JPH0826584A - 複合画像処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ファクシミリ機能，プリンタ機能等の複合機
能を有した画像処理装置において、画像処理後の出力原
稿の取り間違いを防止し、出力原稿の管理作業を簡略化
する。 【構成】 画像処理後の原稿を排紙出力するための複数
の出力トレイを有した原稿仕分け装置１２をプリンタ部
２に接続する。また、上記原稿を出力する時にその出力
ジョブ単位で排紙先の出力トレイを決定して原稿の仕分
けを行う出力制御手段を設ける。そして、外部のコンピ
ュータ機器１１から入力された画像データの出力処理
毎、あるいはファックス（ＦＡＸ）部やプリンタ部２な
どのデバイス単位の処理毎に出力原稿の排紙先トレイを
決定し、異なるジョブで出力原稿が混載されないように
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えば複写機能，ファ
クシミリ機能，プリンタフォーマッタ機能，，画像電子
ファイル機能等を合わせ持つ複合画像処理装置に係り、
特にその画像出力制御に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、複写機能，ファクシミリ機
能，プリンタフォーマッタ機能，画像電子ファイル機能
等を合わせ持つ複合画像処理装置が知られている。この
ような複合画像処理装置において、コピー，ファックス
（ＦＡＸ），ファイル、及びプリントの各処理が施され
た出力原稿は、該装置に接続された共通の原稿仕分け装
置に送り込まれ、ここで出力原稿の仕分けが行われる。
このため、各々の出力原稿が排紙トレイ上で無秩序に混
載されることになる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の複合画像処理装
置は上記のように構成されており、原稿仕分け装置が共
通となっているため、画像処理後の出力原稿（用紙）が
同一トレイに混載して出力されると、自分が出力した原
稿を他の人が間違って持ち去ってしまうことがあった
り、目的とする原稿を探し出すのに手間取ったりするこ
とがあり、出力原稿の管理作業が面倒であるという問題
点があった。

【０００４】本発明は、上記のような問題点に着目して
なされたもので、出力原稿の取り間違いを防止でき、ま
た出力原稿の管理作業を簡略化することが可能な複合画
像処理装置を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の複合画像処理装
置は、画像処理後の原稿を排紙出力するための複数の出
力トレイを有した原稿仕分け装置と、前記原稿を出力す
る時にその出力ジョブ単位で前記排紙する出力トレイを
決定して出力原稿の仕分けを行う出力制御手段とを備え
たものである。

【０００６】また上記の複合画像処理装置において、原
稿画像を読み取ってデジタル画像データに変換する画像
読み取り手段と、画像データを被記憶媒体に記録する画
像記録手段と、画像データを通信回路を介して電送する
画像通信手段と、コンピュータ機器とのインタフェース
を制御する外部インタフェース制御手段と、前記各手段
のそれぞれの間の画像データ及び画像制御信号の流れを
制御する制御手段と、前記外部インタフェース制御手段
に入力される画像データに対して標準的な画像フォーマ
ットを作成する画像フォーマット手段とを備え、原稿仕
分け装置はステープル機能あるいはソート機能を持つ複
数段の出力トレイを有し、出力制御手段は出力ジョブ単
位で使用する前記原稿仕分け装置の出力先トレイ位置を
一意的に決定するようにしたものである。

【０００７】

【作用】本発明の複合画像処理装置においては、印刷な
ど画像処理が終了した原稿を原稿仕分け装置に排紙する
場合、既に排紙が終了している他の出力原稿と混載しな
いようにしたり、あるいはコピー，ファックス，ファイ
ル，プリントといった出力処理のタイプ別に、原稿出力
時に使用する原稿仕分け装置の排出トレイ先を予め決定
させるため、出力原稿が出力処理毎に仕分けされる。

【０００８】

【実施例】図１はこの発明の一実施例による複合画像処
理装置の構成を示すブロック図であり、装置全体のシス
テム構成を示している。同図において、１は原稿を画像
データに変換する画像入力装置（以下リーダ部と称す
る）で、原稿画像を読み取ってデジタル画像データに変
換する画像読み取り手段を構成している。

【０００９】２は複数種類の記録紙カセットを有し、リ
ーダ部１から入力されたプリント命令により上記画像デ
ータを記録紙上に可視像化して出力する画像出力装置
（以下プリンタ部と称する）である。このプリンタ部２
には、画像処理後の原稿を排紙出力するための複数段の
出力トレイを有した原稿仕分け装置１２が接続されてお
り、プリンタ部２からの指示により、原稿出力毎にトレ
イ部分を動作させ、原稿の仕分けやステープル処理ある
いはソート処理を行うことができるようになっている。

