JPH08266933A - 遠心分離機 - Google Patents
遠心分離機Info
- Publication number
- JPH08266933A JPH08266933A JP7570295A JP7570295A JPH08266933A JP H08266933 A JPH08266933 A JP H08266933A JP 7570295 A JP7570295 A JP 7570295A JP 7570295 A JP7570295 A JP 7570295A JP H08266933 A JPH08266933 A JP H08266933A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rack
- bucket
- tubes
- rotor
- supernatant
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Centrifugal Separators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的は、上清等の採取を無駄なく効
率的に行うことである。 【構成】 回転中のチューブに対して垂直方向の遠心力
が常に付与されるよう各チューブを回転中心に向くよう
に構成している。即ち、ラック３ａに挿入角度の異なる
複数の挿入穴を設けたり、バケット４ａの底部に傾斜面
を設けたり、更にバケットとは別に形成したラックガイ
ド８をバケット３ａ，３ｂ内に配設する。
率的に行うことである。 【構成】 回転中のチューブに対して垂直方向の遠心力
が常に付与されるよう各チューブを回転中心に向くよう
に構成している。即ち、ラック３ａに挿入角度の異なる
複数の挿入穴を設けたり、バケット４ａの底部に傾斜面
を設けたり、更にバケットとは別に形成したラックガイ
ド８をバケット３ａ，３ｂ内に配設する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、血液分離用遠心分離機
に関するものである。
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の血液分離用遠心分離機を図９及び
図１０を用いて説明する。図９はロータ２に回動可能に
設けられたバケット３を示す状態図、図１０はバケット
３にラック４を装着した状態を示す斜視図である。図９
及び図１０に示すように、ラック４には複数のチューブ
５を挿入保持するためのガイド穴が形成されており、且
つこのガイド穴におけるチューブ５の挿入角度は全て一
定に形成されていた。このように構成されたラック４を
バケット３内に収納し、このバケット３をロータ２に設
けたピン６と係合させ、モータ１によりロータ２を回転
させると、図４に示すようにチューブ内の試料が遠心分
離される。因みに図４に示す試料は上清７と沈殿物８に
分離されて、上清７と沈殿物８との間に分離境界面が形
成されている。
図１０を用いて説明する。図９はロータ２に回動可能に
設けられたバケット３を示す状態図、図１０はバケット
３にラック４を装着した状態を示す斜視図である。図９
及び図１０に示すように、ラック４には複数のチューブ
５を挿入保持するためのガイド穴が形成されており、且
つこのガイド穴におけるチューブ５の挿入角度は全て一
定に形成されていた。このように構成されたラック４を
バケット３内に収納し、このバケット３をロータ２に設
けたピン６と係合させ、モータ１によりロータ２を回転
させると、図４に示すようにチューブ内の試料が遠心分
離される。因みに図４に示す試料は上清７と沈殿物８に
分離されて、上清７と沈殿物８との間に分離境界面が形
成されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上述したようにロータ
の回転によって生じる遠心力は、回転中心から外側に向
かうためラック４の中央に設けられたチューブのみが垂
直方向の遠心力を受け、結果的にチューブに対して垂直
な分離境界面を得ていた。しかしバケットの端部に設け
られたチューブに対しては、遠心力が斜めに付与される
ため分離境界面がチューブに対して垂直にならないとい
う問題を有していた。
の回転によって生じる遠心力は、回転中心から外側に向
かうためラック４の中央に設けられたチューブのみが垂
直方向の遠心力を受け、結果的にチューブに対して垂直
な分離境界面を得ていた。しかしバケットの端部に設け
られたチューブに対しては、遠心力が斜めに付与される
ため分離境界面がチューブに対して垂直にならないとい
う問題を有していた。
【０００４】このような問題を踏まえ手作業により上清
を採取したり、またはシリンジ等を用いて上清を吸上げ
る場合には、オペレータが分離境界面を確認しながら沈
殿物や上清を採取するため、沈殿物や上清の取り残しが
少なかった。しかし、分離境界面をセンサで検知しなが
ら上清等を吸い上げる場合には、シリンジとセンサとの
位置関係により沈殿物や上清の取り残しが生じていた。
即ち、上記遠心分離では、全ての分離境界面を一定に保
つことができないという問題を有していた。
