JPH08267791A - インクジェット記録装置におけるパルス幅変調方法およびパルス幅変調器 - Google Patents
インクジェット記録装置におけるパルス幅変調方法およびパルス幅変調器Info
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- JPH08267791A JPH08267791A JP9796695A JP9796695A JPH08267791A JP H08267791 A JPH08267791 A JP H08267791A JP 9796695 A JP9796695 A JP 9796695A JP 9796695 A JP9796695 A JP 9796695A JP H08267791 A JPH08267791 A JP H08267791A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 記録インク粒子を複数の集団に分割して運動
エネルギーを分散させ、ミストの発生を抑制して画質を
高める。 【構成】 4ビット減算カウンタDC(1)がドットク
ロックDCLKに応じて濃淡データDATAの下位ビッ
トをセットされて励振クロックPCLKに応じて減算さ
れ、2ビットシフトレジスタSRが4ビット減算カウン
タDC(1)のオールゼロ出力信号をシフトし、単安定
マルチバイブレータPGが2ビットシフトレジスタSR
の出力信号でトリガされてパルスを出力し、4ビット減
算カウンタDC(2)が単安定マルチバイブレータPG
の出力パルスで濃淡データDATAの最上位ビットをセ
ットされて励振クロックPCLKに応じて減算され、オ
アゲートORが4ビット減算カウンタDC(1)のオー
ルゼロ出力信号と4ビット減算カウンタDC(2)のオ
ールゼロ出力信号との論理和をとる。
エネルギーを分散させ、ミストの発生を抑制して画質を
高める。 【構成】 4ビット減算カウンタDC(1)がドットク
ロックDCLKに応じて濃淡データDATAの下位ビッ
トをセットされて励振クロックPCLKに応じて減算さ
れ、2ビットシフトレジスタSRが4ビット減算カウン
タDC(1)のオールゼロ出力信号をシフトし、単安定
マルチバイブレータPGが2ビットシフトレジスタSR
の出力信号でトリガされてパルスを出力し、4ビット減
算カウンタDC(2)が単安定マルチバイブレータPG
の出力パルスで濃淡データDATAの最上位ビットをセ
ットされて励振クロックPCLKに応じて減算され、オ
アゲートORが4ビット減算カウンタDC(1)のオー
ルゼロ出力信号と4ビット減算カウンタDC(2)のオ
ールゼロ出力信号との論理和をとる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェット記録装置
におけるパルス幅変調方法およびパルス幅変調器に関
し、さらに詳しくは1画素に打ち込むインク粒子数を可
変に制御して記録ドット径を変化させることにより濃淡
表現を可能にしたインクジェット記録装置において不要
なミストを低減して画質を向上させるパルス幅変調方法
およびパルス幅変調器に関する。
におけるパルス幅変調方法およびパルス幅変調器に関
し、さらに詳しくは1画素に打ち込むインク粒子数を可
変に制御して記録ドット径を変化させることにより濃淡
表現を可能にしたインクジェット記録装置において不要
なミストを低減して画質を向上させるパルス幅変調方法
およびパルス幅変調器に関する。
【0002】
【従来の技術】連続噴射型インクジェット技術を用い、
1画素に打ち込むインク粒子数を可変に制御して記録ド
ット径を変化させることにより濃淡を表現する技術は、
例えば米国特許4,620,196号(特公平6−24
871号公報)や特開昭62−225363号公報等に
開示されている。
1画素に打ち込むインク粒子数を可変に制御して記録ド
ット径を変化させることにより濃淡を表現する技術は、
例えば米国特許4,620,196号(特公平6−24
871号公報)や特開昭62−225363号公報等に
開示されている。
【0003】このような連続噴射型インクジェット技術
を用いた従来の連続噴射型インクジェット記録装置で
は、1画素に多数のインク粒子が打ち込まれるため、実
用的な記録速度を得るためにはジェット流速を高めて励
振クロックをきわめて大きくしなければならない。例え
ば、前記米国特許4,620,196号(特公平6−2
4871号公報)では、流速が40m/sec、励振ク
ロックの周波数が106Hzの連続噴射型インクジェッ
トが用いられていた。
を用いた従来の連続噴射型インクジェット記録装置で
は、1画素に多数のインク粒子が打ち込まれるため、実
用的な記録速度を得るためにはジェット流速を高めて励
振クロックをきわめて大きくしなければならない。例え
ば、前記米国特許4,620,196号(特公平6−2
4871号公報)では、流速が40m/sec、励振ク
ロックの周波数が106Hzの連続噴射型インクジェッ
トが用いられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の連続噴
射型インクジェット記録装置では、実用的な記録速度を
得るためにはジェット流速を高めて励振クロックをきわ
めて大きくしなければならなかったので、ジェット流速
が速くなるにつれてインク粒子の運動エネルギーが大き
くなり、急激にプリント画像内にミストが多くなって画
質を低下させるという問題点があった。ミストの量は、
画像内で特にインクが多量に付着するベタ部で著しく目
立っていた。
射型インクジェット記録装置では、実用的な記録速度を
得るためにはジェット流速を高めて励振クロックをきわ
