JPH08266821A - 濾過装置の製造方法および製造装置 - Google Patents

濾過装置の製造方法および製造装置

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JPH08266821A
JPH08266821A JP7071260A JP7126095A JPH08266821A JP H08266821 A JPH08266821 A JP H08266821A JP 7071260 A JP7071260 A JP 7071260A JP 7126095 A JP7126095 A JP 7126095A JP H08266821 A JPH08266821 A JP H08266821A
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JP
Japan
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roller
peripheral surface
metal tubular
manufacturing
outer peripheral
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Application number
JP7071260A
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English (en)
Inventor
Yoshiyasu Fukano
嘉康 深野
Kenji Shimada
賢治 島田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Totoku Electric Co Ltd
Kirin Brewery Co Ltd
Original Assignee
Totoku Electric Co Ltd
Kirin Brewery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 濾過性能の低下がなく、歩留りが良く、設備
が安価で、且つ、生産性の良い濾過装置の製造方法を提
供する。 【構成】 チャック5に口金部材2をチャッキングし、
金属製管状濾過素子1の端部を口金部材2の接合用管部
23内に挿入する。管状濾過素子1の他端近傍を振れ止
め6で把持する。口金部材2および金属製管状濾過素子
を回転させる。押し締め用ローラ3および捲れ上がり矯
正用ローラ4を接合用管部23の外周面に押し付ける。
接合用管部23が溝状に凹み、接合用管部23の内周面
と金属製管状濾過素子1のウェッジワイヤ12の外周面
とが密着し、摩擦力により両者が接合される。 【効果】 旋削しないので、隙間の広い部分を生じず、
濾過性能の低下がない。旋削の際の傷つきや汚れがない
ため、歩留りが良くなる。電子ビーム溶接に較べて、安
価な設備で実施できる。加工速度が速いので、生産性が
向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、濾過装置の製造方法
および製造装置に関する。特に、金属製管状濾過素子の
端部に口金部材または封止部材または連結用部材を接合
する技術の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】食品,醸造,化学工業,薬品などの精製
工程に使用する濾過装置では、巻線型または金網型また
は金網焼結型または金属粉末焼結型の金属製管状濾過素
子が使用されている。かかる金属製管状濾過素子の端部
には、口金部材または封止部材または口金部材本体と連
結するための連結用部材または他の金属製管状濾過素子
と連結するための連結用部材が接合される。
【0003】図8は、巻線型の金属製管状濾過素子と口
金部材本体の従来の連結状態を示す断面図である。金属
製管状濾過素子1は、多数のサポートロッド11を鳥籠
状に並べて、その外周に断面楔型のウェッジワイヤ12
を一定幅の隙間13を開けてコイル状に巻き付け、前記
サポートロッド11と前記ウェッジワイヤ12の接点1
4を溶接固定した構造である。この金属製管状濾過素子
1に口金部材本体710を連結する場合、まず、金属製
管状濾過素子1のサポートロッド11の端部11aと口
金部材本体710の凸部711とを抵抗溶接する。次
に、金属製管状濾過素子1の端部および口金部材本体7
10の外周面を旋削し、必要な真円度および外径精度を
確保した外周面15,712を形成する。次に、金属製
の管状の連結用部材720を焼き嵌し、金属製管状濾過
素子1の端部の外周面と連結用部材720の内周面およ
び口金部材本体710の外周面と連結用部材720の内
周面を接合させている。
【0004】図9は、金網型の金属製管状濾過素子と口
