JPH08264511A - 微細加工方法および微細加工装置 - Google Patents

微細加工方法および微細加工装置

Info

Publication number
JPH08264511A
JPH08264511A JP7086543A JP8654395A JPH08264511A JP H08264511 A JPH08264511 A JP H08264511A JP 7086543 A JP7086543 A JP 7086543A JP 8654395 A JP8654395 A JP 8654395A JP H08264511 A JPH08264511 A JP H08264511A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mask
workpiece
energy beam
movement
shape
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7086543A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3343178B2 (ja
Inventor
Katsunori Ichiki
克則 一木
Masaki Hatakeyama
雅規 畠山
Takao Kato
隆男 加藤
Yotaro Hatamura
洋太郎 畑村
Masayuki Nakao
政之 中尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
Priority to JP08654395A priority Critical patent/JP3343178B2/ja
Priority to EP96104171A priority patent/EP0732624B1/en
Priority to DE69615721T priority patent/DE69615721T2/de
Priority to US08/617,376 priority patent/US5868952A/en
Publication of JPH08264511A publication Critical patent/JPH08264511A/ja
Priority to US09/195,254 priority patent/US6015976A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3343178B2 publication Critical patent/JP3343178B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70358Scanning exposure, i.e. relative movement of patterned beam and workpiece during imaging

Abstract

(57)【要約】 【目的】 nmオーダの加工深さ又は高さが精度よく制
御でき、その結果、設計通りの滑らかな任意の加工表面
形状を得ることができ、しかも、その形状を、同時に多
数、製作することができる微細加工方法及び微細加工装
置を提供する。 【構成】 エネルギービーム源12が発するエネルギー
ビームを、マスク13面内に開けられた所定形状パター
ンのビーム透過孔15に通過させて、被加工物11に照
射するとともに、エネルギービーム源12と被加工物1
1との相対角度関係を周期的に回転運動させる、又はマ
スク13と被加工物11との相対並進位置関係を周期的
に並進運動させることにより、被加工物11の特定領域
をエネルギービームの照射量に応じた加工を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エネルギービーム源が
発生するエネルギービームを、マスク面内に規則的に開
けられた多数の同一もしくは異種所定形状パターンのビ
ーム透過孔を通過させて被加工物に照射することによ
り、被加工物の特定領域をエネルギービームの照射量に
応じた深さ又は高さに加工する三次元的な微細加工に関
するものである。特に、被加工物に加工された形状の最
小寸法が、0.1nm〜10nm、もしくは10nm〜
100nm、もくしは100nm〜10μm程度のnm
(ナノメートル)オーダの加工に好適なものである。
【0002】従って、被加工物、もしくは被加工物から
更に転写により製作された被加工物は、nmオーダのサ
イズを必要とする量子効果素子、マイクロ光学用の各種
素子等の製作に適用できるばかりでなく、例えば光磁気
ディスクの読取装置、或いは精密回転機器の軸受等の接
触機構、又ラビリンスシール等の流体シール機構にも利
用が可能であり摩擦抵抗の低減、コンダクタンスの低減
等の効果を生じる。
【0003】
【従来の技術】従来、任意の形状のパターンを基板表面
に多数配置するnmオーダの加工を行う方法としては、
半導体プロセスに用いられるフォトリソグラフィ技術が
知られている。図42は、フォトリソグラフィ技術によ
る半導体基板加工方法のフロー図を示すものである。第
1工程(A)では、加工基板1の表面にレジスト材2が
コーティングされる。続いて、第2工程(B)におい
て、所定パターン形状の透過孔が形成されたフォトマス
ク3を、レジスト材2の表面から若干浮かした状態で対
向配置し、マスクパターンの透過孔3aを介してレジス
ト材2の表面に紫外線4を照射する。これにより、フォ
トマスクに形成された透過孔3aと同じパターンがレジ
スト材2aに転写される。次に第3工程(c)におい
て、レジスト材2を現像し、透過孔3aを介して紫外線
を照射した部分のレジスト材2aを除去する。さらに、
第4工程(D)において、プラズマ中のイオンやラジカ
ル種を利用して加工基板1上のレジスト材が無い部分に
異方性エッチングを施し、穴を形成する。最後に、第5
工程(E)において、レジスト材2を完全に除去して基
板への加工が完了する。
【0004】こうして、第1(A)〜第5(E)工程か
らなる基板加工により、加工基板の表面にフォトマスク
の透過孔と同じパターンの穴が形成される。次に、加工
基板上に深さが異なる穴を形成するためには、第2段階
の基板加工のフォトリソグラフィ工程に着手する。すな
わち、表面に穴が形成された加工基板の表面に再びレジ
スト材2をコーティングし、加工しない部分を前回とは
異なるパターンのフォトマスクにて覆い、フォトマスク
にて覆われていない部分に前回と同様の加工を施す。こ
の場合、加工深さは、加工時間を制御することにより調
節でき、こうした数段階の基板加工を繰り返し行うこと
により、加工基板に深さの異なる穴が形成された半導体
デバイスが出来上がる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のフォトリソグラフィ技術を用いた加工法では、次の
ような問題が生じる。表面形状を任意の三次元的な曲面
形状に加工することは、上述の一回のフォトリソグラフ
ィ工程では不可能である。敢えてフォトリソグラフィ技
術で行う場合には、複数枚のマスクが必要になり、繰り
返すフォトリソグラフィ工程の数も増える。特に、フォ
トリソグラフィ技術ではレジスト工程は大気中で、エッ
チング工程は真空中で行われるため、その往復をする度
に、真空排気・リークを繰り返さなければならず、時間
がかかる。また、原理的に、曲面に近似した階段状の形
状にしかならず、完全に任意の滑らかな三次元的な表面
形状を得ることはできない。また、表面が元々から高低
差の大きな曲面である被加工物に対しては、レジスト材
を均一に塗布することは困難であり、できたとしても、
マスクを密着できない。このため、微細なパターンを作
ろうとすると縮小レンズを用いた露光装置が必要になる
が焦点深度が浅いためマスクパターンのピントを基板表
面全面に合わせられない。このような訳で、フォトリソ
グラフィ工程の繰返しでは、三次元的なnmオーダの任
意の曲面を形成する加工は、実質的に不可能である。
【0006】本発明は前述の点に鑑みて為されたもの
で、nmオーダの加工深さ又は高さが精度よく制御で
き、その結果、設計通りの滑らかな任意の加工表面形状
を得ることができ、しかも、その形状を、同時に多数、
製作することができる微細加工方法及び微細加工装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の微細加工方法
は、エネルギービーム源が発するエネルギービームを、
マスク面内に開けられた所定形状パターンのビーム透過
孔に通過させて、被加工物に照射するとともに、前記エ
ネルギービーム源と前記被加工物との相対角度関係を周
期的に回転運動させる、又は前記マスクと前記被加工物
との相対並進位置関係を周期的に並進運動させることに
より、前記被加工物の特定領域を前記エネルギービーム
の照射量に応じた加工を行うことを特徴とする。
【0008】また、前記マスク面内には、規則的に開け
られた多数の同一もしくは異種所定形状パターンのビー
ム透過孔を備えているものであることを特徴とする。
【0009】また、前記エネルギービームとして、高速
原子線、イオンビーム、電子線、レーザー、放射線、X
線、又はラジカルビームを用いることを特徴とする。
