JPH0826670A - 移動式クレーン用フック位置算出装置に用いられる算出誤差警報装置 - Google Patents

移動式クレーン用フック位置算出装置に用いられる算出誤差警報装置

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JPH0826670A
JPH0826670A JP6182886A JP18288694A JPH0826670A JP H0826670 A JPH0826670 A JP H0826670A JP 6182886 A JP6182886 A JP 6182886A JP 18288694 A JP18288694 A JP 18288694A JP H0826670 A JPH0826670 A JP H0826670A
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JP
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hook
boom
unit
calculation
hook position
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JP6182886A
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English (en)
Inventor
Toshihisa Aoki
俊久 青木
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Tadano Ltd
Original Assignee
Tadano Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、移動式クレーンのフック位置検出
装置に用いられる算出誤差警報装置に関するもので、移
動式クレーンのウインチのロープ「乱巻状態」、フック
位置検出装置の故障等により、フック位置算出装置の算
出結果たるフック7 の吊下距離が、実際の吊下距離から
大幅にずれた(狂った)時にこれを警報するためのもの
である。 【構成】フック7を特定吊下距離にした状態のもとでフ
ック位置算出装置が算出出力する吊下距離対応値または
地上高さ対応値を記憶した記憶手段13、警報器14、
その作動時に前記フック位置算出装置の算出出力と前記
記憶手段13の出力を比較し両者間に所定以上のずれが
あると前記警報器14へ警報信号を出力する比較手段1
5、および、前記比較手段15を作動させるための作動
信号発生手段16とから構成したことを特徴とする移動
式クレーン用フック位置算出装置に用いられる算出誤差
警報装置12。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動式クレーンのフッ
ク位置算出装置に用いられる算出誤差警報装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】移動式クレーンは、図3に示す如く、車
両1上に旋回台2を旋回自在に搭載しこの旋回台2に伸
縮ブーム3を起伏自在に取り付けている。そして伸縮ブ
ーム3の基端側である旋回台2または伸縮ブーム3基端
部に配置したウインチ4のドラム4aに巻回したロープ
5を伸縮ブーム3の先端部のブーム先端滑車6を経て引
き出し当該ロープ5で以て伸縮ブーム3の先端部からフ
ック7を吊下している。この種の移動式クレーンには、
伸縮ブーム3先端部からのフック7の吊下距離Xを求め
るため、あるいはフック7の地上高さHを求めるための
フック位置算出装置が取り付けられている。
【0003】従来のフック位置算出装置を図4および図
5に基づいて説明する。図4は、伸縮ブーム3の先端部
からのフック7の吊下距離Xを求めるためのフック位置
算出装置を示している。図において8は、ウインチ4の
ドラム4aに取り付けられ当該ドラム4aの検出回転量
Nの信号を出力するドラム回転検出器である。9は、伸
縮ブーム3に取り付けられ当該伸縮ブーム3の検出ブー
ム長Lを出力するブーム長検出器である。10は、ドラム
回転検出器8およびブーム長検出器9からの信号を受け
取り、伸縮ブーム3の先端部に対するフック7の吊下距
離Xを算出する演算部である。
【0004】演算部10は、ドラムの回転量Nとブーム長
Lの関数として吊下距離Xを算出するものであるが、そ
の算出の過程を具体的に説明すると次の如くである。 1) ドラム回転検出器8からの検出回転量Nに基づ
き、ドラム4aからのロープ5の繰り出し量Sを算出す
