JPH08264618A - 半導体製造装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体製造装置及び半導体装置の製造方法Info
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- JPH08264618A JPH08264618A JP7068189A JP6818995A JPH08264618A JP H08264618 A JPH08264618 A JP H08264618A JP 7068189 A JP7068189 A JP 7068189A JP 6818995 A JP6818995 A JP 6818995A JP H08264618 A JPH08264618 A JP H08264618A
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- temperature
- chamber
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- Drying Of Semiconductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】この発明は、全体のウエハ処理時間を短縮する
ことにより、生産性の向上を実現する。 【構成】半導体製造装置は、第1、第2のプロセスチャ
ンバー1,2,ハンドラーユニット3 及び第1、第2のカセ
ットユニット4,5 から構成されている。即ち、ハンドラ
ーユニット3 はウエハハンドラ3aとウエハハンドリング
室3bとからなる。ウエハハンドラ3aにウエハを搬送する
際にウエハの温度を 300℃及び50℃に保持する図示せぬ
加熱手段を取り付けている。第1のプロセスチャンバー
1 に、チャンバを 300℃のプロセス温度に加熱する図示
せぬ加熱手段及びチャンバ内に所定のガス系を導入する
図示せぬガス導入経路を設け、第2のプロセスチャンバ
ー2に、チャンバを50℃のプロセス温度に設定する図示
せぬ加熱手段及び所定のガス系を導入する図示せぬガス
導入経路を設けている。従って、生産性の向上を実現で
きる。
ことにより、生産性の向上を実現する。 【構成】半導体製造装置は、第1、第2のプロセスチャ
ンバー1,2,ハンドラーユニット3 及び第1、第2のカセ
ットユニット4,5 から構成されている。即ち、ハンドラ
ーユニット3 はウエハハンドラ3aとウエハハンドリング
室3bとからなる。ウエハハンドラ3aにウエハを搬送する
際にウエハの温度を 300℃及び50℃に保持する図示せぬ
加熱手段を取り付けている。第1のプロセスチャンバー
1 に、チャンバを 300℃のプロセス温度に加熱する図示
せぬ加熱手段及びチャンバ内に所定のガス系を導入する
図示せぬガス導入経路を設け、第2のプロセスチャンバ
ー2に、チャンバを50℃のプロセス温度に設定する図示
せぬ加熱手段及び所定のガス系を導入する図示せぬガス
導入経路を設けている。従って、生産性の向上を実現で
きる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体製造装置及び
半導体装置の製造方法に関するもので、特に互いに異な
るプロセス実行温度を有するプロセスチャンバーを複数
個備えたマルチチャンバー方式のCVD(Chemical Vapo
r Deposition) 装置又はRIE(Reactive Ion Etching)
装置又はスパッタ装置に適用されるものである。
半導体装置の製造方法に関するもので、特に互いに異な
るプロセス実行温度を有するプロセスチャンバーを複数
個備えたマルチチャンバー方式のCVD(Chemical Vapo
r Deposition) 装置又はRIE(Reactive Ion Etching)
装置又はスパッタ装置に適用されるものである。
【0002】
【従来の技術】従来のマルチチャンバー型のCVD装置
又はRIE装置又はスパッタ装置では、ウエハを各プロ
セスチャンバーに搬送するためのロボットを備えたハン
ドラーユニットを有している。このハンドラーユニット
による従来の搬送ロボットは、特別な温度に設定された
環境下には置かれていない。従って、ハンドラ表面は、
ほぼ室温近傍になっている。このハンドラ表面の温度が
上昇する唯一の場合は、プロセスが終了して加熱された
状態のウエハを、プロセスチャンバーからカセット室へ
搬出する時のみである。この時、ハンドラはウエハの余
熱によって加熱される。
又はRIE装置又はスパッタ装置では、ウエハを各プロ
セスチャンバーに搬送するためのロボットを備えたハン
ドラーユニットを有している。このハンドラーユニット
による従来の搬送ロボットは、特別な温度に設定された
環境下には置かれていない。従って、ハンドラ表面は、
ほぼ室温近傍になっている。このハンドラ表面の温度が
上昇する唯一の場合は、プロセスが終了して加熱された
状態のウエハを、プロセスチャンバーからカセット室へ
搬出する時のみである。この時、ハンドラはウエハの余
熱によって加熱される。
【0003】一方、デバイスの微細化に対応した高度な
プロセスが要求されるに従い、マルチチャンバー方式の
CVD装置又はRIE装置又はスパッタ装置において
も、最適なプロセス温度をより厳密に設定・管理する必
要が強まっている。また、上記マルチチャンバー型の装
置においても、各チャンバー毎に異なった設定温度にて
プロセスを実施する例が現実化している。このような状
況において、プロセスシーケンスも複雑化していくた
め、ウエハ処理時間の増大がより懸念される。特に、プ
ロセスシーケンスの増加に伴って、各チャンバー間のウ
エハ搬送時間やウエハを昇降温する時間が全体の処理に
要する時間に占める割合が大きくなる。このため、これ
らの所要時間の短縮が強く求められている。
プロセスが要求されるに従い、マルチチャンバー方式の
CVD装置又はRIE装置又はスパッタ装置において
も、最適なプロセス温度をより厳密に設定・管理する必
要が強まっている。また、上記マルチチャンバー型の装
置においても、各チャンバー毎に異なった設定温度にて
