JPH0826U - 支柱上下可動式自動車修正機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】事故車の車体のへこみやゆがみの修正部分に応
じて動力源を必要とせず手作業で上下位置に高さ調整可
能な修正機によって車体のへこみやゆがみを正確に復元
修正する。 【構成】架台に立設された角柱状の固定ポールの内部を
上下に移動するスライドポールを設ける。固定ポールと
スライドポールにはスライドポールの高さを調整するた
めのピン穴２が設けられている。修正部分の高さに応じ
てスライドポールを上下に移動させピン穴にピンを挿入
して位置決めをする。スライドポールに車体のへこみ部
を引出す引出工具を取付けてへこみ部を修正する。

Description

【考案の詳細な説明】

この考案は事故車の修正に関するものである。 近年，車高の高い登録台数が年々増加にあり，事故（ダメージ）位置の高い修正 箇所が困難で不便な場合が多くなった。従来は事故位置の高い場合，固定ポール 下に木片あるいはＨ型鋼片等を敷くことによって引き支点の高さを調節したり， 工場の柱より引き出し作業をすることが多く，ポールを安全に正確に固定するこ とが困難なためこのようなことが欠点とされていた。 本考案は、箱型ポールにすることによりその欠点を除き，取り扱い及びアタッ チメントの装着を簡単にしたものである。これを図面について説明すれば固定ポ ール，スライドポールにブリッジブラケット，プラーブラケット，ピン， ブリッジパイプ，ハイブラケット，ハイブリッジパイプ等を組み合せ，テ ェーンプラーにより引出し（面出し）作業ができるようこのような形，組み合せ にしたものである。本考案はこのような構造であるから事故位置の高低に合わせ た作業が可能であり，スライドポールを固定ポールに収納したまま使用できる。 使用方法 事故箇所に合わせ正確に復元させるには，前部２本，左右各２本計６本セット することにより，同時に調節引き出し作業することが理想である。 （イ）固定ポールにて使用の場合 固定ポールにブリッジブラケットをピンで止め，プラーブラケットとブリ ッジパイプを組み合わせることにより引き出し箇所が増え，従来の点だし作業 から面だし作業ができる。 （ロ）スライドポールを伸ばして使用の場合 固定ポールよりスライドポールを事故位置に合わせ、ピン２本で固定し，ハイ ブラケットをピンで止めハイブリッジパイプを組み合わせることにより， 事故位置の高い箇所の面だし作業が可能である。 （ハ）本考案はレール固定，フック（板）固定両方に使用できる。

【提出日】平成５年６月３０日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】全文

【補正方法】変更

【補正内容】 【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は自動車の衝突や接触事故によって生じた車体のへこみ又はゆがみを元 に戻す為の車体の修正機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、自動車の衝突や接触事故によって生じた車体のへこみ又はゆがみを修正 するものとして、架台に固定ポールを設け、固定ポールに車体のへこみ又はゆが み部を引張って修正するための工具を取付る穴を設けた修正機はあるが、この修 正機は普通乗用車のような車高の低い車に用いられるものであった。そこで、車 体の高い車の上部のへこみ又はゆがみを修正するには修正機の架台の下部に木片 やＨ形鋼片を敷き高さ調整をしたり工場の柱上部を引出点にして修正作業をして いた。

【０００３】

【考案の解決しようとする課題】

近年、ハイルーフのような車体の高い車が増加してきている。このためしばし ば車体の高所部分のへこみのピラー、骨組の変形ねじれの修正をしなければなら なくな来ている。通常の修正機では作業が困難であり、安全に正確に固定、修正 することができず修正機として取扱いが困難となっていた。

【０００４】 本考案は事故車の車体のへこみ又はゆがみの修正箇所に応じて動力源を要せず 手作業で修正金具を上下位置に調整可能とした自動車修正機を得ることを目的と したものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案の支柱上下可動式自動車修正機においては 架台上に立設した角形パイプ状の固定ポールの内部を上下に移動する角形パイプ 状のスライドポールを設け、スライドポールに車体のへこみ又はゆがみを修正す る金具を取付けて、スライドポールの高さ調整を手作業で行うことができる支柱 上下可動式自動車修正機を提供するものである。

【０００６】

【作用】

支柱上下可動式自動車修正機を車体のへこみ部に移動させて、該修正機の架台 部で床に埋まったレール又はフックなどの金具に該修正機を固定する。その後修 正箇所の低い場合は固定ポールにて修正箇所の高い場合にはスライドポールを上 下に移動させて、車体の修正箇所の高さに調整し、固定ポールとスライドポール に車体のへこみ又はゆがみを修正するための引出金具を取付けて、引出金具の他 端を車体のへこみ又はゆがみ部分にクランプし、該引出工具にて引くことによっ て車体のへこみを元の面に復元修正する。

【０００７】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明すると、図１において、車体のへこみ部の 前面及び側面の周辺の床に支柱上下可動式自動車修正機を固定し、修正箇所の低 い場合は固定ポールにて修正を行う、固定ポールを使用するにおいては、固定ポ ールにブリッジブラケット１をピン３で止め、プラーブラケット２とブリッジパ イプ４を組合わせることにより引出し箇所が増え、従来は点出し作業であったの が、面出し作業ができるようになった。

【０００８】 修正箇所の高い場合にはスライドポールにて修正を行う、スライドポールを使 用するにおいては、固定ポールの内部を上下移動するスライドポールを修正箇所 の高さに調整し、固定ポール、スライドポールに明けられたピン穴を合わせてピ ン穴にピン３を挿入して位置決めをする。スライドポールにブラケット５をピン ３によって取付け、該ブラケット５にハイブリジパイプ６を取付ける。ハイブリ ジパイプ６又はブラケット５に車体のへこみ部を修正する引出工具（チェーンプ ラー）を取付け、引出工具から伸びたチエーンの先端のクランプを車体のへこみ 部に取付けて、引張ることによってへこみ部の復元、面出し作業をする。

【０００９】 車体のへこみ部の面出し作業は支柱上下可動式自動車修正機を複数セットして 、多方向から同時に引張ることにより正確な面出しをすることが出来る。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような 効果を奏する。

【００１１】 自動車の車体の修正部の高低に合わせた面出し作業が可能となり、特に高い部 分の車体のへこみの修正も手作業で容易に行うことが出来る。さらに、該修正機 は角形パイプを用いて製作することから安価となり、また軽量のために取扱いが 容易であるといった特徴をゆうする支柱上下可動式自動車修正機である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の斜視図である。第２図は本考案の正面
図である。

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【手続補正書】

【提出日】平成５年６月１８日

【手続補正２】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図２】

【手続補正書】

【提出日】平成５年６月３０日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】全文

【補正方法】変更

【補正内容】

【書類名】 明細書

【考案の名称】 支柱上下可動式自動車修正機

【実用新案登録請求の範囲】

【図面の簡単な説明】

【図１】支柱上下可動式自動車修正機の斜視図である。

【図２】支柱上下可動式自動車修正機の正面図である。

【符号の説明】 １ ブリッジブラケット ２ プラーブラケット ３ ピン ４ ブリッジパイプ ５ ハイブラケット ６ ハイブリジパイプ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 固定ポール，スライドポールを箱型にした請求項１の支
   柱上下可動式自動車修正機。