JPH08271961A - 揺動歯車装置およびこれを用いたカメラフィルム巻上機構 - Google Patents

揺動歯車装置およびこれを用いたカメラフィルム巻上機構

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JPH08271961A
JPH08271961A JP7867495A JP7867495A JPH08271961A JP H08271961 A JPH08271961 A JP H08271961A JP 7867495 A JP7867495 A JP 7867495A JP 7867495 A JP7867495 A JP 7867495A JP H08271961 A JPH08271961 A JP H08271961A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スムーズに揺動歯車の切換えが行える揺動歯
車装置を提供する。 【構成】 回転軸29を中心に揺動自在に設けられた揺
動アーム28上に回転軸29を中心に回転する太陽歯車
30および揺動アーム28の先端部上で太陽歯車30に
噛合して回転軸32を中心に回転する揺動歯車31を有
し、さらに太陽歯車30もしくは揺動歯車31に摩擦力
を付与するための摩擦材33を有して成り、太陽歯車3
0に噛合する主動側の歯車24により回転力が加えられ
た際、摩擦材33による抵抗力により揺動アーム28が
揺動し、これにより該揺動方向に配置された従動側の歯
車11、35に揺動歯車が噛合するよう設けられる揺動
歯車装置27において、揺動歯車31の回転軸端32a
と、回転軸32が延出する方向と反対側方向に突出する
ように揺動アーム28に設けられた突部34とが、揺動
歯車31が従動側の歯車11、35に噛合する際の、適
宜位置に設けられた度当たりに当接するストッパに形成
されていることを特徴とする

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は切換え動作が確実に行え
る揺動歯車装置およびこれを用いたカメラフィルム巻上
機構に関する。
【0002】
【従来の技術】カメラフィルム巻上機構では、カメラ本
体内に回転自在にスプールを支持し、該スプール内に位
置して駆動モータを支持し、この駆動モータの回転軸に
モータ歯車を取り付け、該モータ歯車に減速歯車装置を
接続し、この減速歯車装置の外部伝達歯車に、クラッチ
機構を構成する揺動歯車装置の太陽歯車を噛合するよう
にしている。この揺動歯車装置は、回転軸を中心に揺動
自在に設けられた揺動アーム上に該回転軸を中心に回転
する太陽歯車および揺動アームの先端部上で太陽歯車に
噛合して回転軸を中心に回転する揺動歯車を有し、さら
に太陽歯車もしくは揺動歯車に所要の摩擦力を付与する
摩擦材を有し、該揺動歯車装置の揺動歯車が揺動アーム
の揺動位置で、スプール歯車(もしくは中間歯車を介し
てスプール歯車)と巻戻機構に駆動力を伝達する巻戻歯
車とに選択的に噛合するようになっている。
【0003】そして駆動モータが正転すると、外部伝達
歯車を介して太陽歯車に駆動力が伝達され、太陽歯車も
しくは揺動歯車に摩擦材により摩擦力が作用することか
ら、揺動アームがスプール歯車方向に揺動されてその揺
動歯車がスプール歯車に噛合されてフィルムの巻上げが
行われ、駆動モータが逆方向に回転されると揺動アーム
が逆方向に揺動して巻戻歯車に揺動歯車が噛合して、巻
戻機構を駆動させてフィルムを巻き戻すようになってい
る。
【0004】ところで、上記揺動歯車装置は、コストの
低減を図るべく、揺動アーム、太陽歯車、揺動歯車、揺
動歯車の回転軸などは合成樹脂により形成されるように
なっている。図5は従来の揺動歯車装置110の一例を
示す。111は揺動アームで、回転軸112を中心に揺
動可能になっている。113は太陽歯車で回転軸112
を中心に回転する。114は揺動歯車で、太陽歯車11
3に噛合し、回転軸115を中心に回転する。116は
摩擦材たる皿バネであり、揺動歯車114とネジ117
頭部との間に配置され、揺動歯車114に摩擦力を付与
する。118は減速歯車装置の外部伝達歯車(主動側の
歯車)で、太陽歯車113に回転力を伝達する。119