プロセスを実施する例が現実化している。このような状
況において、プロセスシーケンスも複雑化していくた
め、ウエハ処理時間の増大がより懸念される。特に、プ
ロセスシーケンスの増加に伴って、各チャンバー間のウ
エハ搬送時間やウエハを昇降温する時間が全体の処理に
要する時間に占める割合が大きくなる。このため、これ
らの所要時間の短縮が強く求められている。
【0004】しかしながら、従来のマルチチャンバー型
の装置では、ウエハを搬送している間には搬送のみの処
理しか行われない。このため、ウエハを昇温するステッ
プやプリベークステップあるいはポストベークステップ
が後の工程で行われる場合、前記ウエハ搬送ステップは
後工程の所要時間の短縮に何等寄与しないという問題が
あった。
の装置では、ウエハを搬送している間には搬送のみの処
理しか行われない。このため、ウエハを昇温するステッ
プやプリベークステップあるいはポストベークステップ
が後の工程で行われる場合、前記ウエハ搬送ステップは
後工程の所要時間の短縮に何等寄与しないという問題が
あった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のマルチチャンバー型のCVD装置又はRIE装置又は
スパッタ装置では、チャンバー毎に異なる温度が設定さ
れるような複雑化したプロセスステップが行われる場
合、全体の処理に要する時間が長くなる。即ち、複雑化
したプロセスステップ、例えばプリベークステップある
いはポストベークステップ等によって、ウエハの処理時
間が増大し、全体の処理時間が長くなる。この結果、生
産性の低下を招くこととなる。
のマルチチャンバー型のCVD装置又はRIE装置又は
スパッタ装置では、チャンバー毎に異なる温度が設定さ
れるような複雑化したプロセスステップが行われる場
合、全体の処理に要する時間が長くなる。即ち、複雑化
したプロセスステップ、例えばプリベークステップある
いはポストベークステップ等によって、ウエハの処理時
間が増大し、全体の処理時間が長くなる。この結果、生
産性の低下を招くこととなる。
【0006】この発明は上記のような事情を考慮してな
されたものであり、その目的は、ウエハの処理時間を短
縮することにより、全体の処理時間を短縮し、生産性を
向上し得る半導体製造装置及び半導体装置の製造方法を
提供することにある。
されたものであり、その目的は、ウエハの処理時間を短
縮することにより、全体の処理時間を短縮し、生産性を
向上し得る半導体製造装置及び半導体装置の製造方法を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決するため、ウエハが収納されているカセットユニッ
トと、前記ウエハに所定の処理を第1の温度で行う第1
のチャンバーと、前記ウエハに所定の処理を前記第1の
温度より高い第2の温度で行う第2のチャンバーと、前
記カセットユニット、前記第1のチャンバー及び前記第
2のチャンバーの相互間において前記ウエハを搬送する
搬送手段と、前記搬送手段に設けられ、前記ウエハを前
記第1の温度以上且つ前記第2の温度以下の温度に保持
する保持手段と、を具備することを特徴としている。
解決するため、ウエハが収納されているカセットユニッ
トと、前記ウエハに所定の処理を第1の温度で行う第1
のチャンバーと、前記ウエハに所定の処理を前記第1の
温度より高い第2の温度で行う第2のチャンバーと、前
記カセットユニット、前記第1のチャンバー及び前記第
2のチャンバーの相互間において前記ウエハを搬送する
搬送手段と、前記搬送手段に設けられ、前記ウエハを前
記第1の温度以上且つ前記第2の温度以下の温度に保持
する保持手段と、を具備することを特徴としている。
【0008】また、ウエハが収納されているカセットユ
ニットと、前記ウエハに所定の処理を互いに異なる温度
で行う複数のチャンバーと、前記カセットユニット及び
前記複数のチャンバーの相互間において前記ウエハを搬
送する搬送手段と、前記搬送手段に設けられ、前記チャ
ンバーの数に相当する数だけ設けられた前記ウエハを支
持する支持手段と、前記支持手段それぞれに設けられ、
前記ウエハを前記複数のチャンバーそれぞれにおける処
理の際の温度近傍に保持する保持手段と、を具備するこ
とを特徴としている。
ニットと、前記ウエハに所定の処理を互いに異なる温度
で行う複数のチャンバーと、前記カセットユニット及び
前記複数のチャンバーの相互間において前記ウエハを搬
送する搬送手段と、前記搬送手段に設けられ、前記チャ
ンバーの数に相当する数だけ設けられた前記ウエハを支
持する支持手段と、前記支持手段それぞれに設けられ、
前記ウエハを前記複数のチャンバーそれぞれにおける処
理の際の温度近傍に保持する保持手段と、を具備するこ
とを特徴としている。
【0009】また、カセットユニットに収納されたウエ
ハを、搬送手段により前記カセットユニットから第1の
チャンバーに搬送している際、このウエハを前記第1の
チャンバーにおいて処理する時の温度近傍に加熱保持す
る工程と、前記ウエハを前記搬送手段により前記第1の
チャンバーから第2のチャンバーに搬送している際、こ
のウエハを前記第2のチャンバーにおいて処理する時の
温度近傍に加熱保持する工程と、を具備することを特徴
としている。
ハを、搬送手段により前記カセットユニットから第1の
チャンバーに搬送している際、このウエハを前記第1の
チャンバーにおいて処理する時の温度近傍に加熱保持す
る工程と、前記ウエハを前記搬送手段により前記第1の
チャンバーから第2のチャンバーに搬送している際、こ
のウエハを前記第2のチャンバーにおいて処理する時の
温度近傍に加熱保持する工程と、を具備することを特徴
としている。
【0010】また、カセットユニット及び複数のチャン
バーの相互間においてウエハを搬送している際、このウ
エハを前記複数のチャンバーそれぞれにおける処理の際
の温度のうちの最低温度以上且つ最高温度以下の温度に
加熱保持することを特徴としている。
バーの相互間においてウエハを搬送している際、このウ
エハを前記複数のチャンバーそれぞれにおける処理の際
の温度のうちの最低温度以上且つ最高温度以下の温度に
