である必要は
なく、枕と駒との間に掛け渡された弦に対して枕から各
巻取軸まで延びる各弦の角度差を小さくできれば、それ
ぞれ異なる直径を有していてよい。そして、本実施例で
は、各巻取軸が二列に配置された連式の巻取手段を有す
る大正琴が例示されていたが、本発明は各巻取軸が個別
に配置された単式の巻取手段を有する大正琴にも適用可
能である。
【0012】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載した発明によれ
ば、各弦を一括して弾いても従来の大正琴に比較して弦
毎の弾性抵抗の相違を少なくでき、かつ、濁りの少ない
バランスのよい音質が得られる。また、本発明の請求項
2に記載した発明によれば、胴を構成する部材の無駄を
少なくできるとともに意匠性を向上できる。
ば、各弦を一括して弾いても従来の大正琴に比較して弦
毎の弾性抵抗の相違を少なくでき、かつ、濁りの少ない
バランスのよい音質が得られる。また、本発明の請求項
2に記載した発明によれば、胴を構成する部材の無駄を
少なくできるとともに意匠性を向上できる。
【図1】本発明の一実施例を示す要部斜視図である。
【図2】巻取軸の配置を示す模式断面図である。
【図3】巻取手段を示す全体斜視図である。
【図4】従来の大正琴における巻取軸の配置を示す模式
平面図である。
平面図である。
【図5】従来の大正琴における巻取軸の配置を示す模式
断面図である。
断面図である。
10 大正琴 11 胴 12 巻取手段 13 巻取軸 14 面取部 20 面取部 34 弦 42 枕
Claims (2)
- 【請求項1】 胴の同一面上に離間配置された枕(ナッ
ト)と駒(ブリッジ)との間に複数の弦が掛け渡され、
かつ、前記各弦を個別に巻き取る複数の巻取軸を有する
巻取手段により前記各弦を張設する大正琴において、前
記巻取手段は前記枕と前記駒との間に掛け渡された前記
各弦に対して所定の角度で交差する傾斜面上に前記各巻
取軸の軸線が配置されていることを特徴とする大正琴。 - 【請求項2】 前記胴には前記各巻取軸の配置に対応す
る面取部が設けられていることを特徴とする請求項1に
記載した大正琴。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7100242A JPH08272358A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 大正琴 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7100242A JPH08272358A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 大正琴 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08272358A true JPH08272358A (ja) | 1996-10-18 |
Family
ID=14268787
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7100242A Withdrawn JPH08272358A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 大正琴 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08272358A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007537472A (ja) * | 2004-05-13 | 2007-12-20 | テクタス アンシュタルト | ギターまたはベースの弦の張力調整装置 |
-
1995
- 1995-03-31 JP JP7100242A patent/JPH08272358A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007537472A (ja) * | 2004-05-13 | 2007-12-20 | テクタス アンシュタルト | ギターまたはベースの弦の張力調整装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020604 |