は巻戻歯車、120はスプールであり、揺動アーム11
1の揺動により、揺動歯車114が巻戻歯車119に噛
合してフィルムを巻き戻したり、図示しない中間歯車
(巻上歯車)を介してスプール歯車121に噛合し、フ
ィルムを巻き出す。
【0005】122はストッパであり、揺動アーム11
1の上面に突設され、カバー123に設けた窓124に
進入して、揺動アーム111が揺動してストッパ122
が窓124の両端側の内壁(度当たり)に当接すること
により、揺動歯車114が所定位置で巻戻歯車119あ
るいは中間歯車を介してスプール歯車121に噛合する
ようにしている。図6、図7は皿バネ116を示す。図
示のように皿バネ116は、バネ材をリング状に打ち抜
いてリング部材116aを形成し、このリング部材11
6aを図7に示すように側方形状が浅い円弧状をなすよ
うに曲折してバネ性を付与するようになされている。
【0006】ところで上記従来の揺動歯車装置110に
は次のような問題点がある。すなわち、前記ストッパ1
22は、窓124の両端内壁(度当たり)に当接して、
揺動歯車114と巻戻歯車119、中間歯車との間に所
定のバックラッシュが生じるようにして、歯車のスムー
ズな回転を得ようとするものである。しかしながら、揺
動歯車114が中間歯車を介してスプール歯車121を
回転してフィルムを巻き上げる際、フィルムの最後端は
パトローネのパトローネ軸に固定されているから、フィ
ルムが巻き上げ終わると、パトローネに固定されたフィ
ルムが突っ張ってモータが停止されるのであるが、その
ときのトルクが最大となり、歯車の歯、その他の機構部
品にも最大の荷重がかかる。揺動アーム111にも最大
の荷重が加わり、ストッパ122が度当たりに当接して
いても、特に揺動アーム111が合成樹脂で形成されて
いるときは揺動アーム111に捩じれ等の変形が生じ、
これにより揺動歯車119の歯がスプール歯車121も
しくは中間歯車の歯と強く噛合して食いつき、次の巻戻
しのためにモータを逆方向に回転しても、上記歯車の歯
間の食いつきが解消されず、巻戻し不能となる事態が生
じるおそれがあった。
【0007】また、前記皿バネ116はネジ117を用
いて固定するものであったため、部品点数が多く、コス
ト高の要因となるばかりか、組付けが困難であるという
問題点があった。
【0008】そこで、本発明は上記問題点を解決すべく
なされたものであり、その目的とするところは、スムー
ズに揺動歯車の切換えが行え、さらにはコストの低減化
が図れる揺動歯車装置およびこれを用いたカメラフィル
ム巻上機構を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、回転軸を中心に
揺動自在に設けられた揺動アーム上に該軸を中心に回転
する太陽歯車および揺動アームの先端部上で太陽歯車に
噛合して回転軸を中心に回転する揺動歯車を有し、さら
に太陽歯車もしくは揺動歯車に摩擦力を付与するための
摩擦材を有して成り、太陽歯車に噛合する主動側の歯車
により回転力が加えられた際、摩擦材による抵抗力によ
り揺動アームが揺動し、これにより該揺動方向に配置さ
れた従動側の歯車に揺動歯車が噛合するよう設けられる
揺動歯車装置において、前記揺動歯車の回転軸端と、該
回転軸が延出する方向と反対側方向に突出するように前
記揺動アームに設けられた突部とが、前記揺動歯車が前
記従動側の歯車に噛合する際の、適宜位置に設けられた
度当たりに当接するストッパに形成されていることを特
徴としている。
【0010】前記揺動アーム、揺動歯車の前記回転軸、
前記突部とを合成樹脂で一体的に設けることができる。
また前記摩擦材は、バネ材によりリング状に形成された
リング部材が側方形状が浅い円弧状となるように曲折さ
れ、中央孔に前記揺動歯車の回転軸が挿通されて該回転
軸上に固定される摩擦材であって、中央孔内端からラジ
アル方向に複数の切れ込みが形成されることによって形
成された複数の爪片の先端が前記揺動歯車の回転軸に弾
接するようにすると好適である。前記中央孔は、平坦な
バネ材にほぼ楕円形状に形成し、リング部材を側方形状
が浅い円弧状となるように曲折した際、平面視ほぼ円形
に近くなる楕円状となるようにすると好適である。前記
爪片先端の内、リング部材の曲折部に位置する側の爪片