【0010】また、前記被加工物が、シリコン、二酸化
珪素などの半導体材料、ガリウム砒素、アルミガリウム
砒素、インジウムガリウム砒素などの量子素子材料、ア
ルミ、ステンレス材などの構造材料、タングステン、チ
タン、タングステンカーバイド、ボロンナイトライド、
4窒化チタン、セラミックスなどの難削材料もしくは高
硬度材料、プラスチック、ポリイミド、ガラス、石英ガ
ラス、光学ガラス、ルビー、サファイア、フッ化マグネ
シュウム、ジンクセレン、ジンクテルルなどの光学材料
のいずれかであることを特徴とする。
【0011】また、前記マスクが複数枚、前記エネルギ
ービーム軸方向に重なって配置されており、かつ、前記
エネルギービーム軸上に固定された固定マスクと、前記
エネルギービーム軸に対して相対位置関係が可変である
可動マスクとから構成され、前記エネルギービームは、
前記固定マスクに開けられたビーム透過孔と、可動マス
クに開けられたビーム透過孔を通過したもののみが前記
被加工物に照射されることを特徴とする。
【0012】また、加工途中で前記いずれかのマスクを
交換することを特徴とする。
【0013】また、前記エネルギービーム源と前記被加
工物との相対回転運動もしくは、前記マスクと前記被加
工物との相対並進位置移動が、速度変化を伴う周期的運
動であることを特徴とする。
【0014】また、前記マスクと前記被加工物との相対
並進位置移動が、半径一定の、もしくは半径が可変の水
平円運動であることを特徴とする。
【0015】また、前記マスクと前記被加工物との相対
並進位置移動が、直線往復運動であることを特徴とす
る。
【0016】また、前記マスクと前記被加工物との相対
並進位置移動が、その軌道が四角形を描くものであるこ
とを特徴とする。
【0017】また、前記マスクのビーム透過孔形状もし
くは前記被加工物に加工された形状の最小寸法が0.1
nmから10nmであることを特徴とする。
【0018】また、前記マスクのビーム透過孔形状もし
くは前記被加工物に加工された形状の最小寸法が10n
mから100nmであることを特徴とする。
【0019】また、前記マスクのビーム透過孔形状もし
くは前記被加工物に加工された形状の最小寸法が100
nmから10μmであることを特徴とする。
【0020】また、請求項1乃至12のいずれか1項記
載の微細加工方法により製作した前記被加工物を金型と
して、電鋳もしくは射出成形などの転写技術により、前
記被加工物と鏡像関係の転写物を製作することを特徴と
する。
【0021】また、請求項13記載の微細加工方法によ
り製作した前記転写物を金型として、更に電鋳もしくは
射出成形などの転写技術により、前記転写物と鏡像関係
の転写物を製作することを特徴とする。
【0022】また、前記方法によって製作された被加工
物が、光学、又は波長選択効果を有することを特徴とす
る。
【0023】また、前記方法によって製作された被加工
物が、量子効果素子、又はフィールドエミッタ素子とし
ての機能を有するものであることを特徴とする。
【0024】また、前記方法によって製作された被加工
物が、低摩擦表面を有し、又、コンダクタンスの軽減効
果を有し、接触機構、又は流体シール機構としての機能
を有するものであることを特徴とする。
【0025】本発明の微細加工装置は、エネルギービー
ムを発するエネルギービーム源と、1つ以上の同一もし
くは異種の所定形状パターンのビーム透過孔を配置し、
前記ビーム透過孔を介して前記エネルギービームを透過
させるマスクと、前記マスクを透過した前記エネルギー
ビームを照射されて加工される被加工物と、前記マスク
と前記被加工物との相対並進位置関係を周期的に可変す
る並進運動機構と、前記被加工物の特定領域を前記エネ
ルギービームの照射量に応じて加工する制御手段とを具
備したことを特徴とする。
【0026】また、前記並進運動機構に代えて、又はと
共に、前記エネルギービームに対して前記マスクと被加
工物との相対角度関係を周期的に可変する回転機構を備
えたことを特徴とする。
【0027】また、前記被加工物の加工後の形状をあら
かじめ設定すると、ビームの照射時間、前記マスクの透
過孔形状、前記相対並進位置移動経路及び速度、前記相
対回転運動経路及び速度等を前記被加工物とシミュレー
ションにより解析できる支援装置を更に具備したことを
特徴とする。
【0028】また、前記並進位置移動機構に、粗動およ
び微細移動機構部があり、前記微細移動機構部には、圧
電素子(ピエゾ素子)もしくは、磁歪素子もしくは、熱
変形を利用した素子駆動機構を使用し、前記微細移動の
位置移動制御が、0.1nm〜10nm、もくしは10
nm〜100nm、もしくは100nm〜10μmの範
囲で可動であることを特徴とする。
【0029】また、前記並進位置移動機構の微細移動機
構部の移動方向を1自由度に拘束するガイド機構に、平
行平板構造もしくは片持ち梁構造の弾性ヒンジ、もしく
は予圧をかけた摺動ガイドを用いたことを特徴とする。
【0030】また、前記エネルギービーム源と前記マス
クと前記被加工物とは、光学顕微鏡又は走査型二次電子
顕微鏡(SEM)又はレーザ顕微鏡等の顕微鏡を用い、
真空中で位置合せさせる手段を備えたことを特徴とす
る。
【0031】
【作用】本発明によれば、マスクに形成されたビーム透
過孔を透過させてエネルギービームを被加工物に照射
し、その際に、相対回転運動によりエネルギービーム源
とマスクとの相対角度関係、或いは、相対並進運動によ
りマスクと被加工物との相対並進位置関係を周期的に可
変にして、被加工物の特定領域をエネルギービームの照
射量に応じた深さ又は高さに加工する。例えば、エネル
ギービームとして直進性の高い高速原子線を用い被加工
物をエッチングする際に、円形の透過孔を有するマスク
と被加工物とを、エネルギービーム軸に対し垂直な平面
内で円軌道を描く相対並進運動をすることにより、微細
な円錐状の突状物、又は放物線状の曲面を有する円形の
穴等を任意に形成することができる。
【0032】そして、nmオーダの相対並進位置移動を
行うことから、nmオーダの三次元的な曲面等の加工面
を任意に形成することができる。又、高速原子線等のエ
ネルギービームを用いて加工するので、各種の絶縁物、
難削性の金属等にも、微細な三次元的な加工を行うこと
ができる。更にマスクに多数の規則的に開けられた同一
形状のビーム透過孔を設けることにより、例えばnmオ
ーダのレンズを規則的に多数配列したホモジナイザ、レ
ンチキュラ等のマルチレンズを容易に作ることができ
る。更に又、本発明の微細加工方法で製作された被加工
物を金型として、プラスチックモールド等を行うことに
より、nmオーダの微細加工物を転写により大量生産す
ることができる。
【0033】尚、最小寸法サイズが、0.1nm〜10
nmの被加工物は、量子効果素子に、10nm〜100
nmの被加工物は、X線用のレンズ等に、100nm〜
10μmの被加工物は可視光用のレンズ等にそれぞれ好
適である。
【0034】更にまた、nmオーダの微細な溝等の加工
が、任意の曲面に行えることから、例えば光磁気ディス
クの読取り装置、或いは高精度軸受等の接触機構に微細
な溝を設けることにより、接触面間の距離を狭くしなが
ら、且つ低摩擦抵抗とすることができる。同様にラビリ
ンスシール等に用いることにより、低摩擦抵抗でありな
がら流体のコンダクタンスを低減したシール機構が提供
される。
【0035】
【実施例】以下、本発明の各実施例について、図1乃至
図41を参照して説明する。尚、各図中同一符号は同一
又は相当部分を示す。
【0036】図1は、本発明の微細加工装置の一構造例
を示すもので、マスクと被加工物とを相対運動させるた
めの並進位置移動機構に圧電素子を、移動ガイド機構に
平行平板構造の弾性ヒンジを用いた例を示す。
【0037】エネルギービーム源12、マスク13と被
加工物11とを搭載した試料ステージ26、及び試料ス
テージ26を搭載したゴニオステージ27,28とが図
示しない真空容器中に配置されている。エネルギービー
ム源12は、高速原子線、イオンビーム、電子線、レー
ザ光、放射線、X線、又はラジカルビーム等のエネルギ
ービーム14をマスク13に設けられた透過孔を介し
て、被加工物11に照射する。被加工物11は、エネル
ギービーム14の照射により、エッチング加工もしくは
気相成長加工が行われる。
【0038】マスク13は、圧電素子微細移動機構2
3,24によって駆動される。また、1つの圧電素子に
よる位置移動を、圧電素子の伸び・縮み方向だけに抑制
させるために、圧電素子の動きを平行平板構造を用いた
弾性ヒンジ機構25の動ける方向だけに拘束し、その動
きによって、マスクホルダに固定されたマスク13を駆
動している。このような構成の微細移動機構23,24
を直交2軸である水平面に配置してマスク13が水平方
向に並進運動することができるようにしている。
【0039】又、圧電素子微細移動機構23,24をそ
れぞれ正弦波状及び余弦波状に駆動することにより、マ
スク13を例えば半径10nm程度の円運動をさせるこ
とができる。これにより、nmオーダの精度で並進位置
移動が行えるため、最小寸法がnmオーダの構造物が製
作でき、量子効果を伴う素子等の微小サイズのデバイス
を製作することができるようになる。
【0040】尚、マスクの並進位置移動機構は、磁歪素
子もしくは熱変形を利用した素子駆動機構を用いてもよ