加熱保持することを特徴としている。
【0011】
【作用】この発明は、ウエハを搬送する搬送手段に、第
1のチャンバーの処理温度である第1の温度以上且つ第
2のチャンバーの処理温度である第2の温度以下の温度
に保持する保持手段を設けている。このため、カセット
ユニット及び第1、第2のチャンバーの相互間において
前記ウエハを搬送手段により搬送する際、このウエハを
第1の温度以上且つ第2の温度以下に加熱保持すること
ができる。この結果、従来技術のようにチャンバー内で
ウエハを室温から第1の温度まで昇温させる必要がない
ので、第1及び第2のチャンバー内における処理時間を
従来より短縮することができる。したがって、全体のウ
エハ処理時間を短縮することができ、生産性の向上を実
現できる。
1のチャンバーの処理温度である第1の温度以上且つ第
2のチャンバーの処理温度である第2の温度以下の温度
に保持する保持手段を設けている。このため、カセット
ユニット及び第1、第2のチャンバーの相互間において
前記ウエハを搬送手段により搬送する際、このウエハを
第1の温度以上且つ第2の温度以下に加熱保持すること
ができる。この結果、従来技術のようにチャンバー内で
ウエハを室温から第1の温度まで昇温させる必要がない
ので、第1及び第2のチャンバー内における処理時間を
従来より短縮することができる。したがって、全体のウ
エハ処理時間を短縮することができ、生産性の向上を実
現できる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例を説
明する。図1は、この発明の第1の実施例による半導体
製造装置を示す概略図である。この半導体製造装置は、
マルチチャンバー方式のCVD装置であり、第1、第2
のプロセスチャンバー1、2、ハンドラーユニット3、
第1、第2のカセットユニット4、5、及び真空予備室
としてのロードロック6、7とから構成されている。
明する。図1は、この発明の第1の実施例による半導体
製造装置を示す概略図である。この半導体製造装置は、
マルチチャンバー方式のCVD装置であり、第1、第2
のプロセスチャンバー1、2、ハンドラーユニット3、
第1、第2のカセットユニット4、5、及び真空予備室
としてのロードロック6、7とから構成されている。
【0013】前記ハンドラーユニット3はウエハハンド
ラ3aとウエハハンドリング室3bとからなり、ウエハ
ハンドリング室3b内にはウエハハンドラ3aが設けら
れている。前記ウエハハンドリング室3bは、第1及び
第2のプロセスチャンバー1、2それぞれに連結されて
いる。第1のプロセスチャンバー(専用プラズマチャン
バ)1には、チャンバ内を300℃のプロセス温度に加
熱するための図示せぬ加熱手段としてのヒータ、500
W程度の高周波電力を印加するための図示せぬ高周波電
源及びチャンバ内にSiH4 −N2 O−N2 ガス系を導
入するための図示せぬガス導入経路が設けられている。
第2のプロセスチャンバー2には、チャンバ内を50℃
のプロセス温度に設定するための図示せぬ加熱手段とし
てのヒータおよびSiH4 −O2 −N2 ガス系を導入す
るための図示せぬガス導入経路が設けられている。
ラ3aとウエハハンドリング室3bとからなり、ウエハ
ハンドリング室3b内にはウエハハンドラ3aが設けら
れている。前記ウエハハンドリング室3bは、第1及び
第2のプロセスチャンバー1、2それぞれに連結されて
いる。第1のプロセスチャンバー(専用プラズマチャン
バ)1には、チャンバ内を300℃のプロセス温度に加
熱するための図示せぬ加熱手段としてのヒータ、500
W程度の高周波電力を印加するための図示せぬ高周波電
源及びチャンバ内にSiH4 −N2 O−N2 ガス系を導
入するための図示せぬガス導入経路が設けられている。
第2のプロセスチャンバー2には、チャンバ内を50℃
のプロセス温度に設定するための図示せぬ加熱手段とし
てのヒータおよびSiH4 −O2 −N2 ガス系を導入す
るための図示せぬガス導入経路が設けられている。
【0014】前記第1のカセットユニット4内は処理前
の図示せぬ複数のウエハを収容し、第2のカセットユニ
ット5は、処理後のウエハを搬入するためのものであ
る。前記ウエハハンドリング室3b内には図示せぬ駆動
装置が設けられている。前記ウエハハンドラ3aは前記
駆動装置によって、前記ウエハハンドリング室3b内を
移動する。ウエハハンドラ3a内には、例えばヒータ2
1、冷却ガスが導入される冷却パイプ22、及びウエハ
ハンドラ3aの温度を検出する例えば熱電対からなる温
度センサ23が配設されている。ウエハハンドラ3aに
保持されたウエハは搬送途中において、前記ヒータ2
1、冷却パイプ22、温度センサ23を用いてその温度
が制御される。ウエハハンドラ3a内における前記ヒー
タ21、冷却パイプ22、温度センサ23の配設位置は
図1に限定されるものではなく、種々変形可能である。
の図示せぬ複数のウエハを収容し、第2のカセットユニ
ット5は、処理後のウエハを搬入するためのものであ
る。前記ウエハハンドリング室3b内には図示せぬ駆動
装置が設けられている。前記ウエハハンドラ3aは前記
駆動装置によって、前記ウエハハンドリング室3b内を
移動する。ウエハハンドラ3a内には、例えばヒータ2
1、冷却ガスが導入される冷却パイプ22、及びウエハ
ハンドラ3aの温度を検出する例えば熱電対からなる温
度センサ23が配設されている。ウエハハンドラ3aに
保持されたウエハは搬送途中において、前記ヒータ2
1、冷却パイプ22、温度センサ23を用いてその温度
が制御される。ウエハハンドラ3a内における前記ヒー
タ21、冷却パイプ22、温度センサ23の配設位置は
図1に限定されるものではなく、種々変形可能である。
【0015】図2は、ウエハハンドラ3aの温度制御装
置を示すものである。前記ヒータ21及び温度センサ2
3は温度制御部24に接続され、前記冷却パイプ22は
冷却部25に接続されている。この冷却部25は前記冷
却パイプ22内のガスを冷却するものであり、この冷却
部25は前記温度制御部24に接続されている。前記温
度制御部24はプロセス全体を制御するプロセス制御部
