JPH0827065B2 - 給湯器に対する太陽熱温水器の切替バルブ - Google Patents

給湯器に対する太陽熱温水器の切替バルブ

Info

Publication number
JPH0827065B2
JPH0827065B2 JP6774693A JP6774693A JPH0827065B2 JP H0827065 B2 JPH0827065 B2 JP H0827065B2 JP 6774693 A JP6774693 A JP 6774693A JP 6774693 A JP6774693 A JP 6774693A JP H0827065 B2 JPH0827065 B2 JP H0827065B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
water heater
valve
temperature
hot water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6774693A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06281247A (ja
Inventor
政成 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YAMAMOTO Manufacturing
Original Assignee
YAMAMOTO Manufacturing
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YAMAMOTO Manufacturing filed Critical YAMAMOTO Manufacturing
Priority to JP6774693A priority Critical patent/JPH0827065B2/ja
Publication of JPH06281247A publication Critical patent/JPH06281247A/ja
Publication of JPH0827065B2 publication Critical patent/JPH0827065B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Temperature-Responsive Valves (AREA)
  • Multiple-Way Valves (AREA)
  • Domestic Hot-Water Supply Systems And Details Of Heating Systems (AREA)
  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二つの供給源からの温
水または水を一つの給湯器に単独又は混合しながら供給
するための切替えバルブに関し、特に二つの供給源の内
の一つを太陽熱温水器とした場合に、一つの給湯器側に
所定温度の湯水を確実に供給するようにするための切替
バルブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年においては、風呂や台所において必
要な湯水の一部を太陽熱温水器によって形成して、湯水
とするためのエネルギーの節約を図ることが多く行われ
ている。この太陽熱温水器は、言わば自然状態におかれ
て湯水を形成するものであるから、太陽熱温水器によっ
て形成される湯水の温度及び量は、季節は勿論、その日
の天候状況によっても大きく変動するものである。そこ
で、この太陽熱温水器を利用する場合に、所謂ボイラー
や電気あるいはガスを利用して熱湯を形成する給湯器を
併用することによって、太陽熱温水器の湯水の温度が低
かったり、量が少なかったりした際には、この給湯器か
らの熱湯を加えることが行われているのである。このよ
うな太陽熱温水器について給湯器を併用して、一つの給
湯管側に湯水を供給するには、通常は、これらの太陽熱
温水器、給湯器及び給湯管を「三方弁」に接続してお
き、この三方弁による切換えによって給湯器からの熱湯
を適宜使用するようにしているのである。ところが、三
方弁では、太陽熱温水器からの低い温度の湯水に給湯器
からの熱湯を適宜加えながら、給湯管側に一定温度の温
水を供給することは非常に困難である。何故なら、三方
弁は、温度を検出しながら太陽熱温水器または給湯器か
らの温水の流量を調整することはできない構造となって
いるからである。
【0003】このため、三方弁に代えて、湯と水とを自