を採取したり、またはシリンジ等を用いて上清を吸上げ
る場合には、オペレータが分離境界面を確認しながら沈
殿物や上清を採取するため、沈殿物や上清の取り残しが
少なかった。しかし、分離境界面をセンサで検知しなが
ら上清等を吸い上げる場合には、シリンジとセンサとの
位置関係により沈殿物や上清の取り残しが生じていた。
即ち、上記遠心分離では、全ての分離境界面を一定に保
つことができないという問題を有していた。
【０００５】本発明の目的は、上記問題を解消し、上清
等の採取を無駄なく効率的に行なうことである。
等の採取を無駄なく効率的に行なうことである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的は、回転中のチ
ューブに対して垂直方向の遠心力が常に付与されるよう
各チューブを回転中心に向けることで達成される。
ューブに対して垂直方向の遠心力が常に付与されるよう
各チューブを回転中心に向けることで達成される。
【０００７】
【作用】各チューブを回転中心に向けることのできる挿
入穴を有したラックは、垂直方向の遠心力を各チューブ
に付与できるように作用する。また垂直方向の遠心力を
各チューブに付与することのできる傾斜部をバケット内
に設けることで垂直な分離境界面が得られるように作用
する。
入穴を有したラックは、垂直方向の遠心力を各チューブ
に付与できるように作用する。また垂直方向の遠心力を
各チューブに付与することのできる傾斜部をバケット内
に設けることで垂直な分離境界面が得られるように作用
する。
【０００８】
【実施例】本発明になる遠心分離機を図１乃至図３、図
５乃至図８を用いて説明する。遠心分離機本体は図９に
示すものと同等であり、且つその分離動作も同等であ
る。即ち、モータ１によってロータ２が回転されるとバ
ケット３ａ内に設けられたラック４ａに収納されている
複数のチューブ５が回転軸に対して水平方向から垂直方
向へ移動する。図１に示すバケット３ａ内には図２に示
すラック４ａが着脱自在に収納されており、且つこのラ
ック４ａにはチューブ５を回転中心に向けることのでき
る複数の挿入穴が設けられている。この結果、図３に示
すようにチューブ５内の試料に垂直方向の遠心力を付与
させることができるため、チューブ５内に垂直な分離境
界面９が得られる。これによって、分離境界面９を一定
の高さに保持することができるため、センサで検知しな
がら上清を吸い上げていた場合に生じていたシリンジの
先端が沈殿物中に突出することなく、分離境界面９のぎ
りぎりの所まで採取することができる。
５乃至図８を用いて説明する。遠心分離機本体は図９に
示すものと同等であり、且つその分離動作も同等であ
る。即ち、モータ１によってロータ２が回転されるとバ
ケット３ａ内に設けられたラック４ａに収納されている
複数のチューブ５が回転軸に対して水平方向から垂直方
向へ移動する。図１に示すバケット３ａ内には図２に示
すラック４ａが着脱自在に収納されており、且つこのラ
ック４ａにはチューブ５を回転中心に向けることのでき
る複数の挿入穴が設けられている。この結果、図３に示
すようにチューブ５内の試料に垂直方向の遠心力を付与
させることができるため、チューブ５内に垂直な分離境
界面９が得られる。これによって、分離境界面９を一定
の高さに保持することができるため、センサで検知しな
がら上清を吸い上げていた場合に生じていたシリンジの
先端が沈殿物中に突出することなく、分離境界面９のぎ
りぎりの所まで採取することができる。
【０００９】また図５に示すバケット３ｂの底部には、
垂直な分離境界面９を得るための複数の傾斜部１０及び
仕切り板１１が形成されており、このバケット３ｂ内に
ラック４ｂを収納すると図６に示すように各ラック４ｂ
が回転中心を向くため、チューブ５内の試料に垂直方向
の遠心力を付与させることができ、チューブ５内に垂直
な分離境界面が得られる。
垂直な分離境界面９を得るための複数の傾斜部１０及び
仕切り板１１が形成されており、このバケット３ｂ内に
ラック４ｂを収納すると図６に示すように各ラック４ｂ
が回転中心を向くため、チューブ５内の試料に垂直方向
の遠心力を付与させることができ、チューブ５内に垂直
な分離境界面が得られる。
【００１０】更に図７に示すようなバケット３ｂとは別
に形成された複数の傾斜面１２及び仕切り板１３を有す
るラックガイド８をバケット３ｂ内に設けても上記同様
の効果を得ることができる。
に形成された複数の傾斜面１２及び仕切り板１３を有す
るラックガイド８をバケット３ｂ内に設けても上記同様
の効果を得ることができる。
【００１１】
【発明の効果】本発明によれば、上清等の採取を無駄な
く効率的に行なうことができる。
く効率的に行なうことができる。
【図１】 本発明になるラックの一実施例を示す構成図
である。
である。
【図２】 本発明になるラックの一実施例を示す断面図
である。
である。
【図３】 本発明になる試料の分離状態を示す一部拡大
断面図である。
断面図である。
【図４】 従来の試料の分離状態を示す一部拡大断面図
である。
である。
【図５】 本発明になるバケットの他の実施例を示す構
成図である。
成図である。
【図６】 本発明になるバケットを示す断面図である。
