JPH08178267A - 蓄熱式燃焼バーナシステムの燃焼制御方法 - Google Patents

蓄熱式燃焼バーナシステムの燃焼制御方法

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JPH08178267A
JPH08178267A JP6318760A JP31876094A JPH08178267A JP H08178267 A JPH08178267 A JP H08178267A JP 6318760 A JP6318760 A JP 6318760A JP 31876094 A JP31876094 A JP 31876094A JP H08178267 A JPH08178267 A JP H08178267A
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Junya Bizen
純也 尾前
Yoji Fujimoto
洋二 藤本
Atsushi Shimizu
淳 清水
Kazuhiro Yahiro
和広 八尋
Katsuaki Nishi
勝昭 西
Koichi Shiotani
好一 塩谷
Toshio Noborigi
俊雄 登木
Koji Hirokawa
広司 広川
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E20/34Indirect CO2mitigation, i.e. by acting on non CO2directly related matters of the process, e.g. pre-heating or heat recovery

Abstract

(57)【要約】 【目的】排気系機器の長寿命化を図ることが可能な蓄熱
式燃焼バーナシステムの燃焼制御方法を提供する。 【構成】予め、蓄熱体6、7から排出される排ガスの温
度を露点温度まで低下させない最低限度の炉内の排ガス
温度を、第1下限設定値Tmin として設定している。そ
して、温度検出手段32の検出温度Tが、第1下限設定
値Tmin を上回ったときに、非燃焼側のバーナから炉内
の排ガスを非燃焼側の蓄熱体に導入して熱交換を行いな
がら各バーナを交互に切換え燃焼させる蓄熱再生燃焼を
行う。また、検出温度Tが第1下限設定値以下となった
ときに、蓄熱体への排ガス導入を停止して前記排気系機
器36、37によって炉内の排ガスを外部に排出しつ
つ、空気供給管兼排ガス排出管から供給される冷却空気
と燃料との混合により各バーナを同時に燃焼状態とする
冷風連続燃焼を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は加熱室内に少なくとも一
対のバーナを配設し、これらバーナを交互に燃焼させる
ことにより、非燃焼側バーナから排出される排ガスで蓄
熱体を熱交換することが可能な蓄熱式燃焼バーナシステ
ムに関し、特に、排気系機器の酸化による長寿命化が図
られるシステムの燃焼制御方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】蓄熱式バーナ装置の燃焼制御装置とし
て、炉内に一対のバーナを配設し、このバーナに燃焼空
気及び炉内からの排ガスを選択的に通過させる燃焼管を
接続し、この燃焼管の途上に蓄熱器を配設した構造と
し、一方のバーナを燃焼させているときには、この燃焼
バーナに対して燃焼空気を蓄熱器を介して供給すること
により蓄熱器に蓄熱された熱量で燃焼空気を加熱し、他
方の非燃焼バーナ側では、炉内の排ガスを蓄熱器を介し
て一定の流量で外部に排出して蓄熱器に熱量を蓄えるよ
うにした装置が知られている。この装置によれば、燃焼
バーナの切換が所定時間のサイクルで行われることによ
り、排ガスの熱量が非燃焼バーナ側の蓄熱器に蓄熱され
ようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、蓄熱体の蓄
熱容量は、その燃焼設備の最大負荷(燃焼量、炉内の排
ガス温度)付近の条件下において十分な排熱回収効率が
得られるように設計され、炉温(炉内の排ガス温度)が
設計条件値であると、蓄熱体の出側排ガス温度の平均値
は、通常100〜350℃程度に設定されている。とこ
ろが、図4に示すように、炉温が低下していくにつれ
て、蓄熱器と熱交換が行われた後の蓄熱器出側の排ガス
温度も低下していく。これにより、排出される排ガスが
露点以下まで低下し、排気系機器の酸化により機器寿命
が低下するおそれがある。
【0004】また、S(硫黄)を含んだ燃料を使用し、
その排ガスが酸露点以下まで低下すると、結露により生