26に接続されている。前記温度制御部24はプロセス
制御部26の制御及び温度センサ23の出力信号に応じ
て、前記ヒータ21及び冷却部25を制御し、ウエハハ
ンドラ3a及びウエハを所定の温度とする。
置を示すものである。前記ヒータ21及び温度センサ2
3は温度制御部24に接続され、前記冷却パイプ22は
冷却部25に接続されている。この冷却部25は前記冷
却パイプ22内のガスを冷却するものであり、この冷却
部25は前記温度制御部24に接続されている。前記温
度制御部24はプロセス全体を制御するプロセス制御部
26に接続されている。前記温度制御部24はプロセス
制御部26の制御及び温度センサ23の出力信号に応じ
て、前記ヒータ21及び冷却部25を制御し、ウエハハ
ンドラ3a及びウエハを所定の温度とする。
【0016】図3は、図1、図2に示す半導体製造装置
において半導体装置を製造する際のプロセスシーケンス
を示すものである。先ず、室温に保持されている第1の
カセットユニット4内の図示せぬウエハは、ウエハハン
ドラ3aによって取り出される。この後、このウエハ
は、ウエハハンドラ3aによってウエハハンドリング室
3bを経て温度が300℃に設定されている専用プラズ
マチャンバ1内へ移送される。この際、図3に示すH1
−加熱ハンドラ工程(〜300℃)が実施される。即
ち、ウエハハンドラ3aはヒータ21によって、その温
度を専用プラズマチャンバ1内におけるP(プラズマ)
−SiO膜を堆積する時の温度に近い温度に設定され
る。これにより、室温のウエハはハンドラ3a上で30
0℃近傍まで昇温される。
において半導体装置を製造する際のプロセスシーケンス
を示すものである。先ず、室温に保持されている第1の
カセットユニット4内の図示せぬウエハは、ウエハハン
ドラ3aによって取り出される。この後、このウエハ
は、ウエハハンドラ3aによってウエハハンドリング室
3bを経て温度が300℃に設定されている専用プラズ
マチャンバ1内へ移送される。この際、図3に示すH1
−加熱ハンドラ工程(〜300℃)が実施される。即
ち、ウエハハンドラ3aはヒータ21によって、その温
度を専用プラズマチャンバ1内におけるP(プラズマ)
−SiO膜を堆積する時の温度に近い温度に設定され
る。これにより、室温のウエハはハンドラ3a上で30
0℃近傍まで昇温される。
【0017】次に、図3に示す下層P(プラズマ)−S
iOデポ工程(300℃)が実施される。すなわち、こ
の専用プラズマチャンバ1内にはSiH4 −N2 O−N
2 ガス系が導入されるとともに、500W程度の高周波
電力が印加される。これにより、ウエハの表面上には下
層として厚さが1000〜2000オングストロームの
P(プラズマ)−SiO膜(純然たるプラズマSiO2
膜)が成膜される。
iOデポ工程(300℃)が実施される。すなわち、こ
の専用プラズマチャンバ1内にはSiH4 −N2 O−N
2 ガス系が導入されるとともに、500W程度の高周波
電力が印加される。これにより、ウエハの表面上には下
層として厚さが1000〜2000オングストロームの
P(プラズマ)−SiO膜(純然たるプラズマSiO2
膜)が成膜される。
【0018】この後、前記ウエハは、ウエハハンドラ3
aによって専用プラズマチャンバ1からウエハハンドリ
ング室3bを通って温度が50℃に設定されている第2
のプロセスチャンバー(専用LP(Low Pressure)チャン
バ)2に移送される。この際、図3に示すH2−冷却ハ
ンドラ工程(〜50℃)が実施される。即ち、ウエハハ
ンドラ3aは、冷却パイプ22を介して冷却部25から
供給される冷却ガスによって、専用LPチャンバ2内に
おけるLP(Low Pressure)−SiO膜を堆積する時の温
度50℃に近い温度に設定される。これにより300℃
に加熱されたウエハはハンドラ3a上で50℃近傍まで
冷却される。
aによって専用プラズマチャンバ1からウエハハンドリ
ング室3bを通って温度が50℃に設定されている第2
のプロセスチャンバー(専用LP(Low Pressure)チャン
バ)2に移送される。この際、図3に示すH2−冷却ハ
ンドラ工程(〜50℃)が実施される。即ち、ウエハハ
ンドラ3aは、冷却パイプ22を介して冷却部25から
供給される冷却ガスによって、専用LPチャンバ2内に
おけるLP(Low Pressure)−SiO膜を堆積する時の温
度50℃に近い温度に設定される。これにより300℃
に加熱されたウエハはハンドラ3a上で50℃近傍まで
冷却される。
【0019】次に、図3に示す中層LP(Low Pressure)
−SiOデポ工程(50℃)が実施される。すなわち、
この専用LPチャンバ2内にはSiH4 −O2 −N2 ガ
ス系が導入される。これにより、前記下層のP−SiO
膜の上には厚さが8000〜10000オングストロー
ムの中層のLP−SiO膜が成膜される。この中層のL
P−SiO膜は、高周波電力が用いられていない純然た
る化学反応で成膜されたLP−SiO2 膜であり、リフ
ロー性に富んでいるため多層配線の平坦化を実施する際
のキーとなる膜である。このリフロー性の確保には成膜
温度の管理が重要であることが解っている。また、LP
−SiO膜は成膜直後には膜中に多量の水分を含有して
おり、成膜後の適切なポストベークによって水分を除去
する必要がある。このポストベーク方法を誤ると、膜中
にクラッキングが容易に発生するために注意を要する。
−SiOデポ工程(50℃)が実施される。すなわち、
この専用LPチャンバ2内にはSiH4 −O2 −N2 ガ
ス系が導入される。これにより、前記下層のP−SiO
膜の上には厚さが8000〜10000オングストロー
ムの中層のLP−SiO膜が成膜される。この中層のL
P−SiO膜は、高周波電力が用いられていない純然た
る化学反応で成膜されたLP−SiO2 膜であり、リフ
ロー性に富んでいるため多層配線の平坦化を実施する際
のキーとなる膜である。このリフロー性の確保には成膜
温度の管理が重要であることが解っている。また、LP
−SiO膜は成膜直後には膜中に多量の水分を含有して
おり、成膜後の適切なポストベークによって水分を除去
する必要がある。このポストベーク方法を誤ると、膜中
にクラッキングが容易に発生するために注意を要する。
【0020】この後、前記ウエハは、ウエハハンドラ3
aによって専用LPチャンバ2からウエハハンドリング
室3bを経て温度が300℃に設定されている専用プラ
ズマチャンバ1に移送される。この際、図3に示すH3
−ステップ昇温ハンドラ工程(50〜150〜300
℃)が実施される。
aによって専用LPチャンバ2からウエハハンドリング
室3bを経て温度が300℃に設定されている専用プラ
ズマチャンバ1に移送される。この際、図3に示すH3
−ステップ昇温ハンドラ工程(50〜150〜300
℃)が実施される。
【0021】このH3−工程においては、ウエハ上のL
P−SiO2 膜からの脱水プロセスを効果的に行う必要
がある。具体的には、ポストベーク工程と呼ばれるマル
チステップ昇温シーケンスが施される。このポストベー
クが適切に実行されない場合、例えば脱水過程が図4に
Aで示すような急激にすぎる場合、LP−SiO2 膜に
は過度の膜収縮が起こり、クラッキングが発生する。一
方、図4にBで示すように昇温速度が遅すぎる場合、脱
水が不十分となり、LP−SiO2 膜中の残存水分量が
増大してトランジスタの動作信頼性不良を引き起こすこ
とが知られている。このようにLP−SiO2 膜での適
切な脱水過程を図4にCで示すように適切な昇温速度で
制御することがプロセスにおいて非常に重要な要件とな
っている。従来は、LPチャンバ内で昇温を行っていた
ので、LPチャンバの熱容量で制限される昇温レートの
限界によって図4にCで示すような最適なマルチステッ
プシーケンスを実行することができなかった。また、た
とえプラズマチャンバ内で同じく昇温を試みた場合に
も、同様の理由による限界が生じることは明らかであ
る。すなわち、LP−SiO膜での最適な脱水過程を確
保するためには、ある程度熱容量の小さい系にウエハを
保持する必要があるからである。
P−SiO2 膜からの脱水プロセスを効果的に行う必要
がある。具体的には、ポストベーク工程と呼ばれるマル
チステップ昇温シーケンスが施される。このポストベー
クが適切に実行されない場合、例えば脱水過程が図4に
Aで示すような急激にすぎる場合、LP−SiO2 膜に
は過度の膜収縮が起こり、クラッキングが発生する。一
方、図4にBで示すように昇温速度が遅すぎる場合、脱
水が不十分となり、LP−SiO2 膜中の残存水分量が
増大してトランジスタの動作信頼性不良を引き起こすこ
とが知られている。このようにLP−SiO2 膜での適
切な脱水過程を図4にCで示すように適切な昇温速度で
制御することがプロセスにおいて非常に重要な要件とな
っている。従来は、LPチャンバ内で昇温を行っていた
ので、LPチャンバの熱容量で制限される昇温レートの
限界によって図4にCで示すような最適なマルチステッ
プシーケンスを実行することができなかった。また、た
とえプラズマチャンバ内で同じく昇温を試みた場合に
も、同様の理由による限界が生じることは明らかであ
る。すなわち、LP−SiO膜での最適な脱水過程を確
保するためには、ある程度熱容量の小さい系にウエハを
保持する必要があるからである。
【0022】前記H3−ステップ昇温ハンドラ工程(5
0〜150〜300℃)では、温度制御部24によって
ヒータ21の温度が制御され、ハンドラ3aの温度が図
4にCで示すマルチステップ昇温シーケンスに従って、
75℃、175℃、300℃に設定される。即ち、ウエ
ハ上に50℃で成膜をした後、先ず、75℃にてポスト
ベークを行い、続いて175℃にてポストベークを行
い、この後300℃にて成膜するものである。これによ
り、従来に比べてポストベーク時間の短縮が達成され
る。
0〜150〜300℃)では、温度制御部24によって
ヒータ21の温度が制御され、ハンドラ3aの温度が図
4にCで示すマルチステップ昇温シーケンスに従って、
75℃、175℃、300℃に設定される。即ち、ウエ
ハ上に50℃で成膜をした後、先ず、75℃にてポスト
ベークを行い、続いて175℃にてポストベークを行
い、この後300℃にて成膜するものである。これによ
り、従来に比べてポストベーク時間の短縮が達成され
る。
【0023】次に、図3に示す上層P(プラズマ)−S
iOデポ工程(300℃)が実施される。即ち、専用プ
ラズマチャンバ1内にはSiH4 −N2 O−N2 ガス系
が導入されるとともに、500W程度の高周波電力が印
加される。これにより、前記中層のLP−SiO膜の上
には上層として厚さが3000〜5000オングストロ
ームのP−SiO膜(純然たるプラズマSiO2 膜)が
成膜される。この結果、ウエハの表面上には下層からP
−SiO/LP−SiO/P−SiOの三層が積層成膜
される。尚、下層のP−SiO膜は、下地との密着性を
確保するため、及び中層のLP−SiO膜を成膜する時
の異常成長を抑制するために形成されるものである。
iOデポ工程(300℃)が実施される。即ち、専用プ
ラズマチャンバ1内にはSiH4 −N2 O−N2 ガス系
が導入されるとともに、500W程度の高周波電力が印
加される。これにより、前記中層のLP−SiO膜の上
には上層として厚さが3000〜5000オングストロ
ームのP−SiO膜(純然たるプラズマSiO2 膜)が
成膜される。この結果、ウエハの表面上には下層からP
−SiO/LP−SiO/P−SiOの三層が積層成膜
される。尚、下層のP−SiO膜は、下地との密着性を
確保するため、及び中層のLP−SiO膜を成膜する時
の異常成長を抑制するために形成されるものである。
【0024】この後、前記ウエハは、ウエハハンドラ3
aによって専用プラズマチャンバ1からウエハハンドリ
ング室3bを経て室温の第2のカセットユニット5に移
送される。この際、図2に示すH4−冷却ハンドラ工程
(〜室温)が実施される。すなわち、ウエハハンドラ3
aは冷却ガスによって、第2のカセットユニット5内に
おける室温に近い温度に設定される。したがって、30
0℃に加熱されたウエハはハンドラ3a上で室温近傍ま
で冷却される。これにより、第2のカセットユニット5
内でのウエハの冷却時間を短縮できる。
