JPH08268864A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JPH08268864A
JPH08268864A JP7100326A JP10032695A JPH08268864A JP H08268864 A JPH08268864 A JP H08268864A JP 7100326 A JP7100326 A JP 7100326A JP 10032695 A JP10032695 A JP 10032695A JP H08268864 A JPH08268864 A JP H08268864A
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cosmetic
skin
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present
amide group
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Hiroyuki Nishio
裕幸 西尾
Kazuyuki Tsubone
和幸 坪根
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Kanebo Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】皮膚安全性に高く、保存安定性にすぐれ、官能
特性にもすぐれる化粧料の提供。 【構成】特定の分子構造のアミド基含有イオン性界面活
性剤を特定量配合してなる化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、皮膚刺激性が極めて低
く、保存安定性にすぐれ、すぐれた官能特性を持つ化粧
料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より(イ)脂肪族高級アルコールの
硫酸エステル、脂肪族高級アルコールのリン酸エステ
ル、N−長鎖アシルグルタミン酸等と苛性ソーダ、苛性
カリ、トリエタノールアミン等の塩基性物質からなる塩
であるアニオン型界面活性剤、(ロ)脂肪族高級アルコ
ールの酸化エチレン付加物等のエーテル型非イオン界面
活性剤、(ハ)高級脂肪酸と多価アルコールとからなる
エステル型非イオン界面活性剤等を乳化剤主成分とする
皮膚化粧料が知られている。しかし、これらの皮膚化粧
料は、敏感肌症の消費者に対して十分な皮膚安全性を持
つとは言えず、その改良が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、敏感肌症の消費者も満足するような十分な
皮膚安全性を持つ皮膚化粧料を開発することである。
【0004】
【発明を解決するための手段】本発明者等は、上記の事
情に鑑み鋭意研究した結果、後記特定の乳化型皮膚化粧
料が皮膚安全性にすぐれるとともに、意外にも保存安定
性にすぐれ、すぐれた官能特性も有することを見出し、
本発明を完成した。
【0005】即ち、本発明は、一般式(1)
【化2】 (但し、式中のRCOの炭素数が20、18、16、1
4、12、10、8であり、Xが水素又はアルカリ金属
イオン、アンモニウムイオン、有機アンモニウムイオン
である)で表されるアミド基含有の2疎水基2親水基含
有陰イオン界面活性剤を0.01〜10重量%配合する
ことを特徴とする化粧料である。
【0006】次に本発明の構成を説明する。本発明のア
ミド基含有の2疎水基2親水基含有陰イオン界面活性剤
は、例えば下記表1に示す反応式に従って製造すること
ができる。すなわち、2−アミノエタンスルホン酸ナト
リウムとホルムアルデヒドとを反応させて得られるメチ
レンビス(2−アミノエタンスルホン酸ナトリウム)を
アシル化し、必要であれば適切な塩基で中和する方法で
ある。ここで用いる対イオンはナトリウム、カリウム等
のアルカリ金属、アンモニウムイオン、トリエタノール
アミン、イソプロパノールアミン、リジン等の有機塩基
または塩基性アミノ酸等のアンモニウムイオンが適用さ
れる。上記の方法で得られる本発明のアミド基含有の2
疎水基2親水基含有陰イオン界面活性剤は混合物として
得られる場合もあるが、適宜精製手段で目的とする界面
活性剤を単離することができる。
【0007】
【表1】
【0008】本発明のアミド基含有の2疎水基2親水基
含有陰イオン界面活性剤の配合量は、化粧料(組成物)
の総量を基準として0.01〜10重量%(以下、wt
%と略記する)、好ましくは0.05〜5wt%であ
る。0.01wt%未満では本発明の目的を達成する皮
膚化粧料が得られ難く、10wt%を超えると使用感上
好ましくない。
【0009】また、後記の実験例で示す通り、本発明の
アミド基含有の2疎水基2親水基含有陰イオン界面活性
剤は従来の陰イオン界面活性剤と比較して皮膚安全性に
優れている。また、水系中で、特に酸性下での安定性に
もすぐれる。
【0010】本発明のアミド基含有の2疎水基2親水基
含有陰イオン界面活性剤0.001モルが100g中に
含有する水溶液を試料として、後記の「ヒト皮膚パッチ
テスト」に準じて皮膚安全性の試験を実施した。その結
果を表2に示す。
【0011】
【表2】
【0012】本発明の化粧料は上記の如くの2疎水基2
親水基含有陰イオン界面活性剤からなるものであるが、
必要に応じて、他の界面活性剤、乳化助剤、香料、着色
剤、防腐剤、顔料等を本発明の目的を達成する範囲内で
適宜配合することもできる。本発明の皮膚化粧料は、ス
キンミルク、スキンクリーム、ファンデーションクリー
ム、マッサージクリーム、洗顔クリーム、ローション、
スカルプトリートメント、ヘアークリーム、ヘアーシャ
ンプー、ヘアーリンス等の基礎化粧料、メイクアップ化
粧料、頭髪化粧料に適用される。
【0013】
【実施例】以下、実施例にて本発明を説明する。実施例
に記載の保存安定性試験、ヒト皮膚パッチテスト、感触
(使用時の官能テスト)の試験方法あるいは測定方法を
下記に示す。
【0014】(1)保存安定性試験 試料を45℃の恒温槽に入れ、6ヶ月間放置後の乳化状
態、外観を観察し、異常が認められない場合(乳化状態
が均一で均質なエマルジョンを形成している場合)は良
好とし、異状が認められる場合(油が分離した場合、粒
子が粗大になった場合等)は不良とした。
【0015】(2)ヒト皮膚パッチテスト 被験者25名の前腕屈側部皮膚に、試料0.1gを直径
1.0cmの円型のリント布のついたパッチテスト用絆
創膏を用いて24時間閉塞貼布した後、下記の表3の判
定基準に従い、各試料について被験者25名の皮膚の状
態を評価判定した。判定結果は、絆創膏除去1時間後及
び24時間後のうち反応の強い方を採用し、評価が
(±)以上の人の数で示した。
【0016】
【表3】
【0017】(3)感触(使用時の官能テスト) 被試験者女子20人によって30日間朝夕2回塗布して
官能テストを実施、し、保湿性と刺激性についてテスト
した。評価は保湿性については「使用後しっとりする」
と回答した人数、刺激性については「使用後刺激を感じ
る」と回答した人数で示した。
【0018】実施例1〜4、比較例1〜4〔スキンミル
ク〕 表4に記載の如く種々の乳化剤成分を配合して、表5に
記載の如く種々の原料を配合して実施例及び比較例のス
キンミルクを調製し、諸特性の試験をした。
【0019】
【表4】
【0020】(1)組成
【表5】
【0021】(2)調製方法 成分(A)と成分(B)を各々温度80℃にて均一に溶
解し、成分(A)を撹拌しながら成分(B)を注入して
乳化分散した後、撹拌しながら温度30℃まで冷却して
調製する。 (3)特性 各実施例、比較例に係る前記諸特性を試験した結果を表
4に記載する。この結果から、本発明のスキンミルク
は、皮膚安全性、保存安定性及び使用時の官能特性に優
れることが明らかである。
【0022】 実施例5〔頭皮化粧料(スカルプトリートメント)〕 (1)組成 (1) 一般式(1)のアシル基の炭素数が18(ステアロイル基)で 4.5 であり、対イオンがトリエタノールアンモニウムイオンである 本発明の陰イオン界面活性剤 (2) 1,3−ブチレングリコール 4.5 (3) ポリエチレングリコール1500 3.0 (4) エタノール 5.5 (5) カセイカリ 0.05 (6) 精製水 46.95 (7) 2−ヘキシルデシルパルミテート 10.0 (8) スクワラン 5.0 (9) ブチルパラベン 0.2 (10)ビタミンC 0.15 (11)香料 0.05 (12)精製水 19.9 (13)カルボキシビニルポリマー 0.2 これらの数値は組成物全量に対するwt%であり、以下
の実施例でも同様である。
【0023】(2)調製方法 (7) 、(8) 、(9) 、(10)と(11)を75度Cで溶解したも
のを、75度Cに保った(1) 、(2) 、(3) 、(4) と(6)
に攪拌しながら添加し、攪拌しながら冷却してスカルプ
トリートメントを得た。
【0024】(3)特性 本発明のスカルプトリートメントは、皮膚安全性、保存
安定性及び使用時の官能特性に優れていた。
【0025】 実施例6〔クリームファンデーション〕 (1)組成 (1) セトステアリルアルコール 1.0 (2) ホホバ油 15.0 (3) モノステアリン酸グリセリン 2.0 (4) モノラウリン酸プロピレングリコール 3.0 (5) 一般式(1)のアシル基の炭素数が18(ステアロイル基)で 0.5 であり、対イオンがアンモニウムイオンである本発明の陰イオ ン界面活性剤 (6) プロピレングリコール 4.0 (7) メチルパラベン 0.3 (8) 香料 0.1 (9) 精製水 全成分の残余 (10)酸化チタン 8.0 (11)タルク 4.0 (12)酸化鉄 0.5
【0026】(2)調製方法 油相成分(1) 、(2) 、(3) 、(4) と水相成分(5) 、(6)
、(7) 、(8) と(9) 、顔料成分(10)、(11)、(12)を常
法によって混合し、クリームファンデーションを得た。
【0027】(3)特性 本発明のクリームファンデーションは、皮膚安全性、保
存安定性及び使用時の官能特性に優れていた。
【0028】 実施例7〔化粧水〕 (1)組成 (1) 一般式(1)のアシル基の炭素数が8であり、親水基が未中 0.5 和である本発明の陰イオン界面活性剤 (2) グリセリン 4.0 (3) 1,3ブチレングリコール 4.0 (4) エタノール 7.0 (5) メチルパラベン 0.5 (6) クエン酸 0.01 (7) クエン酸ソーダ 0.1 (8) 香料 0.05 (9) 精製水 84.24
【0029】(2)調製方法 上記成分を常法によって混合し、化粧水を得た。 (3)特性 本発明の化粧水は、皮膚安全性、保存安定性及び使用時
の官能特性に優れていた。
【0030】
【発明の効果】以上記載の如く、本発明の化粧料は、皮
膚安全性、保存安定性及び使用時の官能特性に優れ、き
わめて有用性の高いものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01F 17/22 B01F 17/22 C07C 309/15 7419−4H C07C 309/15

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (但し、式中のRCOの炭素数が20、18、16、1
    4、12、10、8であり、Xが水素又はアルカリ金属
    イオン、アンモニウムイオン、有機アンモニウムイオン
    である)で表されるアミド基含有の2疎水基2親水基含
    有陰イオン界面活性剤を0.01〜5重量%配合するこ
    とを特徴とする化粧料。
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