JPH08271836A - 偏光方向整列素子 - Google Patents
偏光方向整列素子Info
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- JPH08271836A JPH08271836A JP7072160A JP7216095A JPH08271836A JP H08271836 A JPH08271836 A JP H08271836A JP 7072160 A JP7072160 A JP 7072160A JP 7216095 A JP7216095 A JP 7216095A JP H08271836 A JPH08271836 A JP H08271836A
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- polarized light
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 偏光ビームスプリッタで分離した2つの偏光
を各々反射プリズムで直角に折り曲げる構成とすること
により、光学系をコンパクトに構成することを可能とし
つつ無偏光の光を所定の直線偏光に変換する場合の光変
換効率を良好とする。 【構成】 すなわち、P偏光14A′は作用面(蒸着膜
面)11Aを透過し、第1の全反射プリズム12の反射面12
Aで反射され、この第1の全反射プリズム12の前面12B
から第1のP偏光14Aとして射出され、一方S偏光14
B′は上記作用面11Aにおいて上方に反射され、さらに
第2の全反射プリズム13の反射面13Aにおいて前方に反
射されて偏光面を90°回転せしめられ、この第2の全反
射プリズム13の前面13Bから第2のP偏光14Bとして射
出される。
を各々反射プリズムで直角に折り曲げる構成とすること
により、光学系をコンパクトに構成することを可能とし
つつ無偏光の光を所定の直線偏光に変換する場合の光変
換効率を良好とする。 【構成】 すなわち、P偏光14A′は作用面(蒸着膜
面)11Aを透過し、第1の全反射プリズム12の反射面12
Aで反射され、この第1の全反射プリズム12の前面12B
から第1のP偏光14Aとして射出され、一方S偏光14
B′は上記作用面11Aにおいて上方に反射され、さらに
第2の全反射プリズム13の反射面13Aにおいて前方に反
射されて偏光面を90°回転せしめられ、この第2の全反
射プリズム13の前面13Bから第2のP偏光14Bとして射
出される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無偏光の光を偏光面の方
向がそろえられた2つの偏光に変換する偏光方向整列素
子に関するものである。
向がそろえられた2つの偏光に変換する偏光方向整列素
子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶板を用いて所定の画像信号に
より照明光を変調し、この変調光をスクリーン上に拡大
投影する液晶ビデオプロジェクタが広く知られている。
より照明光を変調し、この変調光をスクリーン上に拡大
投影する液晶ビデオプロジェクタが広く知られている。
【0003】このような液晶ビデオプロジェクタはスク
リーン輝度をより高くすることが求められている。
リーン輝度をより高くすることが求められている。
【0004】しかしながら、上記液晶板の本体である液
晶セルはその性質上照明光の偏光方向を単一方向とする
必要があり、そのため、通常液晶セルの前面および後面
には偏光板が設けられていて所定の単一方向の偏光成分
のみを液晶セル内に入射せしめるように構成されてい
る。
晶セルはその性質上照明光の偏光方向を単一方向とする
必要があり、そのため、通常液晶セルの前面および後面
には偏光板が設けられていて所定の単一方向の偏光成分
のみを液晶セル内に入射せしめるように構成されてい
る。
【0005】すなわち、液晶セルの前面に設けた偏光板
において非選択方向の光成分は吸収によって熱に変換さ
れ、理論上全光量の半分しか利用できない。
