WO2006035801A1 - 遠心分離装置およびこれを備えた分析装置 - Google Patents

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Yoshinori Murashige
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Abstract

 本発明は、容器(9)に遠心力を作用させるため回転させられロータ(51)であって、ロータ(51)における特定部位を検出するために利用される被検出部(57)を有するロータ(51)を備えた遠心分離装置およびこれを備えた分析装置に関する。被検出部(57)は、互いに区別可能な少なくとも3種類の信号を出力できるように構成した。被検出部(57)は、たとえばロータ(51)の表面よりも反射率の大きな第1被検出部(57A)と、ロータ(51)の表面および第1被検出部(57A)とは異なる反射形態を示す第2被検出部(57b)と、を含んでいる。第2被検出部(57b)は、たとえば一定間隔隔てて設けられた複数の線条部(57Ba)を含んでいる。

Description

明 細 書
遠心分離装置およびこれを備えた分析装置
技術分野
[0001] 本発明は、遠心分離装置およびこれを備えた分析装置に関する。
背景技術
[0002] 血液の検査を行う場合には、通常、血液中の赤血球や白血球の数 (濃度)の他、グ ルコース、アルブミン、カルシウムなどの種々の成分の濃度測定が行われる。これら の成分濃度などの測定は、光学的な手法により行われている。より具体的には、所定 の試薬を含浸した試験片の試薬パッドに対して試料を点着するとともに、そのときの 呈色反応を試薬パッドに照射された光の反射光の状態力 把握することにより行わ れる。この場合、血球数には個人差があるため、血球成分以外の成分の濃度測定を 行う場合には、血球成分による測定誤差を回避する必要がある。このため、全血を遠 心分離して血球成分を沈殿させた後に上澄み液を採取し、これを試料として試薬パ ッドに点着して測定が行われて 、る。
[0003] このような測定を自動的に行うベぐ遠心分離装置を内蔵した分析装置が提案され ている (たとえば特許文献 1)。この文献に記載された分析装置の遠心分離装置は、 容器をロータに装着して遠心分離を行うものである。この分析装置では、試薬パッド に点着すべき試料は、たとえば遠心分離後にお 、てピペット装置のノズルなどを容 器の上部開口を介して挿入し、容器から採取される。したがって、遠心分離装置を備 えた自動分析装置において遠心分離液の採取を行う場合には、容器に対してノズル を確実に挿入するために、ロータの位置を適切に制御し、容器の上部開口の位置を 精度良く位置決めする必要が生じる。
[0004] 一般に、ロータを含めた回転体における特定部位の位置を制御する方法としては、 たとえば回転体に凹部、凸部、あるいは切欠などの被検出部を設け、この被検出部 を光学的、電気的あるいは磁気的手法を利用して検出する方法がある(たとえば特 許文献 2— 7参照)。
[0005] し力しながら、回転体に凹部、凸部、あるいは切欠などの被検出部を設ける方法で は、回転体に凹凸を設ける必要がある分だけ回転体の加工が難しい上に、回転体の 重心を回転体の回転軸に一致させるための設計が困難となる。また、回転体に凹凸 を設ける方法では、凹凸部分を設けたことによって回転体の回転時に大きな空気抵 抗が生じ、この空気抵抗が回転体の回転数を上昇させる際の妨げとなる。さらには、 電気的あるいは磁気的手法を利用して被検出部を検出する方法では、被検出部を 検出するための構成が複雑ィ匕し、装置コストの上昇を招く。
[0006] 一方、遠心分離装置において目的とする遠心分離を行う場合には、ロータを高速 で回転させる必要が生じる。これに対して、凹凸の検出を容易とするためにロータの 回転をパルスモータを用いて行うとすれば、遠心分離装置において必要とされるトル ク(回転数)を確保するのが困難であり、比較的に大型なパルスモータが必要となる。 この場合、遠心分離装置ひいては分析装置の大型化を招来するばかりか、装置コス トおよびランニングコストの上昇を招きかねな 、。
[0007] 特許文献 1:国際公開第 02Z016043号パンフレット
特許文献 2 :特開平 6— 147813号公報
特許文献 3:特開平 8— 61934号公報
特許文献 4:特開平 10— 239338号公報
特許文献 5:特開平 11— 83878号公報
特許文献 6:特開 2001 -4401号公報
特許文献 7:特開平 2003 - 337050号公報
発明の開示
[0008] 本発明は、容易かつコスト的に有利に、遠心分離装置におけるロータの位置制御 を行うことを目的としている。
[0009] 本発明の第 1の側面により提供される遠心分離装置は、 1以上の容器に遠心力を 作用させるために回転させられるロータであって、当該ロータにおける特定部位を検 出するために利用される被検出部を有するロータと、光源部および受光部を利用し た光学的手法により上記特定部位を検出するための検出手段と、を備えた遠心分離 装置において、上記被検出部は、上記検出手段において、互いに区別可能な少なく とも 3種類の信号を出力できるように構成されて!、る。 [0010] 本発明の第 2の側面においては、試料に含まれる固体成分を液体成分から分離す るための遠心分離装置を備え、かつ試料に含まれる 1以上の成分を分析するための 分析装置であって、試料に含まれる固体成分を液体成分から分離するための遠心分 離装置を備え、かつ試料に含まれる 1以上の成分を分析するための分析装置であつ て、上記遠心分離装置は、 1以上の容器に遠心力を作用させるために回転させられ るロータであって、当該ロータにおける特定部位を検出するために利用される被検出 部を有するロータと、光源部および受光部を利用した光学的手法により上記特定部 位を検出するための検出手段と、を備えており、かつ、上記被検出部は、上記検出 手段において、互いに区別可能な少なくとも 3種類の信号を出力できるように構成さ れている、分析装置が提供される。