【００１０】３はリーダ部１へのプリント指示やリーダ
部１と電気的に接続された外部装置４に対する処理を指
示する操作部である。外部装置４には、画像データを通
信回線を介して電送する画像通信手段であるファックス
部５，画像を記録する画像記録手段であるファイル部
６，このファイル部６に接続された被記憶媒体である外
部記憶装置７，外部のコンピュータ機器１１とのインタ
フェースを制御する外部インタフェース制御手段を構成
しているコンピュータインタフェース部８，このコンピ
ュータインタフェース部８に入力された画像データを可
視像とするために標準的な画像フォーマットを作成する
画像フォーマット手段を構成している数種類のフォーマ
ッタ部９、及び上記各機能を制御するコア部１０等を備
えている。またコア部１０は、外部装置４の各構成要素
であるファックス部５，ファイル部６，外部記憶装置
７，コンピュータインタフェース部８，フォーマッタ部
９の状態管理やコマンドの入出力制御、及び画像データ
入出力の制御を行うようになっている。

【００１１】上記コア部１０には、リーダ部１及び外部
装置４内の各部の間での画像データと画像制御信号の流
れを制御する制御手段が構成されている。また原稿仕分
け装置１２には、画像処理後の原稿を出力する時にその
出力時ジョブ単位で、つまり出力処理毎に排紙に使用す
る出力トレイを一意的に決定して出力原稿の仕分けを行
う出力制御手段が設けられている。

【００１２】次に、上記のように構成された複合画像処
理装置の動作について説明する。図２はプリントキュー
情報によるプリント原稿の仕分け動作、図３はデバイス
出力要求別の原稿仕分け動作をそれぞれ示すフローチャ
ートである。また図４，図５はそれぞれのプリントジョ
ブ単位の仕分け結果、デバイス出力別の仕分け結果を示
す図である。

【００１３】（１）まず、コンピュータインタフェース
部８に接続された複数のコンピュータからプリント命令
が出力され、該複合画像処理装置のプリントキュー管理
を基に使用するトレイの選択を行って原稿印刷して出力
した場合の動作を図２及び図４を用いて説明する。

【００１４】この場合、コンピュータインタフェース部
８に接続されたコンピュータは、本複合画像処理装置に
対し、プリントジョブ１を送出する。このプリントジョ
ブ１を受信したコア部１０は（ステップＳ１１）、プリ
ントジョブを管理するプリントキューに、新たなプリン
ト命令があったことを管理するため新規登録を行う（ス
テップＳ１２）。またコア部１０は、そのプリントキュ
ーの登録情報から使用するトレイ番号を決定し（ステッ
プＳ１３）、そのトレイ番号をプリンタ部２に通知する
（ステップＳ１４）。ここでは、トレイ１をプリントジ
ョブ１に割り当てる。

【００１５】次にコア部１０は、プリントジョブ１をフ
ォーマッタ部９に転送する（ステップＳ１５）。フォー
マッタ部９は、プリントジョブ１の画像フォーマット処
理が終了すると（ステップＳ１６）、その処理結果を画
像信号としてプリンタ部２へ転送する（ステップＳ１
７）。

【００１６】上記画像信号を受け取ったプリンタ部２
は、コア部１０より開始出力トレイ番号が１であるとの
指示があるため、トレイ１の位置をプリンタ部２の排紙
口に移動させ（ステップＳ１８）、印刷処理を行った
後、排紙出力を行い（ステップＳ１９）、プリントジョ
ブ１の処理を終了する。

【００１７】そして、引き続き他のコンピュータ２より
プリントジョブ２が送出されると、上記ステップＳ１１
〜Ｓ１９の処理を繰り返す。この時、ステップＳ１４で
プリンタ部２に指示するトレイ番号は２とし、またプリ
ントジョブ１と異なる番号が指示されるため、出力原稿
が混載することはない。

【００１８】さらに、他のコンピュータ３よりプリント
ジョブが出力された場合でも、同様に上記のステップＳ
１１〜Ｓ１９の処理を繰り返すが、上述したプリントジ
ョブ１，２と異なるトレイ番号３の使用をコア部１０が
プリンタ部２に指示するため、原稿の混載を生じること
なく、印刷，出力処理を行うことができる。