い。又、微細移動機構部の移動方向を1自由度に拘束す
るガイド機構に片持ち梁構造の弾性ヒンジ、もしくは予
圧をかけた擢動ガイドを用いてもよい。更にまた、この
ような微細移動機構で、被加工物又はエネルギービーム
源を駆動して、逆にマスクを固定するようにしてもよ
い。
【0041】試料ステージ26は、α軸とβ軸の2軸の
ゴニオステージ27,28の上に固定されている。ゴニ
オステージ27,28はそのモータ30をセットするこ
とにより、試料ステージ26をα軸及びβ軸にそって任
意にエネルギービーム軸に対するマスク13及び被加工
物11の角度を変える運動を行うことができる。
【0042】被加工物とマスクとの位置合せは、真空容
器中に配置された顕微鏡を用いて行なわれる。顕微鏡
は、光学顕微鏡、又は走査型二次電子顕微鏡(SE
M)、又はレーザ顕微鏡等が用いられる。位置合せ機構
は、粗動は通常の半導体製造装置等に用いられているス
テージ移動機構等が用いられる。
【0043】微細移動機構によるマスクの並進位置移動
の軌跡は、装置附属のシミュレーション装置によって算
定され、算定結果によって圧電素子駆動機構によりマス
クがX方向、Y方向に駆動される。装置附属の支援装置
は被加工物の加工曲面をあらかじめ設定すると、マスク
の透過孔形状、マスクの並進移動位置経路、ビームの必
要照射量等をシミュレーションにより解析する。
【0044】エッチングは、例えば被加工物の材料が石
英ガラスである場合には、六弗化硅素(SF6 )の高速
原子線を照射することにより行われる。特に、高速原子
線は、電荷を含まないことから、大口径の直進性の高い
高密度のエネルギービームを形成するのが容易であり、
絶縁物の微細加工に最適である。被加工物としては、金
属、半導体、又は絶縁体の加工が可能であり、照射する
エネルギービームの種類に応じて、適当な原料ガスを組
み合わせて行うようにしてもよい。尚、エネルギービー
ムとしては、高速原子線、イオンビーム、電子線、レー
ザ、放射線、X線、又はラジカルビームが用いられる。
又、被加工物材料としては、シリコン、二酸化珪素など
の半導体材料、ガリウム砒素、アルミガリウム砒素、イ
ンジウムガリウム砒素などの量子素子材料、アルミ、ス
テンレス材などの構造材料、タングステン、チタン、タ
ングステンカーバイド、ボロンナイトライド、4窒化チ
タン、セラミックスなどの難削材料もしくは高硬度材
料、プラスチック、ポリイミド、ガラス、石英ガラス、
光学ガラス、ルビー、サファイア、フッ化マグネシュウ
ム、ジンクセレン、ジンクテルルなどの光学材料が用い
られる。
【0045】図2に示す本発明の第1実施例の微細加工
方法は、金属材料やガラス材料からなる板状の被加工物
11の表面にエッチング加工を行い、多数のnmサイズ
の円錐状の針状突起物を形成する微細加工を行うもので
ある。エネルギービームは、エネルギービーム源12よ
り照射される均一密度のビームであり、直進性の高い高
速原子線が下方に照射される。被加工物11は、円形ス
ポット状に照射されるエネルギービームのスポット中心
を通るビーム軸に対し同軸上に配置され、固定されてい
る。また、エネルギービーム源12と被加工物11との
間には、被加工物に照射されるエネルギービームの透過
孔を周期的に可変制御するためのマスク13が介在して
おり、このマスクに形成した多数の、円形に開口するビ
ーム透過孔15が並進位置移動することにより、被加工
物の特定領域に対するビーム照射量の制御がなされる。
【0046】本実施例では、マスクは10μm厚のニッ
ケル箔であり、電鋳技術により透過孔がパターニングさ
れている。透過孔形状は、直径10μmの円形であり、
ピッチ25μmで格子状に配置されている。このマスク
を被加工物に対して平行に、且つ若干間隔をあけて水平
の等速円運動をさせる。この水平円運動の軌道半径は、
一例として6μmである。
【0047】図3(A)に示すマスク13のビーム透過
孔である円孔15の円の半径r0 よりも大きい半径r1
の点Cを中心とした円軌道を描く並進位置移動を行わせ
る。これにより、単位時間当たりのエネルギービームの
照射量が、場所により分布を生じる。図3(B)は、透
過孔15の円運動の軌跡を示す。並進円運動の中心点C
から少し離れた所で最も照射量が多く、それから径方向
に対して、距離が長くなるにしたがって、照射量が少な
くなる。中心点Cでは、全くビームは照射されない。被
加工物の加工深さは、ビーム照射量に比例する。よっ
て、被加工物11は、図3(C)に示したように、1つ
の透過孔15から中央部に細長い針状突起を有する凹部
16が形成される。マスク13には、透過孔15が多数
規則的に配列されているので、結果として、針状突起を
中心に備えた凹部が多数規則的に配列された被加工物1
1が得られる。
【0048】更に、図3(C)に示す構造を等方性エッ
チングすることにより、針状突起の高さを低減し、且つ
針状突起の周囲に放物線状の面を有する凹面鏡を製作す
ることができる。図4(A)に示す中央部分に針状突起
を有する凹部16を等方性エッチングすることにより、
図4(B)に示すような針状突起の高さを低減した形状
にすることができる。つまり、突起の高さをエッチング
時間に応じて任意に変えることができる。この凹部形状
を二次曲面、即ち放物線の包絡線曲面に近似し、その焦
点と突起の先端とが一致するように等方性エッチングを
行う。更に等方性エッチングを進めることにより、図4
(C)に示すように、突起のない放物線曲面に近似した
凹面鏡を形成することもできる。
【0049】なお、図4(D)に示すように、突起の高
さを凹面鏡の焦点部分に合わせることにより、この素子
の裏側に光源を置くと、微小突起は導波路として働き、
光は微小突起の先端から四方八方に放射され、この光は
放物曲面で反射し、指向性を有する光として放射され
る。この素子により、ELなどの面発光光源からのラン
ダムな方向の放射光を、指向性を有する光に変換するこ
とができる。
【0050】また、前記第1実施例では、マスクの並進
運動の円軌道半径を一定にしたが、マスクの円軌道半径
を加工時間とともに変えていくこともできる。図5に示
す第2実施例の微細加工方法において、マスク13と被
加工物11とをエネルギービームの軸上に固定していた
ならば、被加工物11には、マスクの透過孔15の形状
と同じ形状を持つ真っ直ぐな断面形状を有する円形の穴
が開くはずである。また、マスクと被加工物とをある半
径の並進円運動をさせたならば、被加工物は、マスクの
透過孔が描く外周の包落線形状の半径を有する穴が開け
られる。マスク透過孔15の形状が円形であるから、そ
のマスク透過孔の円よりも大きな半径の円形に穴が開く
ことになる。例えば、マスク透過孔の形状が直径10μ
mの円であるとすれば、マスクを固定したままであると
被加工物には直径10μmの穴が形成される。マスクの
穴の中心から6μmだけ偏心させた位置を中心として等
速円運動をさせると、直径22μmのドーナツ状の穴が
形成される。そこで、マスクの透過孔の描く並進円運動
の公転半径を最初、ある値にしておいて、エッチング加
工の進行とともに、徐々に小さくしていくことにより、
図6のような放物線状の断面形状の開孔16を有する被
加工物11を製作することができる。
【0051】図7は本発明の第3実施例の微細加工方法
を示し、凹レンズ形状に加工する例についてのものであ
る。図8(A)に示すように、マスクの水平円運動の軌
道半径r1 を透過孔15の円の半径r0 と比較して小さ
くする。そして、並進円運動の中心位置をマスクの透過
孔の中心位置から比較的近接した位置に置く。そして、
並進円運動の半径r1 を徐々に小さくしながらエッチン
グ加工を行うことにより、図8(B)に示すような凹レ
ンズ形状を製作することができる。
【0052】この被加工物は、マルチ反射形レンズアレ
イとして機能する。マスクの透過孔15のサイズをnm
オーダとすることにより、nmオーダの直径を有するマ
ルチ反射レンズアレイを製作することができる。尚、n
mオーダの開口を有するマスクは、平面的な加工である
ので、フォトリングラフィ技術、或いは集束イオンビー
ムを用いた加工技術等により製作が可能である。このレ
ンズの寸法を光の波長より小さくすれば、それ以上の波
長は、散乱され、波長選択性を持つようになる。尚、波
長選択性は、半球状の凸レンズが格子状に多数配列され
たマイクロ凸レンズアレイにおいて、1個のレンズの直
径がその波長以下であるとそれ以上の長波長の光は散乱
されることによって生じるものである。例えば500n
mの直径の凸レンズが多数配列されたマイクロ凸レンズ
アレイにおいては、青色以下の光のみを透過させること
になる。
【0053】図9は、本発明の第4実施例の微細加工方
法を示し、マスクの水平円運動の軌道半径が、マスクの
透過孔15の半径よりも十分に大きくした場合である。
例えば、本実施例の場合、マスク15の透過孔の円の半
径が5μm、水平円運動の最大軌道半径が50μmであ
る。この場合は、ちょうど筆で絵を描くようにマスク透
過孔を通過したエネルギービームが、被加工物を同心円
上にリング状にエッチング加工していく。マスクの水平
並進円軌道の軌道半径を、徐々に連続的に変化させ、し
かもその半径の変化速度を変えることにより、被加工物
のエッチング加工深さを、その半径でのビーム照射量に
