JPH08268029A - スタビライザの剛性制御部構造 - Google Patents

スタビライザの剛性制御部構造

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JPH08268029A
JPH08268029A JP9961395A JP9961395A JPH08268029A JP H08268029 A JPH08268029 A JP H08268029A JP 9961395 A JP9961395 A JP 9961395A JP 9961395 A JP9961395 A JP 9961395A JP H08268029 A JPH08268029 A JP H08268029A
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JP
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stabilizer
piston
housing
rigidity
pressure chamber
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JP9961395A
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Inventor
Koichi Watanabe
功一 渡辺
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KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G21/00Interconnection systems for two or more resiliently-suspended wheels, e.g. for stabilising a vehicle body with respect to acceleration, deceleration or centrifugal forces
    • B60G21/02Interconnection systems for two or more resiliently-suspended wheels, e.g. for stabilising a vehicle body with respect to acceleration, deceleration or centrifugal forces permanently interconnected
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    • B60G21/05Interconnection systems for two or more resiliently-suspended wheels, e.g. for stabilising a vehicle body with respect to acceleration, deceleration or centrifugal forces permanently interconnected mechanically between wheels on the same axle but on different sides of the vehicle, i.e. the left and right wheel suspensions being interconnected
    • B60G21/055Stabiliser bars
    • B60G21/0551Mounting means therefor
    • B60G21/0553Mounting means therefor adjustable
    • B60G21/0555Mounting means therefor adjustable including an actuator inducing vehicle roll
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G21/00Interconnection systems for two or more resiliently-suspended wheels, e.g. for stabilising a vehicle body with respect to acceleration, deceleration or centrifugal forces