る。 2) 算出した繰り出し量Sから、ブーム長検出器9か
らの検出ブーム長Lを差引いて、伸縮ブーム先端部から
のロープ5の延出量を求める。 3) 上記(2)で求めた延出量を、フック7へのロー
プ掛け数nで除し、吊下距離Xを求める。 尚、上記の演算過程において用いられるロープ掛け数n
その他の定数は、演算部10に記憶等されている。
【0005】ドラム回転検出器8およびブーム長検出器
9からの検出回転量Nおよび検出ブーム長Lの関数とし
て上記の如くフック7の吊下距離Xを求めることは既に
公知のことである。演算部10で求めたフック位置として
の吊下距離Xは、これを移動式クレーンの運転室に配置
した適宜の表示器に表示してブーム先端部に対するフッ
ク7の移動を監視するために用いられるか、あるいは伸
縮ブーム3の伸縮駆動時に常にフック7の吊下距離が変
化しないように伸縮ブーム3の伸縮駆動に隷属してウイ
ンチ4を駆動制御する(この様な制御は、フック吊下距
離一定制御として公知である)ための実際吊下距離信号
として利用される。
【0006】図5は、フック7の地上高さを求めるため
のフック位置算出装置を示している。図において8、
9、および10は、図4のものと同様の、ドラム回転検出
器、ブーム長検出器、および演算部である。11は、伸縮
ブーム3の起仰角度Θを検出するブーム起仰角度検出器
である。ブーム起仰角度検出器11の検出信号も前記演算
部10に入力されている。演算部10は、各検出器8,9,
および11からの信号N,L,およびΘを受け取り、フッ
ク7の地上高さHをこれら信号N,LおよびΘの関数と
して算出するようにしている。
【0007】演算部10におけるフック7の地上高さHの
算出を具体的に説明すると次の如くである。 1) ドラム回転検出器8からの検出回転量Nに基づ
き、ドラム4aからのロープ5の繰り出し量Sを算出す
る。 2) 算出した繰り出し量Sから、ブーム長検出器9か
らの検出ブーム長Lを差引いて、伸縮ブーム先端部から
のロープ5の延出量を求める。 3) 上記(2)で求めた延出量を、フック7へのロー
プ掛け数nで除し、吊下距離Xを求める。 4) ブーム長検出器9からの検出ブーム長Lとブーム
起仰角度検出器11からの検出ブーム起仰角度Θを用いて
ブーム先端部地上高さhを求める。算出式は次の如くな
される。 h=LsinΘ+t (但しtは、伸縮ブーム3の起伏支点の地上高さ。) 5) 上記(4)で求めたブーム先端部地上高さhから
上記(3)で求めた吊下距離を差し引いて、フック7の
地上高さHを算出する。 尚、上記の演算過程において用いられるロープ掛け数n
および伸縮ブーム3の起伏支点の地上高さt等の定数
は、演算部10に記憶されている。
【0008】ドラム回転検出器8、ブーム長検出器9、
およびブーム起仰角度検出器11からの信号N,Lおよび
Θの関数として上記の如くフック7の地上高さHを求め
ることは既に公知のことである。演算部10で求めたフッ
ク位置としての地上高さHは、これを移動式クレーンの
運転室に配置した適宜の表示器に表示してブーム先端に
対するフック7の移動を監視するために用いられるか、
あるいは伸縮ブーム3の稼働姿勢が変化(ブーム長Lお
よびブーム起仰角度Θの変化)しても常にフック7の地
上高さが変化しないように伸縮ブーム3の稼働姿勢の変
化に隷属してウインチ4を駆動制御する(この様な制御
は、フック水平移動制御として公知である)ための実際
地上高さ信号として利用される。
【0009】この種の移動式クレーンのフック位置算出
装置は、それが図4に示す如きフック7の吊下距離Xを
算出するものは勿論、図5に示す如きフック7の地上高
さHを算出するものにおいても、使用中に生じるドラム
回転検出器8またはブーム長検出器9の取り付け位置の
ずれに基づく算出結果の誤差を修正するため、所謂「零
調」と称する調整作業を頻繁に行っている。この調整作
業は、次の如く行っている。即ち、フック7の吊下距離
Xまたは地上高さHを実測し、演算部10が算出出力す
る吊下距離または地上高さが、この実測に係る吊下距離
Xまたは地上高さHに合致するよう補正するのである。
「零調」の具体的な一例は、演算部10の算出結果たる
吊下距離Xまたは地上高さHに誤差成分を加減し、その
結果が実際の吊下距離または地上高さとなるようにして
いるのである。このような「零調」は、周知のものであ
るので図4および図5では省略している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のフック位置算出
装置にあっては、「零調」を頻繁に行うことによって、
フック7の吊下距離Xまたは地上高さHを精度よく算出