応じて連続的に変化させることができる。
【0054】マスク13には、図9に示すように、一定
間隔をおいて、微細な円形状をしたビーム透過孔15が
比較的間隔を離して並べてある。マスク13が、ある固
定された半径をもつ並進円運動をすると、被加工物11
は、前述した各実施例に示すように加工される。よっ
て、図10に示すようにマスクの描く並進円運動の軌道
半径を徐々に連続的に変化させ、しかも、その半径の変
化速度を変えることにより、被加工物の加工深さを連続
的に変えることが出来る。マスク13の並進円運動の軌
道半径と速度とを、適当に制御することにより、たとえ
ば、図11のような断面形状16を作ることもできる。
これは、フレネルレンズで、光の集光作用がある。この
ようにして、図9に示す微細加工方法において、マスク
13には、多数の透過孔15が規則的に配列されている
ことから、図11に示す縦断面形状を持つマルチフレネ
ルレンズアレイを有する被加工物11が得られる。
【0055】図12に示す本発明の第5実施例では、並
進位置移動可能な可動マスク13B,13Cと共に、被
加工物と共にビーム軸上に固定された固定マスク13A
を設けている。この装置によれば、前記各実施例に示す
ような加工において、可動マスク13B,13Cの透過
孔15を通過したエネルギービームは、さらに、固定マ
スク13Aの透過孔15Aも通過しなければならない。
よって、可動マスク13B,Cを前記各実施例と同様に
動かしながら、加工を行うと、被加工物に加工されるレ
ンズの外径は、固定マスク13Aの円孔15Aの大きさ
と同じとなり、レンズのエッジは、シャープになる。こ
れにより、一例として図14に示す縦断面形状を有する
マルチ凸レンズアレイが得られる。
【0056】この実施例はマイクロ凸レンズアレイを製
作するためのものである。エネルギービーム源12はレ
ーザである。マスクは固定マスク1枚13A、可動マス
ク2枚13B,13Cで構成されている。このマスク
は、石英ガラス板にクロムをパターン蒸着したものであ
る。1枚目のマスク13Aは、円形の透過孔(直径10
μm)がピッチ20μmで格子状に配置されている。逆
に2枚目のマスク13B、3枚目のマスク13Cは、図
13(A)に示すように直径10μmの円形のクロム状
着でできた遮蔽部がピッチ20μmで格子状に配置され
ている。つまり、マスク13B,13Cにおいては円形
以外の所はレーザビームが通過できる。この3枚のマス
クのうち、1枚目のマスク13Aは固定されているが、
マスク13B,13Cは、図13(B)に示すように位
相が180°ずれた水平円運動を行う。これにより、マ
スク13B,13Cの遮蔽部15B,15Cとマスク1
3Aの透過部15Aによって形成される銀杏の葉状の部
分Yが並進円運動により図示するように回転する。従っ
て図14(A)に示すような凸レンズ形状に加工するこ
とができる。
【0057】図15は本発明の第6実施例を示すもの
で、加工途中の一連の操作の中で、途中で、マスク形状
が異なるものに交換する場合を示す。すなわち、前記実
施例の要領で製作された図15(A)に示す凸レンズに
対し、その加工が終了した時点で、マスクを(B)に示
すものに交換する。そのマスクの形状は、(A)に示す
凸レンズ形成に使用した固定マスクの透過孔21と直径
の異なる円孔を有している。この凸レンズ(A)の直径
よりも小さい円孔を持つマスク(B)を用いてエネルギ
ービームを照射することにより、その(B)のマスクの
円孔が開いた部分だけが加工され、(C)に示す断面形
状になる。さらに同様の加工を繰り返すことにより、
(D)に示すマスクを用いて(E)に示す形状のレンズ
が製作できる。この方法によれば、きわめて精度のよい
フレネルレンズが製作できる。
【0058】図16は本発明の第7実施例を示す。本実
施例は3枚のマスクを用い、マスク13Aを固定し、マ
スク13B,13Cを並進位置移動させることは前述の
実施例と同様である。本実施例は、エネルギービーム源
12として、高速原子線を用いた場合である。本実施例
においてはビーム透過孔が貫通部になった金属箔マスク
13A,13B,13Cを用いている。固定したマスク
13Aは、円形の透過孔15Aを有する。2枚目及び3
枚目のマスク13B,13Cはそれぞれ図17に示すよ
うな鉄アレイ状の遮蔽部15B,15Cが形成されてい
る。本実施例においてもマスク13Bと13Cの遮蔽部
15B,15Cと、マスク13Aの貫通孔15Aとによ
って形成される銀杏の葉部分Yがマスク13B,13C
の並進円運動により回転して、図18に示すような凸レ
ンズアレイが形成される。本実施例においては、銀杏の
葉状の部分Yを、半周させた後で、マスク13B,13
Cを鉄アレイの長さ部分Aだけ移動させて、下側の鉄ア
レイ状の遮蔽部分15B,15Cと透過孔15Aによっ
て形成される銀杏の葉部分Yを半周させる。即ち、図1
6の矢印で示すような半周の円運動と直線運動とを組み
合わせた運動を行う。そしてこの運動を高速原子線を被
加工物11に照射しながら繰返し行う。このようにマス
ク13B,13Cの運動はやや複雑になるが、高精度に
加工できる。
【0059】図19は、本発明の第8実施例を示す。本
発明は、マスクを直線的に並進位置移動させる例につい
てのものである。図19において、マスク13は、一定
間隔をおいて開けられた微細なスリット状のビーム透過
孔15を有している。一例として、スリットの寸法は1
0nmx100nmで、間隔は10nmである。エネル
ギービーム源12から照射されたエネルギービームは、
このビーム透過孔15を通過して被加工物11に照射さ
れる。マスク13を圧電素子などにより、例えば10n
m間隔で、一定時間ごとにステップ送りする。この移動
量xと時間tとの関係を図20(A)に示す。また、こ
の一定時間におけるエネルギービームエッチング量を1
0nmとなるようにビーム量等を適当に制御することに
より、図20に示す断面形状を有するピッチ2aの微細
構造が製作される。
【0060】この構造は、光を透過する材料で製作する
ことにより、正弦波状回折格子として機能する。例え
ば、CCDビデオカメラにおいて、CCD(団体撮像素
子)の前面に配置することにより空間周波数の高い像に
よる似信号を除去するローパス・フィルタとして利用す
ることができる。
【0061】同様なスリットを有するマスク13を用い
て、図21に示す時間軸上で正弦波状に直線運動を行う
と、図22に示す尖った先端部を有する周期構造物が得
られる。この結果製作された10nmピッチの階段状構
造は、電子の波動よりも小さいため、電子は、階段一段
の段上に閉じこめられ、他のステップには移動すること
ができない。この効果により、量子効果素子として機能
させることができる。
【0062】また、同様なスリットを有するマスク13
を用いて、図23に示す時間軸上で直線的に並進位置移
動を行うと、図24に示す台形の断面形状が得られる。
このピッチを光の波長程度とすることにより、台形の回
折格子が得られ、たとえば入射レーザ光の高次の回折光
を遮断することができる。従って、例えばCDプレーヤ
用のレーザビームピックアップ前面に置くことにより、
高次回折光除去フィルタ等に利用できる。
【0063】図25乃至図27は、本発明の第10実施
例を示すもので、本実施例においても、マスクと被加工
物との相対並進位置移動が直線的に、且つ可変速度で行
なわれる。すなわち、マスク13は、図25に示すよう
にビーム透過孔15を有している。このマスク13は、
その直線状の透過孔と垂直な水平方向(矢印方向)に並
進直線運動を行う。このとき等速で並進位置移動を行う
と、図26に示すような蒲鉾状の曲面が形成される。更
に、この直線運動の速度が、徐々に加速し、再び徐々に
減速をして、停止し、今度は、逆方向に、同様の動作を
行う正弦波状の移動を周期的に繰り返す。このような動
きをすることによって、被加工物に当たる単位時間あた
りのビーム照射量に空間的な正弦波状の分布が発生し、
図27に示す長方形状の底辺を有する凸レンズ形状に加
工される。
【0064】図26に示す構造は、透明な材料を用いる
ことにより、マルチシリンドリカルレンズとして機能す
る。このレンズは、入射光を直線状に絞ることができる
ことから、レンチキュラとして用いるのに好適であり、
例えば高速駒撮り写真の回転鏡に代えて利用できる。
【0065】尚、図26に示す蒲鉾形状に加工した後
に、この後、マスクを90°回転し、等速の直線並進運
動を行うことにより、同様に図34のような球面レンズ
が製作できる。この平面上に多数並んだnmオーダの超
微小レンズ列は、次のような機能を持つ。即ち、入射レ
ーザ光線を均一に分散させ、その後レンズによって再び
平行レーザ光線にするホモジナイザーとしての機能を有
する。従来のホモジナイザーよりも、微小なレンズを多
数配列できるため、ビーム強度の均一化性能は著しく向
上する。
【0066】図28は本発明の第11実施例を示す。本
実施例においてはマスク13の円形の透過孔15を市松
模様に配置したものである。マスク13を等速で直線的
な並進位置移動を行うことにより、断面形状が図29に
示す形状にエッチング加工を行うことができる。このよ
うに円弧状の凹部を連続的に形成するには、マスク13
に円形の透過孔を連続的に直線状に並べて配置しても良