先端が前記揺動歯車の回転軸に弾接するようにするとよ
い。
【0011】さらに本発明では、カメラ本体内に回転自
在に支持されたスプールと、該スプール内に位置して支
持された駆動モータと、この駆動モータの回転軸に取り
付けられたモータ歯車と、該モータ歯車に接続された減
速歯車装置と、回転軸を中心に揺動自在に設けられた揺
動アーム上に該回転軸を中心に回転する太陽歯車および
揺動アームの先端部上で太陽歯車に噛合して回転軸を中
心に回転する揺動歯車を有し、さらに太陽歯車もしくは
揺動歯車に摩擦力を付与するための摩擦材を有し、前記
太陽歯車が前記減速歯車装置の外部伝達歯車に噛合する
揺動歯車装置を具備し、前記揺動歯車装置の前記揺動歯
車が揺動アームの揺動位置で、スプール歯車もしくはス
プール歯車に駆動力を伝達する巻上歯車と巻戻機構に駆
動力を伝達する巻戻歯車とに選択的に噛合するカメラフ
ィルム巻上機構において、前記揺動歯車装置に上記の揺
動歯車装置が用いられ、前記主動歯車が前記外部伝達歯
車であり、前記従動歯車が前記スプール歯車もしくはス
プール歯車に駆動力を伝達する巻上歯車および巻戻機構
に駆動力を伝達する巻戻歯車であることを特徴としてい
る。
【0012】
【作用】図1による作用を説明する。ストッパ34、3
2aが揺動アーム28の表裏両側にあり、度当たりに当
接した際表裏両側から支持されるので、フィルム最後の
巻上げの際の大きい負荷が加わっても揺動アーム28が
変形することはなく、したがって従来のように揺動歯車
が中間歯車あるいはスプール歯車の歯に強く食い込んで
しまう現象を回避でき、揺動歯車の切換え動作がスムー
ズに行えるという効果を有する。また、図2に示すリン
グ部材33aを曲折することによって、中央孔33bの
短軸方向側の爪片33dの先端が外方に若干開く傾向が
あり、他方長軸方向側の爪片33dの先端が若干内方へ
閉じる傾向にある。これにより図示しないが、平板のと
きは楕円であったものが、平面視ほぼ円形に近い中央孔
となる。上記のように形成されている摩擦材33の中央
孔33bに回転軸32を挿通する。中央孔33bはほぼ
円形に近い形状となるので回転軸32の挿通は容易であ
る。摩擦材33を回転軸32上に固定するには、摩擦材
33を揺動歯車31の表面に圧接しつつ、図1に示すよ
うに合成樹脂製の回転軸32を加熱して熱かしめするこ
とによって簡単に行える。したがって組付けが容易とな
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。図1はフィルム巻き上げ機構の
断面図を示す。図において、10は円筒状をなすスプー
ルでその一方の端部外周にスプール歯車11が形成さ
れ、減速歯車支持体12上に軸線を中心として回転自在
に支持されている。スプール10の中途部には図示しな
いが、フィルムの送り孔に嵌入する送り爪が設けられて
いる。14は駆動モータであり、ネジ(図示せず)によ
り、減速歯車支持体12の底部に固定され、本体はスプ
ール10内に位置する。モータ14の回転軸16は減速
歯車支持体12の底部に設けた透孔を貫通して減速歯車
支持体12内に突出しており、この回転軸16の先端部
は断面D状に形成されている。
【0014】17はモータ歯車であり、合成樹脂で一体
的に形成され、回転軸16に嵌着されて回転軸16と共
に回転する。またモータ歯車17はその軸部19先端部
において蓋体をなすヘッドケース21に軸承されること
により両持ち的に支持され、軸振れを防止される。なお
減速歯車支持体12はネジ20によりヘッドケース21
に固定されている。22、23、24は減速平歯車であ
り、減速歯車支持体12上に配置されている。これら減
速平歯車22、23、24はいずれも強化合成樹脂にて
形成されている。減速平歯車24は後記する太陽歯車に
噛合し、モータ14の回転を伝達する。減速平歯車24
が太陽歯車に対する主動側の歯車となる。
【0015】27はヘッドケース21とカメラボディ2
6との間に設けられた揺動歯車装置である。28はその
揺動アームであり、ヘッドケース21と減速歯車支持体
12とに軸承された回転軸29に、回転軸29を中心と
して揺動自在に設けられている。揺動アーム28の先端
側はスプール10の外方に突出している。30は太陽歯
車であり、回転軸29に回転自在に装着され、前記減速