において非選択方向の光成分は吸収によって熱に変換さ
れ、理論上全光量の半分しか利用できない。
【0006】このような問題を解決するための技術とし
て特開平6-202041号公報等に記載されたものが知られて
いる。
て特開平6-202041号公報等に記載されたものが知られて
いる。
【0007】すなわち、この技術は光源と液晶板との間
に偏光ビームスプリッタ、全反射プリズムおよびλ/2
光学位相板からなる偏光方向整列部材を設けたものであ
る。この偏光方向整列部材は、偏光ビームスプリッタに
より、光源からの光ビームのうちP偏光成分を透過する
とともにS偏光成分を直角に反射し、反射されたS偏光
成分を全反射プリズムによりさらに直角に反射して上記
偏光ビームスプリッタを透過したP偏光成分と平行にそ
ろえ、さらに、λ/2光学位相板によりこのS偏光成分
の偏光方向を90°回転せしめてP偏光成分に変換するよ
うにしている。これにより光源から射出された光ビーム
の光量が液晶板の照明光として有効に利用されることと
なる。この従来技術においてはP偏光成分の偏光面を90
°回転させるためにλ/2光学位相板を用いている。し
かし、光学位相板により偏光面を回転させるとその回転
角は光の波長に依存するため、特定の波長の光について
は偏光面を所望の角度だけ回転させることができても、
他の波長の光については楕円偏光となり、所望の偏光面
の光量としては低下してしまう。
に偏光ビームスプリッタ、全反射プリズムおよびλ/2
光学位相板からなる偏光方向整列部材を設けたものであ
る。この偏光方向整列部材は、偏光ビームスプリッタに
より、光源からの光ビームのうちP偏光成分を透過する
とともにS偏光成分を直角に反射し、反射されたS偏光
成分を全反射プリズムによりさらに直角に反射して上記
偏光ビームスプリッタを透過したP偏光成分と平行にそ
ろえ、さらに、λ/2光学位相板によりこのS偏光成分
の偏光方向を90°回転せしめてP偏光成分に変換するよ
うにしている。これにより光源から射出された光ビーム
の光量が液晶板の照明光として有効に利用されることと
なる。この従来技術においてはP偏光成分の偏光面を90
°回転させるためにλ/2光学位相板を用いている。し
かし、光学位相板により偏光面を回転させるとその回転
角は光の波長に依存するため、特定の波長の光について
は偏光面を所望の角度だけ回転させることができても、
他の波長の光については楕円偏光となり、所望の偏光面
の光量としては低下してしまう。
【0008】したがって、偏光面が所望の角度だけ回転
した光以外はこのλ/2光学位相板の後段でカットしな
ければならず、結局偏光成分の変換効率が低下するとい
う問題が生じ、さらに白色光照明によりカラー画像を投
影する場合には投影画像の色再現性の問題や色ムラ等の
問題も生じる。
した光以外はこのλ/2光学位相板の後段でカットしな
ければならず、結局偏光成分の変換効率が低下するとい
う問題が生じ、さらに白色光照明によりカラー画像を投
影する場合には投影画像の色再現性の問題や色ムラ等の
問題も生じる。
【0009】このような問題を解決するために、光源か
らの無偏光を偏光ビームスプリッタに入射させ、透過光
であるP偏光と反射光であるS偏光に分離し、この2つ
の偏光のうちいずれか一方を、複数個の全反射プリズム
で順次反射せしてめて他方の偏光に変換するとともに、
他方の偏光と、その進行方向をそろえるようにした偏光
変換素子が知られている(実公平5-8562号公報)。
らの無偏光を偏光ビームスプリッタに入射させ、透過光
であるP偏光と反射光であるS偏光に分離し、この2つ
の偏光のうちいずれか一方を、複数個の全反射プリズム
で順次反射せしてめて他方の偏光に変換するとともに、
他方の偏光と、その進行方向をそろえるようにした偏光
変換素子が知られている(実公平5-8562号公報)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
偏光変換素子を用いた場合には、光源、偏光変換素子、
液晶板および投光レンズが直線的に配設されることにな