いが、本実施例のように市松模様に配置することによ
り、マスクを容易に製作することができる。特に、溝部
分のピッチがnmオーダと微細である場合には、マスク
13に透過孔15を直線的に配置するよりもはるかに容
易に微細な縦長凹レンズ列を形成することができる。
【0067】図30は、本発明の第12実施例を示し、
マスク13に円形の透過孔15を市松模様状にマトリク
ス的に配置したものである。このマスク13を、図31
に示すように、その運動が四角形状を描くように等速で
直線状の並進位置移動を行うことにより、図32に示す
ような微細球面凹レンズアレイが得られる。
【0068】図33は、マイクロ球面凸レンズアレイを
形成するためのマスクである。これは、前述の実施例と
は反対に、円形部分が遮蔽部となり、その遮蔽部間に十
字状の透過孔15が形成されている。透過孔部分15は
平面上に格子状に多数配列されている。そして、このマ
スク13を図31に示すのと同様な四角形状の軌跡を描
くように等速直線位置移動することにより、図34に示
すようなマイクロ球面凸レンズアレイが得られる。この
凸レンズアレイは、ピッチが光の波長程度に製作するこ
とにより、Gaussian分布のレーザ光を強度が均一な分布
を有するレーザ光に変換するホモジナイザ等の用途に好
適である。
【0069】図35は、本発明の第13実施例であり、
マスクと被加工物とは図1に示すように若干の隙間を保
ち、平行に試料台に固定されている。一方、エネルギー
ビーム源12は固定されているが、試料台に搭載された
マスク13及び被加工物11をゴニオステージ27,2
8により円弧の矢印方向に揺動(回転)運動させるもの
である。これにより図36に示すような皿形の形状を有
するマイクロ凹レンズアレイが製作できる。なお、ここ
で揺動運動はα軸まわりに揺動する揺動運動からはじま
り、その揺動軸を徐々にエネルギービーム軸の回りに回
転させていくものである。これらのゴニオステージの運
動は、コンピュータ制御のゴニオステージ駆動装置によ
り容易に行うことができる。
【0070】図37は本発明の第14実施例を示す。本
実施例ではゴニオステージ27,28により試料ステー
ジをエネルギービーム軸に対してα軸及びβ軸を同周期
で、時間軸上で正弦波と余弦波の関係で揺動(回転)す
る。試料台の面は、一定の角度だけ傾いて、あたかもビ
ーム軸を中心としてその回りに回転するように見える。
マスクの中心部分を回転中心とした図33の矢印方向の
マスク及び試料面の回転運動により図38に示すような
マイクロ微小突起アレイが製作できる。この素子に電極
を作り込めばマルチフィールドエミッタアレイとして機
能する。
【0071】図39は、本発明の第16実施例を示す。
本実施例においては、前述と同様にゴニオステージによ
り試料台の面をエネルギービーム軸に対して傾けて、ゴ
ニオステージにより試料台の面を白い矢印で示すように
見かけ上の回転運動を行う。これと同時に、黒い矢印で
示すように直線並進運動を行う。これにより図36に示
すように被加工物13の上面と下面が開いた曲面状の開
口が得られる。これは光ファイバを接続するフェルール
として用いることができる。このフェルールは高精度で
しかも先が太いので光ファイバを容易に挿入することが
できる。
【0072】前記各実施例は、すべて出来上がる完成品
は、直接、エネルギービームで前述した材料を加工した
ものであった。しかし、被加工物によっては、加工に時
間やコストがかかりすぎる、または、歩留りが悪い、ま
たは、機能を果たす材料がエッチングできない、また
は、作りたい形状と鏡像関係の形状は、容易に製作でき
るが、直接は作れない。などの問題が生じる場合があ
る。そこで、一旦、エネルギービームにより加工した加
工物を金型として転写により複製品を作る場合を示す。
【0073】その原理を示したのが図41である。図4
1(a)は、エネルギービームにより加工した被加工物
11で、これを型として(b)の射出成形や電鋳の工程
により、鏡像関係の加工品25を作る。(c)の工程
で、加工品25を取り外し、鏡像関係の加工品25が出
来上がる。これが機能を果たすものならば、これをその
まま製品としてもよいが、(a)に示す形状の加工品が
作りたい場合には、更にこの(c)の加工品25を型と
して、(d)のように射出成形または電鋳を行い、
(e)の工程で取除して加工品26とする。これにより
プラスチックモールド品等の大量生産が可能となる。
【0074】尚、電鋳で鏡像関係の加工品を製作する一
例を次に述べる。まず、被加工材料としてガリウム砒素
(GaAs)単結晶を用い、前述した各種の実施例に従
って塩素ガス雰囲気中での高速原子線のエッチングによ
りマイクロ凸面鏡アレイを製作する。次にマイクロ凸面
鏡アレイに金(Au)をスパッタして導電層を形成す
る。そしてNi−Co合金浴に入れ、ニッケルメッキ
(Ni電鋳)を施す。そして、メッキ部分を剥離するこ
とにより、ニッケル(Ni)基体上に、金(Au)の面
を有するマイクロ凹面鏡アレイが製作される。
【0075】また、本発明の各実施例では、被加工物が
高低差の大きな曲面形状の表面を有し、マスクとの間隔
が十分に大きくなってもその表面に加工することができ
る。高速原子線のようにエネルギービームの直進性が高
い場合には、マスク13と被加工物11との間に十分広
い間隔をあけることができる。従って、例えば曲面形状
を持つ軸受け構造の被加工物に対してマスクを離隔し
て、配置して加工を行うことにより、曲面上に直接、微
細な溝加工を施せる。
【0076】この微細な溝を有する曲面形状は、軸受け
部の摩擦力軽減化が可能となる。従来の溝に比べnmオ
ーダと大幅に微小な寸法の溝と、そのピッチが達成でき
るため、従来より多段の溝を、短ピッチで実現でき、軸
とのクリアランスもnmオーダの微小距離とすることが
可能となる。よって、各種の接触機構、例えば光磁気デ
ィスクの読取り/書込ヘッド部分に用いることにより、
摩擦力低減を行え、且つクリアランスが小さくできるこ
とから、記憶密度を高めることができる。又、回転軸シ
ールの場合でも、ラビリンスシール等に用いることによ
り、摩擦力の低減と共に、コンダクタンスの低減が可能
となる。また、磁性流体シール機構に用いることによ
り、多段の溝と微小クリアランスにより、磁性流体の蒸
気のリーク量を減少させることが可能となる。
【0077】尚、上述した各実施例においては、エネル
ギービームとして、高速原子線、イオンビーム、電子
線、レーザ光、放射線、X線、ラジアルビーム等を用い
ることが好適であるが、これに限定されるものでない。
また、被加工物としては、シリコン、二酸化珪素などの
半導体材料、ガリウム砒素(GaAs)、アルミガリウ
ム砒素(AlGaAs)、インジウムガリウム砒素(I
nGaAs)などの量子素子材料、アルミ、ステンレス
材などの構造材料、タングステン、チタン、タングステ
ンカーバイド(WC)、ボロンナイトライド(BN)、
4窒化チタン(TiN4 )、セラミックスなどの難削材
料もしくは高硬度材料、プラスチック、ポリイミド、ガ
ラス、石英ガラス、光学ガラス、ルビー、サファイア、
フッ化マグネシュウム、ジンクセレン(ZnSe)、ジ
ンクテルル(ZnTe)などの光学材料等の加工が例示
されているが、これに限定されるものではない。
【0078】
【発明の効果】従来のフォトソグラフィ技術を用いたフ
ォトレジストパターン製作プロセスによる方法では、基
本的に二次元的な微細加工であり、1μm以下の三次元
的な任意曲面の加工は困難であった。本発明では、以上
に詳細に説明したように、エネルギービームとマスクと
の組み合わせにより、nmオーダの同一形状を多数同時
に作ることができ、また、三次元的な任意曲面を容易に
nmオーダのサイズで加工することが出来る。このため
従来では、製作困難であった構造や機能を有する、量子
効果素子又は光学レンズ素子等の製作を可能とする。更
に、摩擦面に微細な溝を設けることにより、摩擦力が軽
減するため、光磁気ディスク用ヘッド、磁気テープ用ヘ
ッド、回転・スラスト軸受け機構、流体シール機構等に
おいても、従来よりも高性能でコンパクトな機構が実現
できる。本発明の学術的・産業的意義は大変大きく、有
意義である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の微細加工装置の説明図。
【図2】本発明の第1実施例の微細加工方法の説明図。
【図3】(A)マスクの並進円運動による透過孔の運動
を示す説明図、(B)マスクの並進円運動による透過孔
の軌跡を示す説明図、(C)被加工物の縦断面の説明
図。
【図4】図3(C)に示す被加工物に等方性エッチング
を施す説明図。
【図5】本発明の第2実施例の微細加工方法の説明図。
【図6】被加工物の縦断面の説明図。
【図7】本発明の第3実施例の微細加工方法の説明図。
【図8】(A)透過孔の運動を示す説明図、(B)被加
工物の縦断面の説明図。
【図9】本発明の第4実施例の微細加工方法の説明図。
【図10】透過孔の運動を示す説明図。
【図11】被加工物の縦断面の説明図。
【図12】本発明の第5実施例の微細加工方法の説明
図。
【図13】(A)マスクの遮蔽部分の形状を示す説明
図、(B)マスクの並進円運動による透過孔の運動を示
す説明図。
【図14】被加工物の縦断面の説明図。
【図15】本発明の第6実施例の微細加工方法の説明