出力することができるのであるが、ウインチ4のドラム
4aにロープ5が乱雑に巻き取られている場合(以下単
に「乱巻状態」という)、ドラム回転検出器8が故障し
た場合、またはブーム長検出器9が故障した場合には、
例え「零調」をしても「零調」時点での精度は確保され
るもののその後移動式クレーンを駆動してフック位置を
変更した場合の精度は全くあてにならないものとなる。
このため、「乱巻状態」、ドラム回転検出器8の故障、
またはブーム長検出器9の故障を知らずに、フック位置
算出装置の算出する誤った吊下距離および地上高さを信
じてクレーン作業をする危険性があった。
【0011】本発明の目的は、「乱巻状態」、ドラム回
転検出器8の故障、ブーム長検出器9の故障等によりフ
ック位置算出装置の算出誤差が大幅にずれた場合にこれ
をオペレータに警報することができるフック位置算出装
置に用いられる算出誤差警報装置を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の (1)フック7の吊下距離Xを算出するフック位置算出
装置に用いられる算出誤差警報装置は、次の如く構成す
る。ウインチを伸縮ブームの基端側に配置し、このウイ
ンチのドラムに巻回したロープを伸縮ブームの先端部の
ブーム先端滑車を経て引き出し当該ロープで以て伸縮ブ
ームの先端部からフックを吊下してなる移動式クレーン
に用いられるフック位置算出装置、特に、前記ドラムに
取り付けられたドラム回転検出器からの検出回転量と、
伸縮ブームのブーム長検出器からの検出ブーム長とを、
演算部に入力し、演算部において伸縮ブームの先端部に
対するフックの吊下距離をドラム回転量およびブーム長
の関数として算出出力するよう構成してなるフック位置
算出装置に用いられる算出誤差警報装置であって、前記
フックを特定吊下距離にした状態のもとで前記演算部が
算出出力する吊下距離対応値を記憶した記憶手段、警報
器、その作動時に前記演算部の出力と前記記憶手段の出
力を比較し両者間に所定以上のずれがあると前記警報器
へ警報信号を出力する比較手段、および、前記比較手段
を作動させるための作動信号発生手段とから構成したこ
とを特徴とする移動式クレーン用フック位置算出装置に
用いられる算出誤差警報装置。
【0013】(2)フック7の地上高さHを算出するフ
ック位置算出装置に用いられる算出誤差警報装置は、次
の如く構成する。ウインチを伸縮ブームの基端側に配置
し、このウインチのドラムに巻回したロープを伸縮ブー
ムの先端部のブーム先端滑車を経て引き出し当該ロープ
で以て伸縮ブームの先端部からフックを吊下してなる移
動式クレーンに用いられるフック位置算出装置、特に、
前記ドラムに取り付けられたドラム回転検出器からの検
出回転量と、伸縮ブームのブーム長検出器からの検出ブ
ーム長と、伸縮ブームのブーム起伏角度検出器からのブ
ーム起伏角度とを、演算部に入力し、演算部においてフ
ックの地上高さをドラム回転量、ブーム長、および起伏
角度の関数として算出出力するよう構成してなるフック
位置算出装置に用いられる算出誤差警報装置であって、
前記フックを特定地上高さにした状態のもとで前記演算
部が算出出力する地上高さ対応値を記憶した記憶手段、
警報器、その作動時に前記演算部の出力と前記記憶手段
の出力を比較し両者間に所定以上のずれがあると前記警
報器へ警報信号を出力する比較手段、および、前記比較
手段を作動させるための作動信号発生手段とから構成し
たことを特徴とする移動式クレーン用フック位置算出装
置に用いられる算出誤差警報装置。
【0014】
【作用】上記の構成の如く構成したフック位置算出装置
に用いられる算出誤差警報装置は、記憶手段に記憶した
記憶値、即ち、「乱巻状態」、ドラム回転検出器8の故
障、ブーム長検出器9の故障等が発生していない状態に
フック位置算出装置が算出出力する地上高さ対応値が、
大幅にずれた場合に警報器を作動させることができるも
のであるから、オペレータはこの警報により、ウインチ
の「乱巻状態」、ドラム回転検出器8の故障、ブーム長
検出器9の故障等を的確に認識でき、修理等の対策を講
じることができるのである。
【0015】
【実施例】以下本発明の移動式クレーンのフック位置算
出装置に用いられる算出誤差警報装置の実施例を、図1
および図2に基づいて説明する。
【0016】図1は、フックの吊下距離Xを算出するフ
ック位置算出装置に用いられる算出誤差警報装置の説明
図である。フック位置算出装置としては図4で説明した
ものと同様であるので以下の説明においては、図4で用
いた符号は同義のものとしてそのまま援用するものとす
る。