めて大きくしなければならなかったので、ジェット流速
が速くなるにつれてインク粒子の運動エネルギーが大き
くなり、急激にプリント画像内にミストが多くなって画
質を低下させるという問題点があった。ミストの量は、
画像内で特にインクが多量に付着するベタ部で著しく目
立っていた。
【0005】インクジェット記録におけるミストの発生
については、J.L.Zable,“Splatter
During Ink Jet Printin
g”,IBM J.Res.Dvelop.Vol.2
1,No.4,pp.315−320(1977).に
詳細に解析されている。この論文によると、目視可能に
なるミストは、インク粒子の運動エネルギーとドットの
重なり率との積がある閾値を越えると発生することにな
る。したがって、ベタ部ほどミストが目立つことにな
る。
については、J.L.Zable,“Splatter
During Ink Jet Printin
g”,IBM J.Res.Dvelop.Vol.2
1,No.4,pp.315−320(1977).に
詳細に解析されている。この論文によると、目視可能に
なるミストは、インク粒子の運動エネルギーとドットの
重なり率との積がある閾値を越えると発生することにな
る。したがって、ベタ部ほどミストが目立つことにな
る。
【0006】本発明の目的は、上述の点に鑑み、1画素
に打ち込む記録インク粒子数が規定個数を越えたときに
は記録インク粒子を複数の集団に分割して運動エネルギ
ーを分散させ、かつそれらを主走査方向に時系列順に記
録することによってドットの重なり率を小さくして、画
像内のミストを低減し画質を高めるようにしたパルス幅
変調方法を提供することにある。
に打ち込む記録インク粒子数が規定個数を越えたときに
は記録インク粒子を複数の集団に分割して運動エネルギ
ーを分散させ、かつそれらを主走査方向に時系列順に記
録することによってドットの重なり率を小さくして、画
像内のミストを低減し画質を高めるようにしたパルス幅
変調方法を提供することにある。
【0007】また、本発明の他の目的は、画素の濃淡デ
ータが規定値以上の場合にパルス幅変調信号の記録パル
ス幅を複数に分割して上記パルス幅変調方法を実現する
パルス幅変調器を提供することにある。
ータが規定値以上の場合にパルス幅変調信号の記録パル
ス幅を複数に分割して上記パルス幅変調方法を実現する
パルス幅変調器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のパルス幅変調方
法は、画素の濃淡データに応じたパルス幅変調信号の記
録パルス幅が1画素に打ち込むインク粒子数に対応する
ように動作するインクジェット記録装置において、画素
の濃淡データが規定値以上の場合に濃淡データに応じた
パルス幅変調信号を所定の非記録パルス幅を挟んだ複数
の記録パルス幅に分割し、各記録パルス幅に応じて帯電
制御された記録インク粒子の集団を主走査方向に時系列
順に記録することを特徴とする。
法は、画素の濃淡データに応じたパルス幅変調信号の記
録パルス幅が1画素に打ち込むインク粒子数に対応する
ように動作するインクジェット記録装置において、画素
の濃淡データが規定値以上の場合に濃淡データに応じた
パルス幅変調信号を所定の非記録パルス幅を挟んだ複数
の記録パルス幅に分割し、各記録パルス幅に応じて帯電
制御された記録インク粒子の集団を主走査方向に時系列
順に記録することを特徴とする。
【0009】また、本発明のパルス幅変調器は、画素の
濃淡データに応じたパルス幅変調信号の記録パルス幅が
1画素に打ち込むインク粒子数に対応するように動作す
るインクジェット記録装置において、ドットクロックに
応じて画素の濃淡データの最上位ビットを除くビットが
セットされ励振クロックに応じて減算される第1の減算
カウンタと、この第1の減算カウンタのオールゼロ出力
信号をシフトするシフトレジスタと、このシフトレジス
タの出力信号でトリガされて励振クロックの1周期より
も長い周期のパルスを出力する単安定マルチバイブレー
タと、この単安定マルチバイブレータの出力パルスで画
素の濃淡データの最上位ビットがセットされ励振クロッ
クに応じて減算される第2の減算カウンタと、前記第1
の減算カウンタのオールゼロ出力信号と前記第2の減算
カウンタのオールゼロ出力信号との論理和をとるオアゲ
ートとを備えることを特徴とする。
濃淡データに応じたパルス幅変調信号の記録パルス幅が
1画素に打ち込むインク粒子数に対応するように動作す
るインクジェット記録装置において、ドットクロックに
応じて画素の濃淡データの最上位ビットを除くビットが
セットされ励振クロックに応じて減算される第1の減算
カウンタと、この第1の減算カウンタのオールゼロ出力
信号をシフトするシフトレジスタと、このシフトレジス
タの出力信号でトリガされて励振クロックの1周期より
も長い周期のパルスを出力する単安定マルチバイブレー
タと、この単安定マルチバイブレータの出力パルスで画
素の濃淡データの最上位ビットがセットされ励振クロッ
クに応じて減算される第2の減算カウンタと、前記第1
の減算カウンタのオールゼロ出力信号と前記第2の減算
カウンタのオールゼロ出力信号との論理和をとるオアゲ
ートとを備えることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明のパルス幅変調方法では、画素の濃淡デ
ータが規定値以上の場合に濃淡データに応じたパルス幅
変調信号を所定の非記録パルス幅を挟んだ複数の記録パ
ルス幅に分割することによって1画素に打ち込まれるイ
ンク粒子が複数の集団に分割されて運動エネルギーが分
