JPH0826671A - 移動式クレーン用フック地上高さ算出装置に用いられる算出誤差警報装置 - Google Patents
移動式クレーン用フック地上高さ算出装置に用いられる算出誤差警報装置Info
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- JPH0826671A JPH0826671A JP18401394A JP18401394A JPH0826671A JP H0826671 A JPH0826671 A JP H0826671A JP 18401394 A JP18401394 A JP 18401394A JP 18401394 A JP18401394 A JP 18401394A JP H0826671 A JPH0826671 A JP H0826671A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、移動式クレーン用フック地上高さ
算出装置に用いられる算出誤差警報装置に関するもの
で、移動式クレーンのウインチ４のロープ５の「乱巻状
態」、およびフック地上高さ算出装置の各検出器８、
９、11の故障により、フック地上高さ算出装置の算出結
果たるフック地上高さＨが、実際のフック地上高さに対
して大幅にずれた（狂った）時これを警報しようとする
ものである。 【構成】 クレーンオペレータにより操作されて作動信
号を出力する作動信号出力手段12、警報手段13、およ
び、前記作動信号出力手段12からの作動信号、前記演算
部の演算過程で得られるフックの吊下距離Ｘおよび伸縮
ブーム先端部の地上高さｈを受け取って演算する比較手
段14で以て構成すると共に、前記比較手段14は、作動信
号出力手段12からの作動信号を受け取った時に、受け取
りに係るフック７の吊下距離Ｘと伸縮ブーム先端部の地
上高さｈとを比較し両者間に所定以上のずれがあると前
記警報手段13へ警報信号を出力するよう構成した。
算出装置に用いられる算出誤差警報装置に関するもの
で、移動式クレーンのウインチ４のロープ５の「乱巻状
態」、およびフック地上高さ算出装置の各検出器８、
９、11の故障により、フック地上高さ算出装置の算出結
果たるフック地上高さＨが、実際のフック地上高さに対
して大幅にずれた（狂った）時これを警報しようとする
ものである。 【構成】 クレーンオペレータにより操作されて作動信
号を出力する作動信号出力手段12、警報手段13、およ
び、前記作動信号出力手段12からの作動信号、前記演算
部の演算過程で得られるフックの吊下距離Ｘおよび伸縮
ブーム先端部の地上高さｈを受け取って演算する比較手
段14で以て構成すると共に、前記比較手段14は、作動信
号出力手段12からの作動信号を受け取った時に、受け取
りに係るフック７の吊下距離Ｘと伸縮ブーム先端部の地
上高さｈとを比較し両者間に所定以上のずれがあると前
記警報手段13へ警報信号を出力するよう構成した。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、移動式クレーン用フッ
ク地上高さ算出装置に用いられる算出誤差警報装置に関
するものである。
ク地上高さ算出装置に用いられる算出誤差警報装置に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】移動式クレーンは、図２に示す如く、車
両１上に旋回台２を旋回自在に搭載しこの旋回台２に伸
縮ブーム３を起伏自在に取り付けている。そして伸縮ブ
ーム３の基端側である旋回台２または伸縮ブーム３基端
部に配置したウインチ４のドラム４ａに巻回したロープ
５を伸縮ブーム３の先端部のブーム先端滑車６を経て引
き出し当該ロープ５で以て伸縮ブーム３の先端部からフ
ック７を吊下している。この種の移動式クレーンには、
フック７の地上高さＨを求めるためのフック地上高さ算
出装置が取り付けられている。
両１上に旋回台２を旋回自在に搭載しこの旋回台２に伸
縮ブーム３を起伏自在に取り付けている。そして伸縮ブ
ーム３の基端側である旋回台２または伸縮ブーム３基端