金部材の従来の接合工程を示す説明図である。まず、口
金部材810の管状部分811を金属製管状濾過素子1
の端部に被せる。次に、これらを真空容器910内に設
置する。次に、電子ビーム照射部900から電子ビーム
Bを前記管状部分811に照射しながら前記口金部材8
10および前記金属製管状濾過素子1を回転させ、両者
を溶接する。なお、電子ビーム照射部900は、電源9
01と,フィラメント902と,グリッド電極903
と,陽極904と,絞りコイル905とから構成されて
いる。
【0005】上記電子ビーム溶接は、金網焼結型または
金属粉末焼結型の金属製管状濾過素子に対しても用いら
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図8に示す金属製管状
濾過素子1と口金部材本体710の連結方法では、次の
問題点がある。 (1)金属製管状濾過素子1の端部の外周面を旋削する
と、図8に示すように隙間13が広がった部分Sを生じ
ることがある。このため、濾過性能が低下してしまう。 (2)旋削時の応力によりサポートロッド11とウェッジ
ワイヤ12の溶接が外れることがある。また、旋削時の
応力を小さくするためには、バイトの切れ味を維持する
必要があり、頻繁にバイトを交換しなくてはならない。
さらに、旋削にあたり金属製管状濾過素子1をチャッキ
ングするため、金属製管状濾過素子1に傷が付いたり,
切削油が付着して汚れることがある。このため、歩留り
が悪く、生産性が低い。
【0007】一方、図9に示す電子ビーム溶接を用いる
接合方法では、次のような問題点がある。 (1)巻線型の金属製管状濾過素子には適用しにくい。 (2)設備が非常に高価になる。 (3)高真空にする必要があり、生産性が悪い。
【0008】そこで、この発明の目的は、濾過性能の低
下を生じず,歩留りが良く,生産性が高く,巻線型の金
属製管状濾過素子に適用でき,設備が安価になる濾過装
置の製造方法および製造装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の観点では、この発
明は、少なくとも一部に金属製管状部分を持つ部材の前
記金属製管状部分を金属製管状濾過素子の端部に被せ、
前記金属製管状部分の外周面にローラを押し付けながら
相対回転させて前記金属製管状部分の内径を狭め、前記
金属製管状部分の内周面と前記金属製管状濾過素子の端
部の外周面を密着させ、両者を接合することを特徴とす
る濾過装置の製造方法を提供する。上記構成において、
前記部材は、例えば、口金部材または封止部材または連
結用部材のいずれかである。また、上記構成において、
前記金属製管状濾過素子は、例えば巻線型または金網型
または金網焼結型または金属粉末焼結型のいずれかであ
る。
【0010】第2の観点では、この発明は、上記構成の
濾過装置の製造方法において、溶接または接着の少なく
とも一方を併用して、前記金属製管状部分の内周面と前
記金属製管状濾過素子の端部の外周面とを接合すること
を特徴とする濾過装置の製造方法を提供する。
【0011】第3の観点では、この発明は、金属製の管
状の連結用部材を金属製管状濾過素子の端部に被せ、次
に両者の一部を溶接して一体化し、次に前記連結用部材
に口金部材本体を溶接して一体化し、前記口金部材本体
を把持して回転させ、回転している前記連結用部材の外
周面にローラを押し付けて前記連結用部材の内径を狭
め、前記連結用部材の内周面と前記金属製管状濾過素子
の端部の外周面とを密着させることを特徴とする濾過装
置の製造方法を提供する。
【0012】第4の観点では、この発明は、上記構成の
濾過装置の製造方法において、前記ローラは2個以上で
あり、少なくとも1個のローラ面には膨らみ又は凸部を
設けてあることを特徴とする濾過装置の製造方法を提供
する。
【0013】第5の観点では、この発明は、少なくとも
一部に金属製管状部分を持つ部材の前記金属製管状部分
を金属製管状濾過素子の端部に被せた状態で両者を回転
させる回転手段と、ローラ面に膨らみ又は凸部を有する
少なくとも1個のローラを含む2個以上のローラと、回
転している前記金属製管状部分の外周面に前記ローラを
押し付けるローラ押付手段とを具備したことを特徴とす
る濾過装置の製造装置を提供する。
【0014】第6の観点では、この発明は、少なくとも
一部に金属製管状部分を持つ部材の前記金属製管状部分
を金属製管状濾過素子の端部に被せた状態で両者を保持
する保持手段と、ローラ面に膨らみ又は凸部を有する少
なくとも1個のローラを含む2個以上のローラと、前記
金属製管状部分の外周面に前記ローラを押し付け且つ回
転させるローラ押付回転手段とを具備したことを特徴と
する濾過装置の製造装置を提供する。
【0015】
【作用】上記第1の観点による濾過装置の製造方法で