散され、かつそれらが主走査方向に時系列順に記録され
ることによってドットの重なり率が小さくなり、画像内
のミストが低減されて画質が高まる。
ータが規定値以上の場合に濃淡データに応じたパルス幅
変調信号を所定の非記録パルス幅を挟んだ複数の記録パ
ルス幅に分割することによって1画素に打ち込まれるイ
ンク粒子が複数の集団に分割されて運動エネルギーが分
散され、かつそれらが主走査方向に時系列順に記録され
ることによってドットの重なり率が小さくなり、画像内
のミストが低減されて画質が高まる。
【0011】また、本発明のパルス幅変調器では、第1
の減算カウンタがドットクロックに応じて画素の濃淡デ
ータの最上位ビットを除くビットがセットされ励振クロ
ックに応じて減算され、シフトレジスタが第1の減算カ
ウンタのオールゼロ出力信号をシフトし、単安定マルチ
バイブレータがシフトレジスタの出力信号でトリガされ
て励振クロックの1周期よりも長い周期のパルスを出力
し、第2の減算カウンタが単安定マルチバイブレータの
出力パルスで画素の濃淡データの最上位ビットがセット
され励振クロックに応じて減算され、オアゲートが第1
の減算カウンタのオールゼロ出力信号と第2の減算カウ
ンタのオールゼロ出力信号との論理和をとる。
の減算カウンタがドットクロックに応じて画素の濃淡デ
ータの最上位ビットを除くビットがセットされ励振クロ
ックに応じて減算され、シフトレジスタが第1の減算カ
ウンタのオールゼロ出力信号をシフトし、単安定マルチ
バイブレータがシフトレジスタの出力信号でトリガされ
て励振クロックの1周期よりも長い周期のパルスを出力
し、第2の減算カウンタが単安定マルチバイブレータの
出力パルスで画素の濃淡データの最上位ビットがセット
され励振クロックに応じて減算され、オアゲートが第1
の減算カウンタのオールゼロ出力信号と第2の減算カウ
ンタのオールゼロ出力信号との論理和をとる。
【0012】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して詳細に
説明する。
説明する。
【0013】図4は、本発明の一実施例に係るパルス幅
変調方法およびパルス幅変調器が適用される回転ドラム
型の連続噴射型インクジェット記録装置の一例を示す構
成図である。この連続噴射型インクジェット記録装置
は、加圧されたインクが供給されるノズル1と、ノズル
1内のインクの電位を接地レベルとするインク電極2
と、ノズル1に装着された振動子3と、一定の粒子化周
波数を有する励振クロックPCLKを発生する発振器O
SCと、発振器OSCからの励振クロックPCLKを増
幅して振動子3を駆動しそれに同期してインクジェット
を粒子化させる振動子ドライバCDと、ノズル1と同心
の円形開口またはスリット状の開口を有しインク粒子の
帯電を制御する帯電制御信号ECSが印加される制御電
極4と、制御電極4の後方(図において右方)に接地さ
れて配置された接地電極5と、接地電極5に装着された
ナイフエッジ6と、偏向用高圧DC電源(以下、単に偏
向電源という)7と、偏向電源7が接続され接地電極5
との間にジェット飛翔軸と直交する強電場を作り帯電イ
ンク粒子を接地電極5側に偏向する偏向電極8と、回転
ドラムDRの1回転分の画素の濃淡データDATAを記
憶するラインバッファLBと、回転ドラムDRの軸に結
合されたシャフトエンコーダSEからのドットクロック
DCLKに同期してラインバッファLBから読み出され
た画素の濃淡データDATAをドットクロックDCLK
と励振クロックPCLKとに同期したパルス幅変調信号
PWM Outに変換するパルス幅変調器PWMと、パ
ルス幅変調器PWMからのパルス幅変調信号PWM O
utを極性を反転して高圧に変換し帯電制御信号ECS
として制御電極4に印加する高圧スイッチHVSとか
ら、その主要部が構成されている。なお、図4中、符号
RMは回転ドラムDRに巻き付けられた記録媒体を示
す。
変調方法およびパルス幅変調器が適用される回転ドラム
型の連続噴射型インクジェット記録装置の一例を示す構
成図である。この連続噴射型インクジェット記録装置
は、加圧されたインクが供給されるノズル1と、ノズル
1内のインクの電位を接地レベルとするインク電極2
と、ノズル1に装着された振動子3と、一定の粒子化周
波数を有する励振クロックPCLKを発生する発振器O
SCと、発振器OSCからの励振クロックPCLKを増
幅して振動子3を駆動しそれに同期してインクジェット
を粒子化させる振動子ドライバCDと、ノズル1と同心
の円形開口またはスリット状の開口を有しインク粒子の
帯電を制御する帯電制御信号ECSが印加される制御電
極4と、制御電極4の後方(図において右方)に接地さ
れて配置された接地電極5と、接地電極5に装着された
ナイフエッジ6と、偏向用高圧DC電源(以下、単に偏
向電源という)7と、偏向電源7が接続され接地電極5
との間にジェット飛翔軸と直交する強電場を作り帯電イ
ンク粒子を接地電極5側に偏向する偏向電極8と、回転
ドラムDRの1回転分の画素の濃淡データDATAを記
憶するラインバッファLBと、回転ドラムDRの軸に結
合されたシャフトエンコーダSEからのドットクロック
DCLKに同期してラインバッファLBから読み出され
た画素の濃淡データDATAをドットクロックDCLK
と励振クロックPCLKとに同期したパルス幅変調信号
PWM Outに変換するパルス幅変調器PWMと、パ
ルス幅変調器PWMからのパルス幅変調信号PWM O
utを極性を反転して高圧に変換し帯電制御信号ECS
として制御電極4に印加する高圧スイッチHVSとか
ら、その主要部が構成されている。なお、図4中、符号
RMは回転ドラムDRに巻き付けられた記録媒体を示
す。