[0011] 被検出部は、たとえばロータの表面よりも反射率の小さな第 1被検出部と、ロータの 表面および第 1被検出部とは異なる反射形態を示す第 2被検出部と、を含むものとし て構成される。第 2被検出部は、たとえば一定間隔隔てて設けられた複数の線条部 を含むものとして構成される。複数の線条部は、たとえばロータの周方向に並んで設 けられ、ある 、はロータの半径方向に並んで設けられる。
[0012] 各線条部の幅寸法は、検出手段の光源部からロータに照射される光のスポット径ょ りも小さく設定するのが好ましい。複数の線条部は、たとえば第 1検出部と同一の素 材により形成される。この場合、第 1被検出部および第 2被検出部は、たとえば同時 に成膜される。第 1および第 2被検出部を形成する方法としては、たとえばスクリーン 印刷が挙げられ、公知の他の成膜方法を採用することもできる。
[0013] 第 2被検出部は、複数の点状部を含むものとして構成することもでき、またロータの 表面の反射率と上記第 1被検出部の反射率との中間の反射率を有するものとして形 成することちでさる。
[0014] 被検出部は、たとえばロータの底面において円周上に設けられる。もちろん、被検 出部は、ロータの上面あるいはロータの側面に設けることもできる。
[0015] 検出手段は、受光部から出力される信号において、高周波成分をカットするための 口一パスフィルタを有するものとして構成するのが好まし!/、。
[0016] 本発明の遠心分離装置は、たとえば検出手段において第 2被検出部が検出される 位置においてロータの回転を停止させたときに、ロータに支持された容器力 目的と する位置に停止させられるように構成される。
[0017] ロータは、たとえばピンを挿入するための係止穴を有するとともに、係止穴に上記ピ ンを挿入することにより位置固定されるように構成され、第 2被検出部は、たとえば係 止穴に対応した部位に設けられる。
[0018] ロータは、たとえば 1つの容器を揺動可能に支持できるように構成されているととも に、容器を支持させて 、な 、状態において当該ロータの回転軸心に対して重心が偏 心している一方、収容空間内に予め設定された量の分離対象液を保持させた状態 でロータを所定の回転数で回転させて容器を所定角度まで回動させたときに、ロータ および容器の全体としての重心が回転軸心上に位置するように構成される。この場 合、被検出部は、たとえばロータにおける容器が支持するための容器保持部を、直 接または間接的に特定するためのものとして構成される。
[0019] 本発明の分析装置においては、遠心分離装置は、たとえば移動可能に構成される 。この場合、ピンは、遠心分離装置を移動させることにより上下動し、かつ上動するこ とにより係止穴に挿入された状態となる一方、下動することにより係止穴から離脱した 状態となるように構成することができる。
[0020] 本発明の分析装置は、たとえば上記ピンおよびローラを備えたストツバ部材と、遠心 分離装置を移動させたときにローラが移動するガイドレールと、をさらに備えたものと して構成される。この場合、ガイドレールは、互いに高さ位置の異なる第 1および第 2 平坦面と、これらの平坦面の間を繋ぐ傾斜面と、を有するものとして構成するのが好 ましい。
図面の簡単な説明
[0021] [図 1]本発明に係る分析装置の一例を示す全体斜視図である。
[図 2]図 1の分析装置の内部構成を示す平面図である。
[図 3]図 1の III— III線に沿った断面図である。
[図 4]図 1の IV— IV線に沿った断面図である。
[図 5]図 1に示した分析装置における遠心分離装置のロータおよび容器を示す全体 斜視図である。 [図 6]図 5に示したロータを裏面側力も見た全体斜視図である。
[図 7]図 1に示した分析装置における検知手段を示す模式図である。
[図 8]図 7に示した検知手段における受光部からの出力例を示すグラフである。
[図 9]遠心分離装置のストツバ部材の全体側面図である。
[図 10]ストツバ部材の動作を説明するための全体正面図である。
[図 11]ロータの他の例を示す底面図である。
発明を実施するための最良の形態
[0022] 図 1ないし図 4に示した分析装置 1は、試験片 2A, 2Bを用いて血液における特定 成分の濃度分析を行うように構成されたものであり、筐体 3、試験片載置台 4、遠心分 離装置 5、位置決め機構 6、ピペット装置 7、および測光機構 8を有している。
[0023] 図 1に良く表れているように、筐体 3は、分析装置 1の外観形状を規定するとともに、 各種の要素を収容するためのものであり、前面側に設けられた開口 30を有している。 この開口 30は、扉体 31によって開放状態と閉鎖状態とが選択されるようになされて いる。開口 30が開放された状態では、筐体 3の内部と外部とが連通し、試験片載置 台 4および遠心分離装置 5が筐体 3の内部に収容される状態と、それらの大部分が筐 体 3の外部に露出する状態と、が選択可能とされている(図 2参照)。
[0024] 筐体 3には、上面の右方側に各種の操作ボタン 32およびディスプレイ 33が設けら れ、左方の奥側に記録紙排出口 34が設けられている。各種操作ボタン 32は、測定 条件を設定し、あるいは分析装置 1の動作を規定するためのものである。ディスプレイ 33は、測定結果や操作ボタン 32の操作結果などを表示するものである。
[0025] 図 1および図 2に示したように、試験片載置台 4は、試験片 2A, 2Bを載置するため のものであり、第 1スリット 41および複数 (本実施形態では 6個)の第 2スリット 42を有し ている。
[0026] 第 1スリット 41は、筐体 3の Dl, D2方向に延びるとともに多成分測定用の試験片 2 Aを保持するためのものである。多成分測定用の試験片 2Aは、短冊状の基材 20A の長手方向に並ぶようにして複数 (本実施形態では 5個)の試薬パッド 21Aが設けら れたものである。各試薬パッド 21Aのそれぞれは、たとえばグルコース、アルブミン、 カルシウムなどの特定成分と反応して呈色する試薬を担持させたものである。 [0027] 一方、第 2スリット 42は、筐体 3の D3, D4方向に延びるとともに単一成分測定用の 試験片 2Bを保持するためのものである。単一成分測定用の試験片 2Bは、短冊状の 基材 20Bに 1つの試薬パッド 21Bが設けられたものである。試薬パッド 21Bは、たとえ ばグルコース、アルブミン、カルシウムなどの特定成分と反応して呈色する試薬を担 持させたものである。
[0028] 試験片載置台 4は、公知の機構により筐体 3に対して D3, D4方向に移動可能とさ れている。すなわち、試験片載置台 4は、試験片 2A, 2Bを保持させ、あるいは取り除 く場合に筐体 3の外部に第 1および第 2スリット 41, 42が露出した状態とされる一方で 、各試薬パッド 21A, 21Bの測光を行う場合に筐体 3の内部に第 1および第 2スリット 41, 42が収容された状態とされる。
[0029] 図 3および図 4に示したように、遠心分離装置 5は、容器 9に保持させた血液から固 体成分 (たとえば血球成分)を分離するためのものである。この遠心分離装置 5は、ケ 一シング 50およびロータ 51を備えている。
[0030] ケーシング 50は、各種の要素を収容し、それらを一体的に移動させるためのもので あり、テーブル 35上を公知の駆動機構 36により D3, D4方向に往復移動可能とされ ている。ケーシング 50は、 D3, D4方向に往復移動可能とされることにより、遠心分離 装置 5 (ロータ 51)が筐体 3の前方にぉ 、て露出した状態と、遠心分離装置 5 (ロータ 51)が筐体 3の内部に収容された状態とを選択することができる(図 2参照)。駆動機 構 36としては、たとえばラック &ピニオン機構を採用することができる。駆動機構 36と してラック &ピ-オン機構を採用する場合には、ケーシング 50に一体ィ匕されたピ-ォ ンギア(図示略)がケーシング 50内に配置されたモータ 52により回転駆動され、この ピ-オンギアがラック(図示略)と嚙み合うことによりケーシング 50が往復駆動される。
[0031] ケーシング 50は、上壁 50Aに設けられた貫通孔 50aを有している。この貫通孔 50a は、ロータ 51の回転を許容し、かつロータ 51に対する容器 9の着脱を許容するため のものである。上壁 50Aにはさらに、図 7に示したようにピペット装置 7 (図 3および図 4 参照)に装着させるチップ 70を保持するためのチップセット部 53が設けられている。
[0032] 図 3および図 4に示したように、ケーシング 50の内部には、貫通孔 50aの直下に位 置するようにモータ 54が配置されている。モータ 54は、ロータ 51に回転力を付与す るためのものであり、その回転軸 54Aがロータ 51の底壁 51Aに軸支されている。これ により、モータ 54Aの回転出力は、回転軸 54Aを介してロータ 51に伝達され、ロータ 51が回転駆動される。
[0033] 図 3から図 6に示したように、ロータ 51は、容器 9に収容された血液に遠心力を作用 させるためのものであり、容器保持部 55、凸部 56、被検出部 57、および係止穴 58を 有している。容器 9としては、収容空間 90Aおよび上部開口 90Bを有する容器本体 9 0と、容器本体 90の上部において、側方に突出する 1対の軸部 91と、各軸部 91の端 部に設けられたストツバ部 92と、を有するものが使用される。
[0034] 容器保持部 55は、容器 9を保持するためのものであり、支持壁 55Aおよび収容空 間 55Bを有している。支持壁 55Aは、容器 9を支持するとともに、ロータ 51を回転さ せたときの容器 9の周りの気流を規制するためのものである。この支持壁 55Aは、 2つ の側壁 55Aaおよび 1つの奥壁 55Abを有しており、全体がロータ 51の上面から上方 に向けて突出している。 2つの側壁 55Aaは、奥壁 55Abの両端に繋がっているととも に、互いに一定間隔隔てて設けられている。各側壁 55Aaは、容器 9の軸部 91を係 止するための切欠 55Acを有している。切欠 55Acに軸部 91を係止させた状態では 、容器 9の周囲が支持壁 55Aによって囲まれるとともに、容器 9が軸部 91を中心とし て揺動可能とされている。収容空間 55Bは、各支持壁 55Aの切欠 55Acに容器 9の 軸部 91を係止させた状態の容器 9を収容するとともに、容器 9の揺動を許容するため のものであり、ロータ 51の半径方向の外方に向けて開放している。この収容空間 55 Bは、支持壁 55Aおよびロータ 51の側壁 51Bに設けられた孔部 51bよって規定され ている。容器保持部 55に保持された容器 9は、ロータ 51を回転させて遠心力を作用 させることにより、上方に向けて回動することができる。このとき、図 5に示したように、 容器 9の上部開口 90Bの前方には、支持壁 55Aの奥壁 55Abが位置するため、上部 開口 90Bを介しての容器 9の内部への気体の流入を抑制することができる。また、容 器 9の両サイドには、支持壁 55Aの 2つの側壁 55Aaが位置しているため、このことに よっても、容器 9の内部に気体が流入することを抑制することができる。
[0035] 凸部 56は、目的量の血液を保持した容器 9を容器保持部 55に保持させた状態で ロータ 51を所定の回転数で回転させたときに、ロータ 51および容器 9の全体での重 心が、ロータ 51の回転軸上に位置するようにするためにバランスをとるためのもので ある。
[0036] 係止穴 58は、図 3に示したように、後述する位置決め機構 6を構成するものであり、 位置決め機構 6のストツパ部材 61のピン 68を挿入させ、ロータ 51を位置固定するた めに利用されるものである。この係止穴 58は、ロータ 51の回転軸力もオフセットした 位置において、上下方向に貫通しているとともに、ストッパ部材 61の挿入を容易なら しめるために、下部が広口となっている。
[0037] 図 6に示したように、被検出部 57は、ロータ 51における係合穴 58の位置を検出す るために利用するものであり、ロータ 51の底壁 51Aに設けられている。この被検出部 57は、第 1被検出部 57Aおよび第 2被検出部 57Bを含んでいる。第 1被検出部 57A は、全体が一様な反射率を有するものであり、一様な幅を有する円弧状に形成され ている。一方、第 2被検出部 57Bは、ロータ 51の回転方向に並んだ複数の線条部 5 7Baを含んでおり、係止穴 58に隣接した部分に設けられている。すなわち、第 2被検 出部 57Bを検出することにより、係止穴 58の位置を特定することができ、さらには、係 止穴 58の位置を特定することにより。容器保持部 55の位置を特定することもできる。 第 1および第 2被検出部 57A, 57Bは、たとえば黒色塗料を印刷あるいは塗布するこ とにより同時に形成することができる。このような被検出部 57は、被検出部を凹凸とし て形成する場合のように、被検出部 57の形状がロータ 51の重心バランスにほとんど 影響を与えない。そのため、被検出部 57を設けることによって、ロータ 51の設計が困 難となることもない。
[0038] 位置決め機構 6は、遠心分離操作の終了後に容器 9を定位置に位置させるための ものであり、上述したロータ 51の係止穴 58の他、検知手段 60、テーブル 35の一対 のレール 35Aおよびストッパ部材 61を含んでいる。
[0039] 図 7に示したように、検知手段 60は、ロータ 51の底壁 51Aに光を照射したときの反 射光力も被検出部 57における第 2被検出部 57Bを検知することによって、ロータ 51 における係止穴 58ひいては容器保持部 55の位置を特定するのに利用されるもので ある。この検知手段 60は、反射型フォトセンサ 62およびローパスフィルタ 63を備えて おり、ロータ 51の底壁 51Aに対向するように配置されている。より具体的には、検知 手段 60は、遠心分離装置 5のケーシング 50の内部に固定されたガイドフィン 59の上 面 59Aに配置されている。
[0040] 反射型フォトセンサ 62は、光源部 64および受光部 65を有している。光源部 64は、 ロータ 51の底壁 51Aに光を照射するためのものであり、たとえば LED素子を含むも のとして構成される。光源部 64は、第 2被検出部 57Bに対して、各線状部 57Baの幅 および複数の線状部 57Baの間隔よりもスポット径が大きぐ第 2被検出部 57Bよりも スポット径が小さな光を照射可能とされる。このような光源部 64の機能は、光源部 64 の種類および光源部 64とロータ 51の底壁 51Aまでの距離を選択することにより達成 される。受光部 65は、ロータ 51の底壁 51Aを反射した光を受光するためのものであ り、たとえばフォトダイオード素子を含むものとして構成される。一方、ローパスフィル タ 63は、受光部 65から出力される電気信号のうち、高周波成分を除去するためのも のであり、受光部 65の出力部 65Aに接続されている。
[0041] 検知手段 60においては、図 8を参照すれば分力るように、第 1被検出部 57Aに光 源部 63からの光が照射されているときには受光部 65での受光量が最も小さくなる一 方で、第 1および第 2被検出部 57A、 57B以外の部分力 の光が照射されているとき には受光部 65での受光量が最も大きくなる。そして、第 2被検出部 57Aに光源部 64 力もの光が照射されているときには、中間レベルの受光量となる。そのため、ロータ 5 1を図 5の D5方向に回転させた場合には、受光部 65からの出力は、ハイレベル→中 間レベル→ローレベルが繰り返される。また、受光部 65の出力部 65Aは、ローパスフ ィルタ 63に接続されているので、第 2被検出部 57Bに光を照射したときに、受光部 6 5において高周波な信号が出力されたとしても(図 8の仮想線参照)、ローパスフィル タ 63において中間レベルの信号に変換される。したがって、検出手段 60においては 、ローパスフィルタ 63からの出力を、ローレベル、ハイレベル、あるいは中間レベルと して区別して認識することができ、それらのレベルのうちの中間レベルの信号を確認 することにより、第 2被検出部 57Bを検出することができる。
[0042] 検知手段 60はさらに、ロータ 51の回転数を検知する役割をも有している。検知手 段 60における回転数の検知は、たとえばローパスフィルタ 63からの出力力 ローレ ベル力 ハイレベルに変化する時点(図 8の符号 T)をカウントすることにより行うことが できる。
[0043] このような検出手段 60は、電気的あるいは磁気的手法により被検出部を検出する 方法に比べて構成が簡易であり、またコスト的に有利に構築することができる。また、 上述の検出手段 60では、ロータ 51を回転させるための手段として、積極的にパルス モータを使用する必要もなく、この点にお 、て装置の小型化を達成することが容易と なる。
[0044] 図 3に示したように、一対のガイドレール 35Aは、後述する位置決め機構 6における ストッパ部材 61を移動させるためのものである。各ガイドレール 35Aは、上方に向け て突出したものであり、高さの異なる 2つの平坦面 35Aa, 35Abと、これらの平坦面 3 5Aa, 35Abの間を繋ぐ傾斜面 35Acと、を有している。