は、金属製管状濾過素子の端部に被せた金属製管状部分
の外周面にローラを押し付けながら相対回転させ、これ
により金属製管状部分の内周面と金属製管状濾過素子の
端部の外周面とを密着させ、旋削は行わない。従って、
隙間の広い部分が生じず、濾過性能が低下することはな
い。また、サポートロッドとウェッジワイヤの溶接が外
れるような応力がかからないから、溶接が外れることが
ない。また、バイトを用いないから、バイトの交換も不
要である。また、金属製管状濾過素子をチャッキングし
ないから、傷つけたり,切削油が付着することがない。
よって、歩留りが良くなり,生産性が高くなる。また、
巻線型の金属製管状濾過素子に適用でき、安価な設備で
実施できるようになる。さらに、旋削よりも加工速度が
速く、高真空にしなくてもよいから、この点でも生産性
を向上することが出来る。
【0016】上記第2の観点による濾過装置の製造方法
では、溶接または接着を併用する。このため、接合強度
が向上する。
【0017】上記第3の観点による濾過装置の製造方法
では、連結用部材を金属製管状濾過素子の端部に被せて
溶接して一体化し、次に前記連結用部材に口金部材本体
を溶接して一体化し、前記口金部材本体を把持して回転
させながら前記連結用部材の外周面にローラを押し付け
て、前記連結用部材の内周面と前記金属製管状濾過素子
の端部の外周面とを密着させ、旋削は行わない。従っ
て、隙間の広い部分が生じず、濾過性能が低下すること
はない。また、サポートロッドとウェッジワイヤの溶接
が外れるような応力がかからないから、溶接が外れるこ
とがない。また、バイトを用いないから、バイトの交換
も不要である。また、金属製管状濾過素子をチャッキン
グしないから、傷つけたり,切削油が付着することがな
い。よって、歩留りが良くなり,生産性が高くなる。ま
た、巻線型の金属製管状濾過素子に適用でき、安価な設
備で実施できるようになる。さらに、旋削よりも加工速
度が速く、高真空にしなくてもよいから、この点でも生
産性を向上することが出来る。
【0018】上記第4の観点による濾過装置の製造方法
では、2個以上のローラを用い、そのうちの少なくとも
1個のローラ面には膨らみ又は凸部を設けるようにし
た。2個以上のローラを用いることにより押付力をバラ
ンスさせることが出来るので、金属製管状濾過素子にか
かる外力を低減することが出来る。また、ローラ面に膨
らみ又は凸部を設けることにより、押付力を集中でき、
小さな力で加工できるようになる。なお、少なくとも1
個のローラ面は偏平にするか又は凹部を設けて、金属製
管状部分の捲れ上がりを矯正するようにするのが好まし
い。
【0019】上記第5の観点および上記第6の観点によ
る濾過装置の製造装置では、上記第1の観点から上記第
4の観点による濾過装置の製造方法を好適に実施するこ
とが出来る。
【0020】
【実施例】以下、図に示す実施例によりこの発明をさら
に詳細に説明する。なお、これによりこの発明が限定さ
れるものではない。
【0021】−第1実施例− 図1は、この発明の第1実施例の説明図である。濾過装
置100は、金属製管状濾過素子1に口金部材2と封止
部材7とをそれぞれ接合して製造されている。金属製管
状濾過素子1は、巻線型であり、8本のステンレス製の
サポートロッド11を鳥籠状に並べてその外周にステン
レス製の断面楔型のウェッジワイヤ12を一定幅の隙間
13を開けてコイル状に巻き付け、前記サポートロッド
11と前記ウェッジワイヤ12との接点14を溶接固定
した構造である。この金属製管状濾過素子1の長さは1
m〜1.5m、外径は30mmである。口金部材2は、
ステンレス管であり、濾液収集装置(図示省略)に接続
するための螺合部21と,フランジ部22と,接合用管
部23とを有している。この接合部23は、長さ20m
m,厚さ1mm,内径30.2mmである。封止部材7
は、有底円筒形状であり、接合用筒部73を有してい
る。この接合部73は、長さ6mm,厚さ1mm,内径
30.2mmである。
【0022】濾過装置(100)の製造装置200は、
スピンドル8と、チャック5と、押し締め用ローラ3
と、捲れ上がり矯正用ローラ4と、振れ止め6とを具備
した構成である。押し締め用ローラ3は、外径が30m
m〜50mmであり、その外周面に幅3mmの凸部31
を有している。また、変形しにくく,耐摩耗性のある工
具鋼(SK4,SKD11など)が用いられ、更に焼き
入れが施されている。捲れ上がり矯正用ローラ4は、外
径30mm〜50mmであり、その外周面は偏平形状で
ある。また、変形しにくく,耐摩耗性のある工具鋼(S
K4,SKD11など)が用いられ、更に焼き入れが施
されている。なお、振れ止め6の替りにセンタ押しを用
いてもよい。
【0023】図2は、前記押し締め用ローラ3および捲
れ上がり矯正用ローラ4の説明図である。前記押し締め
