JPH08268752A - アルミナ−マグネシア複合酸化物及びその製造方法並びにアルミナ−マグネシア複合酸化物の微粉体 - Google Patents

アルミナ−マグネシア複合酸化物及びその製造方法並びにアルミナ−マグネシア複合酸化物の微粉体

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JPH08268752A
JPH08268752A JP7096031A JP9603195A JPH08268752A JP H08268752 A JPH08268752 A JP H08268752A JP 7096031 A JP7096031 A JP 7096031A JP 9603195 A JP9603195 A JP 9603195A JP H08268752 A JPH08268752 A JP H08268752A
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登紀夫 上柳
Takayuki Fujita
隆之 藤田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粉砕によって微細化された粉体を容易に得る
ことのできるアルミナ−マグネシア複合酸化物を提供す
る。 【構成】 アルミナ(Al2 3 )に換算して70〜7
3重量%のアルミナ成分と、マグネシア(Mg0)に換
算して27〜30重量%のマグネシア成分とから成るア
ルミナ−マグネシア複合酸化物において、該アルミナ−
マグネシア複合酸化物が中空体粒子から成る粉体であっ
て、前記粉体の静嵩密度が0.15g/cm3 以下で且
つ中空体粒子の平均粒径が10μm以上であることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルミナ−マグネシア複
合酸化物及びその製造方法並びにアルミナ−マグネシア
複合酸化物の微粉体に関し、更に詳細にはアルミナ(A
2 3 )換算して70〜73重量%のアルミナ成分
と、マグネシア(Mg0)換算して27〜30重量%の
マグネシア成分とから成るアルミナ−マグネシア複合酸
化物及びその製造方法、及び前記アルミナ−マグネシア
複合酸化物によって形成された粉体を粉砕して得られた
アルミナ−マグネシア複合酸化物の微粉体に関する。
【0002】
【従来の技術】主たる結晶形態がスピネル型であるアル
ミナ−マグネシア複合酸化物は、化学的・物理的に安定
であって、その多孔体は触媒やその担持体、吸着剤、分
子ふるい、フィルター等に使用される。かかるアルミナ
−マグネシア複合酸化物の多孔体は、特公平1−437
12号公報において提案されている噴霧焙焼法、つまり
アルミニウム塩とマグネシウム塩とを溶解した水溶液
を、800℃以上に維持されている酸化雰囲気中に噴霧
し、霧状で焙焼することによって得ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公報において提案
されている噴霧焙焼法によれば、アルミナ−マグネシア
複合酸化物によって形成された多孔質粒子から成る粉体
を得ることができる。ところで、この粉体を触媒等に使
用する場合には、粉体を構成する粒子の比表面積を大き
くすべく、粉体の粒径を可及的に微細化することが要求
される。また、アルミナ−マグネシア複合酸化物は、優
れた耐熱性・耐蝕性を有するため、耐火物や構造材料に
使用される場合がある。この場合にも、耐火物や構造材
料を緻密化して強度向上を図るべく、粉体の粒径を可及
的に微細化することが要求される。一方、噴霧焙焼法で
は、得られる粉体を微細化するためには、噴霧された霧
滴を微細化する必要があるが、霧滴の微細化は噴霧する
水溶液の粘度等によって限界があるため、得られた粉体
を粉砕して微細化する必要がある。しかし、従来の噴霧
焙焼法で得られた粉体を粉砕しても、微細化された粉体
を容易に得られないことが判明した。そこで、本発明の
目的は、粉砕によって微細化された粉体を容易に得るこ
とのできるアルミナ−マグネシア複合酸化物及びその製
造方法、及び前記アルミナ−マグネシア複合酸化物を粉
砕して得られるアルミナ−マグネシア複合酸化物の微粉
体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記目的
を達成すべく検討を重ねた結果、噴霧焙焼法によって、
中空率が可及的に大きな中空体粒子から成るアルミナ−
マグネシア複合酸化物の粉体、つまり粉体の静嵩密度が
可及的に小さく且つ中空体粒子の平均粒径が可及的に大
きなアルミナ−マグネシア複合酸化物の粉体を得、次い
で、この中空体粒子から成る粉体を粉砕することによっ
て、アルミナ−マグネシア複合酸化物の微粉体を得るこ
とができることを知り、本発明に到達した。すなわち、
本発明は、アルミナ(Al2 3 )に換算して70〜7
3重量%のアルミナ成分と、マグネシア(Mg0)に換
算して27〜30重量%のマグネシア成分とから成るア
ルミナ−マグネシア複合酸化物において、該アルミナ−
マグネシア複合酸化物が中空体粒子から成る粉体であっ
て、前記粉体の静嵩密度が0.15g/cm3 以下で且
つ中空体粒子の平均粒径が10μm以上であることを特
徴とするアルミナ−マグネシア複合酸化物である。かか
る構成を有する本発明に係るアルミナ−マグネシア複合
酸化物の主たる結晶形態がスピネル型である場合に、本
発明を好適に適用できる。
【0005】更に、本発明は、アルミニウム塩とマグネ
シウム塩とを溶解した水溶液を、酸化雰囲気中に噴霧し
て焙焼する噴霧焙焼法によって、主たる結晶形態がスピ
ネル型であるアルミナ−マグネシア複合酸化物を製造す
る際に、該アルミニウム塩とマグネシウム塩との合計溶
解濃度が酸化物換算して12〜20重量%となるよう
に、前記アルミニウム塩とマグネシウム塩とを溶解した
塩基性水溶液を得、次いで、前記塩基性水溶液を噴霧焙
焼してアルミナ−マグネシア複合酸化物によって形成さ
れた中空体粒子から成る粉体を得ることを特徴とするア
ルミナ−マグネシア複合酸化物の製造方法にある。かか
る構成を有する本発明に係るアルミナ−マグネシア複合
酸化物の製造方法において、塩基性水溶液として、下記
の式1と式2とを同時に満足する塩基性水溶液を使用す
ることによって、良好な噴霧状態を形成できる。 式1 Mg/Al=0.46〜0.55 式2 Cl/Al=1.3〜3.7 尚、アルミニウム塩として、ポリ塩化アルミニウムを好
適に使用することができる。
【0006】また、本発明は、前記アルミナ−マグネシ
ア複合酸化物によって形成された中空体粒子から成る粉
体を粉砕して得られた粉体であって、得られた粉体の粒
径が1μm以下であることを特徴とするアルミナ−マグ
ネシア複合酸化物の微粉体でもある。かかる構成を有す
る本発明において、粉体の静嵩密度を0.5g/cm3
以上とすることによって、粉体が緻密に充填された成形
体を得た後、この成形体を再焼成することによって緻密
化された焼成体を得ることができる。
【0007】
【作用】本発明によれば、噴霧焙焼する水溶液を塩基性
水溶液とすることによって、水溶液の粘度を低粘度に抑
制でき、アルミニウム塩とマグネシウム塩とを、従来よ
りも高濃度に溶解することができる。この様に、アルミ
ニウム塩とマグネシウム塩とが高濃度に溶解された水溶
液を噴霧焙焼することによって、高中空率の中空体粒子
から成るアルミナ−マグネシア複合酸化物の粉体を得る
ことができる。この高中空率の中空体粒子は、その壁面
が薄いため、粉砕によって容易に微粉体とすることがで
きるのである。この様に、本発明によって、高中空率の
中空体粒子から構成されるアルミナ−マグネシア複合酸
化物を得ることができる詳細な理由は不明であるが、ア
ルミニウム塩とマグネシウム塩とが高濃度に溶解された
塩基性水溶液は、その表面エネルギーが小さくなり、噴
霧された霧滴の収縮が抑制されるためと考えられる。
【0008】
【発明の概要】本発明に係るアルミナ−マグネシア複合
酸化物は、アルミナ(Al2 3 )に換算して70〜7
3重量%のアルミナ成分と、マグネシア(Mg0)に換
算して27〜30重量%のマグネシア成分とから成るア
ルミナ−マグネシア複合酸化物によって形成された粉体
である。かかるアルミナ−マグネシア複合酸化物は、主
たる結晶形態がスピネル型となるものである。本発明に
おいて、粉体を構成する粒子が中空体粒子によって構成
され、粉体の静嵩密度が0.15g/cm3 以下(好ま
しくは0.02〜0.10g/cm3)で且つ中空体粒
子の平均粒径が10μm以上(好ましくは12〜40μ
m)であることが、後述する粉砕によって容易に微粒子
化を行うために必要である。ここで、粉体の静嵩密度が
0.15g/cm3 を越える場合、或いは中空体粒子の
平均粒径が10μm未満の場合には、後述する如く、粉
体を粉砕しても微粒子化を容易に行うことができない。
【0009】かかる本発明の粉体は、アルミニウム塩と
マグネシウム塩とを溶解した水溶液を、酸化雰囲気中に
噴霧して焙焼する噴霧焙焼法によって得ることができ
る。本発明において、噴霧焙焼に供する水溶液として、
アルミニウム塩とマグネシウム塩とを、その合計溶解濃
度が酸化物換算して12〜20重量%となるように溶解
した塩基性水溶液を使用することが大切である。ここ
で、水溶液が、塩化アルミニウム等の正塩のアルミニウ
ム塩と、塩化マグネシウム等の正塩のマグネシウム塩と
を溶解した正塩の水溶液は、同一量のアルミニウム塩と
マグネシウム塩とを溶解した塩基性水溶液に比較して粘
度が高くなるため、水溶液を加熱して粘度を低下させて
噴霧する必要がある。しかも、正塩の水溶液は、アルミ
ニウム塩とマグネシウム塩との合計溶解濃度を、酸化物
換算濃度で12重量%以上にすると、均一溶液を得るこ
とができず、酸化物換算濃度が12重量%未満となる。
この様に、酸化物換算濃度が12重量%未満の正塩の水
溶液を噴霧焙焼しても、高中空率の中空粒子から成る粉
体を得ることができない。
【0010】本発明において使用するアルミニウム塩と
しては、塩基性アルミニウム塩であるポリ塩化アルミニ
ウムを好適に使用できる。このポリ塩化アルミニウムと
しては、特公昭50−836号公報等において提案され
ているものを好適に使用できる。かかるアルミニウム塩
と併用するマグネシウム塩としては、塩化マグネシウム
(無水、六水塩)、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシ
ウム等を好適に使用できる。これらアルミニウム塩とマ
グネシウム塩とを水に溶解して塩基性水溶液を得るに
は、塩基性アルミニウム塩であるポリ塩化アルミニウム
と、正塩である塩化マグネシウム等のマグネシウム塩と
を、下記の式1と式2とを同時に満足するように、水に
溶解することによって容易に得ることができる。 式1 Mg/Al=0.46〜0.55 式2 Cl/Al=1.3〜3.7 ここで、式2において、Cl/Alモル比が4のとき
は、アルミニウム塩とマグネシウム塩とが共に正塩であ
る。尚、式1と式2とでは、塩素イオンに注目したが、
塩素イオンに代えて硝酸イオン、硫酸イオン等であって
もよい。
【0011】本発明では、所定量のアルミニウム塩とマ
グネシウム塩とが溶解された塩基性水溶液を噴霧焙焼す
る。この噴霧焙焼条件としては、通常、採用されている
噴霧焙焼条件を採用することができ、20℃において2
0cps以下の塩基性水溶液を800〜1000℃に維
持されている酸化雰囲気下で噴霧して焙焼する。かかる
噴霧焙焼によって得られた粉体の粒子形状を図1及び図
2に示す。図1は、後述する表2のNO.3(実施例)
で得られた粉体の走査型電子顕微鏡写真(500倍)で
あり、図2は図1に示す粉体の粒子断面の走査型電子顕
微鏡写真(500倍)である。これに対して、アルミニ
ウム塩とマグネシウム塩との合計溶解濃度が酸化物換算
して12重量%未満(11.8重量%)で且つ正塩の水
溶液を噴霧して得られた、後述する表2のNO.4(比
較例)で得られた粉体の走査型電子顕微鏡写真(500
倍)を図3に示し、図3に示す粉体の粒子断面の走査型
電子顕微鏡写真(500倍)を図4に示す。
【0012】図1〜図4から明らかな様に、本発明の粉
体の粒子は、比較例の粉体の粒子に比較して、高中空率
の中空体粒子であって、壁面が極めて薄いものである。
このため、高中空率で且つ壁面が極めて薄い中空体粒子
から構成される粉体を粉砕することによって、粒径が1
μm以下の微粒子化された微粉体を容易に得ることがで
きる。かかる微粉体の静嵩密度は0.5g/cm3 以上
となり、高密度に充填することができる。これに対し
て、図3及び図4に示す比較例の粉体を同様に粉砕して
も、得られる粉体の粒径は1.4μm程度であり、1μ
m以下の粒径に微細化することは困難であった。尚、粉
砕には、ボールミル等の粉体の粉砕に通常使用されてい
る粉砕機を使用できる。
【0013】
【実施例】
実施例1 アルミニウム塩としてポリ塩化アルミニウムを使用する
と共に、マグネシウム塩として塩化マグネシウムを使用
し、Mg/Alモル比、Cl/Alモル比が下記表1に
示す値となるように、所定量のポリ塩化アルミニウムと
塩化マグネシウムとを水に溶解した。次いで、この水溶
液の温度を変えて粘度を測定し、その結果を下記表1に
併せて示した。
【表1】 表1から明らかな様に、塩基性水溶液であるNO.1〜
3の水溶液では、アルミニウム塩とマグネシウム塩と
を、正塩の水溶液であるNO.4(比較例)の水溶液よ
りも大量に溶解させても粘度の増加を抑制することがで
きる。
【0014】実施例2 ポリ塩化アルミニウムと塩化マグネシウムとを水に溶解
して塩基性水溶液を得た。得られた塩基性水溶液のMg
/Alモル比、Cl/Alモル比、20℃における粘
度、及び溶解濃度を表2のNO.1〜3に示す。この塩
基性水溶液を、表2に示す温度に維持されている焙焼炉
中に噴霧してアルミナ−マグネシア複合酸化物の粉体を
得た。この粉体は、X線回折分析の結果、スピネル型の
結晶形態であり、静嵩密度及び平均粒径を測定し、表2
のNO.1〜3に併せて示した。次いで、噴霧焙焼して
得られた粉体700gと、直径20mmの樹脂コーティ
ングされたボール7.3Kgとを、10リットルの樹脂
製ポットに入れ、50rpmで10時間回転させて粉砕
した。粉砕して得られた粉体の粒径及び静嵩密度を測定
し、その結果も表2のNO.1〜3に併せて示した。
【0015】また、比較例として、塩化アルミニウムと
塩化マグネシウムとの正塩を水に溶解して得た正塩の水
溶液を用いて噴霧焙焼し、次いで得られた粉体をボール
ミルで粉砕した。この比較例において用いた水溶液のM
g/Alモル比、Cl/Alモル比、20℃における粘
度、溶解濃度、噴霧焙焼して得られた粉体の粒径及び静
嵩密度、及び粉砕して得られた粉体の粒径及び静嵩密度
も、表2のNO.4に示した。尚、この比較例において
も、噴霧焙焼して得られた粉体は、X線回折分析の結
果、スピネル型の結晶形態であった。
【0016】
【表2】
【0017】表2から明らかな様に、本発明の範囲内に
あるNO.1〜3は、本発明の範囲外にとなる比較例で
あるNO.4に比較して、平均粒径が大きく且つ静嵩密
度が低い中空体粒子、すなわち高中空率で壁の薄い中空
体粒子から成る粉体を得ることができる。このため、中
空体粒子を粉砕して容易に粒径1μm以下の微粒子とす
ることができる。尚、表2のNO.3及びNO.4につ
いて、噴霧焙焼して得られた各粉体の走査型電子顕微鏡
写真(500倍)を図1及び図3に示し、各粉体の粒子
断面の走査型電子顕微鏡写真(500倍)を図2及び図
4に示す。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、高中空率で且つ壁面が
薄いアルミナ−マグネシア複合酸化物の粉体を得ること
ができる。このため、この粉体を粉砕することによっ
て、容易に微細化された粉体を得ることができ、アルミ
ナ−マグネシア複合酸化物の粉体の微細化要求に応える
ことができる。また、アルミナ−マグネシア複合酸化物
の微細化粉体によれば、緻密化された成形体を成形で
き、成形体の強度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に規定する範囲内にある水溶液を噴霧焙
焼して得られた粉体の走査型電子顕微鏡写真(500
倍)である。
【図2】図1に示す粉体の粒子断面についての走査型電
子顕微鏡写真(500倍)である。
【図3】本発明の範囲外にある水溶液を噴霧焙焼して得
られた粉体の走査型電子顕微鏡写真(500倍)であ
る。
【図4】図3に示す粉体の粒子断面についての走査型電
子顕微鏡写真(500倍)である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミナ(Al2 3 )に換算して70
    〜73重量%のアルミナ成分と、マグネシア(Mg0)
    に換算して27〜30重量%のマグネシア成分とから成
    るアルミナ−マグネシア複合酸化物において、 該アルミナ−マグネシア複合酸化物が中空体粒子から成
    る粉体であって、前記粉体の静嵩密度が0.15g/c
    3 以下で且つ中空体粒子の平均粒径が10μm以上で
    あることを特徴とするアルミナ−マグネシア複合酸化
    物。
  2. 【請求項2】 アルミナ−マグネシア複合酸化物の主た
    る結晶形態がスピネル型である請求項1記載のアルミナ
    −マグネシア複合酸化物。
  3. 【請求項3】 アルミニウム塩とマグネシウム塩とを溶
    解した水溶液を、酸化雰囲気中に噴霧して焙焼する噴霧
    焙焼法によって、主たる結晶形態がスピネル型であるア
    ルミナ−マグネシア複合酸化物を製造する際に、 該アルミニウム塩とマグネシウム塩との合計溶解濃度が
    酸化物換算して12〜20重量%となるように、前記ア
    ルミニウム塩とマグネシウム塩とを溶解した塩基性水溶
    液を得、 次いで、前記塩基性水溶液を噴霧焙焼してアルミナ−マ
    グネシア複合酸化物によって形成された中空体粒子から
    成る粉体を得ることを特徴とするアルミナ−マグネシア
    複合酸化物の製造方法。
  4. 【請求項4】 塩基性水溶液として、下記の式1と式2
    とを同時に満足する塩基性水溶液を使用する請求項3記
    載のアルミナ−マグネシア複合酸化物の製造方法。 式1 Mg/Al=0.46〜0.55 式2 Cl/Al=1.3〜3.7
  5. 【請求項5】 アルミニウム塩として、ポリ塩化アルミ
    ニウムを用いる請求項3又は請求項4記載のアルミナ−
    マグネシア複合酸化物の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のアルミナ−マグネシア複
    合酸化物によって形成された中空体粒子から成る粉体を
    粉砕して得られた粉体であって、 得られた粉体の粒径が1μm以下であることを特徴とす
    るアルミナ−マグネシア複合酸化物の微粉体。
  7. 【請求項7】 粉体の静嵩密度が0.5g/cm3 以上
    である請求項6記載のアルミナ−マグネシア複合酸化物
    の微粉体。
JP7096031A 1995-03-28 1995-03-28 アルミナ−マグネシア複合酸化物及びその製造方法並びにアルミナ−マグネシア複合酸化物の微粉体 Pending JPH08268752A (ja)

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DE69609751T DE69609751T2 (de) 1995-03-28 1996-03-25 Aluminium-Magnesiumoxid, Verfahren zur Herstellung davon und daraus bestehende feine pulverartige Teilchen
US08/623,165 US5707910A (en) 1995-03-28 1996-03-28 Alumina-magnesia oxide, method of making the same, and fine pulverulent body of the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009501689A (ja) * 2005-07-16 2009-01-22 クラリアント・インターナシヨナル・リミテッド 酸化アルミニウム及び元素周期律表の第1及び2主族の元素の酸化物よりなるナノ粒子ならびにその製造方法
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