部に配置したウインチ４のドラム４ａに巻回したロープ
５を伸縮ブーム３の先端部のブーム先端滑車６を経て引
き出し当該ロープ５で以て伸縮ブーム３の先端部からフ
ック７を吊下している。この種の移動式クレーンには、
フック７の地上高さＨを求めるためのフック地上高さ算
出装置が取り付けられている。
【０００３】図３は、フック７の地上高さＨを求めるた
めのフック地上高さ算出装置を示している。図において
８は、ウインチ４のドラム４ａに取り付けられ当該ドラ
ム４ａの検出回転量Ｎの信号を出力するドラム回転検出
器である。９は、伸縮ブーム３に取り付けられ当該伸縮
ブーム３の検出ブーム長Ｌの信号を出力するブーム長検
出器である。11は、伸縮ブーム３の検出起仰角度Θの信
号を出力するブーム起仰角度検出器である。10は、前記
各検出器８，９，および11からの信号Ｎ，Ｌ，およびΘ
を受け取り、フック７の地上高さＨをこれら信号Ｎ，Ｌ
およびΘの関数として算出するようにしている。
めのフック地上高さ算出装置を示している。図において
８は、ウインチ４のドラム４ａに取り付けられ当該ドラ
ム４ａの検出回転量Ｎの信号を出力するドラム回転検出
器である。９は、伸縮ブーム３に取り付けられ当該伸縮
ブーム３の検出ブーム長Ｌの信号を出力するブーム長検
出器である。11は、伸縮ブーム３の検出起仰角度Θの信
号を出力するブーム起仰角度検出器である。10は、前記
各検出器８，９，および11からの信号Ｎ，Ｌ，およびΘ
を受け取り、フック７の地上高さＨをこれら信号Ｎ，Ｌ
およびΘの関数として算出するようにしている。
【０００４】演算部10におけるフック７の地上高さＨの
算出を具体的に説明すると次の如くである。 １） ドラム回転検出器８からの検出回転量Ｎに基づ
き、ドラム４ａからのロープ５の繰り出し量Ｓを算出す
る。 ２） 算出した繰り出し量Ｓから、ブーム長検出器９か
らの検出ブーム長Ｌを差引いて、伸縮ブーム先端部から
のロープ５の延出量を求める。 ３） 上記２）で求めた延出量を、フック７へのロープ
掛け数ｎで除し、吊下距離Ｘを求める。 ４） ブーム長検出器９からの検出ブーム長Ｌとブーム
起仰角度検出器11からの検出ブーム起仰角度Θを用いて
ブーム先端部地上高さｈを求める。算出式は次の如くな
される。 ｈ＝ＬｓｉｎΘ＋ｔ （但しｔは、伸縮ブーム３の起伏支点の地上高さ。） ５） 上記４）で求めたブーム先端部地上高さｈから上
記３）で求めた吊下距離Ｘを差し引いて、フック７の地
上高さＨを算出する。 尚、上記の演算過程において用いられるロープ掛け数ｎ
および伸縮ブーム３の起伏支点の地上高さｔ等の定数
は、演算部10に記憶されている。
算出を具体的に説明すると次の如くである。 １） ドラム回転検出器８からの検出回転量Ｎに基づ
き、ドラム４ａからのロープ５の繰り出し量Ｓを算出す
る。 ２） 算出した繰り出し量Ｓから、ブーム長検出器９か
らの検出ブーム長Ｌを差引いて、伸縮ブーム先端部から
のロープ５の延出量を求める。 ３） 上記２）で求めた延出量を、フック７へのロープ
掛け数ｎで除し、吊下距離Ｘを求める。 ４） ブーム長検出器９からの検出ブーム長Ｌとブーム
起仰角度検出器11からの検出ブーム起仰角度Θを用いて
ブーム先端部地上高さｈを求める。算出式は次の如くな
される。 ｈ＝ＬｓｉｎΘ＋ｔ （但しｔは、伸縮ブーム３の起伏支点の地上高さ。） ５） 上記４）で求めたブーム先端部地上高さｈから上
記３）で求めた吊下距離Ｘを差し引いて、フック７の地
上高さＨを算出する。 尚、上記の演算過程において用いられるロープ掛け数ｎ
および伸縮ブーム３の起伏支点の地上高さｔ等の定数
は、演算部10に記憶されている。
【０００５】ドラム回転検出器８、ブーム長検出器９、
およびブーム起仰角度検出器11からの信号Ｎ，Ｌおよび
Θの関数として上記の如くフック７の地上高さＨを求め
ることは既に公知のことである。演算部10で求めたフッ
ク位置としての地上高さＨは、これを移動式クレーンの
運転室に配置した適宜の表示器に表示してブーム先端に
対するフック７の移動を監視するために用いられるか、
