JPH08268936A - モノヨード置換9,9−ジアルキルフルオレンの製造方法 - Google Patents
モノヨード置換9,9−ジアルキルフルオレンの製造方法Info
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- JPH08268936A JPH08268936A JP7747995A JP7747995A JPH08268936A JP H08268936 A JPH08268936 A JP H08268936A JP 7747995 A JP7747995 A JP 7747995A JP 7747995 A JP7747995 A JP 7747995A JP H08268936 A JPH08268936 A JP H08268936A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C17/00—Preparation of halogenated hydrocarbons
- C07C17/093—Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens
- C07C17/10—Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens of hydrogen atoms
- C07C17/12—Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens of hydrogen atoms in the ring of aromatic compounds
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 工業的に容易に高純度のモノヨード置換9,
9−ジアルキルフルオレンを得る。 【構成】 9,9−ジアルキルフルオレンをヨード化さ
せ、蒸留により高収率でかつ高純度のモノヨード置換
9,9−ジアルキルフルオレンを得る。
9−ジアルキルフルオレンを得る。 【構成】 9,9−ジアルキルフルオレンをヨード化さ
せ、蒸留により高収率でかつ高純度のモノヨード置換
9,9−ジアルキルフルオレンを得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、染料、医薬、高分子モ
ノマーなどの中間体として重要なモノヨード置換9,9
−ジアルキルフルオレンの製造法に関する。
ノマーなどの中間体として重要なモノヨード置換9,9
−ジアルキルフルオレンの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】ビフェニルのヨード化には、沃素と各種
酸化剤、例えば過酸化水素(特開昭63−104942
号公報)、過マンガン酸カリウム(Khim.Khi
m.Tekhnol Geol, 3rd. 67−
9, 1980)、過沃素酸(特開昭62−12728
号公報)、酸素(米国特許4792642号公報)を用
いた系、他にベンジルトリメチルアンモニウムクロライ
ドと塩化沃素を用いた系(Chem.Lett.,6
2, 439, 1989)等が知られているが、いず
れの手法に於ても、モノ及びジヨード置換体の反応選択
性は乏しく、置換するハロゲンの個数制御は困難であ
る。これは、ジアルキルフルオレンのヨード化に対して
も同様である。
酸化剤、例えば過酸化水素(特開昭63−104942
号公報)、過マンガン酸カリウム(Khim.Khi
m.Tekhnol Geol, 3rd. 67−
9, 1980)、過沃素酸(特開昭62−12728
号公報)、酸素(米国特許4792642号公報)を用
いた系、他にベンジルトリメチルアンモニウムクロライ
ドと塩化沃素を用いた系(Chem.Lett.,6
2, 439, 1989)等が知られているが、いず
れの手法に於ても、モノ及びジヨード置換体の反応選択
性は乏しく、置換するハロゲンの個数制御は困難であ
る。これは、ジアルキルフルオレンのヨード化に対して
も同様である。
【0003】既に本発明者らは、塩化沃素を用いた系
(特開平04−224525号公報)に於て、塩化沃素
の添加量、並びに反応温度をコントロールすることによ
り、比較的容易にモノ及びジヨード置換体の制御が可能
である事を見いだしている。この系においては、酸化剤
を必要としない為、安全性の面からも有利であると考え
られる。
(特開平04−224525号公報)に於て、塩化沃素
の添加量、並びに反応温度をコントロールすることによ
り、比較的容易にモノ及びジヨード置換体の制御が可能
である事を見いだしている。この系においては、酸化剤
を必要としない為、安全性の面からも有利であると考え
られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、この反応は
水槽と有機層の二層系となるため、攪拌効率の影響を受
けやすく、スケール効果を生じやすい為、モノヨード置
換体の選択的制御は困難である。また、ヨード化剤の種
類にかかわらず本質的にモノヨード置換9,9−ジアル
キルフルオレンが、微量の不純物が混入しただけで結晶
化しなくなる性質をもっていることを見い出した。さら
に通常の後処理、即ち反応終了後、有機溶媒による抽
出、洗浄、濃縮を施すだけでは結晶化せず、さらに簡便
な再結晶化による精製でもジヨード置換体の除去は困難
であることを見い出した。
水槽と有機層の二層系となるため、攪拌効率の影響を受
けやすく、スケール効果を生じやすい為、モノヨード置
換体の選択的制御は困難である。また、ヨード化剤の種
類にかかわらず本質的にモノヨード置換9,9−ジアル
キルフルオレンが、微量の不純物が混入しただけで結晶
化しなくなる性質をもっていることを見い出した。さら
に通常の後処理、即ち反応終了後、有機溶媒による抽
出、洗浄、濃縮を施すだけでは結晶化せず、さらに簡便
な再結晶化による精製でもジヨード置換体の除去は困難
であることを見い出した。
【0005】本発明の目的は、容易に、高収率で、しか
も高純度のモノヨード置換9,9−ジアルキルフルオレ
ンを工業的に有利な製造方法で提供することである。
も高純度のモノヨード置換9,9−ジアルキルフルオレ
ンを工業的に有利な製造方法で提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、工業的に
有利なモノヨード置換9,9−ジアルキルフルオレンの
製造法を確立すべく鋭意検討した。その結果、反応後に
得られたモノヨード置換9,9−ジアルキルフルオレン
を蒸留することで高収率かつ高純度で製造し得ることを
見い出した。
有利なモノヨード置換9,9−ジアルキルフルオレンの
製造法を確立すべく鋭意検討した。その結果、反応後に
得られたモノヨード置換9,9−ジアルキルフルオレン
を蒸留することで高収率かつ高純度で製造し得ることを
見い出した。
【0007】すなわち、本発明は9,9−ジアルキルフ
ルオレンをヨード化させ、モノヨード置換9,9−ジア
ルキルフルオレンを製造するにおいて、蒸留によりモノ
ヨード置換9,9−ジアルキルフルオレンを分離するこ
とを特徴とする、モノヨード置換9,9−ジアルキルフ
ルオレンの製造方法である。
ルオレンをヨード化させ、モノヨード置換9,9−ジア
ルキルフルオレンを製造するにおいて、蒸留によりモノ
ヨード置換9,9−ジアルキルフルオレンを分離するこ
とを特徴とする、モノヨード置換9,9−ジアルキルフ
ルオレンの製造方法である。
【0008】ヨ−ド化剤としては塩化沃素が好ましい。
本発明の方法では、反応には通常、不活性溶媒が使用さ
れるが、好ましい溶媒としては、反応性の観点から酢
酸、塩酸、硫酸等の極性プロトン溶媒があげられる。こ
こで用いる溶媒量は、原料の9,9−ジアルキルフルオ
レンの通常1〜20重量倍、好ましくは2〜6重量倍で
ある。
本発明の方法では、反応には通常、不活性溶媒が使用さ
れるが、好ましい溶媒としては、反応性の観点から酢
酸、塩酸、硫酸等の極性プロトン溶媒があげられる。こ
こで用いる溶媒量は、原料の9,9−ジアルキルフルオ
レンの通常1〜20重量倍、好ましくは2〜6重量倍で
ある。
【0009】塩化沃素の使用量は、原料の9,9−ジア
ルキルフルオレンに対して通常1.0〜3モル倍、好ま
しくは1.2〜1.8モル倍である。反応温度は通常5
0〜90℃、好ましくは60〜80℃であり、反応時間
は通常8〜20時間、好ましくは10〜17時間であ
る。また、通常、常圧下で反応を行い、反応終了後、ト
ルエンで抽出する。使用するトルン量は、原料の9,9
−ジアルキルフルオレンに対して5重量倍以上、好まし
くは8重量倍以上である。5重量倍未満だと、分液の
際、有機層が下層部となるか、或いは最悪の場合は分離
不能となる。8重量倍以上であれば、有機層が上層部に
なり、洗浄分液が容易になる。
ルキルフルオレンに対して通常1.0〜3モル倍、好ま
しくは1.2〜1.8モル倍である。反応温度は通常5
0〜90℃、好ましくは60〜80℃であり、反応時間
は通常8〜20時間、好ましくは10〜17時間であ
る。また、通常、常圧下で反応を行い、反応終了後、ト
ルエンで抽出する。使用するトルン量は、原料の9,9
−ジアルキルフルオレンに対して5重量倍以上、好まし
くは8重量倍以上である。5重量倍未満だと、分液の
際、有機層が下層部となるか、或いは最悪の場合は分離
不能となる。8重量倍以上であれば、有機層が上層部に
なり、洗浄分液が容易になる。
【0010】抽出後、水洗、チオ硫酸ナトリウム水溶液
で中和した後、苛性ソーダ水溶液によりpHを6〜8に
中和する。この中和操作により酸分を取り除くことが出
来る。ここで、pHが8をこえるとエマルジョン層が著
しく増加する傾向がある。更に水洗後、減圧下で溶媒を
除去すると沃素化9,9−ジアルキルフルオレンが得ら
れる。
で中和した後、苛性ソーダ水溶液によりpHを6〜8に
中和する。この中和操作により酸分を取り除くことが出
来る。ここで、pHが8をこえるとエマルジョン層が著
しく増加する傾向がある。更に水洗後、減圧下で溶媒を
除去すると沃素化9,9−ジアルキルフルオレンが得ら
れる。
【0011】得られた、沃素化9,9−ジアルキルフル
オレンの蒸留は、通常理論段数が2段以上、好ましくは
3段以上の蒸留塔を用いて行う。この蒸留は、可能な限
り低温、即ち高真空下で行うことが好ましい。なぜなら
ば、沃素化9,9−ジアルキルフルオレンは加熱により
脱ハロゲン化を起こしやすく、例えば、9,9−ジメチ
ル−2−ヨードフルオレンは260℃、9,9−ジエチ
ル−2−ヨードフルオレンは290℃、9,9−ジプロ
ピル−2−ヨードフルオレンは310℃を越えると徐々
に沃素原子が沃化水素、或いは沃素の形で脱離し、原料
に分解する為である。したがって、この分解を防ぐため
には、蒸留温度を少なくとも分解温度より低く、好まし
くは10℃以上低く設定する必要がある。
オレンの蒸留は、通常理論段数が2段以上、好ましくは
3段以上の蒸留塔を用いて行う。この蒸留は、可能な限
り低温、即ち高真空下で行うことが好ましい。なぜなら
ば、沃素化9,9−ジアルキルフルオレンは加熱により
脱ハロゲン化を起こしやすく、例えば、9,9−ジメチ
ル−2−ヨードフルオレンは260℃、9,9−ジエチ
ル−2−ヨードフルオレンは290℃、9,9−ジプロ
ピル−2−ヨードフルオレンは310℃を越えると徐々
に沃素原子が沃化水素、或いは沃素の形で脱離し、原料
に分解する為である。したがって、この分解を防ぐため
には、蒸留温度を少なくとも分解温度より低く、好まし
くは10℃以上低く設定する必要がある。
【0012】具体的に、9,9−ジメチル−2−ヨード
フルオレンの場合、好ましくは260℃以下、さらに好
ましくは250℃以下で蒸留を行う。9,9−ジエチル
−2−ヨードフルオレンの場合、好ましくは290℃以
下、さらに好ましくは280℃以下で蒸留を行う。9,
9−ジメチル−2−ヨードフルオレンの場合、好ましく
は310℃以下、さらに好ましくは300℃以下で蒸留
を行う。尚、未反応原料である9,9−ジアルキルフル
オレンは、初留として回収される。
フルオレンの場合、好ましくは260℃以下、さらに好
ましくは250℃以下で蒸留を行う。9,9−ジエチル
−2−ヨードフルオレンの場合、好ましくは290℃以
下、さらに好ましくは280℃以下で蒸留を行う。9,
9−ジメチル−2−ヨードフルオレンの場合、好ましく
は310℃以下、さらに好ましくは300℃以下で蒸留
を行う。尚、未反応原料である9,9−ジアルキルフル
オレンは、初留として回収される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の方法を実施例により説明す
る。
る。
【0014】実施例1 9,9−ジメチルフルオレン20g(0.10モル)、
酢酸70g、水10gを混合し、75℃に昇温した後、
50%塩化沃素塩酸水溶液55g(0.17モル)を加
え、14時間反応させた。その後、200gのトルエン
で抽出し、10%チオ硫酸ナトリウム水溶液40mlで
残存沃素を中和して分液し、10%苛性ソーダ水溶液を
加えて水層のpHを7にした後、分液、水洗、分液後、
有機層を濃縮し、オイル状の沃素化9,9−ジメチルフ
ルオレンを得た。このオイルを理論段数5段の蒸留塔を
用い、2mmHg、150〜210℃で減圧蒸留し、3
0.3gの9,9−ジメチル−2−ヨードフルオレンを
得た。収率92.0%、融点66.1−67.0℃、純
度100%(ガスクロマトグラフィー分析による) 元素分析(理論値/実測値) C ; 56.10 / 6.15 H ; 4.39 / 4.41
酢酸70g、水10gを混合し、75℃に昇温した後、
50%塩化沃素塩酸水溶液55g(0.17モル)を加
え、14時間反応させた。その後、200gのトルエン
で抽出し、10%チオ硫酸ナトリウム水溶液40mlで
残存沃素を中和して分液し、10%苛性ソーダ水溶液を
加えて水層のpHを7にした後、分液、水洗、分液後、
有機層を濃縮し、オイル状の沃素化9,9−ジメチルフ
ルオレンを得た。このオイルを理論段数5段の蒸留塔を
用い、2mmHg、150〜210℃で減圧蒸留し、3
0.3gの9,9−ジメチル−2−ヨードフルオレンを
得た。収率92.0%、融点66.1−67.0℃、純
度100%(ガスクロマトグラフィー分析による) 元素分析(理論値/実測値) C ; 56.10 / 6.15 H ; 4.39 / 4.41
【0015】実施例2 9,9−ジエチルフルオレン22g(0.10モル)、
酢酸80g、水5gを混合し、75℃に昇温した後、5
0%塩化沃素塩酸水溶液50g(0.15モル)を加
え、15時間反応させた。その後、220gのトルエン
で抽出し、10%チオ硫酸ナトリウム水溶液40mlで
残存沃素を中和し、10%苛性ソーダ水溶液を加えて水
層のpHを7にした後、分液、水洗、分液後、有機層を
濃縮し、オイル状の沃素化9,9−ジエチルフルオレン
を得た。このオイルを理論段数10段の蒸留塔を用い、
2mmHg、170〜240℃で減圧蒸留し、30.4
gの9,9−ジエチル−2−ヨードフルオレンを得た。
尚、初留分として1.5gの9,9−ジエチルフルオレ
ンを回収した。収率87.3%、沸点157−158.
2℃/1.5mmHg、純度99.9%(ガスクロマト
グラフィー分析による) 元素分析(理論値/実測値) C ; 58.47 / 58.51 H ; 5.20 / 5.27
酢酸80g、水5gを混合し、75℃に昇温した後、5
0%塩化沃素塩酸水溶液50g(0.15モル)を加
え、15時間反応させた。その後、220gのトルエン
で抽出し、10%チオ硫酸ナトリウム水溶液40mlで
残存沃素を中和し、10%苛性ソーダ水溶液を加えて水
層のpHを7にした後、分液、水洗、分液後、有機層を
濃縮し、オイル状の沃素化9,9−ジエチルフルオレン
を得た。このオイルを理論段数10段の蒸留塔を用い、
2mmHg、170〜240℃で減圧蒸留し、30.4
gの9,9−ジエチル−2−ヨードフルオレンを得た。
尚、初留分として1.5gの9,9−ジエチルフルオレ
ンを回収した。収率87.3%、沸点157−158.
2℃/1.5mmHg、純度99.9%(ガスクロマト
グラフィー分析による) 元素分析(理論値/実測値) C ; 58.47 / 58.51 H ; 5.20 / 5.27
【0016】実施例3 9,9−ジプロピルフルオレン25g(0.10モ
ル)、酢酸75g、水5gを混合し、75℃に昇温した
後、50%塩化沃素塩酸水溶液50g(0.15モル)
を加え、15時間反応させた。その後、250gのトル
エンで抽出し、10%チオ硫酸ナトリウム水溶液40m
lで残存沃素を中和し、10%苛性ソーダ水溶液を加え
て水層のpHを7にした後、分液、水洗、分液後、有機
層を濃縮し、オイル状の沃素化9,9−ジプロピルフル
オレンを得た。このオイルを理論段数8段の蒸留塔を用
い、2mmHg、180〜250℃で減圧蒸留し、3
2.5gの9,9−ジエチル−2−ヨードフルオレンを
得た。尚、初留分として1.5gの9,9−ジエチルフ
ルオレンを回収した。収率86.3%、沸点174.0
−176.2℃/1.5mmHg、純度99.9%(ガ
スクロマトグラフィー分析による) 元素分析(理論値/実測値) C ; 60.49 / 60.59 H ; 3.61 / 3.65
ル)、酢酸75g、水5gを混合し、75℃に昇温した
後、50%塩化沃素塩酸水溶液50g(0.15モル)
を加え、15時間反応させた。その後、250gのトル
エンで抽出し、10%チオ硫酸ナトリウム水溶液40m
lで残存沃素を中和し、10%苛性ソーダ水溶液を加え
て水層のpHを7にした後、分液、水洗、分液後、有機
層を濃縮し、オイル状の沃素化9,9−ジプロピルフル
オレンを得た。このオイルを理論段数8段の蒸留塔を用
い、2mmHg、180〜250℃で減圧蒸留し、3
2.5gの9,9−ジエチル−2−ヨードフルオレンを
得た。尚、初留分として1.5gの9,9−ジエチルフ
ルオレンを回収した。収率86.3%、沸点174.0
−176.2℃/1.5mmHg、純度99.9%(ガ
スクロマトグラフィー分析による) 元素分析(理論値/実測値) C ; 60.49 / 60.59 H ; 3.61 / 3.65
【0017】実施例4 9,9−ジメチルフルオレン20g(0.10モル)、
50%硫酸40gを混合し、65℃に昇温した後、50
%塩化沃素塩酸水溶液50g(0.15モル)を1時間
を要して滴下し、10時間反応させた。その後、160
gのトルエンで抽出し、10%チオ硫酸ナトリウム水溶
液40mlで残存沃素を中和して分液し、10%苛性ソ
ーダ水溶液を加えて水層のpHを7にした後、分液、水
洗、分液後、有機層を濃縮し、オイル状の沃素化9,9
−ジメチルフルオレンを得た。このオイルを理論段数4
段の蒸留塔を用い、1mmHg、140〜200℃で減
圧蒸留し、30.9gの9,9−ジメチル−2−ヨード
フルオレンを得た。収率93.8%、融点65.8−6
7.1℃、純度99.9%(ガスクロマトグラフィー分
析による) 元素分析(理論値/実測値) C ; 56.10 / 56.21 H ; 4.39 / 4.51
50%硫酸40gを混合し、65℃に昇温した後、50
%塩化沃素塩酸水溶液50g(0.15モル)を1時間
を要して滴下し、10時間反応させた。その後、160
gのトルエンで抽出し、10%チオ硫酸ナトリウム水溶
液40mlで残存沃素を中和して分液し、10%苛性ソ
ーダ水溶液を加えて水層のpHを7にした後、分液、水
洗、分液後、有機層を濃縮し、オイル状の沃素化9,9
−ジメチルフルオレンを得た。このオイルを理論段数4
段の蒸留塔を用い、1mmHg、140〜200℃で減
圧蒸留し、30.9gの9,9−ジメチル−2−ヨード
フルオレンを得た。収率93.8%、融点65.8−6
7.1℃、純度99.9%(ガスクロマトグラフィー分
析による) 元素分析(理論値/実測値) C ; 56.10 / 56.21 H ; 4.39 / 4.51
【0018】実施例5 9,9−ジメチルフルオレン20g(0.10モル)、
酢酸80g、水10gを混合し、75℃に昇温した後、
50%塩化沃素塩酸水溶液40g(0.12モル)を加
え、16時間反応させた。その後、160gのトルエン
で抽出し、10%チオ硫酸ナトリウム水溶液40mlで
残存沃素を中和して分液し、10%苛性ソーダ水溶液を
加えて水層のpHを7にした後、分液、水洗、分液後、
有機層を濃縮し、オイル状の沃素化9,9−ジメチルフ
ルオレンを得た。このオイルを理論段数20段の蒸留塔
を用い、2mmHg、180〜240℃で減圧蒸留し、
29.1gの9,9−ジメチル−2−ヨードフルオレン
を得た。尚、初留分として1.4gの9,9−ジメチル
フルオレンを回収した。収率88.3%、融点66.0
−67.0℃、純度100%(ガスクロマトグラフィー
分析による) 元素分析(理論値/実測値) C ; 56.10 / 56.12 H ; 4.39 / 4.37
酢酸80g、水10gを混合し、75℃に昇温した後、
50%塩化沃素塩酸水溶液40g(0.12モル)を加
え、16時間反応させた。その後、160gのトルエン
で抽出し、10%チオ硫酸ナトリウム水溶液40mlで
残存沃素を中和して分液し、10%苛性ソーダ水溶液を
加えて水層のpHを7にした後、分液、水洗、分液後、
有機層を濃縮し、オイル状の沃素化9,9−ジメチルフ
ルオレンを得た。このオイルを理論段数20段の蒸留塔
を用い、2mmHg、180〜240℃で減圧蒸留し、
29.1gの9,9−ジメチル−2−ヨードフルオレン
を得た。尚、初留分として1.4gの9,9−ジメチル
フルオレンを回収した。収率88.3%、融点66.0
−67.0℃、純度100%(ガスクロマトグラフィー
分析による) 元素分析(理論値/実測値) C ; 56.10 / 56.12 H ; 4.39 / 4.37
【0019】比較例1 9,9−ジメチルフルオレン20g(0.10モル)、
酢酸50gを混合し、85℃に昇温した後、50%塩化
沃素塩酸水溶液70g(0.22モル)を加え、20時
間反応させた。その後、200gのトルエンで抽出し、
10%チオ硫酸ナトリウム水溶液30mlで残存沃素を
中和して分液し、10%苛性ソーダ水溶液を加えて水層
のpHを7にした後、分液、水洗、分液後、有機層を濃
縮し、32.8gのオイル状の沃素化9,9−ジメチル
フルオレンを得た。粗収率99.5%、純度89.3
%、未反応物5.3%、ジヨード体5.2%(ガスクロ
マトグラフィー分析による)
酢酸50gを混合し、85℃に昇温した後、50%塩化
沃素塩酸水溶液70g(0.22モル)を加え、20時
間反応させた。その後、200gのトルエンで抽出し、
10%チオ硫酸ナトリウム水溶液30mlで残存沃素を
中和して分液し、10%苛性ソーダ水溶液を加えて水層
のpHを7にした後、分液、水洗、分液後、有機層を濃
縮し、32.8gのオイル状の沃素化9,9−ジメチル
フルオレンを得た。粗収率99.5%、純度89.3
%、未反応物5.3%、ジヨード体5.2%(ガスクロ
マトグラフィー分析による)
【0020】
【発明の効果】本発明の方法によれば、工業的に容易
に、高収率で、かつ高純度のモノヨード置換9,9−ジ
アルキルフルオレンを製造することが可能である。
に、高収率で、かつ高純度のモノヨード置換9,9−ジ
アルキルフルオレンを製造することが可能である。
Claims (3)
- 【請求項1】 9,9−ジアルキルフルオレンをヨード
化させ、モノヨード置換9,9−ジアルキルフルオレン
を製造するにおいて、蒸留によりモノヨード置換9,9
−ジアルキルフルオレンを分離することを特徴とする、
モノヨード置換9,9−ジアルキルフルオレンの製造方
法。 - 【請求項2】 モノヨード置換9,9−ジアルキルフル
オレンを、その分解温度以下で蒸留精製する、請求項1
記載のモノヨード置換9,9−ジアルキルフルオレンの
製造方法。 - 【請求項3】 ヨード化に塩化沃素を使用する請求項1
記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7747995A JPH08268936A (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | モノヨード置換9,9−ジアルキルフルオレンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7747995A JPH08268936A (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | モノヨード置換9,9−ジアルキルフルオレンの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08268936A true JPH08268936A (ja) | 1996-10-15 |
Family
ID=13635124
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7747995A Pending JPH08268936A (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | モノヨード置換9,9−ジアルキルフルオレンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08268936A (ja) |
-
1995
- 1995-04-03 JP JP7747995A patent/JPH08268936A/ja active Pending
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