る。液晶ビデオプロジェクタの光学系においては、光源
からの射出光の進行方向と投光レンズからの射出光の進
行方向とが互いに直交する方向となるよう光路を折り曲
げるように構成することが光学系全体をコンパクトなも
のとすることにつながることも多く、このため上記偏光
変換素子を用いた光学系では、例えば液晶板と投光レン
ズとの間にスペースをあけ反射ミラーを挿入するこによ
り光路を90°折り曲げ、これにより上記要請に対処する
ことが必要となる。
偏光変換素子を用いた場合には、光源、偏光変換素子、
液晶板および投光レンズが直線的に配設されることにな
る。液晶ビデオプロジェクタの光学系においては、光源
からの射出光の進行方向と投光レンズからの射出光の進
行方向とが互いに直交する方向となるよう光路を折り曲
げるように構成することが光学系全体をコンパクトなも
のとすることにつながることも多く、このため上記偏光
変換素子を用いた光学系では、例えば液晶板と投光レン
ズとの間にスペースをあけ反射ミラーを挿入するこによ
り光路を90°折り曲げ、これにより上記要請に対処する
ことが必要となる。
【0011】本願発明は、このような事情に鑑みなされ
たもので、照明用の光学系において、反射ミラーを挿入
せずとも光源からの射出光の光路を90°折り曲げて投光
レンズ方向に射出することができ、かつ照明効率の向上
を図り得る偏光方向整列素子を提供することを目的とす
るものである。
たもので、照明用の光学系において、反射ミラーを挿入
せずとも光源からの射出光の光路を90°折り曲げて投光
レンズ方向に射出することができ、かつ照明効率の向上
を図り得る偏光方向整列素子を提供することを目的とす
るものである。
【0012】また、上述した従来の偏光変換素子では偏
光ビームスプリッタで分離される2つの偏光の光路長を
比較すると、複数個の反射プリズム中を通過した偏光の
光路長がその通過距離分だけ他方の偏光の光路長よりも
長くなり、結局これが照明ムラの原因となっていた。
光ビームスプリッタで分離される2つの偏光の光路長を
比較すると、複数個の反射プリズム中を通過した偏光の
光路長がその通過距離分だけ他方の偏光の光路長よりも
長くなり、結局これが照明ムラの原因となっていた。
【0013】本願発明はこのような事情にも鑑みなされ
たもので、分離した2つの偏光を互いにその偏光方向お
よびその進行方向をそろえるまでに要する該2つの偏光
の光路長を略等しくして照明ムラの原因を除去し得る偏
光方向整列素子を提供することを目的とするものであ
る。
たもので、分離した2つの偏光を互いにその偏光方向お
よびその進行方向をそろえるまでに要する該2つの偏光
の光路長を略等しくして照明ムラの原因を除去し得る偏
光方向整列素子を提供することを目的とするものであ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願発明の第1の偏光方
向整列素子は、一本の光ビームを互いに直交する第1お
よび第2の偏光成分に分離し、該第1の偏光成分を前方
に透過するとともに、該第2の偏光成分を上方もしくは
下方に反射する偏光ビームスプリッタと、該第1の偏光
成分を側方に反射する第1の反射ミラー部材、および該
第2の偏光成分を、その偏光面を90°回転させつつ該側
方に反射する第2の反射ミラー部材とからなることを特
徴とするものである。
向整列素子は、一本の光ビームを互いに直交する第1お
よび第2の偏光成分に分離し、該第1の偏光成分を前方
に透過するとともに、該第2の偏光成分を上方もしくは
下方に反射する偏光ビームスプリッタと、該第1の偏光
成分を側方に反射する第1の反射ミラー部材、および該
第2の偏光成分を、その偏光面を90°回転させつつ該側
方に反射する第2の反射ミラー部材とからなることを特
徴とするものである。
【0015】また、本願発明の第2の偏光方向整列素子
は、上記第1の偏光方向整列素子であって、前記偏光ビ
ームスプリッタが、略同一形状の直角プリズムを光分離
面が互いに当接するように組み合わせた立方体ブロック