平歯車24に噛合している。31は揺動アーム28の先
端部上に設けた回転軸32を中心に回転自在に揺動アー
ム28上に設けられた揺動歯車であり、太陽歯車23と
噛合している。揺動歯車31は摩擦材33により揺動ア
ーム28に圧接され、揺動アーム28と揺動歯車31と
の間、揺動歯車31と摩擦材33との間に摩擦力が生
じ、揺動アーム28が回転する際の抵抗となる。
【0016】揺動歯車31は揺動アーム28がスプール
10方向に揺動した際スプール歯車11に図示しない中
間歯車(巻上歯車)を介して噛合する。もちろん中間歯
車を介さず、揺動歯車31が直接スプール歯車11に噛
合できるように揺動歯車31の空間的配置をしてもよ
い。また揺動歯車31はスプール10の反対方向に揺動
された際、巻戻歯車35に噛合する。スプール歯車11
もしくは中間歯車(巻上歯車)、巻戻歯車35が従動側
の歯車となる。
【0017】34は揺動アーム28に一体的に設けられ
たストッパ(突部)であり、回転軸32とは反対側方向
に突出されている。該ストッパ34はヘッドケース21
に開口した窓37内に進入している。該窓37はヘッド
ケースに設けた凹部であってもよい。窓37の揺動アー
ム28が揺動する方向の両端内壁がストッパ34の度当
たりに形成されている。回転軸32の先端部もストッパ
32aに形成されている。該回転軸32の先端部は、カ
メラ本体26側に形成した円弧状をなす凹溝36内に進
入していて、揺動アーム28の回転により、回転軸32
の先端部が凹溝36の両端部の内壁に当接する。該内壁
が度当たりに形成されている。
【0018】両ストッパ34、32aは、揺動歯車31
が揺動されて、スプール歯車11もしくは中間歯車、巻
戻歯車35に噛合してフィルムの巻上げ、巻戻しがなさ
れる際、各窓37および凹溝36内壁の度当たりに当接
して、これら歯車が所定のバックラッシュをもって噛合
し、歯車のスムーズな回転がなされるようにしている。
揺動歯車装置27の、揺動アーム28、回転軸32、太
陽歯車30、揺動歯車31等を合成樹脂で形成すること
ができる。回転軸29は揺動アーム28の揺動負荷が加
わるので金属で形成するのがよいが、図示のように減速
歯車支持体12とヘッドケース21との間で両持ち支持
することによって合成樹脂で形成するようにすることも
できる。
【0019】次に図2、図3により摩擦材33に付いて
説明する。摩擦材33はバネ材より形成される。まず平
板からなるバネ材をプレス加工によって図2に示すよう
なリング状のリング部材33aに形成する。リング部材
33aの中央孔33bは楕円状に形成する。また中央孔
33bの内端からラジアル方向に4つの切れ込み33c
を形成し、これにより4つの爪片33dを形成する。こ
の場合、一対の爪片33dは楕円状の中央孔33bの短
軸方向側に、もう一対の爪片33dは長軸方向側に位置
させるようにする。上記のリング部材33aを上記楕円
の短軸を含むA−A線に沿って曲折して、図3に示すよ
うに、側方形状が浅い円弧状となるように曲折して摩擦
材33に形成する。このようにリング部材33aを曲折
することによって、中央孔33bの短軸方向側の爪片3
3dの先端が外方に若干開く傾向があり、他方長軸方向
側の爪片33dの先端が若干内方へ閉じる傾向にある。
これにより図示しないが、平板のときは楕円であったも
のが、平面視ほぼ円形に近い楕円の中央孔となる。
【0020】上記のように形成されている摩擦材33の
中央孔33bに回転軸32を挿通する。中央孔33bは
ほぼ円形に近い形状となるので回転軸32の挿通は容易
である。摩擦材33を回転軸32上に固定するには、摩
擦材33を揺動歯車31の表面に圧接しつつ、図1に示
すように合成樹脂製の回転軸32を加熱して熱かしめす
ることによって簡単に行える。したがって組付けが容易
となる。摩擦材33はその短軸方向側の爪片33d先端
が回転軸32に弾接するものとなる。長軸方向側の爪片
33d先端は回転軸32の外周に緩く当接するか、ある
いは非当接の状態となる。摩擦材33は前記短軸方向の
爪片33d先端が回転軸32外周に弾接し、長軸方向の
爪片33d先端は回転軸32外周に対して実質的にフリ
ー状態にあることから、摩擦材33が揺動歯車31表面
に対して圧縮状態で回転軸32に固定されたとき、揺動