aによって専用プラズマチャンバ1からウエハハンドリ
ング室3bを経て室温の第2のカセットユニット5に移
送される。この際、図2に示すH4−冷却ハンドラ工程
(〜室温)が実施される。すなわち、ウエハハンドラ3
aは冷却ガスによって、第2のカセットユニット5内に
おける室温に近い温度に設定される。したがって、30
0℃に加熱されたウエハはハンドラ3a上で室温近傍ま
で冷却される。これにより、第2のカセットユニット5
内でのウエハの冷却時間を短縮できる。
【0025】このように、H1、H2、H4の各工程は
処理時間を短縮できる利点を有し、H3の工程はクラッ
クの発生を抑制できる利点を有している。上記第1の実
施例によれば、ウエハを第1のカセットユニット4から
ウエハハンドリング室3bを経て専用プラズマチャンバ
1内に移送する際、このウエハをウエハハンドラ3aに
よって加熱している。この結果、従来技術のようにチャ
ンバ1内でウエハを室温から300℃まで昇温させる必
要がないため、チャンバ1内においてウエハ表面に下層
を堆積する時間を50%近く短縮することができる。即
ち、従来では専用プラズマチャンバ内でウエハを昇温し
ていたため、堆積時間に占めるウエハ昇温時間の割合は
多くて50%にも及んでいたが、上記実施例ではウエハ
を移送する際にウエハを昇温しているので、堆積時間を
短縮できる。したがって、全体のウエハ処理時間を短縮
することができる。これにより、プロセス生産性の向上
及び製造コストの低減を図ることができる。
処理時間を短縮できる利点を有し、H3の工程はクラッ
クの発生を抑制できる利点を有している。上記第1の実
施例によれば、ウエハを第1のカセットユニット4から
ウエハハンドリング室3bを経て専用プラズマチャンバ
1内に移送する際、このウエハをウエハハンドラ3aに
よって加熱している。この結果、従来技術のようにチャ
ンバ1内でウエハを室温から300℃まで昇温させる必
要がないため、チャンバ1内においてウエハ表面に下層
を堆積する時間を50%近く短縮することができる。即
ち、従来では専用プラズマチャンバ内でウエハを昇温し
ていたため、堆積時間に占めるウエハ昇温時間の割合は
多くて50%にも及んでいたが、上記実施例ではウエハ
を移送する際にウエハを昇温しているので、堆積時間を
短縮できる。したがって、全体のウエハ処理時間を短縮
することができる。これにより、プロセス生産性の向上
及び製造コストの低減を図ることができる。
【0026】また、ウエハを専用プラズマチャンバ1か
らウエハハンドリング室3bを経て専用LPチャンバ2
内に移送する際、このウエハをウエハハンドラ3aによ
って冷却している。この結果、従来技術のようにチャン
バ2内でウエハを300℃から50℃まで冷却させる必
要がないため、チャンバ2内においてウエハ表面に中層
を堆積する時間を短縮することができる。すなわち、従
来では、LPチャンバ内でウエハを冷却するために、5
0℃程度の低温に保持されたLPチャンバ内に前工程の
プラズマチャンバ内で加熱されたウエハをすぐに搬入し
ていた。このため、ウエハの冷却時間が増大するととも
に、LPチャンバ内の低温雰囲気が乱され、LPチャン
バ内の温度が当初の低温安定状態に復帰するための待ち
時間を必要としていた。
らウエハハンドリング室3bを経て専用LPチャンバ2
内に移送する際、このウエハをウエハハンドラ3aによ
って冷却している。この結果、従来技術のようにチャン
バ2内でウエハを300℃から50℃まで冷却させる必
要がないため、チャンバ2内においてウエハ表面に中層
を堆積する時間を短縮することができる。すなわち、従
来では、LPチャンバ内でウエハを冷却するために、5
0℃程度の低温に保持されたLPチャンバ内に前工程の
プラズマチャンバ内で加熱されたウエハをすぐに搬入し
ていた。このため、ウエハの冷却時間が増大するととも
に、LPチャンバ内の低温雰囲気が乱され、LPチャン
バ内の温度が当初の低温安定状態に復帰するための待ち
時間を必要としていた。
【0027】これに対して、上記実施例では、専用LP
チャンバ2内に移送する際にウエハをウエハハンドラ3
aによって冷却しているため、チャンバ2内においてウ
エハの下層上に中層を堆積する時間を短縮することがで
きる。したがって、プロセス生産性の向上及び製造コス
トの低減を図ることができる。さらに、従来技術に比べ
てLPチャンバ2内の温度を一定の低温に管理すること
が容易である。つまり、中層のLP−SiO膜のリフロ
ー性を確保するためには膜を堆積させる際の温度の低温
管理が重要である。逆に言えば低温安定状態が乱されが
ちな場合には膜のリフロー不足を招く可能性が大きく、
LPチャンバ内のパ−ティクル数が増大するデメリット
も生ずる。従来の方法ではこのようなプロセス上の問題
点を含んでいたが、本実施例の方法を採用することによ
って、これらのプロセス上の問題点を回避することがで
きる。
チャンバ2内に移送する際にウエハをウエハハンドラ3
aによって冷却しているため、チャンバ2内においてウ
エハの下層上に中層を堆積する時間を短縮することがで
きる。したがって、プロセス生産性の向上及び製造コス
トの低減を図ることができる。さらに、従来技術に比べ
てLPチャンバ2内の温度を一定の低温に管理すること
が容易である。つまり、中層のLP−SiO膜のリフロ
ー性を確保するためには膜を堆積させる際の温度の低温
管理が重要である。逆に言えば低温安定状態が乱されが
ちな場合には膜のリフロー不足を招く可能性が大きく、
LPチャンバ内のパ−ティクル数が増大するデメリット
も生ずる。従来の方法ではこのようなプロセス上の問題
点を含んでいたが、本実施例の方法を採用することによ
って、これらのプロセス上の問題点を回避することがで
きる。
【0028】尚、上記第1の実施例では、第1のプロセ
スチャンバーのプロセス温度を300℃に設定している
が、この設定温度に限られず、例えば400℃に設定す
ることも可能である。
スチャンバーのプロセス温度を300℃に設定している
が、この設定温度に限られず、例えば400℃に設定す
ることも可能である。
【0029】また、第2のプロセスチャンバーのプロセ
