JPH08266653A - 避難扉 - Google Patents

避難扉

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Publication number
JPH08266653A
JPH08266653A JP11225495A JP11225495A JPH08266653A JP H08266653 A JPH08266653 A JP H08266653A JP 11225495 A JP11225495 A JP 11225495A JP 11225495 A JP11225495 A JP 11225495A JP H08266653 A JPH08266653 A JP H08266653A
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JP
Japan
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door
deformation
inner frame
lid
evacuation
Prior art date
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Pending
Application number
JP11225495A
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English (en)
Inventor
Yasushi Shimizu
康 清水
Yumiko Shimizu
由美子 清水
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 地震などの災害による建築物の変形によっ
て扉が開かなくなった場合に、避難口を確保できる扉を
提供すること。 【構成】 扉の中に避難用の開口部を設け、災害時に
開くことのできる蓋を開口部にはめる。開口部の内縁に
は強固な内枠を設け、扉の変形が蓋に影響を及ぼさない
ようにし、さらに、内枠は変形吸収体を介して扉に固定
して、扉の変形に伴う内枠の変形を抑えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は扉に関わり、特に内部に
脱出口を有する避難用の扉に関する。
【従来の技術】玄関の扉あるいは部屋を仕切る扉は、外
枠に蝶番で支持された開き戸を開閉して、出入口と内外
の遮断との両方を兼ねて用いられる。外枠には戸が片方
向に開かないように止め枠が設けられる。玄関の扉、あ
るいは、防音室、冷蔵室、空調室、防塵室、暗室などの
ように密閉性を要求される扉では、止め枠に開き戸が密
着するようにして部屋の内外を遮断する。
【発明が解決しようとする課題】密閉性の高い扉は外枠
と扉との隙間を小さくしているので、地震などの災害に
よる建築物の変形によって外枠が歪んだ場合には、開か
なくなる可能性が大きい。特に、マンションの玄関の扉
は唯一の出入口であるために、開かなくなると、居住者
は建物の中に閉じ込められて、緊急時の避難が困難にな
る。同様に、冷蔵室など密閉性を要求される扉は唯一の
出入口である場合が多く、緊急時の避難が困難になる。
また、通常言われているように、地震の際には避難口を
確保しなければならず、そのことに気を取られると、火
の元を閉じるなどの他の行動が疎そかになりがちであ
る。そこで、本発明の目的は、地震などの災害による建
築物の変形によって扉が開かなくなった場合に、避難口
を確保できる扉を提供することである。
【課題を解決するための手段】扉の中に避難用の開口部
を設けた。開口部には蓋をはめて、通常時はその蓋は部
屋の中側から閉じておく。開口部の内縁には強固な内枠
を設け、扉の変形が蓋に影響を及ぼさないようにした。
さらに、内枠は変形吸収体を介して扉に固定して、扉の
変形に伴う内枠の変形を抑えるようにした。変形吸収体
は弾性体、塑性体あるいは弾性と塑性とを併せもつ弾塑
性体であり、ゴム、発泡体、プラスチックやバネで構成
した。内枠を強固にするために内枠は円形にし、また、
開口部は大人の体が通るほどの大きさとした。
【作用】地震などの災害により建物が変形した際に、扉
の外枠が変形することによって、外枠が扉に密着して、
扉が開かなくなった場合に、扉の中に設けた蓋を開ける
ことによって、扉の内外に行き来ができるようになる。
【実施例】本発明の実施例を図を用いて説明する。図1
にマンションの玄関の扉を内側から見た外観図を示す。
この扉1は外枠の左側を支点に部屋の外側に開く構造を
有している。その支点において扉1は蝶番により外枠2
に支持されているが、蝶番は扉の外側にあるため本図に
は示されていない。その他、鍵3と自動閉止機構4が設
けられているのは通常の扉と同様である。本発明の特徴
はこの扉の中に緊急避難口が設けられたことである。避
難口は扉に設けられた開口部の内縁にはめられた内枠5
と、内枠に支持された蓋6とにより構成される。蓋は蝶
番7により内枠に固定され、ノブ8を持って内側に開け
られる。通常の扉と異なり、このノブ8は扉の内側だけ
に設けられて、内側からだけ開くことができる。さら
に、内枠はウレタンゴム製の変形吸収体9を介して扉1
と連結させた。その連結部分の断面図を図2に示す。扉
1と内枠5とには溝10、11が設けられてリング状の
変形吸収体9が両者を連結するように両溝を埋めてい
る。変形吸収体は、内枠が扉から外れないように固定す
る。扉の外側に面する部分には、変形吸収体にカバー1
2を設けた。カバーは変形吸収体が外から傷つけられる
のを防ぐ。リング状のカバーの内縁と外縁はそれぞれ内
枠の溝と扉の溝との底部へは触れないような大きさとし
て、扉の変形がカバーを介して内枠に応力を及ぼさない
ようにした。組立のとき、変形吸収体は所定の大きさの
ものを変形させて両溝に埋め込まれる。また、内枠と蓋
の接触部分はテーパを施した。万が一にも内枠が変形し
たときには、蓋が内枠から扉の内側に押し出される。変
形吸収体へかかる内枠と蓋の自重を最小限にするため
に、避難口は大人が通れるほどの大きさとし、避難をし
やすくするために、避難口は扉の下部に設けた。このよ
うに避難口を設けた扉は、地震などの災害により建物の
変形とともに、扉の外枠が変形して扉が開かなくなった
場合にも、居住者の避難口を確保することができる。円
形状にした内枠は変形し難く、建物や扉の変形にともな
って内枠が変形するのを防ぐことができた。さらに、内
枠と扉とを変形吸収体を介して連結させたことにより、
変形吸収体が扉の変形を吸収して、内枠にかかる応力を
軽減させることができた。内枠は筋交いを設けた角形の
ように、変形しづらく強固なものであれば同様な効果を
奏する。また、変形吸収体は弾性、塑性、弾塑性を有す
るものであり、ウレタンゴムの他にシリコンゴム、発泡
ウレタン、ポリカーボネイトなどのゴム、発泡体、プラ
スチックが用いられる。さらに、金属や繊維強化プラス
チック製のバネで構成されても同様な効果を奏する。組
立のときに、液状の発泡ウレタンを扉と内枠の間に置い
たカバーの上に流し込んで固化させるようにして、変形
吸収体を取り付けてもよい。変形吸収体は劣化に際して
交換が可能なように、扉の内側に面する側には、溝に切
り込みを所定の数の設けておくのがさらに効果的であ
る。さらに、内枠が変形したときに蓋が自動的に外れる
ようにすると効果が大きい。たとえば、内枠と蓋の接触
部分に応力検知器を両者に挟むように設け、その信号に
よって蓋のロックが外れて、蓋が内枠からフリーな状態
になるように構成する。このような構成のとき、蓋は蝶
番で内枠に固定しないか、あるいは、蝶番で固定する場
合には扉1に固定するようにする。ロックが外れて蓋が
内枠からフリーな状態になれば、内枠と蓋との接触部分
にテーパを設けたことにより、内枠の変形に伴って蓋が
押し出される。このとき、接触部分には油脂を塗布する
か、あるいは、テフロンをコーティングするなど、滑り
をよくしておくとより効果的である。上記実施例では、
玄関の扉について述べたが、部屋を仕切る扉に用いても
同様の効果が期待できる。例えば、密閉性が要求され、
さらに、出入口がひとつであることの多い冷蔵室や暗室
などの避難口としては効果的である。また、蓋6に外側
のノブを設けなかったが、通常の扉と同様にノブと鍵を
設けてもよい。玄関の扉に本発明の扉を用いた場合に
は、外側から施錠できる鍵を設けることで、避難口から
避難した際に第三者が忍びこむことを防ぐことができ
る。さらに、本発明は開き戸に限らず、引き戸であって
も同様な効果を奏するとともに、避難口の構造は壁に設
けても有用である。本発明の効果は二次的な効果も大き
い。災害時に避難口を真っ先に確保する必要がなく、火
の始末を確実に実行できるので火災の発生を防ぐことが
できる。さらに、安全な場所へとどまるなど身の安全を
最優先にすることもでき、防災に役立つ。
【発明の効果】このように避難口を設けた扉は、地震な
どの災害により建物の変形とともに、扉の外枠が変形し
て扉が開かなくなった場合にも、居住者の避難口を確保
することができる。内枠と扉とを変形吸収体を介して連
結させたことにより、変形吸収体が扉の変形を吸収し
て、内枠が変形するのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の避難扉の実施例を示す外観図
【図2】避難扉の一断面図
【符号の説明】
1・・扉、 2・・外枠、 3・・鍵、 4・・自動閉
止機構、 5・・内枠、6・・蓋、 7・・蝶番 8
・・ノブ、 9・・変形吸収体、 10、11・・溝、
12・・カバー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉に両面を貫通する開口を設け、該開口
    の内縁に内枠と該内枠の開口を塞ぐ蓋を設け、該内枠を
    変形吸収体で扉に固定したことを特徴とする避難扉
JP11225495A 1995-04-01 1995-04-01 避難扉 Pending JPH08266653A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11225495A JPH08266653A (ja) 1995-04-01 1995-04-01 避難扉

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11225495A JPH08266653A (ja) 1995-04-01 1995-04-01 避難扉

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08266653A true JPH08266653A (ja) 1996-10-15

Family

ID=14582109

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11225495A Pending JPH08266653A (ja) 1995-04-01 1995-04-01 避難扉

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08266653A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007063755A (ja) * 2005-08-29 2007-03-15 Teiji Kojima 扉付き耐震構造体
CN106958355A (zh) * 2015-09-15 2017-07-18 孙淳娘 公寓楼用紧急通道舱

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007063755A (ja) * 2005-08-29 2007-03-15 Teiji Kojima 扉付き耐震構造体
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