歯車31表面に当接する摩擦材33部分(長軸方向の爪
片33dに対応する摩擦材の外周部分)が強く揺動歯車
31表面に圧接され、摩擦力を効果的に揺動歯車31に
作用させることができる。図4は摩擦材33を回転軸3
2に固定するに際し、ワッシャ38を介在させて熱かし
めした実施例を示す。このようにするとより確実に摩擦
材33の抜け止めが行える。なお、爪片33dは4つで
なく、適宜複数に設けることができる。あるいは従来と
同様単にリング状の摩擦材を用いてもよい。
【0021】上記のように構成されていて、駆動モータ
14が正転方向に回転すると、モータ歯車17、減速平
歯車22、23、24を介して太陽歯車30が回転され
るが、太陽歯車30に噛合する揺動歯車31は摩擦材3
3により所定の回転トルクを要するので、その抵抗によ
り揺動アーム28が揺動され、ストッパ34、32aが
それぞれ窓37、凹溝36の度当たりに当接する。その
際揺動歯車31が中間歯車を介してスプール歯車11に
所定のバックラッシュをもって噛合し、スプール10が
フィルム巻上方向に回転されてフィルムを巻き上げるの
である。駆動モータ14が上記と逆方向に回転されると
揺動アーム28が逆方向に揺動され、ストッパ34、3
2aがそれぞれ窓37、凹溝36の上記と逆方向の度当
たりに当接して、揺動歯車31が巻戻歯車35に噛合し
て巻戻歯車35が回転し、公知の機構によりフィルムが
パトローネ内に巻き戻されるのである。
【0022】上記のようにストッパ34、32aが揺動
アーム28の表裏両側にあり、度当たりに当接した際表
裏両側から支持されるので、フィルム最後の巻上げの際
の大きい負荷が加わっても揺動アーム28が捩れ等の変
形を起こすことはなく、したがって従来のように揺動歯
車が中間歯車あるいはスプール歯車の歯に強く食い込ん
でしまう現象を回避でき、揺動歯車の切換え動作がスム
ーズに行えるという効果を有する。上記実施例では、カ
メラフィルム巻上機構を例に説明したが、上記実施例中
で説明した揺動歯車装置27は他の用途にも用いること
ができる。さらに上記実施例では、摩擦材33を揺動歯
車31に摩擦力を付与するように設けたが、太陽歯車の
回転軸に装着して太陽歯車に摩擦力を付与するようにし
ても同様の効果を奏する。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、ストッパが揺動アーム
の表裏両側突設しており、度当たりに当接した際に揺動
アームが表裏両側から支持されるので、フィルム最後の
巻上げの際等に大きい負荷が加わっても揺動アームが捩
れ等の変形を起こすことはなく、したがって従来のよう
に揺動歯車が従動側の歯車の歯に強く食い込んでしまう
現象を回避でき、他の従動歯車への揺動歯車の切換え動
作がスムーズに行えるという効果を有する。また摩擦材
は、リング部材を曲折することによって、中央孔の短軸
方向側の爪片の先端が外方に若干開く傾向があり、他方
長軸方向側の爪片の先端が若干内方へ閉じる傾向にあ
り、これにより平板のときは楕円であったものが、平面
視ほぼ円形に近い楕円の中央孔となるので、回転軸の挿
通は容易であり、さらに摩擦材は合成樹脂製の回転軸を
熱かしめする等によって容易に回転軸上に固定でき、し
たがって組付けが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルム巻き上げ機構の歯車群の断面説明図で
ある。
【図2】リング部材の平面図である。
【図3】摩擦材の側面図である。
【図4】摩擦材の回転軸への固定構造の一例を示す説明
図である。
【図5】従来の揺動歯車装置の説明図である。
【図6】従来の摩擦材のリング部材を示す。
【図7】従来の摩擦材の側面図である。
【符号の説明】
10 スプール 12 減速歯車支持体 14 駆動モータ 16 回転軸 22、23、24 減速平歯車 27 揺動歯車装置 28 揺動アーム 29、32 回転軸 32a ストッパ 30 太陽歯車 31 揺動歯車 33 摩擦材 33a リング部材 33b 中央孔 33c 切れ込み 33d 爪片 34 ストッパ 35 巻戻歯車 36 凹溝(度当たり) 37 窓(度当たり)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を中心に揺動自在に設けられた揺
