JP2006327815A - 移動式クレーンの過負荷防止装置における吊荷重演算方法およびその過負荷防止装置 - Google Patents

移動式クレーンの過負荷防止装置における吊荷重演算方法およびその過負荷防止装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 移動式クレーンの過負荷防止装置の実吊荷重演算方法において、シーブ効率の影響によりシーブ起伏レバー操作とシーブ起伏ロープの動きが一致しない場合でも、前記シーブ起伏ロープ張力の作用方向を実際と一致させた吊荷重を演算する方法を提供する。
【解決手段】 ブーム起伏ウインチによるブーム起伏ロープの繰出し、巻込みによりブームが起伏される移動式クレーンの過負荷防止装置における吊荷重演算方法において、前記ブーム起伏操作レバーの操作停止直前の状態が巻上側にある時は演算Aを、前記ブーム起伏操作レバーの操作停止直前の状態が巻下側にある時は演算Bを選択して、吊荷重データを巻上用または巻下用に切り替えて吊荷重を演算する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、移動式クレーンの過負荷防止装置における吊荷重演算方法およびその過負荷防止装置の改善に係り、より詳しくは、ブーム起伏操作レバーの操作方向と一致する吊荷重を演算することを可能ならしめるようにした移動式クレーンの過負荷防止装置における吊荷重演算方法およびその過負荷防止装置に関する。
従来より、クローラクレーン等の移動式クレーンの過負荷防止装置は、一般に、実際の吊荷重が、作業半径に対応して予め設定された定格荷重に達したときに過負荷防止装置を働かせ、通常、吊荷巻上、ブーム巻下という危険側のクレーン動作を停止させて、当該クレーンの転倒または破損を防止するように構成されている。
上記吊荷重は、ブーム起伏ロープ(以下、起伏ロープと称す)に作用する張力を検出して、ブーム起伏操作レバー(以下、起伏レバーと称す)の操作状況に応じて、予め記憶させたブーム巻上用吊荷重データとブーム巻下用吊荷重データの何れかのデータを用い、過負荷防止装置の演算機能により算出して求めている。
上記におけるブーム巻上用吊荷重データ(以下、巻上用吊荷重データと称す)またはブーム巻下用吊荷重データ(以下、巻下用吊荷重データと称す)とは、ブームが巻上または巻下状態にあったときの吊荷重と起伏ロープに作用する張力との関係を示す基礎データを言い、吊荷重を演算する数式や係数またはマップ状の諸データである。
上記過負荷防止装置の演算機能による吊荷重の算出精度は、一定の範囲に収まっている必要があるが、このようなクレーンの製造上、組立上のバラツキにより生ずる誤差のため、過負荷防止装置の吊荷重演算精度を確保するには調整が必要であった。例えば、ブーム重量や重心位置の製造上、組立上のバラツキ、ブーム撓みによるブーム重心位置のずれ、荷重検出器の特性誤差等の原因による荷重検出誤差を、当該クレーンの作業領域全般にわたって補正することが必要不可欠である。
しかしながら、個々のクレーン固有のバラツキによる荷重検出誤差を作業範囲全体にわたり調整することが困難で、未解決の課題となっており、更にこれらの調整作業は作業工数が掛かり容易でなかった。
このような問題点を解決するため提案されている従来の発明に係る過負荷防止装置の荷重検出装置につき、図10を用いて以下に説明する。
図10は、従来の発明に係る荷重検出装置の実施例を示すブロック図である(特許文献1参照)。図中の符号67は、この従来の発明に係るクレーン等作業車の過負荷防止装置を示し、ブーム長検出手段71、ブーム角検出手段72、負荷検出手段73を有する。
そして、この荷重検出装置は、ブームに作用する負荷がブーム自重のみの基準負荷Fを、ブーム状態に基づいて演算する基準負荷演算部61と、任意の荷重を吊り下げたときの実負荷Faとそのときのブーム姿勢に対応する基準負荷Fとの偏差Δを用いて、吊荷重を計算する荷重演算部62とを設けて成る。
更に必要に応じて、前記荷重検出装置は、基準負荷の実測値と設計値との偏差量δFを計算する基準負荷偏差演算部63と、計算した偏差量δFを記憶する書換え可能な基準負荷偏差記憶部64とを設けて、基準負荷偏差演算部63や基準負荷偏差記憶部64に、偏差量δFの演算や記憶を指示する基準負荷偏差演算・記憶指令手段65を設け、偏差量δFに基づいて基準負荷演算部61の演算値を補正する基準負荷補正演算部66を設けている。
上記のような構成を成すことによって、吊荷重演算が簡単にできるだけでなく、荷重補正も容易に行える。また、当該クレーン等の量産段階における固有のバラツキを、実測値と設計値との偏差量から補正して、荷重演算誤差を解消させることができる。
ところが、前述した過負荷防止装置の吊荷重演算誤差を解消する上で、もう一つの課題が残っており、以下この点につき詳細に説明する。
先ず、従来のクローラクレーンとその起伏ロープのワイヤリング構成につき、図7乃至9を用いて以下に説明する。図7の従来のクローラクレーンの側面図において、符号30はクローラクレーンを示す。