【0014】図1は、本発明の一実施例に係るパルス幅
変調方法を実現するパルス幅変調器PWMの内部構成を
示す回路ブロック図である。本実施例のパルス幅変調器
PWMは、1画素に打ち込むインク粒子数を0,1,
2,…,15と変化させて16階調(白を含む)を表現
するインクジェット記録装置に用いられるものであり、
ドットクロックDCLKに応じて画素の濃淡データDA
TA(4ビット)の最上位ビットD3 を除く下位ビット
D0 ,D1 ,D2 がセットされ励振クロックPCLKに
応じて減算される4ビット減算カウンタDC(1)と、
4ビット減算カウンタDC(1)のオールゼロ出力信号
で励振クロックPCLKの4ビット減算カウンタDC
(1)への入力を阻止するアンドゲートAND(1)
と、4ビット減算カウンタDC(1)のオールゼロ出力
信号を2ビットシフトする2ビットシフトレジスタ(S
erial−in/Serial−Out)SRと、2
ビットシフトレジスタSRの出力信号でトリガされて励
振クロックPCLKの1周期よりも長い周期のパルスを
出力する単安定マルチバイブレータPGと、単安定マル
チバイブレータPGの出力パルスで画素の濃淡データD
ATAの最上位ビットD3がセットされ励振クロックP
CLKに応じて減算される4ビット減算カウンタDC
(2)と、4ビット減算カウンタDC(2)のオールゼ
ロ出力信号で励振クロックPCLKの4ビット減算カウ
ンタDC(2)への入力を阻止するアンドゲートAND
(2)と、4ビット減算カウンタDC(1)のオールゼ
ロ出力信号と4ビット減算カウンタDC(2)のオール
ゼロ出力信号との論理和をとるオアゲートORとから構
成されている。なお、4ビット減算カウンタDC(1)
および4ビット減算カウンタDC(2)は、最下位ビッ
ト入力端子をA、最上位ビット入力端子をDとする。
変調方法を実現するパルス幅変調器PWMの内部構成を
示す回路ブロック図である。本実施例のパルス幅変調器
PWMは、1画素に打ち込むインク粒子数を0,1,
2,…,15と変化させて16階調(白を含む)を表現
するインクジェット記録装置に用いられるものであり、
ドットクロックDCLKに応じて画素の濃淡データDA
TA(4ビット)の最上位ビットD3 を除く下位ビット
D0 ,D1 ,D2 がセットされ励振クロックPCLKに
応じて減算される4ビット減算カウンタDC(1)と、
4ビット減算カウンタDC(1)のオールゼロ出力信号
で励振クロックPCLKの4ビット減算カウンタDC
(1)への入力を阻止するアンドゲートAND(1)
と、4ビット減算カウンタDC(1)のオールゼロ出力
信号を2ビットシフトする2ビットシフトレジスタ(S
erial−in/Serial−Out)SRと、2
ビットシフトレジスタSRの出力信号でトリガされて励
振クロックPCLKの1周期よりも長い周期のパルスを
出力する単安定マルチバイブレータPGと、単安定マル
チバイブレータPGの出力パルスで画素の濃淡データD
ATAの最上位ビットD3がセットされ励振クロックP
CLKに応じて減算される4ビット減算カウンタDC
(2)と、4ビット減算カウンタDC(2)のオールゼ
ロ出力信号で励振クロックPCLKの4ビット減算カウ
ンタDC(2)への入力を阻止するアンドゲートAND
(2)と、4ビット減算カウンタDC(1)のオールゼ
ロ出力信号と4ビット減算カウンタDC(2)のオール
ゼロ出力信号との論理和をとるオアゲートORとから構
成されている。なお、4ビット減算カウンタDC(1)
および4ビット減算カウンタDC(2)は、最下位ビッ
ト入力端子をA、最上位ビット入力端子をDとする。
【0015】図2は、本実施例のパルス幅変調器PWM
によって画素の濃淡データDATAがパルス幅変調信号
PWM Outに変換される動作を説明するためのタイ
ミングチャートである。ここでは、16階調を表現する
場合について図示してあり、シャフトエンコーダSEの
出力であるドットクロックDCLKは発振器OSCの出
力である励振クロックPCLKの18倍以上の周期を有
していて、しかも励振クロックPCLKに位相がロック
されるようになっている。ドットクロックDCLKの1
周期内のインク粒子が1画素を形成し、これらのうちの
非帯電インク粒子を何個にするかによって記録ドット径
が制御されるが、この非帯電インク粒子数はラインバッ
ファLBに濃淡データDATAとして記憶されている。
図2中、●は帯電されないインク粒子を表し、偏向され
ずに直進し記録媒体RM上に記録され、○は帯電された
インク粒子を表し、偏向されナイフエッジ6でカットさ
れて記録媒体RM上には到達しない。特に、図2中に
は、1画素に記録される15個の非帯電インク粒子を7
個の集団と8個の集団とに2分割し、その間にかならず
3個の記録されない帯電インク粒子を挿入する例を示し
ている。なお、本実施例のパルス幅変調器PWMによる
濃淡データDATAの値(階調)とパルス幅変調信号P
WM Outのパルス波形との関係は、図3に示すよう
になる。図2および図3中、下付きのHは[ ]内の値
が16進数であることを示す(以下同様)。
によって画素の濃淡データDATAがパルス幅変調信号
PWM Outに変換される動作を説明するためのタイ
ミングチャートである。ここでは、16階調を表現する
場合について図示してあり、シャフトエンコーダSEの
出力であるドットクロックDCLKは発振器OSCの出
力である励振クロックPCLKの18倍以上の周期を有
していて、しかも励振クロックPCLKに位相がロック
されるようになっている。ドットクロックDCLKの1
周期内のインク粒子が1画素を形成し、これらのうちの
非帯電インク粒子を何個にするかによって記録ドット径
