JP3585144B2 - コンテナへの貨物の積付け方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、20フィートコンテナあるいは40フィートコンテナに複数種類の貨物を積付ける際の貨物の積付け方法に係り、特に実際に積付けた際と同一の積付け態様が得られるコンテナへの貨物の積付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、底面の長辺,短辺あるいは重量を相互に異にする複数種類の貨物をコンテナに積付ける,いわゆる混載の場合には、各貨物の積付け順序により積載効率が大幅に変動するため、どのような貨物をどのような順序で積込むかが大きな問題となる。
【0003】
そこで従来は、熟練した作業員が永年の経験に基づいて、貨物の積付け方法を決定しているが、作業に多大な時間を要する等の問題がある。
【0004】
そこで一部では、例えば特公平2−14247号公報に示されているように、計算機により貨物の積付け態様を得るようにしたコンテナへの貨物の積付け方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来のコンテナへの貨物の積付け方法においては、コンテナに実際に貨物を積付けることなく積付け形態を得ることができるため、出荷調節によりコンテナの積荷効率を大幅に向上させることができる等、多くの利点を有している。
【0006】
ところがこの方法の場合、求められた貨物を所定のコンテナに実際に積付けた際に、求められた貨物の一部を積付けることができないといった不具合は全くないが、計算で求めた貨物の積付け形態と実際に積付けた際の最適な貨物の積付け形態とが必ずしも一致せず、積荷作業員が自己の経験に基づき、貨物の積付け形態を現場で変更しなければならないといった問題がある。
【0007】
すなわち、コンテナの幅方向に複数の貨物を積付けることを考えた場合、計算では、コンテナの一方の側面にすべての貨物を寄せ、他方の側面に間隙を残した状態で貨物の積付け形態が得られることになるが、コンテナの側面に間隙を残した状態で貨物を積付け、貨物とコンテナ側面との間に直接角材等のダンネージを介装すると、貨物からの荷重によりコンテナ側面が損傷するおそれがある。そこでこのような場合には、コンテナ側面にベニヤ板等の補強材を配した後にダンネージを介装しなければならず、作業が容易でないという問題がある。また、このような積付け方法においては、コンテナ幅方向の偏荷重となり実務的でない不具合がある。このため実際には、コンテナの両側面に貨物を寄せて積付け、コンテナの幅方向中央部に間隙を残した状態で貨物を積付ける必要がある。そして、この積付け形態の相違により、本来積付け可能な貨物も、計算では積付け不可能と判断されるおそれがある。
【0008】
本発明はかかる現況に鑑みなされたもので、貨物を実際にコンテナに積付ける場合と同一の積付け形態を得ることができ、本来積付け可能な貨物が積付け不可能と判断されるといった不具合がないコンテナへの貨物の積付け方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明は、コンテナ内に複数種類の貨物を積付けるコンテナへの貨物の積付け方法において、
(a) 底面積の大きさ順に貨物の順位付けを行なう。
(b) 幅方向のコンテナ中心位置を求める。
(c) 順位1番の貨物を、コンテナフロント側の左右いずれかの隅部に、長辺を幅方向に向けて積付け、積付け不可能な場合には、短辺を幅方向に向けて積付ける。
(d) 先端が最もコンテナフロント側に位置し、両サイドがコンテナ側面または貨物で規制されてコンテナドア側に延びる方形の次貨物積付けスペースを求める。
(e) 次貨物積付けスペース内のコンテナフロント側のコンテナ幅方向中心位置から離れた隅部に、順位の高い方の貨物から長辺を幅方向に向けて積付け、積付け不可能な場合には、短辺を幅方向に向けて積付ける。
(f) 前記ステップ(d),(e)を繰返して、コンテナドア側の端部まで貨物を積付ける。
ようにしたことを特徴とする。そしてこれにより、貨物は、コンテナの両側面に寄せて中央部に間隙を設けた状態で積付けられ、実際にコンテナに貨物を積付けた場合と同一の積付け形態を得ることが可能となる。
【0010】
本発明はまた、コンテナ内に複数種類の貨物を積付けるコンテナへの貨物の積付け方法において、
(A) 幅方向のコンテナ中心位置を求める。
(B) コンテナ幅寸法以下で、かつ長辺または短辺が最も大きな値となる貨物を選ぶ。
(C) 前記ステップ(B)で選んだ貨物を、コンテナフロント側の左右いずれかの隅部に、長辺を幅方向に向けて積付け、積付け不可能な場合には、短辺を幅方向に向けて積付ける。
(D) 先端が最もコンテナフロント側に位置し、両サイドがコンテナ側面または貨物で規制されてコンテナドア側に延びる方形の次貨物積付けスペースを求める。
(E) 次貨物積付けスペースの幅寸法以下で、かつ長辺または短辺が最も大きな値となる貨物を選ぶ。
(F) 前記ステップ(E)で選んだ貨物を、次貨物積付けスペース内のコンテナフロント側のコンテナ幅方向中心位置から離れた隅部に、長辺を幅方向に向けて積付け、積付け不可能な場合には、短辺を幅方向に向けて積付ける。
(G) 前記ステップ(D),(E),(F)を繰返して、コンテナドア側の端部まで貨物を積付ける。
ようにしたことを特徴とする。そしてこれにより、コンテナフロント側の端部に、底面積の大きな貨物がまとまって積付けられるといった不具合がなくなり、しかも貨物間の間隙をより少なくすることが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面を参照して説明する。
図5に示すように、後端にドアDを有するコンテナC内に、複数種類の貨物Fを積付ける場合には、コンテナCのフロント側の端部からドアD側の端部まで、可及的隙間のないように積付ける必要があるが、コンテナ幅方向に隙間が生じる場合には、図5に示すように、貨物FをコンテナCの両側面に寄せ、コンテナCの幅方向中央部に隙間が形成されるようにする必要がある。
【0012】
本発明は、このような点を考慮してなされたもので、以下その積付け方法を、図1に示す流れ図を参照して具体的に説明する。
【0013】
まず、ステップS1において、コンテナ情報,すなわち、コンテナCの幅寸法,長さ寸法,高さ寸法、コンテナCの幅方向重心位置の許容範囲、あるいはコンテナCの長手方向重心位置の許容範囲等を読込む。
【0014】
次いで、ステップS2において、貨物情報,すなわちすべての貨物Fの短辺の長さ,長辺の長さ,高さ寸法および重量等を読込む。そして、ステップS3において、これらの貨物情報に基づき、貨物Fの順位付けを行なう。本実施の形態においては、底面積の大きい順に順位付けを行なっている。
【0015】
次いで、ステップS4において、コンテナCの幅方向の中心位置C(図5参照)を演算する。この中心位置Cは、コンテナCの幅方向を半分にすることにより容易に求めることができる。
【0016】
次いで、ステップS5において、順位1番の貨物Fを、コンテナCのフロント側端部の左右いずれかの隅部,例えばドアD側から見て右側の隅部に積付ける。この際、まず順位1番の貨物Fを、その長辺をコンテナCの幅方向に向けて積付け、積付け不可能な場合には、短辺をコンテナCの幅方向に向けて積付ける。
【0017】
次いで、ステップS6において、次貨物積付けスペースを演算する。図2は、この次貨物積付けスペースの演算方法を示す流れ図であり、以下図2を参照して、次貨物積付けスペースの演算方法を説明する。
【0018】
まず、ステップS21において、コンテナC内の積付け空間における先端位置を演算するとともに、ステップS22において、この先端位置の幅方向両端部がコンテナCの側面または貨物Fに当接した位置をドアD側に延長して、方形の次貨物積付けスペースの候補を演算する。例えば、図6(a),(b)に示すように、順位1番の貨物FがコンテナCのフロント側の端部の右隅部に積付けられている場合には、前記先端位置は、コンテナCのフロント側の端面と、順位1番の貨物FのドアD側の端面との二箇所になる。このため、スペース候補は、図6(a)に示すスペース候補Sと、図6(b)に示すスペース候補Sとの2つになる。ここで、よりフロント側に位置しているのは、スペース候補Sの方であるので、スペース候補Sを第1候補,スペース候補Sを第2候補とする。
【0019】
次いで、ステップS23において、第1のスペース候補Sに貨物Fが積付けられるか否かを判別する。この判別は、最も短辺の長さが短い貨物Fの短辺が、スペース候補Sの幅寸法以下であるか否かを演算することにより行なわれる。
【0020】
ステップS23における判別で、スペース候補Sに貨物Fが積付けられないと判別されたならば、ステップS24において、次候補,すなわちスペース候補Sを選定し、ステップS25において、スペース候補Sに貨物Fが積付けられるか否かを判別する。
【0021】
ステップS23あるいはステップS25における判別で、スペース候補S,Sのいずれかに貨物Fが積付けられると判別されたならば、ステップS26において、このスペース候補S,Sを次貨物積付けスペースとして決定する。ここでは、スペース候補Sが次貨物積付けスペースとして決定されたものとして、以下説明する。
【0022】
図1のステップS6において、次貨物積付けスペースが演算されたならば、ステップS7において、次貨物積付けスペース内に貨物Fが積付けられるか否かを判別する。この判別は、次貨物積付けスペースの幅方向寸法および長手方向寸法に対し、長辺の長さおよび短辺の長さがいずれも前記寸法以下の貨物Fがあるか否かによって判別する。
【0023】
ステップS7における判別で、積付け可能と判別された場合には、ステップS8において、スペース候補Sに積付けるための貨物Fを選定する。当初は順位2番の貨物Fが次貨物として選定される。
【0024】
次いで、ステップS9において、次貨物がスペース候補Sに積付けできるか否かを判別し、積付けられない場合には、ステップS10において、次貨物を90度回転させる。すなわち、次貨物は、最初は長辺がスペース候補Sの幅方向に向くようにして積付けられるか否かが判別され、積付け不可能の場合には、短辺がスペース候補Sの幅方向に向くようにして積付けられるか否かが判別される(ステップS11)。そして、これでも積付けられない場合には、ステップS8に戻って、順位3番の貨物が次貨物として選定され、ステップS9〜S11が繰返される。
【0025】
前記ステップS9あるいはステップS11の判別で、次貨物をスペース候補Sに積付けることができると判別された場合には、ステップS12において、スペース候補Sに次貨物を積付ける。ところで、スペース候補Sに次貨物を積付ける場合、フロント側に詰めて積付けることは当然であるが、幅方向の積付け位置については、図7(a)に示すように、順位1番の貨物Fの側に詰めて積付ける方法と、図7(b)に示すように、コンテナCの側面側に詰めて積付ける方法とが考えられるが、本発明においては、『コンテナCの幅方向の中心位置Cから離れた側の端部』であることを条件として次貨物を積付けるようにしている。したがって、次貨物は図7(b)に示す位置に積付けられることになる。
【0026】
ステップS12において、次貨物の積付けが完了したならば、ステップS6に戻って前記手順を繰返すことになる。図8(a)〜(c)は、図7(b)に示すように次貨物を積付けた後の、次貨物積付けスペースの演算で得られたスペース候補S11,S12,S13を示したもので、第1のスペース候補S11から順に、貨物Fを積付けることができるか否か判別されることになる。
【0027】
以上の手順を繰返して、コンテナC内に貨物Fを積付けていくと、やがてステップS7における判別で、次貨物積付けスペースにどの貨物Fも積付けることができないと判断されるに到る。すなわち、この判断は、コンテナC内に貨物Fを積付けることができるスペースが存在しないことを意味している。そこでこの場合には、ステップS13において重心調節を行なう。この重心調節においては、まず図3に示す長手方向重心調節を行なった後、図4に示す幅方向重心調節を行なう。
【0028】
すなわち、コンテナCにドアD側の端部まで貨物を積付けた状態において、コンテナC全体の長手方向重心位置および幅方向重心位置が、予め設定されている許容範囲に入っているか否かが検討される。そして、例えば両方向の重心位置がいずれも許容範囲外となっている場合には、図3に示す長手方向重心位置調節を実施した後、図4に示す幅方向重心位置調節を実施する。
【0029】
長手方向重心位置調節に際しては、まず図3に示すように、ステップS31において、ブロック貨に分割する。具体的には、まず図9に示すように、コンテナC内を、任意数の分割線P,Pにより長手方向に複数に分割し、各分割線P,Pに最も近い位置で、コンテナC内の貨物Fをブロック貨に分割する。図10は、2本の分割線P,Pにより貨物F全体を3つのブロック貨B,B,Bに分割した状態を示している。これら各ブロック貨B,B,Bは、その貨物Fの構成から、重心位置を容易に求めることができるので、その結果に基づき、各ブロック貨B,B,Bの順列をどのようにすれば、コンテナC全体の長手方向重心位置が許容範囲内となるかを検討する。そして、ステップS32において、各ブロック貨B,B,Bの順列を変換する。図11は、ブロック貨Bとブロック貨物Bとの位置を変換した場合を示している。
【0030】
ところで、各ブロック貨B,B,Bの長手方向の端面は、ほとんどの場合平坦面となることはないので、ブロック貨B,ブロック貨B,ブロック貨Bの順番でそのままコンテナC内に積付けると、図11に示すように、ブロック貨Bの端部の貨物Fが、コンテナCのドアD側の端部から外方に突出することになる。
【0031】
そこで、ステップS33において、各貨物FをコンテナCのフロント側に押込んで、不要な隙間がないようにする。図12は、各貨物FをコンテナCのフロント側に詰めた状態を示している。ところで、図12の場合には、すべての貨物FがコンテナC内に収めることができたので特に問題はないが、場合によっては、各貨物FをコンテナCのフロント側に詰めても、ブロック貨Bの端部の貨物Fが、コンテナCのドアD側の端部から外方に突出してしまうことがある。
【0032】
そこで、このような場合には、ステップS34において、コンテナCから突出する貨物Fを除去するとともに、ステップS35において、貨物Fの除去によりできた空スペースに、他の貨物Fが積付けられないかどうかを検討し、積付けられる場合には、他の貨物Fを積付ける。そしてその後、ステップS36において、念のため長手方向重心位置が許容範囲内となっているか否かを判別する。許容範囲外となつてしまった場合には、ステップS32に戻ってやり直す。
【0033】
このようにして、長手方向重心位置調節が完了したならば、次に幅方向重心位置調節を行なう。この幅方向重心位置調節に際しては、まず図4に示すように、ステップS41において、コンテナCの幅方向に移動させることができる貨物Fを選択し、ステップS42において、この貨物FをコンテナCの逆サイド側に、他の貨物FあるいはコンテナCの側面に当接する位置まで移動させる。そしてこの状態で、ステップS43において、幅方向重心位置を演算するとともに、ステップS44において、この幅方向重心位置が許容範囲となるか否かを判別する。許容範囲外となった場合には、ステップS41に戻ってやり直す。
【0034】
図13は、網目を施した1つの貨物Fを幅方向に移動させることにより、幅方向重心位置が許容範囲内となった場合を示している。この場合、網目を施した1つの貨物Fは、コンテナCの側面から離れることになるので、必ずしも好ましくはないが、人力で積付けた場合でも、幅方向重心位置をどうしても許容範囲内としなければならない場合には、このような積付け態様となることがあるので、実使用上は大きな問題となることはない。
【0035】
しかして、貨物FをコンテナCの両側面に寄せて中央部に間隙を残した状態の積付け形態となるので、貨物Fを実際にコンテナCに積付ける場合と同一の積付け形態が得られ、本来積付け可能な貨物Fが積付け不可能と判断されるといった不具合が全くない。
【0036】
また、長手方向重心調節および幅方向重心調節がいずれも可能であるので、積荷あるいは揚荷の際やコンテナ輸送時等に不具合が生じるおそれがない。すなわち、積荷あるいは揚荷の際に、重心未調節のコンテナCを吊上げた場合には、コンテナCが傾いてしまったり、あるいはセルガイドにそって船倉内に吊降ろしたコンテナCが傾いて、セルガイドやコンテナが損傷するおそれがある。また、重心未調節のコンテナCをトレーラで輸送する場合、軸荷重が、高速道路や橋等で予め設定されている許容値を上廻ってしまって輸送できないおそれがあり、また急カーブ等を走行する際に、トレーラが横転する等のおそれもある。したがって、長手方向重心調節および幅方向重心調節が、いずれも可能であることの実用的効果は極めて大きい。
【0037】
なお、前記実施の形態においては、特定の貨物FをコンテナCの逆サイド側に移動させることにより、幅方向重心位置の調節を行なう場合について説明したが、長手方向重心位置の調節後、任意のブロック貨B,B,Bの向きを、180度回転させて逆向きとし、これによって幅方向重心位置を調節するようにしてもよい。
【0038】
図14は、このような方法によって幅方向重心位置を調節する場合の流れ図であり、以下これについて説明する。
【0039】
すなわち、まずステップS51において、長手方向重心位置を調節した後の最適順列を決定する。具体的には、図3に示す流れ図の方法を実施し、図12に示す積付け形態を得る。
【0040】
次いで、ステップS52において、回転すべきブロック貨B,B,Bを選択する。この際、幅方向重心位置の許容範囲からのずれ量は、既に演算されているので、どのブロック貨B,B,Bの向きを180度変えれば、幅方向重心位置が許容範囲内となるかは、容易に知ることができる。ここでは、ブロック貨Bの向きを180度変えれば、許容範囲内となるものとする。
【0041】
このようにして、回転すべきブロック貨がBであると決定されたならば、ステップS53において、ブロック貨Bを180度回転させる。図15は、この状態を示している。
【0042】
次いで、ステップS54において、貨物Fを押付けてコンテナCのフロント側に詰め、図16に示す状態とする。図16の場合には、すべての貨物FがコンテナC内に収まっているため問題はないが、任意のブロック貨B,B,Bを180度回転させることにより、ステップS54を実行しても、貨物FがコンテナCのドアD側の端部から外方に突出してしまうことがある。そこでこの場合には、ステップS55において、突出した貨物Fを除去するとともに、ステップS56において、貨物Fの除去により生じた空スペースに、他の貨物Fを積付けることができるか否かを検討し、積付けることができる場合には積付ける。そしてその後、ステップS57において、念のため幅方向重心位置が許容範囲内となっているか否かを判別する。許容範囲外となってしまった場合には、ステップS52に戻ってやり直す。
【0043】
しかして、この幅方向重心位置の調節方法の場合には、コンテナCの側面から離れてしまう貨物Fが全くないので、そのままの形態で実際に貨物Fを積付けることができる。
【0044】
ところで、図1に示す流れ図の積付け方法においては、貨物Fを底面積の大きい順に順位付けし、基本的には、底面積の大きな貨物Fから積付けていくものであるが、この積付け方法の場合には、貨物Fの寸法により、底面積の大きな貨物FがコンテナCのフロント側の端部に集中的に積付けられてしまうといった不具合が生じるおそれがある。また、貨物Fの積付け順位が予め決められているため、下位順位の貨物Fを積付けた方が、貨物F間の間隙が狭くなる場合であっても、このような積付け方法を採ることができないという問題もある。
【0045】
図17は、このような点を考慮してなされた本発明の他の積付け方法を示す流れ図であり、以下これについて説明する。
【0046】
まず、ステップS61において、コンテナ情報を読込むとともに、ステップS62において、貨物情報を読込み、その後ステップS63において、コンテナCの幅方向の中心位置Cを演算する。これらの詳細は、図1のステップS1,S2,S4と同一である。
【0047】
次いで、ステップS64において、コンテナCの幅寸法と各貨物Fの長辺・短辺とを比較する。そして、コンテナCの幅寸法以下で、かつ長辺または短辺が最も大きな値となる貨物Fを選択する。そして、ステップS65において、選択した貨物FをコンテナCに積付けるべき最初の積付け貨物として決定する。
【0048】
なお、ステップS64において、ある貨物Fの長辺と他の貨物Fの短辺とが同一寸法で、2つの貨物Fが選択された場合には、ステップS65においては、短辺が対象寸法となった貨物Fが、コンテナCに積付けるべき最初の積付け貨物として決定される。
【0049】
次いで、ステップS66において、前記積付け貨物を、コンテナCのフロント側端部の左右いずれかの隅部,例えばドアD側から見て右側の隅部に積付ける。この際、まず前記積付け貨物を、その長辺をコンテナCの幅方向に向けて積付け、積付け不可能な場合には、短辺をコンテナCの幅方向に向けて積付ける。
【0050】
次いで、ステップS67において、図1のステップS6と同一の方法により、次貨物積付けスペースを演算するとともに、ステップS68において、図1のステップS7と同一の方法により、次貨物積付けスペース内に貨物Fが積付けられるか否かを判別する。
【0051】
ステップS68における判別で、積付け可能と判断された場合には、ステップS69において、次貨物積付けスペースの幅寸法と各貨物Fの長辺・短辺とを比較する。そして、次貨物積付けスペースの幅寸法以下で、かつ長辺または短辺が最も大きな値となる貨物Fを選択する。そして、ステップS70において、選択した貨物Fを次貨物積付けスペースに積付けるべき次貨物として決定する。
【0052】
次いで、ステップS71において、図1のステップS9と同一の方法により、次貨物積付けスペースに次貨物が積付けられるか否か,すなわち長辺を次貨物積付けスペースの幅方向に向けて次貨物を積付けることができるか否かを判別し、積付け不可能な場合には、ステップS72において、次貨物を90度回転させ、その短辺を次貨物積付けスペースの幅方向に向ける。そしてその後、ステップS73において、次貨物積付けスペースに次貨物を積付ける。
【0053】
以上の手順を繰返して、コンテナC内に貨物Fを積付けていくと、やがてステップS68における判別で、次貨物積付けスペースにどの貨物Fも積付けることができないと判断されるに到る。そこでこの場合には、ステップS74において、図1のステップS13と同一の方法により重心調節を行なう。
【0054】
しかして、図18(a),(b)に示すように、次貨物積付けスペース(スペース候補S)に積付けられる次貨物として、FとFの2つの貨物があり、底面積はF>Fであるとすると、図1に示す積付け方法では、Fが次貨物として選択されることになるが、図17に示す積付け方法では、短辺がより大きな値のFが次貨物として選択されることになる。さらにこの際、底面積はFよりも小さいが、長辺がFの短辺よりも大きな値の貨物Fがあるとすれば、図17に示す積付け方法では、この貨物Fが次貨物として選択されることになる。このため、貨物Fとの間の間隙がより狭くなり、効率的な積付けが可能となる。また、図1に示す積付け方法と異なり、底面積の大きさ順に貨物Fが順位付けされているわけではないので、コンテナCのフロント側に底面積の大きな貨物Fが集中的に積付けられるおそれが少ない。
【0055】
なお、前記各実施の形態においては、コンテナC内の貨物Fをブロック貨に分割する際に、3つのブロック貨B,B,Bに分割する場合について説明したが、2つ以上であれば何分割にしてもよく、例えば3分割で好結果が得られない場合には5分割でやってみる等、実際に貨物Fを積付ける必要がないので自由に設定を変更して実施し、最適条件を見出すことができる。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、次貨物積付けスペース内に貨物を積付ける際に、コンテナフロント側のコンテナ幅方向中心位置から離れた隅部に貨物を積付けるようにしているので、貨物は、コンテナの両側面に寄せて中央部に間隙を設けた状態で積付けられ、実際にコンテナに貨物を積付けた場合と同一の積付け形態を得ることができる。
【0057】
本発明はまた、コンテナ内あるいは次貨物積付けスペース内に貨物を積付ける際に、コンテナあるいは次貨物積付けスペースの幅寸法以下で、かつ長辺または短辺が最も大きな値となる貨物を選び、この貨物を積付けるようにしているので、貨物間に形成される間隙を可及的小さくして、効率よく貨物を積付けることができるとともに、底面積の大きな貨物が、コンテナフロント側の端部に集中的に積付けられるおそれを少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンテナへの貨物の積付け方法を示す流れ図である。
【図2】次貨物積付けスペースの決定方法を示す流れ図である。
【図3】長手方向の重心調節方法を示す流れ図ある。
【図4】幅方向の重心調節方法を示す流れ図である。
【図5】コンテナへの貨物の望ましい積付け形態を示す説明図である。
【図6】(a)および(b)は順位1番の貨物を積付けた後の次貨物積付けスペースの決定方法をそれぞれ示す説明図である。
【図7】(a)および(b)は次貨物積付けスペースへの貨物の積付け方法をそれぞれ示す説明図である。
【図8】(a)〜(c)は2個の貨物を積付けた後の次貨物積付けスペースの決定方法をそれぞれ示す説明図である。
【図9】ブロック貨に分割する方法を示す説明図である。
【図10】分割されたブロック貨を示す説明図である。
【図11】ブロック貨の順列を変えてコンテナに積付けた状態を示す説明図である。
【図12】図11の状態から貨物をフロント側に詰めた状態を示す説明図である。
【図13】幅方向の重心調節を行なった状態を示す説明図である。
【図14】幅方向重心調節の他の方法を示す流れ図である。
【図15】ブロック貨の向きを180度変えた状態を示す説明図である。
【図16】図15の状態から貨物をフロント側に詰めた状態を示す説明図である。
【図17】図1と異なるコンテナへの貨物の積付け方法を示す流れ図である。
【図18】(a)〜(c)は図17の方法によって積付けた際の効果をそれぞれ示す説明図である。
【符号の説明】
C コンテナ
D ドア
F,F,F,F 貨物
幅方向の中心位置
,S,S11,S12,S13 スペース候補
,P 分割線
,B,B ブロック貨

Claims (2)

  1. コンテナ内に複数種類の貨物を積付けるコンテナへの貨物の積付け方法において、
    (a) 底面積の大きさ順に貨物の順位付けを行なう。
    (b) 幅方向のコンテナ中心位置を求める。
    (c) 順位1番の貨物を、コンテナフロント側の左右いずれかの隅部に、長辺を幅方向に向けて積付け、積付け不可能な場合には、短辺を幅方向に向けて積付ける。
    (d) 先端が最もコンテナフロント側に位置し、両サイドがコンテナ側面または貨物で規制されてコンテナドア側に延びる方形の次貨物積付けスペースを求める。
    (e) 次貨物積付けスペース内のコンテナフロント側のコンテナ幅方向中心位置から離れた隅部に、順位の高い貨物から長辺を幅方向に向けて積付け、積付け不可能な場合には、短辺を幅方向に向けて積付ける。
    (f) 前記ステップ(d),(e)を繰返して、コンテナドア側の端部まで貨物を積付ける。
    ことを特徴とするコンテナへの貨物の積付け方法。
  2. コンテナ内に複数種類の貨物を積付けるコンテナへの貨物の積付け方法において、
    (A) 幅方向のコンテナ中心位置を求める。
    (B) コンテナ幅寸法以下で、かつ長辺または短辺が最も大きな値となる貨物を選ぶ。
    (C) 前記ステップ(B)で選んだ貨物を、コンテナフロント側の左右いずれかの隅部に、長辺を幅方向に向けて積付け、積付け不可能な場合には、短辺を幅方向に向けて積付ける。
    (D) 先端が最もコンテナフロント側に位置し、両サイドがコンテナ側面または貨物で規制されてコンテナドア側に延びる方形の次貨物積付けスペースを求める。
    (E) 次貨物積付けスペースの幅寸法以下で、かつ長辺または短辺が最も大きな値となる貨物を選ぶ。
    (F) 前記ステップ(E)で選んだ貨物を、次貨物積付けスペース内のコンテナフロント側のコンテナ幅方向中心位置から離れた隅部に、長辺を幅方向に向けて積付け、積付け不可能な場合には、短辺を幅方向に向けて積付ける。
    (G) 前記ステップ(D),(E),(F)を繰返してコンテナドア側の端部まで貨物を積付ける。
    ことを特徴とするコンテナへの貨物の積付け方法。
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