からなり、前記第1および第2の反射ミラー部材が前記
偏光ビームスプリッタの光射出面に当接するように配さ
れた互いに等しい大きさの直角プリズムからなり、前記
偏光ビームスプリッタで分離された2つの偏光成分の、
前記第1および第2の反射ミラー部材から射出されるま
での光路長が互いに略等しくなるように構成されてなる
ことを特徴とするものである。
は、上記第1の偏光方向整列素子であって、前記偏光ビ
ームスプリッタが、略同一形状の直角プリズムを光分離
面が互いに当接するように組み合わせた立方体ブロック
からなり、前記第1および第2の反射ミラー部材が前記
偏光ビームスプリッタの光射出面に当接するように配さ
れた互いに等しい大きさの直角プリズムからなり、前記
偏光ビームスプリッタで分離された2つの偏光成分の、
前記第1および第2の反射ミラー部材から射出されるま
での光路長が互いに略等しくなるように構成されてなる
ことを特徴とするものである。
【0016】なお、上記「前方」、上記「上方」、上記
「下方」あるいは「側方」とは光学系が所定の状態で配
されたときに光源からの光の進行方向に対する相対的な
方向を示す便宜的な表現である。
「下方」あるいは「側方」とは光学系が所定の状態で配
されたときに光源からの光の進行方向に対する相対的な
方向を示す便宜的な表現である。
【0017】
【作用および発明の効果】上記本願発明の第1の偏光方
向整列素子によれば、偏光ビームスプリッタで、透過す
る第1の偏光と反射される第2の偏光に分離し、これら
2つの偏光を各々に対応する反射ミラー部材により側方
に反射せしめて2つの偏光の射出方向をそろえるように
している。しかも、上記第2の偏光は上記第2の反射ミ
ラー部材によって反射される際に偏光面を90°回転して
上記第1の偏光と同様の偏光面を有する偏光に変換され
ることになる。これにより、1つの偏光ビームスプリッ
タと2つの反射ミラー部材という簡単な構成にもかかわ
らず光源からの光の光量の低下を防止しつつこの光の光
路を直角に折り曲げることが可能となる。
向整列素子によれば、偏光ビームスプリッタで、透過す
る第1の偏光と反射される第2の偏光に分離し、これら
2つの偏光を各々に対応する反射ミラー部材により側方
に反射せしめて2つの偏光の射出方向をそろえるように
している。しかも、上記第2の偏光は上記第2の反射ミ
ラー部材によって反射される際に偏光面を90°回転して
上記第1の偏光と同様の偏光面を有する偏光に変換され
ることになる。これにより、1つの偏光ビームスプリッ
タと2つの反射ミラー部材という簡単な構成にもかかわ
らず光源からの光の光量の低下を防止しつつこの光の光
路を直角に折り曲げることが可能となる。
【0018】これにより、照明用の光学系において、光
路折曲用の反射ミラー等を挿入することなく光学部材の
配置の自由度を高めることができ、光学系全体をコンパ
クトに構成することも可能となる。
路折曲用の反射ミラー等を挿入することなく光学部材の
配置の自由度を高めることができ、光学系全体をコンパ
クトに構成することも可能となる。
【0019】また、上記本願発明の第2の偏光方向整列
素子によれば、偏光ビームスプリッタが、光分離面にお
いて互いに当接する略同一形状の直角プリズムを組み合
わせた立方体ブロックからなり、また、この偏光ビーム
スプリッタで分離され、射出された2つの偏光はこの偏
光ビームスプリッタの光射出面に当接する、略同一形状
の反射ミラー部材を介して各々外部に射出されるように
なっており、分離された2つの偏光の光路長が互いに等
しくなるように構成されているから、従来技術において
問題となっていた照明ムラの発生を防止することができ
る。
素子によれば、偏光ビームスプリッタが、光分離面にお
いて互いに当接する略同一形状の直角プリズムを組み合
わせた立方体ブロックからなり、また、この偏光ビーム
スプリッタで分離され、射出された2つの偏光はこの偏
光ビームスプリッタの光射出面に当接する、略同一形状
の反射ミラー部材を介して各々外部に射出されるように
なっており、分離された2つの偏光の光路長が互いに等
