JPH08270915A - 蓄熱再生式燃焼システムの操業方法 - Google Patents

蓄熱再生式燃焼システムの操業方法

Info

Publication number
JPH08270915A
JPH08270915A JP7078646A JP7864695A JPH08270915A JP H08270915 A JPH08270915 A JP H08270915A JP 7078646 A JP7078646 A JP 7078646A JP 7864695 A JP7864695 A JP 7864695A JP H08270915 A JPH08270915 A JP H08270915A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat storage
combustion
temperature
burners
burner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7078646A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3315553B2 (ja
Inventor
Koji Hirokawa
広司 広川
Kyoichiro Fukuyama
恭一郎 福山
Toshio Toki
俊雄 登木
Katsuaki Nishi
勝昭 西
Yoji Fujimoto
洋二 藤本
Atsushi Shimizu
淳 清水
Kazuhiro Yahiro
和広 八尋
Masayasu Fukui
雅康 福井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Chugai Ro Co Ltd
Original Assignee
Chugai Ro Co Ltd
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=13667637&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH08270915(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Chugai Ro Co Ltd, Kawasaki Steel Corp filed Critical Chugai Ro Co Ltd
Priority to JP07864695A priority Critical patent/JP3315553B2/ja
Publication of JPH08270915A publication Critical patent/JPH08270915A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3315553B2 publication Critical patent/JP3315553B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/34Indirect CO2mitigation, i.e. by acting on non CO2directly related matters of the process, e.g. pre-heating or heat recovery

Landscapes

  • Control Of Combustion (AREA)
  • Gas Burners (AREA)
  • Air Supply (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 バーナ4,5と蓄熱器6,7をそれぞれ備え
た複数の対をなす蓄熱再生式バーナ装置2,3を、炉内
温度を測定する温度計30の結果に基づき、炉内温度が
燃料の設定温度未満である場合は連続燃焼を行い、炉内
温度が設定温度以上である場合は蓄熱再生式燃焼を行わ
せる。また、上記炉内温度が設定温度未満のときに、蓄
熱再生式バーナ装置2あるいは3を間引き燃焼して、所
定の熱量を得るようにした。 【効果】 蓄熱再生燃焼において、バーナ4,5が失火
することなく確実に燃焼するので、熱効率が向上する。
連続燃焼において、少ない燃焼量での操業ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃焼後の排ガス熱を燃
焼用空気の予熱に利用する蓄熱再生式燃焼システムの操
業方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図5に示す蓄熱再生式燃焼システ
ム40が知られている。このシステム40は、図2に示