【００１９】その後のプリントジョブも同様に、使用ト
レイ番号がコア部１０より各プリントジョブ毎に指示さ
れるため、ジョブ毎の原稿混載を防ぐことができる。

【００２０】（２）次に、原稿仕分け装置１２の使用ト
レイの指示をコピー，ファイル，ファックス，プリント
といったデバイス毎に行う場合の動作について図３及び
図５を用いて説明する。

【００２１】例えば、コピー原稿はトレイ１に、ファッ
クスの受信原稿はトレイ２に、プリント原稿はトレイ３
にそれぞれ出力することがコア部１０で決定されている
時に原稿出力指示を受信すると（ステップＳ２１）、ま
ずリーダ部１からの指示を判断する（ステップＳ２
２）。この時判定がＹＥＳ（リーダ部の出力指示）であ
れば、コピー出力であるので、トレイ１に排紙出力する
（ステップＳ２３）。またＮＯであればファックス部５
の出力かを判断し（ステップＳ２４）、ＹＥＳであれば
トレイ２に出力し（ステップＳ２５）、ＮＯであれはプ
リンタ部２の出力要求として原稿をトレイ３に排紙す
る。

【００２２】このようにして、デバイスのタイプ別に原
稿が仕分けされる。したがって、上記と同様出力原稿の
混載を防ぐことができる。

【００２３】このように、共通使用している原稿仕分け
装置１２に印刷処理が終了した原稿を出力する場合、そ
の出力処理毎に使用する原稿仕分け装置１２のトレイ番
号を決定しており、既に出力済みの原稿と混載させない
ようにしたり、同一デバイス同士の出力を取りまとめて
行うなど、出力原稿を出力処理毎に仕分けすることがで
きる。このため、出力原稿の取り間違いを防止でき、出
力原稿の管理作業を簡略化することができる。

【００２４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の出力トレイを有した原稿仕分け装置を備え、画像
処理後の原稿を排紙出力する時にその出力ジョブ単位で
排紙する出力トレイを決定するようにしたため、出力処
理毎に排紙原稿の仕分けを行うことができ、出力原稿の
取り間違いを防止でき、また出力原稿の管理作業を簡略
化することができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施例の構成を示すブロック図

【図２】 一実施例のプリントキュー情報によるプリン
ト原稿の仕分け動作を示すフローチャート

【図３】 一実施例のデバイス出力要求別の原稿仕分け
動作を示すフローチャート

【図４】 原稿仕分け装置によるプリントジョブ単位の
仕分け結果を示す説明図

【図５】 原稿仕分け装置によるデバイス出力別の仕分
け結果を示す説明図

【符号の説明】

１ 画像入力装置（原稿読み取り手段） ２ 画像出力装置 ５ ファックス部（画像通信手段） ６ ファイル部（画像記録手段） ７ 外部記憶装置（被記憶媒体） ８ コンピュータインタフェース部（外部インタフェー
ス制御手段） ９ フォーマッタ部（画像フォーマット手段） １０ コア部（制御手段） １１ コンピュータ機器 １２ 原稿仕分け装置（出力制御手段）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 画像処理後の原稿を排紙出力するための
   複数の出力トレイを有した原稿仕分け装置と、前記原稿
   を出力する時にその出力ジョブ単位で前記排紙する出力
   トレイを決定して出力原稿の仕分けを行う出力制御手段
   とを備えたことを特徴とする複合画像処理装置。
2. 【請求項２】 原稿画像を読み取ってデジタル画像デー
   タに変換する画像読み取り手段と、画像データを被記憶
   媒体に記録する画像記録手段と、画像データを通信回路
   を介して電送する画像通信手段と、コンピュータ機器と
   のインタフェースを制御する外部インタフェース制御手
   段と、前記各手段のそれぞれの間の画像データ及び画像
   制御信号の流れを制御する制御手段と、前記外部インタ
   フェース制御手段に入力される画像データに対して標準
   的な画像フォーマットを作成する画像フォーマット手段
   とを備え、原稿仕分け装置はステープル機能あるいはソ
   ート機能を持つ複数段の出力トレイを有し、出力制御手
   段は出力ジョブ単位で使用する前記原稿仕分け装置の出
   力先トレイ位置を一意的に決定することを特徴とする請
   求項１記載の複合画像処理装置。