用ローラ3および捲れ上がり矯正用ローラ4は、一定間
隔をもって保持具9に軸支されている。この保持具9
は、旋盤のタレット91に取り付けられる。
【0024】次に、図1から図3を参照して、濾過装置
100の製造方法について説明する。まず、チャック5
に口金部材2をチャッキングする。次に、口金部材2の
接合用管部23内に金属製管状濾過素子1の端部を挿入
し、更に、金属製管状濾過素子1の他端近傍を振れ止め
6で把持する。この状態で接合用管部23の内周面と金
属製管状濾過素子1の外周面との間に生じる空隙は片側
で0.1mmである。次に、スピンドル8を駆動し、口
金部材2および金属製管状濾過素子1を50rpm〜2
00rpmで回転させる。次に、前記口金部材2の接合
用管部23の外周面に、押し締め用ローラ3および捲れ
上がり矯正用ローラ4を押し付ける。押し締め用ローラ
3の中心と,捲れ上がり矯正用ローラ4の中心と,接合
用管部23の中心とを結ぶ三角形の一種のリンク機構が
形成され、増力効果が働くため、押付力は例えば10k
g程度でよい。押し締め用ローラ3および捲れ上がり矯
正用ローラ4を押し付けていくと、図3に示すように、
接合用管部23が溝状に凹み(23a)、接合用管部2
3の内周面が金属製管状濾過素子1のウェッジワイヤ1
2の外周面に密着し、摩擦力により接合用管部23の内
周面と金属製管状濾過素子1のウェッジワイヤ12の外
周面とが接合する。一方、捲れ上がり矯正用ローラ4
は、接合用管部23が溝状に凹むことの反作用として接
合用管部23の端部23bが捲れ上がるのを矯正する。
次に、スピンドル8の駆動を止め、押し締め用ローラ3
および捲れ上がり矯正用ローラ4を原点復帰させる。
【0025】次に、封止部材7を金属製管状濾過素子1
の他端に被せ、上記と同様にして、封止部材7の接合用
筒部73の外周面に押し締め用ローラ3および捲れ上が
り矯正用ローラ4を押し付け且つ回転させて接合用筒部
73の内径を狭め、接合用筒部73の内周面と金属製管
状濾過素子1の他端の外周面とを密着させて、両者を接
合する。最後に、スピンドル8の駆動を止め、押し締め
用ローラ3および捲れ上がり矯正用ローラ4を原点復帰
させ、濾過装置100を取り出す。以上の一連の動作に
要する時間は、20〜40秒程度である。
【0026】図4に、濾過装置100の斜視図を示す。
23a,73aは、押し締め用ローラ3の凸部31によ
り形成された凹みである。
【0027】−第2実施例− 図5は、この発明の第2実施例の説明図である。濾過装
置300は、金属製管状濾過素子1に連結用部材40お
よび封止部材7をそれぞれ接合し、前記連結用部材40
に口金部材本体302を溶接して製造されている。金属
製管状濾過素子1および封止部材7は、上記第1実施例
と同じ構成である。口金部材本体302は、ステンレス
管であり、濾液収集装置(図示省略)に接続するための
螺合部321と,フランジ部322と,溶接用管部32
3とを有している。連結用部材40は、内側に突出した
フランジ40cを有するステンレス管であり、長さ10
mm,厚さ1mm,内径30.2mmである。また、濾
過装置(300)の製造装置200は、上記第1実施例
と同じ構成である。押し締め用ローラ3,捲れ上がり矯
正用ローラ4および振れ止め6は、上記第1実施例と同
じである。
【0028】次に、図5を参照して、濾過装置300の
製造方法について説明する。まず、金属製管状濾過素子
1の端部に連結用部材40を被せ、金属製管状濾過素子
1のサポートロッド11の端部11aと連結用部材40
のフランジ40cとを溶接する(溶接部111)。次
に、シール特性を向上させるため、金属製管状濾過素子
1の外周面と連結用部材40の内周面の間にエポキシ系
接着剤50を充填する。次に、連結用部材40と口金部
材本体302とを突き合せ溶接する(溶接部324)。
次に、チャック5に口金部材本体302をチャッキング
し、金属製管状濾過素子1の他端近傍を振れ止め6で把
持する。次に、スピンドル8を駆動し、口金部材本体3
02,連結用部材40および金属製管状濾過素子1を5
0rpm〜200rpmで回転させる。次に、前記連結
用部材40の外周面に、押し締め用ローラ3および捲れ
上がり矯正用ローラ4を押し付ける。押し締め用ローラ
3の中心と,捲れ上がり矯正用ローラ4の中心と,連結
用部材40の中心とを結ぶ三角形の一種のリンク機構が
形成され、増力効果が働くため、押付力は例えば10k
g程度でよい。押し締め用ローラ3および捲れ上がり矯
正用ローラ4を押し付けていくと、連結用部材40が溝
状に凹み(40a)、連結用部材40の内周面が金属製
管状濾過素子1のウェッジワイヤ12の外周面に密着
し、摩擦力により連結用部材40の内周面と金属製管状
濾過素子1のウェッジワイヤ12の外周面とが接合す
る。一方、捲れ上がり矯正用ローラ4は、連結用部材4