すように、複数の対をなす蓄熱再生式バーナ装置2と3
(2aと3a、2bと3b、2cと3c、2dと3d)
を備えており、これらの蓄熱再生式バーナ装置2,3
は、バーナ4(4a〜4d),5(5a〜5d)と蓄熱
器6(6a〜6d),7(7a〜7d)とでそれぞれ構
成されている。また、上記バーナ4,5にはそれぞれパ
イロットバーナ8,9が設けてある。上記バーナ4,5
は、互いに対向して炉10に設けてあり、それぞれ燃料
供給弁11(11a〜11d),12(12a〜12
d)が接続してある。これら燃料供給弁11,12は主
供給弁15を介して燃料供給源13に接続されている。
蓄熱器6,7は、例えばアルミナボール等の蓄熱媒体を
内部に収容しており、上記バーナ4,5に連結された気
体供給管18,19に設けてある。
【0003】上記気体供給管18は、燃焼用空気供給管
20と排ガス放出管21に分岐し、燃焼用空気供給管2
0の端部は燃焼用空気供給ファン22に接続され、排ガ
ス放出管21の端部は排ガスファン23に接続してあ
る。また、燃焼用空気供給管20と排ガス放出管21に
は、それぞれ燃焼用空気供給弁24と排ガス放出弁25
が設けてある。
【0004】同様に、他方の気体供給管19も燃焼用空
気供給管26と排ガス放出管27に分岐し、燃焼用空気
供給管26の端部は燃焼用空気供給ファン22に接続さ
れ、排ガス放出管27の端部は排ガスファン23に接続
してある。また、燃焼用空気供給管26と排ガス放出管
27には、それぞれ燃焼用空気供給弁28と排ガス放出
弁29が設けてある。
【0005】上記炉10は、炉内温度を測定する温度計
30と、バーナ4,5の火炎を検出する火炎検出器3
1,31′とを備えている。また、炉10には排気管3
2が接続され、この排気管32の端部は排煙装置33に
接続してある。上記排煙装置33は、煙突35を備えて
おり、排気管32に設けた排気弁36の開閉により炉1
0内の排ガスを煙突35から排出するようにしてある。
【0006】上述した全ての弁11,12,15,2
4,25,28,29,36と、パイロットバーナ8,
9と、火炎検出器31,31′は、シーケンサ37に接
続されている。また、温度計30はシーケンサ38に接
続され、さらにこのシーケンサ38とシーケンサ37と
は接続されている。
【0007】上記蓄熱再生式燃焼システム40では、温
度計30の測定結果に基づいて、炉10の内部温度が、
設定温度(安定した燃料の燃焼が開始できる温度を指
し、理論上の燃料の着火温度に若干の温度を加えた温度
のことをいう。)未満である場合は、燃料と燃焼用空気
とにより上記バーナ4と5を連続燃焼させ、炉10の内
部温度が上記設定温度以上となった場合には上記バーナ
4と5の対になったいずれかを交互に燃焼させ蓄熱再生
燃焼を行う。
【0008】詳しくは、炉10の内部温度が温度計30
によって測定され、測定結果はシーケンサ38を介して
シーケンサ37へ出力される。測定された温度が上記設
定温度未満である場合はシーケンサ37から連続燃焼を
行う信号が出力され、上記信号に基づいて、主供給弁1
5、燃料供給弁11,12、燃焼用空気供給弁24,2
8及び排気弁36の全てを開く。そして、排ガス放出弁
25,29を閉じ、双方のバーナ4と5に燃料と燃焼用
空気を供給して連続燃焼を行う。
【0009】上記燃焼によって発生した排ガスは、煙突
35から排出される。なお、蓄熱再生式燃焼システム4
0を非燃焼状態から燃焼状態に切り替える場合、シーケ
ンサ37からの信号に基づいて、パイロットバーナ8,
9は、図示しない燃料供給装置と燃焼用空気供給装置か
ら供給された燃料と燃焼用空気とにより燃焼する。この
燃焼によりバーナ4と5は着火され、バーナ4と5の着
火後は火炎検出器31,31′が作動する。この時、火
炎検出器31または31′が作動しない場合には直ちに
シーケンサ37からの信号で燃料供給弁11,12が閉
じられる。
【0010】炉内温度が上昇し、温度計30によって測
定された温度が上記設定温度以上になると、上記シーケ
ンサ37から蓄熱再生燃焼を行う信号が出力される。具
体的には、排ガス放出弁29を開き、排気弁36を絞る
か閉じ、燃料供給弁12、燃焼用空気供給弁28、排ガ
ス放出弁25を閉じる。バーナ4に供給された燃料と燃
焼用空気は、炉内温度が上記設定温度以上の高温である
ため自然着火するので、バーナ4は失火することはなく
確実に燃焼が継続される。
【0011】一方、上記燃焼によって発生した排ガス
は、バーナ5から蓄熱器7を通過し、この蓄熱器7を加
熱した後、排ガス放出弁29を介して排ガスファン23
により排出される。
【0012】また、一定時間経過し、排ガスにより蓄熱
器7が加熱され、蓄熱器6が冷却されると、バーナ4を
消火し、他方の蓄熱再生式バーナ装置3のバーナ5を燃