吊荷は、フック40により巻上ロープ41を介してブーム36の先端に吊り下げられ、このフック40の昇降と、上部スプレッダ31と下部スプレッダ32間にワイヤリングされた起伏ロープ33をブーム起伏ウインチ(以下、起伏ウインチと称す)34の巻上、巻下により、上部旋回体35に起伏可能に設けられたブーム36を、ガイケーブル37を介して起伏することにより、ブーム角度が調整される構成を成している。
前記下部スプレッダ32は、テンションメンバー38a、コンブレッションメンバー38bと前記両メンバーを連結するガントリ軸43とから構成されるガントリ38の前記ガントリ軸43に連結して支持されている。そして、上記した起伏ロープ33の上部スプレッダ31と下部スプレッダ32間のワイヤリング構成は、ワイヤリング斜視図である図8に示す通りである。
図8において、上部スプレッダ31は、上部シーブ群31aとこれらを軸支する上部シーブ軸31bとから成り、下部スプレッダ32は、下部シーブ群32a,50aおよび51aとこれらを軸支する下部シーブ軸32b,50bおよび51bとから成る。
更に、起伏ロープ33は、その先端が図7に示した起伏ウインチ34を起点として止着され、端部33aから上部スプレッダ31を構成するシーブ群31aと下部スプレッダ32を構成する複数個のシーブ群32a,50aおよび51aとの間を、順次G1,R2,G3,R4…………というように何往復も掛け渡され、最終的には……R36,G37,R38を経て起伏ロープの端部33bに至り、その先端が上部旋回体35の一部に止着されている。
そして、前記起伏ウインチ34により起伏ロープ33を巻き上げることにより、ガイケーブル37を介して前記ブーム36を起こしたり、起伏ウインチ34により起伏ロープ33を繰り出すことにより、前記ブーム36を倒したりする構成となっている。
次に、図9は、図7の下部スプレッダ32のA−A矢視を示す矢視図である。図8に示す通り、下部スプレッダ32のシーブ群の内、2組のシーブ群50,51は、数個のシーブ50aおよび51aとこれらを軸支するシーブ軸50bおよび51bとから成り、シーブ軸32bに軸支されたシーブ群32aとは独立して構成されている。
この様なクレーンの場合、起伏ロープ張力は、図9に示す通り、荷重検出器12を組み込んだガントリシーブ(起伏ロープ先端33aを起伏ウインチ34に導く際、その屈曲部に介在するシーブ)に作用する力として検出される。そして、これに張力検出用シーブ50a,51aの起伏ロープ掛数と、下部スプレッダ32全シーブ32a,50a,51aの起伏ロープ掛数の比から定まるロードファクターを考慮して、起伏ロープ張力を演算している。
即ち、図8に示したワイヤリング構成例においては、荷重検出器用シーブ50a,51aの掛数6回に対し下部スプレッダ32の全シーブへの起伏ロープ掛数は18回であるから、ロードファクターは6/18=0.333ということになる。従って、起伏ロープ33に掛かっている荷重は、荷重検出器12の検出した張力を、このロードファクター0.333で除した値として演算される。
この場合、同一のブーム角度で同一の吊荷を吊っていても、シーブとその支持軸間の摩擦の作用によって決まるシーブ効率により、ブーム巻上時とブーム巻下時では起伏ロープ張力が異なってくる。即ち、同一のブーム角度で同一の吊荷を吊った場合、図7に示すガイケーブル37には、ブーム巻上時とブーム巻下時とも同一の張力が発生する。しかしながら、起伏ロープ33に作用する張力は、前述したシーブ効率によりブーム巻上時の作用力より、ブーム巻下時の作用力の方が大きくなるのである。
このため、吊荷重演算用のデータを、巻上用吊荷重データと巻下用吊荷重データとで切り替えて正確な吊荷重計算を行う必要があり、この場合、当該クレーンが、ブーム巻上側とブーム巻下側の何れの状態にあるかは、起伏レバーの操作状態を検出している。
特開平8−59187号公報
上記従来例に係る移動式クレーンの過負荷防止装置における荷重演算方法およびその過負荷防止装置においては、起伏ロープに作用する張力状態と、起伏レバー操作の状態とが一致している場合は問題ないが、前記両者が一致していない場合は演算された荷重計算結果に誤差が生じる。
前者は、起伏レバー操作をしてから充分時間が経過した時が該当し、後者は、起伏レバー操作後、ガントリシーブや上部スプレッダが動き始め定常状態になるまでの間や、起伏レバーを瞬間操作して、シーブが動き始めるか否かの内にこの起伏レバーを戻したときが該当する。
例えば、起伏レバーを巻上方向に操作して充分時間が経過したときは、ガントリシーブや上部スプレッダのシーブ効率はブーム巻上側になっているため、起伏ロープの張力はブーム巻上側のものとなり、起伏レバー操作の状態と一致しているため問題は起こらない。
ところが、ブーム巻上にて起伏停止後、起伏レバーを巻き下げ方向に瞬間操作したときは、起伏ウインチは巻き下げ方向に若干回転する(回転しかかる)ものの、ガントリシーブや上部スプレッダは充分回転しないため、これらのシーブ効率はブーム巻上側のままで、起伏ロープ張力もブーム巻上側のものとなる。