動的に混合して、一定(所定)温度の湯水を供給できる
ようにした「温水混合栓」を採用することが当然考えら
れる。しかしながら、この給水混合栓は、湯または水の
一方のみを積極的に使用するという構造のものではな
く、あくまでも供給されてきた湯または水の混合を行っ
て、所定温度の湯水を形成するというものであるから、
太陽熱温水器の湯水を積極的に使用するということはで
きないものである。従って、上述した三方弁に代えて、
一定(所定)温度の湯水を供給できるようにした「温水
混合栓」を採用することは、単純にはできないのであ
る。特に、太陽熱温水器の湯水は、短時間内に形成でき
るものではないし、例えば次の日が冬の雲天と予想され
る夜に風呂を使いたい場合に、当日太陽熱温水器によっ
て形成された湯水は、仮に温度が低いものであっても使
い切ってしまいたい場合がある。太陽熱温水器内の湯水
が確保した熱をその日の内に使用してしまうことが、太
陽熱温水器を効率よく使用できるからであり、また給湯
器側でのエネルギー源をできるだけ少なくすることがで
きるからである。つまり、太陽熱温水器からの湯水をそ
の日の内に十分使い切るとともに、この太陽熱温水器の
湯水に給湯器からの熱湯を加えて所定温度の湯水とする
ためには、従来の三方弁や湯水混合栓では絶対に対応す
ることができなかったのである。
【0004】一方、所謂ボイラーや電気あるいはガスを
利用して熱湯を形成する給湯器においては、水道(約5
℃〜18℃程度の温度が多い)等からの水そのものを使
用して湯水を形成することは無駄が多いことから、上述
した太陽熱温水器(約30℃〜80℃程度の温度のもの
まで可能)と併用することが望まれている。すなわち、
太陽熱温水器によってある程度の温度にした湯水を給湯
器の原水とすれば、給湯器において使用される燃料や電
力等のエネルギー源を半分以下とすることも可能となる
ため、太陽熱温水器の湯水を給湯器の原水として積極的
に使用しようというのである。
【0005】そこで、太陽熱温水器を給湯器に直接接続
することが考えられるが、太陽熱温水器で作られる湯水
の量は限りがあるため、給湯器からの湯を十分なものと
するためには水道等の給水管からの水をも使用できるよ
うにしておかなければならない。また、給湯器は、使用
される湯と原水との温度差が一定以上(通常は7℃前
後)ないと作動しないものとしてあるのが一般であり、
もし太陽熱温水器で作られた湯水の温度が使用される湯
の温度よりも例えば2〜3℃低いものであった場合、こ
の湯水は給湯器を通るけれども必要な温度に加熱されな
いことになってしまうのである。このような場合には、
太陽熱温水器からの湯水の温度を水道水で一旦低下させ
て給湯器に供給するようにしなければならないのである
が、このようにするには、太陽熱温水器を給湯器に単に
接続するのみでは十分ではないのである。しかも、太陽
熱温水器からの湯水は、単に高低差を利用して供給され
るものであるため、その圧力はせいぜい0.4Kg/c
2程度しかなく、一方水道を例にとってみると、その
圧力は1〜4Kg/cm2もあるものであって、両者を
同時に接続すると、圧力の弱い太陽熱温水器側の湯水は
十分利用されないことになるのである。
【0006】つまり、太陽熱温水器は、太陽からの恵み
を利用することができる便利で経済的なものではある
が、これをより一層効率的に使用しようとすると、太陽
熱温水器側の湯水は圧力が弱いこともあって、さらに別
の工夫をしなければならないのである。特に、不特定温
度でしかも供給圧力の低い太陽熱温水器からの湯水を給
湯器のための原水としようとする場合、太陽熱温水器と
給湯器との間に、単なる三方弁ではなく、ある程度の圧
力調整と温度調整を行うバルブを介在させなければなら
ないのであるが、そのようなものは従来においてはなか
ったのである。
【0007】そこで、本発明者は、供給圧力の低い太陽
熱温水器からの湯水を給湯器において確実に利用するこ
とができるようにするにはどうしたらよいかについて種
々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な実状及び経緯に基づいてなされたもので、その解決し
ようとする課題は、供給圧力の低い太陽熱温水器からの
湯水の給湯器への確実な供給と、これによる給湯器での
省エネである。そして、本発明の目的とするところは、
圧力の低い太陽熱温水器からの湯水を給湯器に確実に供
給することができて、給湯器での熱湯の形成を少ないエ
ネルギーや電力で行えるようにすることができ、しかも
複雑な配管施工を行うことなく使用することのできる切