あるいは伸縮ブーム３の稼働姿勢（ブーム長Ｌおよびブ
ーム起仰角度Θ）が変化しても常にフック７の地上高さ
が変化しないように伸縮ブーム３の稼働姿勢の変化に隷
属してウインチ４を駆動制御する（この様な制御は、フ
ック水平移動制御として公知である）ための実際地上高
さ信号として利用される。
およびブーム起仰角度検出器11からの信号Ｎ，Ｌおよび
Θの関数として上記の如くフック７の地上高さＨを求め
ることは既に公知のことである。演算部10で求めたフッ
ク位置としての地上高さＨは、これを移動式クレーンの
運転室に配置した適宜の表示器に表示してブーム先端に
対するフック７の移動を監視するために用いられるか、
あるいは伸縮ブーム３の稼働姿勢（ブーム長Ｌおよびブ
ーム起仰角度Θ）が変化しても常にフック７の地上高さ
が変化しないように伸縮ブーム３の稼働姿勢の変化に隷
属してウインチ４を駆動制御する（この様な制御は、フ
ック水平移動制御として公知である）ための実際地上高
さ信号として利用される。
【０００６】このような移動式クレーン用フック地上高
さ算出装置は、その算出結果の誤差を修正するため、所
謂「零調」と称する調整作業を頻繁に行っている。この
調整作業は、次の如く行っている。即ち、フック７地上
高さを実測し、演算部１０が算出出力する地上高さＨ
が、この実測に係る地上高さに合致するよう補正するの
である。「零調」の具体的な一例は、演算部１０の算出
結果たる地上高さＨに誤差成分を加減し、その結果が実
際の吊下距離または地上高さとなるようにしているので
ある。このような「零調」は、周知のものであるので図
３では省略している。
さ算出装置は、その算出結果の誤差を修正するため、所
謂「零調」と称する調整作業を頻繁に行っている。この
調整作業は、次の如く行っている。即ち、フック７地上
高さを実測し、演算部１０が算出出力する地上高さＨ
が、この実測に係る地上高さに合致するよう補正するの
である。「零調」の具体的な一例は、演算部１０の算出
結果たる地上高さＨに誤差成分を加減し、その結果が実
際の吊下距離または地上高さとなるようにしているので
ある。このような「零調」は、周知のものであるので図
３では省略している。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のフック
地上高さ算出装置は、「零調」を頻繁に行うことによっ
て、フック７の地上高さＨを精度よく算出出力すること
ができるのであるが、ウインチ４のドラム４ａにロープ
５が乱雑に巻き取られている場合（以下単に「乱巻状
態」という）、または各検出器８，９，11が故障した場
合には、例え「零調」をしても「零調」時点での精度は
確保されるもののその後移動式クレーンを駆動してフッ
ク地上高さを変更した場合の精度は全くあてにならない
ものとなる。
地上高さ算出装置は、「零調」を頻繁に行うことによっ
て、フック７の地上高さＨを精度よく算出出力すること
ができるのであるが、ウインチ４のドラム４ａにロープ
５が乱雑に巻き取られている場合（以下単に「乱巻状
態」という）、または各検出器８，９，11が故障した場
合には、例え「零調」をしても「零調」時点での精度は
確保されるもののその後移動式クレーンを駆動してフッ
ク地上高さを変更した場合の精度は全くあてにならない
ものとなる。
【０００８】本発明の目的は、「乱巻状態」、または各
検出器８，９，11の故障等によりフック地上高さ算出装
置の算出したフック地上高さＨが、実際のフック地上高
さと大幅にずれた場合にこれをオペレータに警報するこ
とができる算出誤差警報装置を提供することにある。
検出器８，９，11の故障等によりフック地上高さ算出装
置の算出したフック地上高さＨが、実際のフック地上高
さと大幅にずれた場合にこれをオペレータに警報するこ
とができる算出誤差警報装置を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の移動式クレーン用フック地上高さ算出装置
に用いられる算出誤差警報装置は、以下の如く構成す
る。ウインチ４を伸縮ブームの基端側に配置し、このウ
インチ４のドラム４ａに巻回したロープ５を伸縮ブーム
３の先端部のブーム先端滑車６を経て引き出し当該ロー
プ５で以て伸縮ブーム３の先端部からフック７を吊下し
てなる移動式クレーン用フック地上高さ算出装置、特
に、前記ドラム４ａに取り付けられたドラム回転検出器
８からの検出回転量Ｎと、伸縮ブーム３のブーム長検出
器９からの検出ブーム長Ｌと、伸縮ブーム３のブーム起
伏角度検出器11からの検出起伏角度Θとを演算部10に入
力し、演算部10において、検出回転量Ｎおよび検出ブー
ム長Ｌの関数として伸縮ブーム３先端部に対するフック
の吊下距離Ｘを算出する一方、検出ブーム長Ｌおよび検
出起伏角度Θの関数として伸縮ブーム３先端部の地上高
さｈを算出し、この算出に係る伸縮ブーム３先端部の地
上高さｈから前記算出に係る伸縮ブーム３先端部に対す
るフック吊下距離Ｘを除算する過程を経てフックの地上
高さＨを演算算出するよう構成してなる移動式クレーン
用フック地上高さ算出装置に用いられる算出誤差警報装
置であって、 ・クレーンオペレータにより操作されて作動信号を出力
する作動信号出力手段、 ・警報手段、 ・前記作動信号出力手段からの作動信号、前記演算部の
演算過程で得られるフックの吊下距離および伸縮ブーム
先端部の地上高さを受け取って演算する比較手段であっ
て、作動信号を受け取った時に、受け取りに係るフック
の吊下距離と伸縮ブーム先端部の地上高さとを比較し両
者間に所定以上のずれがあると前記警報手段へ警報信号
を出力する比較手段とから構成したことを特徴とする移
動式クレーン用フック地上高さ算出装置に用いられる算
出誤差警報装置。
め、本発明の移動式クレーン用フック地上高さ算出装置
に用いられる算出誤差警報装置は、以下の如く構成す
る。ウインチ４を伸縮ブームの基端側に配置し、このウ
インチ４のドラム４ａに巻回したロープ５を伸縮ブーム
３の先端部のブーム先端滑車６を経て引き出し当該ロー
プ５で以て伸縮ブーム３の先端部からフック７を吊下し
てなる移動式クレーン用フック地上高さ算出装置、特
に、前記ドラム４ａに取り付けられたドラム回転検出器
８からの検出回転量Ｎと、伸縮ブーム３のブーム長検出
器９からの検出ブーム長Ｌと、伸縮ブーム３のブーム起
伏角度検出器11からの検出起伏角度Θとを演算部10に入
力し、演算部10において、検出回転量Ｎおよび検出ブー
ム長Ｌの関数として伸縮ブーム３先端部に対するフック
の吊下距離Ｘを算出する一方、検出ブーム長Ｌおよび検
出起伏角度Θの関数として伸縮ブーム３先端部の地上高
さｈを算出し、この算出に係る伸縮ブーム３先端部の地
上高さｈから前記算出に係る伸縮ブーム３先端部に対す
るフック吊下距離Ｘを除算する過程を経てフックの地上
高さＨを演算算出するよう構成してなる移動式クレーン
用フック地上高さ算出装置に用いられる算出誤差警報装
置であって、 ・クレーンオペレータにより操作されて作動信号を出力
する作動信号出力手段、 ・警報手段、 ・前記作動信号出力手段からの作動信号、前記演算部の
演算過程で得られるフックの吊下距離および伸縮ブーム
先端部の地上高さを受け取って演算する比較手段であっ
て、作動信号を受け取った時に、受け取りに係るフック
の吊下距離と伸縮ブーム先端部の地上高さとを比較し両
者間に所定以上のずれがあると前記警報手段へ警報信号
を出力する比較手段とから構成したことを特徴とする移
動式クレーン用フック地上高さ算出装置に用いられる算
出誤差警報装置。
【００１０】
【作用】このように、本発明の算出誤差警報装置は、ク
レーンオペレータの操作に基づき作動信号出力手段から
作動信号が出力されると、比較手段は、フック地上高さ
算出装置の演算過程（フック地上高さＨを算出する演算
過程）で得られるフックの吊下距離Ｘと伸縮ブーム３先
端部の地上高さｈを比較し両者間に所定以上のずれがあ
ると警報信号を出力するようになっており、この警報信
号により警報手段が作動するよう構成している。
レーンオペレータの操作に基づき作動信号出力手段から
作動信号が出力されると、比較手段は、フック地上高さ