しくなるように構成されているから、従来技術において
問題となっていた照明ムラの発生を防止することができ
る。
【0020】
【実施例】以下、本願発明の実施例について図面を用い
て説明する。
て説明する。
【0021】図2は本願発明の一実施例に係る偏光方向
整列素子を用いた液晶ビデオプロジェクタを示す概略図
である。この液晶ビデオプロジェクタは図示するよう
に、反射手段である放物面反射鏡1と、この反射鏡1の
焦点位置近傍に配された、ハロゲンランプ、あるいはメ
タルハライドランプ等からなる光源2と、光源2から直
接または反射鏡1を介して射出された光ビーム3が入射
され、この光路を直角方向に折り曲げるとともに、光量
の低下を防止しつつP偏光に変換して射出する偏光方向
整列素子10と、偏光方向整列素子10からのP偏光を所定
の画像信号に応じて変調する、画像形成手段としての単
板カラー液晶板4と、単板カラー液晶板4を透過したP
偏光をスクリーン6上に拡大投影する投影レンズ5とか
ら構成されている。
整列素子を用いた液晶ビデオプロジェクタを示す概略図
である。この液晶ビデオプロジェクタは図示するよう
に、反射手段である放物面反射鏡1と、この反射鏡1の
焦点位置近傍に配された、ハロゲンランプ、あるいはメ
タルハライドランプ等からなる光源2と、光源2から直
接または反射鏡1を介して射出された光ビーム3が入射
され、この光路を直角方向に折り曲げるとともに、光量
の低下を防止しつつP偏光に変換して射出する偏光方向
整列素子10と、偏光方向整列素子10からのP偏光を所定
の画像信号に応じて変調する、画像形成手段としての単
板カラー液晶板4と、単板カラー液晶板4を透過したP
偏光をスクリーン6上に拡大投影する投影レンズ5とか
ら構成されている。
【0022】なお、上記単板カラー液晶板6は、それに
照射されるP偏光に対し、その偏光透過方向および作用
方向がそろえられるように設定された前後両面における
偏光板および液晶セルを備えている。これにより、P偏
光が単板カラー液晶板4において、入力される所定の画
像信号により有効に変調処理をうけることになる。
照射されるP偏光に対し、その偏光透過方向および作用
方向がそろえられるように設定された前後両面における
偏光板および液晶セルを備えている。これにより、P偏
光が単板カラー液晶板4において、入力される所定の画
像信号により有効に変調処理をうけることになる。
【0023】次に、本願発明の一実施例に係る偏光方向
整列素子10について図1を用いてさらに詳しく説明す
る。
整列素子10について図1を用いてさらに詳しく説明す
る。
【0024】図1(a)に示すように、この素子10は互
いに隣接する面が接着された、偏光ビームスプリッタ1
1、第1の全反射プリズム12および第2の全反射プリズ
ム13からなる。
いに隣接する面が接着された、偏光ビームスプリッタ1
1、第1の全反射プリズム12および第2の全反射プリズ
ム13からなる。
【0025】なお、偏光ビームスプリッタ11は同一サイ
ズの2つの直角三角柱プリズムを光分離面11Aで当接す
るようにして組み合わせた立方体ブロックからなり、2
つの全反射プリズム12,13は該直角三角柱ブロックと同
じ大きさの直角三角柱ブロックからなる。光ビーム3は
偏光ビームスプリッタ11に入射され、この偏光ビームス
プリッタ11において互いに直交するP,S2つの偏光成
分に分離される。
ズの2つの直角三角柱プリズムを光分離面11Aで当接す
るようにして組み合わせた立方体ブロックからなり、2
つの全反射プリズム12,13は該直角三角柱ブロックと同
じ大きさの直角三角柱ブロックからなる。光ビーム3は
偏光ビームスプリッタ11に入射され、この偏光ビームス
プリッタ11において互いに直交するP,S2つの偏光成
分に分離される。
【0026】すなわち、P偏光14A′は作用面(蒸着膜
面)11Aを透過し、第1の全反射プリズム12の反射面12
Aで反射され、この第1の全反射プリズム12の前面12B
から第1のP偏光14Aとして射出され、一方S偏光14
B′は上記作用面11Aにおいて上方に反射され、さらに