0の溝状に凹むことの反作用として連結用部材40の端
部40bが捲れ上がるのを矯正する。次に、スピンドル
8の駆動を止め、押し締め用ローラ3および捲れ上がり
矯正用ローラ4を原点復帰させる。
【0029】次に、封止部材7を金属製管状濾過素子1
の他端に被せ、シール特性を向上させるため、封止部材
7の接合用筒部73の内周面と金属製管状濾過素子1の
外周面の間にエポキシ系接着剤を充填する。次に、上記
と同様にして、封止部材7の接合用筒部73の外周面に
押し締め用ローラ3および捲れ上がり矯正用ローラ4を
押し付け且つ回転させて接合用筒部73の内径を狭め、
接合用筒部73の内周面と金属製管状濾過素子1の他端
の外周面とを密着させて、両者を接合する。次に、スピ
ンドル8の駆動を止め、押し締め用ローラ3および捲れ
上がり矯正用ローラ4を原点復帰させ、濾過装置200
を取り出す。以上の一連の動作に要する時間は、20〜
40秒程度である。最後に、接合用筒部73上からTI
G(Tungsten Inert Gas)スポット溶接を施す(スポッ
ト溶接部74)。
【0030】図6に、濾過装置300の斜視図を示す。
40a,73aは、押し締め用ローラ3の凸部31によ
り形成された凹みである。74は、スポット溶接部であ
る。
【0031】−第3実施例− 図7は、この発明の第3実施例の説明図である。濾過装
置400は、金属製管状濾過素子1に連結用部材60お
よび封止部材7をそれぞれ接合し、前記連結用部材60
に別の金属製管状濾過素子1を接合することを繰り返し
て複数の金属製管状濾過素子1,1,…を連結し、最後
の金属製管状濾過素子1に口金部材2を接合して製造さ
れている。金属製管状濾過素子1,口金部材2および封
止部材7は、上記第1実施例と同じ構成である。連結部
材60は、内側に突出したフランジを有するステンレス
管であり、長さ20mm,厚さ1mm,内径30.2m
mである。この濾過装置400の製造方法は、上記第1
実施例,第2実施例と同様である。23a,60a,6
0a,73aは、押し締め用ローラの凸部により形成さ
れた凹みである。
【0032】−他の実施例− 上記第1実施例〜第3実施例では巻線型の金属製管状濾
過素子を想定したが、同様にして、金網型,金網焼結型
または金属粉末焼結型の金属製管状濾過素子に対しても
この発明を適用することが出来る。
【0033】また、上記第1実施例〜第3実施例では、
口金部材や金属製管状濾過素子を回転させ、ローラは金
属製管状部分の外周面に押し付けるだけであったが、例
えば3個のローラで金属製管状部分を挟むようにしてロ
ーラ側を回転させ、口金部材や金属製管状濾過素子を回
転させないように保持してもよい。
【0034】
【発明の効果】この発明の濾過装置の製造方法および製
造装置によれば、次の効果が得られる。 (1) 金属製管状部分の外周面にローラを押し付けながら
回転させ、金属製管状部分の内周面と金属製管状濾過素
子の端部の外周面とを密着させ、旋削は行わない。従っ
て、隙間の広い部分が生じず、濾過性能が低下すること
はない。 (2) 金属製管状濾過素子の溶接が外れるような応力がか
からないから、溶接が外れることがない。また、バイト
を用いないから、バイトの交換が不要である。また、金
属製管状濾過素子をチャッキングしないから、傷つけた
り,切削油が付着することがない。よって、歩留りが良
くなり,生産性が高くなる。 (3) 金属製管状濾過素子のタイプによる制限がない。 (4) 安価な設備で実施できるようになる。 (5) 加工速度が速いため、生産性を向上することが出来
る。 (6) 溶接や接着を併用すれば、シール性能が向上する。 (7) 2個以上のローラを用いることにより押付力をバラ
ンスさせることが出来るので、金属製管状濾過素子にか
かる外力を低減することが出来る。 (8) 少なくとも1個のローラ面に膨らみ又は凸部を設け
ることにより、押付力を集中でき、小さな力で加工でき
るようになる。 (9) 少なくとも1個のローラ面を偏平にするか又は凹部
を設けることにより、金属製管状部分の捲れ上がりを矯
正でき、仕上り品質を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の説明図である。
【図2】押し締め用ローラおよび捲れ上がり矯正用ロー
ラの説明図である。
【図3】押し締め部分の拡大図である。
【図4】第1実施例により製造した濾過装置の斜視図で
ある。
【図5】この発明の第2実施例の説明図である。
【図6】第2実施例により製造した濾過装置の斜視図で
ある。
【図7】第3実施例により製造した濾過装置の斜視図で
ある。
【図8】金属製管状濾過素子と連結部材と口金部材本体
の従来の接合状態を示す断面図である。