    動アーム上に該回転軸を中心に回転する太陽歯車および
    揺動アームの先端部上で太陽歯車に噛合して回転軸を中
    心に回転する揺動歯車を有し、さらに太陽歯車もしくは
    揺動歯車に摩擦力を付与するための摩擦材を有して成
    り、太陽歯車に噛合する主動側の歯車により回転力が加
    えられた際、摩擦材による抵抗力により揺動アームが揺
    動し、これにより該揺動方向に配置された従動側の歯車
    に揺動歯車が噛合するよう設けられる揺動歯車装置にお
    いて、 前記揺動歯車の回転軸端と、該回転軸が延出する方向と
    反対側方向に突出するように前記揺動アームに設けられ
    た突部とが、前記揺動歯車が前記従動側の歯車に噛合す
    る際の、適宜位置に設けられた度当たりに当接するスト
    ッパに形成されていることを特徴とする揺動歯車装置。
  2. 【請求項2】 前記揺動アーム、揺動歯車の前記回転
    軸、前記突部とが合成樹脂で一体的に設けられているこ
    とを特徴とする請求項1記載の揺動歯車装置。
  3. 【請求項3】 前記摩擦材は、バネ材によりリング状に
    形成されたリング部材が側方形状が浅い円弧状となるよ
    うに曲折され、中央孔に前記太陽歯車もしくは揺動歯車
    の回転軸が挿通されて該回転軸上に固定される摩擦材で
    あって、中央孔内端からラジアル方向に複数の切れ込み
    が形成されることによって形成された複数の爪片の先端
    が前記回転軸に弾接することを特徴とする請求項1また
    は2記載の揺動歯車装置。
  4. 【請求項4】 前記中央孔は、平坦なバネ材にほぼ楕円
    形状に形成され、リング部材が側方形状が浅い円弧状と
    なるように曲折された際、平面視ほぼ円形に近くなる楕
    円であることを特徴とする請求項3記載の揺動歯車装
    置。
  5. 【請求項5】 前記爪片先端の内、リング部材の曲折部
    に位置する側の爪片先端が前記揺動歯車の回転軸に弾接
    することを特徴とする請求項1、2、3または4記載の
    揺動歯車装置。
  6. 【請求項6】 カメラ本体内に回転自在に支持されたス
    プールと、該スプール内に位置して支持された駆動モー
    タと、この駆動モータの回転軸に取り付けられたモータ
    歯車と、該モータ歯車に接続された減速歯車装置と、回
    転軸を中心に揺動自在に設けられた揺動アーム上に該回
    転軸を中心に回転する太陽歯車および揺動アームの先端
    部上で太陽歯車に噛合して回転軸を中心に回転する揺動
    歯車を有し、さらに太陽歯車もしくは揺動歯車に摩擦力
    を付与するための摩擦材を有し、前記太陽歯車が前記減
    速歯車装置の外部伝達歯車に噛合する揺動歯車装置を具
    備し、前記揺動歯車装置の前記揺動歯車が揺動アームの
    揺動位置で、スプール歯車もしくはスプール歯車に駆動
    力を伝達する巻上歯車と巻戻機構に駆動力を伝達する巻
    戻歯車とに選択的に噛合するカメラフィルム巻上機構に
    おいて、 前記揺動歯車装置に請求項1、2、3、4または5記載
    の揺動歯車装置が用いられ、 前記主動歯車が前記外部伝達歯車であり、前記従動歯車
    が前記スプール歯車もしくはスプール歯車に駆動力を伝
    達する巻上歯車および巻戻機構に駆動力を伝達する巻戻
    歯車であることを特徴とするカメラフィルム巻上機構。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60133438U (ja) * 1984-02-13 1985-09-05 旭光学工業株式会社 カメラの巻戻し装置
JPH0854670A (ja) * 1994-08-12 1996-02-27 Minoru Tanaka 歯車装置およびカメラフィルム巻上機構
JPH08177989A (ja) * 1994-12-22 1996-07-12 Matsushita Graphic Commun Syst Inc ギヤ切換え装置

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