    • B60G21/02Interconnection systems for two or more resiliently-suspended wheels, e.g. for stabilising a vehicle body with respect to acceleration, deceleration or centrifugal forces permanently interconnected
    • B60G21/04Interconnection systems for two or more resiliently-suspended wheels, e.g. for stabilising a vehicle body with respect to acceleration, deceleration or centrifugal forces permanently interconnected mechanically
    • B60G21/05Interconnection systems for two or more resiliently-suspended wheels, e.g. for stabilising a vehicle body with respect to acceleration, deceleration or centrifugal forces permanently interconnected mechanically between wheels on the same axle but on different sides of the vehicle, i.e. the left and right wheel suspensions being interconnected
    • B60G21/055Stabiliser bars
    • B60G21/0551Mounting means therefor
    • B60G21/0553Mounting means therefor adjustable

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 剛性を高低制御し得、製造の容易なスタビラ
イザーを提供する。 【構成】 スタビライザSとの間で相対回転可能にする
ハウジング10と、ハウジング10内に外部の油圧給排
源Ptに連通される圧力室Rを区画するピストン20
と、ピストン20とハウジング10及びスタビライザS
との回転を阻止する回転阻止機構と、を有して圧力室R
への油圧の給排によるハウジング10内でのピストン2
0の移動によってスタビライザSにおける支点位置を変
更可能にする剛性制御部1を有してなるスタビライザの
剛性制御部構造において、剛性制御部1がシール部材2
1,22の配在下にピストン20をハウジング10の内
周及びスタビライザSの外周に摺接させると共にハウジ
ング10内のピストン20の背後側に区画される容室R
3にピストン20を圧力室R側に附勢する附勢スプリン
グ23を収装している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両に架装されてロ
ール制御に利用されるスタビライザにおける剛性を高低
制御するスタビライザの剛性制御部構造の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】周知のように、車両に架装されるスタビ
ライザは、これに作用する捩り力に反発する剛性を有す
るように構成されているから、例えば、車両が旋回して
ロール現象が発現されるような状況になるときは、その
剛性でロール現象を阻止する、即ち、ロール制御するよ
うに機能する。
【0003】それ故、スタビライザにおける剛性は、こ
れが大きい程車両におけるロール制御に有効になり、特
に、車両における左右輪が逆位相に上下動する場合に
も、車体に揺れを生じさせないようにすることが可能に
なる。
【0004】その一方で、スタビライザは、その両端を
車軸側に連結すると共にその中間部を車体側に連結する
ように配設されて車両における所謂バネ要素になるか
ら、その剛性が単に大きいだけでなく、場合によって
は、例えば、乗り心地の見地からは、剛性が小さい方が
好ましいことになる。
【0005】そこで、このスタビライザにおける剛性を
高低制御し得るようにした提案、例えば、特開昭63−
57309号公報で開示される提案があり、該提案は、
図5に示すように、スタビライザSの中央部にその外周
に介装された状態を呈するように配在される剛性制御部
1を有するとしている。
【0006】因に、スタビライザSは、その両端が車両
における車軸(符示せず)側となるウイシュボーン等の
サスペンションアームAに連結され、その中間部が車体
B側に連結されている。
【0007】上記剛性制御部1は、スタビライザSにお
ける剛性を決定する所謂支点位置を変更可能にするよう
に設定されているもので、具体的には、図6に示すよう
に、所謂有底筒状体からなりその軸芯部にスタビライザ
Sの中央部を臨在させるハウジング10と、該ハウジン
グ10内に収装されスタビライザSに副って移動するピ
ストン20と、を有してなる。
【0008】因に、ハウジング10は、図中で右端とな
るボトム端がスタビライザSに溶接(符示せず)等によ
って固着され、図中で左端となる開口端が軸封構造下に
スタビライザSとの間における相対回転を可能にするよ
うに形成されている。
【0009】また、ピストン20は、ハウジング10内
に所謂左右の油室R1,R2を区画するように配在され
ており、各油室R1,R2は、それぞれ示しない外部の
油圧給排源に連通されている。
【0010】そして、ハウジング10とピストン20、
及びピストン20とスタビライザSは、それぞれセレー
ション構造で連繋されていて、ピストン20は、ハウジ
ング10内でスタビライザSに副って移動可能とされる
が、スタビライザSを軸とするハウジング10内での回
転が阻止され、かつ、スタビライザSからの回転力をハ
ウジング10に伝播し得るように構成されている。
【0011】それ故、上記した剛性制御部1によれば、
ハウジング10内の各油室R1,R2における油圧を適
宜に制御することで、ハウジング10内におけるピスト
ン20の停止位置を自由に選択できることになる。
【0012】その結果、ハウジング10内におけるピス
トン20の停止位置をハウジング10のボトム端に近付
けるようにする場合と、ハウジング10の開口端に近付
けるようにする場合と、では、スタビライザSにおける
剛性を決定する支点位置が異なることになり、例えば、
ピストン20が図中で左側へ移動する程、スタビライザ
Sの剛性が大きくなることになる。
【0013】従って、上記した剛性制御部1を車両に架
装されるスタビライザSに具現化するスタビライザの剛
性制御部構造が採用される場合には、車両おける走行状
況に基づいてスタビライザSの剛性を高低制御し得るこ
とになり、所望の姿勢制御や乗り心地の改善を可能にし
得ることになる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た剛性制御部1にあっては、これを具現化して利用する
場面で、スタビライザSの剛性を所望の状態に安定制御
できない危惧がある。
【0015】即ち、上記した剛性制御部1にあっては、
ハウジング10とピストン20、及びピストン20とス
タビライザSは、それぞれの間における相対回転を阻止
する回転阻止機構としてのセレーション構造でそれぞれ
連繋されている。
【0016】それ故、該セレーション構造部分、即ち、
ハウジング10とピストン20との間、及びピストン2
0とスタビライザSとの間においては、所謂油圧の抜け
が許容されていることになる。
【0017】従って、例えば、油室R2に油圧を供給し
てピストン20を油室R1側に移動させ、選択された所
定位置にピストン20を停止させようとしても、上記し
たセレーション構造部分における油圧の抜けで、ピスト
ン20をその所定位置に停止させ得なくなる。
【0018】また、上記の場合に、ピストン20を所定
位置に正確に停止させるには、各油室R1,R2におけ
る油圧管理を精緻にしかも常に実行しなければならず、
効率が悪いのは勿論のこと、所謂フィードバック制御が
必須になり、簡単な制御システムでは対応できなくして
制御システムを勢い複雑にする危惧がある。
【0019】その結果、上記した剛性制御部1を有する
スタビライザの剛性制御部構造が採用される場合には、
複雑な制御システムが必須になるが故に、その具現化た
る装置類における製品コストが高騰化され易くなり、そ
の汎用性の向上を期待できなくする不具合がある。
【0020】この発明は、前記した事情を鑑みて創案さ
れたものであって、その目的とするところは、スタビラ
イザの剛性を高低制御し得るのは勿論のこと、その具現
化たる装置類における製品コストの低廉化を可能にし
て、その汎用性の向上を期待するに最適となるスタビラ
イザの剛性制御部構造を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、この発明の基本的な構成を、両端が車軸側に連
結され中間部が車体側に連結されるスタビライザの中央
部を軸芯部に臨在させる一方でボトム端をスタビライザ
に連設するに対して開口端をスタビライザとの間で相対
回転可能にするハウジングと、スタビライザに副って移
動可能なようにハウジング内に収装されて該ハウジング
内に外部の油圧給排源に連通される圧力室を区画するピ
ストンと、ピストンとハウジング及びスタビライザとの
間における相対回転を阻止する回転阻止機構と、を有し
て圧力室への油圧の給排によるハウジング内でのピスト
ンの移動によってスタビライザにおける支点位置を変更
可能にする剛性制御部を有してなるスタビライザの剛性
制御部構造において、剛性制御部がシール部材の配在下
にピストンをハウジングの内周及びスタビライザの外周
に摺接させると共にハウジング内のピストンの背後側に
区画される容室にピストンを圧力室側に附勢する附勢ス
プリングを収装してなるとする。
【0022】そして、より具体的には、回転阻止機構が
ピストンの背後側におけるセレーション構造からなり、
あるいは、ピストンの軸芯部を貫通するスタビライザの
異形部と、該異形部に一致するようにピストンの軸芯部
に開穿された異形孔と、スタビライザに沿うように延在
されてハウジングに保持されピストンの肉厚部を貫通す
る一対のガイドロッドと、されてなるとする。
【0023】そしてまた、好ましくは、圧力室に油圧給
排源からの油圧がオンオフ弁あるいは比例減圧弁からな
る制御弁を介して供給されると共に、容室がリザーバ側
に連通されてなるとする。
【0024】
【作用】それ故、車両にロール現象が発現されるとき、
周知の技術で、即ち、車両のロール現象を適宜の検知手
段で検知し、コントローラによる油圧給排源の制御で圧
力室に対する制御油圧の給排が実現される。
【0025】圧力室に対する制御油圧の給排でピストン
がスタビライザに副ってハウジング内で移動する。
【0026】このとき、ピストンがシール部材の配在下
にハウジング及びスタビライザに摺接されているから、
所謂油圧の抜けがない状態で油圧室に供給される制御油
圧によってピストンのハウジング内で移動位置が決定さ
れる。
【0027】この制御油圧は、ピストンを背後側から附
勢する附勢スプリングの附勢力に基づいて決定される。
【0028】従って、供給油圧の制御によってハウジン
グ内でピストンが全くストロークされない場合及び最大
限ストロークされる場合の他に所謂中間ストロークとさ
れる場合の各制御が可能になる。
【0029】油圧室から油圧が排出されるとき、附勢ス
プリングの附勢力でピストンが旧状に復するようにハウ
ジング内を移動する。
【0030】油圧給排源からの油圧がオンオフ弁からな
る制御弁を介して供給されるとき、ピストンが全くスト
ロークされない場合及び最大限ストロークされる場合の
制御が可能になり、油圧給排源からの油圧が比例制御弁
からなる制御弁を介して供給されるとき、上記に加え
て、ピストンの中間ストローク制御が可能になる。
【0031】回転阻止機構がセレーション構造とされる
とき、ピストンとハウジングとの間の相対回転がセレー
ション構造で阻止され、ピストンとスタビライザとの間
の相対回転がセレーション構造で阻止される。
【0032】回転阻止機構がスタビライザの異形部と、
ピストンに開穿の異形孔と、一対のガイドロッドと、か
らなる場合には、異形部と異形孔との嵌合でピストンと
スタビライザとの間の相対回転が阻止され、ガイドロッ
ドに対するピストンの保持でピストンとハウジングとの
間の相対回転が阻止される。
【0033】
【実施例】以下、図示した実施例に基づいてこの発明を
説明するが、この発明の一実施例に係るスタビライザの
剛性制御部構造は、図示しないが、前記した図5に示す
従来例と同様に、スタビライザSの中央部にその外周に
介装された状態を呈するように配在される剛性制御部1
を有してなる。
【0034】尚、スタビライザSは、図示しないが、前
記した図5に示す従来例の場合と同様に、その両端が車
両における車軸側となるウイシュボーン等のサスペンシ
ョンアームAに連結され、その中間部が車体B側に連結
されている。
【0035】上記剛性制御部1は、この実施例にあって
も、スタビライザSにおける剛性を決定する支点位置を
変更可能にするように設定されていること勿論で、具体
的には、図1に示すように、ハウジング10と、ピスト
ン20と、を有してなる。
【0036】ハウジング10は、有底筒状体からなりそ
の軸芯部にスタビライザSの中央部を臨在させる一方
で、図中で右端となるボトム端をスタビライザSに溶接
で一体に連設するに対して、図中で左端となる開口端を
スタビライザSとの間で相対回転可能にするように設定
されている。