ス温度を50℃に設定しているが、この設定温度に限ら
れず、例えば100℃に設定することも可能である。ま
た、図3に示すH1−工程、H3−工程でのウエハ加熱
工程およびH2−工程、H4−工程でのウエハ冷却工程
を、一つのウエハハンドラ3aを用いて行っているが、
二つ以上のウエハハンドラ3aを保持した構造を採るこ
とも可能であり、例えば、加熱手段のみを有するウエハ
加熱工程専用のウエハハンドラ、及び冷却手段のみを有
するウエハ冷却工程専用のウエハハンドラを保持した構
造を採ることも可能である。
ス温度を50℃に設定しているが、この設定温度に限ら
れず、例えば100℃に設定することも可能である。ま
た、図3に示すH1−工程、H3−工程でのウエハ加熱
工程およびH2−工程、H4−工程でのウエハ冷却工程
を、一つのウエハハンドラ3aを用いて行っているが、
二つ以上のウエハハンドラ3aを保持した構造を採るこ
とも可能であり、例えば、加熱手段のみを有するウエハ
加熱工程専用のウエハハンドラ、及び冷却手段のみを有
するウエハ冷却工程専用のウエハハンドラを保持した構
造を採ることも可能である。
【0030】また、この発明をマルチチャンバー方式の
CVD装置に適用しているが、マルチチャンバー方式の
RIE装置又はスパッタ装置に適用することも可能であ
る。また、半導体製造装置は、第1、第2のプロセスチ
ャンバー1、2からなる二つのプロセスチャンバーを設
けているが、半導体製造装置に三つ以上のプロセスチャ
ンバーを設けることも可能である。
CVD装置に適用しているが、マルチチャンバー方式の
RIE装置又はスパッタ装置に適用することも可能であ
る。また、半導体製造装置は、第1、第2のプロセスチ
ャンバー1、2からなる二つのプロセスチャンバーを設
けているが、半導体製造装置に三つ以上のプロセスチャ
ンバーを設けることも可能である。
【0031】図5は、この発明の第2の実施例による半
導体製造装置を示す概略図であり、図1と同一部分には
同一符号を付し、第1の実施例と異なる部分についての
み説明する。
導体製造装置を示す概略図であり、図1と同一部分には
同一符号を付し、第1の実施例と異なる部分についての
み説明する。
【0032】この実施例において、第1のプロセスチャ
ンバーに設定されるプロセス温度は400℃であり、第
2のプロセスチャンバーに設定されるプロセス温度は1
00℃である。
ンバーに設定されるプロセス温度は400℃であり、第
2のプロセスチャンバーに設定されるプロセス温度は1
00℃である。
【0033】ウエハハンドラ3aには、ウエハ13を載
置する第1及び第2のヘッド13a、13bが設けられ
ている。第1のヘッド13aには、加熱手段としての図
示せぬ第1のヒータが設けられている。この第1のヒー
タは、ウエハ13を第1のプロセスチャンバーでの成膜
温度である400℃に保持する。第2のヘッド13bに
は、加熱手段としての図示せぬ第2のヒータが設けられ
ている。この第2のヒータは、ウエハ13を第2のプロ
セスチャンバーでの成膜温度である100℃に保持す
る。
置する第1及び第2のヘッド13a、13bが設けられ
ている。第1のヘッド13aには、加熱手段としての図
示せぬ第1のヒータが設けられている。この第1のヒー
タは、ウエハ13を第1のプロセスチャンバーでの成膜
温度である400℃に保持する。第2のヘッド13bに
は、加熱手段としての図示せぬ第2のヒータが設けられ
ている。この第2のヒータは、ウエハ13を第2のプロ
セスチャンバーでの成膜温度である100℃に保持す
る。
【0034】上記半導体製造装置において、先ず、第1
のカセットユニット4に収納されているウエハを、第1
のヘッド13aにて第1のプロセスチャンバー1へ移送
する。この際、ウエハは第1のヘッド13aによってプ
ロセス温度の400℃まで加熱され、この後、プロセス
チャンバー1内に導入される。
のカセットユニット4に収納されているウエハを、第1
のヘッド13aにて第1のプロセスチャンバー1へ移送
する。この際、ウエハは第1のヘッド13aによってプ
ロセス温度の400℃まで加熱され、この後、プロセス
チャンバー1内に導入される。
【0035】次に、第1のプロセスチャンバー1からウ
エハを搬出する場合、ハンドラユニット3内の第2のヘ
ッド13bにてウエハの搬出を実行する。この時、第2
のヘッド13bは第2のプロセスチャンバー2のプロセ
ス温度である100℃に保持されている。このため、こ
の搬出動作中にウエハはその温度が100℃へ変温され
る。
エハを搬出する場合、ハンドラユニット3内の第2のヘ
ッド13bにてウエハの搬出を実行する。この時、第2
のヘッド13bは第2のプロセスチャンバー2のプロセ
ス温度である100℃に保持されている。このため、こ
の搬出動作中にウエハはその温度が100℃へ変温され
る。
【0036】この後、前記ウエハを第2のプロセスチャ
ンバー2から第2のカセットユニット5に移送する。こ
の際、第2のヘッド13bの温度は室温近傍に保持さ
れ、ウエハはこの移送の際に室温まで降温される。尚、
ハンドラユニット3中の第1、第2のヘッド13a、1
3bは一般にプロセスチャンバー1、2よりも熱容量が
遥かに小さいため、ウエハを速やかに昇降温調整するこ
とが容易である。上記第2の実施例によっても第1の実
施例と同様の効果を得ることができる。
ンバー2から第2のカセットユニット5に移送する。こ
の際、第2のヘッド13bの温度は室温近傍に保持さ
れ、ウエハはこの移送の際に室温まで降温される。尚、
ハンドラユニット3中の第1、第2のヘッド13a、1
3bは一般にプロセスチャンバー1、2よりも熱容量が
遥かに小さいため、ウエハを速やかに昇降温調整するこ
とが容易である。上記第2の実施例によっても第1の実
施例と同様の効果を得ることができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
ウエハを搬送する搬送手段に、第1のチャンバーの処理
温度である第1の温度以上且つ第2のチャンバーの処理
温度である第2の温度以下の温度に保持する保持手段を
設けている。したがって、全体のウエハ処理時間を短縮
することができ、生産性の向上を実現できる。
ウエハを搬送する搬送手段に、第1のチャンバーの処理
温度である第1の温度以上且つ第2のチャンバーの処理
温度である第2の温度以下の温度に保持する保持手段を
設けている。したがって、全体のウエハ処理時間を短縮
することができ、生産性の向上を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例による半導体製造装置
を示す概略図。
を示す概略図。
【図2】図1の要部を取り出して示す構成図。
【図3】この発明の図1に示す半導体製造装置において
半導体装置を製造する際のプロセスシーケンスを示す
図。
半導体装置を製造する際のプロセスシーケンスを示す
図。
【図4】この発明の図1に示す半導体製造装置におい
て、ウエハ上にLP−SiO膜を堆積した後、P−Si
O膜を堆積する前に行われるマルチステップ昇温シーケ
ンスを示す図。
て、ウエハ上にLP−SiO膜を堆積した後、P−Si
O膜を堆積する前に行われるマルチステップ昇温シーケ
ンスを示す図。
【図5】この発明の第2の実施例による半導体製造装置
を示す概略図。
を示す概略図。
1 …第1のプロセスチャンバー、2 …第2のプロセスチ
ャンバー、3 …ハンドラーユニット、3a…ウエハハンド
ラ、3b…ウエハハンドリング室、4 …第1のカセットユ
ニット、5 …第2のカセットユニット、13…ウエハ、13
a …第1のヘッド、13b …第2のヘッド、21…ヒー
タ、22…冷却パイプ、23…温度センサ、24…温度
制御部、25…冷却部、26…プロセス制御部。
ャンバー、3 …ハンドラーユニット、3a…ウエハハンド
ラ、3b…ウエハハンドリング室、4 …第1のカセットユ
ニット、5 …第2のカセットユニット、13…ウエハ、13
a …第1のヘッド、13b …第2のヘッド、21…ヒー
タ、22…冷却パイプ、23…温度センサ、24…温度
制御部、25…冷却部、26…プロセス制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/3065 H01L 21/31 C 21/31 21/302 B
Claims (4)
- 【請求項1】 ウエハが収納されているカセットユニッ
トと、 前記ウエハに所定の処理を第1の温度で行う第1のチャ
ンバーと、 前記ウエハに所定の処理を前記第1の温度より高い第2
の温度で行う第2のチャンバーと、 前記カセットユニット、前記第1のチャンバー及び前記
第2のチャンバーの相互間において前記ウエハを搬送す
る搬送手段と、 前記搬送手段に設けられ、前記ウエハを前記第1の温度
以上且つ前記第2の温度以下の温度に保持する保持手段
と、 を具備することを特徴とする半導体製造装置。 - 【請求項2】 ウエハが収納されているカセットユニッ
トと、 前記ウエハに所定の処理を互いに異なる温度で行う複数
のチャンバーと、 前記カセットユニット及び前記複数のチャンバーの相互
間において前記ウエハを搬送する搬送手段と、 前記搬送手段に設けられ、前記チャンバーの数に相当す
る数だけ設けられた前記ウエハを支持する支持手段と、 前記支持手段それぞれに設けられ、前記ウエハを前記複
数のチャンバーそれぞれにおける処理の際の温度近傍に
保持する保持手段と、 を具備することを特徴とする半導体製造装置。 - 【請求項3】 カセットユニットに収納されたウエハ
を、搬送手段により前記カセットユニットから第1のチ
ャンバーに搬送している際、このウエハを前記第1のチ
ャンバーにおいて処理する時の温度近傍に加熱保持する
工程と、 前記ウエハを前記搬送手段により前記第1のチャンバー
から第2のチャンバーに搬送している際、このウエハを
前記第2のチャンバーにおいて処理する時の温度近傍に
加熱保持する工程と、 を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項4】 カセットユニット及び複数のチャンバー
の相互間においてウエハを搬送している際、このウエハ
を前記複数のチャンバーそれぞれにおける処理の際の温
度のうちの最低温度以上且つ最高温度以下の温度に加熱
保持することを特徴とする半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7068189A JPH08264618A (ja) | 1995-03-27 | 1995-03-27 | 半導体製造装置及び半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7068189A JPH08264618A (ja) | 1995-03-27 | 1995-03-27 | 半導体製造装置及び半導体装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08264618A true JPH08264618A (ja) | 1996-10-11 |
Family
ID=13366597
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7068189A Pending JPH08264618A (ja) | 1995-03-27 | 1995-03-27 | 半導体製造装置及び半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08264618A (ja) |
Cited By (11)
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---|---|---|---|---|
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CN114496901A (zh) * | 2022-04-15 | 2022-05-13 | 拓荆科技(北京)有限公司 | 应用于镀膜设备的机械手 |
-
1995
- 1995-03-27 JP JP7068189A patent/JPH08264618A/ja active Pending
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