【図７】 本発明になるバケットを示す一部拡大断面図
である。
である。
【図８】 本発明になるバケットの更に他の実施例を示
す構成図である。
す構成図である。
【図９】 従来の遠心分離機を示す一部断面図である。
【図１０】従来のロータを示す斜視図である。
１はモータ、２はロータ、３はバケット、４はラック、
５はチューブ、６はピン、１０は傾斜部、１１は仕切り
板、１２は傾斜部、１３は仕切り板である。
５はチューブ、６はピン、１０は傾斜部、１１は仕切り
板、１２は傾斜部、１３は仕切り板である。
Claims (3)
- 【請求項１】 モータによって回転されるロータと、該
ロータに形成された複数のピンと、該ピンと係合し且つ
回動可能に設けられたバケットと、該バケット内に収納
されるラックと、該ラックに形成されたガイド穴と、該
ガイド穴に挿入されるチューブとを備えた遠心分離機に
おいて、前記ラックに挿入角度の異なる複数の挿入穴を
設けたことを特徴とする遠心分離機。 - 【請求項２】 モータによって回転されるロータと、該
ロータに形成された複数のピンと、該ピントと係合し且
つ回動自在に設けられたバケットと、該バケット内に収
納されるラックと、該ラックに形成されたガイド穴と、
該ガイド穴に挿入されるチューブとを備えた遠心分離機
において、前記バケット内に複数の傾斜部及び仕切り板
を設けたことを特徴とする遠心分離機。 - 【請求項３】 前記バケット内に前記傾斜部及び前記仕
切り板を有するガイド部材を着脱自在に配設したことを
特徴とする請求項２記載の遠心分離機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7570295A JPH08266933A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 遠心分離機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7570295A JPH08266933A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 遠心分離機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08266933A true JPH08266933A (ja) | 1996-10-15 |
Family
ID=13583827
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7570295A Pending JPH08266933A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 遠心分離機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08266933A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010017709A (ja) * | 2008-07-08 | 2010-01-28 | Thermo Electron Led Gmbh | 遠心分離機用揺動ユニット |
| KR101387433B1 (ko) * | 2011-12-09 | 2014-04-21 | 김용욱 | 스윙 로터 및 앵글 로터 겸용 원심분리장치 및 버킷 |
| US10328438B2 (en) * | 2015-09-29 | 2019-06-25 | Kubota Manufacturing Corporation | Tube rack of a centrifugal separator having bottom rubber members |
-
1995
- 1995-03-31 JP JP7570295A patent/JPH08266933A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010017709A (ja) * | 2008-07-08 | 2010-01-28 | Thermo Electron Led Gmbh | 遠心分離機用揺動ユニット |
| DE102008032073B4 (de) * | 2008-07-08 | 2015-02-05 | Thermo Electron Led Gmbh | Ausschwingeinheit für eine Zentrifuge |
| KR101387433B1 (ko) * | 2011-12-09 | 2014-04-21 | 김용욱 | 스윙 로터 및 앵글 로터 겸용 원심분리장치 및 버킷 |
| US10328438B2 (en) * | 2015-09-29 | 2019-06-25 | Kubota Manufacturing Corporation | Tube rack of a centrifugal separator having bottom rubber members |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20021008 |