[0045] 図 9および図 10に示したように、ストッパ部材 61は、ロータ 51の位置を固定するとき に利用されるものであり、上下方向に移動可能とされている。このストッパ部材 61は、 支持部 66、ローラ 67、およびピン 68を有している。
[0046] 支持部 66は、遠心分離装置 5におけるケーシング 50の底壁 50Bに設けられた貫 通孔 50bを介して、ケーシング 50から突出している。
[0047] ローラ 67は、テーブル 35におけるガイドレール 35Aの平坦面 35Aa, 35Abおよび 傾斜面 35Ac上をストツパ部材 61が移動できるようにするためのものであり、支持部 6 6に回転可能に固定されている。
[0048] ピン 68は、ロータ 51の位置を固定するときに、ロータ 51の係止穴 58に挿入するた めのものであり、支持部 66から上方に向けて突出している。このピン 68は、上部がケ 一シング 50内に固定されたガイドフィン 59の貫通孔 59Bに揷通されている一方で、 下部がケーシング 50における底壁 50Bの貫通孔 50bに揷通されており、各貫通孔 5 Ob, 59Bに対して相対的に上下動可能とされている。ガイドフィン 59と支持部 66との 間には、コイルパネ 69が配置されている。このため、支持部 66は、下方に向けて付 勢され、各ローラ 67がガイドレール 35Aに当接されている。
[0049] このストッパ部材 61は、上述のように、ピン 68がケーシング 50およびガイドフィン 59 の貫通孔 50b, 59Bに揷通された状態で各ローラ 67がガイドレール 35Aに当接する ように下方側に付勢されている。そのため、ケーシング 50が移動した場合には、ロー ラ 67がガイドレール 35A上を回転しつつ、ケーシング 50とともに移動する。そして、 ガイドレール 35Aにおけるローラ 67が移動する部位の高さに応じて、ピン 68の位置 が上下動する。たとえば、図 10の右側力も左側に向けてストッパ部材 61が移動した 場合、つまりローラ 67がガイドレール 35A上を平坦面 35Ab→傾斜面 35Ac→平坦 面 35Aaといった経路を迪つて移動した場合には、ローラ 67が傾斜面 35Acを登って いく際にピン 68が上動する。これとは逆の経路を迪る場合には、傾斜面 35Acを下る 際にピン 68が下動する。このように、ピン 68ひいてはストッパ部材 61はケーシング 50 の移動に伴って上下動可能とされており、ピン 68の上端位置は、ローラ 67が低位の 平坦面 35Ab上に位置する場合にはロータ 51の底面よりも低ぐローラ 67が高位の 平坦面 35Aa上に位置する場合にはロータ 51の底面よりも高くなるような範囲で上下 可能とされている。
[0050] ここで、ロータ 51の係止穴 58は、被検出部 57の第 2被検出部 57Bが検出手段 60 の反射型フォトセンサ 62に対向したときに、ピン 68の上方に位置するように設けられ ている。そのため、ピン 68の上方に係止穴 58が位置する状態でピン 68を上動させ れば、係止穴 58内にピン 68の先端部が挿入され、ロータ 51力ロックされて、その回 転が制限される。このとき、係止穴 58の下部のほうが広口とされているから、係止穴 6 8へのピン 68の挿入が比較的簡易に、し力も確実に行える。
[0051] 図 3および図 4に示したように、ピペット装置 7は、遠心分離後における容器 9内の 分離上澄み液 (血漿)を採取し、これを試験片 2A, 2Bの試薬パッド 21A, 21Bに点 着するためのものであり、上下方向および水平方向に移動可能とされている。このピ ペット装置 7は、チップ 70が装着されるノズル部 71を有しており、外部からの動力に よりノズル部 71から空気を吸引する状態と、ノズル部 71内の空気を排出する状態とを 選択可能とされている。したがって、ノズル部 71にチップ 70を装着するとともにノズル 部 71内の空気を排出した状態で液体内にチップ 70の先端を差し込み、ノズル部 71 内に空気を吸引する状態とすれば、チップ 70内に液体が吸引される。この状態から ノズル部 71内の空気を排出すれば、チップ 70内に保持された液体が吐出される。
[0052] 図 2および図 4に示した測光機構 8は、試験片 2A, 2Bの試薬パッド 21A, 21Bに 光を照射する一方で、試薬パッド 21A, 21Bからの反射光を受光するためのもので ある。この測光機構 8は、図外の発光要素および受光要素を有している。発光要素は 試験片 2A, 2Bの試薬パッド 21A, 21Bに対して光を照射するためのものであり、た とえば LEDランプなどにより構成されている。一方、受光要素は、試薬パッド 21A, 2 1Bからの反射光を受光するためのものであり、たとえばフォトダイオードにより構成さ れている。
[0053] 次に、分析装置 1を用いた血液分析動作について説明する。
[0054] 分析装置 1を用いて血液の分析を行う場合、まず血液を遠心分離して試料の調整 を行う。血液の遠心分離は、血液を保持させた容器 9をロータ 51に支持させた後に、 ロータ 51を回転させることにより行われる。
[0055] ロータ 51への容器 9のセットは、筐体 3の扉体 31を開けて遠心分離装置 5を筐体 3 の手前側に位置させた状態で行われる。この状態は、たとえば扉体 31を開けた後、 所定の操作ボタン 32を押下することにより自動的に達成される。すなわち、ユーザの ボタン操作によって、駆動機構 36が作動し、遠心分離装置 5が筐体 3の外部に突出 した状態とされる。また、扉体 31を開けることにより、自動的に遠心分離装置 5が移動 するように構成することもでき、遠心分離装置 5を移動させるときに、試験片載置台 4 が自動的に移動するように構成してもよい。次いで、ロータ 51における側壁 55Aaの 切欠 55Acに容器 9の軸部 91を係止することにより、ロータ 51に容器 9がセットされる 。このとき、容器 9は、ロータ 51の支持壁 55Aに対して垂直状態で支持される。
[0056] 一方、ロータ 51の回転は、筐体 3の内部に遠心分離装置 5を収容させた状態にお いて行われる。この状態は、たとえばユーザが所定の操作ボタン 32を押下することに より達成される。ロータ 51へ容器 9をセットした状態で遠心分離装置 5を筐体 3の内部 に収容された場合には、たとえば所定の操作ボタン 32を押下することにより、ロータ 5 1が回転させられる。また、扉体 31を閉めることにより、ユーザのボタン操作に依らず に、自動的にロータ 51が回転するようにしてもよい。ロータ 51を回転させた場合には 、容器 9に遠心力が作用し、容器 9が軸部 91を中心として回動して水平状態となる。 この水平状態では、容器 9は、支持壁 55Aによって囲まれた状態とされるとともに、容 器 9に収容された血液に対して容器 9の底側に向けた遠心力が作用させられる。遠 心力が作用させられた血液は、固体成分 (血球成分)と血漿 (上澄み液)に分離され る。なお、ロータ 51の回転数は、たとえば、 8000〜9000rpm(1500〜2000G)とさ れる。
[0057] このようにしてロータ 51を回転させた状態では、遠心力の作用により、ロータ 51の 中心力 外方に向けた気流が生じる。上述したように、水平状態の容器 9は、支持壁 55A(2つの側壁 55Aaおよび奥壁 55Ab)によって囲まれている。このため、容器 9 の周りにおいては、支持壁 55Aに沿った気流が生じ、容器 9の上部開口 90Bに気体 が流入するのが抑制される。その結果、遠心分離操作によって、容器 9に保持された 試料が蒸発するのを抑制することができ、試料の濃度が不当に変化しまうことを抑制 することができる。また、容器 9の内部への気体の流入の抑制は、ロータ 51の構成要 素である支持壁 55Aによって達成されている。そのため、容器 9の内部への気体の 流入を抑制するために、容器 9に蓋を設け、あるいは容器 9や蓋の開口径を積極的 に小さく設定する必要はない。その結果、蓋がない分だけ容器の部品点数が少なく なるために、容器 9を製造する際の作業性が向上するとともに材料コストを低減するこ とができる。その上、容器 9の上部開口 90Bを相対的に大きく設定することが可能で あるため、ピペット装置 7によって容器 9の内部の液体を採取するための位置決めは 、容器に蓋を設ける場合などに比べてラフでよくなる。これにより、分析装置 1の装置 構成を簡略ィ匕でき、製造コストを抑制することが可能となる。
[0058] 血液の遠心分離操作に前後して、試験片載置台 4に試験片 2A, 2Bをセットする。
試験片 2A, 2Bのセットは、試験片載置台 4を筐体 3の手前側に移動させ、第 1スリツ ト 41および第 2スリット 42のそれぞれを露出させた状態で行われる。この状態は、たと えば遠心分離装置 5の場合と同様に、所定の操作ボタン Bを押下することにより、ある いは扉体 31を開けることにより自動的に達成される。また、試験片載置台 4に試験片 2A, 2Bをセットした場合には、試験片載置台 4を筐体 3の内部に移動させた後に、 扉体 31が閉められる。試験片載置台 4の筐体 3の内部への移動は、遠心分離装置 5 の場合と同様にして行われる。
[0059] 試験片載置台 4セットすべき試験片 2A, 2Bは、測定すべき特定成分の種類に応じ て選択される。先にも触れたように、複数の特定成分の測定を行う場合には、図 2〖こ 良く表れているような多成分測定用の試験片 2Aが試験片載置台 4における第 1スリ ット 41にセットされる。一方、多成分測定用の試験片 2Aでは対応できない特定成分 については、単一成分測定用の試験片 2Bが第 2スリット 42に個別にセットされる。
[0060] なお、本実施形態では、多成分測定用の試験片 2Aのみをセットして測定を行うも のとして以下の説明を行うこととする。また、容器 9や試験片 2Aのセットに前後して、 遠心分離装置 5のチップセット部 53にチップ 70をセットしておく。
[0061] 以上のようにして血液の遠心分離および試験片 2Aのセットが完了した場合には、 特定成分の濃度が自動的に測定される。分析装置 1における測定は、試薬パッド 21 Aに上澄み液 (血漿)を点着した後に、試薬パッド 21Aの呈色状態を光学的手法によ り測定することにより行われる。
[0062] 試薬パッド 21Aに対する上澄み液の点着は、ロータ 51の容器保持部 55 (係止穴 5 8)が目的とする位置となるようにロータ 51の回転を停止させる一方で、ロータ 51の位 置を先の位置に固定した状態で行われる。目的位置へのロータ 51の固定は、位置 決め機構 6を利用して行われる。この位置決め機構 6を利用したロータ 51の固定は、 検知手段 60により被検出部 57における第 2被検出部 57Bを検出するステップ、ロー タ 51を位置合わせするステップ、およびロータ 51を固定するステップを含んでいる。
[0063] 第 2被検出部 57Bを検出するステップは、ロータ 51を少しずつ間欠的に回転させ、 ある ヽは低速回転させた状態で、ロータ 51の底壁 51 Aに対して連続的に光を照射し たときの反射光に基づいて行われる。すなわち、ロータ 51の底壁 51Aに対して検知 手段 60における反射型フォトセンサ 62の光源部 64の光を照射した場合には、光が 照射された部位に応じて、反射型フォトセンサ 62の受光部 65 (ローパスフィルタ 63) から、ハイレベル、ローレベル、あるいは中間レベルの信号が出力される。そして、第 2被検出部 57Bに対応する部分に光を照射した場合には、中間レベルの信号が出 力される。そのため、検出手段 60において中間レベルの信号が出力されたことを確 認することにより、第 2被検出部 57Bを検出することができる。
[0064] ロータ 51を位置合わせするステップは、第 2被検出部 57Bに光が照射されている 状態 (検出手段 60において中間レベルの信号が確認されている状態)にロータ 51を 停止させることにより行われる。ここで、第 2被検出部 57Bを光源部 64に対向させた 状態では、係止穴 58がピン 68の上方に位置している。 [0065] ロータ 51の固定は、ストッパ部材 61のピン 68を、ロータ 51の係止穴 58に挿入する ことにより行われる。すなわち、第 2被検出部 57Bを光源部 64に対向させた状態では 、係止穴 58がピン 68の上方に位置しているため、ピン 68を上動させることにより、係 止穴 58にピン 68が挿入される。係止穴 58に対するピン 68の挿入は、遠心分離装置 5 (ケーシング 50)を駆動機構 36によって D3方向に移動させることにより行われる。 すなわち、 D3方向にケーシング 50を移動させた場合には、ケーシング 50とともにス トツパ部材 61も移動し、ストッパ部材 61のローラ 67がガイドレール 35A上を移動する 。ガイドレール 35Aの上面は低位の平坦面 35Ab、傾斜面 35Ac、高位の平坦面 35 Aaと変化する力 これに伴ってストッパ部材 61が上動する。そして、係止穴 58がピン 68の上方に位置しているため、ストッパ部材 61が上動すると、そのピン 68の先端部 が係止穴 58に挿入される。これにより、ロータ 51がロックされてその回転が制限され 、容器 9は目的とする部位に位置した状態とされる。
[0066] 試薬パッド 21Aに対する上澄み液の点着は、ピペット装置 7のノズル部 71にチップ 70を装着した後、血漿の吸引および吐出を、測定すべき試薬パッド 21Aの数に応じ た回数繰り返すことにより行われる。また、血漿の吸引を一回とし、血漿の吐出を複数 回行ってもよい。
[0067] チップ 70の装着は、遠心分離装置 5のケーシング 50に設けられたチップセット部 5 3の上方に、ピペット装置 7を移動させた後にさらにピペット装置 7を下動させ、チップ 70内にノズル部 71を挿入することにより自動的に行われる。
[0068] 血漿の吸引は、外部動力によりノズル部 71内の空気を排出した状態として、ピぺッ ト装置 7を容器 9の上方に移動させた後にピペット装置 7を下動させてチップ 70を上 澄み液 (血漿)中に挿入し、外部動力によりノズル部 71内の空気を吸引することによ り行われる。そうすれば、チップ 70内に負圧が発生して上澄み液が吸引され、チップ 70内に血漿が保持される。
[0069] 一方、血漿の吐出は、ピペット装置 7を目的とする試薬パッド 21A上に移動させた 後に、外部動力によりノズル部 71内の空気を再び排出することにより行われる。試薬 ノ^ド 21Aに血漿を点着すれば、試薬パッド 21Aに含浸された試薬と血漿内の特定 成分とが反応し、特定成分の濃度に応じて試薬が呈色する。 [0070] 試薬パッド 21Aの呈色状態の測光は、測光機構 8を利用して行われる。この測光機 構 8においては、 D2方向に移動させつつ試薬パッド 21Aに対して光を照射し、その ときの反射光が受光される。そして、各試薬パッド 21Aに対応する測光機構 8から出 力に応じて各試薬パッド 21Aの呈色の程度、ひ 、ては血漿に含まれる特定成分の 濃度が演算される。
[0071] 本発明は、上述した実施に形態において採用された構成には限定されない。遠心 分離装置におけるロータの被検出部としては、たとえば図 11 A〜図 11Cに示したよう な構成を採用することもできる。
[0072] 図 11Aに示した被検出部 57は、第 2被検出部 57B力 複数の円弧状線状部 57Bb により構成されたものである。図 11Bに示した被検出部 57は、第 2被検出部 57Bが、 複数の点状部 57Bcにより構成されたものである。図 11Cに示した被検出部 57は、第 2被検出部 57B力 第 1被検出部 57Aとロータ 51の底壁 51Aとの中間色 (たとえばグ レー)に形成されたものである。
[0073] また、遠心分離装置のロータにおいて被検出部を設ける位置は、ロータの底面に は限定されず、たとえばロータの上面や側面であってもよい。
[0074] 本発明はさらに、容器を揺動可能に支持するロータを備えた遠心分離装置や分析 装置に限らず、容器を位置固定した状態で支持するロータを備えた遠心分離装置や 分析装置に対しても適用することができる。

Claims

請求の範囲
[I] 1以上の容器に遠心力を作用させるために回転させられるロータであって、当該口 ータにおける特定部位を検出するために利用される被検出部を有するロータと、光 源部および受光部に利用して光学的手法により上記特定部位を検出するための検 出手段と、を備えた遠心分離装置において、
上記被検出部は、上記検出手段において、互いに区別可能な少なくとも 3種類の 信号を出力できるように構成されている、遠心分離装置。
[2] 上記被検出部は、上記ロータの表面よりも反射率の小さな第 1被検出部と、上記口 ータの表面および上記第 1被検出部とは異なる反射形態を示す第 2被検出部と、を 含んでいる、請求項 1に記載の遠心分離装置。
[3] 上記第 2被検出部は、一定間隔隔てて設けられた複数の線条部を含んでいる、請 求項 2に記載の遠心分離装置。
[4] 上記複数の線条部は、上記ロータの周方向に並んで設けられている、請求項 3に 記載の遠心分離装置。
[5] 上記被検出部は、上記ロータの底面において円周上に設けられており、かつ、 上記複数の線条部は、上記ロータの半径方向に並んで設けられている、請求項 3 に記載の遠心分離装置。
[6] 上記各線条部の幅寸法は、上記光源部力 上記ロータに照射される光のスポット 径よりも小さく設定されている、請求項 3に記載の遠心分離装置。
[7] 上記複数の線条部は、上記第 1検出部と同一の素材により形成されている、請求項
3に記載の遠心分離装置。
[8] 上記第 1被検出部および上記第 2被検出部は、同時に成膜されたものである、請求 項 7に記載の遠心分離装置。
[9] 上記第 2被検出部は、複数の点状部を含んでいる、請求項 2に記載の遠心分離装 置。
[10] 上記第 2被検出部は、上記ロータの表面の反射率と上記第 1被検出部の反射率と の間の反射率を有している、請求項 2に記載の遠心分離装置。
[II] 上記検出手段は、上記受光部から出力される信号において、高周波成分をカット するためのローパスフィルタを有している、請求項 1に記載の遠心分離装置。
[12] 上記ロータは、 1つの容器を揺動可能に支持できるように構成されているとともに、 上記容器を支持させて 、な 、状態において当該ロータの回転軸心に対して重心が 偏心している一方、上記収容空間内に予め設定された量の分離対象液を保持させ た状態で上記ロータを所定の回転数で回転させて上記容器を所定角度まで回動さ せたときに、上記ロータおよび上記容器の全体としての重心が上記回転軸心上に位 置するように構成されて 、る、請求項 1に記載の遠心分離装置。
[13] 上記被検出部は、上記ロータにおける容器が支持するための容器保持部を、直接 または間接的に特定するためのものである、請求項 12に記載の遠心分離装置。
[14] 試料に含まれる固体成分を液体成分から分離するための遠心分離装置を備え、か つ試料に含まれる 1以上の成分を分析するための分析装置であって、
上記遠心分離装置は、 1以上の容器に遠心力を作用させるために回転させられる ロータであって、当該ロータにおける特定部位を検出するために利用される被検出 部を有するロータと、光源部およぶ受光部を利用した光学的手法により上記特定部 位を検出するための検出手段と、を備えており、かつ、
上記被検出部は、上記検出手段において、互いに区別可能な少なくとも 3種類の 信号を出力できるように構成されている、分析装置。
[15] 上記被検出部は、上記ロータの表面よりも反射率の小さい第 1被検出部と、上記口 ータの表面および上記第 1被検出部とは異なる反射形態を示す第 2被検出部と、を 含んでいる、請求項 14に記載の分析装置。
[16] 上記第 2被検出部は、一定間隔隔てて設けられた複数の線条部を含んでいる、請 求項 15に記載の分析装置。
[17] 上記複数の線条部は、上記ロータの周方向に並んで設けられている、請求項 16に 記載の分析装置。
[18] 上記被検出部は、上記ロータの底面において円周上に設けられており、かつ、 上記複数の線条部は、上記ロータの半径方向に並んで設けられている、請求項 16 に記載の分析装置。
[19] 上記各線条部の幅寸法は、上記光源部力 上記ロータに照射される光のスポット 径よりも小さく設定されている、請求項 16に記載の分析装置。
[20] 上記複数の線条部は、上記第 1検出部と同一の素材により形成されている、請求項 16に記載の分析装置。
[21] 上記第 1被検出部および上記第 2被検出部は、同時に成膜されたものである、請求 項 20に記載の分析装置。
[22] 上記第 2被検出部は、複数の点状部を含んでいる、請求項 15に記載の分析装置。
[23] 上記第 2被検出部は、上記ロータの表面の反射率と上記第 1被検出部の反射率と の間の反射率を有している、請求項 15に記載の分析装置。
[24] 上記検出手段は、上記受光部から出力される信号において、高周波成分をカット するためのローパスフィルタを有している、請求項 14に記載の分析装置。
[25] 上記ロータは、 1つの容器を揺動可能に支持できるように構成されているとともに、 上記容器を支持させて 、な 、状態において当該ロータの回転軸心に対して重心が 偏心している一方、上記収容空間内に予め設定された量の分離対象液を保持させ た状態で上記ロータを所定の回転数で回転させて上記容器を所定角度まで回動さ せたときに、上記ロータおよび上記容器の全体としての重心が上記回転軸心上に位 置するように構成されて 、る、請求項 14に記載の分析装置。
[26] 上記被検出部は、上記ロータにおける容器が支持するための容器保持部を、直接 または間接的に特定するためのものである、請求項 25に記載の分析装置。
[27] 上記検出手段において上記第 2被検出部が検出される位置において上記ロータの 回転を停止させたときに、上記ロータに支持された容器が、目的とする位置に停止さ せられるように構成されて 、る、請求項 14に記載の分析装置。
[28] 上記ロータは、ピンを挿入するための係止穴を有するとともに、上記係止穴に上記 ピンを挿入することにより位置固定されるように構成されており、
上記第 2被検出部は、上記係止穴に対応した部位に設けられている、請求項 27に 記載の分析装置。
[29] 上記遠心分離装置は、移動可能に構成されており、
上記ピンは、上記遠心分離装置を移動させることにより上下動し、かつ上動すること により上記係止穴に挿入された状態となる一方、下動することにより上記係止穴から 離脱した状態となるように構成されている、請求項 28に記載の分析装置。
上記ピンおよびローラを備えたストッパ部材と、
上記遠心分離装置を移動させたときに上記ローラが移動するガイドレールと、 をさらに備えており、
上記ガイドレールは、互いに高さ位置の異なる第 1および第 2平坦面と、これらの平 坦面の間を繋ぐ傾斜面と、を有している、請求項 29に記載の分析装置。
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