しかし、起伏レバー操作がブーム巻下側のため、過負荷防止装置は前記起伏ロープ張力をブーム巻下側方向のものと判断する。結果として、同一のブーム角度で同一の荷重を吊っていても、ブーム巻下側の作用力の方がブーム巻上側の作用力より大きいため、計算される荷重は小さくなる。同様に、起伏レバー操作がブーム巻下側にて停止の後、起伏レバーを巻上方向に瞬間操作したときは、計算される吊荷重は大きくなり、何れも誤差を生ずる結果となる。
従って、本発明の目的とする所は、起伏ロープの張力を検出し、起伏レバー操作位置により、予め記憶させた巻上用吊荷重データと巻下用吊荷重データとを切り替えて荷重計算する移動式クレーンの過負荷防止装置における吊荷重演算方法およびその過負荷防止装置において、シーブ効率の影響により起伏レバー操作と起伏ロープの動きが一致しない場合でも、前記起伏ロープ張力の作用方向を実際と一致させた吊荷重を演算する方法および装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る移動式クレーンの過負荷防止装置における吊荷重演算方法が採用した手段は、ブーム起伏ウインチによるブーム起伏ロープの繰出し、巻込みによりブームが起伏される移動式クレーンの過負荷防止装置における吊荷重演算方法において、前記ブーム起伏操作レバーの操作停止直前の状態が巻上側にあるときは下記演算Aを、前記ブーム起伏操作レバーの操作停止直前の状態が巻下側にあるときは下記演算Bを選択して、吊荷重を演算することを特徴とするものである。
・演算A:前記ブーム起伏操作レバーの現在の操作状態が巻上側もしくは巻上停止状態であるときと、このブーム起伏操作レバーの現在の操作状態が巻下側でかつ前記ブーム起伏ロープが停止しているときは、巻上用吊荷重データを用い、前記ブーム起伏操作レバーの現在の操作状態が巻下側でかつブーム起伏ロープが巻下方向に移動しているときは、巻下用吊荷重データに切り替える。
・演算B:前記ブーム起伏操作レバーの現在の操作状態が巻下側または巻下停止状態であ
るときと、このブーム起伏操作レバーの現在の操作状態が巻上側でかつ前記ブーム起伏ロープが停止しているときは、巻下用吊荷重データを用い、前記ブーム起伏操作レバーの現在の操作状態が巻上側でかつブーム起伏ロープが巻上方向に移動しているときは、巻上用吊荷重データに切り替える。
本発明の請求項2に係る移動式クレーンの過負荷防止装置における吊荷重演算方法が採用した手段は、請求項1に記載の移動式クレーンの過負荷防止装置における吊荷重演算方法において、前記ブーム起伏ロープの移動を起伏シーブの回転で判別することを特徴とするものである。
本発明の請求項3に係る移動式クレーンの過負荷防止装置が採用した手段は、ブーム起伏ウインチによるブーム起伏ロープの繰出し、巻込みによりブームが起伏される移動式クレーンの過負荷防止装置において、
・前記ブーム起伏操作レバーの操作位置を検出する操作レバー位置検出手段と、
・前記ブーム起伏ロープの動きを判別する起伏ロープ動作判別手段と、
・前記ブーム起伏操作レバーの操作停止直前および現時点の位置信号と、前記起伏ロープ動作判別手段からの信号とに基づいて、予め記憶された巻上用または巻下用の吊荷重データから適合する吊荷重データを選択し、これに基づいて吊荷重を演算する吊荷重演算手段
とを備えて成ることを特徴とするものである。
本発明の請求項4に係る移動式クレーンの過負荷防止装置が採用した手段は、請求項3に記載の移動式クレーンの過負荷防止装置において、起伏ロープ動作判別手段を、起伏ロープの移動方向を検出する起伏ロープ移動方向検出器で構成したことを特徴とするものである。
本発明の請求項5に係る移動式クレーンの過負荷防止装置が採用した手段は、請求項3に記載の移動式クレーンの過負荷防止装置において、起伏ロープ動作判別手段を、起伏シーブの回転方向を検出する起伏シーブ回転方向検出器で構成したことを特徴とするものである。
本発明の請求項6に係る移動式クレーンの過負荷防止装置における吊荷重演算方法が採用した手段は、ブーム起伏ウインチによるブーム起伏ロープの繰出し、巻込みによりブームが起伏される移動式クレーンの過負荷防止装置における吊荷重演算方法において、前記ブーム起伏操作レバーの操作停止直前の状態が巻上側にあるときは下記演算Eを、前記ブーム起伏操作レバーの操作停止直前の状態が巻下側にあるときは下記演算Fを選択して、吊荷重を演算することを特徴とするものである。
・演算E:前記ブーム起伏操作レバーの現在の操作状態が巻上側または巻上停止状態であるときと、このブーム起伏操作レバーの現在の操作状態が巻下側でかつ前記ブーム起伏レバー操作後の経過時間が予め設定された時限未満であるときは、巻上用吊荷重データを用い、前記ブーム起伏操作レバーの現在の操作状態が巻下側でかつ前記ブーム起伏レバー操作後の経過時間が予め設定された時限以上のときは、巻下用吊荷重データに切り替える。
・演算F:前記ブーム起伏操作レバーの現在の操作状態が巻下側または巻下停止状態であるときと、このブーム起伏操作レバーの現在の操作状態が巻上側でかつ前記ブーム起伏レバー操作後の経過時間が予め設定された時限未満であるときは、巻下用吊荷重データを用い、前記ブーム起伏操作レバーの現在の操作状態が巻上側でかつ前記ブーム起伏レバー操作後の経過時間が予め設定された時限以上のときは、巻上用吊荷重データに切り替える。