【図9】電子ビーム溶接による従来の接合方法を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 金属製管状濾過素子 2 口金部材 3 押し締め用ローラ 4 捲れ上がり矯正用ローラ 5 チャック 6 振れ止め 7 封止部材 8 スピンドル 9 保持具 11 サポートロッド 12 ウェッジワイヤ 13 隙間 14 接点 21 螺合部 22 フランジ部 23 接合用管部 31 凸部 40,720 連結用部材 73 接合用筒部 91 タレット 100,300,400 濾過装置 200 濾過装置の製造装置 302,710 口金部材本体

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一部に金属製管状部分を持つ
    部材の前記金属製管状部分を金属製管状濾過素子の端部
    に被せ、前記金属製管状部分の外周面にローラを押し付
    けながら相対回転させて前記金属製管状部分の内径を狭
    め、前記金属製管状部分の内周面と前記金属製管状濾過
    素子の端部の外周面とを密着させて、両者を接合するこ
    とを特徴とする濾過装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の濾過装置の製造方法に
    おいて、前記部材が、口金部材または封止部材または連
    結用部材のいずれかの部材であることを特徴とする濾過
    装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の濾過装
    置の製造方法において、前記金属製管状濾過素子が、巻
    線型または金網型または金網焼結型または金属粉末焼結
    型のいずれかの金属製管状濾過素子であることを特徴と
    する濾過装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の濾過装置の製造方法において、溶接および/または接
    着を併用して、前記金属製管状部分の内周面と前記金属
    製管状濾過素子の端部の外周面とを接合することを特徴
    とする濾過装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 金属製の管状の連結用部材を金属製管状
    濾過素子の端部に被せ、次に両者の一部を溶接して一体
    化し、次に前記連結用部材に口金部材本体を溶接して一
    体化し、前記口金部材本体を把持して回転させ、回転し
    ている前記連結用部材の外周面にローラを押し付けて前
    記連結用部材の内径を狭め、前記連結用部材の内周面と
    前記金属製管状濾過素子の端部の外周面とを密着させる
    ことを特徴とする濾過装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
    の濾過装置の製造方法において、前記ローラは2個以上
    であり、少なくとも1個のローラ面には膨らみ又は凸部
    を設けてあることを特徴とする濾過装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 少なくとも一部に金属製管状部分を持つ
    部材の前記金属製管状部分を金属製管状濾過素子の端部
    に被せた状態で両者を回転させる回転手段と、ローラ面
    に膨らみ又は凸部を有する少なくとも1個のローラを含
    む2個以上のローラと、回転している前記金属製管状部
    分の外周面に前記ローラを押し付けるローラ押付手段と
    を具備したことを特徴とする濾過装置の製造装置。
  8. 【請求項8】 少なくとも一部に金属製管状部分を持つ
    部材の前記金属製管状部分を金属製管状濾過素子の端部
    に被せた状態で両者を保持する保持手段と、ローラ面に
    膨らみ又は凸部を有する少なくとも1個のローラを含む
    2個以上のローラと、前記金属製管状部分の外周面に前
    記ローラを押し付け且つ回転させるローラ押付回転手段
    とを具備したことを特徴とする濾過装置の製造装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100985968B1 (ko) * 2010-06-24 2010-10-06 주식회사 엠티에스 냉동공조시스템용 오일분리기의 성형장치
JP2014104462A (ja) * 2012-11-27 2014-06-09 Nippon Seisen Co Ltd 高純度ガス用の金属製筒状濾過体
JP2020142222A (ja) * 2019-03-08 2020-09-10 富士フィルター工業株式会社 金属成形体、及びその製造方法

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