が制御されるが、この非帯電インク粒子数はラインバッ
ファLBに濃淡データDATAとして記憶されている。
図2中、●は帯電されないインク粒子を表し、偏向され
ずに直進し記録媒体RM上に記録され、○は帯電された
インク粒子を表し、偏向されナイフエッジ6でカットさ
れて記録媒体RM上には到達しない。特に、図2中に
は、1画素に記録される15個の非帯電インク粒子を7
個の集団と8個の集団とに2分割し、その間にかならず
3個の記録されない帯電インク粒子を挿入する例を示し
ている。なお、本実施例のパルス幅変調器PWMによる
濃淡データDATAの値(階調)とパルス幅変調信号P
WM Outのパルス波形との関係は、図3に示すよう
になる。図2および図3中、下付きのHは[ ]内の値
が16進数であることを示す(以下同様)。
【0016】次に、このように構成された本実施例のパ
ルス幅変調器PWMの動作について、図4に示した連続
噴射型インクジェット記録装置の動作とともに説明す
る。なお、ここでは、濃淡データDATAが[F]H で
あるときの動作を例にとって説明する。
ルス幅変調器PWMの動作について、図4に示した連続
噴射型インクジェット記録装置の動作とともに説明す
る。なお、ここでは、濃淡データDATAが[F]H で
あるときの動作を例にとって説明する。
【0017】発振器OSCは、一定の粒子化周波数で発
振し、励振クロックPCLKを出力する。
振し、励振クロックPCLKを出力する。
【0018】振動子ドライバCDは、発振器OSCから
の励振クロックPCLKを増幅して振動子3を駆動し、
ノズル1から噴射されるインクジェットを励振クロック
PCLKに同期して一連のインク粒子列に分裂させる。
の励振クロックPCLKを増幅して振動子3を駆動し、
ノズル1から噴射されるインクジェットを励振クロック
PCLKに同期して一連のインク粒子列に分裂させる。
【0019】一方、パルス幅変調器PWMは、ラインバ
ッファLBの出力である画素の濃淡データDATAと、
シャフトエンコーダSEの出力であるドットクロックD
CLKと、発振器OSCからの出力である励振クロック
PCLKとを入力し、ドットクロックDCLKの入力時
に励振クロックPCLKの立上りに同期して立ち上が
り、濃淡データDATAの値に応じて複数の記録パルス
幅に分割されたパルス幅変調信号PWM Outを出力
する。
ッファLBの出力である画素の濃淡データDATAと、
シャフトエンコーダSEの出力であるドットクロックD
CLKと、発振器OSCからの出力である励振クロック
PCLKとを入力し、ドットクロックDCLKの入力時
に励振クロックPCLKの立上りに同期して立ち上が
り、濃淡データDATAの値に応じて複数の記録パルス
幅に分割されたパルス幅変調信号PWM Outを出力
する。
【0020】詳しくは、パルス幅変調器PWMでは、ド
ットクロックDCLKがロウレベルになると、4ビット
減算カウンタDC(1)は、濃淡データDATAの下位
3ビットD0 ,D1 ,D2 をセットする。本例の場合
は、[7]H をセットする。これにより、4ビット減算
カウンタDC(1)のオールゼロ出力信号が立ち上が
り、オアゲートORを介してパルス幅変調信号PWM
Outが立ち上げられる。また、オールゼロ出力信号が
アンドゲートAND(1)の一方の入力端子に入力され
ることにより、励振クロックPCLKの4ビット減算カ
ウンタDC(1)への入力が開始される。
ットクロックDCLKがロウレベルになると、4ビット
減算カウンタDC(1)は、濃淡データDATAの下位
3ビットD0 ,D1 ,D2 をセットする。本例の場合
は、[7]H をセットする。これにより、4ビット減算
カウンタDC(1)のオールゼロ出力信号が立ち上が
り、オアゲートORを介してパルス幅変調信号PWM
Outが立ち上げられる。また、オールゼロ出力信号が
アンドゲートAND(1)の一方の入力端子に入力され
ることにより、励振クロックPCLKの4ビット減算カ
ウンタDC(1)への入力が開始される。
【0021】4ビット減算カウンタDC(1)は、励振
クロックPCLKの立上りに同期して減算し、カウント
値が[0]H になると、オールゼロ出力信号が立ち下が
り、アンドゲートAND(1)によって励振クロックP
CLKの4ビット減算カウンタDC(1)への入力が阻
止されるとともに、オアゲートORを介してパルス幅変
調信号PWM Outが立ち下げられる。以上により、
濃淡データDATAの下位3ビットD0 ,D1 ,D2 の
パルス幅を有するパルス幅変調信号PWM Outの第
1の記録パルス幅が出力されたことになる。本例では、
励振クロックPCLKの7周期分のパルス幅を有するパ
ルス幅変調信号PWM Outの第1の記録パルス幅が
出力される。
クロックPCLKの立上りに同期して減算し、カウント
値が[0]H になると、オールゼロ出力信号が立ち下が
り、アンドゲートAND(1)によって励振クロックP
CLKの4ビット減算カウンタDC(1)への入力が阻
止されるとともに、オアゲートORを介してパルス幅変
調信号PWM Outが立ち下げられる。以上により、
濃淡データDATAの下位3ビットD0 ,D1 ,D2 の
パルス幅を有するパルス幅変調信号PWM Outの第
1の記録パルス幅が出力されたことになる。本例では、
励振クロックPCLKの7周期分のパルス幅を有するパ
ルス幅変調信号PWM Outの第1の記録パルス幅が
出力される。
【0022】高圧スイッチHVSは、パルス幅変調信号
PWM Outの第1の記録パルス幅を極性を反転して
高圧に変換し、帯電制御信号ECSとして制御電極4に
印加する。したがって、帯電制御信号ECSの極性は負
極性であり、インク粒子は常時帯電されていて、帯電制
御信号ECSが制御電極4に印加されるときだけ非帯電
の記録インク粒子となる。これにより、偏向電極8で偏
向されずにナイフエッジ6を通過した記録インク粒子
は、記録媒体RM上の所定の画素に打ち込まれる。本例
の場合には、7個の記録インク粒子が連続的に1画素に
打ち込まれるので、15個の記録インク粒子が連続的に
1画素に打ち込まれる場合に比べて、運動エネルギーが
小さく、ミストの発生が抑制される。
PWM Outの第1の記録パルス幅を極性を反転して
高圧に変換し、帯電制御信号ECSとして制御電極4に
印加する。したがって、帯電制御信号ECSの極性は負
極性であり、インク粒子は常時帯電されていて、帯電制
御信号ECSが制御電極4に印加されるときだけ非帯電
の記録インク粒子となる。これにより、偏向電極8で偏
向されずにナイフエッジ6を通過した記録インク粒子
は、記録媒体RM上の所定の画素に打ち込まれる。本例
の場合には、7個の記録インク粒子が連続的に1画素に
打ち込まれるので、15個の記録インク粒子が連続的に
1画素に打ち込まれる場合に比べて、運動エネルギーが
小さく、ミストの発生が抑制される。
【0023】他方、2ビットシフトレジスタSRは、4
ビット減算カウンタDC(1)から出力されたオールゼ
ロ出力信号を2ビットシフトして出力する。これによ
り、パルス幅変調信号PWM Outの第1の記録パル
ス幅の後に励振クロックPCLKの2周期分の非記録パ
ルス幅が挿入される。
ビット減算カウンタDC(1)から出力されたオールゼ
ロ出力信号を2ビットシフトして出力する。これによ
り、パルス幅変調信号PWM Outの第1の記録パル
ス幅の後に励振クロックPCLKの2周期分の非記録パ
ルス幅が挿入される。
【0024】単安定マルチバイブレータPGは、2ビッ
トシフトレジスタSRの出力パルスの立下りでトリガさ
れて、励振クロックPCLKの1周期よりも少し長いパ
ルス幅の出力パルス(ロウレベル)を出力する。これに
より、さらに励振クロックPCLKの1周期分の非記録
パルス幅が挿入される。
トシフトレジスタSRの出力パルスの立下りでトリガさ
れて、励振クロックPCLKの1周期よりも少し長いパ
ルス幅の出力パルス(ロウレベル)を出力する。これに
より、さらに励振クロックPCLKの1周期分の非記録
パルス幅が挿入される。
【0025】4ビット減算カウンタDC(2)は、単安
定マルチバイブレータPGの出力パルスがロウレベルに
なると、濃淡データDATAの最上位ビットD3 をセッ
トする。本例の場合は、[8]H をセットする。これに
より、4ビット減算カウンタDC(2)のオールゼロ出
力信号が立ち上がり、オアゲートORを介してパルス幅
変調信号PWM Outが立ち上げられる。また、オー
ルゼロ出力信号がアンドゲートAND(2)の一方の入
力端子に入力されることにより、励振クロックPCLK
の4ビット減算カウンタDC(2)への入力が開始され
る。
定マルチバイブレータPGの出力パルスがロウレベルに
なると、濃淡データDATAの最上位ビットD3 をセッ
トする。本例の場合は、[8]H をセットする。これに
より、4ビット減算カウンタDC(2)のオールゼロ出
力信号が立ち上がり、オアゲートORを介してパルス幅
変調信号PWM Outが立ち上げられる。また、オー
ルゼロ出力信号がアンドゲートAND(2)の一方の入
力端子に入力されることにより、励振クロックPCLK
の4ビット減算カウンタDC(2)への入力が開始され
る。
【0026】4ビット減算カウンタDC(2)は、励振
クロックPCLKの立上りに同期して減算し、カウント
値が[0]H になると、オールゼロ出力信号が立ち上が
り、アンドゲートAND(2)によって励振クロックP
CLKの4ビット減算カウンタDC(2)への入力が阻
止されるとともに、オアゲートORを介してパルス幅変
調信号PWM Outが立ち下げられる。以上により、
濃淡データDATAの最上位ビットD3 のパルス幅を有
するパルス幅変調信号PWM Outの第2の記録パル
ス幅が出力されたことになる。本例では、励振クロック
PCLKの8周期分のパルス幅を有するパルス幅変調信
号PWM Outの第2の記録パルス幅が出力される。
クロックPCLKの立上りに同期して減算し、カウント
値が[0]H になると、オールゼロ出力信号が立ち上が
り、アンドゲートAND(2)によって励振クロックP
CLKの4ビット減算カウンタDC(2)への入力が阻
止されるとともに、オアゲートORを介してパルス幅変
調信号PWM Outが立ち下げられる。以上により、
濃淡データDATAの最上位ビットD3 のパルス幅を有
するパルス幅変調信号PWM Outの第2の記録パル
ス幅が出力されたことになる。本例では、励振クロック
PCLKの8周期分のパルス幅を有するパルス幅変調信
号PWM Outの第2の記録パルス幅が出力される。
【0027】高圧スイッチHVSは、パルス幅変調信号
PWM Outの第2の記録パルス幅を極性を反転して
高圧に変換し、帯電制御信号ECSとして制御電極4に
印加する。したがって、帯電制御信号ECSが制御電極
4に印加されるときだけ非帯電の記録インク粒子とな
り、偏向電極8で偏向されずにナイフエッジ6を通過し
た記録インク粒子は、記録媒体RM上の所定の画素に打
ち込まれる。本例の場合には、8個の記録インク粒子が
連続的に1画素に打ち込まれるので、15個の記録イン
ク粒子が連続的に1画素に打ち込まれる場合に比べて、
運動エネルギーが小さく、ミストの発生が抑制される。
また、全体で15個の記録インク粒子が、7個の集団と
8個の集団とに分割されて、記録媒体RM上の所定の画
素に回転ドラムDRの回転方向(主走査方向)に時系列
順に打ち込まれることになるので、ドットの重なり率も
小さくなり、画像内のミストがさらに低減されて画質が
大幅に向上する。
PWM Outの第2の記録パルス幅を極性を反転して
高圧に変換し、帯電制御信号ECSとして制御電極4に
印加する。したがって、帯電制御信号ECSが制御電極
4に印加されるときだけ非帯電の記録インク粒子とな
り、偏向電極8で偏向されずにナイフエッジ6を通過し
た記録インク粒子は、記録媒体RM上の所定の画素に打
ち込まれる。本例の場合には、8個の記録インク粒子が
連続的に1画素に打ち込まれるので、15個の記録イン
ク粒子が連続的に1画素に打ち込まれる場合に比べて、
運動エネルギーが小さく、ミストの発生が抑制される。
また、全体で15個の記録インク粒子が、7個の集団と
8個の集団とに分割されて、記録媒体RM上の所定の画
素に回転ドラムDRの回転方向(主走査方向)に時系列
順に打ち込まれることになるので、ドットの重なり率も
小さくなり、画像内のミストがさらに低減されて画質が
大幅に向上する。
【0028】なお、前述したように、濃淡データDAT
Aの値が[F]H よりも小さいときのパルス幅変調信号
PWM Outは図3に示すようになる。図3からも分
かるように、濃淡データDATAの値が[8]H 以下の
場合には、パルス幅変調信号PWM Outは複数の記
録パルス幅に分割されないので、1画素に打ち込まれる
記録インク粒子も複数に分割されない。
Aの値が[F]H よりも小さいときのパルス幅変調信号
PWM Outは図3に示すようになる。図3からも分
かるように、濃淡データDATAの値が[8]H 以下の
場合には、パルス幅変調信号PWM Outは複数の記
録パルス幅に分割されないので、1画素に打ち込まれる
記録インク粒子も複数に分割されない。
【0029】ところで、上記実施例では、パルス幅変調
信号PWM Outの記録パルス幅を2分割にする例に
ついて述べたが、3分割以上にする場合も本発明が同様
に適用できることはいうまでもない。
信号PWM Outの記録パルス幅を2分割にする例に
ついて述べたが、3分割以上にする場合も本発明が同様
に適用できることはいうまでもない。
【0030】また、上記実施例では、連続噴射型インク
ジェット記録装置を例にとって説明したが、DOD(ド
ロップ・オン・デマンド)方式のインクジェット記録装
置にも、本発明が同様に適用できることもちろんであ
る。
ジェット記録装置を例にとって説明したが、DOD(ド
ロップ・オン・デマンド)方式のインクジェット記録装
置にも、本発明が同様に適用できることもちろんであ
る。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のパルス幅
変調方法によれば、画素の濃淡データが規定値以上の場
合にパルス幅変調信号の記録パルス幅を複数の記録パル
ス幅に分割し、それぞれの記録パルス幅の間に所定の非
記録パルス幅が挿入されるようにしたことにより、濃淡
データが規定値を越えた場合に1画素に打ち込む記録イ
ンク粒子を複数の集団に分割することによって各集団の
運動エネルギーを小さくでき、ミストの発生をきわめて
軽微にすることができるという効果がある。また、1画
素に打ち込む記録インク粒子を複数の集団に分割し、そ
れらの集団を主走査方向に時系列順に記録することによ
って、ドットの重なり率を小さくすることができ、画像
内のミストがさらに低減されて画質が大幅に向上すると
いう効果がある。
変調方法によれば、画素の濃淡データが規定値以上の場
合にパルス幅変調信号の記録パルス幅を複数の記録パル
ス幅に分割し、それぞれの記録パルス幅の間に所定の非
記録パルス幅が挿入されるようにしたことにより、濃淡
データが規定値を越えた場合に1画素に打ち込む記録イ
ンク粒子を複数の集団に分割することによって各集団の
運動エネルギーを小さくでき、ミストの発生をきわめて
軽微にすることができるという効果がある。また、1画
素に打ち込む記録インク粒子を複数の集団に分割し、そ
れらの集団を主走査方向に時系列順に記録することによ
って、ドットの重なり率を小さくすることができ、画像
内のミストがさらに低減されて画質が大幅に向上すると
いう効果がある。
【0032】また、本発明のパルス幅変調器によれば、
ドットクロックに応じて画素の濃淡データの最上位ビッ
トを除くビットがセットされ励振クロックに応じて減算
される第1の減算カウンタと、第1の減算カウンタのオ
ールゼロ出力信号をシフトするシフトレジスタと、シフ
トレジスタの出力信号でトリガされて励振クロックの1
周期よりも長い周期のパルスを出力する単安定マルチバ
イブレータと、単安定マルチバイブレータの出力パルス
で画素の濃淡データの最上位ビットがセットされ励振ク
ロックに応じて減算される第2の減算カウンタと、第1
の減算カウンタのオールゼロ出力信号と第2の減算カウ
ンタのオールゼロ出力信号との論理和をとるオアゲート
とを備えることにより、上記パルス幅変調方法を容易に
実現することができるという効果がある。
ドットクロックに応じて画素の濃淡データの最上位ビッ
トを除くビットがセットされ励振クロックに応じて減算
される第1の減算カウンタと、第1の減算カウンタのオ
ールゼロ出力信号をシフトするシフトレジスタと、シフ
トレジスタの出力信号でトリガされて励振クロックの1
周期よりも長い周期のパルスを出力する単安定マルチバ
イブレータと、単安定マルチバイブレータの出力パルス
で画素の濃淡データの最上位ビットがセットされ励振ク
ロックに応じて減算される第2の減算カウンタと、第1
の減算カウンタのオールゼロ出力信号と第2の減算カウ