本発明の請求項7に係る移動式クレーンの過負荷防止装置が採用した手段は、ブーム起伏ウインチによるブーム起伏ロープの繰出し、巻込みによりブームが起伏される移動式クレーンの過負荷防止装置において、
・前記ブーム起伏操作レバーの操作位置を検出する操作レバー位置検出手段と、
・前記ブーム起伏ロープの巻上側または巻下側への操作と同時に始動するタイマーと、
・前記ブーム起伏操作レバーの操作停止直前および現在の位置信号と、前記タイマーに
よる経過時間の信号とに基づいて、予め記憶された巻上用または巻下用の吊荷重データから適合する吊荷重データを選択し、これに基づいて吊荷重を演算する吊荷重演算手段
とを備えて成ることを特徴とするものである。
本発明の請求項1,2,6に係る移動式クレーンの過負荷防止装置における吊荷重演算方法によれば、前記起伏ロープに作用する力と吊荷重演算に使用する吊荷重データにおける起伏ロープの巻上、巻下方向が常に一致するので、瞬間的な巻上、巻下を行った後でも、誤差のない吊荷重の演算結果を得ることができる。
本発明の請求項3,7に係る移動式クレーンの過負荷防止装置によれば、予め記憶された巻上用または巻下用の吊荷重データから適合する吊荷重データを選択できるよう、適切な検出手段を配設するか、または、前記検出手段と起伏レバー操作後の経過時間Tを計測するタイマーとを配設したのである。
上記により、これらの検出手段とタイマーからの情報によって、演算に使用する吊荷重データを常に作用力に適合するよう選択できるので、瞬間的な巻上、巻下を行った後でも、実吊重量に合致するような吊荷重の演算結果を得ることができる。
また、本発明の請求項4および5に係る移動式クレーンの過負荷防止装置によれば、請求項3に記載の移動式クレーンの過負荷防止装置において、起伏ロープ動作判別手段を、起伏ロープの移動方向を検出する起伏ロープ移動方向検出器、または起伏シーブの回転方向を検出する起伏シーブ回転方向検出器で構成したので、起伏ロープの動作方向を確実に判別することができる。
次に、本発明の形態1に係る移動式クレーンの過負荷防止装置における吊荷重演算方法およびその過負荷防止装置について、その信号構成を示す図1およびフローチャートを示す図2を用いて以下に説明する。
先ず、図1の信号構成図について、従来のクローラクレーンの側面図である図7も用いながら説明する。符号1は過負荷防止装置であって、設定装置2、表示装置3、警報装置4、演算装置5を内蔵して構成されている。
そして、この過負荷防止装置1へ入力される入力信号10は、ブーム36に取り付けられてブーム36の水平面からの傾斜角度を検出するブーム角検出器11により検出されるブーム角度信号11a、下部スプレッダ32に設置された荷重検出器12により検出される起伏ロープ荷重信号12a、フック41およびブーム36に設置されたリミットスイッチ13により検出されるリミットスイッチ信号13a、起伏操作レバー位置検出手段14により検出される起伏レバー操作位置信号14a、起伏ロープ動作判別手段15により検出される起伏ロープ動作信号15aの5種類から成る。
上記入力信号10に関して更に補足すると、リミットスイッチ信号13aは、フック41やブーム36に設置されたリミットスイッチ13により、フック過巻上やブーム過巻上を検出する信号である。
前記起伏レバー操作位置信号14aは、前記レバー操作位置が巻上、巻下、停止の何れの位置になっているかを検出する起伏レバー位置検出手段14によって検出される信号である。前記起伏レバー位置検出手段14は、近接スイッチやリミットスイッチにより、レバーが巻上、巻下、停止の位置に操作されたとき、その位置を検出して信号を送信するよう配置されて成る。
また、起伏ロープ動作信号15aは、荷重検出器12近傍の起伏ロープ33の動きが、巻上、巻下、停止の何れの方向になっているかを検出する起伏ロープ動作判別手段15によって検出される信号である。前記起伏ロープ動作判別手段15の具体例としては、起伏ロープ移動方向検出器15bや、後述する本発明に係る形態2で説明する起伏シーブ回転方向検出器16を挙げることができる。
前記起伏ロープ移動方向検出器15bは、例えば、近接スイッチが感知可能なマーカを当該ロープ33長手方向に複数個所取り付けておき、これを近接スイッチにて検出させる構成や、当該ロープ33に接触させた回転体の回転方向を、例えばエンコーダによって検出する構成等によって成る。これらの起伏ロープ移動方向検出器15bによって、起伏ロープ33が巻上、巻下、停止の何れの状態にあるかを検出し、起伏ロープ動作信号15aとして過負荷防止装置1に送信するように構成されて成る。
そして、この過負荷防止装置1の演算装置5は、前記起伏レバーの記憶されている操作停止直前の位置信号および現時点の位置信号14aと、前記起伏ロープ動作判別手段からの信号15aとに基づいて、後述するフローチャートに基づく演算方法によって、予め記憶された巻上用または巻下用の吊荷重データから適合する吊荷重データを選択し、これに基づいて吊荷重を演算する吊荷重演算手段を備えて成るのである。
そして、上記吊荷重の演算の結果、過負荷防止装置1からは、制御信号Xと警報信号Yから成る出力信号20が出力される。この制御信号Xは、演算の結果算出された吊荷重が、作業半径に対応して予め設定された定格荷重に達した時に、過負荷防止装置1を働かせ、通常、吊荷巻上、ブーム巻下という危険側のクレーン動作を停止させるような制御を指令する信号である。また、警報信号Yは、算出した前記吊荷重が定格吊荷重を上回るような場合、警告器に報知指令を出すような出力信号である。
次に、本発明の形態1に係る移動式クレーンの過負荷防止装置1が内蔵する演算装置5における吊荷重演算方法を、そのフローチャートである図2を用いて以下に説明する。
先ず、演算開始とともに、起伏レバーの操作停止直前の状態が、巻上側か巻下側かをステップS1「停止直前レバー状態」で確認する。そして、この起伏レバーの操作停止直前の状態が巻上状態にあった場合は演算Aの演算を、また前記起伏レバーの操作停止直前の状態が巻下状態にあった場合は演算Bの演算を選択する。
先ず、起伏レバーの操作停止直前の状態が巻上状態にあった場合の、演算Aの吊荷重演算方法について以下説明する。次ステップS2「起伏レバー操作位置」において、起伏レバーの現在の操作状況が巻上側か巻下側か停止かを、入力信号である起伏レバー操作位置信号14aから確認する。
この起伏レバーの現在の操作状態が巻上側または停止状態であるときと、この起伏レバーの現在の操作状態が巻下側で、かつステップS3「起伏ロープの動き」で確認される入力信号の起伏ロープ動作信号15aが停止状態のときは、停止状態を挟んで起伏動作が巻上側のままで変化していないので、シーブ効率による作用力の変化はない。
従って、この場合は、ステップS4「使用データ=巻上」にて巻上用吊荷重データを採用し、ステップS14「吊荷重計算〜表示」において、吊荷重を演算処理し演算結果を表示装置3に表示する。また、ステップS2「起伏操作レバー操作位置」が巻下側で、かつステップS3「起伏ロープの動き」が巻下方向にあるときは、シーブ効率による作用力が変化するため、巻下用吊荷重データに切り替え(ステップS6)て演算表示する(ステップS14)。
次に、前記ステップS1「停止直前レバー状態」が巻下側にあった場合(演算B)の演算方法について説明する。この場合は、次ステップS8「起伏レバー操作位置」で、この起伏レバーの現在の操作状態が巻下側または停止状態であるときと、この起伏レバーの現在の操作状態が巻上側で、かつステップS9「起伏ロープの動き」で判定される起伏ロープの動きが停止しているときは、停止状態を挟んで起伏動作が巻下側のままで変化していないので、シーブ効率による作用力の変化はない。
従って、ステップS10において巻下用吊荷重データを用い、演算処理して結果を表示する(ステップS14)。また、ステップS8「起伏レバー操作位置」が巻上側で、かつステップS9「起伏ロープの動き」が巻上側のときは、巻上用吊荷重データに切り替え(ステップS12)て吊荷重を演算表示する(ステップS14)。
尚、ステップS5,S7,S11,S13では、次回演算時のステップS1「停止直前レバー状態」を演算回路に記憶させておくため、停止前の起伏レバーの状態が巻上側か巻下側かを上書保存して次回演算に備える。
最後に、ステップS15において、記憶された定格総荷重とステップS14にて計算された吊荷重とを比較し、後者が前者を超えた場合は過負荷警報または過負荷停止の制御指令を出す等の後処理を実行する。
次に、本発明の形態2に係る移動式クレーンの過負荷防止装置における吊荷重演算方法およびその過負荷防止装置を、その信号構成を示す図3とフローチャート示す図4を用いて以下に説明する。
先ず、図3の信号構成図について説明する。本発明の形態2に係る信号構成図3が、前記形態1に係る信号構成図1と相違する所は、起伏ロープ動作判別手段15によって検出される入力信号が、本発明の形態1では起伏ロープ移動方向検出器15bによって検出される起伏ロープ動作信号15aであったが、本発明の形態2では、起伏シーブ回転方向検出器16によって検出される起伏シーブ回転信号16aを採用した点に相違があり、その他は全く同構成であるから、この入力信号についての説明に止めるものとする。
前記起伏シーブ回転信号16aは、起伏ロープ動作判別手段15の他の形態として、起伏ロープ荷重検出器12近傍のシーブの回転方向が、巻上側、巻下側、停止の何れの状態にあるかを、起伏シーブ回転方向検出器16によって検出するものである。
この起伏シーブ回転方向検出器16は、例えば、前記シーブ側面に貼り付けられた複数のマーカを、近接スイッチにより検出させる構成から成る。このような起伏シーブ回転方向検出器16によって、起伏ロープが巻上、巻下、停止の何れの状態にあるかを検出し、起伏シーブ回転信号16aとして過負荷防止装置1に送信される。