第2の全反射プリズム13の反射面13Aにおいて前方に反
射されてP偏光成分に変換され、この第2の全反射プリ
ズム13の前面13Bから第2のP偏光14Bとして射出され
る。上記2つの反射面12A,13Aは、照射される2つの
偏光14A′,14B′のビームが各々入射角45°で入射さ
れるように配されており、2つの偏光14A′,14B′は
これらの反射面12A,13Aにおいて直角に反射される。
そして、この第2の全反射プリズム13の反射面13Aにお
いてS偏光成分がP偏光成分に変換される。
面)11Aを透過し、第1の全反射プリズム12の反射面12
Aで反射され、この第1の全反射プリズム12の前面12B
から第1のP偏光14Aとして射出され、一方S偏光14
B′は上記作用面11Aにおいて上方に反射され、さらに
第2の全反射プリズム13の反射面13Aにおいて前方に反
射されてP偏光成分に変換され、この第2の全反射プリ
ズム13の前面13Bから第2のP偏光14Bとして射出され
る。上記2つの反射面12A,13Aは、照射される2つの
偏光14A′,14B′のビームが各々入射角45°で入射さ
れるように配されており、2つの偏光14A′,14B′は
これらの反射面12A,13Aにおいて直角に反射される。
そして、この第2の全反射プリズム13の反射面13Aにお
いてS偏光成分がP偏光成分に変換される。
【0027】結局、第2の全反射プリズム13の前面13B
から射出された第2のP偏光14Bは、第1の全反射プリ
ズム12の前面12Bから射出された第1のP偏光14Aとそ
のビーム進行方向および偏光方向が互いに平行とされて
単板カラー液晶板4方向に射出される。
から射出された第2のP偏光14Bは、第1の全反射プリ
ズム12の前面12Bから射出された第1のP偏光14Aとそ
のビーム進行方向および偏光方向が互いに平行とされて
単板カラー液晶板4方向に射出される。
【0028】これにより、無偏光の光ビーム3の略全光
量を、所定方向に偏光面を有するP偏光に変換しつつ、
その光路を直角方向に折り曲げることができる。
量を、所定方向に偏光面を有するP偏光に変換しつつ、
その光路を直角方向に折り曲げることができる。
【0029】さらに、偏光ビームスプリッタ11で分離さ
れた2つの偏光14A′,14B′が2つの全反射プリズム
12,13の前面12B,13Bから第1および第2のP偏光14
A,14Bとして射出されるまでの光路長は、図1(a)
からも明らかなように等しくなり、これにより照明ムラ
の発生を防止することができる。
れた2つの偏光14A′,14B′が2つの全反射プリズム
12,13の前面12B,13Bから第1および第2のP偏光14
A,14Bとして射出されるまでの光路長は、図1(a)
からも明らかなように等しくなり、これにより照明ムラ
の発生を防止することができる。
【0030】また、図1(b)に示すように、図1
(a)の偏光ビームスプリッタ11および2つの全反射プ
リズム12,13をその配置を変えて組み合わせた偏光方向
整列素子10Bによっても、図1(a)に示す偏光方向整
列素子10Aと同様の効果を奏することが可能である。
(a)の偏光ビームスプリッタ11および2つの全反射プ
リズム12,13をその配置を変えて組み合わせた偏光方向
整列素子10Bによっても、図1(a)に示す偏光方向整
列素子10Aと同様の効果を奏することが可能である。
【0031】すなわち、図1(b)に示す偏光方向整列
素子10Bにおいて、無偏光の光ビーム3は偏光ビームス
プリッタ21の作用面21AでP偏光24A′とS偏光24B′
に分離される。この後P偏光24A′は第1の全反射プリ
ズム22の反射面22Aで直角に反射され、この第1の全反
射プリズム22の前面22Bから第1のP偏光24Aとして射
出される。一方、偏光ビームスプリッタ11で反射された
S偏光24B′は第2の全反射プリズム23の反射面23Aで
直角に反射されて偏光面を90°回転せしめられ、この第
2の全反射プリズム23の前面23Bから第2のP偏光24B
として射出される。
素子10Bにおいて、無偏光の光ビーム3は偏光ビームス
プリッタ21の作用面21AでP偏光24A′とS偏光24B′
に分離される。この後P偏光24A′は第1の全反射プリ
ズム22の反射面22Aで直角に反射され、この第1の全反
射プリズム22の前面22Bから第1のP偏光24Aとして射
出される。一方、偏光ビームスプリッタ11で反射された
S偏光24B′は第2の全反射プリズム23の反射面23Aで
直角に反射されて偏光面を90°回転せしめられ、この第
2の全反射プリズム23の前面23Bから第2のP偏光24B
として射出される。
【0032】これにより、偏光ビームスプリッタ11で分
離された2つの偏光24A′,24B′はそのビーム進行方
向および偏光方向がそろえられた2つのP偏光24A,24
Bの光ビームとして外部に射出されるので、効率良く照
明光を生成することができる。
離された2つの偏光24A′,24B′はそのビーム進行方
向および偏光方向がそろえられた2つのP偏光24A,24
Bの光ビームとして外部に射出されるので、効率良く照
明光を生成することができる。
【0033】また、図1(b)の偏光方向整列素子10B
においても図1(a)の偏光方向整列素子10Aと同様に
この素子10B内における2つの偏光24A′,24B′の光
路長が等しくなるように設定されており、照射ムラの発
生も防止できる。
においても図1(a)の偏光方向整列素子10Aと同様に
この素子10B内における2つの偏光24A′,24B′の光
路長が等しくなるように設定されており、照射ムラの発
生も防止できる。
【0034】なお、図1(a)に示す偏光方向整列素子
10Aと、図1(b)に示す偏光方向整列素子10Bとを前
後方向に組み合わせることにより、2本の無偏光の光ビ
ーム3から、互いに隣接する4本のP偏光14A,14B,
24A,24Bの光ビームを生成することができる。
10Aと、図1(b)に示す偏光方向整列素子10Bとを前
後方向に組み合わせることにより、2本の無偏光の光ビ
ーム3から、互いに隣接する4本のP偏光14A,14B,
24A,24Bの光ビームを生成することができる。
【0035】さらに、このように2つの偏光方向整列素
子10A,10Bを組み合わせたものを、さらに上下対称に
組み合わせて、ビーム進行方向および偏光方向がそろえ
られた8本のP偏光14A,14B,24A,24Bの光ビーム
を得ることも可能である。
子10A,10Bを組み合わせたものを、さらに上下対称に
組み合わせて、ビーム進行方向および偏光方向がそろえ
られた8本のP偏光14A,14B,24A,24Bの光ビーム
を得ることも可能である。
【0036】なお、本実施例における偏光方向整列素子
10A,10Bは、立方体ブロックである偏光ビームスプリ
ッタ11,21と、さらにその半分のサイズの直角三角柱ブ
ロックである第1の全反射プリズム12,22および第2の
全反射プリズム13,23との組み合わせで構成されてお
り、製造が容易であるから、製造コストも安価である。
10A,10Bは、立方体ブロックである偏光ビームスプリ
ッタ11,21と、さらにその半分のサイズの直角三角柱ブ
ロックである第1の全反射プリズム12,22および第2の
全反射プリズム13,23との組み合わせで構成されてお
り、製造が容易であるから、製造コストも安価である。
【0037】なお、本願発明の偏光方向整列素子として
は上記実施例のものに限られるものではなく、種々の態
様の変更が可能である。
は上記実施例のものに限られるものではなく、種々の態
様の変更が可能である。
【0038】例えば、上記全反射プリズムに代えて全反
射ミラーを用いることも可能である。上記実施例におい
ては、射出する直線偏光をP偏光にそろえるようにして
いるが、部材の配置を変えることによりS偏光にそろえ
ることも可能である。
射ミラーを用いることも可能である。上記実施例におい
ては、射出する直線偏光をP偏光にそろえるようにして
いるが、部材の配置を変えることによりS偏光にそろえ
ることも可能である。
【0039】さらに、上記実施例においては単板カラー
液晶板を用いた液晶ビデオプロジェクタに適用する場合
について説明しているが、周知の色分解合成光学系と3
板式モノクロ液晶板を用いた液晶ビデオプロジェクタに
も適用可能であることは勿論であり、その他照明光とし
て直線偏光を用いる光学装置全般に適用可能である。
液晶板を用いた液晶ビデオプロジェクタに適用する場合
について説明しているが、周知の色分解合成光学系と3
板式モノクロ液晶板を用いた液晶ビデオプロジェクタに
も適用可能であることは勿論であり、その他照明光とし
て直線偏光を用いる光学装置全般に適用可能である。
【図1】本願発明の偏光方向整列素子を示す概略図
【図2】図1に示す偏光方向整列素子を適用した液晶ビ
デオプロジェクタを示す概略図
デオプロジェクタを示す概略図
1 放物面反射鏡 2 光源 3 光ビーム 4 単板カラー液晶板 6 スクリーン 10,10A,10B 偏光方向整列素子 11,21 偏光ビームスプリッタ 11A,21A 作用面 12,22 第1の全反射プリズム 12A,13A,22A,23A 反射面 12B,13B,22B,23B 前面 13,23 第2の全反射プリズム 14A,24A 第1のP偏光 14B,24B 第2のP偏光 14A′,24A′ P偏光 14B′,24B′ S偏光
Claims (2)
- 【請求項1】 一本の光ビームを互いに直交する第1お
よび第2の偏光成分に分離し、該第1の偏光成分を前方
に透過するとともに、該第2の偏光成分を上方もしくは
下方に反射する偏光ビームスプリッタと、 該第1の偏光成分を側方に反射する第1の反射ミラー部
材、および該第2の偏光成分を、その偏光面を90°回転
させつつ該側方に反射する第2の反射ミラー部材とから
なることを特徴とする偏光方向整列素子。 - 【請求項2】 前記偏光ビームスプリッタが、略同一形
状の直角プリズムを光分離面が互いに当接するように組
み合わせた立方体ブロックからなり、 前記第1および第2の反射ミラー部材が前記偏光ビーム
スプリッタの光射出面に当接するように配された互いに
等しい大きさの直角プリズムからなり、 前記偏光ビームスプリッタで分離された2つの偏光成分
の、前記第1および第2の反射ミラー部材から射出され
るまでの光路長が互いに略等しくなるように構成されて
なることを特徴とする請求項1記載の偏光方向整列素
子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7072160A JPH08271836A (ja) | 1995-03-29 | 1995-03-29 | 偏光方向整列素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7072160A JPH08271836A (ja) | 1995-03-29 | 1995-03-29 | 偏光方向整列素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08271836A true JPH08271836A (ja) | 1996-10-18 |
Family
ID=13481231
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7072160A Pending JPH08271836A (ja) | 1995-03-29 | 1995-03-29 | 偏光方向整列素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08271836A (ja) |
-
1995
- 1995-03-29 JP JP7072160A patent/JPH08271836A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041001 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041021 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050310 |