算出装置の演算過程（フック地上高さＨを算出する演算
過程）で得られるフックの吊下距離Ｘと伸縮ブーム３先
端部の地上高さｈを比較し両者間に所定以上のずれがあ
ると警報信号を出力するようになっており、この警報信
号により警報手段が作動するよう構成している。
【００１１】本発明の算出誤差警報装置は、移動式クレ
ーンを、フック７の吊下距離Ｘと伸縮ブーム３先端部の
地上高さｈが一致する状態（フック７が地面に接した状
態）にした上で、作動信号出力手段を操作して作動信号
を出力して比較手段を作動させるのである。この状態で
は、「乱巻状態」になっておらず、且つ、および各検出
器８，９，11等が正常である限り、フック地上高さ算出
装置の演算過程（フック地上高さＨを算出する演算過
程）で得られるフックの吊下距離Ｘと伸縮ブーム３先端
部の地上高さｈが所定値以上のずれることがないので警
報手段は作動しないが、「乱巻状態」または各検出器
８，９，11が故障していると、フック地上高さ算出装置
の演算過程で得られるフックの吊下距離Ｘと伸縮ブーム
３先端部の地上高さｈの間に所定値以上のずれが生じて
警報手段が作動するのである。
ーンを、フック７の吊下距離Ｘと伸縮ブーム３先端部の
地上高さｈが一致する状態（フック７が地面に接した状
態）にした上で、作動信号出力手段を操作して作動信号
を出力して比較手段を作動させるのである。この状態で
は、「乱巻状態」になっておらず、且つ、および各検出
器８，９，11等が正常である限り、フック地上高さ算出
装置の演算過程（フック地上高さＨを算出する演算過
程）で得られるフックの吊下距離Ｘと伸縮ブーム３先端
部の地上高さｈが所定値以上のずれることがないので警
報手段は作動しないが、「乱巻状態」または各検出器
８，９，11が故障していると、フック地上高さ算出装置
の演算過程で得られるフックの吊下距離Ｘと伸縮ブーム
３先端部の地上高さｈの間に所定値以上のずれが生じて
警報手段が作動するのである。
【００１２】従って、フック７を地面に接した状態にし
て作動信号出力手段を操作することで、フック地上高さ
算出装置の算出に係るフック地上高さＨが正常であるか
異常であるかを知ることができるのである。
て作動信号出力手段を操作することで、フック地上高さ
算出装置の算出に係るフック地上高さＨが正常であるか
異常であるかを知ることができるのである。
【００１３】
【実施例】以下本発明の移動式クレーン用フック地上高
さ算出装置に用いられる算出誤差警報装置の実施例を、
図１に基づいて説明する。
さ算出装置に用いられる算出誤差警報装置の実施例を、
図１に基づいて説明する。
【００１４】図１は、フック７の地上高さＨを算出する
フック地上高さ算出装置に用いられる算出誤差警報装置
の説明図である。フック地上高さ算出装置としては図３
で説明したものと同様であるので以下の説明において
は、図３で用いた符号は同義のものとしてそのまま援用
するものとする。
フック地上高さ算出装置に用いられる算出誤差警報装置
の説明図である。フック地上高さ算出装置としては図３
で説明したものと同様であるので以下の説明において
は、図３で用いた符号は同義のものとしてそのまま援用
するものとする。
【００１５】図１において、算出誤差警報装置Ａは、ク
レーンオペレータにより操作されて作動信号を出力する
作動信号出力手段12、警報手段13、および比較手段14と
から構成している。比較手段14は、前記作動信号出力手
段12からの作動信号、フック地上高さ算出装置の演算部
10においてフック７の地上高さＨを演算算出する過程で
得られるフック７の吊下距離Ｘおよび伸縮ブーム３先端
部の地上高さｈが入力されている。そして、比較手段14
は、作動信号出力手段12からの作動信号を受け取ると、
入力に係るフック７の吊下距離Ｘと伸縮ブーム３先端部
の地上高さｈとを比較し両者間に所定以上のずれがある
と前記警報手段13へ警報信号を出力するよう構成してい
る。比較手段14からの警報信号は、前記警報手段13に入
力されて警報手段13を作動させるようになっている。
レーンオペレータにより操作されて作動信号を出力する