本発明の形態2に係る移動式クレーンの過負荷防止装置における吊荷重演算方法およびその過負荷防止装置は、前記起伏シーブ回転方向検出器16によって検出される起伏シーブ回転信号16aにより、前記形態1の起伏ロープ移動方向検出器15bによって検出される起伏ロープ動作信号15aと同等の機能を成すことができるから、前記形態1に係る移動式クレーンの過負荷防止装置における吊荷重演算方法およびその過負荷防止装置と同効である。
次に、本発明の形態2に係る移動式クレーンの過負荷防止装置における吊荷重演算方法を、そのフローチャートである図4を用いて以下に説明する。
本発明の実施の形態2に係るフローチャート図4が、前記形態1に係るフローチャート図2と相違するところは、ステップS3およびS9で確認される「起伏ロープの動き」の代わりに、図4において、ステップS16およびステップS17で確認される「起伏シーブの動き」を採用した点のみに相違があり、その他は全く同構成であるから、この入力信号についての説明に止めるものとする。
即ち、演算開始とともに、本発明の形態1と同様、起伏レバーの操作停止直前の状態が巻上側か巻下側かを、ステップS1「停止直前レバー状態」で確認する。このステップS1「停止直前レバー状態」が巻上側にあった場合(演算C)、次ステップS2「起伏レバー操作位置」において、現在の起伏レバー操作状態が巻上側または停止状態であるときと、このステップS2「起伏レバー操作位置」が巻下側で、かつ入力信号である上述の起伏シーブ回転信号16aによって確認されるステップS16「起伏シーブの動き」が停止状態のときは、停止状態を挟んで起伏動作が巻上側のままで変化していないので、シーブ効率による作用力の変化はない。
従って、この場合は、形態1の場合と同様、ステップS4にて巻上用吊荷重データを採用して、ステップS14において吊荷重を演算処理し、演算結果を表示装置3に表示する。また、ステップS2「起伏レバー操作位置」が巻下側で、かつステップS16の「起伏シーブの動き」も巻下方向にあるときは、シーブ効率による作用力が変化するため、巻下用吊荷重データに切り替え(ステップS6)て演算表示する(ステップS14)。
同様に、ステップS1「停止直前レバー状態」が巻下側にあった場合(演算D)も、前述した図2のステップS9「起伏ロープの動き」をステップS17「起伏シーブの動き」に置き換えて、巻上用または巻下用吊荷重データを選択して、吊荷重を演算表示する(ステップS14)。
本発明の形態2に係る移動式クレーンの過負荷防止装置における吊荷重演算方法は、前記ステップS16,S17の「起伏シーブの動き」により、前記形態1のステップS3,S9の「起伏ロープの動き」と同等の機能を成すことができるから、本発明の形態1に係る前記吊荷重演算方法と同効である。
次に、本発明の形態3に係る移動式クレーンの過負荷防止装置における吊荷重演算方法およびその過負荷防止装置を、その信号構成図を示す図5とそのフローチャートを示す図6を用いて、以下に説明する。
本発明の形態3においては、起伏レバー操作後の経過時間によって、吊荷重演算用の巻上用または巻下用吊荷重データを選択するものである。従って、本発明の形態3に係る信号構成図5が、前記形態1に係る信号構成図1と相違する所は、起伏ロープ動作判別手段15およびこの判別手段によって検出され、過負荷防止装置1に入力信号として送信される起伏ロープ動作信号15aが不要となるためこれらを削除した点に相違があり、その他は全く同構成である。
本発明の形態3に係る移動式クレーンの過負荷防止装置における吊荷重演算方法は、後述するように起伏レバー操作後の経過時間Tにより、前記形態1の起伏ロープ移動方向検出器15bによって検出される起伏ロープ動作信号15aと同等の機能を成すことができるから、本発明の形態1に係る前記吊荷重演算方法と同効である。
そして、この過負荷防止装置1の演算装置5は、起伏レバーの操作停止直前および現在の位置信号と、前記タイマーによる経過時間Tとに基づいて、予め記憶された巻上用または巻下用の吊荷重データから適合する吊荷重データを選択し、これに基づいて吊荷重を演算する吊荷重演算手段とを備えて成る。
次に、本発明の形態3に係る移動式クレーンの過負荷防止装置における吊荷重演算方法を、そのフローチャートである図6を用いて以下に説明する。
本発明の実施の形態3に係るフローチャートを示す図6が、前記形態1に係るフローチャートを示す図2と相違するところは、ステップS3およびS9で確認される「起伏ロープの動き」の代わりに、ステップS18およびステップS19で確認される「レバー操作後T秒経過」を採用した点のみに相違があり、その他は全く同構成であるから、この点についての説明に止めるものとする。
即ち、ステップS1「停止直前レバー状態」が巻上側の場合(演算E)、次ステップS2「起伏レバー操作位置」が巻上側または停止状態であるときと、このステップS2が巻下側で、かつステップS18「レバー操作後T秒経過」において起伏レバー操作後の経過時間がT未満のときは、停止状態を挟んで起伏動作が巻上側のままで変化していないので、シーブ効率による作用力の変化はない。
従って、この場合は、形態1の場合と同様、ステップS4にて巻上用吊荷重データを採用して、ステップS14において吊荷重を演算処理し、演算結果を表示装置3に表示する。また、ステップS2「起伏レバー操作位置」が巻下側で、かつステップS18「レバー操作後T秒経過」において起伏レバー操作後の経過時間がT秒を越えているときは、シーブ効率による作用力が変化するため、巻下用吊荷重データに切り替え(ステップS6)て演算表示する(ステップS14)。
同様に、ステップS1「停止直前レバー状態」が巻下側にあった場合(演算F)も、前述した形態1のステップS9「起伏ロープの動き」をステップS19「レバー操作後T秒経過」に置き換えて、巻下用または巻上用吊荷重データを選択(ステップS10またはS12)して、吊荷重を演算表示する(ステップS14)。
前記の時限Tは、実験的に求められる値であって、起伏レバー操作後T秒経過すれば、起伏ロープ荷重検出器近傍の起伏シーブか起伏ロープが、レバー操作の方向に動いていることを示す。時限Tは一定でも良いし、起伏レバー操作量との関数関係(起伏レバー操作量が大きくなるほど短くなる)を、マップ形式で過負荷防止装置1内の設定装置2に記憶させても良い。
本発明の形態3に係る移動式クレーンの過負荷防止装置における吊荷重演算方法およびその過負荷防止装置は、前記ステップS18,S19の「レバー操作後T秒経過」により、形態1のステップS3,S9の「起伏ロープの動き」と同等の機能を成すことができるから、本発明の形態1または2の入力信号構成10で入力していた起伏ロープ動作信号15aまたは起伏シーブ回転信号16aが不要となり、入力信号構成10が簡潔な構成となる上、前記の形態1または2に係る前記過負荷防止装置1とその吊荷重演算方法と同効である。
以上のように、本発明に係る移動式クレーンの過負荷防止装置における吊荷重演算方法およびその過負荷防止装置によれば、起伏操作レバーの操作停止直前の状態が巻上側にある時は下記演算Aを、前記起伏操作レバーの操作停止直前の状態が巻下側にある時は下記演算Bを選択して、吊荷重データを巻上用または巻下用に切り替えて、吊荷重を演算する構成にするとともに、そのような演算回路を過負荷防止装置に備えて成るので、演算に使用する吊荷重データを常に作用力に適合するよう選択でき、瞬間的な巻上、巻下を行った後でも、吊荷重量に合致するような演算結果を得ることができる。
ここで、演算Aとは、前記起伏操作レバーの現在の操作状態が巻上側または巻上停止状態であるときと、この起伏操作レバーの現在の操作状態が巻下側でかつ前記起伏ロープが停止しているときは、巻上用吊荷重データを用い、前記起伏操作レバーの現在の操作状態が巻下側でかつ起伏ロープが巻下方向に移動している時は、巻下用吊荷重データに切り替える演算方法を言う。
一方、演算Bとは、前記起伏操作レバーの現在の操作状態が巻下側または巻下停止状態であるときと、この起伏操作レバーの現在の操作状態が巻上側でかつ前記起伏ロープが停止しているときは、巻下用吊荷重データを用い、前記起伏操作レバーの現在の操作状態が巻上側でかつ起伏ロープが巻上方向に移動している時は、巻上用吊荷重データに切り替える演算方法である。
更に、本発明に係る移動式クレーンの過負荷防止装置によれば、前記記載の移動式クレーンの過負荷防止装置において、起伏ロープ動作判別手段を、起伏ロープの移動方向を検出する起伏ロープ移動方向検出器、または起伏シーブの回転方向を検出する起伏シーブ回転方向検出器で構成したので、起伏ロープの動作方向を確実に判別することができる。
尚、本発明に係る移動式クレーンの過負荷防止装置における吊荷重演算方法およびその過負荷防止装置は、クローラクレーン等の移動式クレーンを例に説明したが、クレーンが可動式ジブ(ラフティングジブ)であっても、ジブの起伏操作において適用可能なことは言うまでもない。
本発明の形態1に係る移動式クレーンの過負荷防止装置における信号構成図である。 本発明の形態1に係る移動式クレーンの過負荷防止装置における吊荷重演算方法のフローチャートである。 本発明の形態2に係る移動式クレーンの過負荷防止装置における信号構成図である。 本発明の形態2に係る移動式クレーンの過負荷防止装置における吊荷重演算方法のフローチャートである。 本発明の形態3に係る移動式クレーンの過負荷防止装置における信号構成図である。 本発明の形態3に係る移動式クレーンの過負荷防止装置における吊荷重演算方法のフローチャートである。 従来のクローラクレーンの側面図である。 図7のガントリ部のA−A矢視図である。 従来のクローラクレーンのブーム起伏ロープのワイヤリング構成図である。 従来の発明に係る荷重検出装置の実施例を示すブロック図である。
符号の説明
X…制御信号,Y…警報信号,
1…過負荷防止装置,2…設定装置,3…表示装置,4…警報装置,5…演算装置,
10…入力信号,
11…ブーム角度検出器,11a…ブーム角度信号,
12…起伏ロープ荷重検出器,12a…起伏ロープ荷重信号,
13…リミットスイッチ,13a…リミットスイッチ信号,
14…起伏レバー操作位置検出手段,14a…起伏レバー操作位置信号,
15…起伏ロープ動作判別手段,15a…起伏ロープ動作信号,15b…起伏ロープ移
動方向検出器,
16…起伏シーブ回転方向検出器,16a…起伏シーブ回転信号,
20…出力信号

Claims (7)

  1. ブーム起伏ウインチによるブーム起伏ロープの繰出し、巻込みによりブームが起伏される移動式クレーンの過負荷防止装置における吊荷重演算方法において、前記ブーム起伏操作レバーの操作停止直前の状態が巻上側にあるときは下記演算Aを、前記ブーム起伏操作レバーの操作停止直前の状態が巻下側にあるときは下記演算Bを選択して、吊荷重を演算することを特徴とする移動式クレーンの過負荷防止装置における吊荷重演算方法。
    ・演算A:前記ブーム起伏操作レバーの現在の操作状態が巻上側もしくは巻上停止状態であるときと、このブーム起伏操作レバーの現在の操作状態が巻下側でかつ前記ブーム起伏ロープが停止しているときは、巻上用吊荷重データを用い、前記ブーム起伏操作レバーの現在の操作状態が巻下側でかつブーム起伏ロープが巻下方向に移動しているときは、巻下用吊荷重データに切り替える。
    ・演算B:前記ブーム起伏操作レバーの現在の操作状態が巻下側または巻下停止状態であ
    るときと、このブーム起伏操作レバーの現在の操作状態が巻上側でかつ前記ブーム起伏ロープが停止しているときは、巻下用吊荷重データを用い、前記ブーム起伏操作レバーの現在の操作状態が巻上側でかつブーム起伏ロープが巻上方向に移動しているときは、巻上用吊荷重データに切り替える。
  2. 請求項1に記載の移動式クレーンの過負荷防止装置における吊荷重演算方法において、前記ブーム起伏ロープの移動を起伏シーブの回転で判別することを特徴とする移動式クレーンの過負荷防止装置における吊荷重演算方法。
  3. ブーム起伏ウインチによるブーム起伏ロープの繰出し、巻込みによりブームが起伏される移動式クレーンの過負荷防止装置において、
    ・前記ブーム起伏操作レバーの操作位置を検出する操作レバー位置検出手段と、
    ・前記ブーム起伏ロープの動きを判別する起伏ロープ動作判別手段と、
    ・前記ブーム起伏操作レバーの操作停止直前および現時点の位置信号と、前記起伏ロープ動作判別手段からの信号とに基づいて、予め記憶された巻上用または巻下用の吊荷重データから適合する吊荷重データを選択し、これに基づいて吊荷重を演算する吊荷重演算手段
    とを備えて成ることを特徴とする移動式クレーンの過負荷防止装置。
  4. 請求項3に記載の移動式クレーンの過負荷防止装置において、前記起伏ロープ動作判別手段を、ブーム起伏ロープの移動方向を検出する起伏ロープ移動方向検出器で構成したことを特徴とする移動式クレーンの過負荷防止装置。
  5. 請求項3に記載の移動式クレーンの過負荷防止装置において、起伏ロープ動作判別手段を、起伏シーブの回転方向を検出する起伏シーブ回転方向検出器で構成したことを特徴とする移動式クレーンの過負荷防止装置。
  6. ブーム起伏ウインチによるブーム起伏ロープの繰出し、巻込みによりブームが起伏される移動式クレーンの過負荷防止装置における吊荷重演算方法において、前記ブーム起伏操作レバーの操作停止直前の状態が巻上側にあるときは下記演算Eを、前記ブーム起伏操作レバーの操作停止直前の状態が巻下側にあるときは下記演算Fを選択して、吊荷重を演算することを特徴とする移動式クレーンの過負荷防止装置における吊荷重演算方法。
    ・演算E:前記ブーム起伏操作レバーの現在の操作状態が巻上側または巻上停止状態であるときと、このブーム起伏操作レバーの現在の操作状態が巻下側でかつ前記ブーム起伏レバー操作後の経過時間が予め設定された時限未満であるときは、巻上用吊荷重データを用い、前記ブーム起伏操作レバーの現在の操作状態が巻下側でかつ前記ブーム起伏レバー操作後の経過時間が予め設定された時限以上のときは、巻下用吊荷重データに切り替える。
    ・演算F:前記ブーム起伏操作レバーの現在の操作状態が巻下側または巻下停止状態であるときと、このブーム起伏操作レバーの現在の操作状態が巻上側でかつ前記ブーム起伏レバー操作後の経過時間が予め設定された時限未満であるときは、巻下用吊荷重データを用い、前記ブーム起伏操作レバーの現在の操作状態が巻上側でかつ前記ブーム起伏レバー操作後の経過時間が予め設定された時限以上のときは、巻上用吊荷重データに切り替える。
  7. ブーム起伏ウインチによるブーム起伏ロープの繰出し、巻込みによりブームが起伏される移動式クレーンの過負荷防止装置において、
    ・前記ブーム起伏操作レバーの操作位置を検出する操作レバー位置検出手段と、
    ・前記ブーム起伏ロープの巻上側または巻下側への操作と同時に始動するタイマーと、
    ・前記ブーム起伏操作レバーの操作停止直前および現在の位置信号と、前記タイマーに
    よる経過時間の信号とに基づいて、予め記憶された巻上用または巻下用の吊荷重データから適合する吊荷重データを選択し、これに基づいて吊荷重を演算する吊荷重演算手段
    とを備えて成ることを特徴とする移動式クレーンの過負荷防止装置。


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