図。
【図16】本発明の第7実施例の微細加工方法の説明
図。
【図17】マスクの透過孔及び遮蔽部の説明図。
【図18】被加工物の縦断面の説明図。
【図19】本発明の第8実施例の微細加工方法の説明
図。
【図20】(A)マスクの運動を示す説明図、(B)被
加工物の縦断面の説明図。
【図21】前記第8実施例の他の微細加工方法の説明
図。
【図22】被加工物の縦断面の説明図。
【図23】前記第8実施例の更に他の微細加工方法の説
明図。
【図24】被加工物の縦断面の説明図。
【図25】本発明の第10実施例の微細加工方法の説明
図。
【図26】被加工物の斜視図。
【図27】被加工物の斜視図。
【図28】本発明の第11実施例の微細加工方法の説明
図。
【図29】被加工物の縦断面の説明図。
【図30】本発明の第12実施例のマスクの透過孔の形
状を示す説明図。
【図31】マスクの運動の軌跡を示す説明図。
【図32】被加工物の斜視図。
【図33】マスクの透過孔の形状を示す説明図。
【図34】被加工物の斜視図。
【図35】本発明の第13実施例のマスクの透過孔の形
状を示す説明図。
【図36】被加工物の縦断面の説明図。
【図37】本発明の第14実施例のマスクの透過孔の形
状を示す説明図。
【図38】被加工物の縦断面の説明図。
【図39】本発明の第15実施例のマスクの透過孔の形
状を示す説明図。
【図40】被加工物の縦断面の説明図。
【図41】被加工物から鏡像関係の転写を行う方法の説
明図。
【図42】フォトリソグラフィ技術の工程のフロー図。
【符号の説明】
11 被加工物 12 エネルギービーム源 13 マスク 15 透過孔(遮蔽部) 16 被加工部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B23K 26/00 330 B23K 26/00 330 26/06 26/06 J 26/08 26/08 D B29C 33/38 9543−4F B29C 33/38 45/00 9543−4F 45/00 C04B 41/91 C04B 41/91 E C23F 4/02 C23F 4/02 C30B 33/04 7202−4G C30B 33/04 G21K 5/04 G21K 5/04 Z H01L 21/203 H01L 21/203 M 27/14 H05K 3/08 D H05K 3/08 C H01L 27/14 D (72)発明者 加藤 隆男 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目2番1号 株 式会社荏原総合研究所内 (72)発明者 畑村 洋太郎 東京都文京区小日向2−12−11 (72)発明者 中尾 政之 千葉県松戸市新松戸5−1 新松戸中央パ ークハウス C−908

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エネルギービーム源が発するエネルギー
    ビームを、マスク面内に開けられた所定形状パターンの
    ビーム透過孔に通過させて、被加工物に照射するととも
    に、前記エネルギービーム源と前記被加工物との相対角
    度関係を周期的に回転運動させる、又は前記マスクと前
    記被加工物との相対並進位置関係を周期的に並進運動さ
    せることにより、前記被加工物の特定領域を前記エネル
    ギービームの照射量に応じた加工を行うことを特徴とす
    る微細加工方法。
  2. 【請求項2】 前記マスク面内には、規則的に開けられ
    た多数の同一もしくは異種所定形状パターンのビーム透
    過孔を備えているものであることを特徴とする請求項1
    記載の微細加工方法。
  3. 【請求項3】 前記エネルギービームとして、高速原子
    線、イオンビーム、電子線、レーザ、放射線、X線、又
    はラジカルビームを用いることを特徴とする請求項1又
    は2記載の微細加工方法。
  4. 【請求項4】 前記被加工物が、シリコン、二酸化珪素
    などの半導体材料、ガリウム砒素、アルミガリウム砒
    素、インジウムガリウム砒素などの量子素子材料、アル
    ミ、ステンレス材などの構造材料、タングステン、チタ
    ン、タングステンカーバイド、ボロンナイトライド、四
    窒化チタン、セラミックスなどの難削材料もしくは高硬
    度材料、プラスチック、ポリイミド、ガラス、石英ガラ
    ス、光学ガラス、ルビー、サファイア、フッ化マグネシ
    ュウム、ジンクセレン、ジンクテルルなどの光学材料の
    いずれかであることを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れか1項記載の微細加工方法。
  5. 【請求項5】 前記マスクが複数枚、前記エネルギービ
    ーム軸方向に重なって配置されており、かつ、前記エネ
    ルギービーム軸上に固定された固定マスクと、前記エネ
    ルギービーム軸に対して相対位置関係が可変である可動
    マスクとから構成され、前記エネルギービームは、前記
    固定マスクに開けられたビーム透過孔と、可動マスクに
    開けられたビーム透過孔を通過したもののみが前記被加
    工物に照射されることを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれか1項記載の微細加工方法。
  6. 【請求項6】 加工途中で前記いずれかのマスクを交換
    することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記
    載の微細加工方法。
  7. 【請求項7】 前記エネルギービーム源と前記被加工物
    との相対回転運動もしくは、前記マスクと前記被加工物
    との相対並進位置移動が、速度変化を伴う周期的運動で
    あることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記
    載の微細加工方法。
  8. 【請求項8】 前記マスクと前記被加工物との相対並進
    位置移動が、半径一定の、もしくは半径が可変の水平円
    運動であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか
    1項記載の微細加工方法。
  9. 【請求項9】 前記マスクと前記被加工物との相対並進
    位置移動が、直線往復運動であることを特徴とする請求
    項1乃至7のいずれか1項記載の微細加工方法。
  10. 【請求項10】 前記マスクと前記被加工物との相対並
    進位置移動が、その軌道が四角形を描くものであること
    を特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載の微細
    加工方法。
  11. 【請求項11】 前記マスクのビーム透過孔形状もしく
    は前記被加工物に加工された形状の最小寸法が0.1n
    mから10nmであることを特徴とする請求項1乃至1
    0のいずれか1項記載の微細加工方法。
  12. 【請求項12】 前記マスクのビーム透過孔形状もしく
    は前記被加工物に加工された形状の最小寸法が10nm
    から100nmであることを特徴とする請求項1乃至1
    0のいずれか1項記載の微細加工方法。
  13. 【請求項13】 前記マスクのビーム透過孔形状もしく
    は前記被加工物に加工された形状の最小寸法が100n
    mから10μmであることを特徴とする請求項1乃至1
    0のいずれか1項記載の微細加工方法。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至13のいずれか1項記載
    の微細加工方法により製作した前記被加工物を金型とし
    て、電鋳もしくは射出成形などの転写技術により、前記
    被加工物と鏡像関係の転写物を製作することを特徴とす
    る微細加工方法。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の微細加工方法により
    製作した前記転写物を金型として、更に電鋳もしくは射
    出成形などの転写技術により、前記転写物と鏡像関係の
    転写物を製作することを特徴とする微細加工方法。
  16. 【請求項16】 前記方法によって製作された被加工物
    が、光学、又は波長選択効果を有することを特徴とする
    請求項1乃至15のいずれか1項記載の微細加工方法。
  17. 【請求項17】 前記方法によって製作された被加工物
    が、量子効果素子、又はフィールドエミッタ素子として
    の機能を有するものであることを特徴とする請求項1乃
    至15のいずれか1項記載の微細加工方法。
  18. 【請求項18】 前記方法によって製作された被加工物
    が、低摩擦表面を有し、又、コンダクタンスの軽減効果
    を有し、接触機構、又は流体シール機構としての機能を
    有するものであることを特徴とする請求項1乃至15の
    いずれか1項記載の微細加工方法。
  19. 【請求項19】 エネルギービームを発するエネルギー
    ビーム源と、1つ以上の同一もしくは異種の所定形状パ
    ターンのビーム透過孔を配置し、前記ビーム透過孔を介
    して前記エネルギービームを透過させるマスクと、前記
    マスクを透過した前記エネルギービームが照射されて加
    工される被加工物と、前記マスクと前記被加工物との相
    対並進位置関係を周期的に可変する並進運動機構と、前
    記被加工物の特定領域を前記エネルギービームの照射量
    に応じて加工する制御手段とを具備したことを特徴とす
    る微細加工装置。
  20. 【請求項20】 前記並進運動機構に代えて、又はと共
    に、前記エネルギービームに対して前記マスクと被加工
    物との相対角度関係を周期的に可変する回転機構を備え
    たことを特徴とする請求項19記載の微細加工装置。
  21. 【請求項21】 前記被加工物の加工後の形状をあらか
    じめ設定すると、ビームの照射時間、前記マスクの透過
    孔形状、前記相対並進位置移動経路及び速度、前記相対
    回転運動経路及び速度等をシミュレーションにより解析
    できる支援装置を更に具備したことを特徴とする請求項
    19又は20記載の微細加工装置。
  22. 【請求項22】 前記並進位置移動機構に、粗動および
    微細移動機構部があり、前記微細移動機構部には、圧電
    素子(ピエゾ素子)もしくは、磁歪素子もしくは、熱変
    形を利用した素子駆動機構を使用し、前記微細移動の位
    置移動制御が、0.1nm〜10nm、もくしは10n
    m〜100nm、もしくは100nm〜10μmの範囲
    で可動であることを特徴とする請求項19乃至21のい
    ずれか1項記載の微細加工装置。
  23. 【請求項23】 前記並進位置移動機構の微細移動機構
    部の移動方向を1自由度に拘束するガイド機構に、平行
    平板構造もしくは片持ち梁構造の弾性ヒンジ、もしくは
    予圧をかけた摺動ガイドを用いたことを特徴とする請求
    項19乃至22のいずれか1項記載の微細加工装置。
  24. 【請求項24】 前記エネルギービーム源と前記マスク
    と前記被加工物とは、光学顕微鏡又は走査型二次電子顕
    微鏡(SEM)又はレーザ顕微鏡等の顕微鏡を用い、真
    空中で位置合せさせる手段を備えたことを特徴とする請
    求項19乃至23のいずれか1項記載の微細加工装置。
JP08654395A 1995-03-17 1995-03-17 微細加工方法および微細加工装置 Expired - Fee Related JP3343178B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08654395A JP3343178B2 (ja) 1995-03-17 1995-03-17 微細加工方法および微細加工装置
EP96104171A EP0732624B1 (en) 1995-03-17 1996-03-15 Fabrication method with energy beam
DE69615721T DE69615721T2 (de) 1995-03-17 1996-03-15 Herstellungsverfahren mit einem Energiebündel
US08/617,376 US5868952A (en) 1995-03-17 1996-03-18 Fabrication method with energy beam
US09/195,254 US6015976A (en) 1995-03-17 1998-11-18 Fabrication apparatus employing energy beam

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08654395A JP3343178B2 (ja) 1995-03-17 1995-03-17 微細加工方法および微細加工装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08264511A true JPH08264511A (ja) 1996-10-11
JP3343178B2 JP3343178B2 (ja) 2002-11-11

Family

ID=13889929

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08654395A Expired - Fee Related JP3343178B2 (ja) 1995-03-17 1995-03-17 微細加工方法および微細加工装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3343178B2 (ja)

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999056300A1 (fr) * 1998-04-28 1999-11-04 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Ecran a plasma et son procede de fabrication
JP2003023230A (ja) * 2001-07-05 2003-01-24 Ricoh Microelectronics Co Ltd 基板製造方法
JP2003080524A (ja) * 2001-09-12 2003-03-19 Nitto Denko Corp 光学フィルムの製造方法及び液晶表示装置
KR20030095693A (ko) * 2002-06-14 2003-12-24 한국기계연구원 자외선 레이저빔을 이용한 3차원 물품 제조방법
US6835317B2 (en) * 1997-11-04 2004-12-28 Ebara Corporation Method of making substrate with micro-protrusions or micro-cavities
JP2005132109A (ja) * 2003-10-28 2005-05-26 Shih-Sheng Yang プラスチック成型用金型の製造方法及びプラスチック成型品の模様の製造方法
JP2005131940A (ja) * 2003-10-30 2005-05-26 Arisawa Mfg Co Ltd マイクロレンズアレイ用母型の製造方法
JP2005199454A (ja) * 2004-01-13 2005-07-28 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 微細金型及びその製造方法
JP2006134664A (ja) * 2004-11-04 2006-05-25 National Institute For Materials Science フォトカソード型電子線源の陰極先端部への高量子効率物質の局所被覆装置
JP2006168260A (ja) * 2004-12-17 2006-06-29 Kofu Casio Co Ltd 導光板成形用金型の製造方法、導光板成形用金型、および導光板
JP2006194303A (ja) * 2005-01-12 2006-07-27 Nok Corp 耐プラズマ用シール
JP2006231376A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Japan Science & Technology Agency シリコン基材の微細加工方法
JP2008049583A (ja) * 2006-08-24 2008-03-06 Toppan Printing Co Ltd 金型管理方法
JP2008207240A (ja) * 2007-02-28 2008-09-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd レーザー加工方法及びそれを用いたマイクロレンズアレイ型の作成方法
JP2010134353A (ja) * 2008-12-08 2010-06-17 Fujifilm Corp カラーフィルタの製造方法及び固体撮像装置
JP2011511724A (ja) * 2008-03-03 2011-04-14 エルジー・ケム・リミテッド 光学フィルム製造用金型の製造方法
JP2011237432A (ja) * 2010-05-05 2011-11-24 Robert Bosch Gmbh セラミックセンサエレメントの製造方法
JP2013516071A (ja) * 2009-12-23 2013-05-09 バリアン・セミコンダクター・エクイップメント・アソシエイツ・インコーポレイテッド プラズマシース変調によるワークピースのパターニング
WO2017056138A1 (ja) * 2015-10-02 2017-04-06 キヤノンアネルバ株式会社 イオンビームエッチング方法およびイオンビームエッチング装置

Cited By (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6835317B2 (en) * 1997-11-04 2004-12-28 Ebara Corporation Method of making substrate with micro-protrusions or micro-cavities
US6433489B1 (en) 1998-04-28 2002-08-13 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Plasma display panel and method for manufacturing the same
WO1999056300A1 (fr) * 1998-04-28 1999-11-04 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Ecran a plasma et son procede de fabrication
JP4759172B2 (ja) * 2001-07-05 2011-08-31 リコーマイクロエレクトロニクス株式会社 基板製造方法
JP2003023230A (ja) * 2001-07-05 2003-01-24 Ricoh Microelectronics Co Ltd 基板製造方法
JP2003080524A (ja) * 2001-09-12 2003-03-19 Nitto Denko Corp 光学フィルムの製造方法及び液晶表示装置
KR20030095693A (ko) * 2002-06-14 2003-12-24 한국기계연구원 자외선 레이저빔을 이용한 3차원 물품 제조방법
JP2005132109A (ja) * 2003-10-28 2005-05-26 Shih-Sheng Yang プラスチック成型用金型の製造方法及びプラスチック成型品の模様の製造方法
JP4489556B2 (ja) * 2003-10-28 2010-06-23 士聖 楊 プラスチック成型用金型の製造方法及びプラスチック成型品の模様の製造方法
JP2005131940A (ja) * 2003-10-30 2005-05-26 Arisawa Mfg Co Ltd マイクロレンズアレイ用母型の製造方法
JP2005199454A (ja) * 2004-01-13 2005-07-28 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 微細金型及びその製造方法
JP2006134664A (ja) * 2004-11-04 2006-05-25 National Institute For Materials Science フォトカソード型電子線源の陰極先端部への高量子効率物質の局所被覆装置
JP2006168260A (ja) * 2004-12-17 2006-06-29 Kofu Casio Co Ltd 導光板成形用金型の製造方法、導光板成形用金型、および導光板
JP2006194303A (ja) * 2005-01-12 2006-07-27 Nok Corp 耐プラズマ用シール
JP2006231376A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Japan Science & Technology Agency シリコン基材の微細加工方法
JP2008049583A (ja) * 2006-08-24 2008-03-06 Toppan Printing Co Ltd 金型管理方法
JP2008207240A (ja) * 2007-02-28 2008-09-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd レーザー加工方法及びそれを用いたマイクロレンズアレイ型の作成方法
JP2011511724A (ja) * 2008-03-03 2011-04-14 エルジー・ケム・リミテッド 光学フィルム製造用金型の製造方法
JP2010134353A (ja) * 2008-12-08 2010-06-17 Fujifilm Corp カラーフィルタの製造方法及び固体撮像装置
JP2013516071A (ja) * 2009-12-23 2013-05-09 バリアン・セミコンダクター・エクイップメント・アソシエイツ・インコーポレイテッド プラズマシース変調によるワークピースのパターニング
JP2011237432A (ja) * 2010-05-05 2011-11-24 Robert Bosch Gmbh セラミックセンサエレメントの製造方法
WO2017056138A1 (ja) * 2015-10-02 2017-04-06 キヤノンアネルバ株式会社 イオンビームエッチング方法およびイオンビームエッチング装置
JP6118458B1 (ja) * 2015-10-02 2017-04-19 キヤノンアネルバ株式会社 イオンビームエッチング方法およびイオンビームエッチング装置
US9966092B2 (en) 2015-10-02 2018-05-08 Canon Anelva Corporation Ion beam etching method and ion beam etching apparatus
TWI630605B (zh) * 2015-10-02 2018-07-21 佳能安內華股份有限公司 Ion beam etching method and ion beam etching device
GB2563560A (en) * 2015-10-02 2018-12-26 Canon Anelva Corp Ion beam etching method and ion beam etching device
GB2563560B (en) * 2015-10-02 2021-02-10 Canon Anelva Corp Ion beam etching method and ion beam etching apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP3343178B2 (ja) 2002-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3343178B2 (ja) 微細加工方法および微細加工装置
EP0732624B1 (en) Fabrication method with energy beam
US5770123A (en) Method and apparatus for energy beam machining
TWI416267B (zh) Laser processing device and processing method thereof
US20060256307A1 (en) Method and apparatus for maskless photolithography
US20060126185A1 (en) Microlens array sheet and method for manufacturing the same
US6784975B2 (en) Method and apparatus for irradiating a microlithographic substrate
TWI413868B (zh) 製作週期性圖案的步進排列式干涉微影方法及其裝置
Koronkevich et al. Fabrication of diffractive optical elements by direct laser-writing with circular scanning
JP3591975B2 (ja) エネルギービームによる加工方法
JPH09505534A (ja) パターン中に正確に配置された光学補助素子を有する光学素子の製造に使用する成形部を製造する方法及び、この方法を実施する装置
EP1517356B1 (en) Electron-beam lithography method and device
JP2009134788A (ja) 電子ビーム描画方法、微細パターン描画システム、凹凸パターン担持体および磁気ディスク媒体
JPH07151910A (ja) 回折格子露光方法
JP3380878B2 (ja) X線照射を用いた材料の加工方法及び加工装置
JPH10319221A (ja) 光学素子及び光学素子の製造方法
WO2018156047A1 (en) Nanowire grid polarizer on a curved surface and methods of making and using
JPH1164614A (ja) 光学素子及び光学素子の製造方法
JP3312677B2 (ja) エネルギービームによる加工方法および加工装置
CN111580203A (zh) 一种超快激光直写制备矩形结构光栅的装置及方法
KR100550537B1 (ko) 경사 노광기 및 경사 노광방법
JP2000100758A (ja) ビーム描画装置及びパターン形成方法
JP2009151257A (ja) 傾斜露光リソグラフシステム
JP2006183111A (ja) 回折格子の製造方法
JPH0677104A (ja) レーザビーム描画装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees