JPH08270249A - 重層型駐輪装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 重層型駐輪装置の提供。 【構成】 架構ＳＳ１と、走行装置ＲＧと、昇降駆動装
置ＥＧと、昇降ケージＥＣと、駐輪架台ＰＴとから成る
重層型駐輪装置であって、架構は、単列重層タワー型用
架構の構造で、最上層Ｙ梁は先端を繋梁で接合し中間に
走行用モノレールＲＲが設置され、走行装置は、モノレ
ールにモータ直結、歯車連動式走行車輪を設けたもので
ある。昇降駆動装置は、走行装置に懸垂され、巻上装置
が設けられ、最上層のモノレールによって水平移動す
る。昇降ケージは、昇降ケージ架台横行装置が組み込ま
れ、フレーム上部の中央にワイヤーロープシーブを組み
入れて巻上作動し、昇降ケージが所要の駐輪架台の横行
装置に接続し停止すると両横行装置は連動して同一方向
に作動し積載車を移動する。駐輪架台は、チェーン連動
式ローラコンベヤ型横行装置が組み込まれ、昇降ケージ
の連結と同時に作動する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は駐輪装置、詳しくは重層
型駐輪装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】自転車の特性は小型軽量で機能的であ
り、安価であると共に補修に便利であり、市民生活に密
着した地域社会での効用は大きい。人口稠密度の高い都
市部においては鉄道通勤、通学や公共施設、私企業施設
への集散に極めて有効に利用されている反面、これ等建
物周辺或は駅舎付近の空地、路肩には所かまわず蝟集し
た自転車の膨大な数量に一般の交通不安、不便を生じ市
民生活を圧迫している事実がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかるに、現状におけ
る行政も企業もこれに対しては黙して語らず無策の状態
が続いている。市民の日常生活の安全、災害時の交通上
の混乱を防ぎ、都市景観の整備を考慮した対策を考える
必要がある。即ち、上述のように膨大な数量の自転車を
駐留するための駐輪装置としては適当なものが無かっ
た。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、上述の現状を
打破するため、第１の発明として、架構と、走行装置
と、昇降駆動装置と、昇降ケージと、駐輪架台とから成
る重層型駐輪装置であって、前記架構は、単列重層タワ
ー型用架構の構造で、主フレームは自転車全長をＹフレ
ーム１スパンとし全列数よりＸフレームスパンを決め、
Ｘ、Ｙ方向１スパン多層のラーメン構造とされ、最上層
Ｙ梁は先端を繋梁で接合し中間に走行用モノレールが設
置されており、前記走行装置は、前記モノレールにモー
タ直結、歯車連動式走行車輪を設けたものであり、前記
昇降駆動装置は、前記走行装置に懸垂され、一体型とし
てモータ直結、ワイヤーロープドラム回転式とされ、ワ
イヤードラムを軸方向に移動し乍ら回転することにより
ロープ引出口を一定とする巻上装置が設けられ、前記昇
降ケージは定位置を維持しながら昇降作動が行われ、最
上層の前記モノレールによって水平移動するようになっ
ており、前記昇降ケージは、ケージ下部の架台内にモー
タ直結のチェーン連動式ローラコンベヤ型昇降ケージ架
台横行装置が組み込まれ、フレーム上部の中央にワイヤ
ーロープシーブを組み入れて巻上作動し、その昇降ケー
ジが所要の前記駐輪架台の横行装置に接続し停止すると
前記昇降ケージ架台横行装置の作動と同時に昇降ケージ
連結装置が作動し、前記両横行装置は連動して同一方向
に作動し積載車を移動するようになっており、前記駐輪
架台は、フレームＸ梁上に並列して設置され、前記昇降
ケージ架台横行装置と同方式のチェーン連動式ローラコ
ンベヤ型横行装置が組み込まれ、前記昇降ケージの連結
と同時に作動するようになっている重層型駐輪装置を提
供し、第２の発明として、架構と、走行装置と、昇降駆
動装置と、昇降ケージと、駐輪架台とから成る重層型駐
輪装置であって、前記架構は、複列重層ヤード型用架構
の構造で、主フレームは対面するフレームを最上層梁で
連続し、中央にモノレールが設置され、その下面を走行
路とし、フレーム間を垂直昇降路とし、各層フレーム梁
に前記駐輪架台を並列設置するようになっており、前記
走行装置は、前記モノレールにモータ直結、歯車連動式
走行車輪を設けたものであり、前記昇降駆動装置は、前
記走行装置に懸垂され、一体型としてモータ直結、ワイ
ヤーロープドラム回転式とされ、ワイヤードラムを軸方
向に移動し乍ら回転することによりロープ引出口を一定
とする巻上装置が設けられ、前記昇降ケージは定位置を
維持しながら昇降作動が行われ、最上層の前記モノレー
ル走行梁によって水平移動するようになっており、前記
昇降ケージは、ケージ下部の架台内にモータ直結のチェ
ーン連動式ローラコンベヤ型昇降ケージ架台横行装置が
組み込まれ、フレーム上部の中央にワイヤーロープシー
ブを組み入れて巻上作動し、その昇降ケージが所要の前
記駐輪架台の横行装置に接続し停止すると前記昇降ケー
ジ架台横行装置の作動と同時に昇降ケージ連結装置が作
動し、前記両横行装置は連動して同一方向に作動し積載
車を移動するようになっており、前記駐輪架台は、フレ
ームＸ梁上に並列して設置され、前記昇降ケージ架台横
行装置と同方式のチェーン連動式ローラコンベヤ型横行
装置が組み込まれ、昇降ケージ連結と同時に作動するよ
うになっている重層型駐輪装置を提供しようとするもの
である。

【０００５】

【作用】本発明による重層型駆動装置は建物周辺、路肩
等狭小空地を利用した高能率の駐輪装置を提供すること
が可能となり、具体的には下記の作用がある。 機構が単純で入出庫車体を直接移動する高能率作動
方式とすることができる。 立地条件、用途に適応して単列重層或は複列重層型
によって対応することができる。 マイクロコンピューター制御方式によりワンタッチ
押ボタン操作方式を採用することができる。 架構、基礎構造及び機械装置の設備費、経常経費を
低減することができる。 本構造装置を重荷重型とすれば自動２輪車用装置と
して設計することができる。

【０００６】

【実施例】以下、本発明による重層型駐輪装置の実施例
について図面を参照して説明する。 第１実施例：まず、前記第１の発明に対応する第１実施
例について図１乃至図５を参照して説明する。図１は単
列重層タワー型駐輪装置を示すものであって、（Ａ）は
Ｙ通り断面図、（Ｂ）はＸ₁通り断面図、（Ｃ）はＳＬ
平面図、（Ｄ）はＴＳＬ梁伏図であり、図２は走行装置
ＲＧ及び昇降駆動装置ＥＧの組立図であって、（Ａ）は
（Ｂ）のＡ−Ａ断面図、（Ｂ）は（Ａ）のＢ−Ｂ断面図
であり、図３はタワー型駐輪装置専用の昇降ケージＥＣ
の組立図であって、（Ａ）は（Ｂ）のＢ−Ｂ断面図、
（Ｂ）は（Ａ）のＡ矢視図であり、図４は昇降ケージＥ
Ｃの下部の昇降ケージ架台横行装置ＥＴの組立図であっ
て、（Ａ）は平面図、（Ｂ）は（Ａ）のＡ−Ａ断面図、
（Ｃ）は（Ａ）のＢ−Ｂ断面図、（Ｄ）は（Ａ）のＣ−
Ｃ断面図であり、図５はフレーム梁上に並列設置する駐
輪架台及びその横行装置ＰＴの組立図であって、（Ａ）
は平面図，（Ｂ）は（Ａ）のＡ−Ａ断面図、（Ｃ）は
（Ａ）のＢ−Ｂ断面図、（Ｄ）は（Ｅ）のＣ−Ｃ断面
図、（Ｅ）は（Ｄ）のＤ−Ｄ断面図、（Ｆ）は（Ｂ）の
Ｅ−Ｅ断面図である。

【０００７】第１実施例の重層型駐輪装置は、架構ＳＳ
１と、走行装置ＲＧと、昇降駆動装置ＥＧと、昇降ケー
ジＥＣと、駐輪架台ＰＴとから成るものであって、図１
に示されるように、単列５台、６層の収容台数３０台
で、昇降駆動装置ＥＧを１基配置したもので、架構全高
を８ｍ以下とし工作物に該当するとして開放型構造と
し、自転車が小型軽量で極めて発錆し易いこと等を考慮
して最小限の防水、防風対策として屋根と外壁を三方に
設けたものである。前記架構ＳＳ１は、図１に示すよう
に、単列タワー型用架構の構造で、主フレームは自転車
全長をＹフレーム１スパンとし全列数よりＸフレームス
パンを決めた、Ｘ、Ｙ方向１スパン６層のラーメン構造
とされている。主柱１、２は柱脚固定としＸ梁３、Ｙ梁
４は柱貫通形接合とし、現場接合部には高力ボルトを使
用する。最上層Ｙ梁５は先端を繋梁で接合し中間に走行
用モノレールＲＲが設置されている。前記走行装置ＲＧ
は、モノレールＲＲにモータ直結、歯車連動式走行車輪
を設けたものである。前記昇降駆動装置ＥＧは、前記走
行装置ＲＧに懸垂され、一体型としてモータ直結、ワイ
ヤーロープドラム回転式とされ、ワイヤードラムを軸方
向に移動し乍ら回転することによりロープ引出口を一定
とする巻上装置が設けられ、前記昇降ケージＥＣは定位
置を維持しながら昇降作動が行われ、最上層のモノレー
ルＲＲによって水平移動するようになっている。前記昇
降ケージＥＣは、昇降ケージＥＣの下部の架台内にモー
タ直結のチェーン連動式ローラコンベヤ型昇降ケージ架
台横行装置ＥＴが組み込まれ、フレーム上部の中央にワ
イヤーロープシープを組み入れて巻上作動し、その昇降
ケージＥＣが所要の駐輪架台横行装置ＰＴに接続し停止
すると、昇降ケージ架台横行装置ＥＴの作動と同時に昇
降ケージ連結装置ＴＰが作動、歯車装置が連動し、両横
行装置は連動、同一方向に作動し積載車を移動するよう
になっている。前記駐輪架台及びその横行装置ＰＴは、
フレームＸ梁３上に並列して設置する。昇降ケージ架台
横行装置ＥＴと同方式のチェーン連動式ローラコンベヤ
型横行装置ＰＴが組み込まれ、前記昇降ケージＥＣの連
結と同時に作動するようになっている。架台上にはガー
ドレール８９を設け駐輪時と移動時の車体の転倒を防止
するようになっている。

【０００８】以下、各装置の構造の詳細を説明する。 走行装置ＲＧ及び昇降駆動装置ＥＧについて 図２は（水平）走行装置ＲＧ及び（垂直）昇降駆動装置
ＥＧの組立図である。走行装置ＲＧは架構ＳＳ１の最上
層Ｙ梁５によって支持されるモノレールＲＲに設置す
る。Ｉ形鋼を使用したモノレールＲＲの両側面にハンガ
ー１５、１６を設けＭＣナイロン製走行車輪１７を取付
ける。ハンガー１６の中央に駆動モータ１９を取り付け
る。モータは出力軸に主動歯車２１を固定する。ハンガ
ー１６に車輪軸２２を固定、連動歯車２３を嵌入、走行
車輪１７を嵌合し固定する。昇降駆動装置ＥＧは走行装
置ＲＧのハンガー１５、１６の下面にワイヤーロープド
ラム軸受台２６を取り付け一体とする。ドラム２７と回
転軸２８を挿入しドラムボスに固定したキー２９により
回転軸の溝を軸方向に滑動する。固定ねじ軸３０を軸受
の外端側から回転軸２８に嵌入、メタル３１により支持
する。ねじ部分はドラムボスのねじに嵌入させ外端をキ
ャップ３２に嵌入固定する。ドラム軸受台内端ボスにロ
ーラ軸受３４、セットリング３５を嵌入してフランジ３
６をボルト締め固定する。モータ３７の出力軸を回転軸
に嵌入、ドラムに直結する。ワイヤーロープ３９は一端
を軸受台に固定、一端をドラム端部に取り付ける。ドラ
ム溝ピッチは固定ねじ軸に同じとする。従ってドラムは
回転横移動してもロープ引出口の定位置は変わらない。

【０００９】昇降ケージＥＣについて 図３はタワー型駐輪装置専用の昇降ケージＥＣの組立図
である。昇降ケージ架台横行装置ＥＴを組み込んだ下部
分のＴ形架台と上部分のＴ形支持梁、同連結材を接合し
て昇降ケージＥＣの構造とする。支持梁の略中央の平衡
位置にケージ吊上用シーブ４８を取り付ける。上部支持
梁４１は夫々の端部から連結材（ステイ）４２で下部の
横行架台４３と同受梁４４に接合する。支持梁の平衡位
置にシーブ軸受ボス４５を設ける。シーブ４８に玉軸受
４９を介してシーブ軸５２を嵌入し固定する。架台４３
の先端ローラ軸の外端に昇降ケージ連結装置ＴＰを設け
る。軸端にばね５５を嵌入したクロークラッチ付フック
５６を挿入してクラッチ固定部５７をセットする。後輪
位置に転倒防止移動用ラック９１を設ける。図４は昇降
ケージＥＣの下部の昇降ケージ架台横行装置ＥＴの組立
図である。昇降ケージ架台横行装置ＥＴは、角形鋼管を
加工した架台躯体４３の中央溝に両端ローラ５９、中間
ローラ６０を配置し、隣接溝に両端スプロケット６１、
中間スプロケット６２を配列し、回転軸６３で夫々接合
し固定する。チェーン６５をスプロケット列上端を連結
し駆動モータ回転力によりローラ列を連動回転して積載
車を前後に移動する。チェーンの下部数個所にテンショ
ンローラ６６を設け軸６７を架台に固定する。回転軸６
３は架台に嵌入した軸受メタル６８で支持する。架台受
梁４４にギヤードモータ６９を溶接合したシートプレー
ト７０上に設置する。モータ出力軸キー７１で主動歯車
軸７２と連結し、主動歯車７３、端ローラ５９、端スプ
ロケット６１を嵌入し連結する。

【００１０】駐輪架台及びその横行装置ＰＴについて 図５はフレーム梁上に並列設置する駐輪架台及びその横
行装置ＰＴの組立図である。フレームＸ₀−Ｘ₁梁に直交
し駐輪の必要最小限幅をピッチとして架台７７を設置
し、従動式横行装置、同連動歯車装置を組み込んだもの
である。昇降ケージＥＣが所望の駐輪架台に到着する
と、横行装置を始動し、同時に昇降ケージ連結装置ＴＰ
のフック５６が回転し駐輪架台ＰＴに軸７９に嵌合した
ローラ７８を掛け、昇降ケージＥＣを引き寄せ連結する
（図３参照）。架台接続部にギヤボックスカバー８０を
設け、遊歯車８１を嵌入、軸８２を挿入し、キーにより
ローラ５９、スプロケット６１を嵌合固定する。軸の外
端は架台に嵌め込んだ軸受６８で支持する。遊歯車８１
に連動して従動歯車８４、同軸８５を設け、転動防止ロ
ーラ８６、スプロケット６１を嵌入取り付ける。ローラ
ボックスにはその他ローラ５９、チェーンボックスには
スプロケット６１を配列し、チェーン８７で連動して従
動式横行装置ＰＴとする。従って、昇降ケージＥＣの架
台と駐輪架台ＰＴとを連結させると、主動歯車７３の回
転力は遊歯車８１、従動歯車８４に伝達し、横行装置は
連動してローラ上の車体を移動する。ローラボックスよ
り前方にはトレンチ８８を設け、前輪を自由回転して前
後進する。従動歯車軸８５に取り付けた突起付ローラ８
６は、入庫前進時の前輪はこれを乗り越え、前輪先端が
ガードレール８９に接して停止後もローラ８６が後輪後
方に当たるまで回転し、転動防止の働きをして横行装置
を停止する。架台の両側には車体の前後進ガイドと駐輪
時の転倒防止用ガードレール８９を設ける。

【００１１】第２実施例：つぎに、前記第２の発明に対
応する第２実施例について図２乃至図６を参照して説明
する。図２乃至図５は第１実施例について説明したもの
と同じであり、図６は複列重層ヤード型駐輪装置を示す
ものであって、（Ａ）はＹ通り断面図、（Ｂ）はＸ₁通
り断面図、 （Ｃ）はＳＬ平面図、（Ｄ）はＴＳＬ梁伏
図である。

【００１２】第２実施例の重層型駐輪装置は、架構ＳＳ
２と、走行装置ＲＧと、昇降駆動装置ＥＧと、昇降ケー
ジＥＣと、駐輪架台ＰＴとから成るものであって、図６
に示すように、複列３台、６層の収容台数３６台のヤー
ド型装置で外構を建家型としたものであって、第１実施
例のタワー型駐輪装置を対向複列構造としたもので、敷
地の条件によって架構フレームを延長し装置の大型化を
図るのに有利である。前記架構ＳＳ２については、図６
に示すような複列重層ヤード型用架構の構造で、主フレ
ームは対面するフレームを最上層梁で連続し、中央にモ
ノレールが設置され、その下面を走行路とし、フレーム
間を垂直昇降路とし、各層フレーム梁に前記駐輪架台を
並列設置するようになっている。前記走行装置ＲＧ、前
記昇降駆動装置ＥＧ、前記駐輪架台及びその横行装置Ｐ
Ｔについては、構造機能は全て第１実施例のものに共通
し、前記昇降ケージＥＣ、昇降ケージ架台横行装置ＥＴ
及び昇降ケージ連結装置ＴＰは両面用に設計される。

【００１３】つぎに、駐輪装置の作動について図７及び
図８を参照して説明する。図７は駐輪装置作動方式図表
であり、図８は操作盤の正面図である。 操作、作動 １） 図７の作動方式図表は第１実施例の単列５台、６
層の駐輪装置の入出庫操作及び作動方式を図表にしたも
のである。 ２） 駐輪作動方式は、第１及び第２の実施例のフレー
ムの構造と、昇降ケージを片面又は両面用とする他は共
通の構造、機能を持つ。 ３） 図８に示す操作盤を、フレーム２層目梁の側面、
各列毎に配置する。 ４） 作動は全てマイクロコンピュータ制御を行い、利
用者は押ボタンワンタツチ操作によって使用する。 入庫（入庫例２Ｌ・５Ｓ） １） 入場後直ちに操作盤上より入庫位置を確認する。 ２） 操作盤入庫指示２Ｌ（入）点灯、走行装置ＲＧが
作動、昇降ケージＥＣは（２Ｌ・６Ｓ）に走行移動し、
定位置に停止する。 ３） 定位置確認ブザー後、昇降駆動装置ＥＧ作動し、
昇降ケージＥＣが降下する。 ４） 昇降ケージＥＣが１Ｆ到着しブザーによって確認
すると、入庫車後輪に施錠、積載する。 ５） 操作盤指示（２Ｌ・５Ｓ）点灯、昇降ケージＥＣ
上昇、（５Ｓ）に到着しブザー発信。 ６） 直ちに昇降ケージ架台横行装置ＥＴ作動、昇降ケ
ージ連結装置ＴＰが作動し駐輪架台及びその横行装置Ｐ
Ｔが作動すると、昇降ケージ架台横行装置ＥＴ上の入庫
車はローラ、トレンチ上を移動、ガードレールに従って
停止、突起ローラが作用して作動停止する。 ７） 入庫完了すると、昇降ケージ架台横行装置ＥＴを
反対方向（後進）に作動して昇降ケージ連結装置ＴＰの
フックを９０°回転し連結を解除する。昇降ケージＥＣ
をフリーにしブザーにより確認すると直ちに昇降駆動装
置ＥＧが作動し、昇降ケージＥＣを上昇して（２Ｌ・６
Ｓ）の定位置に到り停止する。次の入出庫のため走行移
動態勢に入る。 ８） 入庫車がＰＴ上駐輪すると操作盤上の駐輪番号の
点灯を確認して退場する。 出庫（出庫例４Ｌ・３Ｓ） １） 入場後直ちに操作盤上より自己駐輪車の位置を確
認する。 ２） 操作盤で出庫指示（出）（４Ｌ・３Ｓ）を押す。
走行装置ＲＧ作動、昇降ケージＥＣは水平移動し（４Ｌ
・６Ｓ）の定位置に停止する。 ３） ブザー警報後、昇降駆動装置ＥＧ作動、昇降ケー
ジＥＣを降下（３Ｓ）に到着する。 ４） 定位置ブザー警報後、昇降ケージ架台横行装置Ｅ
Ｔが作動、同時に昇降ケージ連結装置ＴＰが作動して駐
輪架台及びその横行装置ＰＴと連結する。歯車連動装置
が連動して直列する主、従横行装置ＥＴとＰＴとが連動
作動する。 ５） 車体はローラ、ガードレールに誘導されて後進
し、駐輪架台及びその横行装置ＰＴより昇降ケージ架台
横行装置ＥＴに移動する。転倒防止用突起ローラは車体
の進行方向に回転し障害にならない。 ６） 昇降ケージ架台横行装置ＥＴ上に移動完了すると
即時昇降ケージ架台横行装置ＥＴを反対方向に作動、昇
降ケージ連結装置ＴＰのフックを９０°回転し連結を解
除、ブザーで警報する。 ７） 即時昇降駆動装置ＥＧが作動、昇降ケージＥＣを
降下し１Ｆに着床する。 ８） ブザーを確認して昇降ケージ架台横行装置ＥＴ上
の車体を降下（出）、（４Ｌ・３Ｓ）を消灯、確認して
車体と共に退場する。 ９） 同時に昇降駆動装置ＥＧ作動、昇降ケージＥＣは
上昇し（４Ｌ・６Ｓ）の定位置に停止し、次の作動指示
に従う。

【００１４】

【発明の効果】本発明による重層型駐輪装置は、上述の
ように構成されているので、市民の日常生活の安全、災
害時の交通上の混乱を防ぎ、都市景観の整備を考慮した
ものとすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】単列重層タワー型駐輪装置を示すものであっ
て、（Ａ）はＹ通り断面図、（Ｂ）はＸ₁通り断面図、
（Ｃ）はＳＬ平面図、（Ｄ）はＴＳＬ梁伏図である。

【図２】走行装置ＲＧ及び昇降駆動装置ＥＧの組立図で
あって、（Ａ）は（Ｂ）のＡ−Ａ断面図、（Ｂ）は
（Ａ）のＢ−Ｂ断面図である。

【図３】タワー型駐輪装置専用の昇降ケージＥＣの組立
図であって、（Ａ）は（Ｂ）のＢ−Ｂ断面図、（Ｂ）は
（Ａ）のＡ矢視図である。

【図４】昇降ケージＥＣの下部の昇降ケージ架台横行装
置ＥＴの組立図であって、（Ａ）は平面図、（Ｂ）は
（Ａ）のＡ−Ａ断面図、（Ｃ）は（Ａ）のＢ−Ｂ断面
図、（Ｄ）は（Ａ）のＣ−Ｃ断面図である。

【図５】フレーム梁上に並列設置する駐輪架台及びその
横行装置ＰＴの組立図であって、（Ａ）は平面図，
（Ｂ）は（Ａ）のＡ−Ａ断面図、（Ｃ）は（Ａ）のＢ−
Ｂ断面図、（Ｄ）は（Ｅ）のＣ−Ｃ断面図、（Ｅ）は
（Ｄ）のＤ−Ｄ断面図、（Ｆ）は（Ｂ）のＥ−Ｅ断面図
である。

【図６】複列重層ヤード型駐輪装置を示すものであっ
て、（Ａ）はＹ通り断面図、（Ｂ）はＸ₁通り断面図、
（Ｃ）はＳＬ平面図、（Ｄ）はＴＳＬ梁伏図である。

【図７】駐輪装置作動方式図表である。

【図８】操作盤の正面図である。

【符号の説明】

ＳＳ１：架構 ＳＳ２：架構 ＲＲ：走行用モノレール ＲＧ：走行装置 ＥＧ：昇降駆動装置 ＥＣ：昇降ケージ ＥＴ：昇降ケージ架台横行装置 ＴＰ：昇降ケージ連結装置 ＰＴ：駐輪架台及びその横行装置

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 架構と、走行装置と、昇降駆動装置と、
   昇降ケージと、駐輪架台とから成る重層型駐輪装置であ
   って、前記架構は、単列重層タワー型用架構の構造で、
   主フレームは自転車全長をＹフレーム１スパンとし全列
   数よりＸフレームスパンを決め、Ｘ、Ｙ方向１スパン多
   層のラーメン構造とされ、最上層Ｙ梁は先端を繋梁で接
   合し中間に走行用モノレールが設置されており、前記走
   行装置は、前記モノレールにモータ直結、歯車連動式走
   行車輪を設けたものであり、前記昇降駆動装置は、前記
   走行装置に懸垂され、一体型としてモータ直結、ワイヤ
   ーロープドラム回転式とされ、ワイヤードラムを軸方向
   に移動し乍ら回転することによりロープ引出口を一定と
   する巻上装置が設けられ、前記昇降ケージは定位置を維
   持しながら昇降作動が行われ、最上層の前記モノレール
   によって水平移動するようになっており、前記昇降ケー
   ジは、ケージ下部の架台内にモータ直結のチェーン連動
   式ローラコンベヤ型昇降ケージ架台横行装置が組み込ま
   れ、フレーム上部の中央にワイヤーロープシーブを組み
   入れて巻上作動し、その昇降ケージが所要の前記駐輪架
   台の横行装置に接続し停止すると前記昇降ケージ架台横
   行装置の作動と同時に昇降ケージ連結装置が作動し、前
   記両横行装置は連動して同一方向に作動し積載車を移動
   するようになっており、前記駐輪架台は、フレームＸ梁
   上に並列して設置され、前記昇降ケージ架台横行装置と
   同方式のチェーン連動式ローラコンベヤ型横行装置が組
   み込まれ、前記昇降ケージの連結と同時に作動するよう
   になっていることを特徴とする重層型駐輪装置。
2. 【請求項２】 架構と、走行装置と、昇降駆動装置と、
   昇降ケージと、駐輪架台とから成る重層型駐輪装置であ
   って、前記架構は、複列重層ヤード型用架構の構造で、
   主フレームは対面するフレームを最上層梁で連続し、中
   央にモノレールが設置され、その下面を走行路とし、フ
   レーム間を垂直昇降路とし、各層フレーム梁に前記駐輪
   架台を並列設置するようになっており、前記走行装置
   は、前記モノレールにモータ直結、歯車連動式走行車輪
   を設けたものであり、前記昇降駆動装置は、前記走行装
   置に懸垂され、一体型としてモータ直結、ワイヤーロー
   プドラム回転式とされ、ワイヤードラムを軸方向に移動
   し乍ら回転することによりロープ引出口を一定とする巻
   上装置が設けられ、前記昇降ケージは定位置を維持しな
   がら昇降作動が行われ、最上層の前記モノレールによっ
   て水平移動するようになっており、前記昇降ケージは、
   ケージ下部の架台内にモータ直結のチェーン連動式ロー
   ラコンベヤ型昇降ケージ架台横行装置が組み込まれ、フ
   レーム上部の中央にワイヤーロープシーブを組み入れて
   巻上作動し、その昇降ケージが所要の前記駐輪架台の横
   行装置に接続し停止すると前記昇降ケージ架台横行装置
   の作動と同時に昇降ケージ連結装置が作動し、前記両横
   行装置は連動して同一方向に作動し積載車を移動するよ
   うになっており、前記駐輪架台は、フレームＸ梁上に並
   列して設置され、前記昇降ケージ架台横行装置と同方式
   のチェーン連動式ローラコンベヤ型横行装置が組み込ま
   れ、前記昇降ケージの連結と同時に作動するようになっ
   ていることを特徴とする重層型駐輪装置。