焼させるため、上記燃料供給弁11、燃焼用空気供給弁
24、排ガス放出弁29を閉じ、燃料供給弁12、燃焼
用空気供給弁28、排ガス放出弁25を開く。そして、
バーナ5に、燃料と上記蓄熱器7で予熱された燃焼用空
気とを供給し、上述のように自然着火により燃料を燃焼
する。上記燃焼によって発生した排ガスは、バーナ4か
ら蓄熱器6を通過し、この蓄熱器6を加熱した後、排ガ
ス放出弁25を介して排ガスファン23により排出され
る。以後、バーナ4と5とで燃焼を交互に行うことを繰
り返す。なお、炉内温度が上記設定温度未満になった場
合は、シーケンサ37からの信号により蓄熱再生式燃焼
システム40が連続燃焼に切り替わる。
【0013】このように、上記蓄熱再生式燃焼システム
40では、炉内温度が設定温度未満では全てのバーナ
4,5を燃焼させ、炉内温度が上記設定温度以上となる
と自然着火により燃料が燃焼するので、対をなす蓄熱再
生式バーナ装置2(2a〜2d),3(3a〜3d)の
一方のバーナ4(4a〜4d)から他方のバーナ5(5
a〜5d)、もしくは他方のバーナ5(5a〜5d)か
ら一方のバーナ4(4a〜4d)へと交互に燃焼を切り
換えるため、熱効率の高い蓄熱再生燃焼が確実に行われ
る。
【0014】ところで、上記蓄熱再生式燃焼システム4
0では、蓄熱再生時を基準に蓄熱再生式バーナ装置2,
3の燃焼量が調節できるように設けてあり、具体的に
は、上記主供給弁15によって全体的な燃焼量の調節範
囲が決定されている。例えば、上記実施例では、それぞ
れのバーナ4a〜4d、5a〜5dの1基当たりの燃焼
出力が20〜100%の範囲で設定されるので、主供給
弁15は、蓄熱再生燃焼時に燃焼する4基のバーナの燃
焼量に合わせた80〜400%の調節範囲を有するもの
が選択される。なお、この場合のターンダウン比率は
1:5となる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記蓄
熱再生式燃焼システム40における連続燃焼において
は、蓄熱再生式燃焼する4基のバーナの倍の8基のバー
ナにより燃焼を行っており、上記主供給弁15によるバ
ーナ1基当たりの燃焼量の調節範囲が、蓄熱再生式燃焼
時の半分の10〜50%となる。ところが、上記バーナ
4a〜4d、5a〜5dは、燃焼出力が10%以下にな
ると失火する恐れがあるため、燃焼出力の下限が20%
以上になるように、つまり上記バーナ4a〜4d、5a
〜5dの燃焼出力範囲が20〜50%となるように上記
主供給弁15は調節される。したがって、連続燃焼にお
ける上記システム40の燃焼出力範囲は160〜400
%、ターンダウン比率は1:2.5となり、蓄熱再生式
燃焼時の半分のターンダウン比率でしか燃焼させること
ができず、少ない燃焼量で連続燃焼操業をしたい場合、
例えば保熱運転等ができないという問題点があった。
【0016】そこで本発明は、設定温度を境に連続燃焼
から蓄熱再生式燃焼に切り換える蓄熱再生式燃焼システ
ムの操業方法において、連続燃焼時においても従来より
大きくバーナの燃焼量をターンダウンすることができる
蓄熱再生式燃焼システムの操業方法を提供することを目
的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】したがって、本発明は、
対をなす複数組の蓄熱再生式バーナ装置を炉に配置し、
上記炉内温度が設定温度未満のときは上記複数組の対を
なす蓄熱再生式バーナ装置の双方を連続燃焼させ、炉内
温度が上記設定温度以上のときは上記複数組の対をなす
蓄熱再生式バーナ装置の一方を燃焼させると共に他方の
蓄熱再生式バーナ装置から排ガスを吸引して該排ガス熱
を燃焼用空気の予熱に利用すべく回収するようにして蓄
熱再生式燃焼を行うようにした蓄熱再生式燃焼システム
の操業方法において、上記炉内温度が上記設定温度未満
のときに、連続燃焼する上記蓄熱再生式バーナ装置の少
なくとも1つを間引き燃焼することを特徴としている。
【0018】なお、対をなす蓄熱再生式バーナ装置を単
位として、該蓄熱再生式バーナ装置対を間引いてもよ
い。また、上記設定温度とは、安定した燃料の燃焼が開
始できる温度を指し、理論上の燃料の着火温度に若干の
温度を加えた温度である。
【0019】また、上記蓄熱再生式バーナ装置の間引く
位置を所定時間をもって変更し、炉内温度分布を均一に
するようにしてもよい。
【0020】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例に
ついて説明する。図1は本発明に係る蓄熱再生式燃焼シ
ステム1の配管系及び制御系を示す図である。なお、複
数の対をなす蓄熱再生式バーナ装置2,3は図2に示す
ものであり、図1において、上記図5に示す蓄熱再生式