ンタのオールゼロ出力信号との論理和をとるオアゲート
とを備えることにより、上記パルス幅変調方法を容易に
実現することができるという効果がある。
【図1】本発明の一実施例に係るパルス幅変調方法が実
現されるパルス幅変調器の内部構成を示す回路ブロック
図である。
現されるパルス幅変調器の内部構成を示す回路ブロック
図である。
【図2】本実施例のパルス幅変調器の動作を示すタイミ
ングチャートである。
ングチャートである。
【図3】本実施例のパルス幅変調器における濃淡データ
の値とパルス幅変調信号のパルス波形との関係を示す波
形図である。
の値とパルス幅変調信号のパルス波形との関係を示す波
形図である。
【図4】本実施例のパルス幅変調方法およびパルス幅変
調器が適用される連続噴射型インクジェット記録装置の
一例を示す構成図である。
調器が適用される連続噴射型インクジェット記録装置の
一例を示す構成図である。
AND(1),AND(2) アンドゲート DC(1),DC(2) 4ビット減算カウンタ DATA 濃淡データ DCLK ドットクロック ECS 帯電制御信号 OR オアゲート PCLK 励振クロック PG 単安定マルチバイブレータ PWM パルス幅変調器 PWM Out パルス幅変調信号 SR 2ビットシフトレジスタ
Claims (3)
- 【請求項1】 画素の濃淡データに応じたパルス幅変調
信号の記録パルス幅が1画素に打ち込むインク粒子数に
対応するように動作するインクジェット記録装置におい
て、 画素の濃淡データが規定値以上の場合に濃淡データに応
じたパルス幅変調信号を所定の非記録パルス幅を挟んだ
複数の記録パルス幅に分割し、各記録パルス幅に応じて
帯電制御された記録インク粒子の集団を主走査方向に時
系列順に記録することを特徴とするパルス幅変調方法。 - 【請求項2】 前記パルス幅変調信号の記録パルス幅お
よび非記録パルス幅が励振クロックの整数倍で動作する
請求項1記載のパルス幅変調方法。 - 【請求項3】 画素の濃淡データに応じたパルス幅変調
信号の記録パルス幅が1画素に打ち込むインク粒子数に
対応するように動作するインクジェット記録装置におい
て、 ドットクロックに応じて画素の濃淡データの最上位ビッ
トを除くビットがセットされ励振クロックに応じて減算
される第1の減算カウンタと、この第1の減算カウンタ
のオールゼロ出力信号をシフトするシフトレジスタと、
このシフトレジスタの出力信号でトリガされて励振クロ
ックの1周期よりも長い周期のパルスを出力する単安定
マルチバイブレータと、この単安定マルチバイブレータ
の出力パルスで画素の濃淡データの最上位ビットがセッ
トされ励振クロックに応じて減算される第2の減算カウ
ンタと、前記第1の減算カウンタのオールゼロ出力信号
と前記第2の減算カウンタのオールゼロ出力信号との論
理和をとるオアゲートとを備えることを特徴とするパル
ス幅変調器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9796695A JP3137313B2 (ja) | 1995-03-30 | 1995-03-30 | インクジェット記録装置におけるパルス幅変調方法およびパルス幅変調器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9796695A JP3137313B2 (ja) | 1995-03-30 | 1995-03-30 | インクジェット記録装置におけるパルス幅変調方法およびパルス幅変調器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08267791A true JPH08267791A (ja) | 1996-10-15 |
JP3137313B2 JP3137313B2 (ja) | 2001-02-19 |
Family
ID=14206418
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9796695A Expired - Fee Related JP3137313B2 (ja) | 1995-03-30 | 1995-03-30 | インクジェット記録装置におけるパルス幅変調方法およびパルス幅変調器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3137313B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110857993A (zh) * | 2018-08-24 | 2020-03-03 | 百度(美国)有限责任公司 | 用于自动驾驶车辆基于gps的高精度时间戳生成电路 |
-
1995
- 1995-03-30 JP JP9796695A patent/JP3137313B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110857993A (zh) * | 2018-08-24 | 2020-03-03 | 百度(美国)有限责任公司 | 用于自动驾驶车辆基于gps的高精度时间戳生成电路 |
CN110857993B (zh) * | 2018-08-24 | 2023-08-04 | 百度(美国)有限责任公司 | 用于自动驾驶车辆基于gps的高精度时间戳生成电路 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3137313B2 (ja) | 2001-02-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |