JPH0826764B2 - 鉄基焼結合金製バルブシートの製造方法 - Google Patents

鉄基焼結合金製バルブシートの製造方法

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JPH0826764B2
JPH0826764B2 JP62336169A JP33616987A JPH0826764B2 JP H0826764 B2 JPH0826764 B2 JP H0826764B2 JP 62336169 A JP62336169 A JP 62336169A JP 33616987 A JP33616987 A JP 33616987A JP H0826764 B2 JPH0826764 B2 JP H0826764B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、バルブシート、特に内燃機関に使用する
耐摩耗性良好な鉄基焼結合金製のバルブシートの製造方
法に関連する。
従来の技術 内燃機関の出力増加及びガソリンの無鉛化に伴い、バ
ルブシートには更に優れた耐摩耗性が要求されている。
特に近年は内燃機関の高出力及び高回転化の要求及び過
給機の利用により、バルブシートに対する熱的負荷及び
機械的負荷は一層増大する傾向にあり、溶製材の代りに
焼結合金によりバルブシートを形成して、前記要求に対
応する試みがなされている。例えば、バルブシートの対
摩耗性、高温強度、耐酸化性を向上させるため、クロム
(Cr)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、モリブデン
(Mo)等の合金元素を鉄基焼結合金に添加したり、硬質
粒子を分散させて材料の強化を図っている。
しかしながら、低温から高温まで広い温度範囲で変動
する内燃機関の全稼働温度領域で良好な耐摩耗性をバル
ブシートに付与することが困難である。例えば、高温領
域で生成される酸化膜による潤滑効果は、低温領域では
期待できず、低温領域ではバルブとバルブシートとが金
属接触するため、高温領域に比べて、一般的に耐摩耗性
が劣る。
発明が解決しようとする課題 鉄基焼結合金の空孔にワックス等を含浸させて、切削
性及び耐摩耗性を改善することは公知であり、特開昭56
−44745号公報に示されるように、焼結合金に有機化合
物又は有機金属化合物を含浸させた弁座用焼結金属及び
その製造方法が提案されている。前記公報の含浸物質の
融点は120〜250℃のため、溶融せずにバルブシートをシ
リンダヘッドに圧入したとき、含浸物質の融点以下の温
度では含浸物質自身による湿潤効果によりバルブシート
の耐摩耗性を向上する。また、含浸物質の融点以上の温
度では、バルブシートの稼働温度で含浸物質を溶融して
焼結合金の空孔を回復し、運転中に空孔に生ずる酸化被
膜による見掛け硬度の上昇及び摩擦係数の減少によっ
て、バルブシートの耐摩耗性を向上することができる。
然しながら、バルブシート、特に常に高温ガスに曝さ
れる排気バルブシートの平均温度が有機含浸物質の融点
以下でも、表面部は瞬間的に更に高温になるため、有機
含浸物質が蒸発分解し、含浸効果が減殺される場合が多
い。従って、バルブシート母材が酸化被膜を生ずる温度
より低い約200〜350℃の温度範囲では、有機含浸物質の
湿潤効果又は酸化被膜による摩耗係数の低減効果のいず
れも期待できない。
他面、鉄基焼結合金自体の硬さを一定以上に保ち耐摩
耗性を確保するため、潤滑性物質の前後に焼入れ、焼戻
しの熱処理を行う場合も、鉄基焼結合金の硬度が低下し
ないことが必要である。
この発明は、バルブシートの運転温度でも溶融しない
十分な量の潤滑性物質が鉄基焼結合金の空孔内に含浸さ
れかつ広い温度範囲で良好な耐摩耗性及び潤滑性を備え
た鉄基焼結合金製バルブシートの製造方法を提供するこ
とを目的とする。
課題を解決するための手段 この発明による耐摩耗性の鉄基焼結合金製バルブシー
トの製造方法は5〜15容積%の空孔率で空孔が形成され
た鉄基焼結合金を製造する工程と、加圧された不活性ガ
ス中で3〜9%の銅(Cu)、15〜21%の錫(Sn)、0.5
〜2%の鉛(Pb)、残部亜鉛(Zn)及び不純物よりなり
かつ400〜500℃の融点を優するホワイブロンズの溶湯中
に鉄基焼結合金を浸漬してホワィトブロンズを鉄基焼結
合金中に含浸し、鉄基焼結合金の空孔をホワイトブロン
ズで充填する工程と、ホワイトブロンズを充填した鉄基
焼結合金を冷却した後、所定の形状に加工する工程とを
含む。このバルブシートの製造方法では、鉄基焼結合金
を焼入れ油中に浸漬して冷却する工程又は不活性ガス中
で5Kg/cm2の加圧下でホワイトブロンズを含浸する工程
を含んでもよい。
本発明の他の実施例による耐摩耗性の鉄基焼結合金製
バルブシートの製造方法は、5〜15容積%の空孔率で空
孔が形成された鉄基焼結合金を製造する工程と、29〜38
%の亜鉛(Zn)、0.5〜1%の鉛(Pb)、2〜3%のマ
ンガン(Mn)、0.5〜2%のアルミニウム(Al)、1〜
2.5%のニッケル(Ni)、0.7〜1.2%の珪素(Si)、残
部銅(Cu)及び不純物よりなりかつ850〜950℃融点を有
するマンガンブロンズを鉄基焼結合金に重ね、不活性ガ
ス中で加熱によりマンガンブロンズを溶融させてマンガ
ンブロンズを鉄基焼結合金中に含浸し、鉄基焼結合金の
空孔をマンガンブロンズで充填する工程と、マンガンブ
ロンズを充填した後、焼戻しを行う工程と、マンガンブ
ロンズを充填した鉄基焼結合金を冷却した後、所定の形
状に加工する工程とを含む。
作用 加圧された不活性ガス中でホワイトブロンズの溶湯中
に鉄基焼結合金を浸漬してホワイトブロンズを鉄基焼結
合金中に含浸するので、非酸化状態で十分な量のホワイ
トブロンズが鉄基焼結合金中に充填される。また、不活
性ガス中でマンガンブロンズを溶融させて鉄基焼結合金
中に含浸するので、十分な量のマンガンブロンズが鉄基
焼結合金の空孔内に充填される。この場合、鉄との濡れ
性のよい亜鉛(Zn)及び銅(Cu)がホワイトブロンズ及
びマンガンブロンズ中に含まれるため、鉄基焼結合金中
で潤滑性物質が空孔の内壁に密着し、バルブシートの稼
働時に均一な潤滑が行われる。
ホワイトブロンズの融点約400〜500℃は焼戻し温度65
0℃より低いので、鉄基焼結合金を焼入れした後、含浸
しても鉄基焼結合金の硬度に影響を与えない。また、マ
ンガンブロンズの融点約850〜950℃は焼戻し温度の650
℃より高いため、マンガンブロンズの含浸後に焼戻しを
行って、鉄基焼結合金の十分な硬度を確保することがで
きる 製造される鉄基焼結合金製バルブシート自体、ある程
度耐摩耗性を有するが、含浸させる潤滑性物質は、約40
0〜500℃の融点を有するホワイトブロンズ及び約850〜9
50℃の融点を有するマンガンブロンズであり、これらの
融点はバルブシートの圧入温度より高いので、圧入に際
して溶出せず、また運転温度はバルブシートの圧入温度
より高いので、圧入に際して溶出せず、また運転温度よ
りも高いので熱劣化、分解又は消失しない。また、これ
らの潤滑性物質は、バルブシートの使用温度範囲の室温
〜約350℃内で潤滑特性が劣化せず、また分解、蒸発に
よって消失しない。
実 施 例 以下、この発明による鉄基焼結合金製バルブシートの
製造方法の実施例を説明する。
150〜200メッシュにピークをもつ粒度分布の5%モリ
ブデン−鉄(Mo−Fe)粉に、325メッシュ篩下のカルボ
ニルニッケル粉10%、金属モリブデン(Mo)粉5%、黒
