JPH08267195A - 鋳型内溶鋼流動制御方法 - Google Patents

鋳型内溶鋼流動制御方法

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JPH08267195A
JPH08267195A JP7513895A JP7513895A JPH08267195A JP H08267195 A JPH08267195 A JP H08267195A JP 7513895 A JP7513895 A JP 7513895A JP 7513895 A JP7513895 A JP 7513895A JP H08267195 A JPH08267195 A JP H08267195A
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JP
Japan
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molten steel
mold
flow
magnetic field
continuous casting
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Withdrawn
Application number
JP7513895A
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English (en)
Inventor
Kiyokuni Shimada
清邦 島田
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は鋳型内溶鋼流動制御方法に関し、特
に、連鋳鋳型に注湯する溶鋼の吐出孔角度を特定し、介
在物を低減させつつ連続鋳造することを目的とする。 【構成】 本発明による鋳型内溶鋼流動制御方法は、静
磁場(40)により溶鋼の吐出流(31)に電磁ブレーキ力を作
用させると共に、浸漬ノズル(10)の吐出孔角度を−18
°〜−25°とすることにより、介在物や気泡の持ち込
み、及びモールドパウダーの巻き込みを防止し、高品質
の溶鋼を得る構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、湾曲型の連続鋳造設備
における鋳型内溶鋼流動制御方法に関し、特に、連鋳鋳
型に注湯する溶鋼の吐出孔角度を特定し、介在物を低減
させつつ連続鋳造するための新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、連続鋳造においては、図6に示す
ように、浸漬ノズル10を介して連鋳鋳型20に溶鋼が
供給される。浸漬ノズル10の吐出口11から流出した
溶鋼は吐出口11の軸心方向に沿った吐出流31となっ
て連鋳鋳型20の短辺壁21に向かう。吐出流31は、
短辺壁21に衝突した後、短辺壁21の表面に沿った下
降流32と反転流33に分流する。溶鋼中に懸濁してい
る内在性介在物のうち、下降流32に乗って連鋳鋳型2
0の下部深くまで侵入したものは、浮上分離が困難にな
り、鋳片の内部に捕捉される。また、浸漬ノズル10の
閉塞を防止するために吹込まれるArガス等の気泡も、
下降流32によって連鋳鋳型20の下部深くまで押し込
まれる。その結果、得られた鋳片の内部に介在物や気泡
が残留し、製品の品質特性に悪影響を及ぼす種々の欠陥
を発生させる原因となる。また、介在物や気泡が鋳片に
捕捉されないように、凝固界面、ひいては鋳片から介在
物や気泡を浮上分離させることができれば、清浄度の高
い高品質の鋳片が得られる。たとえば、特開昭57−1
7356号公報では、鋳片内への介在物の捕捉の原因と
なる鋳型下部深く侵入する下降流の形成を防ぐ方法とし
て、浸漬ノズルから流出した吐出流の近傍に電磁石で静
磁場を作用させ、吐出流に制動力を働かせることによ
り、鋳型下部へ深く侵入する下降流を減速させる方法が
紹介されている。また、静磁場によって吐出流に制動力
を働かせる方法では、図7に示すように、浸漬ノズル1
0から流出した吐出流31の一部は、静磁場40に対し
て水平に近い角度で、効率よく制動力を受けることなく
短辺壁21まで進む。吐出流31は、短辺壁21の近傍
で流れ方向を変え、下降流32となって短辺壁21に沿
って下降する。吐出流31が下降流32に変わる短辺壁
21の近傍は、導電体である鋳型銅板の影響を受けて磁
場が弱くなっている。そのため、下降流32は、ここで
も大きな制動力を受けずに進行する。その結果、制動を
受けない下降流32に乗った介在物や気泡は、鋳片に捕
捉される確率が極めて高くなっていた。静磁場40によ
る制動力は、浸漬ノズル10の吐出孔11を覆う位置ま
で静磁場印加位置を上げることにより、下降流32に対
して有効に作用する。しかし、下降流32が制動される
代償として、図8に示すように連鋳鋳型内の溶鋼表面に
向かう反転流33が加速する。その結果、連鋳鋳型20
内にある溶鋼表面に潤滑・保温用に散布されたモールド
パウダー35の一部が、反転流33に巻き込まれ、鋳片
の表層近傍に捕捉される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の鋳型内溶鋼流動
制御方法は、以上のように構成されていたため、次のよ
うな課題が存在していた。すなわち、電磁ブレーキを使
用して溶鋼流を制御する場合、下降流を抑制して介在物
の持ち込みを防止することは非常に重要であるが、この
場合に、磁束密度を上げ過ぎると従来のノズルの吐出孔
角度−15°では逆に上昇流が強くなり、短辺近傍の湯
面変動が大きくなって、鋳型短辺で裸湯の状態や、スラ
ブ短辺にパウダーの噛み込みやピンホールが発生してい
た。
【0004】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、特に、浸漬ノズルにおける溶鋼の
吐出孔角度を特定し、介在物を低減させつつ連続鋳造す
るようにした鋳型内溶鋼流動制御方法を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による鋳型内溶鋼
流動制御方法は、浸漬ノズルを介して鋳型内に溶鋼を鋳
込み、前記鋳型内に形成された静磁場により前記溶鋼の
吐出流に電磁ブレーキ力を作用させるようにした鋳型内
溶鋼流動制御方法において、前記浸漬ノズルの吐出孔角
度を−18°〜−25°とする方法である。
【0006】さらに詳細には、前記浸漬ノズルの下端に
前記静磁場がかかるようにした方法である。
【0007】
【作用】本発明による鋳型内溶鋼流動制御方法において
は、浸漬ノズルの吐出孔角度を−18°〜−25°好ま
しくは−20°〜−25°に設定しているため、図1,
図4及び図5に示すように、湯面への上昇流及び下方へ
の下降流も従来の15°又は30°の状態のようには強
くなく、周知のUST欠陥指数及び湯面変動においても
最適値を得ることができる。
【0008】
【実施例】以下、図面と共に本発明による鋳型内溶鋼流
動制御方法の好適な実施例について詳細に説明する。な
お、従来例と同一又は同等部分については同一符号を用
いて説明する。また、静磁場40を形成する手段は従来
と同一のため省略している。図1において符号10で示
されるものは吐出口11を有する浸漬ノズルであり、こ
の吐出口11の吐出孔角度は−20°に設定されてい
る。この浸漬ノズル10は、連鋳鋳型の鋳型20内の溶
鋼内に浸漬されており、この吐出口11から吐出された
溶鋼は、鋳型20の短辺壁21に向かい、この短辺壁2
1に衝突した後、短辺壁21の表面に沿った下降流32
と反転流33に分流する。この場合における溶鋼の吐出
流31は、周知の電磁ブレーキ帯である静磁場40内に
位置し、湯面のモールドパウダー35に対する強い反転
流33の盛り上がりも発生せず、かつ、強い下降流32
による介在物の持ち込みやArガスの気泡の残留も防ぐ
ことができる。なお、この場合の連鋳鋳型は湾曲型を使
用し、鋳造速度1.8m/分、鋳片幅945mm、鋳片厚
250mm、静磁場のための磁束密度は0.4Tである。
【0009】さらに、他の実験例として、前述と同一鋳
造条件で図2のように−15°ノズル及び図3のように
−30°ノズルを使用したが、−15°の場合には吐出
流31が静磁場40で反射するように上方へ上昇するた
め、短辺壁21の上部での湯面の盛り上がりが大きく発
生する。また、−30°ノズルの場合には、吐出流31
が下方に向きすぎて下降流が強くなりすぎ静磁場40を
貫通するため電磁ブレーキ作用が全く得られず、介在物
等の持ち込みによる品質低下が避けられなかった。な
お、種々実験の結果、吐出孔角度を−20°とした場合
がベストモードであるが、−18°〜−25°とした場
合が最適範囲であることが判明した。
【0010】
【発明の効果】本発明による鋳型内溶鋼流動制御方法
は、以上のように構成されているため、次のような効果
を得ることができる。−18°〜−25°の下向きの吐
出孔角度で吐出口が穿設された浸漬ノズルを使用し、吐
出口の下縁に静磁場を作用させることにより、反転流を
増速させることなく、かつ下降流を減速させ、これによ
り、下降流による介在物や気泡の持ち込み及び反転流に
よるモールドパウダーの巻き込みが抑制され、清浄度の
高い鋳片が製造される。このようにして得られた鋳片
は、清浄度が高いことから、後続する熱延工程等で生じ
る欠陥が大幅に低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による鋳型内溶鋼流動制御方法を示す構
成図である。
【図2】本発明の方法と比較する実験例を示す構成図で
ある。
【図3】本発明の方法と比較する実験例を示す構成図で
ある。
【図4】UST欠陥指数と浸漬ノズル吐出孔角度を示す
特性図である。
【図5】湯面変動と浸漬ノズル吐出孔角度を示す特性図
である。
【図6】従来の方法を示す構成図である。
【図7】図6の1実験例を示す構成図である。
【図8】図6の1実験例を示す構成図である。
【符号の説明】
10 浸漬ノズル 20 鋳型 31 吐出流 40 静磁場

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浸漬ノズル(10)を介して鋳型(20)内に溶
    鋼を鋳込み、前記鋳型(20)内に形成された静磁場(40)に
    より前記溶鋼の吐出流(31)に電磁ブレーキ力を作用させ
    るようにした鋳型内溶鋼流動制御方法において、前記浸
    漬ノズル(10)の吐出孔角度を−18°〜−25°とした
    ことを特徴とする鋳型内溶鋼流動制御方法。
  2. 【請求項2】 前記浸漬ノズル(10)の下端に前記静磁場
    (40)がかかることを特徴とする請求項1記載の鋳型内溶
    鋼流動制御方法。
JP7513895A 1995-03-31 1995-03-31 鋳型内溶鋼流動制御方法 Withdrawn JPH08267195A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010110797A (ja) * 2008-11-07 2010-05-20 Kobe Steel Ltd 鋳型狭面の上昇流に対して静磁場を作用させるスラブの連続鋳造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010110797A (ja) * 2008-11-07 2010-05-20 Kobe Steel Ltd 鋳型狭面の上昇流に対して静磁場を作用させるスラブの連続鋳造方法

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