JPH08268563A - 船艙への長尺材の積付方法 - Google Patents

船艙への長尺材の積付方法

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JPH08268563A
JPH08268563A JP10162395A JP10162395A JPH08268563A JP H08268563 A JPH08268563 A JP H08268563A JP 10162395 A JP10162395 A JP 10162395A JP 10162395 A JP10162395 A JP 10162395A JP H08268563 A JPH08268563 A JP H08268563A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 船艙に積付可能なパイプ材の本数および積付
状態を、容易かつ正確に知ることができるようにする。 【構成】 船艙・ハッチ各部の寸法を入力し、船艙スペ
ースおよび船艙スペースとハッチとの関係を演算して、
これらの外形線を表示する(S1〜S4)。次いで、パ
イプ材関係の寸法,2つのスタックの位置およびスリン
グ角度の入力により、2つのスタックに分けて積付可能
なパイプ材の高さ位置Hを求める(S5〜S8)。次い
で、これに基づき、2つのスタックに積付可能なパイプ
材の本数,中央スタックに積付可能なパイプ材の本数,
および船艙スペース内のパイプ材の総本数を求め、その
積付状態を表示する(S9〜S12)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パイプ材等の長尺材を
船艙内に積付ける際の積付方法に係り、特に積付可能な
長尺材の本数および積付状態を正確に知ることができる
船艙への長尺材の積付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、パイプ材を船舶で輸送する場合
には、まず荷主からパイプ材の径,長さ,輸送量等を提
示した輸送依頼がある。そこで海運会社は、依頼内容に
基づき、最適船型,用船料,航海数等を決定し、これに
基づき運賃を荷主に提示する。ここで、最適船型は、主
に過去の実績を参考にして決定する場合と、候補船の各
種船体図形から計算により求める場合とがある。
【0003】輸送契約が成立したならば、海運会社は実
際に積荷する船を決定し、詳細な積荷プランを作成す
る。そして、この積荷プランを荷主に提示して承認を得
る。荷主は、この積荷プランを積出し港の港湾労働者に
送り、積荷を実行することになる。
【0004】ところで従来、積荷プランを作成する場合
には、まず過去の実績から積荷予定船を決定し、その各
種船体図面(一般配置図や中央断面図等)を用意して必
要箇所をコピーする。これと同時に、口径別パイプ配列
図(縮尺:1/50)のうち、船積み予定のパイプの口
径のものを選び出す。そして、これらを用いて、例えば
第1から第5までの各船艙別に積荷プランを作成する。
なお、中央断面図は、通常船体中央に位置する船艙のみ
である場合が多いので、断面形状が異なる他の船艙につ
いては、一般配置図を参考にして別途作成することにな
る。このようにして、各船艙別の積荷プランが完成した
ならば、これらを集計して全体の積荷プランを作成す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の積荷プラン
の作成方法において、積荷予定船は、過去の実績から決
定しているが、過去の実績と今回の積載予定量とが必ず
しも一致せず、その決定に迷う場合がある。また、積付
不可能という事態を避けるため、どうしても稍大きめの
船を用船しがちであるが、この場合には用船料が高くな
り、運賃競争になった場合に不利となる。このため、で
きるだけ正確な判断が要求されるが、現状では極めて難
しい。また、過去の実績は、旧来の船体形状における実
績であり、新造船の場合には、旧来とは全く船体形状を
異にしている場合もあるので、この場合には、過去の実
績を参考にできないという問題もある。
【0006】また、従来の方法の場合、積荷予定船が決
定されても、その図面を多量の船体図面の中から捜し出
さなければならず、その作業に多大な時間を要するとい
う問題がある。また、口径別パイプ配列図は、パイプの
口径に応じ16〜60インチまで2インチ毎にあるが、
例えば17インチの口径のパイプやミリメートル単位の
パイプの場合には、配列図を拡大・縮小コピーして用い
ざるを得ず、その際に誤差が生じるという問題がある。
【0007】また、口径別パイプ配列図は、パイプを蜂
の巣状に配列した,いわゆる“俵積み”のものしかない
ため、パイプを1段毎にダンネージを介装して積む,い
わゆる“各段積み”の場合には使用することができない
という問題がある。また、口径別パイプ配列図を使用す
ることができても、同一船艙内に口径の異なるパイプを
積付ける場合には、数種類の配列図を重ねてプランを作
成しなければならず、作業が煩雑であるとともに誤差が
生じ易いという問題がある。
【0008】このように、従来の方法においては、積荷
プランの作成作業が煩雑で、熟練者でもプラン作成に8
〜10時間要し、また必ずしも正確なパイプ本数が得ら
れないという問題がある。また、プラン作成後に、パイ
プの口径,長さ,数量等の変更、積載予定船の変更、あ
るいは積港順序等のスケジュールの変更があった場合に
は、作成したプランを変更しなければならず、この変更
にも4〜5時間程度要するという問題がある。
【0009】本発明は、かかる現況に鑑みなされたもの
で、積荷予定船に対して積付可能な長尺材の本数および
積付状態を、容易かつ正確に知ることができる船艙への
長尺材の積付方法を提供することを目的とする。
【0010】本発明の他の目的は、船艙に積付けられる
長尺材を固定するためのダンネージの構造を、より正確
に把握することができる船艙への長尺材の積付方法を提
供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、船艙内に、長尺材を前後に2つのスタックに
分けて可能な高さ位置まで積付けるとともに、その上部
に、2つのスタックを跨いで長尺材を中央積付する船艙
への長尺材の積付方法において、 (a) 船艙の幅方向および長手方向の各最狭部の寸法
に基づき、長尺材を積付できる船艙スペースを演算する (b) ハッチの形状,寸法およびハッチの船艙に対す
る位置に基づき、ハッチと船艙スペースとの位置関係を
演算する (c) 長尺材の長さ寸法、スリングの角度、およびハ
ッチの位置,形状,寸法に基づき、2つのスタックに分
けて長尺材を積付可能な高さ位置を演算する (d) 船艙スペースの幅方向寸法、長尺材の幅方向の
寸法、長尺材の高さ方向の寸法、および前記高さ位置に
基づき、2つのスタックに分けて積付可能な長尺材の各
段の積付本数および総積付本数を演算する (e) 船艙スペースの高さ方向寸法、前記高さ位置、
およびハッチの形状,寸法に基づき、中央積付可能な長
尺材の各段の積付本数および総積付本数を演算する (f) 船艙スペースに積付可能な長尺材の総本数を演
算する (g) 船艙スペースに積付可能な長尺材の積付状態を
表示するようにしたことを特徴とする。
【0012】そして、本発明においては、船艙スペース
の幅方向に積付可能な長尺材の積付状態を表示させる際
に、積付可能な各段の長尺材の外側に、積付不可能な1
本の長尺材を、積付可能な長尺材の表示形態と異なる表
示形態で表示させるようにすることがより好ましい。
【0013】
【作用】本発明においては、まず長尺材を積付できる船
艙スペースおよびハッチと船艙スペースとの位置関係が
演算されるが、船艙スペースは、船艙の幅方向および長
手方向の各最狭部の寸法に基づき演算される。これは、
長尺材の場合、長手方向の一箇所でも障害物に接触して
いると、他の部位には充分なスペースがある場合でも、
その位置には長尺材を積付けることができないからであ
り、これにより、船艙スペースを正確に求めることが可
能となる。
【0014】次いで、スリングの角度を考慮して、2つ
のスタックに分けて長尺材を積付可能な高さ位置が演算
される。すなわち、パイプ材等の長尺材を取扱う場合に
は、2本のスリングワイヤの下端部を、長尺材の長手方
向両端部に係止するとともに、2本のスリングワイヤの
上端部を、吊下げワイヤのフックに一緒に係止すること
により行なわれる。このため、長尺材と2本のスリング
ワイヤとによって二等辺三角形が形成され、その斜辺が
ハッコーミングに接触しない高さ位置までが、2つのス
タックに分けて長尺材を積付可能な高さ位置となる。
【0015】次いで、この高さ位置まで2つのスタック
に分けて積付可能な長尺材の各段の積付本数および総積
付本数が演算される。この際、長尺材の高さ方向の寸法
が考慮されるが、例えばパイプ材を各段積みする場合に
は、パイプ材の直径Rにダンネージの高さを加えた寸法
が長尺材の高さ方向の寸法となり、またパイプ材を俵積
みする場合には、Rsin60°が長尺材の高さ方向の
寸法となる。
【0016】次いで、この2つのスタック上に中央積付
可能な長尺材の各段の積付本数および総積付本数が演算
されるとともに、船艙スペースに積付可能な長尺材の総
本数が演算される。そしてその後、船艙スペースに積付
可能な長尺材の積付状態が表示される。この表示は、積
荷プランとして荷主に提示される。このため、荷主は船
艙スペースに積付可能な長尺材の総本数を正確に知るこ
とができることはもとより、その積付状態も正確に知る
ことができ、港湾労働者に対する支持を適確に行なうこ
とが可能となる。
【0017】本発明においてはまた、船艙スペースの幅
方向に積付可能な長尺材の積付状態を表示する際に、積
付可能な各段の長尺材の外側に、積付不可能な1本の長
尺材材が、積付可能な長尺材の表示形態と異なる表示形
態で表示される。このため、長尺材の幅方向の寸法か
ら、積付可能な外端の長尺材と船艙スペースとの間の間
隙寸法をより明確に知ることができ、船艙に積付けられ
る長尺材を固定するためのダンネージの構造を、より正
確に把握することが可能となる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を図面を参照して説明する。な
お、本発明はパイプ材以外にも、丸棒材,複数の線材を
結束して棒状にしたもの,あるいは角柱材等の長尺材に
も汎く適用できるが、以下、長尺材として最も一般的な
パイプ材を例に採って説明する。
【0019】図5および図6は、パイプ材1を船艙2内
に積付ける場合の一般的な積付状態を示すもので、パイ
プ材1は、その長手方向前後に、第1スタック3および
第2スタック4の2つのスタックに分けて所定の高さ位
置Hまで積付けられるとともに、その上部の2つのスタ
ック3,4を跨いだ中央スタック5に中央積付されるよ
うになっている。
【0020】ところで、各スタック3,4,5に何本の
パイプ材1を積付けることができるかは、パイプ材1の
長さ,径はもとより、俵積みにするのかダンネージを介
して各段積みにするのかによっても変化し、また船艙2
内にパイプ材1を積付できる有効スペース(船艙スペー
ス)の形状,寸法、あるいはハッチ6(図5,図6参
照)の形状,寸法、あるいは後述するスリング角度、さ
らには第1スタック3,第2スタック4の位置等によっ
ても変化することになる。そこで本発明では、パイプ材
1の積付本数に影響を与えるすべての要素を考慮して、
パイプ材1の積付本数を求めるようにしている。
【0021】以下、その具体的な積付方法を、図1に示
す流れ図を参照して説明する。
【0022】まず、ステップS1において、船艙各部お
よびハッチ各部の寸法が入力される。具体的には、図7
および図8に示す各部の寸法L0 〜L23がそれぞれ入力
される。これら各寸法L0 〜L23は、過去の実績から決
定される積荷予定船の各種船体図面(一般配置図や中央
断面図等)から積荷プラン作成者が読取り、これを入力
する。
【0023】ところで、船艙2の形状は、一般の倉庫等
と異なり、幅方向についても長手方向についても、各所
の断面形状が同一となることはほとんどない。そして、
長尺なパイプ材1を船艙2内に積付けられるか否かは、
船艙2の幅方向および長手方向の各最狭部の寸法によっ
て決定されることになる。したがって、前記各部の寸法
0 〜L23を入力する際には、船艙2の幅方向および長
手方向の各最狭部の寸法となるようにする。
【0024】次いで、ステップS2において、船艙2内
にパイプ材1を積付けることができる有効スペース(船
艙スペース)が、前記各寸法L0 〜L23に基づき演算さ
れる。この際、前記各寸法L0 〜L23が、船艙2の各方
向の最狭部の寸法となるよう考慮されているので、これ
らに基づき演算された船艙スペース7(図7,図8参
照)は、確実にパイプ材1を積付けることができる空間
として得られる。
【0025】次いで、ステップS3において、前記船艙
スペース7とハッチ6との位置関係が演算され、その後
ステップS4において、船艙スペース7およびハッチ6
の外形線が表示画面上に表示される。この際、パイプ材
1の積付の際の判断に便利なように、他の表示の邪魔に
ならない範囲で、前記各寸法L0 〜L23も表示画面上に
表示させるようにする。
【0026】次いで、ステップS5において、パイプ材
1に関係する各部の寸法が入力される。具体的には、図
2に示すように、まずステップS21において、ハッチ
6を含めた船艙スペース7内にパイプ材1を何段積付可
能かという予定段数nが決定される。この予定段数n
は、第1,第2スタック3,4の下端部から中央スタッ
ク5の上端部までのパイプ材1の総段数として入力され
ることになるが、その決定は、パイプ材1の径やダンネ
ージの寸法等を考慮して積荷プラン作成者が行なう。な
おこの際、積荷プラン作成者が、例えば18段積付けら
れると判断した場合には、この18段を予定段数nとし
て入力するのではなく、それよりも多少多めの例えば2
2段を予定段数nとして入力する。
【0027】次いで、ステップS22において、予定段
数nの初期化が行なわれるとともに、ステップS23に
おいて、1段目のパイプ材1の長さ,径が入力される。
【0028】次いで、ステップS24において、各段積
みであるか否かが判別され、各段積みの場合には、ステ
ップS25において、ダンネージの上下寸法が入力さり
れる。そしてその後、ステップS26が処理される。一
方、ステップS24で各段積みでない,すなわち俵積み
であると判別された場合には、直接ステップS26が処
理される。
【0029】ステップS26においては、処理した段数
が予定段数n(例えば22段)と一致するか否かが判別
され、n未満である場合には、ステップS27におい
て、nの1インクリメントが行なわれた後、ステップS
23に戻る。すなわち、前回が1段目のパイプ材1の処
理である場合には、今回は2段目のパイプ材1の処理と
なる。そして、この処理が予定段数nまで行なわれたな
らば、図1のステップS6の処理となる。以上の処理に
より、例えば1〜12段までは、18インチ径のパイプ
材の各段積みで、13段目からは24インチ径のパイプ
材の俵積みというような設定が可能となる。
【0030】ステップS6においては、2つのスタック
の位置,すなわち第1,第2スタック3,4の長手方向
の配置位置が決定されるとともに、ステップS7におい
ては、スリング角度が決定され、その後ステップS8に
おいて、これらの決定に基づき2つのスタック3,4に
分けてパイプ材1を積付けることができる高さ位置Hが
演算される。
【0031】すなわち、パイプ材1を取扱う場合には、
図9に示すように、2本のスリングワイヤ8の下端部
を、パイプ材1の長手方向両端部に係止するとともに、
2本のスリングワイヤ8の上端部を、吊下げワイヤ9の
フック10に一緒に係止することにより行なわれる。し
たがって、パイプ材1と2本のスリングワイヤ8とによ
り二等辺三角形が形成されることになる。そして、その
斜辺,すなわちスリングワイヤ8がハッチコーミングに
接触しない高さ位置までが、2つのスタック3,4に分
けてパイプ材1を積付けることができる高さ位置Hとな
る。
【0032】ところで、図9に実線と鎖線とで示すよう
に、小さなスリング角度θ1 と大きなスリング角度θ2
とを比較すると、小さな角度θ1 の方が、高さ位置Hを
高くすることができることは明らかである。そこで本発
明においては、スリング角度を考慮して高さ位置Hを求
めるようにしている。
【0033】また、スリング角度が同一であっても、各
スタック3,4の長手方向の配置位置が異なれば、高さ
位置Hが異なってくる。例えば図9に実線と鎖線とで示
すように、各スタック3,4は、船艙スペース7の前後
の壁面に近付けるよりは、中央部に寄せて積付けた方
が、より高所までパイプ材1を積付けることができるこ
とは明らかである。そこで本発明においては、各スタッ
ク3,4の長手方向の配置位置も考慮して高さ位置Hを
求めるようにしている。
【0034】なお、各スタック3,4の配置位置は、図
9に示すように、船艙スペース7の前後の壁面との間隔
1 ,W2 を入力することにより決定されるが、これら
両間隔W1 ,W2 を同一寸法として入力しても、図9に
示す寸法L24,L20が異なる場合、例えば寸法L24の方
が寸法L20よりも小寸法である場合には、図中左側の第
1スタック3の高さ位置Hの方が、図中右側の第2スタ
ック4の高さ位置Hよりも高くなる。そしてこの場合に
は、両スタック3,4の上端面間に段差ができ、中央ス
タック5にパイプ材1を積付けることができなくなる。
そこで本発明においては、両スタック3,4の高さ位置
Hが異なる寸法となった場合には、低い方の寸法を、強
制的に両スタック3,4の高さ位置Hとして決定するよ
うにしている。
【0035】このようにして、高さ位置Hが得られたな
らば、その後ステップS9において、2つのスタック
3,4に積付可能なパイプ材1の本数が演算される。具
体的には、図3に示すように、まずステップS31にお
いて、積付段mの初期化が行なわれ、次いでステップS
32において、1段目のパイプ材1の配列が行なわれる
とともに、ステップS33において、その本数が演算さ
れる。そしてその後、ステップS34において、1段目
のパイプ材1の上方に、2段目のパイプ材1を積付ける
ことができるか否かが、前記高さ位置Hとの比較により
判別される。
【0036】この判別により、積付けられると判断され
た場合には、ステップS35において、積付段mの1イ
ンクリメントが行なわれ、その後ステップS32に戻っ
て2段目のパイプ材1の処理がなされる。
【0037】この処理が繰返された結果、ステップS3
4において、もうそれ以上上方に積付けることができな
いと判断された場合,すなわちもう1段積付けると前記
高さ位置Hを超えてしまうと判別された場合には、ステ
ップS36において、両スタック3,4に積付けられる
パイプ材1の総積付本数が演算される。そしてその後、
図1のステップS10の処理となる。
【0038】ところで、ステップS34における判別の
場合、各段積みの場合には、パイプ材1の直径Rにダン
ネージの高さ寸法を加えていけば、高さ位置Hとの比較
を容易に行なうことができるが、俵積みの場合には、パ
イプ材1の直径Rを単純に加えただけでは、パイプ材1
の高さ方向の寸法にはならず、高さ位置Hとの比較を行
なうことができない。そこで本発明においては、以下の
方法によりパイプ材1の高さ方向の寸法を求めるように
している。
【0039】すなわち、図10は3本のパイプ材1を俵
積みした状態を示している。ここで、各パイプ材1の直
径をRとすると、3本のパイプ材1の中心点を結んだ三
角形は、一辺をRとする正三角形となる。したがって、
パイプ材1の高さ方向の寸法H0 は、Rsin60°で
求めることができる。
【0040】図1のステップS10においては、中央ス
タック5に積付可能なパイプ材1の本数が演算される。
具体的には、図4に示すように、まずステップS41に
おいて、積付段Nの初期化が行なわれ、次いでステップ
S42において、1段目のパイプ材1の配列が行なわれ
るとともに、ステップS43において、その本数が演算
される。そしてその後、ステップS44において、1段
目のパイプ材1の上方に、2段目のパイプ材1を積付け
ることができるか否かが、ハッチ6の上端位置との比較
により判別される。
【0041】この判別により、積付けられると判断され
た場合には、ステップS45において、積付段Nの1イ
ンクリメントが行なわれ、その後ステップS42に戻っ
て2段目のパイプ材1の処理が行なわれる。
【0042】この処理が繰返された結果、ステップS4
4において、もうそれ以上上方に積付けることができな
いと判断された場合には、ステップS46において、中
央スタック5に積付けられるパイプ材1の総積付本数が
演算される。そしてその後、図1のステップS11の処
理となる。
【0043】ステップS11においては、ステップ9お
よびステップ10における演算結果に基づき、船艙スペ
ース7内に積付けられるパイプ材1の総積付本数が演算
される。そしてその後、ステップS12において、船艙
スペース7内に積付けられるパイプ材1の2方向からの
積付状態が、表示画面に表示される。
【0044】図11および図12はその一例を示すもの
で、この例の場合には、第1,第2スタック3,4に1
2段,中央スタック5に6段積付けた状態となってお
り、また12段目までは、小径パイプの各段積み,13
段目からは大径パイプの俵積みとなっている。なお、図
11において、符号11はダンネージである。
【0045】ところで、船艙スペース7の幅方向に積付
けられるパイプ材1の積付状態を表示する場合、図11
に示すように、積付可能な各段のパイプ材1の外側に、
積付不可能な1本のパイプ材1’を、積付可能なパイプ
材1の表示形態と異なる表示形態で表示させるようにし
ている。そしてこの表示により、パイプ材1の直径Rに
基づき、積付可能な外端のパイプ材1と船艙スペース7
の壁面との間の間隙寸法を、より明確に知ることができ
る。
【0046】積荷プラン作成者は、この表示内容および
パイプ材1の積付本数等を勘案し、ステップS13にお
いて、でき上がった積荷プランが、荷主の要求を満足す
るものであるか否かを判断する。そして、荷主の要求を
満足するものでない場合には、ステップS5に戻って前
記手順を繰返す。
【0047】ところで、ステップS13において、船艙
スペース7に積付けられるパイプ材1の積付状態を表示
させる場合には、各スタック3,4,5に積付けられる
パイプ材1の長さ,径,各段の積付本数,各スタック
3,4,5における総積付本数および船艙スペース7全
体における総積付本数等も表示させることになるが、荷
主はこの他、船艙スペース7における輸送契約上の貨物
容積(各パイプ材1を、その外径を内接円とする角柱状
の容器に収納したと仮定した場合の容器全体の容積)が
どの程度になるかも、要求してくるのが通例である。そ
こでこのような場合に備え、この貨物容積も表示させる
ようにすることがより好ましい。なお、この貨物容積
は、パイプ材1の直径Rを一辺とする正方形にパイプ材
1の長さを乗じて各パイプ材1毎の貨物容積を求め、こ
れをパイプ材1の総積付本数分合計することにより、容
易に求めることができる。
【0048】しかして、積荷プラン作成者は、パイプ材
1,船艙2およびハッチ6等に関する寸法を入力するだ
けで、積荷予定船に積付可能なパイプ材1の本数および
積付状態を、容易かつ正確に知ることができる。本発明
者等の実験によれば、1.5時間あれば積荷プランを作
成できることが確認されている。また、船型が既に登録
されていれば、すなわち図1のステップS1〜ステップ
S4の手順を予め行ない、これを記憶装置に記憶させて
おけば、積荷プランを30分間で作成できることも確認
されている。
【0049】また、積荷予定船やパイプ材1の種類,口
径,積み量等が変更になっても、迅速かつ容易に対応で
き、積荷プランの作成に専門的知識を要しない。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、積荷予定
船の船艙スペースおよびこれとハッチとの関係を正確に
求めるとともに、スリング角度を考慮して、2つのスタ
ックに分けて積付可能な高さ位置を演算し、これらに基
づいて船艙スペースに積付可能な長尺材の本数を求め、
かつその積付状態を表示させるようにしているので、積
荷予定船に積付可能な長尺材の本数および積付状態を、
容易かつ正確に知ることができる。
【0051】本発明はまた、船艙スペースの幅方向に積
付可能な長尺材の積付状態を表示させる際に、積付可能
な各段の長尺材の外側に、積付不可能な1本の長尺材
を、積付可能な長尺材の表示形態と異なる表示形態で表
示させるようにしているので、長尺材の幅方向の寸法か
ら、積付可能な外端の長尺材から船艙スペースの壁面ま
での間の間隙寸法を、より明確に知ることができ、船艙
に積付けられる長尺材を固定するためのダンネージの構
造を、より正確に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る船艙への長尺材の積付
方法を示す流れ図である。
【図2】図1のステップS5の詳細を示す流れ図であ
る。
【図3】図1のステップS9の詳細を示す流れ図であ
る。
【図4】図1のステップS10の詳細を示す流れ図であ
る。
【図5】パイプ材を船艙内に積付ける場合の一般的な積
付状態を示す説明図である。
【図6】図5の側面図である。
【図7】船艙,ハッチ各部の寸法入力の一例を示す説明
図である。
【図8】図7の側面図である。
【図9】2つのスタックに分けて積付可能なパイプ材の
高さ位置と各スタックの配置位置およびスリング角度と
の関係を示す説明図である。
【図10】俵積み時のパイプ材の高さ方向の寸法の求め
方を示す説明図である。
【図11】船艙スペースに積付けられるパイプ材の積付
状態の表示の一例を示す説明図である。
【図12】図11の側面図である。
【符号の説明】
1 パイプ材 1’ 積付不可能なパイプ材 2 船艙 3 第1スタック 4 第2スタック 5 中央スタック 6 ハッチ 7 船艙スペース 8 スリングワイヤ 9 吊下げワイヤ 10 フック 11 ダンネージ θ1 ,θ2 スリング角度

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船艙内に、長尺材を前後に2つのスタッ
    クに分けて可能な高さ位置まで積付けるとともに、その
    上部に、2つのスタックを跨いで長尺材を中央積付する
    船艙への長尺材の積付方法において、 (a) 船艙の幅方向および長手方向の各最狭部の寸法
    に基づき、長尺材を積付できる船艙スペースを演算する (b) ハッチの形状,寸法およびハッチの船艙に対す
    る位置に基づき、ハッチと船艙スペースとの位置関係を
    演算する (c) 長尺材の長さ寸法、スリングの角度、およびハ
    ッチの位置,形状,寸法に基づき、2つのスタックに分
    けて長尺材を積付可能な高さ位置を演算する (d) 船艙スペースの幅方向寸法、長尺材の幅方向の
    寸法、長尺材の高さ方向の寸法、および前記高さ位置に
    基づき、2つのスタックに分けて積付可能な長尺材の各
    段の積付本数および総積付本数を演算する (e) 船艙スペースの高さ方向寸法、前記高さ位置、
    およびハッチの形状,寸法に基づき、中央積付可能な長
    尺材の各段の積付本数および総積付本数を演算する (f) 船艙スペースに積付可能な長尺材の総本数を演
    算する (g) 船艙スペースに積付可能な長尺材の積付状態を
    表示することを特徴とする船艙への長尺材の積付方法。
  2. 【請求項2】 船艙スペースの幅方向に積付可能な長尺
    材の積付状態を表示する際に、積付可能な各段の長尺材
    の外側に、積付不可能な1本の長尺材を、積付可能な長
    尺材の表示形態と異なる表示形態で表示することを特徴
    とする請求項1記載の船艙への長尺材の積付方法。
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