鉛粉1.25%及び150〜200メッシュにピークがある粉度分
布のフエロモリブデン10%を配合した。また、金型成形
の際に離型材としてステアリン酸亜鉛を0.6%加えた混
合粉を外経46mm、内経35mmの円筒状の金型に充填した。
6.5トン/cm2圧力で混合粉をプレス成形し、型抜き後、6
50℃で1時間加熱して脱蝋し、次に1140℃で1時間加熱
焼結してバルブシートのサンプル素材を作成した。
サンプル素材の化学成分組成は、1.5%炭素(C)、1
5.3モリブデン(Mo)、9%ニッケル(Ni)、残部鉄(F
e)及び不純物である。このように、No.3のサンプル素
材を作成し、同様に、No.1、No.2及びNo.4の試供品素材
を作成した。第1表は含浸前のサンプル素材の成分及び
組成を示す。
前記サンプル素材に次の二種類の含浸方法で含浸して
サンプルを作成した。まず、550℃に加熱溶解させた6
%銅(Cu)、18%錫(Sn)、1%鉛(Pb)、残部亜鉛
(Zn)及び不純物よりなるホワイトブロンズ溶湯にサン
プル素材を含浸し、10トール(Torr)に5分間減圧して
脱気したのち、不活性ガスとしてアルゴンガスを用いて
十分間5Kg/cm2に加圧し、溶湯をサンプル素材に含浸さ
せた。含浸後、直ちにサンプル素材を焼入れ油中で急冷
し、含浸したホワイトブロンズを凝固させた後、所定寸
法に加工してサンプルとした。この際、溶油に対する焼
結合金の濡れ性を良くし、含浸を容易にするフラックス
として塩化アンモニウムを溶湯に添加した。
湿潤性物質の含浸量は焼結合金の空孔容積量にほぼ一
致する。一般に焼結合金の空孔は粉末の成形圧力、焼結
温度、焼結時間等により数%から数十%まで変化させる
ことができるが、本実施例では成形圧力と焼結温度を制
御することによって、空孔の容積を5〜15容積%にす
る。空孔容積によって決定される含浸量が5容積%より
少ないと、含浸の効果が顕著でなく、逆に15容積%を超
えると、含浸した焼結合金自体の強度が低下するので好
ましくない。
炭素(C)はクロム(Cr)、モリブデン(Mo)、バナ
ジウム(V)、タングステン(W)と化合して炭化物を
生成し耐摩耗性を改善する。従って炭素(C)の適切な
量は焼結材中の前記元素の種類、量及び合金元素として
の添加又は硬質相粒子としての添加により必然的に定ま
り、本実施例の炭化物生成元素量の範囲では0.5〜2%
となる。炭素量が0.5%以下であると炭化物生成量が充
分ではなく、軟らかいフェライトの生成によって耐摩耗
性が低下して好ましくない。一方、2%を超えると材料
が硬くなり過ぎ、また脆くなるため、炭素量は0.5〜2
%とするのがよい。耐摩耗性の改善効果は程度の差はあ
るが、前記元素の何れにも共通して、どの元素を添加し
てもよく、また数種類組合わせて添加してもよい。その
量が1%以下では炭化物生成量が充分でなく、軟らかい
フェライトの生成によって耐摩耗性が低下し、また25%
を超えると材料が硬化すると共に、コスト高になり好ま
しくない。従って炭化物生成元素は合計で1〜25%がよ
い。
その他に強度の向上又は組織安定のため必要に応じて
ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、珪素(Si)の一つ又
は二つ以上を1〜15%添加してもよい。その量が1%以
下では効果が充分でなく、また15%以上添加してもその
量に見合うだけの効果が得られず、コスト高となる。
次に、ホワイトブロンズの代わりに、マンガンブロン
ズをサンプル素材に含浸した例を示す。100〜15メッシ
ュにピークがある粒度分布の35%亜鉛(Zn)、1%鉛
(Pb)、3%マンガン(Mn)、1.5%アルミニウム(A
l)、2%ニッケル(Ni)、1.0%珪素(Si)、残部銅
(Cu)及び不純物よりなるマンガンブロンズ粉を、サン
プル素材の成形に用いた円筒型合金を用いてサンプル素
材の重量の15%になるように、成形圧6トン/cm2で円筒
形状の成形体を製作した。本実施例で潤滑性物質として
使用するホワイトブロンズ及びマンガンブロンズは軸受
材料として一般的に使用されるものである。
これをサンプル素材の上に重ね、1000℃に保持したア
ルゴンガス雰囲気の炉中で1時間保持し、溶融させてサ
ンプル素材に含浸させ、次に液体窒素中に10分間浸して
サブゼロ処理を施した後、650℃で1時間焼戻しを行
い、所定寸法に加工してサンプルとした。
この含浸処理を施したサンプルを作成すると共に、含
浸前のサンプ素材を所定寸法に加工して対比用サンプル
を作成した。自動車エンジンへの装着と同等の結果が得
られる摩耗試験機を使用して、これらのサンプルの単体
摩耗性試験を行った。摩耗試験では、LPガスバーナによ
って、一定温度にバルブシートを加熱保持し、回転する
カムによって開弁位置に移動したバルブがバルブステム
下部のスプリングの弾力によりバルブシートに反復して
衝突させ、バルブが叩いて生じた摩耗量を基準バルブの
沈み量から測定した。排気バルブシートの使用条件を想
定して、バルブ材質:SUH36、バルブ表面温度:450℃、バ
ルブシート温度:200℃、カム回転数:3000rpmの条件で、
10時間試験を行った。測定した摩耗量からバルブシート
の適否を評価し、含浸の効果を調査した。また、ステア
リン酸亜鉛を含浸させたものも対比材として試験を行っ
た。
試験結果を第2表に示す。ホワイトブロンズを使用し
サンプルにS、マンガンブロンズを使用したサンプルに
M、ステアリン酸亜鉛を使用したサンプルにSTをサンプ
ル素材番号として付し、サンプルの含浸物質を区別し
た。第1図は第2表の結果をグラフで示す。第2表及び
第1図はこの発明に係る含浸バルブシートは非含浸バル
ブシートに比較して摩耗量が約1/2程度に減少したこと
を示す。
有機含浸物質のステアリン酸亜鉛(融点約120℃)を
含浸したサンプル(サンプルNo.4ST)は10時間試験で
は、一見相当の改善効果を示すが、第2図の経時的変化
から明らかなように、約5時間経過後はステアリン酸亜
鉛の蒸発分解が進行するため、効果が徐々に減少する。
これに対してこの発明のホワイトブロンズ又はマンガン
ブロンズを含浸させたサンプルは経時的劣化がなく、耐
久性の点で優れていることが判明した。
本実施例では、下記の作用効果が得られる。
加圧された不活性ガス中でホワイトブロンズを鉄基
焼結合金中に含浸するので、非酸化状態で十分な量のホ
ワイトブロンズを鉄基焼結合金中に充填できる。
十分な量のマンガンブロンズを重ねた鉄基焼結合金
の空孔内に充填できる。
鉄との濡れ性のよい亜鉛(Zn)及び銅(Cu)を含む
潤滑性物質が鉄基焼結合金の空孔の内壁に密着し、バル
ブシートの稼働時に均一な潤滑が行われる。
ホワイトブロンズの融点約400〜500℃は焼戻し温度
より低いので、鉄基焼結合金を焼入れ、焼戻しをした
後、含浸しても鉄基焼結合金の硬度に影響を与えない。
マンガンブロンズの融点約850〜950℃は焼戻し温度
の650℃より高いため、マンガンブロンズの含浸後に焼
入れ、焼戻しを行って、鉄基焼結合金の十分な硬度を確
保することができる。
潤滑物質として使用するホワイトブロンズ及びマン
ガンブロンズの融点はバルブシートの圧入温度より高い
ので、、圧入の際に溶出せず、また運転温度よりも高い
ので熱烈化、分解又は消失しない。また、これらの潤滑
性物質は、バルブシートの使用温度範囲の室温〜約350
℃内で潤滑特性が劣化せず、また分解、蒸発によって消
失しない。
発明の効果 この発明による鉄基焼結合金製バルブシートの製造方
法では、十分な量の潤滑性物質が鉄基焼結合金の空孔内
に含浸される。潤滑性物質は、バルブシートの運転温度
でも溶融しないかつ広い温度範囲で良好な対摩耗性及び
潤滑性を備えている。また、使用中に含浸物質の潤滑効
果が低下せず、200〜250℃の低温領域でも耐摩耗性に優
れた効果がある。また、ホワイトブロンズの融点は焼戻
し温度より低く、マンガンブロンズの融点は鉄基焼結合
金の焼入れ温度より高いので、含浸の前又は後に焼入れ
及び焼戻しの熱処理が可能である。更に、鉄との濡れ性
の良い亜鉛又は銅を主要成分とするマンガンブロンズ又
はホワイトブロンズは、特別な装置を必要とせずに容易
に含浸処理ができ、コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は摩耗試験の結果を示すグラフ、第2図は摩耗試
験から得られた時間的経過に対する摩耗量の変化を示す
グラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 真 神奈川県横浜市神奈川区宝町2 日産自動 車株式会社内 (72)発明者 谷本 一郎 神奈川県横浜市神奈川区宝町2 日産自動 車株式会社内 (72)発明者 藤木 章 神奈川県横浜市神奈川区宝町2 日産自動 車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭54−118312(JP,A) 特公 昭53−42522(JP,B1) 特公 昭55−18776(JP,B1)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】5〜15容積%の空孔率で空孔が形成さされ
    た鉄基焼結合金を製造する工程と、 加圧された不活性ガス中で3〜9%の銅(Cu)、15〜21
    %の錫(Sn)、0.5〜2%の鉛(Pb)、残部亜鉛(Zn)
    及び不純物よりなりかつ400〜500℃の融点を有するホワ
    イトブロンズの溶湯中に鉄基焼結合金を浸漬してホワイ
    トブロンズを鉄基焼結合金中に含浸し、鉄基焼結合金の
    空孔をホワイトブロンズで充填する工程と、 ホワイトブロンズを充填じた鉄基焼結合金を冷却した
    後、所定の形状に加工する工程とを含むことを特徴とす
    る耐摩耗性の鉄基焼結合金製バルブシートの製造方法。
  2. 【請求項2】鉄基焼結合金を焼入れ油中に浸漬して冷却
    する請求項(1)に記載の鉄基焼結合金製バルブシート
    の製造方法。
  3. 【請求項3】不活性ガス中で5Kg/cm2の加圧下でホワイ
    トブロンズを含浸する請求項(1)に記載の鉄基焼結合
    金製バルブシートの製造方法。
  4. 【請求項4】5〜15容積%の空孔率で空孔が形成された
    鉄基焼結合金を製造する工程と、 29〜38%の亜鉛(Zn)、0.5〜1%の鉛(Pb)、2〜3
    %のマンガン(Mn)、0.5〜2%のアルミニウム(A
    l)、1〜2.5%のニッケル(Ni)、0.7〜1.2%の珪素
    (Si)、残部銅(Cu)及び不純物よりなりかつ850〜950
    ℃の融点を有するマンガンブロンズを鉄基焼結合金に重
    ね、不活性ガス中で加熱によりマンガンブロンズを溶融
    させて、マンガンブロンズを鉄基焼結合金中に含浸し、
    鉄基焼結合金の空孔をマンガンブロンズで充填する工程
    と、 マンガンブロンズを充填した後、焼戻しを行う工程と、 焼戻しを行った鉄基焼結合金を所定の形状に加工する工
    程とを含むことを特徴とする耐摩耗性の鉄基焼結合金製
    バルブシートの製造方法。
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