作動信号出力手段12、警報手段13、および比較手段14と
から構成している。比較手段14は、前記作動信号出力手
段12からの作動信号、フック地上高さ算出装置の演算部
10においてフック７の地上高さＨを演算算出する過程で
得られるフック７の吊下距離Ｘおよび伸縮ブーム３先端
部の地上高さｈが入力されている。そして、比較手段14
は、作動信号出力手段12からの作動信号を受け取ると、
入力に係るフック７の吊下距離Ｘと伸縮ブーム３先端部
の地上高さｈとを比較し両者間に所定以上のずれがある
と前記警報手段13へ警報信号を出力するよう構成してい
る。比較手段14からの警報信号は、前記警報手段13に入
力されて警報手段13を作動させるようになっている。
【００１６】なお、比較手段14の作動時において、当該
比較手段14が作動信号を出力する条件となる、フック７
の吊下距離Ｘと伸縮ブーム３先端部の地上高さｈとの所
定値以上のずれは、「乱巻状態」でなくしかも各検出器
８，９，11が故障していない状態で許容される誤差を越
えた適当な値に設定しておくものである。
比較手段14が作動信号を出力する条件となる、フック７
の吊下距離Ｘと伸縮ブーム３先端部の地上高さｈとの所
定値以上のずれは、「乱巻状態」でなくしかも各検出器
８，９，11が故障していない状態で許容される誤差を越
えた適当な値に設定しておくものである。
【００１７】算出誤差警報装置Ａを作動させて、フック
地上高さ算出装置の算出結果の正否を確認しようとする
場合には、先ず、移動式クレーンを駆動してフック７を
地面に接地させた上で、作動信号出力手段12を操作して
作動信号を出力させるのである。すると、比較手段14
が、フック地上高さ算出装置の演算過程（フック地上高
さＨを算出する演算過程）で得られるフックの吊下距離
Ｘと伸縮ブーム３先端部の地上高さｈを比較し、両者間
に所定以上のずれがあると警報信号を出力するのであ
る。この警報信号は、警報手段13に入力されて当該警報
手段13を作動するのある。
地上高さ算出装置の算出結果の正否を確認しようとする
場合には、先ず、移動式クレーンを駆動してフック７を
地面に接地させた上で、作動信号出力手段12を操作して
作動信号を出力させるのである。すると、比較手段14
が、フック地上高さ算出装置の演算過程（フック地上高
さＨを算出する演算過程）で得られるフックの吊下距離
Ｘと伸縮ブーム３先端部の地上高さｈを比較し、両者間
に所定以上のずれがあると警報信号を出力するのであ
る。この警報信号は、警報手段13に入力されて当該警報
手段13を作動するのある。
【００１８】従って、警報手段13の作動により「乱巻状
態」、および各検出器８，９，11の故障を知ることがで
きるのである。これにより適宜の対策（「乱巻状態」の
補正、故障等の修理）を講じることができるのである。
態」、および各検出器８，９，11の故障を知ることがで
きるのである。これにより適宜の対策（「乱巻状態」の
補正、故障等の修理）を講じることができるのである。
【００１９】
【発明の効果】以上の如く構成し作用する本発明の移動
式クレーン用フック地上高さ算出装置に用いられる算出
誤差警報装置は、簡単な装置でありながら、「乱巻状
態」および各検出器８，９，11の故障をクレーンオペレ
ータに警報することができるのもである。
式クレーン用フック地上高さ算出装置に用いられる算出
誤差警報装置は、簡単な装置でありながら、「乱巻状
態」および各検出器８，９，11の故障をクレーンオペレ
ータに警報することができるのもである。
【図１】本発明の移動式クレーン用フック地上高さ算出
装置に用いられる算出誤差警報装置の実施例の説明図で
ある。
装置に用いられる算出誤差警報装置の実施例の説明図で
ある。
【図２】移動式クレーンの説明図である。
【図３】本発明の算出誤差警報装置が適用される移動式
クレーン用フック地上高さ算出装置の説明図である。
クレーン用フック地上高さ算出装置の説明図である。
１ 車両 ２ 旋回台 ３ 伸縮ブーム ４ ウインチ ４ａ ドラム ５ ロープ ６ ブーム先端滑車 ７ フック ８ ドラム回転検出器 ９ ブーム長検出器 10 演算部 11 ブーム起仰角度検出器 Ａ 算出誤差警報装置、 12 作動信号出力手段、 13 警報手段 14 比較手段、
Claims (1)
- 【請求項１】 ウインチを伸縮ブームの基端側に配置
し、このウインチのドラムに巻回したロープを伸縮ブー
ムの先端部のブーム先端滑車を経て引き出し当該ロープ
で以て伸縮ブームの先端部からフックを吊下してなる移
動式クレーン用フック地上高さ算出装置、特に、 前記ドラムに取り付けられたドラム回転検出器からの検
出回転量と、伸縮ブームのブーム長検出器からの検出ブ
ーム長と、伸縮ブームのブーム起伏角度検出器からの検
出起伏角度とを演算部に入力し、演算部において、検出
回転量および検出ブーム長の関数として伸縮ブーム先端
部に対するフックの吊下距離を算出する一方、検出ブー
ム長および検出起伏角度の関数として伸縮ブーム先端部
の地上高さを算出し、この算出に係る伸縮ブーム先端部
の地上高さから前記算出に係る伸縮ブーム先端部に対す
るフック吊下距離を除算する過程を経てフックの地上高
さを演算算出するよう構成してなる移動式クレーン用フ
ック地上高さ算出装置に用いられる算出誤差警報装置で
あって、 ・クレーンオペレータにより操作されて作動信号を出力
する作動信号出力手段、 ・警報手段、 ・前記作動信号出力手段からの作動信号、前記演算部の
演算過程で得られるフックの吊下距離および伸縮ブーム
先端部の地上高さを受け取って演算する比較手段であっ
て、作動信号を受け取った時に、受け取りに係るフック
の吊下距離と伸縮ブーム先端部の地上高さとを比較し両
者間に所定以上のずれがあると前記警報手段へ警報信号
を出力する比較手段とから構成したことを特徴とする移
動式クレーン用フック地上高さ算出装置に用いられる算
出誤差警報装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18401394A JPH0826671A (ja) | 1994-07-12 | 1994-07-12 | 移動式クレーン用フック地上高さ算出装置に用いられる算出誤差警報装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18401394A JPH0826671A (ja) | 1994-07-12 | 1994-07-12 | 移動式クレーン用フック地上高さ算出装置に用いられる算出誤差警報装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0826671A true JPH0826671A (ja) | 1996-01-30 |
Family
ID=16145812
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18401394A Pending JPH0826671A (ja) | 1994-07-12 | 1994-07-12 | 移動式クレーン用フック地上高さ算出装置に用いられる算出誤差警報装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0826671A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106185629A (zh) * | 2016-08-31 | 2016-12-07 | 徐工集团工程机械股份有限公司 | 一种履带起重机吊钩高度检测系统及其实现方法 |
-
1994
- 1994-07-12 JP JP18401394A patent/JPH0826671A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106185629A (zh) * | 2016-08-31 | 2016-12-07 | 徐工集团工程机械股份有限公司 | 一种履带起重机吊钩高度检测系统及其实现方法 |
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