替バルブを簡単な構成によって提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明の採った手段は、実施例において使用する
符号を付して説明すると、「太陽熱温水器200または
水道等の給水管500からの温冷水、またはこれらを混
合した温水を、給湯器300に供給する切替バルブ10
0であって、給水管500に接続される第1流入口1
1、太陽熱温水器200に接続される第2流入口12、
及び給湯器300に接続される流出口13とを備えたバ
ルブ本体10と、このバルブ本体10内に、第1流入口
11に連通すべく略中央部に位置する給水室21と、こ
の給水室21と一対の隔壁14a・14bを隔てて隣接
して給水室21を囲みながら流出口13に連通する混合
室22とを形成して、給水室21の両隔壁14a・14
bに対して摺動可能に配置されて両側にて混合室22内
に露出するとともに、その両側の受圧面23a・23b
の面積を同一とした受圧部材23と、この受圧部材23
の一方に接続されて混合室22内の温度を感知する感温
体30と、受圧部材23の他方に一体化されて感温体3
0とは反対側の混合室21内にて移動する弁体40とを
備えるとともに、この弁体40に近接した隔壁14b側
の孔を第1弁孔15とするとともに、この第1弁孔15
とは反対側に位置する混合室22内に形成されて、弁体
40によって開閉される第2弁孔16とを備えたことを
特徴とする給湯器300に対する太陽熱温水器200の
切替バルブ100」である。
【0010】すなわち、本発明に係る切替バルブ100
は、太陽熱温水器200と給湯器300間に介在される
ものであるが、太陽熱温水器200からの湯水の温度が
十分高い場合に、これに水道等の給水管500からの水
を自動的に加えて給湯器300において加熱可能状態と
するとともに、太陽熱温水器200からの湯水の温度が
低い場合には、その湯水を十分使い切るようにするもの
である。そのために、この切替バルブ100において
は、受圧部材23を給水室21の両隔壁14a・14b
に対して摺動可能に配置して、その両側の受圧面23a
・23bの面積を同一とすることによって太陽熱温水器
200と給水管500との圧力差を解消したものであ
る。また、この受圧部材23の一方に接続されて混合室
22内の温度を感知する感温体30によって受圧部材2
3を作動させるとともに、受圧部材23の他方に一体化
されて感温体30とは反対側の混合室21内にて移動す
る弁体40とによって、太陽熱温水器200及び給水管
500からの流量を調整して給湯器300に供給される
べき湯水の温度を所定のものにするようにしたものであ
る。
【0011】
【発明の作用】以上のように構成した切替バルブ100
の作用を、図1、図2及び図5を参照しながら、その使
用の態様とともに説明するが、その前に、この切替バル
ブ100がどのような場所に配置されて、全体としてど
のような作動をするものであるのかを、図2について説
明する。
【0012】この切替バルブ100は、例えば図2に示
したように、太陽熱温水器200と、ボイラー、電気あ
るいはガス給湯器等の給湯器300の一次側との間に配
置されるものであり、給湯器300は風呂や台所等にお
いて使用される湯水混合栓400等の一次側に配置され
るものである。つまり、この切替バルブ100は、太陽
熱温水器200にて形成された湯水と給水管500等か
らの水とを混合して所定温度の湯水を形成し、この湯水
を一次水として給湯器300側に供給するものである。
勿論、太陽熱温水器200及び風呂に設置した湯水混合
栓400は、水道等をも供給源、つまり一次側とするも
のであり、これらの太陽熱温水器200及び湯水混合栓
400に対しては給水管500が接続されるものであ
る。
【0013】そこで、図2において示した風呂におい
て、太陽熱温水器200からの温水を利用して給湯器3
00にて加熱し、この給湯器300から所定の温度の温
水を湯水混合栓400から出したい場合には、まず給湯
器300のスイッチを入れるとともに、水道等の給水管
500からの水がバルブ本体10内の給水室21に供給
されるようにするのである。このとき、切替バルブ10
0においては、図3、図4及び図5の(イ)に示すよう
に、弁体40の第1弁部40aが第1弁孔15を図示下
側から閉止しているので、太陽熱温水器200からの温
水が切替バルブ100の混合室22内に流れるのであ
る。従って、太陽熱温水器200からの湯水は、図1の
矢印1及び2に示したように、第2流入口12を介して
混合室22内に入り、この混合室22の弁座部材17の
第2弁孔16を通して、図示上方に位置している給水室
21の周囲をめぐり、流出口13から給湯器300側へ
と供給されるのである。
【0014】また、水道等の給水管500からの水がバ
ルブ本体10内の給水室21に供給されることによっ
て、給水管500側の圧力は給水室21内に露出してい
る受圧部材23に加わることになる。この受圧部材23
の図3に示した図示上方部分は第1隔壁14aから直接
的に、また受圧部材23の図示下部は弁体40を介して
第2隔壁14bから間接的に、それぞれ混合室22内に
露出しているものであるから、給水室21と混合室22
間に圧力差があれば、この受圧部材23は圧力の低い側
に移動するのであるが、本発明に係る切替バルブ100
においてはそうはならない。何故なら、この受圧部材2
3においては、その両側の受圧面23a・23bの面積
を同一としてあるから、この受圧部材23に加わる給水
管500側からの圧力は、受圧面23a及び23bにそ
れぞれ均等に加わって互いに相殺されてしまうのであ
る。つまり、給水室21内の圧力が混合室22内のそれ
に対して差があったとしても、その差によっては当該受
圧部材23は動くことなく平衡状態を維持しているので
ある。換言すれば、この受圧部材23は、圧力差のある
給水室21及び混合室22内に露出しているものであっ
ても、後述する感温体30の作動によってのみ動くもの
である。
【0015】さて、太陽熱温水器200からの湯水が給
水室21の周囲をめぐり始めると、この湯水は、図1の
矢印3にて示すように、混合室22内に配置してある感
温体30の周囲もめぐり始め、これによって感温体30
の全体をあたため始めることになる。この感温体30
は、その温度に応じてアクチュエータ31を突出するも
のであるから、太陽熱温水器200からの湯水によって
加えられた熱に応じて、そのアクチュエータ31によっ
て、上述した受圧部材23を図示下方に押し下げるので
ある。この受圧部材23の下部には、これと一体的に弁
体40が設けてあり、この弁体40は混合室22の下部
に配置してあるから、受圧部材23の押し下げによっ
て、図5の(ロ)あるいは(ハ)に示すように、弁体4
0は図示下方に押し下げられるのである。これに応じ
て、給水室21と混合室22との境界を形成している第
2隔壁14bの第1弁孔15が開かれるのであり、一方
弁座部材17側の第2弁孔16は弁体40の第2弁部4
0bによってある程度閉じられることになるのである。
これにより、給湯器300からの水は、混合室22内へ
の流入が許容されるとともに、太陽熱温水器200から
の湯水と混合室22内で混合されて所定に温度になるの
である。
【0016】換言すれば、太陽熱温水器200からの湯
水の温度が十分な場合は、図5の(ハ)に示した状態が
維持されて、太陽熱温水器200側の湯水に給水管50
0からの水が混合されて所定温度、つまり給湯器300
の作動に適した温度にまで言わば冷却されるのである。
また、太陽熱温水器200からの湯水の温度が低くなる
と、これに応じて感温体30が少し冷却されることにな
り、感温体30のアクチュエータ31が後退することに
なるから、弁体40は例えば図5の(ロ)に示したよう
に、言わば中間に位置することになり、太陽熱温水器2
00側の温水に対する給水管500からの水の混合量は
少なくされるのである。
【0017】以上のようにして、感温体30の周囲に流
れる混合水の温度に応じた作動を感温体30が行なうの
で、切替バルブ100の流出口13から給湯器300に
向けて供給される湯温は略一定のものとなるのである。
実施例の切替バルブ100においては、この感温体30
をバルブ本体10内に収納して、この感温体30の位置
を調整ハンドル34によって調整するものであるから、
切替バルブ100から給湯器300に供給される温水の
温度は所定範囲内で調整・設定し得るものである。ま
た、例えば厳寒地の冬期においては、太陽熱温水器20
0を全く使用しない場合があり、このようなときに、太
陽熱温水器200やこれに対する配管等において水の凍
結による破壊が行われないようにするために、太陽熱温
水器200及びこれに連なる部分の水を完全に抜いてお
くことが行われる。このような場合に、調整ハンドル3
4を完全に緩めて感温体30が作動しないようにすべ
く、調整筒32を図3の下端に位置させて、給水管50
0からの水のみを給湯器300側に供給するようにして
おくものである。
【0018】
【実施例】次に、本発明に係る切替バルブ100を、図
面に示した実施例に従って説明すると、この切替バルブ
100は、図1に概略的に示したように、そのバルブ本
体10内に、給水管500に接続される第1流入口1
1、太陽熱温水器200に接続される第2流入口12、
及び給湯器300に接続される流出口13とを備えてい
るものである。具体的には、図2に示したように、この
切替バルブ100と、太陽熱温水器200、給湯器30
0及び湯水混合栓400とは、それぞれ供給管210、
供給管310、給湯管410及び給水管500によって
接続されるものである。なお、本実施例において採用し
た給湯器300は、風呂の湯の所謂追い焚きをも行うも
のであり、そのために、この給湯器300と風呂との間
は往復管路によって接続されているものである。
【0019】なお、この種のバルブは、湯水等の流れを
一方向に限定するために、所謂逆止弁を備えているのが
一般的であるが、本実施例においては、図3に示したよ
うに、第1流入口11及び第2流入口12のそれぞれの
内部に、逆止弁11a及び12aを備えているものであ
る。本実施例におけるこれらの逆止弁11a及び12a
は、供給圧力が1〜5kg/cm2 である給水管500
と、0.4〜0.8kg/cm2 である太陽熱温水器2
00とにそれぞれ接続される第1流入口11及び第2流
入口12内に収納されるものであり、それぞれその圧力
に対応するものとして構成してあることは当然である。
また、各太陽熱温水器200、給湯器300及び湯水混
合栓400には、水道水等を別途供給しなければならな
いものであるから、これらには、図2に示したように、
給水管500がそれぞれ接続されるものである。
【0020】さて、この切替バルブ100のバルブ本体
10内であるが、図3及び図4に示したように、第1流
入口11を介して太陽熱温水器200側に連通する給水
室21と、第2流入口12を介して給湯器300側に連
通する混合室22とが形成されているものであり、混合
室22は給水室21を略周回するような形で形成してあ
る。つまり、この給水室21は、図3及び図4に示した
ように、バルブ本体10の略中央部に位置するように形
成してあるものであり、そのために、この給水室21の
上下はバルブ本体10と一体的に形成した第1隔壁14
a及び第2隔壁14bによって囲まれているのである。
これらの第1隔壁14a及び第2隔壁14bには、図3
等において示したように、同一面積の開口が形成してあ
り、これらの開口内には受圧部材23が摺動可能に挿通
してある。
【0021】受圧部材23は、図3及び図4に示したよ
うに、中央がくびれた形状のものであり、上述したよう
に給水室21の両隔壁14a・14bに対して摺動可能
に配置されて、図示した上下両側にて混合室22内に露
出するとともに、その両側の受圧面23a・23bの面
積を同一としたものである。つまり、この受圧部材23
は、そのくびれた部分を給水室21内に露出させたもの
であって、この給水室21内の圧力が同じ面積の受圧面
23a及び23bに均等に係るようにしてあるものであ
り、上下に位置する混合室22内に向けて移動し得るも
のである。そして、この受圧部材23の図示上端には、
感温体30のアクチュエータ31の先端が係止され、図
示下部には、弁体40が一体的に形成してあるのであ
り、第2隔壁14b側の開口を第1弁孔15としたもの
である。
【0022】なお、この受圧部材23は、第1弁孔15
を有する第2隔壁14bの上方に位置する第1隔壁14
aをも連通するものであるから、この第1隔壁14aと
受圧部材23間はシール部材によってシールされている
ことは当然である。
【0023】感温体30は、図3に示したように、混合
室22の上部内に配置されて、その周囲が前述した調整
筒によって囲まれているものである。そして、この感温
体30と調整筒間にはスプリング33が介装してあるも
のであり、感温体30はこのスプリング33によって常
に図示下方側に付勢されるようになっている。勿論、こ
の感温体30は、前述したように、調整ハンドル34を
回転して調整筒を上動させたとき、スプリング33の付
勢力があったとしても、そのアクチュエータ31が弁体
40に直接作用しないようにすることができるのでもの
ある。つまり、調整ハンドル34は、バルブ本体10に
対する調整筒の位置を調整するものであるが、これによ
り、後述する感温体30の作動許容範囲を調整するもの
である。
【0024】感温体30のアクチュエータ31は、感温
体30の温度が高くなったときに伸長するものであり、
図3及び図4に示したように、受圧部材23の上部に係
止されているものである。そして、このアクチュエータ
31の先方側には、受圧部材23を介して弁体40が配
置してあるから、アクチュエータ31が伸長したとき受
圧部材23及び弁体40を押下するものである。
【0025】弁体40は、図3及び図4に示したような
形状を有して受圧部材23と一体化されているものであ
り、その下方に位置する混合室22内に収納した弁座部
材17との間に介装したスプリング41によって、常に
上動するように付勢されているものである。そして、こ
の弁体40の第1弁部40aは、図3及び図5の(イ)
に示したように、感温体30のアクチュエータ31によ
って受圧部材23を介して押下されていないときには、
スプリング41の作用によって第2隔壁14bの第1弁
孔15に密着するものであり、感温体30が作動したと
きには、図5の(ロ)の状態を経てから、図5の(ハ)
の状態となるものである。この図5の(ハ)の状態は、
弁体40が完全に押下された場合を示すものであり、こ
の弁体40の第2弁部40bによって弁座部材17の第
2弁孔16を完全に閉じているものである。
【0026】換言すれば、この弁体40は、感温体30
のアクチュエータ31による押下量に応じて次のような
切替えを行うものであり、これを図5の(イ)〜(ハ)
の各状態に応じて説明すると、以下の通りである。
【0027】(イ)弁体40が第2隔壁14bの第1弁
孔15を閉じているとき この状態は、太陽熱温水器200から供給される湯水の
温度が低すぎる場合か、切替バルブ100の使用初期に
おいて生ずるものであり、要するに感温体30の周囲に
湯水が流れない場合である。この場合には、第2隔壁1
4aの第1弁孔15は閉じられているが、弁座部材17
側の第2弁孔16は完全に開放されているから、太陽熱
温水器200から供給された湯水は第2流入口12から
弁座部材17内を通して第2弁孔16から混合室22内
に流入するのであり、混合室22内に配置してある感温
体30を温めながら給水室21の外周をまわって流出口
13から給湯器300側に流出するのである。
【0028】(ロ)弁体40が第1弁孔15と第2弁孔
16との中間にあるとき この状態は、混合室22内に流入してきた湯水により感
温体30が作動されたとき、つまりアクチュエータ31
が少し伸長したときに生ずるものであり、第1弁孔15
及び第2弁孔16は共に開放されることになるものであ
る。この場合には、太陽熱温水器200側からの湯水の
混合室22内への流入が許容されるとともに、給水管5
00側からの水の混合室22内への流入も許容されるの
である。この場合重要なことは、弁体40と、第1弁孔
15及び第2弁孔16との間に、流量調整を行う一種の
オリフィスが形成されることである。つまり、太陽熱温
水器200及び給水管500から送られてくる湯水及び
水は、それぞれその圧力が異なることが多いため、圧力
の高い方の流量を調整しないと、両者の混合室22内へ
の流入は不均衡となるのであるが、その調整は、弁体4
0の位置(感温体30の作動によって調整される)によ
って行われるものである。従って、この(ロ)の状態に
おいては、設定された温度の湯水が混合室22内で形成
されて、流出口13から給湯器300に向けて送り出さ
れるのである。なお、この温度調整は、調整ハンドル3
4の回動量によって行うことができるものである。
【0029】(ハ)弁体40が弁座部材17の第2弁孔
16を閉じているとき この状態は、太陽熱温水器200において形成される湯
水の温度が非常に高い場合に生じるものであり、一時的
のものである。つまり、この場合には、太陽熱温水器2
00からの温水が十分な温度を有しているから、すぐに
給水管500からの水が混合室22内に供給されること
になるものである。
【0030】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明においては、
上記実施例にて例示した如く、「給水管500に接続さ
れる第1流入口11、太陽熱温水器200に接続される
第2流入口12、及び給湯器300に接続される流出口
13とを備えたバルブ本体10と、このバルブ本体10
内に、第1流入口11に連通すべく略中央部に位置する
給水室21と、この給水室21と一対の隔壁14a・1
4bを隔てて隣接して給水室21を囲みながら流出口1
3に連通する混合室22とを形成して、給水室21の両
隔壁14a・14bに対して摺動可能に配置されて両側
にて混合室22内に露出するとともに、その両側の受圧
面23a・23bの面積を同一とした受圧部材23と、
この受圧部材23の一方に接続されて混合室22内の温
度を感知する感温体30と、受圧部材23の他方に一体
化されて感温体30とは反対側の混合室21内にて移動
する弁体40とを備えるとともに、この弁体40に近接
した隔壁14b側の孔を第1弁孔15とするとともに、
この第1弁孔15とは反対側に位置する混合室22内に
形成されて、弁体40によって開閉される第2弁孔16
とを備えたこと」にその構成上の特徴があり、これによ
り、圧力の低い太陽熱温水器からの湯水を給湯器に確実
に供給することができて、給湯器での熱湯の形成を少な
いエネルギーや電力で行えるようにすることができ、し
かも複雑な配管施工を行うことなく使用することのでき
る切替バルブ100を簡単な構成によって提供すること
ができるのである。
【0031】すなわち、本発明に係る切替バルブ100
によれば、通常低い圧力である太陽熱温水器200の湯
水を、給湯器300からの熱湯を作り出すのに利用する
ことにより、浴室や台所等において完全に使い切ること
ができるのであり、給湯器300において電気や燃料を
必要以上に使用する必要がなく、湯水を効率よく形成す
ることができるのである。
【0032】特に、この切替バルブ100は、これを太
陽熱温水器200と給湯器300間に単に接続すればよ
いものであり、既に設置してある太陽熱温水器200や
給湯器300、あるいはこれらの配管に大幅な変更を加
えることなく適用することができるのである。また、こ
の切替バルブ100によれば、給湯器300の一次側の
湯水として、圧力の弱い太陽熱温水器200において少
なくとも水道水よりも高い温度に形成された湯水を利用
できるのであって、これにより、給湯器300での熱湯
を形成するための電気や燃料の節約を行うことができる
のである。そして、太陽熱温水器200の湯水の温度が
非常に高い場合であっても、これに給水管500からの
水を自動的に混合して、給湯器300の作動に支障のな
い温度の湯水を当該給湯器300に供給することができ
るのである。
【0033】さらに、以上のような優れた効果を有する
切替バルブ100ではあるが、その全体の構成が非常に
シンプルであって、この切替バルブ100を簡単に製造
することができることは勿論、これを安価に提供するこ
とができて、産業上非常に有利なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る切替バルブの概略構成を示す斜視
図である。
【図2】同切替バルブが使用される一例を示した配管図
である。
【図3】同切替バルブの第1流入口及び第2流入口を通
る面で切断した縦断面図である。
【図4】同切替バルブの図2に示したのと直交する面で
切断した縦断面図である。
【図5】同切替バルブ内の弁体の作動を順を追って示す
部分断面図である。
【符号の説明】
10 バルブ本体 11 第1流入口 12 第2流入口 13 流出口 14a 第1隔壁 14b 第2隔壁 15 第1弁孔 16 第2弁孔 17 弁座部材 21 給水室 22 混合室 23 受圧部材 23a・23b 受圧面 30 感温体 31 アクチュエータ 40 弁体 100 切替バルブ 200 太陽熱温水器 300 給湯器 400 湯水混合栓 500 給水管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 太陽熱温水器または水道等の給水管から
    の温冷水、またはこれらを混合した温水を、給湯器に供
    給する切替バルブであって、 前記給水管に接続される第1流入口、太陽熱温水器に接
    続される第2流入口、及び前記給湯器に接続される流出
    口とを備えたバルブ本体と、 このバルブ本体内に、前記第1流入口に連通すべく略中
    央部に位置する給水室と、この給水室と一対の隔壁を隔
    てて隣接して前記給水室を囲みながら前記流出口に連通
    する混合室とを形成して、 前記給水室の両隔壁に対して摺動可能に配置されて両側
    にて前記混合室内に露出するとともに、その両側の受圧
    面の面積を同一とした受圧部材と、この受圧部材の一方
    に接続されて前記混合室内の温度を感知する感温体と、
    前記受圧部材の他方に一体化されて前記感温体とは反対
    側の前記混合室内にて移動する弁体とを備えるととも
    に、 この弁体に近接した前記隔壁側の孔を第1弁孔とすると
    ともに、この第1弁孔とは反対側に位置する前記混合室
    内に形成されて、前記弁体によって開閉される第2弁孔
    とを備えたことを特徴とする給湯器に対する太陽熱温水
    器の切替バルブ。
JP6774693A 1993-03-26 1993-03-26 給湯器に対する太陽熱温水器の切替バルブ Expired - Fee Related JPH0827065B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6774693A JPH0827065B2 (ja) 1993-03-26 1993-03-26 給湯器に対する太陽熱温水器の切替バルブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6774693A JPH0827065B2 (ja) 1993-03-26 1993-03-26 給湯器に対する太陽熱温水器の切替バルブ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06281247A JPH06281247A (ja) 1994-10-07
JPH0827065B2 true JPH0827065B2 (ja) 1996-03-21

Family

ID=13353823

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6774693A Expired - Fee Related JPH0827065B2 (ja) 1993-03-26 1993-03-26 給湯器に対する太陽熱温水器の切替バルブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0827065B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002364771A (ja) * 2001-06-07 2002-12-18 Ntc Industrial Co Ltd 熱動弁
KR101443039B1 (ko) * 2013-01-30 2014-09-23 (주)하이레벤 태양광발전설비의 냉각수 분배장치
CN104565454A (zh) * 2015-01-20 2015-04-29 四季沐歌(洛阳)太阳能有限公司 带温度记忆功能的太阳能恒温增压防烫伤混水阀

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62112951A (ja) * 1985-11-11 1987-05-23 Natl House Ind Co Ltd 給湯装置
JPH0756351B2 (ja) * 1991-07-12 1995-06-14 松下電器産業株式会社 湯水混合装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06281247A (ja) 1994-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE50100525D1 (en) Thermostatventil für sanitärarmaturen
CN202204138U (zh) 电热水器
JPH0827065B2 (ja) 給湯器に対する太陽熱温水器の切替バルブ
JP3201715U (ja) セラミックバルブ構造
US20220205682A1 (en) Smart circulation control instantaneous-heating storage heat exchanger
CN2830961Y (zh) 智能电热水器
JPH06241345A (ja) 太陽熱温水器と給湯器との定温切替バルブ
JPH0422209Y2 (ja)
JPS61114029A (ja) 給湯装置
JPS5822052Y2 (ja) 瞬間ガス湯沸器
JPH0213854Y2 (ja)
JPH048675B2 (ja)
KR200347480Y1 (ko) 보일러시스템의 3방향밸브
JPH0989281A (ja) 給湯器用太陽熱温水器接続ユニット
JPS61127979A (ja) 湯水混合栓
JPH0119010Y2 (ja)
CN100561070C (zh) 常压式液体加热器
JPH0463290B2 (ja)
JP2002310505A (ja) 外部温水機器利用給湯器
JPH1137488A (ja) 水道直圧式給湯機
JP2005282987A (ja) 補助熱源併用太陽温水器
KR870000100Y1 (ko) 보일러용 3-웨이밸브(3-way valve)
JP4001002B2 (ja) 電気温水器
CA2339669A1 (en) Faucet assembly with independent controls for temperature and flow rate
JP2006214623A (ja) 給湯システムの運転方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees