JPH08270257A - 制振装置 - Google Patents

制振装置

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JPH08270257A
JPH08270257A JP7607095A JP7607095A JPH08270257A JP H08270257 A JPH08270257 A JP H08270257A JP 7607095 A JP7607095 A JP 7607095A JP 7607095 A JP7607095 A JP 7607095A JP H08270257 A JPH08270257 A JP H08270257A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
damping
valve
brake cylinder
movable mass
building
Prior art date
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Pending
Application number
JP7607095A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyoshi Haniyuda
信良 羽生田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08270257A publication Critical patent/JPH08270257A/ja
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  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブレーキシリンダにより、パッシブ制御、ブ
レーキ作動を安定かつ確実に行う。 【構成】 建造物2に対して相対変位自在に支持される
可動マス1と、振動に応じてこの可動マスを駆動するア
クチュエータ6と、可動マスの変位に抵抗を与えるブレ
ーキシリンダ7と、このブレーキシリンダの左右の油室
12と13を連通する閉回路20に介装した減衰弁22
a,22bと、この減衰弁に並列に設けた遮断弁14
と、この閉回路の圧力が所定値以上になると作動油をリ
リーフするリリーフ弁18と、減衰弁と遮断弁の開閉を
切換える制御手段30とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビル等の建造物の制振装
置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、風や地震等による建造物の揺れを
抑制するための制振装置として、実開平4−11794
3号公報に開示されたものがある。
【0003】これは、図3〜図5に示すように、構造物
2に固定した支持台3に、構造物2に対して水平に相対
変位する可動マス1を摺動部材4を介して支持し、この
可動マス1の中央部に位置して、互いに直交する方向に
配置した2つのアクチュエータ6を連結し、これらアク
チュエータ6は支持台5により建造物2に固定し、これ
らアクチュエータ6を建造物2に入力する振動に対応し
て駆動することにより、可動マス1を振動と逆方向に移
動させ、この駆動反力により建造物2の振動を減衰する
ようになっている。
【0004】また、可動マス1と建造物2とを連結する
複数のブレーキシリンダ7を設け、これらブレーキシリ
ンダ7により可動マス1が限界ストローク付近に達した
ときなど、アクチュエータ6による駆動をやめると共
に、可動マス1の移動にブレーキをかけ、制振装置の損
傷を防止している。
【0005】このため、ピストンロッド10を介して可
動マス1に連結したブレーキシリンダ7は、ピストン9
により区画した左右の油室12と13が閉回路20によ
り接続され、この閉回路20の途中に遮断弁14が介装
され、また閉回路20を左右の放出チェック弁17を介
してリリーフ弁18によりタンク16と接続する。
【0006】遮断弁14を閉じると、ブレーキシリンダ
7の左右の油室12と13の連通が遮断され、リリーフ
弁18の設定圧に相当する圧力が発生し、この圧力に応
じた制動力で可動マス1の運動にブレーキをかけるので
ある。アクチュエータ6による駆動時には遮断弁14を
開いておき、ブレーキシリンダ7が抵抗とならないよう
にする。
【0007】なお、リリーフ弁18から逃がした作動油
については、吸込チェック弁15を介して閉回路20に
吸い戻す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この制
振装置にあっては、ブレーキシリンダ7による制動時以
外には、可動マス1の運動に適度な減衰抵抗を付与し
て、その慣性反力により建造物2の振動を減衰するとい
うパッシブ制御を行うことができず、このため、アクチ
ュエータ6が故障したときなど、せっかくブレーキシリ
ンダ7がありながら、制振作動のためにこれを有効に働
かせることができない。
【0009】また、ブレーキ作動時など遮断弁14の開
閉により、ブレーキシリンダ7による制動力が大きく変
化するため、この開閉より可動マス1や建造物2に大き
な加速度が加わり、制振装置を損傷させる恐れもあっ
た。
【0010】本発明はこのような問題を解決することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、建造物に
対して相対変位自在に支持される可動マスと、建造物の
振動に応じてこの可動マスを駆動するアクチュエータと
を備えた制振装置において、前記可動マスの変位に抵抗
を与えるブレーキシリンダと、このブレーキシリンダの
左右の油室を連通する閉回路に介装した減衰弁と、この
減衰弁に並列に設けた遮断弁と、この閉回路の圧力が所
定値以上になると作動油をリリーフするリリーフ弁と、
前記減衰弁と遮断弁の開閉を切換える制御手段とを備え
る。
【0012】第2の発明は、第1の発明において、前記
減衰弁は互いに並列に複数の減衰弁が介装される。
【0013】第3の発明は、第1または第2の発明にお
いて、前記リリーフ弁は前記各油室に対してそれぞれリ
リーフ設定圧の異なるものが配置される。
【0014】
【作用】第1の発明において、アクチュエータによる制
振動作中は、遮断弁を開いてブレーキシリンダの作動抵
抗が無いようにするか、あるいは、遮断弁を閉じ、減衰
弁を開いて、適度な減衰力を付与することにより、アク
チュエータが必要とする最大出力を低減する。
【0015】次に、アクチュエータによる制振動作を停
止しているときには、遮断弁を閉じて減衰弁を開くこと
により、可動マスの変位に伴いブレーキシリンダから作
動油が移動し、減衰弁を通過するときに所定の減衰力が
発生し、この減衰力に応じて可動マスの動きをパッシブ
制御し、建造物の運動エネルギを消費することにより建
造物の振動を減衰する。
【0016】また、可動マスの変位が過大な加振入力に
よりストロークエンドに達する恐れのあるときなど、減
衰弁も閉じることにより、作動油の流通は遮断される。
このため、ブレーキシリンダにはリリーフ弁の設定圧に
相当する大きな圧力が発生し、可動マスの運動にブレー
キをかけ、ストロークエンドに到達することより生じる
損傷等を未然に防止する。
【0017】第2の発明では、パッシブ制御時に複数の
減衰弁を選択的に開くことにより、ブレーキシリンダの
発生する減衰特性を振動に対応して最適な状態に制御す
ることができる。
【0018】第3の発明では、異なったリリーフ設定圧
としたリリーフ弁により、シリンダの作動方向によって
異なったブレーキ特性を付与できる。
【0019】
【実施例】図1は本発明の実施例であり、ここにはブレ
ーキシリンダ7の油圧回路を示すが、ブレーキシリンダ
7と可動マス1との連結、並びに可動マス1を駆動する
アクチュエータ6については、図3、図4と同一の構成
のため、図示は省略することにする。
【0020】ブレーキシリンダ7の閉回路20には、遮
断弁14と並列に、この実施例では2つの減衰弁22
a,22bが介装され、各減衰弁22a,22bには直
列にオリフィス23a,23bが設けられる。
【0021】そして、これら遮断弁14と、減衰弁22
a,22bの開閉を制御するためコントローラ30が設
けられ、コントローラ30はアクチュエータ6によるア
クティブ制御時には、遮断弁14を開き、減衰弁22
a,22bを閉じ(ただし開いてもよい)、アクチュエ
ータ6の駆動を停止しているときのパッシブ制御時には
遮断弁14を閉じ、減衰弁22a,22bを選択的に開
き、また、ブレーキ作動時には遮断弁14と減衰弁22
a,22bを共に閉じる。
【0022】なお、上記した減衰弁22a,22bとし
ては、発生減衰力を可変的に制御できる可変絞りを含む
ものであってもよい。
【0023】以上のように構成され、その他、図3〜図
5と同一部位には同一符号を付し、次に作用を説明す
る。
【0024】アクチュエータ6を作動させて可動マス1
を建造物2の揺れに対応して駆動し、アクティブ制御す
るときは、コントローラ30は遮断弁14を開き、この
ためブレーキシリンダ7の左右の油室12と13には自
由に作動油が流通し、ブレーキシリンダ7はアクチュエ
ータ6の作動に抵抗とはならない。
【0025】なお、アクティブ制御の際にも遮断弁14
を閉じ、減衰弁22a,22bを開くことにより、適度
な減衰力を与えることで、アクチュエータが必要とする
最大出力を低減でき、アクチュエータの小型化が図れ
る。
【0026】これに対して、アクチュエータ6の作動を
停止し、可動マス1の動きにブレーキシリンダ7が抵抗
を付与しパッシブ制御するときは、遮断弁14を閉じ、
減衰弁22a,22bを選択的に開く。つまり、大きな
減衰力を発生させるときは、例えば一方の減衰弁22a
を開き、それよりも小さい減衰力を発生させるときは両
方の減衰弁22a,22bを開く。
【0027】この状態では、ブレーキシリンダ7の左右
の油室12と13には、減衰弁22a,22bを経由し
て作動油が流通し、このときオリフィス23a,23b
により減衰抵抗が発生し、ブレーキシリンダ7が可動マ
ス1の変位に抵抗を与え、建造物の運動エネルギを消費
することにより、建造物2の振動を減衰する。
【0028】さらに、ブレーキ作動時には、遮断弁14
を閉じると共に減衰弁22a,22bを閉じる。これに
より、ブレーキシリンダ7にはリリーフ弁18の設定圧
に相当する圧力が発生し、この圧力に応じて可動マス1
の変位に大きな制動力が働く。
【0029】このブレーキ作動は過大な加振入力の作用
時など、可動マス12の動きが大きくなり、ストローク
エンドに達して構造物や制振装置自体を損傷する恐れの
あるときに実施され、可動マス12の過大な変位に適正
な制動をかけられる。
【0030】また、このように、ブレーキシリンダ7の
発生減衰力は、パッシブ制御時とブレーキ作動時、さら
に遮断弁14の開放時とで段階的に制御できるので、こ
れらの切換時に可動マス2に大きな加速度がかかるを防
止でき、損傷などを確実に回避できる。
【0031】次に他の実施例について説明する。図2の
実施例は、並列回路15a,15bについて、それぞれ
リリーフ通路24a,24bを設け、これらにリリーフ
弁25a,25bをそれぞれ介装し、これらリリーフ弁
25a,25bの設定圧を変化させるようにしたもので
ある。
【0032】このようにすると、ブレーキ作動時にシリ
ンダ11の作動方向によって異なったリリーフ圧とな
り、作動方向に応じて制動特性を変化させられる。
【0033】また、シリンダ11が両ロッドタイプでは
なく、受圧面積の異なる片ロッドタイプの場合には、シ
リンダ受圧面積比に応じてリリーフ弁25a,25bの
設定圧を変えることにより、シリンダ作動方向によら
ず、発生する制動力を同一にすることができる。
【0034】なお、以上の実施例ではアクチュエータ6
として油圧シリンダを用いたが、電動モータとボールネ
ジなどの電動アクチュエータを備えることもできる。
【0035】
【発明の効果】第1の発明によれば、アクチュエータに
よる制振動作中は遮断弁を開き、ブレーキシリンダが抵
抗とならないようにするが、アクチュエータの作動を停
止しているときは、遮断弁を閉じると共に減衰弁を開く
ことにより、可動マスの変位に対して減衰弁による減衰
力を発生させ、この減衰力に応じて可動マスの動きをパ
ッシブ制御し、建造物の運動エネルギを消費することに
より、建造物の振動を減衰できる。また、可動マスの変
位が過大な加振入力によりストロークエンドに達する恐
れのあるときなど、減衰弁も閉じることにより、ブレー
キシリンダにはリリーフ弁の設定圧に相当する大きな圧
力が発生し、可動マスの運動にブレーキをかけ、ストロ
ークエンドに到達することより生じる損傷等を未然に防
止できる。そして、ブレーキシリンダ作動時の発生減衰
力を、パッシブ制御時とブレーキ作動時、さらに遮断弁
の開放時とで段階的に制御できるので、これらの切換時
に可動マスに大きな加速度がかかるを防止でき、損傷な
どを確実に回避できる。
【0036】第2の発明によれば、パッシブ制御時に複
数の減衰弁を選択的に開くことにより、ブレーキシリン
ダの発生する減衰特性を振動に対応して最適な状態に制
御することができる。
【0037】第3の発明によれば、異なったリリーフ設
定圧としたリリーフ弁により、シリンダの作動方向によ
って異なったブレーキ特性を付与したり、あるいはブレ
ーキシリンダが片ロッドシリンダのときに、作動方向に
よらず同一のブレーキ特性を付与することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す油圧回路図であ
る。
【図2】第2の実施例の要部を示す油圧回路図である。
【図3】従来の制振装置の平面図である。
【図4】同じくその側面図である。
【図5】同じくその油圧回路図である。
【符号の説明】
1 可動マス 2 建造物 6 アクチュエータ 7 ブレーキシリンダ 14 遮断弁 18 リリーフ弁 20 閉回路 22a,22b 減衰弁 23a,23b オリフィス 25a,25b リリーフ弁 30 コントローラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建造物に対して相対変位自在に支持され
    る可動マスと、建造物の振動に応じてこの可動マスを駆
    動するアクチュエータとを備えた制振装置において、前
    記可動マスの変位に抵抗を与えるブレーキシリンダと、
    このブレーキシリンダの左右の油室を連通する閉回路に
    介装した減衰弁と、この減衰弁に並列に設けた遮断弁
    と、この閉回路の圧力が所定値以上になると作動油をリ
    リーフするリリーフ弁と、前記減衰弁と遮断弁の開閉を
    切換える制御手段とを備えることを特徴とする制振装
    置。
  2. 【請求項2】 前記減衰弁は互いに並列に複数の減衰弁
    が介装される請求項1に記載の制振装置。
  3. 【請求項3】 前記リリーフ弁は前記各油室に対してそ
    れぞれリリーフ設定圧の異なるものが配置される請求項
    1または2に記載の制振装置。
JP7607095A 1995-03-31 1995-03-31 制振装置 Pending JPH08270257A (ja)

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JP7607095A JPH08270257A (ja) 1995-03-31 1995-03-31 制振装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114704588A (zh) * 2022-01-26 2022-07-05 陈昱洲 一种并联阻尼支路阻尼减振装置
JP2022532633A (ja) * 2019-06-20 2022-07-15 中車青島四方机車車輛股▲フン▼有限公司 セミアクティブアンチヨーダンパ、制振システム、および車両

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