【0017】図1は、伸縮ブーム3先端部からのフック
7の吊下距離Xを求めるためのフック位置算出装置(上
記図4に示したもの)の算出誤差警報装置の説明図であ
る。図1において、12は算出誤差警報装置を示し、こ
の算出誤差警報装置12は、記憶手段13、警報器1
4、比較手段15、および比較手段15を作動させるた
めの作動信号発生手段16とから構成している。
【0018】前記記憶手段13は、フック7を特定の吊
下距離(以下特定吊下距離という)Xsにした状態のも
とで、フック位置算出装置の演算部10が算出出力する
吊下距離対応値Xs(特定吊下距離Xsの関数である
が、ここでは便宜上Xsとして説明する)を記憶してい
る。この吊下距離対応値Xsは、「乱巻状態」でない状
態即ちロープ5がドラム4aに整列状態で巻き取られて
いる状態、ドラム回転検出器8が正常な状態、並びにブ
ーム長検出器9の正常な状態の下で、フック位置算出装
置の演算部10が算出出力する吊下距離対応値である。
【0019】前記比較手段15は、作動時にフック位置
算出装置の演算部10の算出出力Xと、前記記憶手段1
3が記憶した特定吊下距離対応値Xsとを比較し、両者
間に所定以上のずれがあると前記警報器14へ当該警報
器14を作動させるための警報信号を出力するよう構成
している。作動状態にある比較手段15に警報信号を出
力させる上記両者間のずれは、「乱巻状態」、ドラム回
転検出器8の故障、ブーム長検出器9の故障の際に生ず
るずれに対応する値に設定されている。
【0020】前記作動信号発生手段16は、前記比較手
段15を作動させるための作動信号を発生するためのも
のであって、伸縮ブーム3の先端部に対するフック7の
吊下距離が巻過距離(数十センチ内外)になったことを
検出するスイッチで構成しても良く、また、クレーンオ
ペレータが任意に操作することの出来る押ボタンスイッ
チ等で構成しても良い。
【0021】前者の場合、作動信号発生手段16を構成
するスイッチは、移動式クレーンに装備が義務付けられ
ている巻過警報装置(フック7の吊下距離が巻過状態に
なったことを検出して警報を発するもの)に用いられて
いる巻過検出器を兼用すればよく、この場合、記憶手段
13に記憶している特定吊下距離対応値Xsは、巻過警
報装置の巻過検出器の検出時におけるフック7の吊下距
離に対応する値としている。
【0022】また、後者の場合、即ち作動信号発生手段
16を押しボタンスイッチで構成した場合には、記憶手
段13に記憶している特定吊下距離対応値Xsは、伸縮
ブーム3を、当該伸縮ブーム3の先端部の地上高さが予
め定められた特定の値となるような稼働姿勢とした状態
で、フック7を地面に接するまで巻き下げた時の吊下距
離に対応する値としている。
【0023】次に図1に示したフック位置算出装置に用
いられる算出誤差警報装置12の作用について説明す
る。フック位置算出装置の算出結果に係る吊下距離Xs
は、「乱巻状態」、ドラム回転検出器8の故障、あるい
はブーム長検出器9の故障等の際、実際の吊下距離との
間に大幅なずれが生じる。従って、フック7を特定吊下
距離Xsにした状態でそのような大幅なずれを検出して
警報することにより、「乱巻状態」、ドラム回転検出器
8の故障、あるいはブーム長検出器9の故障等を知るこ
とができる。
【0024】上記図1の算出誤差警報装置12により
「乱巻状態」、ドラム回転検出器8の故障、あるいはブ
ーム長検出器9の故障等を警報しようとする場合は、ま
ず、移動式クレーンを駆動してフック7を特定吊下距離
Xsにする。作動信号発生手段16が巻過警報装置の巻
過検出器で構成している場合には、ウインチ4を巻き上
げ駆動して巻過警報装置が作動する巻過状態すること
で、フック7を特定吊下状態Xsにすることができる。
また、作動信号発生手段16が手動スイッチにより構成
されている場合には、伸縮ブーム3の先端部の地上高さ
が予め定められた特定の値となるような伸縮ブーム3の
稼働姿勢とする。そのような稼働姿勢は、伸縮ブーム3
の長さと起伏角度の組合せで無数に存在するがその内の
任意の稼働姿勢とする。その上で、フック7を地面に接
するまで巻き下げることで、フック7を特定の吊下距離
Xsにすることができる。
【0025】このようにして、フック7を特定吊下状態
Xsにした状態で、作動信号発生手段16からの作動信
号を比較手段15に入力する。作動信号発生手段16が
巻過警報装置の巻過検出器で構成している場合には、フ
ック7を特定吊下距離Xsにすることで作動信号が自動
的に比較手段15に入力される。また、作動信号発生手
段16が手動スイッチで構成されている場合には、フッ
ク7を特定吊下距離Xsにした状態で当該手動スイッチ
を操作することで、作動信号を比較手段15に入力す
る。
【0026】比較手段15には、記憶手段13の記憶に
係る特定吊下距離対応値Xsおよびフック位置検出装置
の算出に係る吊下距離対応値が入力されているのである
が、この比較手段15は前記作動信号発生手段16から
の作動信号が入力されると、受け取りに係る両信号を比
較し、これら両信号間に所定以上の大幅なずれがあると
警報器14を作動させるための警報信号を出力するので
ある。
【0027】従って、警報器14が作動により、「乱巻
状態」、ドラム回転検出器8の故障、あるいはブーム長
検出器9の故障等を知ることができるのである。これに
より適宜の対策(「乱巻状態」の補正、故障等の修理)
を講じることができるのである。
【0028】次ぎにフックの地上高さHを算出するフッ
ク位置算出装置に用いられる算出誤差警報装置の実施例
を図2に基づいて説明する。フック位置算出装置として
は図5で説明したものと同様であるので以下の説明にお
いては、図5で用いた符号は同義のものとしてそのまま
援用するものとする。
【0029】図2は、伸縮ブーム3先端部から吊下され
たフック7の地上高さHを求めるためのフック位置算出
装置(上記図5に示したもの)の算出誤差警報装置の説
明図である。図2において、12は算出誤差警報装置を
示し、この算出誤差警報装置12は、記憶手段13、警
報器14、比較手段15、および比較手段15を作動さ
せるための作動信号発生手段16とから構成している。
【0030】前記記憶手段13は、フック7を特定の地
上高さ(以下特定地上高さという)Hsにした状態のも
とで、フック位置算出装置の演算部10が算出出力する
地上高さ対応値Hs(特定地上高さHsの関数である
が、ここでは便宜上Hsとして説明する)を記憶してい
る。この地上高さ対応値Hsは、「乱巻状態」でない状
態即ちロープ5がドラム4aに整列状態で巻き取られて
いる状態、ドラム回転検出器8が正常な状態、並びにブ
ーム長検出器9の正常な状態の下で、フック位置算出装
置の演算部10が算出出力する地上高さ対応値である。
【0031】前記比較手段15は、作動時にフック位置
算出装置の演算部10の算出出力Hと、前記記憶手段1
3が記憶した特定地上高さ対応値Hsとを比較し、両者
間に所定以上のずれがあると前記警報器14へ当該警報
器14を作動させるための警報信号を出力するよう構成
している。作動状態にある比較手段15に警報信号を出
力させる上記両者間のずれは、「乱巻状態」、ドラム回
転検出器8の故障、あるいはブーム長検出器9の故障の
際に生ずるずれに対応する値に設定されている。
【0032】前記作動信号発生手段16は、例えば、ク
レーンオペレータが任意に操作することの出来る押ボタ
ンスイッチ等で構成している。
【0033】前記記憶手段13に記憶している特定地上
高さ対応値Hsは、フック7を特定の地上高さHにした
時の値としている。
【0034】次に図2に示したフック位置算出装置に用
いられる算出誤差警報装置12の作用について説明す
る。フック位置算出装置の算出結果に係る地上高さHs
は、「乱巻状態」、ドラム回転検出器8の故障、あるい
はブーム長検出器9の故障等の際、実際の地上高さHs
間に大幅なずれが生じる。従って、フック7を特定地上
高さHsにした状態でそのような大幅なずれを検出して
警報することにより、「乱巻状態」、ドラム回転検出器
8の故障、あるいはブーム長検出器9の故障等を知るこ
とができる。
【0035】上記図2の算出誤差警報装置12により
「乱巻状態」、ドラム回転検出器8の故障、あるいはブ
ーム長検出器9の故障等を警報しようとする場合は、ま
ず、移動式クレーンを駆動してフック7を特定地上高さ
Hsにする。
【0036】このようにして、フック7を特定地上高さ
Hsにした状態で、作動信号発生手段16からの作動信
号を比較手段15に入力する。
【0037】比較手段15には、記憶手段13の記憶に
係る特定地上高さ対応値Hsおよびフック位置検出装置
の算出に係る地上高さHが入力されているのであるが、
この比較手段15は前記作動信号発生手段16からの作
動信号が入力されると、受け取りに係る両信号を比較
し、これら両信号間に所定以上の大幅なずれがあると警
報器14を作動させるための警報信号を出力するのであ
る。
【0038】従って、警報器14が作動により、「乱巻
状態」、ドラム回転検出器8の故障、あるいはブーム長
検出器9の故障等を知ることができるのである。これに
より適宜の対策(「乱巻状態」の補正、故障等の修理)
を講じることができるのである。
【0039】
【発明の効果】以上の如く構成し作用する本発明の移動
式クレーンのフック位置算出装置に用いられる算出誤差
警報装置は、フック7を特定の吊下距離または特定の地
上高さにして作動信号発生手段16から作動信号を出力
させることで、「乱巻状態」、ドラム回転検出器8の故
障、あるいはブーム長検出器9の故障等をオペレータに
警報することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の移動式クレーンのフック位置算出装置
に用いられる算出誤差警報装置の一実施例の説明図であ
る。
【図2】本発明の移動式クレーンのフック位置算出装置
に用いられる算出誤差警報装置の他の実施例の説明図で
ある。
【図3】移動式クレーンの説明図である。
【図4】本発明の算出誤差警報装置が適用される移動式
クレーンのフック位置算出装置の一例を示す説明図であ
る。
【図5】本発明の算出誤差警報装置が適用される移動式
クレーンのフック位置算出装置の他の例を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 車両 2 旋回台 3 伸縮ブーム 4 ウインチ 4a ドラム 5 ロープ 6 ブーム先端滑車 7 フック 8 ドラム回転検出器 9 ブーム長検出器 10 演算部 11 ブーム起仰角度検出器 12 算出誤差警報装置、 13 記憶手段、 14 警報器、 15 比較手段、 16 作動信号発生手段、

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウインチを伸縮ブームの基端側に配置
    し、このウインチのドラムに巻回したロープを伸縮ブー
    ムの先端部のブーム先端滑車を経て引き出し当該ロープ
    で以て伸縮ブームの先端部からフックを吊下してなる移
    動式クレーンに用いられるフック位置算出装置、特に、
    前記ドラムに取り付けられたドラム回転検出器からの検
    出回転量と、伸縮ブームのブーム長検出器からの検出ブ
    ーム長とを、演算部に入力し、演算部において伸縮ブー
    ムの先端部に対するフックの吊下距離をドラム回転量お
    よびブーム長の関数として算出出力するよう構成してな
    るフック位置算出装置に用いられる算出誤差警報装置で
    あって、 前記フックを特定吊下距離にした状態のもとで前記演算
    部が算出出力する吊下距離対応値を記憶した記憶手段、
    警報器、その作動時に前記演算部の出力と前記記憶手段
    の出力を比較し両者間に所定以上のずれがあると前記警
    報器へ警報信号を出力する比較手段、および、前記比較
    手段を作動させるための作動信号発生手段とから構成し
    たことを特徴とする移動式クレーン用フック位置算出装
    置に用いられる算出誤差警報装置。
  2. 【請求項2】 ウインチを伸縮ブームの基端側に配置
    し、このウインチのドラムに巻回したロープを伸縮ブー
    ムの先端部のブーム先端滑車を経て引き出し当該ロープ
    で以て伸縮ブームの先端部からフックを吊下してなる移
    動式クレーンに用いられるフック位置算出装置、特に、
    前記ドラムに取り付けられたドラム回転検出器からの検
    出回転量と、伸縮ブームのブーム長検出器からの検出ブ
    ーム長と、伸縮ブームのブーム起伏角度検出器からのブ
    ーム起伏角度とを、演算部に入力し、演算部においてフ
    ックの地上高さをドラム回転量、ブーム長、および起伏
    角度の関数として算出出力するよう構成してなるフック
    位置算出装置に用いられる算出誤差警報装置であって、 前記フックを特定地上高さにした状態のもとで前記演算
    部が算出出力する地上高さ対応値を記憶した記憶手段、
    警報器、その作動時に前記演算部の出力と前記記憶手段
    の出力を比較し両者間に所定以上のずれがあると前記警
    報器へ警報信号を出力する比較手段、および、前記比較
    手段を作動させるための作動信号発生手段とから構成し
    たことを特徴とする移動式クレーン用フック位置算出装
    置に用いられる算出誤差警報装置。
JP6182886A 1994-07-11 1994-07-11 移動式クレーン用フック位置算出装置に用いられる算出誤差警報装置 Pending JPH0826670A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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