【0037】ハウジング10の開口端は、この実施例に
あって、キャップ部材11の配設で軸封構造に閉塞され
るが、該キャップ部材11は、その内側面にスタビライ
ザSに副ってハウジング10内に延在される筒状のスカ
ート部11aを有しており、該スカート部11aの内周
にはブッシュ11bが配在されている。
【0038】ピストン20は、その軸芯部にスタビライ
ザSを貫通させた状態に介装されて該スタビライザSに
副って移動可能とされる一方で、ハウジング10内に移
動可能に収装されて、該ハウジング10内に外部の油圧
給排源Ps(図2参照)に連通する後述の制御弁として
の比例減圧弁40に連通される圧力室Rと、この実施例
では、外部のリザーバPtに連通される容室R3と、を
区画している。
【0039】該ピストン20は、図中で右端側となる先
端側の外周にシール部材21を有してなると共に内周に
シール部材22を有しており、各シール部材21,22
の配在下にハウジング10の内周及びスタビライザSの
外周に摺接されている。
【0040】それ故、上記シール部材21,22の配在
で、圧力室Rと容室R3とは所謂遮断された状態に維持
され、圧力室Rの油圧が容室R3側へ抜けることが未然
に阻止されることになる。
【0041】ところで、ピストン20は、図中で左端側
となる後端側の外周に回転阻止機構としてのセレーショ
ン構造を形成するセレーション20a有しており、該セ
レーション20aは、ハウジング10の内周に形成され
て同じくセレーション構造を形成するセレーション10
aに連繋されるとしている。
【0042】そして、該ピストン20は、上記後端側の
内周にも同じくセレーション構造を形成するセレーショ
ン20b有しており、該セレーション20bがスタビラ
イザSの外周に形成のセレーションsに連繋されるとし
ている。
【0043】即ち、この実施例にあって、ピストン20
は、その先端側においてシール部材21,22の配在下
にハウジング10の内周及びスタビライザSの外周に摺
接する一方で、その後端側においてセレーション構造か
らなる回転阻止機構下にハウジング10の内周及びスタ
ビライザSの外周に連繋されるとしている。
【0044】それ故、この実施例にあって、ピストン2
0は、スタビライザSに副ってハウジング10内で摺動
するが、回転阻止機構によって、ハウジング10及びス
タビライザSとの間の相対回転が阻止されていることに
なる。
【0045】一方、該ピストン20は、上記圧力室Rの
所謂反対側になる容室R3をハウジング10内に区画す
るが、該容室R3内には附勢スプリング23が配在され
ていて、該附勢スプリング23の一端が上記後端側に当
接されてピストン20を上記圧力室Rを狭める方向に附
勢している。
【0046】それ故、ピストン20は、この実施例にあ
って、圧力室R内に油圧が供給されていないとき、附勢
スプリング23の附勢力で常にハウジング10のボトム
端側に附勢されていることになり、圧力室Rに附勢スプ
リング23を圧縮させる油圧が供給されるときに、その
供給油圧に応じた附勢スプリング23の圧縮によってハ
ウジング10の開口端側に移動、即ち、後退されること
になる。
【0047】従って、この実施例にあって、ピストン2
0のハウジング10内での移動位置を選択するには、附
勢スプリング23の圧縮量を決定する制御油圧を油圧供
給源から圧力室Rに供給するのみで足りることになる。
【0048】ところで、ハウジング10内におけるピス
トン20の移動位置を選択するについては、油圧供給源
からの制御油圧によるのは上述した通りであるが、この
場合に、油圧供給源からの油圧が制御弁としてのオンオ
フ弁(図示せず)を介して供給される場合には、以下の
ような制御が可能になる。
【0049】即ち、油圧供給源からの油圧がオンオフ弁
を介して圧力室Rに供給される場合には、ハウジング1
0内でピストン20を全く移動させないか、あるいは、
ハウジング10内でピストン20を完全に移動させるか
の所謂両極端の選択が可能になる。
【0050】その結果、スタビライザSの剛性は、最も
小さい場合と最も大きい場合とに区別されることにな
り、所謂ハード・ソフトの制御が可能になる。
【0051】一方、油圧供給源からの油圧が図2に示す
ような比例減圧弁40からなる制御弁を介して供給され
る場合には、ケーシング41内におけるスプール42の
移動量に応じて、圧力室Rへの供給油圧を適宜に制御で
きることになり、従って、ハウジング10内におけるピ
ストン20の移動量を適宜に設定でき、スタビライザS
の剛性を上記した両極端な場合の他に、所謂中間の任意
の大きさの剛性にも制御できることになる。
【0052】因に、図示する比例減圧弁40において、
これが遮断ポジションにある場合には、スプール42が
その左右のランド部42a,42bをケーシング41の
内周に形成の環状溝41a,41bにそれぞれ所謂ゼロ
ラップで対向させ得るように設定されている。
【0053】また、スプール42には、環状溝41aと
環状溝41bとの間に形成された環状溝41cに連通す
るポート42cが開穿されており、該ポート42cを介
して圧力室Rの油圧が附勢スプリング43を収装するバ
ネ室41dに導かれるとしている。
【0054】そして、附勢スプリング43とバネ室41
dにおける油圧とソレノイド44とのバランスでスプー
ル42が移動するとき、環状溝41aあるいは41bが
その間に位置決められている環状溝41cに選択的に連
通される。
【0055】また、各環状溝41a,41b,41c
は、それぞれに連通のポート41e,41f,41gを
介して油圧給排源Ps,圧力室R,リザーバPtに連通
されている。
【0056】図3及び図4は、この発明の他の実施例に
係る剛性制御部1を示すもので、基本的には、前記した
図1に示す実施例と同様の構成とされているが、前記し
た実施例に比較して、ピストン20が所謂薄肉に形成さ
れる点と、回転阻止機構がセレーション構造とされてい
ない点と、に特徴がある。
【0057】従って、以下には、その構成が同一なる場
合には、必要な場合を除き、図中に同一の符号を付する
のみとして、その詳しい説明を省略する。
【0058】少し説明すると、ピストン20は、その外
周にシール部材21を有しその内周にシール部材22を
有してなること勿論であるが、その肉厚部に一対のガイ
ドロッド31,32を貫通させた状態でハウジング10
の内周及びスタビライザSの外周に摺接されている。
【0059】上記一対のガイドロッド31,32は、そ
の両端がハウジング10のボトム端と開口端のキャップ
部材11とに連結されているもので、ピストン20が該
一対のガイドロッド31,32と連繋されることで、該
ピストン20のハウジング10に対する相対回転が阻止
されるとしている。
【0060】尚、ガイドロッド31,32とピストン2
0の肉厚部との間には、シール部材24が配在されて、
ピストン20でハウジング10内に区画される圧力室R
と容室R3との遮断を図っている。
【0061】また、この実施例にあって、上記キャップ
部材11とスタビライザSとの間にはオイルシール13
が配在されており、キャップ部材11のスカート部11
aの内周にはブッシュ11bが配在されている。
【0062】ところで、この実施例にあって、回転阻止
機構は、上記の一対のガイドロッド31,32を有する
他に、スタビライザSの異形部33と、ピストン20に
開穿の異形孔34と、を有する構成とされている。
【0063】そして、この実施例にあって、スタビライ
ザSの異形部33は、図4に示すように、その断面が楕
円形に設定されてなるとし、該異形部33を嵌合させる
異形孔34がこれに一致する楕円形に設定されてなると
している。
【0064】それ故、ピストン20は、スタビライザS
との間における相対回転が阻止された状態でスタビライ
ザSに介装されて、即ち、スタビライザSに副ってハウ
ジング10内を移動することになる。
【0065】それ故、この実施例に係る剛性制御部1に
あっては、ピストン20が、前記した実施例に比較し
て、薄肉に形成されるから、ハウジング10の短尺化が
可能になり、剛性制御部1の全体長さを小さくして、ス
タビライザの剛性制御部構造のコンパクト化を実現し得
る点で有利となる。
【0066】また、この実施例に係る剛性制御部1にあ
っては、回転阻止機構が、前記した実施例に比較して、
セレーション構造を利用しないから、これに耐久性を期
待できる点で有利となる。
【0067】尚、この実施例にあっても、容室R3内に
は附勢スプリング23が配在されていて、該附勢スプリ
ング23がピストン20を圧力室Rを狭める方向に附勢
している。
【0068】また、この実施例にあっても、圧力室Rに
対する油圧の給排でピストン20がハウジング10内で
移動する。
【0069】
【発明の効果】以上のように、この発明にあっては、剛
性制御部を形成するピストンがシール部材の配在下にハ
ウジング及びスタビライザに摺接すると共に、ハウジン
グ内のピストンの背後側に区画される容室にピストンを
圧力室側に附勢する附勢スプリングを収装してなるか
ら、圧力室に対する油圧の給排制御のみで、ピストンの
ハウジング内での停止位置を選択できる利点がある。
【0070】このとき、ピストンのハウジング及びスタ
ビライザに対する相対回転を阻止する回転阻止機構がセ
レーション構造からなるとしても、上記したようにピス
トン部分にシール部材が配在され油圧の抜けが阻止され
ているから、圧力室に対する油圧の給排制御を複雑にし
ない利点がある。
【0071】また、回転阻止機構がスタビライザの異形
部と、該異形部と嵌合するピストンの異形孔と、ハウジ
ングに保持されピストンの肉厚部を貫通する一対のガイ
ドロッドと、されてなる場合には、ピストンを薄肉に設
定できてハウジングの単尺化を可能にするから、剛性制
御部の全体長さを小さくして、該剛性制御部を有するス
タビライザの剛性制御部構造のコンパクト化を実現し得
る利点がある。
【0072】そして、圧力室に対する油圧の給排を実現
する制御弁がオンオフ弁からなる場合には、スタビライ
ザにおける剛性の所謂ハード・ソフトの制御が可能にな
り、制御弁が比例減圧弁からなる場合には、圧力室への
供給油圧を適宜に制御できることになり、上記のハード
・ソフトの制御に加えて、所謂中間の任意の大きさの剛
性にも制御できることになる利点がある。
【0073】その結果、この発明によれば、スタビライ
ザの剛性を高低制御し得るのは勿論のこと、その具現化
たる装置類における製品コストの低廉化を可能にして、
その汎用性の向上を期待するに最適となる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るスタビライザの剛性制御部構造
を構成する剛性制御部の一実施例を示す断面図である。
【図2】比例減圧弁の一実施例にを示す断面図である。
【図3】他の実施例に係る剛性制御部を示す断面図であ
る。
【図4】図3中の線X−Xで示す断面図である。
【図5】従来例としての剛性制御部を有するスタビライ
ザの剛性制御部構造を示す概略平面図である。
【図6】従来例としての剛性制御部を図1と同様に示す
断面図である。
【符号の説明】
1 剛性制御部 10 ハウジング 10a,20a,20b,s 回転阻止機構たるセレー
ション構造を構成するセレーション 20 ピストン 21,22 シール部材 23 スプリング 31,32 回転阻止機構を構成する一対のガイドロッ
ド 33 回転阻止機構を構成する異形部 34 回転阻止機構を構成する異形孔 40 制御弁としての比例減圧弁 A 車体側としてのサスペンションアーム B 車軸 Ps 油圧給排源 R 圧力室 S スタビライザ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端が車軸側に連結され中間部が車体側
    に連結されるスタビライザの中央部を軸芯部に臨在させ
    る一方で一端をスタビライザに連設するに対して他端を
    スタビライザとの間で相対回転可能にするハウジング
    と、スタビライザに副って移動可能なようにハウジング
    内に収装されて該ハウジング内に外部の油圧給排源に連
    通される圧力室を区画するピストンと、ピストンとハウ
    ジング及びスタビライザとの間における相対回転を阻止
    する回転阻止機構と、を有して圧力室への油圧の給排に
    よるハウジング内でのピストンの移動によってスタビラ
    イザにおける支点位置を変更可能にする剛性制御部を有
    してなるスタビライザの剛性制御部構造において、剛性
    制御部がシール部材の配在下にピストンをハウジングの
    内周及びスタビライザの外周に摺接させると共にハウジ
    ング内のピストンの背後側に区画される容室にピストン
    を圧力室側に附勢する附勢スプリングを収装してなるス
    タビライザの剛性制御部構造
  2. 【請求項2】 回転阻止機構がピストンの背後側におけ
    るセレーション構造とされてなることを特徴とする請求
    項1のスタビライザの剛性制御部構造
  3. 【請求項3】 回転阻止機構がピストンの軸芯部を貫通
    するスタビライザの異形部と、該異形部に一致するよう
    にピストンの軸芯部に開穿された異形孔と、スタビライ
    ザに沿うように延在されてハウジングに保持されピスト
    ンの肉厚部を貫通する一対のガイドロッドと、されてな
    ることを特徴とする請求項1のスタビライザの剛性制御
    部構造
  4. 【請求項4】 圧力室に油圧給排源からの油圧がオンオ
    フ弁あるいは比例減圧弁からなる制御弁を介して供給さ
    れると共に、容室がリザーバ側に連通されてなることを
    特徴とする請求項1のスタビライザの剛性制御部構造
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