燃焼システム40と同一部材及び同一部分については同
一符号を付して説明を省略する。
【0021】上記システム1において、上記した弁1
1,12,15,24,25,28,29には、これら
の符号にsを加えた符号で示されるリミットスイッチが
それぞれ取り付けてある。また、上記弁11,12,1
5,24,25は、上記リミットスイッチ11s,12
s,15s,24s,25sを介してアンサーバックチ
ェック41に接続してあり、上記弁28,29は、リミ
ットスイッチ28s,29sを介してアンサーバックチ
ェック42に接続してある。
【0022】また、上記アンサーバックチェック41と
42は上記したシーケンサ38に接続された蓄熱再生燃
焼を指示するシーケンサ43に接続されており、このシ
ーケンサ43は連続燃焼を指示するシーケンサ44に接
続してある。
【0023】さらに、上記システム1においては、上記
システム40に設けた排ガスファン23に替えて、オリ
フィス45が設けてある。このオリフィス45にはリミ
ットスイッチ46sを備えたコントロールバルブ46が
接続され、上記オリフィス45と上記リミットスイッチ
46sは、それぞれシーケンサ47に接続してある。上
記シーケンサ47は上記アンサーバックチェック41に
接続されており、上記シーケンサ47で判断された排ガ
ス温度と設定温度との差の情報をアンサーバックチェッ
ク41を介してシーケンサ43に出力できるようになっ
ている。
【0024】また、図3に示すように、上記バーナ4,
5には冷却水パイプ48が接続してあり、バーナ4,5
のハウジング内部に冷却水が循環するようになってい
る。上記冷却水パイプ48の冷却水給水側には圧力スイ
ッチ49とフロースイッチ50が設けてあり、同様に冷
却水排水側にも、圧力スイッチ51とフロースイッチ5
2が設けてある。上記圧力スイッチ49、51とフロー
スイッチ50、52は上記シーケンサ43に接続され、
冷却水の循環状態の情報を上記シーケンサ43に出力で
きるように設けてある。
【0025】さらに、図4に示すように、パイロットバ
ーナ8,9には、それぞれ圧力スイッチ53と54を介
して空気供給装置55と燃料ガス供給装置56が接続し
てあり、これら圧力スイッチ53と54はシーケンサ4
3に接続されている。また、上記パイロットバーナ8,
9の火炎検出器31、31′は電流計57を介して上記
シーケンサ43に接続してある。
【0026】上記構成からなる蓄熱再生式燃焼システム
1では、上記したシステム40と同様に、設定温度を境
に連続燃焼と蓄熱再生式燃焼とに切り替えられるように
なっている。詳しくは、温度計30によって測定された
炉内温度がシーケンサ38に入力され、炉内温度が設定
温度未満である場合と、設定温度以上である場合との2
種類の情報に分けられてシーケンサ43と、このシーケ
ンサ43を介してシーケンサ44とに出力される。
【0027】これにより、上記シーケンサ43と44と
から、パイロットバーナ8、9に設けられた上記圧力ス
イッチ53と54、及びアンサーバックチエック41と
42を介して、これらに接続された弁11、12、1
5、24、25、28、29に連続燃焼と蓄熱再生式燃
焼の動作信号を出力する。
【0028】また、シーケンサ43と44は、上記アン
サーバックチェック41を介して、シーケンサ47に接
続されたオリフィス45とコントロールバルブ46にも
動作信号を出力し、連続燃焼を行う場合には上記コント
ロールバルブ46を閉じ、蓄熱再生式燃焼を行う場合に
は上記コントロールバルブ46を適宜開いている。
【0029】上記シーケンサ38の設定温度は、製鉄所
内副生ガスを使用する場合、約800°Cに設定してあ
る。さらに、シーケンサ38での連続燃焼から蓄熱再生
燃焼または、蓄熱再生燃焼から連続燃焼への切り換え
は、ヒステリシスを約20°C持たせることで切り換え
の多発を防止している。なお、上記システム1における
連続燃焼と蓄熱再生式燃焼についての具体的な各弁等の
動作は、上記システム40と同様に行われるので説明を
省略する。
【0030】次に、本発明の特徴部分である連続燃焼の
間引き操業について説明する。上記システム1では、シ
ーケンサ44からの動作信号に基づいて、炉内温度が設
定温度未満である場合、連続燃焼する蓄熱再生式バーナ
装置2(2a〜2d),3(3a〜3d)の少なくとも
1つを間引いて操業することができる。例えば、上記動
作信号により、連続燃焼する蓄熱再生式バーナ装置2,
3の中で、対向配置した対の蓄熱再生式バーナ装置2a
と3a及び2cと3cにそれぞれ接続した弁11,1
2,24,25,28,29を閉じ、非燃焼状態及び非
排気状態にすることで間引き操業を行う。
【0031】上記連続燃焼における間引き操業によれ
ば、燃焼するバーナは4a、5a、4c、5cで合計で
4基となり、蓄熱再生式燃焼時におけるバーナの燃焼数
(4基)と同一数になる。したがって、上記間引き操業
においてはバーナ1基当たりの燃焼量の調節範囲を蓄熱
再生燃焼時と同一の調節範囲(20〜100%)とする
ことができ、全体としての調整範囲(80〜400%)
も蓄熱再生式燃焼時と同一になる。これにより、蓄熱再
生式燃焼時と同一のターンダウン比率(1:5)が実現
するので、少ない燃焼量の保熱運転等が行える。
【0032】また、間引かれる蓄熱再生式バーナ装置
2,3の位置、数及び組み合わせは上記実施例に限るも
のではなく、上記燃焼する蓄熱再生式バーナ装置2b、
3b、2d、3dをさらに間引いてもよいし、隣り合う
バーナ装置2b、2c、2dと3a、3b、3cを間引
き、斜め方向に対向する蓄熱再生式バーナ装置2aと3
dのみを燃焼させるようにしてもよい。
【0033】さらに、炉内温度分布が均一になるよう
に、間引かれる蓄熱再生式バーナ装置2(2a〜2
d)、3(3a〜3d)の位置を所定時間をもって変更
するようにしてもよい。
【0034】なお、上記システム1では、シーケンサ4
3にアンサーバックチェック41と42を接続する構成
としてあるので、リミットスイッチ24s、25s、2
8s、29s、46s、圧力スイッチ49、51、フロ
ースイッチ50、52及び圧力スイッチ53、54か
ら、上記アンサーバックチェック41または42に出力
する情報によって、上記リミットスイッチ24s等の故
障をシーケンサ43で検知することができる。したがっ
て、連続燃焼において、上記故障箇所が燃焼に支障がな
ければ、連続燃焼を行っている間に故障箇所を修理する
ことができる。
【0035】例えば、バーナ4a〜4dにそれぞれ接続
された燃焼用空気供給弁24に設けたいずれかのリミッ
トスイッチ24s、またはバーナ5a〜5dにそれぞれ
接続された燃焼用空気供給弁28に設けたいずれかのリ
ミットスイッチ28sからの情報により、リミットスイ
ッチ24sまたは28sが開の情報のみを出力して閉の
情報を出力しない故障の場合、燃焼用空気は供給できる
ので、蓄熱再生式バーナ装置2(2a〜2d),3(3
a〜3d)の連続燃焼については支障がない。したがっ
て、全ての蓄熱再生式バーナ装置2,3の連続燃焼を行
っている間に、故障したリミットスイッチ24sまたは
28sを交換して修理することができる。
【0036】同様に、排ガス放出弁25と29に設けた
リミットスイッチ25s、または29sからの情報が閉
の情報のみを出力して開の情報を出力しない故障の場
合、排ガスは煙突35から排出されるので、蓄熱再生式
バーナ装置2(2a〜2d),3(3a〜3d)の連続
燃焼については支障がない。したがって、全ての蓄熱再
生式バーナ装置2,3の連続燃焼を行っている間に故障
したリミットスイッチ25sまたは29sを交換して修
理することができる。
【0037】また、冷却水パイプ48に設けた圧力スイ
ッチ49または51、もしくは、フロースイッチ50ま
たは52からの情報により、シーケンサ43がバーナ4
(4a〜4d)、5(5a〜5d)を冷却する冷却水の
流量異常または圧力異常を検知した場合、燃料ガスを供
給して連続燃焼を続けることで上記冷却水の異常を抱え
るバーナ4(4a〜4d)、5(5a〜5d)が冷却さ
れる。したがって、上記システム1では、全ての蓄熱再
生式バーナ装置2,3の連続燃焼を行っている間に冷却
水の流量異常または圧力異常について修理をすることが
できる。
【0038】さらに、パイロットバーナ8,9に接続し
た圧力スイッチ53と54からの情報により、上記パイ
ロットバーナ8,9に供給される燃焼空気または燃料ガ
スの供給圧力に異常があると検知された場合について
も、連続燃焼には支障がないので、全ての蓄熱再生式バ
ーナ装置2,3の連続燃焼を行っている間に上記異常に
ついての修理をすることができる。
【0039】さらにまた、パイロットバーナ8または9
に設けた火炎検出器からの信号を電流計57が検出しな
くなった場合、燃料リークによる爆発等を防止するため
に、異常が発生したパイロットバーナ8または9が取り
付けられたバーナ4(4a〜4d)、5(5a〜5d)
については燃焼と排気を停止し、間引き操業により蓄熱
再生式バーナ装置2,3を連続燃焼する。
【0040】このように、システム1では、上記した故
障が発生した場合でも、連続燃焼操業により処理材料の
加熱処理を続けて行うことができる。したがって、上記
処理材料には、炉内温度の低下による酸化不良等が発生
することはない。
【0041】
【発明の効果】本発明に係る蓄熱再生式燃焼システムの
操業方法では、炉内温度が設定温度未満のときは、各蓄
熱再生式バーナ装置のバーナを連続燃焼させるので、バ
ーナの点火・消火を繰り返すことが原因で発生する失火
を防止することができる。また、炉内温度が設定温度以
上では、自然着火により燃料が燃焼するので、対をなす
蓄熱再生式バーナ装置の一方のバーナから他方のバー
ナ、もしくは他方のバーナから一方のバーナへと交互に
燃焼を切り換えて、熱効率の高い蓄熱再生燃焼が確実に
行える。
【0042】また、炉内温度を設定温度未満とする場合
においても、連続燃焼する蓄熱再生式バーナ装置を間引
き操業することにより、蓄熱再生式燃焼時に合わせて選
択された燃料の主供給弁の調整範囲内で、連続燃焼にお
ける燃焼量を自由に調節でき、少ない燃焼量で操業する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る蓄熱再生式燃焼システムの配管
系及び制御系を示す図である。
【図2】 蓄熱再生式バーナ装置の配置を説明する図で
ある。
【図3】 冷却水パイプと冷却水の制御系を示す説明図
である。
【図4】 パイロットバーナの制御系及び配管系を示す
図である。
【図5】 従来の蓄熱再生式燃焼システムの配管系及び
制御系を示す図である。
【符号の説明】
1…蓄熱再生式燃焼システム、2,3…蓄熱再生式バー
ナ装置、4,5…バーナ、6,7…蓄熱器、11,12
…燃料供給弁、30…温度計、37,38…シーケン
サ、41,42…アンサーバックチェック。
フロントページの続き (72)発明者 福山 恭一郎 大阪府大阪市西区京町堀2丁目4番7号 中外炉工業株式会社内 (72)発明者 登木 俊雄 大阪府大阪市西区京町堀2丁目4番7号 中外炉工業株式会社内 (72)発明者 西 勝昭 大阪府大阪市西区京町堀2丁目4番7号 中外炉工業株式会社内 (72)発明者 藤本 洋二 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 清水 淳 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 八尋 和広 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 福井 雅康 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対をなす複数組の蓄熱再生式バーナ装置
    を炉に配置し、上記炉内温度が設定温度未満のときは上
    記複数組の対をなす蓄熱再生式バーナ装置の双方を連続
    燃焼させ、炉内温度が上記設定温度以上のときは上記複
    数組の対をなす蓄熱再生式バーナ装置の一方を燃焼させ
    ると共に他方の蓄熱再生式バーナ装置から排ガスを吸引
    して該排ガス熱を燃焼用空気の予熱に利用すべく回収す
    るようにして蓄熱再生式燃焼を行うようにした蓄熱再生
    式燃焼システムの操業方法において、 上記炉内温度が上記設定温度未満のときに、連続燃焼す
    る上記蓄熱再生式バーナ装置の少なくとも1つを間引き
    操業することを特徴とする蓄熱再生式燃焼システムの操
    業方法。
JP07864695A 1995-04-04 1995-04-04 蓄熱再生式燃焼システムの操業方法 Expired - Lifetime JP3315553B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07864695A JP3315553B2 (ja) 1995-04-04 1995-04-04 蓄熱再生式燃焼システムの操業方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07864695A JP3315553B2 (ja) 1995-04-04 1995-04-04 蓄熱再生式燃焼システムの操業方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08270915A true JPH08270915A (ja) 1996-10-18
JP3315553B2 JP3315553B2 (ja) 2002-08-19

Family

ID=13667637

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07864695A Expired - Lifetime JP3315553B2 (ja) 1995-04-04 1995-04-04 蓄熱再生式燃焼システムの操業方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3315553B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006284154A (ja) * 2005-04-05 2006-10-19 Nippon Steel Corp 蓄熱式燃焼バーナを備えた加熱炉の燃焼ゾーンの燃焼制御方法
JP2008199173A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Ikegami Tsushinki Co Ltd パイロット炎監視方法及びその装置
JP2008214670A (ja) * 2007-03-01 2008-09-18 Chugai Ro Co Ltd 連続加熱炉
JP2009063198A (ja) * 2007-09-05 2009-03-26 Dowa Thermotech Kk バーナ炉及びバーナ炉の加熱方法
JP2017101841A (ja) * 2015-11-30 2017-06-08 Jfeスチール株式会社 加熱炉の炉温制御方法および炉温制御装置
CN107062230A (zh) * 2017-04-28 2017-08-18 浙江诚康钢管有限公司 一种蓄热式燃烧炉及使用方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006284154A (ja) * 2005-04-05 2006-10-19 Nippon Steel Corp 蓄熱式燃焼バーナを備えた加熱炉の燃焼ゾーンの燃焼制御方法
JP2008199173A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Ikegami Tsushinki Co Ltd パイロット炎監視方法及びその装置
JP4732377B2 (ja) * 2007-02-09 2011-07-27 池上通信機株式会社 パイロット炎監視方法及びその装置
JP2008214670A (ja) * 2007-03-01 2008-09-18 Chugai Ro Co Ltd 連続加熱炉
JP2009063198A (ja) * 2007-09-05 2009-03-26 Dowa Thermotech Kk バーナ炉及びバーナ炉の加熱方法
JP2017101841A (ja) * 2015-11-30 2017-06-08 Jfeスチール株式会社 加熱炉の炉温制御方法および炉温制御装置
CN107062230A (zh) * 2017-04-28 2017-08-18 浙江诚康钢管有限公司 一种蓄热式燃烧炉及使用方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3315553B2 (ja) 2002-08-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3673860B2 (ja) 複数の蓄熱式バーナユニツトを含む加熱装置及びその運転方法
US4943231A (en) Regenerative burner system
JPH08270915A (ja) 蓄熱再生式燃焼システムの操業方法
JP3052755B2 (ja) 蓄熱式バーナの点火方法
JP3373303B2 (ja) 蓄熱再生式燃焼システムの操業方法
JP3533302B2 (ja) 燃焼装置
JP2002081604A (ja) 熱機器の台数制御方法
JP2766451B2 (ja) 蓄熱式ラジアントチューブバーナの燃焼方法
JPS58182031A (ja) 燃焼制御装置
JP3289437B2 (ja) 蓄熱式バーナを用いた加熱炉の燃焼方法
JPH0526439A (ja) 燃焼機器の不完全燃焼防止装置
KR102475161B1 (ko) 가스보일러 안정 점화 방법
JPH08178267A (ja) 蓄熱式燃焼バーナシステムの燃焼制御方法
JPH05231640A (ja) ガス焚き小型ボイラの燃焼制御方法
US3369588A (en) Method of furnace supervision
JP2847227B2 (ja) 給湯機の燃焼制御方法
JPH055522A (ja) 燃焼装置の燃料異常供給監視方法
JPH1061941A (ja) 蓄熱式バーナの交番燃焼制御装置及びその方法
JP3049185B2 (ja) 安全装置付燃焼装置
JP2967454B2 (ja) 燃料二段燃焼装置及びその制御方法
KR20200081677A (ko) 연소기기 및 연소기기의 연소 제어방법
JP3051613B2 (ja) 塗装乾燥炉用エアヒートバーナの燃焼制御装置
Davis Investigation and repair of an auxiliary boiler explosion
JPH07110116A (ja) 蓄熱式バーナの燃焼方法
KR20000032689A (ko) 투습에 의한 이상염전압 발생시 보일러의 제어방법