JPH0827007B2 - 暖房用蓄熱器の製造方法 - Google Patents

暖房用蓄熱器の製造方法

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JPH0827007B2
JPH0827007B2 JP63083480A JP8348088A JPH0827007B2 JP H0827007 B2 JPH0827007 B2 JP H0827007B2 JP 63083480 A JP63083480 A JP 63083480A JP 8348088 A JP8348088 A JP 8348088A JP H0827007 B2 JPH0827007 B2 JP H0827007B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は床下あるいは壁や天井の内部に布設して使用
するのに好適な暖房用蓄熱器の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
室内暖房装置として、蓄熱保温性にすぐれた蓄熱材と
該蓄熱材を加熱する電熱抵抗体等の発熱体とを床下ある
いは壁や天井の内部に布設し、発熱体で蓄熱材を加熱
し、蓄熱材から放散される熱によって室内を暖める蓄熱
暖房方式のものが使用されている。
このような蓄熱暖房装置については、例えば、特開昭
60-259839あるいは特開昭62-186134等に記載されてい
る。
前記蓄熱材としては、例えば硫酸ナトリウム10水塩
(芒硝とも呼ばれる)や塩化カルシウムなどのように凝
固時に多量や熱を放散する潜熱型のものと、耐火レンガ
やグラスウール等比熱容量が大きく保温性にすぐれた顕
熱型のものがある。
これらの蓄熱材は床下などに埋込んで使用されるので
耐荷重性が要求され、また、多くの場合一定の形状を保
持しないので、通常、強度的にすぐれたプラスチック等
の容器に詰めた蓄熱器の状態で使用される。
この蓄熱器は一般にパネル内に配列するのに適した長
方形をしており、内部に仕切りを設けたハニカム構造に
することにより強度アップが図られている。
暖房構造として施工する場合は、例えば前記蓄熱器の
片面または両面に沿って前記発熱体を配置し、これらを
断熱材と表面仕上げ材との間にサンドイッチする方法が
採られる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、従来、上記蓄熱器は、液状または粒状の蓄
熱材をプラスチック等の容器に直かに充填した後該容器
の端面開口部を接着等で密封する方法で製造されてい
た。
しかし、このような従来の暖房用蓄熱器の製造方法に
あっては、容器を密封する作業および密封性の検査など
に多大の工数を必要とし、しかも、蓄熱材の充填作業を
自動化するのが困難であり、コストが嵩むという問題が
あった。
また、前記容器の密封性を確保することが困難である
ことの他に、該容器の強度および剛性が不足しがちであ
り、耐荷重性を確保するためには該容器が大きくなり、
スペース効率が低下するなどの課題があった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は上記従来技術の問題点に鑑みてなされたもの
であり、本発明の目的は、容器の密封工程を省くことに
より、液状または粒状の蓄熱材を密封充填した構造の暖
房用蓄熱器を容易にかつ安価に製造することができ、し
かも該容器の耐荷重性の向上並びに内部の蓄熱材と該容
器に隣接する発熱体との間の伝熱効率の向上を図ること
が可能な暖房用蓄熱器の製造方法を提供することであ
る。
第1の本発明は、粒状または液状の蓄熱材を軟らかい
可撓性の袋に充填密封して蓄熱材の袋詰めを作り、内部
に仕切りを有する容器状の本体部と該本体部を被うふた
部とから成るケースを形成し、複数の前記袋詰めを前記