成される硫酸等の硫酸腐食によって機器寿命が著しく低
下するおそれがある。このように、従来装置において
は、排気系機器を通過する排ガスの温度が露点以下まで
低下することにより、排気系機器の短期寿命の点で問題
がある。
【0005】そこで、排気系ダクトの外周に蒸気配管や
電気ヒータを付設し、排ガス温度が低下した際に、蒸気
供給若しくは通電により排気系ダクトを保温加熱するこ
とで結露を防止する方法が考えられるが、設備費、運転
費の面で問題がある。本発明は、上記事情に鑑みてなさ
れたものであり、排気系機器の長寿命化を図ることが可
能な蓄熱式燃焼バーナシステムの燃焼制御方法を提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
発明は、炉内に配設した少なくとも一対のバーナと、各
バーナに接続された燃料供給管及び空気供給管兼排ガス
排出管と、前記空気供給管兼排ガス排出管の途上に介装
された蓄熱体と、前記炉内の排ガス温度を検出する温度
検出手段と、炉内の排ガスを前記蓄熱体に導入せずに炉
の外部に直接排出する排気手段とを備えた蓄熱式燃焼バ
ーナシステムの燃焼制御方法である。そして、この燃焼
制御方法は、予め、前記蓄熱体と熱交換された排ガスの
温度が煙突先端において露点以下まで低下しない最低限
度の炉内の排ガス温度を、第1下限設定値として設定し
ている。そして、前記温度検出手段の検出温度が、前記
第1下限設定値を上回ったときに、非燃焼側のバーナか
ら炉内の排ガスを非燃焼側の蓄熱体に導入して熱交換を
行いながら各バーナを交互に切換え燃焼させる蓄熱再生
燃焼を行う。また、前記検出温度が前記第1下限設定値
以下となったときに、蓄熱体への排ガス導入を停止して
前記排気手段により炉内の排ガスを外部に排出しつつ、
空気供給管兼排ガス排出管から供給される冷却空気と燃
料との混合により各バーナを同時に燃焼状態とする冷風
連続燃焼を行うことを特徴とする方法である。
【0007】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、前記温度検出手段の検出温度が、第
1下限設定値より所定値だけ高い温度に設定された第2
下限設定値を上回ったときに、冷風連続燃焼から蓄熱再
生燃焼に切換わることを特徴とする方法である。また、
請求項3記載の発明は、請求項1記載の同様の蓄熱式燃
焼バーナシステムにおいて、予め、前記蓄熱体と熱交換
された排ガスの温度が煙突先端において露点以下まで低
下しない最低限度の炉内の排ガス温度を、第1下限設定
値として設定する。そして、前記温度検出手段の検出温
度が前記第1下限設定値を上回ったときに、非燃焼側の
バーナから炉内の排ガスを非燃焼側の蓄熱体に導入して
熱交換を行いながら各バーナを交互に切換え燃焼させる
蓄熱再生燃焼を行う。そして、前記検出温度が前記第1
下限設定値以下となったときに、蓄熱体への排ガス導入
を停止して前記排気手段により炉内の排ガスを外部に排
出しつつ、空気供給管兼排ガス排出管から供給される冷
却空気と燃料との混合により各バーナを交互に切換え燃
焼させる冷風交互燃焼を行うことを特徴とする方法であ
る。
【0008】さらに、請求項4記載の発明は、請求項3
記載の発明において、前記温度検出手段の検出温度が、
第1下限設定値より所定値だけ高い温度に設定された第
2下限設定値を上回ったときに、冷風交互燃焼から蓄熱
再生燃焼に切換わることを特徴とする方法である。さら
にまた、請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4記載
の発明において、使用が予定されている複数の燃料に対
してそれぞれ第1下限設定値及び第2下限設定を設定し
ておくことを特徴とする方法である。
【0009】
【作用】本発明の請求項1記載の発明によれば、炉内の
排ガス温度が低下して第1下限設定値以下となったとき
に、排ガスを蓄熱体に導入せずに排気手段から外部に排
出する冷風連続燃焼に切り換わるので、廃ガス温度が露
点以下となるのを防止することができる。したがって、
排気手段を通過する排ガスの温度を常に正常値に維持す
ることができるので、従来装置のように設備費、運転費
のかかる蒸気配管や電気ヒータを使用せずに、排気手段
の長寿命化が図られる。
【0010】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の作用に加えて、温度検出手段の検出温度が、
第1下限設定値より高い温度に設定された第2下限設定
値を上回ったときに、冷風連続燃焼から蓄熱再生燃焼に
切換わるので、炉内の排ガス温度が大きく変化するハン
チング現象が発生しても、蓄熱再生燃焼と冷風連続燃焼
との切り換わりの多発が防止される。
【0011】また、請求項3記載の発明によれば、炉内
の排ガス温度が低下して第1下限設定値以下となったと
きに、排ガスを蓄熱体に導入せずに排気手段から外部に
直接排出する冷風交互燃焼に切り換わるので、廃ガス温
度が露点以下となるのを防止することができる。これに
より、請求項1と同様に、排気手段の長寿命化が図られ
る。
【0012】また、冷風交互燃焼が行われる際には、燃
焼が行われている一方のバーナの燃焼量が増大するの
で、炉内の温度分布の均一化が図られる。これにより、
本発明を炉内に搬送された製品を加熱する装置に適用す
る場合には、製品への加熱温度の均一化が図され、高品
質の製品を得ることが可能となる。また、請求項4記載
の発明によれば、請求項3記載の作用とともに、炉内に
おいて廃ガス温度のハンチング現象が発生しても、蓄熱
再生燃焼と冷風交互燃焼との切り換わりの多発が防止さ
れる。
【0013】さらに、請求項5記載の発明によれば、請
求項1乃至4記載の作用が得られるとともに、使用燃料
が種々変化しても、各々の燃料に対する第1下限設定値
及び第2下限設定値が設定されているので、例えばS
(硫黄)分を含有する燃料の酸露点をも考慮して前記設
定値を設定し、硫酸腐食に対する排気手段の長寿命化も
図ることが可能となる。
【0014】
【実施例】本発明は、例えば、炉内に連続して搬送され
てくるスラブを加熱する連続式加熱炉に適用可能な蓄熱
式燃焼システムであり、図面に基づいて説明する。図1
は、蓄熱式燃焼システム1の概略構成図を示すものであ
り、一対の蓄熱式バーナ装置2、3を備え、各蓄熱式バ
ーナ装置2、3は、バーナ4、5及び蓄熱体6、7によ
り構成されている。
【0015】前記バーナ4、5は、パイロットバーナ
8、9が付設された状態で、炉10内に対向配置されて
いる。そして、各バーナ4、5は、燃料供給管11a及
び燃料供給弁11、燃料供給管12a及び燃料供給弁1
2を介して燃料供給源13と接続している。また、蓄熱
体6、7は、内部にアルミナボール等の蓄熱媒体が収容
されており、気体供給管18aと18bの間、若しくは
気体供給管19aと19bとの間を気体が通過すること
により蓄熱媒体との熱交換が行われる。
【0016】そして、気体供給管18aは、燃焼用空気
供給弁21、排ガス放出弁22を介して燃焼用空気供給
管23、排ガス放出管24と接続しているとともに、燃
焼用空気供給管23は燃焼用空気供給ファン25に、排
ガス放出管24は排ガスファン26に接続している。同
様に、気体供給管19aは、燃焼用空気供給弁27、排
ガス放出弁28を介して燃焼用空気供給管29、排ガス
放出管30と接続しているとともに、燃焼用空気供給管
29は燃焼用空気供給ファン25に、排ガス放出管30
は排ガスファン26に接続している。また、炉10内に
は、炉内温度を測定する例えばPR熱電温度計からなる
温度計32と、バーナ4、5の火炎を検出する火炎検出
器33a、33bが配設されている。
【0017】そして、炉10には排気管35が接続され
ており、この排気管35は、排気弁36、排ガスファン
37を介して煙突38と接続し、排ガスファン37の作
動により、炉10内の排ガスが排気管35を通過して煙
突38から外部に放出されるようになっている。また、
燃料供給弁11,12、燃焼用空気供給弁21、27、
排ガス放出弁22、28、パイロットバーナ8、9、排
ガスファン37、排気弁36は、第1シーケンサ40と
接続し、この第1シーケンサ40から所定の制御信号が
出力される。また、温度計32は、炉10内の温度を検
出して第2シーケンサ42に出力し、この炉内温度に基
づいて燃料ガス流量、燃焼空気流量及び排ガス流量が設
定され、バーナ4、5の切換えタイミングを決定した制
御信号が、第2シーケンサ42から第1シーケンサ40
に出力される。
【0018】すなわち、第1シーケンサ40は、制御信
号に基づいて燃料供給弁11,12、燃焼用空気供給弁
21、27、排ガス放出弁22、28に対して所定のタ
イミングで開閉操作制御を行い、パイロットバーナ8、
9に対して所定タイミングで着火制御を行う。また、第
2シーケンサ42は、温度計32から入力される温度検
出値により炉10内の温度Tを読込み、その炉内温度T
と、予め設定した基準温度(第1下限温度Tmin 、第2
下限温度Tmin ′)との比較判定によって、第1シーケ
ンサ40に制御信号を出力する。
【0019】ここで、第2シーケンサ42は、その記憶
部(図示せず)に、使用が予定されている複数の燃料の
それぞれに対応して第1下限温度Tmin 、第2下限温度
mi n ′がテーブル化されて記憶されている。第1下限
温度Tmin は、炉10内の排ガスが蓄熱体4、5を通過
して排出される際に、その排ガスの温度が露点温度まで
低下しない最低限度の炉内の排ガス温度であり、後述す
る蓄熱再生燃焼から冷風連続燃焼に切り換わる際の基準
温度として設定されている。
【0020】また、第1下限温度Tmin ′は、第1下限
温度Tmin より高い温度に設定されており(Tmin ′>
min )、冷風連続燃焼から蓄熱再生燃焼に切り換わる
際の基準温度として設定されている。次に、上記構成の
蓄熱式燃焼システム1で行われる蓄熱再生燃焼及び冷風
連続燃焼について説明する。なお、燃焼用空気供給ファ
ン22は、外気の吸引動作が連続して行われているもの
とする。
【0021】蓄熱再生燃焼は、パイロットバーナ8に対
して着火信号が出力され、火炎検出器33aでその信号
を確認した後、第1シーケンサ40から燃料供給弁1
1、燃焼用空気供給弁21及び排ガス放出弁28に対し
て開操作信号が出力され、排気弁36、燃料供給弁1
2、燃焼用空気供給弁27及び排ガス放出弁28に対し
て閉操作信号が出力され、排ガスファン37に停止信号
が出力され、排ガスファン26に作動信号が出力される
ことにより、一方のバーナ4のみの燃焼が行われる。そ
して、バーナ4の燃焼によって炉10内に発生した排ガ
スは、非燃焼側のバーナ5から蓄熱器7を通過して熱交
換が行われた後、排ガス放出弁28を介して排ガスファ
ン26の吸引動作により外部に排出される。そして、所
定時間の経過後、第1シーケンサ40から燃料供給弁1
1、燃焼用空気供給弁21に及び排ガス放出弁28に対
して閉操作信号が出力され、燃料供給弁12、燃焼用空
気供給弁27及び排ガス放出弁28に対して開操作信号
が出力され、パイロットバーナ9による着火が行われる
ことにより、一方のバーナ4が非燃焼状態とされ、他方
のバーナ5による燃焼が行われる。
【0022】以後、上述したバーナ4、5の交互燃焼が
繰り返されることにより非燃焼側の蓄熱体6若しくは7
が排ガスとの熱交換を行って蓄熱再生燃焼が行われる。
また、冷風連続燃焼は、第1シーケンサ40から燃料供
給弁11、12、燃焼用空気供給弁21、27及び排気
弁36に対して開操作信号が出力され、排ガス放出弁2
2、28に対して閉操作信号が出力され、排ガスファン
37に作動信号が出力され、排ガスファン26に停止信
号が出力され、パイロットバーナ8、9に対して着火信
号が出力される。これにより、燃焼用空気供給ファン2
5により吸引された外気が、燃焼用空気供給管23、2
9、蓄熱体6、7を介して冷風(例えば20℃)として
バーナ4、5に供給され、燃料との混合により一対のバ
ーナ4、5の同時燃焼が行われる。
【0023】そして、一対のバーナ4、5の同時燃焼に
よって炉10内に発生した排ガスは、蓄熱体6、7との
熱交換を行わずに、排ガスファン37の吸引動作によっ
て排気管35を介して煙突38から排出され、冷風連続
燃焼が行われる。次に、蓄熱再生燃焼及び冷風連続燃焼
が交互に行われる蓄熱式燃焼システム1の操作につい
て、図2で示す第1実施例のフローチャートを参照して
説明する。なお、本操作の開始時に、蓄熱再生燃焼を行
っている場合にはF=0に設定され、冷風燃焼を行って
いる場合にはF=1に設定されているものとする。
【0024】図2の操作は、所定時間毎のタイマ割込処
理として実行され、先ず、ステップS1で、温度計30
で検出した炉内温度Tを読み込む。次いでステップS2
に移行して、現在使用されている燃料の第1下限温度T
mi n と、第2の下限温度Tmin ′を設定する。次いでス
テップS3に移行して、フラグFがF=0であるか否か
を判定する。
【0025】このステップS3の判定結果によりF=0
である場合には、ステップS4に移行し、F=1である
場合には、ステップS7に移行する。F=0により移行
したステップS4では、炉内温度Tが第1下限温度T
min を上回っているか否かを判定する。そして、炉内温
度Tが第1下限温度Tmin を上回っている場合には、ス
テップS5に移行して蓄熱再生燃焼が行われ、次いでス
テップS6に移行してフラグFを0に設定し、タイマ割
込処理を終了する。また、ステップS4の判定により炉
内温度Tが第1下限温度Tmin 以下であると判定する
と、ステップS8に移行して冷風連続燃焼が行われ、ス
テップS9に移行してフラグFを1に設定した後、タイ
マ割込処理を終了する。
【0026】一方、ステップS3の判定結果によりF=
1である場合には、ステップS7に移行し、炉内温度T
が第2下限温度Tmin ′を上回っているか否かを判定す
る。この判定で、炉内温度Tが第2下限温度Tmin ′を
上回っている場合には、ステップS8に移行して冷風連
続燃焼が行われ、次いでステップS9に移行してフラグ
Fを1に設定した後、タイマ割込処理を終了する。ま
た、ステップS7の判定により炉内温度Tが第2下限温
度Tmin ′以下であると判定すると、ステップS5に移
行して蓄熱再生燃焼が行われ、ステップS6に移行して
フラグFを0に設定した後、タイマ割込処理を終了す
る。
【0027】次に、蓄熱式燃焼システム1の動作につい
て説明する。蓄熱再生燃焼が行われている状態で図2の
操作が実行されると、温度計32から炉内温度Tが入力
された第2シーケンサ42は、予め記憶されている記憶
テーブルの中から現在使用されている燃料の第1下限温
度Tmin (使用されている燃料の排ガス温度が露点に達
しない最低の炉内温度、例えば1000℃)を設定する
とともに、第1の下限温度Tmin より高い温度の第2下
限温度Tmin ′(例えば1050℃)を設定する。
【0028】そして、炉内温度Tが第1下限温度Tmin
を上回っている場合には(例えば炉内温度T=1100
℃)、第2シーケンサ42から第1シーケンサ40に対
して蓄熱再生燃焼を行うための制御信号が出力される。
これにより、蓄熱再生燃焼が続行される。ところが、炉
内温度Tが第1下限値Tmin 以下である場合には(例え
ば炉内温度T=900℃)、第2シーケンサ42から第
1シーケンサ40に対して連続冷風燃焼を行うための制
御信号が出力され、蓄熱再生燃焼から冷風連続燃焼に切
り換わる。
【0029】したがって、第1下限温度Tmin 以下に炉
内温度Tが低下すると、排ガス温度が露点まで低下する
おそれがあるものとして、蓄熱再生燃焼から冷風連続燃
焼に切り換わることによって、炉10内の排ガスは、蓄
熱体6、7を通過せずに排気管35を介して煙突38か
ら排出される。これにより、排ガス温度は露点まで低下
せず、排気系機器(排ガス放出弁22、28、排気弁3
6、排ガスファン26、37)の酸化が防止されるの
で、排気系機器の寿命を向上させることができる。
【0030】また、第2シーケンサ42は、複数種の燃
料のデータから現在使用されている燃料の第1下限温度
min 、第2下限温度Tmin ′を設定し、S(硫黄)分
を含有する燃料が使用される場合には、排ガス温度が酸
露点に達しない温度となるように第1下限温度Tmin
第2下限温度Tmin ′が設定されているので、S分が含
有することによる硫酸腐食を確実に防止することがで
き、さらに排気系機器の寿命を向上させることができ
る。
【0031】さらに、図2の操作のステップS4及びス
テップS7で示したように、冷風連続燃焼から蓄熱再生
燃焼へ切り換わる判定温度(第2下限温度Tmin ′)
を、蓄熱再生燃焼から冷風連続燃焼へ切り換わる判定温
度(第1下限温度Tmin )より上昇させた温度としてい
るので、若し、炉10内での炉内温度Tのハンチング現
象が発生したとしても、蓄熱再生燃焼と冷風連続燃焼と
の間の頻繁な切り換わりが防止され、システムの耐久性
を向上させることができる。
【0032】次に図3に示すものは、上述した実施例の
冷風連続燃焼を行わず、冷風交互燃焼と蓄熱再生燃焼と
が交互に行われる蓄熱式燃焼システム1の第2実施例の
フローチャートを示したものである。ステップS8′で
示す冷風交互燃焼は、第1シーケンサ40から燃料供給
弁11、燃焼用空気供給弁21及び排気弁36に対して
開操作信号が出力され、排ガス放出弁22、28、燃料
供給弁12及び燃焼用空気供給弁27に対して閉操作信
号が出力され、排ガスファン37に作動信号が出力さ
れ、排ガスファン26に停止信号が出力され、パイロッ
トバーナ8に対して着火信号が出力されることにより、
燃焼用空気供給ファン25により吸引された外気が、燃
焼用空気供給管23、蓄熱体6を介して冷風としてバー
ナ4に供給され、燃料との混合により一方のバーナ4の
燃焼が行われる。そして、一方のバーナ4によって炉1
0内に発生した排ガスは、蓄熱体6、7との熱交換を行
わずに、排ガスファン37の吸引動作によって排気管3
5を介して煙突38から排出される。
【0033】そして、所定時間の経過後、第1シーケン
サ40から燃料供給弁12及び燃焼用空気供給弁27に
対して開操作信号が出力され、燃料供給弁11及び燃焼
用空気供給弁21に対して閉操作信号が出力され、パイ
ロットバーナ9に対して着火信号が出力されることによ
り、燃焼用空気供給ファン25により吸引された外気
が、燃焼用空気供給管29、蓄熱体7を介して冷風とし
てバーナ5に供給され、燃料との混合により他方のバー
ナ5の燃焼が行われる。
【0034】そして、他方のバーナ5によって炉10内
に発生した排ガスは、蓄熱体6、7との熱交換を行わず
に、排ガスファン37の吸引動作によって排気管35を
介して煙突38から排出される。以後、上述したバーナ
4、5の交互燃焼が繰り返されることにより、蓄熱体
6、7と排ガスとの熱交換が行われずに冷風交互燃焼が
行われる。
【0035】そして、図3の第2実施例のフローチャー
トも、本操作の開始時に、蓄熱再生燃焼を行っている場
合にはF=0に設定され、冷風燃焼を行っている場合に
はF=1に設定されているものとする。そして、ステッ
プS1で、温度計30で検出した炉内温度Tを読み込
み、次いでステップS2に移行して、現在使用されてい
る燃料の第1下限温度Tmin と、第2の下限温度
min ′を設定する。次いでステップS3に移行して、
フラグFがF=0であるか否かを判定する。このステッ
プS3の判定結果によりF=0である場合には、ステッ
プS4に移行し、F=1である場合には、ステップS7
に移行する。
【0036】そして、F=0により移行したステップS
4では、炉内温度Tが第1下限温度Tmin を上回ってい
るか否かを判定する。そして、炉内温度Tが第1下限温
度T min を上回っている場合には、ステップS5に移行
して蓄熱再生燃焼が行われ、次いでステップS6に移行
してフラグFを0に設定し、タイマ割込処理を終了す
る。また、ステップS4の判定により炉内温度Tが第1
下限温度Tmin 以下であると判定すると、ステップS
8′に移行して冷風交互燃焼が行われ、ステップS9に
移行してフラグFを1に設定した後、タイマ割込処理を
終了する。
【0037】一方、ステップS3の判定結果によりF=
1である場合には、ステップS7に移行し、炉内温度T
が第2下限温度Tmin ′を上回っているか否かを判定す
る。この判定で、炉内温度Tが第2下限温度Tmin ′を
上回っている場合には、ステップS8′に移行して冷風
交互燃焼が行われ、次いでステップS9に移行してフラ
グFを1に設定した後、タイマ割込処理を終了する。ま
た、ステップS7の判定により炉内温度Tが第2下限温
度Tmin ′以下であると判定すると、ステップS5に移
行して蓄熱再生燃焼が行われ、ステップS6に移行して
フラグFを0に設定した後、タイマ割込処理を終了す
る。
【0038】次に、冷風交互燃焼と蓄熱再生燃焼が交互
に行われる蓄熱式燃焼システム1の作用効果について説
明する。本実施例では、第1下限温度Tmin 以下に炉内
温度Tが低下すると、排ガス温度が露点まで低下するお
それがあるものとして、蓄熱再生燃焼から冷風交互燃焼
に切り換わることによって、炉10内の排ガスは、蓄熱
体6、7を通過せずに排気管35を介して煙突38から
排出される。これにより、排ガス温度は露点まで低下せ
ず、排気系機器(排ガス放出弁22、28、排気弁3
6、排ガスファン26、37)及び配管24、30、2
3、29の酸化が防止されるので、排気系機器の寿命を
向上させることができる。それと同時に、S(硫黄)分
が含有されている燃料を使用しても、硫酸腐食を確実に
防止することができ、さらに排気系機器の寿命を向上さ
せることができる。
【0039】また、前述した冷風連続燃焼と冷風交互燃
焼の必要燃焼量を同一とした場合、本実施例で行われる
冷風交互燃焼を行う一方のバーナ4(若しくはバーナ
5)の燃焼量は、冷風連続燃焼を行う一方のバーナ4
(若しくはバーナ5)の燃焼量の略2倍となる。これに
より、冷風交互燃焼を行う一方のバーナ4の火炎は、冷
風連続燃焼を行う一方のバーナの火炎より長炎傾向とな
るので、炉内温度分布の均一化が図られる。
【0040】したがって、本実施例を、炉内に連続して
搬送されてくるスラブ(製品)を加熱する連続式加熱炉
に適用すると、製品を加熱する際の加熱温度の均一化を
図ることができ、高品質の製品を得ることができる。な
お、図1の装置構成では、排ガスファン37の吸引動作
により炉10内の排ガスを排出する構造としたが、発明
の要旨がこれに限定されるものではなく、排ガスファン
37を設けずに煙突38の自然通風によって排ガスを炉
10内から排出する方法としてもよい。
【0041】また、図1の装置構成では、一対のバーナ
4、5を設けた構成としたが、必要に応じて複数対のバ
ーナを設けても、同様の作用効果を得ることができる。
また、本発明の適用例として連続式加熱炉を示したが、
これに限定されるものではなく、他の加熱炉や熱処理炉
等にも適用し得るものである。さらに、図1の装置構成
では、温度計32としてPR熱電温度計を適用して説明
したが、これに限定されるものではなく、他の熱電温度
計を適用することができる。
【0042】さらにまた、図1の装置構成では、燃料供
給弁11、12、燃焼用空気供給弁21、27、排ガス
放出弁22、28等を使用した場合について説明した
が、これに限らず、エアシリンダ等によって流路を切り
換える方向切換弁等を使用してもよい。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の発明は、炉内の排ガス温度が低下して第1下限設
定値以下となったときに、排ガスを蓄熱体に導入せずに
排気手段から外部に排出する冷風連続燃焼に切り換わる
ので、廃ガス温度が露点以下となるのを防止することが
できる。したがって、排気手段を通過する排ガスの温度
を常に正常値に維持することができ、従来装置のように
設備費、運転費のかかる蒸気配管や電気ヒータを使用せ
ずに、排気手段の長寿命化を図ることができる。
【0044】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の効果に加えて、温度検出手段の検出温度が、第1下
限設定値より高い温度に設定された第2下限設定値を上
回ったときに、冷風連続燃焼から蓄熱再生燃焼に切換わ
るので、炉内の排ガス温度が大きく変化するハンチング
現象が発生しても蓄熱再生燃焼と冷風連続燃焼との間の
頻繁な切り換わりが防止され、システムの耐久性を向上
させることができる。
【0045】また、請求項3記載の発明は、炉内の排ガ
ス温度が低下して第1下限設定値以下となったときに、
排ガスを蓄熱体に導入せずに排気手段から外部に直接排
出する冷風交互燃焼に切り換わるので、廃ガス温度が露
点以下となるのを防止することができる。したがって、
請求項1と同様に、排気系機器の長寿命化が図られる。
【0046】また、冷風交互燃焼が行われる際には、燃
焼が行われている一方のバーナの燃焼量が増大するの
で、炉内の温度分布の均一化が図られる。これにより、
本発明を炉内に搬送された製品を加熱する装置に適用す
る場合には、製品への加熱温度の均一化が図され、高品
質の製品を得ることができる。また、請求項4記載の発
明は、請求項3記載の効果に加えて、炉内において廃ガ
ス温度のハンチング現象が発生しても蓄熱再生燃焼と冷
風交互燃焼との間の頻繁な切り換わりが防止され、シス
テムの耐久性を向上させることができる。
【0047】さらに、請求項5記載の発明は、請求項1
乃至4記載の効果に加えて、使用燃料が種々変化して
も、各々の燃料に対する第1下限設定値及び第2下限設
定値が設定されるので、例えばS(硫黄)分を含有する
燃料の酸露点をも考慮して前記設定値を設定することが
でき、それにより、硫酸腐食に対する排気手段の長寿命
化をも図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を蓄熱式燃焼バーナシステムを示す概略
構成図である。
【図2】本発明の蓄熱式燃焼バーナシステムの燃焼制御
方法を示す第1実施例のフローチャートである。
【図3】本発明の蓄熱式燃焼バーナシステムの燃焼制御
方法を示す第2実施例のフローチャートである。
【図4】炉内温度の変化に対し、排ガスと熱交換が行わ
れる蓄熱器の出側温度の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 蓄熱式燃焼システム 4、5 バーナ 6、7 蓄熱体 8、9 パイロットバーナ 10 炉 11、12 燃料供給弁 11a、12a 燃料供給管 13 燃料供給源 18a、18b、19a、19b 空気供給管兼排ガス
排出管 21、27 燃焼用空気供給弁 22、28 排ガス放出弁 25 燃焼用空気供給ファン 32 温度計(温度検出手段) 35 排気管 36 排気弁(排気手段) 37 排ガスファン(排気手段) 38 煙突 40 第1シーケンサ 42 第2シーケンサ T 炉内の排ガス温度 Tmin 第1下限温度(第1下限設定値) Tmin ′ 第2下限温度(第2下限設定値)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾前 純也 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 藤本 洋二 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 清水 淳 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 八尋 和広 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 西 勝昭 大阪府大阪市西区京町堀2丁目4番7号 中外炉工業株式会社内 (72)発明者 塩谷 好一 大阪府大阪市西区京町堀2丁目4番7号 中外炉工業株式会社内 (72)発明者 登木 俊雄 大阪府大阪市西区京町堀2丁目4番7号 中外炉工業株式会社内 (72)発明者 広川 広司 大阪府大阪市西区京町堀2丁目4番7号 中外炉工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉内に配設した少なくとも一対のバーナ
    と、各バーナに接続された燃料供給管及び空気供給管兼
    排ガス排出管と、前記空気供給管兼排ガス排出管の途上
    に介装された蓄熱体と、前記炉内の排ガス温度を検出す
    る温度検出手段と、炉内の排ガスを前記蓄熱体に導入せ
    ずに炉の外部に直接排出する排気手段とを備えた蓄熱式
    燃焼バーナシステムにおいて、 予め、前記蓄熱体と熱交換された排ガスの温度が煙突先
    端において露点以下まで低下しない最低限度の炉内の排
    ガス温度を、第1下限設定値として設定しておき、 前記温度検出手段の検出温度が、前記第1下限設定値を
    上回ったときに、非燃焼側のバーナから炉内の排ガスを
    非燃焼側の蓄熱体に導入して熱交換を行いながら各バー
    ナを交互に切換え燃焼させる蓄熱再生燃焼を行い、 前記検出温度が前記第1下限設定値以下となったとき
    に、蓄熱体への排ガス導入を停止して前記排気手段によ
    り炉内の排ガスを外部に排出しつつ、空気供給管兼排ガ
    ス排出管から供給される冷却空気と燃料との混合により
    各バーナを同時に燃焼状態とする冷風連続燃焼を行うこ
    とを特徴とする蓄熱式燃焼バーナシステムの燃焼制御方
    法。
  2. 【請求項2】 前記温度検出手段の検出温度が、第1下
    限設定値より所定値だけ高い温度に設定された第2下限
    設定値を上回ったときに、冷風連続燃焼から蓄熱再生燃
    焼に切換わることを特徴とする請求項1記載の蓄熱式燃
    焼バーナシステムの燃焼制御方法。
  3. 【請求項3】 炉内に配設した少なくとも一対のバーナ
    と、各バーナに接続された燃料供給管及び空気供給管兼
    排ガス排出管と、前記空気供給管兼排ガス排出管の途上
    に介装された蓄熱体と、炉内の排ガス温度を検出する温
    度検出手段と、炉内の排ガスを前記蓄熱体に導入せずに
    炉の外部に直接排出する排気手段とを備えた蓄熱式燃焼
    バーナシステムにおいて、 予め、前記蓄熱体と熱交換された排ガスの温度が煙突先
    端において露点以下まで低下しない最低限度の炉内の排
    ガス温度を、第1下限設定値として設定しておき、 前記温度検出手段の検出温度が前記第1下限設定値を上
    回ったときに、非燃焼側のバーナから炉内の排ガスを非
    燃焼側の蓄熱体に導入して熱交換を行いながら各バーナ
    を交互に切換え燃焼させる蓄熱再生燃焼を行い、 前記検出温度が前記第1下限設定値以下となったとき
    に、蓄熱体への排ガス導入を停止して前記排気手段によ
    り炉内の排ガスを外部に排出しつつ、空気供給管兼排ガ
    ス排出管から供給される冷却空気と燃料との混合により
    各バーナを交互に切換え燃焼させる冷風交互燃焼を行う
    ことを特徴とする蓄熱式燃焼バーナシステムの燃焼制御
    方法。
  4. 【請求項4】 前記温度検出手段の検出温度が、第1下
    限設定値より所定値だけ高い温度に設定された第2下限
    設定値を上回ったときに、冷風交互燃焼から蓄熱再生燃
    焼に切換わることを特徴とする請求項3記載の蓄熱式燃
    焼バーナシステムの燃焼制御方法。
  5. 【請求項5】 使用が予定されている複数の燃料に対し
    てそれぞれ第1下限設定値及び第2下限設定を設定して
    おくことを特徴とする請求項1乃至請求項4記載の蓄熱
    式燃焼バーナシステムの燃焼制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005207613A (ja) * 2004-01-20 2005-08-04 Okawara Mfg Co Ltd 有機系汚泥の乾燥施設の運転操作方法
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KR100895084B1 (ko) * 2002-10-18 2009-04-28 주식회사 포스코 재생버너 볼축열체 과열방지장치
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CN113719847A (zh) * 2021-09-16 2021-11-30 合肥市义禾自动化控制设备有限公司 一种智能rto有机废气蓄热式氧化炉系统

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