仕切りによって仕切られた本体部内の空間に挿入して前
記ふた部を該本体部に嵌合させることにより、各袋詰め
を押圧状態で収納保持した後、該本体部と該蓋部の両端
部にこれらを上下から挟圧するクランプ部を嵌合させる
ことにより、前記各袋詰めをケースの内部の形状に沿わ
せて圧着状態で収納保持することを特徴とする暖房用蓄
熱器の製造方法により、上記目的を達成するものであ
る。
第2の本発明は、粒状または液状の蓄熱材を軟らかい
可撓性の袋に充填密封して蓄熱材の袋詰めを作り、内部
に仕切りを有する容器状の本体部と該本体部を被うふた
部とから成るケースを形成し、前記仕切りは所定の隙間
をおいて平行に配列されかつ前記ふた部を掛止させるた
めの複数の開口を有する一対の壁で形成され、前記ふた
部の内面には前記一対の壁の間に嵌合されかつ前記各開
口に掛止する先端膨出部を有する複数の突出部が形成さ
れており、複数の前記袋詰めを前記仕切りによって仕切
られた本体部内の空間に挿入するとともに、前記ふた部
を該本体部に嵌合させて前記各先端膨出部を前記各開口
に掛止させることにより、前記各袋詰めをケースの内部
の形状に沿わせて圧着状態で収納保持することを特徴と
する暖房用蓄熱器の製造方法により、上記目的を達成す
るものである。
〔実施例〕
以下図面を参照して本発明を具体的に説明する。
第18図は本発明による暖房用蓄熱器を使用するのに好
適な暖房パネル構造の部分断面図である。
第18図において、床、壁あるいは天井の骨格材を形成
するスラブ1の上面(室内側の面を指し、天井の場合は
下側の面に当たる)には石こうや発泡ウレタン等の保温
性にすぐれた断熱材2が布設され、該断熱材の上面に形
成された溝3内に被覆電熱抵抗線などの発熱体4が挿入
され、その上に暖房用蓄熱器5が配置されている。
この蓄熱器5は全面に敷きつめることもできるが、通
常では縦横に所定の隙間を設けて配列され、隙間は図示
のようにスペーサ6で充填されるが、場合によってはこ
のスペーサ6は省略することができる。
前記蓄熱器5およびスペーサ6の上面には石こうやモ
ルタルなどの下地層7を打設した上にタイル、カーペッ
トあるいは化粧板などの表面仕上げ材8が布設されてい
る。
なお、前記被覆電熱抵抗線4の代りに第19図に示すよ
うな面状発熱体9を使用することもでき、その場合は前
記溝3を設けてなくてもよい。
この面状発熱体9は、例えば、導電性の微粒子を混入
したプラスチックまたはゴムで帯状の発熱抵抗体を形成
するとともに、その両側に沿って通電用のリード線を埋
め込んだ構造をしている。
また、前記面状発熱体19の上面と前記蓄熱器5の下面
とは必ずしも密着させる必要はなく、場合によっては上
下に所定間隔をもって配置し、その間の隙間にモルタル
や石こうを充填する構造にすることもできる。
本発明はこのような暖房パネル構造に組込まれる前記
蓄熱器5を製造するのに好適なものである。
第1図は本発明の第1実施例による暖房用蓄熱器5Aの
分解斜視図であり、第2図は第1図の蓄熱器5Aの蓄熱材
に沿った縦断面図である。
第1図および第2図において、蓄熱器5Aは、蓄熱材11
をプラスチックまたはゴムなどの軟らかい袋に充填して
形成した袋詰め12Aを、ケース13内部に密着させて収納
保持した構造になっている。
前記ケース13は本体部14、ふた部15および両端のクラ
ンプ部16、16で構成されており、本体部14には複数の蓄
熱材の袋詰め12Aを所定位置に保持するための仕切り17
が設けられている。
第1図および第2図の暖房用蓄熱器5Aは、本体部14の
各仕切り17間に蓄熱材の袋詰め12Aを挿入した後、その
開放面からふた部15を装着し、さらに、両端から本体部
14およびふた部15を狭圧するクランプ部16、16を嵌合さ
せることにより、組立てられている。
前記蓄熱材の袋詰め12Aは、プラスチック等の軟らか
いチューブに蓄熱材11を詰め込み、所定長さごとに絞り
込んで閉塞した腸詰め式になっている。
この場合、各閉塞部をリング金具等で締めて止めてお
くことが好ましい。
第3図は本発明の第2実施例による暖房用蓄熱器5Bの
分割斜視図であり、第4図は第3図の蓄熱器5Bの蓄熱材
に沿った縦断面図である。
第3図および第4図において、蓄熱器5Bは、蓄熱材11
をプラスチックまたはゴムなどの軟らかい袋に充填して
形成した袋詰め12Bを、ケース23内部に密着させて収納
保持した構造になっている。
本実施例のケース23は、本体部24およびふた部25で構
成されており、本体部24には複数(図示の例では2個)
の蓄熱材11の袋詰め12Bを所定位置に保持するための仕
切り27が設けられている。
一方、ふた部25は本体部24の4辺をすっぽりと被う深
い形状をしており、その内面には本体部24の仕切り27の
上縁に嵌合する溝28が形成されている。
第3図および第4図の暖房用蓄熱器5Bは、本体部24の
仕切り27で分けられた各室に蓄熱材11の袋詰め12Bを挿
入した後、上方からふた部25を装着して各袋詰め12Bを
押え付けた状態で内部に保持するよう構成されている。
前記ふた部25は本体部24に装着した後、例えば、適当
なバンドまたは接着テープなどで一体に縛り付けるなど
して組付けられる。
本実施例における蓄熱材11の袋詰め12Bは、プラスチ
ック等の軟らかいチューブに蓄熱材11を詰め込み、その
両端を絞り込んで閉塞した腸詰め式になっている。
この場合も、両端はリング金具等で締めつけて止めて
おくことが好ましい。
次に第5図〜第10図を参照して、前記各実施例の袋詰
め12の構造を例示する。
第5図および第6図の袋詰め12Aは、長いプラスチッ
ク等の軟らかいチューブ内に蓄熱材11を充填するととも
に、長さ方向所定ピッチで熱融着または接着などにより
絞り込み遮断部31(場合によってはリングで締め付けて
止める)を設け、然る後、使用時の個数(第2図の第1
実施例では2個)づつに遮断部31で切断して暖房用蓄熱
器5Aなどに組込むものである。
第7図および第8図は、所定長さのプラスチック等の
軟らかいチューブ32内に蓄熱材11を充填し、両端を熱融
着または接着等で密封した構造の袋詰めすなわち第4図
中の袋詰め12Bに相当する袋詰めの構造を示す。
本発明における蓄熱材11の袋詰めは、前述の袋詰め12
A、12Bのような円柱状の他に、容器の形状や製造工程等
の条件によって種々の形状に選定できる。
第9図は、蓄熱材11を長方形断面のチューブ内に充填
した後、これを所定ピッチで閉め込んで仕切り部31Aを
形成して得られる複数個の平らな枕状の袋詰め12Cの連
鎖構造を示す。
この連鎖構造を1個または複数個の袋詰め12Cごとに
切断して、ケース内に押し込み充填することにより、前
述の各実施例と同様な暖房用蓄熱器を構成することがで
きる。
第10図は蓄熱材11の袋詰めのさらに別の形状を示す。
この第10図の個々の袋詰め12Dは、ヨーカン状の形状
をしており、第9図の袋詰め12Cの場合と同様の工程で
製造することができ、同様にケース内に押し込んで収納
することにより本発明による暖房用蓄熱器の製造方法を
実施することができる。
以上、第5図〜第10図に示した蓄熱材11の袋詰め12
A、12B、12C、12Dはいずれもプラスチック等の軟らかい
チューブ内に蓄熱材11を充填した後、所定長さごとに熱
融着々で密閉することによって、あるいはリング金具で
止めることによって製造でき、蓄熱器に組付ける場合は
所望個数づつ切断して使用することができる。
第11図は本発明の第3実施例による暖房用蓄熱器5Cの
分解斜視図であり、第12図は第11図の本体部とふた部の
掛止部の部分断面図である。
第11図および第12図において、暖房用蓄熱器5Cは、蓄
熱材11をプラスチックまたはゴムなどの軟らかい袋に充
填して形成した袋詰め12を、ケース33内部に密着させて
収納保持した構造になっている。
前記ケース33は本体部34およびふた部35で構成されて
おり、本体部34には複数(図示の例では2個)の蓄熱材
11の袋詰め12を所定位置に保持するための仕切り37、37
が設けられている。
前記仕切り37、37は図示のように所定の隙間をおいて
平行に形成された壁で構成されており、各仕切り37、37
にはふた部35を掛止させるための開口(2個所)38が形
成されている。
一方、前記ふた部35は本体部34の4辺をすっぽりと被う
深い形状をしており、その内面には、前記仕切り37、37
の間に嵌合されかつ前記開口38、38に掛止する先端膨出
部39を有する突出部40(2個所)が形成されている。
この第11図および第12図の暖房用蓄熱器5Cは、本体部
34の仕切り37、37で分けられた各室に蓄熱材の袋詰め12
を挿入した後、上方からふた部35を嵌合させて組付けら
れる。
この場合、ふた部35の突出部40を仕切り壁37、37の間
に押し込みながらふた部35を本体部34に被ぶせ、先端膨
出部39が前記開口38、38に掛止するまでふた部35を押し
込む。
こうして、ふた部35を本体部34に対し単に押し込むだ
けで、膨出部40と開口38、38とをスナップ(クリック)
アクションで掛止させることができ、これによって、蓄
熱材11の袋詰め12は押圧状態でケース33の内部に密着さ
せて収納保持される。
第13図は本発明の第4実施例による暖房用蓄熱器5Dの
分解斜視図であり、第14図は第13図の仕切り部の縦断面
図である。
第13図および第14図において、暖房用蓄熱器5Dも、蓄
熱材の袋詰め12をケース43内部に密着させて収納保持す
る構成になっている。
前記ケース43も本体部44およびふた部45で構成されて
おり、本体部44は仕切り47によって複数(図示の例は2
個所)の室に分けられ、各室内に蓄熱材11の袋詰め12が
保持収納される。
前記ふた部45には、前記本体部44の前後端面を閉塞す
る垂直壁48が形成されており、また、該ふた部45の上面
中心部には位置決め用の開口49、49が形成されている。
このふた部45は、その開口49、49を前記仕切り47の上
縁に形成された突起部50、50に押し込み嵌合することに
より、本体部44に対し所定位置に組付けられる。
使用に際しては、本体部44内に所定個数の蓄熱材の袋
詰め12挿入した後、ふた部45を上方から被ぶせ、各開口
49、49と各突起部50、50とを嵌合(通常押し込み嵌合)
させることにより蓄熱器5Dが構成される。なお、各開口
49、49と各突起部50、50との嵌合のみではふた部45が浮
き上がるような場合は、バンドあるいは接着テープなど
の縛り付け手段等で両者を押付け状態で組付けることが
望ましい。
こうして、蓄熱材11の袋詰め12は押圧状態でケース43
内に密着して収納保持される。
第15図〜第17図は、それぞれ、蓄熱材の袋詰め12を密
着状態で収納保持するためのケースの変更実施例を示す
模式図である。
第15図のケース53は、本体部54およびふた部55とも、
幅方向所定間隔位置にビード部57を設けるように金属板
等を折り曲げ加工し、これらを上方から締付けて構成さ
れるものである。
この場合、ケース53の両端面は適当なキャップ手段で
閉塞される。
第16図のケース63は、本体部64およびふた部65とも金
属板等の板材を幅方向所定ピッチの波形に曲げ成形し、
これらを上方から対向させた構造のものである。
この場合も、ケース63の両端面を閉塞するとともに本
体部64およびふた部65を押圧状態で縛り付けるための手
段、例えば第1図中のクランプ部16に相当するような手
段を使用してその内部に蓄熱材11の袋詰め12が押し付け
状態で収納保持される。
第17図のケース73は、本体部74は平底形に成形され、
ふた部75は幅方向所定ピッチの波形に曲げ成形され、こ
れらの成形品を上下から対向させる構造のものである。
この場合も、ケース73の両端面を閉塞するとともに本
体部74およびふた部75を押圧状態で締付けるための手
段、例えば、第1図中のクランプ部16に相当する手段を
使用して組付け、その内部に蓄熱材11の袋詰め12が押し
付け状態で収納保持される。
以上第1図〜第17図について説明した本発明の各実施
例によれば、次のような効果が得られる。
(i)蓄熱材11を袋詰めしたもの12をケース13、23、3
3、43、53、63、73内部に密着させて収納保持するの
で、従来のように粒状または液状の蓄熱材11をいちいち
容器に詰めるという繁雑な工程をなくすことができ、生
産性の向上およびコストダウンを図ることができた。
(ii)一旦袋詰めにしたものをケースまたは枠で収納保
持するので、従来のように蓄熱材充填後に容器を完全に
密封しかつ該密封性を確認するという繁雑な工程をなく
すことができた。
また、蓄熱材11の袋詰め12は、ソーセージの腸詰めの
製造工程と類似の手法で行うことができ、多量生産方式
を採用するのが容易であり、さらにコストダウンが可能
になった。
(iii)ケース内に仕切り17、27、37、47を設けるとと
もに、蓄熱材11の可撓性の袋詰め12を圧着状態で収納保
持して該袋詰め12をケース内部の形状に沿わせるので、
該ケースの耐荷重性を大幅に向上させることが可能にな
った。
このため、ケースを完全なハニカム構造にしなくて
も、簡単な加工工数の少ない形状で該ケースの強度を充
分に維持することが可能になった。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなごとく、第1の本発明によれ
ば、粒状または液状の蓄熱材を軟らかい可撓性の袋に充
填密封して蓄熱材の袋詰めを作り、内部に仕切りを有す
る容器状の本体部と該本体部を被うふた部とから成るケ
ースを形成し、複数の前記袋詰めを前記仕切りによって
仕切られた本体部内の空間に挿入して前記ふた部を該本
体部に嵌合させることにより、各袋詰めを押圧状態で収
納保持した後、該本体部と該蓋部の両端部にこれらを上
下から挟圧するクランプ部を嵌合させることにより、前
記各袋詰めをケースの内部の形状に沿わせて圧着状態で
収納保持することを特徴とする暖房用蓄熱器の製造方法
としたので、蓄熱材充填後の密封接着などの繁雑な工程
を省くことができ、簡単な構造で容易にかつ安価に製造
することができ、蓄熱材の密封性を容易に確保し得る他
に、蓄熱材の袋詰めをケースの内部形状に密着させて収
納保持することから、本体部に形成した仕切りによるケ
ースの補強効果に加えて、前記袋詰めによってケースの
耐荷重性を大幅に向上させることができ、さらに、袋詰
め内の蓄熱材とケースに隣接する電熱抵抗体等の発熱体
との間の伝熱効率を向上させることができる暖房用蓄熱
器の製造方法が提供される。
第2の本発明によれば、粒状または液状の蓄熱材を軟
らかい可撓性の袋に充填密封して蓄熱材の袋詰めを作
り、内部に仕切りを有する容器状の本体部と該本体部を
被うふた部とから成るケースを形成し、前記仕切りは所
定の隙間をおいて平行に配列されかつ前記ふた部を掛止
させるための複数の開口を有する一対の壁で形成され、
前記ふた部の内面には前記一対の壁の間に嵌合されかつ
前記各開口に掛止する先端膨出部を有する複数の突出部
が形成されており、複数の前記袋詰めを前記仕切りによ
って仕切られた本体部内の空間に挿入するとともに、前
記ふた部を該本体部に嵌合させて前記各先端膨出部を前
記各開口に掛止させることにより、前記各袋詰めをケー
スの内部の形状に沿わせて圧着状態で収納保持すること
を特徴とする暖房用蓄熱器の製造方法としたので、蓄熱
材充填後の密封接着などの繁雑な工程を省くことがで
き、簡単な構造で容易にかつ安価に製造することがで
き、蓄熱材の密封性を容易に確保し得る他に、蓄熱材の
袋詰めをケースの内部形状に密着させて収納保持するこ
とから、本体部に形成した仕切りによるケースの補強効
果に加えて、前記袋詰めによってケースの耐荷重性を大
幅に向上させることができ、さらに、袋詰め内の蓄熱材
とケースに隣接する電熱抵抗体等の発熱体との間の伝熱
効率を向上させることができる暖房用蓄熱器の製造方法
が提供される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例による暖房用蓄熱器の分解
斜視図、第2図は第1図の縦断面図、第3図は本発明の
第2実施例による暖房用蓄熱器の一部破断分解斜視図、
第4図は第3図の縦断面図、第5図は蓄熱材の袋詰めの
第1実施例の斜視図、第6図は第5図の縦断面図、第7
図は蓄熱材の袋詰めの第2実施例の斜視図、第8図は第
7図の縦断面図、第9図および第10図はそれぞれ蓄熱材
の袋詰めの第3実施例および第4実施例の斜視図、第11
図は本発明の第3実施例による暖房用蓄熱器の一部破断
分解斜視図、第12図は第11図の仕切り部分の部分断面
図、第13図は本発明の第4実施例による暖房用蓄熱器の
分解斜視図、第14図は第13図の縦断面図、第15図、第16
図および第17図はそれぞれ蓄熱材の袋詰めを収納保持す
るケースのその他の3つの構造例を示す模式的斜視図、
第18図は本発明による暖房用蓄熱器を使用するのに好適
な暖房パネル構造の部分断面図、第19図は面状発熱体の
部分斜視図である。 5(5A、5B、5C、5D)……暖房用蓄熱器、11……蓄熱
材、12(12A、12B、12C、12D)……袋詰め、13、23、、
33、43、53、63、73……ケース。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粒状または液状の蓄熱材11を軟らかい可撓
    性の袋に充填密封して蓄熱材の袋詰め12を作り、内部に
    仕切り17を有する容器状の本体部14と該本体部を被うふ
    た部15とから成るケース13を形成し、複数の前記袋詰め
    12を前記仕切り17によって仕切られた本体部内の空間に
    挿入して前記ふた部15を該本体部14に嵌合させることに
    より、各袋詰め12を押圧状態で収納保持した後、該本体
    部14と該蓋部15の両端部にこれらを上下から挟圧するク
    ランプ部16を嵌合させることにより、前記各袋詰め12を
    ケース13の内部の形状に沿わせて圧着状態で収納保持す
    ることを特徴とする暖房用蓄熱器の製造方法。
  2. 【請求項2】粒状または液状の蓄熱材11を軟らかい可撓
    性の袋に充填密封して蓄熱材の袋詰め12を作り、内部に
    仕切り37を有する容器状の本体部34と該本体部を被うふ
    た部35とから成るケース33を形成し、前記仕切り37は所
    定の隙間をおいて平行に配列されかつ前記ふた部35を掛
    止させるための複数の開口38を有する一対の壁で形成さ
    れ、前記ふた部35の内面には前記一対の壁の間に嵌合さ
    れかつ前記各開口38に掛止する先端膨出部39を有する複
    数の突出部40が形成されており、複数の前記袋詰め12を
    前記仕切り37によって仕切られた本体部内の空間に挿入
    するとともに、前記ふた部35を該本体部34に嵌合させて
    前記各先端膨出部39を前記各開口38に掛止させることに
    より、前記各袋詰め12をケース33の内部の形状に沿わせ
    て圧着状態で収納保持することを特徴とする暖房用蓄熱
    器の製造方法。
JP63083480A 1988-04-05 1988-04-05 暖房用蓄熱器の製造方法 Expired - Lifetime JPH0827007B2 (ja)

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