JPH08264088A - 衝突検知装置 - Google Patents

衝突検知装置

Info

Publication number
JPH08264088A
JPH08264088A JP9630995A JP9630995A JPH08264088A JP H08264088 A JPH08264088 A JP H08264088A JP 9630995 A JP9630995 A JP 9630995A JP 9630995 A JP9630995 A JP 9630995A JP H08264088 A JPH08264088 A JP H08264088A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact
rotor
cam
cover
collision
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9630995A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3173316B2 (ja
Inventor
Kiyoujirou Suzuki
教二朗 鈴木
Keiji Nagura
啓二 名倉
Sadayuki Kuwabara
貞之 桑原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP09630995A priority Critical patent/JP3173316B2/ja
Publication of JPH08264088A publication Critical patent/JPH08264088A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3173316B2 publication Critical patent/JP3173316B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Switches Operated By Changes In Physical Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】衝突検知装置の小型軽量化を可能とすること。 【構成】軸5は、ウェイト4とロータ1とを支持し、重
量重心と回動中心とが偏心しているウェイト4は、衝突
時にB方向に回動可能。ウェイト4上に固設されたロー
タ1は、ウェイト4と回動中心を同じくし、ウェイト4
と一体で回動可能。ロータ1上の非円形状の第一カム1
aは板バネ2と、半円形状の第二カム1bは板バネ3
と、それぞれ接し、常にA方向に付勢。板バネ2及び板
バネ3は接点機能も有し、板バネ2及び板バネ3による
付勢力に抗してロータ1が回動すると第一カム1aと第
二カム1bとの作用により、板バネ2上の接点2aと板
バネ3上の接点3aとは接触し、その接触状態をプレー
ト6及びプレート7を介して、電気信号として外部に検
出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空間移動を行う各種車
両において、危機管理の観点から、確実に衝突情報を把
握し、エアバッグ等の乗員保護装置を作動させるための
衝突検知装置に関する。特に、慣性の法則を利用するこ
とにより、機械的に作動する衝突検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置の一つとして、特開
平2−168525号公報に見られるように重量重心と
回動中心とを偏心させたロータによって、衝突情報を機
械的に把握し、ロータと一体的に回動するコンタクトに
よって、外部に電気信号として出力する装置が知られて
いる。この場合、ロータは衝突時に回動を行い、スプリ
ングはロータを付勢して衝突時以外での作動防止として
作用し、コンタクトはロータの回動を電気信号として出
力するための中継を行う、というように一つの部品に一
つの働きを付与している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一つの
部品に一つの働きを付与することは、部品点数がかさみ
機械的接続部が多く、また、構造的に接点の間隔の確保
が困難であるため、品質に安定度を欠き、衝突検知装置
を小型軽量化できないという問題がある。加えて、衝突
検知装置では、運転席側、助手席側その他に信号を送る
必要があるために、複数の独立した電気信号を出力する
必要があるが、そのためには2つの方法があり、第一の
方法として取得した電気信号を分けること、第二の方法
として2つ以上の装置を用いることなどが考えられる
が、第一の方法では付属のシステムにトランジスタの追
加と定電流回路が必要となるため、複雑かつ高価とな
り、また、第二の方法では2倍以上のコストアップに加
え、同一の特性を有する電気信号を取得することが困難
となるため、いずれの方法によっても問題がある。その
他には、樹脂材にて衝突検知装置のケーシングを形成す
る場合には、圧入時の組み付け性が悪く、特に、カバー
を傾斜させたまま圧入した場合にはカバーに割れ等の損
傷が生じるという問題がある。
【0004】従って、本発明の目的は、一つの部品に複
数の働きを付与させることによって部品点数を減少さ
せ、機械的接続部を少なくし、また、構造的に接点の間
隔を十分に確保し、品質の安定度を高め、衝突検知装置
の小型軽量化を可能とすると共に、容易に複数の独立し
た電気信号を出力することのできる衝突検知装置を提供
することである。また、合わせて、ケーシングの組み付
け性がよく、カバーに割れ等の損傷を生じることのない
衝突検知装置を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の構成は、ウェイトが衝突時の減速度の変化
に応じて回動することによって衝突の検知を行う衝突検
知装置において、軸と、重量重心と回動中心とを偏心さ
せ、衝突時に、慣性の法則により、機械的に軸の回りに
回動するウェイトと、ウェイト上に固設され、ウェイト
と軸を同じくし、衝突時に、ウェイトと一体的に回動す
る、カムの形成されたロータと、所定間隔で立設され、
接点を有した長尺状の一対の板バネであって、一方の板
バネの先端部が、ロータのカム面に接触し、ロータの衝
突時の回動方向と逆方向にロータを付勢し、衝突時に付
勢力に抗してロータのカムの作用により、接点の間隔が
狭まり、接触する一対の板バネとを有し、一対の板バネ
の接点の接触状態を電気信号として出力することにより
衝突状態を検出することを特徴とする。
【0006】また、第二の発明の構成は、板バネの接点
の接触後において、ロータに形成されたカムは、ロータ
の回動に伴ってカムと接触された板バネの変位量が少な
くなる形状であることを特徴とする。
【0007】第三の発明の構成は、ロータのカムは、第
一カムと第二カムとから成り、一対の板バネの先端部
は、それぞれ、第一カム及び第二カムに接触し、ロータ
を衝突時の回動方向と逆方向に付勢し、衝突時にロータ
の回動にともない、一対の板バネはともに変位し、接点
の間隔を狭めて接触させ、一対の板バネの接点の接触状
態を、電気信号として出力することにより、衝突状態を
検出することを特徴とする。
【0008】第四の発明の構成は、板バネを二対以上有
し、接点を複数個設け、複数の独立した電気信号を出力
することを特徴とする。
【0009】第五の発明の構成は、ロータのカム面に接
触する板バネの先端部には、スリットが設けられている
ことを特徴とする。
【0010】第六の発明の構成は、カムの形成されたロ
ータはウェイトの両側に設けられ、ロータのカム面に接
触する板バネがウェイトの両側に設けられたことを特徴
とする。
【0011】第七の発明の構成は、衝突検知装置は、さ
らに、軸及び板バネを固設し、ケーシングを形成するた
めの接合部を有するハウジングと、そのハウジングの接
合部と接合のための接合部を有した、保護のためのカバ
ーとを備え、ハウジングとカバーのうち少なくとも一方
の接合部に、カバーをハウジングに嵌合させる時の初期
段階において、両者が緩く嵌合する逃がし部が設けら
れ、ハウジング及びカバーの接合部に、カバーをハウジ
ングに嵌合させる時の第二段階において、両者が緊密に
嵌合する圧入部が設けられ、その嵌合の初期段階を経
て、さらに、嵌合の第二段階を経て、カバーにハウジン
グを圧入することによって、ケーシングが形成されたこ
とを特徴とする。
【0012】
【作用】上記構成において、第一の作用は、ウェイトの
重量重心と回動中心とを偏心させているために、衝突時
においては、慣性の法則により、ウェイトは回動を行
い、ウェイト上に固設されたロータは、ウェイトと軸を
同じくし、ウェイトと一体的に回動し、ロータのカム構
造により、ロータの回動によって、対の板バネの間隔が
狭まり、接触することによって、板バネの接触状態を電
気信号として出力する。(請求項1) また、第二の作用は、板バネの接点の接触後において、
ロータに形成されたカムは、ロータの回動に伴ってカム
と接触された板バネの変位量を少なくする形状にする。
(請求項2) 第三の作用は、ロータ上に第一カムと第二カムとから成
る2つのカムを形成し、一対の板バネを、それぞれ、第
一カム及び第二カムに接触させ、ロータを衝突時の回動
方向と逆方向に付勢する。(請求項3) 第四の作用は、1つのロータに対し板バネを軸方向に沿
って二対以上設け、複数の独立した電気信号の出力を行
う。(請求項4) 第五の作用は、ロータのカム面に接触する板バネの先端
部に、スリットを設ける。(請求項5) 第六の作用は、カムの形成されたロータをウェイトの両
側に設け、ロータのカム面に接触する板バネをウェイト
の両側に設ける。(請求項6) 第七の作用は、衝突検知装置は、さらに、軸及び板バネ
を固設し、ケーシングを形成するための接合部を有する
ハウジングと、そのハウジングの接合部と接合のための
接合部を有した、保護のためのカバーとを備え、ハウジ
ングとカバーのうち少なくとも一方の接合部に、両者が
緩く嵌合する逃がし部を設け、ハウジング及びカバーの
接合部に、両者が緊密に嵌合する圧入部を設ける。そし
て、カバーとハウジングとの嵌合の初期段階として、逃
がし部を介してカバーとハウジングとを姿勢を整えて緩
く嵌合させる。ハウジングに対するカバーの姿勢が整え
られた後に、嵌合の第二段階として、カバーにハウジン
グを圧入し、それぞれの圧入部にて嵌合させ、衝突検知
装置のケーシングを構成する。(請求項7)
【0013】
【発明の効果】第一の効果は、対の板ばねに対し、ウェ
イト上に固設されウェイトと一体的に回動するロータを
衝突時以外には衝突時の回動方向と逆方向に付勢する機
能と、ロータの回動によって、ロータ上のカムの作用に
より、接点の間隔が狭まり接触することにより、接点の
接触状態を電気信号として外部に出力する機能との2つ
の機能を持たせるため、装置の部品点数を抑えることが
でき、衝突検知装置の小型軽量化の実現を可能とする。
(請求項1〜請求項6)第二の効果は、板バネの接点の
接触後に、ロータの回動に伴ってカムと接触された板バ
ネの変位量が少ないために、板バネがへたることがな
く、板バネの接点が接触する車両減速度を一定レベルに
保持することができ、衝突検知装置の特性を安定させる
ことができる。(請求項2〜請求項6) 第三の効果は、ロータ上に形成されるカムを第一カムと
第二カムの2つのカムにて構成し、それぞれのカム面に
対の板バネを接触させて衝突時の回動方向と逆方向に付
勢させることにより、接点ギャップを十分に保つことが
でき、車両の振動や多少の減速度によって、衝突時以外
に検知することがなく、品質の向上を図ることができ
る。(請求項3〜請求項6) 第四の効果は、板バネを二対以上設けることにより、複
数の接点を有し、容易に独立した電気信号を複数個得る
ことができる。(請求項4〜請求項6) 第五の効果は、板バネの先端部に、スリットを設けるこ
とにより、異物等が一方の先端部に付着した場合であっ
ても、もう一方は接点の接触が可能であり、装置の信頼
性を向上させることができる。(請求項5) 第六の効果は、ウェイトの両側にカム及び板バネを配置
することにより、装置の力学的バランスが向上する。
(請求項6) 第七の効果は、ハウジングとカバーとの嵌合の初期段階
として、ハウジングとカバーとを姿勢を整えて緩く仮組
み付けを行った後に、嵌合の第二段階としてハウジング
とカバーとを圧入することにより、ハウジングとカバー
との仮組み付けが緩く構成されているため、仮組み付け
を容易に行うことができ、組み付けの作業性が向上す
る。また、ハウジングとカバーの少なくとも一方に形成
された逃がし部がガイドとして機能するために、ハウジ
ングとカバーとの組み付けが安定し、ハウジングに対し
てカバーが傾斜したまま圧入されることがないため、カ
バーに割れ等の損傷を生じることがない。(請求項7)
【0014】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説
明する。図1は、実施例に係わる衝突検知装置10の構
成を示した正面図であり、図2は、図1の左側面図であ
り、図3は、衝突検知装置10が衝突を検知し作動した
状態における正面図である。
【0015】衝突検知装置10は、軸5、重量重心と回
転中心とが偏心し、衝突時には軸5の回りに回動するウ
ェイト4、ウェイト4上に固設され、ウェイト4と回転
軸を同じくし、衝突時にウェイト4と一体的に回動し、
第一カム1a及び第二カム1bとが形成されたロータ
1、一対の板バネであって接点2a及び接点3aを有
し、それぞれ第一カム1a面、第二カム面に接触してロ
ータ1を衝突時の回動方向と逆方向に付勢する板バネ2
及び板バネ3、板バネ2及び板バネ3と接触し、接点2
aと接点3aとの接触状態を電気信号として外部に出力
するプレート6及びプレート7、軸5とプレート6及び
プレート7とを固定配置させるハウジング8、装置を保
護するためのカバー9から構成される。
【0016】ハウジング8は、合成樹脂等により造ら
れ、金属製のプレート6と金属製の板バネ2、及び、金
属製のプレート7と金属製の板バネ3とを固定するため
の溝を下方に施してある。プレート6と板バネ2、及
び、プレート7と板バネ3は、ハウジング8にインサー
ト成形してもよい。また、ハウジング8の上方部には、
軸受が設けられており、金属製の軸5がその軸受に圧入
され固定される。
【0017】板バネ2と板バネ3とは、ともに上方先端
部に、接点機能を有しており、接点2aと接点3aとを
設けている。特に、接点3aは、突起形状とし、接点機
能を効果的としている。板バネ2はプレート6と、板バ
ネ3はプレート7と接触して、ハウジング8に固定され
ている。接点2aと接点3aとの接触は、プレート6及
びプレート7間の抵抗の変化による電気信号により検出
される。電気信号は板バネ2及び板バネ3から直接出力
してもよい。
【0018】軸5は、金属製のウェイト4と、ウェイト
4上に固設され、ウェイト4と回動軸を同じくし、ウェ
イト4と一体的に回動する非金属製のロータ1とを支持
している。ウェイト4は、軸穴が形状的に周辺部に設け
られているために、重量重心と回動中心とが偏心し、減
速度を受けると、重量重心にモーメントがはたらき、軸
5の回りに回動する仕組みとなっている。
【0019】非金属製のロータ1には、非円形状の第一
カム1aと半円形状の第二カム1bとが形成されてい
る。第一カム1aには板バネ2の先端部が、第二カム1
bには板バネ3の先端部が接触し、常に衝突時の回動方
向の逆方向にロータ1を付勢している。このため、走行
時において多少の減速度を受けても、ロータ1は動かな
い仕組みとなっている。第二カム1bによる板バネ3の
接点3aの変位よりも、第一カム1aによる板バネ2の
接点2aの変位が大きいために、衝突によってロータ1
が回動すると、接点2aと接点3aとの間隔が次第に狭
まり、ついには第一カム1aによって押された板バネ2
の接点2aが、回動方向に板バネ3の接点3aを押すこ
とにより接触するにいたる。
【0020】また、第一カム1aと第二カム1bとは、
間隔が十分にあるので、板バネ2と板バネ3とは、常に
図1のA方向にロータ1を付勢するため変動することは
なく接点2aと接点3aとの間隔は確保され、衝突以外
で、例えば車両の振動等によって検知することはない。
合成樹脂性のカバー9は、ハウジング8に圧入により嵌
め込まれて固定されており、カバー9には、衝突時にウ
ェイト4が過度に回動しないように、ストッパーとして
の機能も持たせている。
【0021】ウェイト4は、重量重心と回動中心とが偏
心しているために、車両等において走行状態から衝突時
のように急激に停止に到る場合には減速度を生じ、慣性
の法則により、重量重心にモーメントを発生し、ウェイ
ト4は、衝突時において、軸5を中心に回動する。ウェ
イト4が回動することによって、ウェイト4上に固設さ
れて、ウェイト4と同一の軸5を有するロータ1は、ウ
ェイト4と一体的に回動する。
【0022】この時、板バネ2は、ロータ1の第一カム
1aに先端部で接し、板バネ3はロータ1の第二カム1
bに先端部で接しているため、ロータ1の回動とともに
それぞれが変位し、第一カム1aによる変位量が大きい
ために、板バネ2の接点2aと板バネ3の接点3aとの
間隔が次第に狭まり、ついには第一カム1aによって押
された板バネ2の接点2aが、回動方向に板バネ3の接
点3aを押すことにより、接触するにいたる。この接点
2aと接点3aとの接触状態は、板バネ2と板バネ3と
を介し、さらに、プレート6とプレート7とを介して、
電気信号として外部に出力され、衝突を検知する。
【0023】また、板バネ2と板バネ3とは、それぞれ
の先端部によって、ロータ1を図1における衝突時回動
方向とは逆方向であるA方向に付勢しているために、衝
突に到らないまでも、通常走行において生ずる多少の減
速度にウェイト4が反応することをロータ1を通して阻
止し、衝突以外での検知を防止することができる。さら
に、板バネ2と板バネ3とは、ロータ1を図1における
衝突時回動方向とは逆方向であるA方向にそれぞれの先
端部によって、付勢しているために、それぞれの先端部
が接している第一カム1aと第二カム1bとの間隔が十
分であるため、接点の間隔を十分に確保でき、振動等に
よって接点2a及び接点3aの位置は変動することがな
く、品質の安定化を可能とする。
【0024】次に、第二実施例を図4を用いて説明す
る。図4は、一対の板バネのうち一方をロータの衝突時
回動方向と逆方向に付勢させることにより、ロータを単
一カム構造にした場合の第二実施例の正面図である。ロ
ータ1は、単一カム構造であり、板バネ2の先端部がロ
ータ1のカム1aを付勢している。板バネ3は、ロータ
1と接触してはいない。走行時の振動等によって、板バ
ネ3の先端部が変動しないようハウジング8或いはカバ
ー9等により支持してもよい。
【0025】この場合、ロータ1が回動することによっ
て、板バネ3の先端部は変位しないが、板バネ2の先端
部はカム1aの作用により衝突時回動方向である図4の
B方向に変位し、板バネ3の接点3aと板バネ2の接点
2aとの間隔が狭まり、ついには板バネ2の接点2aが
板バネ3の接点3aをB方向に押すことにより、接触に
到り、接点間の接触状態をプレート6及びプレート7を
介して、外部に電気信号として出力する。電気信号は、
板バネ2及び板バネ3から直接出力してもよい。
【0026】続いて、第三実施例について図5及び図6
を用いて説明する。図5は、本発明に係わる第三実施例
の構成を示した正面図である。本実施例は第一実施例と
同様にロータ1に第一カム1aと第二カム1bとを設け
たダブルカム構造であるが、第一実施例と第三実施例と
の違いは第一カム1aの形状にある。即ち、第一実施例
では第一カム1aは、板バネ2の接点2aの変位がロー
タ1の回動と共に線形的に増加するような形状としてい
るが、本実施例では接点2aと接点3aとの接触後は、
第一カム1aはロータ1の回動と共に接点2aの変位を
少なくする形状としていることである。
【0027】図6に第一実施例及び本実施例におけるロ
ータ1の回動量(deg)と板バネ2の接点2aの変位
量(mm)との関係を示すが、第一実施例では接点2a
と接点3aとの接触後、即ち、衝突検知後もロータ1の
回動上限に至るまで直線的に接点2aの変位量は増加す
るが、本実施例においては、接点2aと接点3aとの接
触後は接点2aの変位量の増加は少ない。
【0028】従って、上記構成とすることにより、接点
2aと接点3aとの接触後において、接点2aの変位量
は少ないため板バネ2及び板バネ3は大きくたわむこと
がなく、よってたわみに伴うバネのへたりを生じること
がないため、衝突検知装置10の減速度による作動レベ
ルを一定レベルに保持することができ、衝突検知装置1
0の安定した特性を得ることができる。
【0029】また、第一カム1aが第一実施例に示され
るような形状では接点2aの変位量が直線的に増加する
ため、板バネ2及び板バネ3の弾性限界を超えないよう
にロータ1及びウェイト4の回動量を制限する必要があ
ったが、本実施例では接点2aと接点3aとの接触後は
接点2aの変位量が少ないためにロータ1及びウェイト
4の回動量を大きくとることができ、設計の自由度を大
きくなる。
【0030】第四実施例について図7を用いて説明す
る。図7は、第四実施例の構成を示した正面図であり、
図8は、その右側面図を示したものである。第三実施例
との違いは、板バネ2及び3に加えて、板バネ2’及び
3’が設けられ、板バネ2と板バネ3との接触状態を電
気信号として外部に伝達するプレート6及び7に加え
て、板バネ2’と板バネ3’との接触状態を電気信号と
して外部に伝達するプレート6’及び7’が設置されて
いる点であり、ハウジング8の下方に設けられた溝は、
板バネ2及び3とプレート6及び7に加えて、板バネ
2’及び3’とプレート6’及び7’を固定できる構造
となっている。
【0031】板バネ2’及び3’、プレート6’及び
7’は、ハウジング8にインサート成形してもよい。板
バネ2’及び3’は板バネ2及び3と同じサイズで同じ
材質から構成され、図示しないが上方先端部にそれぞれ
接点2’a、接点3’aを設け、接点2’aと接点3’
a間のギャップは、接点2aと接点3a間のギャップに
等しい構成としている。特に、板バネ3’の接点3’a
は突起形状を成し、接点機能を効果的としている。
【0032】板バネ2’はプレート6’と、板バネ3’
はプレート7’と接触して、ハウジング8に固定されて
いる。板バネ2’の接点2’aと板バネ3’の接点3’
aとの接触は、プレート6’及び7’間の抵抗の変化に
よる電気信号により検出される。この電気信号は板バネ
2’及び3’から直接出力してもよい。非金属製のロー
タ1上に形成された非円形状の第一カム1aには、板バ
ネ2及び2’の先端部が、半円形状の第二カム1bに
は、板バネ3及び3’の先端部が接触し、常に衝突時の
回動方向と逆方向にロータ1を付勢している。このた
め、走行時において多少の減速度を受けても、ロータ1
は動かない仕組みとなっている。
【0033】衝突によって、減速度が生じ、慣性の法則
によりウェイト4の重量重心にモーメントが発生し、ロ
ータ1を介して作用する板バネ2及び2’の付勢力に抗
してウェイト4が軸5を中心に回動すると、ウェイト4
とともにウェイト4上に固設されたロータ1が回動す
る。ロータ1は、回動とともに板バネ2及び2’を押
し、板バネ2及び2’の接点2a及び2’aを変位さ
せ、それにより、接点2aと接点3a間及び接点2a’
と接点3a’間の間隔が狭まり、ついには接触するに至
る。
【0034】本実施例では、この接触状態を電気信号と
して得ることにより、2つの独立した電気信号を得るも
のであるが、板バネ2’及び3’は板バネ2及び3と同
一のサイズで同一の状態にて配置されるため、二対の接
点(接点2aと接点3a、接点2a’と接点3a’)は
同位相で作動し、取得される電気信号は応答時間等のバ
ラツキが小さく、よって同一特性の独立した電気信号を
2つ得ることが可能である。また、接点が一対の装置を
2個用いる場合と比較すると、部品点数の増加が少ない
ため、低コストにて2接点化の実現が可能である。
【0035】続いて、第五実施例について図9を用いて
説明する。図9は、本発明に係わる第五実施例の構成を
示した正面図である。第五実施例と第四実施例との違い
は、第四実施例では板バネ2及び2’、板バネ3及び
3’に対してスリットは設けられていないが、第五実施
例では板バネ2及び2’、板バネ3及び3’に対し、ス
リットが設けられている点である。本形状とすることに
より、接点2a及び3a、接点2’a及び3’aの接触
時に、それぞれの接点間に異物が付着しても片側は接触
することが可能であるため、接点機能の信頼性が向上す
る。
【0036】さらに、第六実施例について図10を用い
て説明する。図10は、本発明に係わる第六実施例の構
成を示した正面図である。第六実施例と第四実施例との
違いは、第四実施例ではウェイト4は軸5の端に配置さ
れているが、第六実施例ではウェイト4を軸5の中央部
に配置し、ウェイト4の両側に板バネ2及び3、板バネ
2’及び3’を配置した点であり、作用は第四実施例と
同様である。本実施例では、二対の接点間ギャップを同
じにして、同一特性を有する2つの独立した電気信号を
取り出す構成としたが、異なる接点ギャップを設け、特
性の異なる信号を得ることのできる構成としてもよい。
【0037】上記構成において、ロータ1とウェイト4
とは別体として構成したが、ロータ1とウェイト4とを
一体成形としてもよい。また、軸5はハウジング8に固
定した構成としたが、軸5をカバー9に固定してもよ
い。ハウジング8へのカバー9の固定方法は、圧入によ
る構成としたが、圧入以外の方法で行ってもよい。ロー
タ1と軸5とは別体として軸5の回りにロータ1を回動
させる構成としたが、ロータ1と軸5とを一体成形と
し、軸5が回動するようにしてもよい。
【0038】第七実施例について図11及び図12を用
いて説明する。図11は、本発明に係わる第七実施例の
カバー9を除く構成を示した正面図であり、図12は本
発明に係わる第七実施例の構成を示した右側面図であ
る。本実施例の特徴は、ハウジング8をカバー9に圧入
することにより衝突検知装置10のケーシングを形成す
る場合に、ハウジング8の圧入部8b(圧入部に相当)
の外周形状寸法より小さい一様な外周形状寸法の逃がし
部8a(逃がし部に相当)を、圧入部8bの上部に設け
ることにより、ハウジング8とカバー9との圧入を良好
に行うことができる点である。尚、圧入部8bと逃がし
部8aとを合わせて、接続部に相当する。
【0039】ハウジング8を逃がし部8aのない構成に
すると、ハウジング8とカバー9との圧入部の形状寸法
が緊密であるため、ハウジング8とカバー9との圧入の
仮組み付けが不安定となり、圧入が良好に行うことがで
きない。例えば、図16に、ハウジング8に逃がし部を
設けずに、ハウジング8の圧入部8bを一様な外周形状
寸法にて形成した正面図を示すが、ハウジング8の圧入
部8bの外周形状寸法がカバー9の圧入部の内周形状寸
法とほぼ等しいために、ハウジング8とカバー9との仮
組み付けが不安定となる。
【0040】図17は、カバー9と逃がし部のないハウ
ジング8との不安定な仮組み付けの様子を示した右側面
図である。ハウジング8に逃がし部を設けないと、ハウ
ジング8の圧入部8bの外周形状寸法とカバー9の圧入
部9bの内周形状寸法とがタイトであるため、図17に
示されるように、カバー9はハウジング8に対して傾斜
してしまう。カバー9とハウジング8との圧入の前に、
カバー9を傾斜させることなく、ハウジング8とカバー
9との仮組み付けを行わねばならないために、衝突検知
装置10の組み付けの作業性が低下する。また、ハウジ
ング8とカバー9との仮組み付けが不安定であるため
に、良好に仮組み付けを行えたとしても、圧入時にカバ
ー9がハウジング8に対して傾斜する可能性があり、そ
の場合にはカバー9に割り等の損傷を生じかねない。
【0041】本実施例では、図12に示すように、ハウ
ジング8に圧入部8bの外周形状寸法より小さい外周形
状寸法の逃がし部8aを設けることにより、逃がし部8
aとカバー9の圧入部9bとが緩く嵌合するために、ハ
ウジング8とカバー9とを容易に仮組み付けすることが
できる。また、ハウジング8の逃がし部8aを、ハウジ
ング8とカバー9との仮組み付け時のガイドとして作用
させることができ、姿勢を整えてハウジング8とカバー
9との仮組み付けを行うことができる。ハウジング8と
カバー9との仮組み付けの後に、ハウジング8をカバー
9に圧入させれば、ハウジング8とカバー9との姿勢が
整えられて仮組み付けされているため、ハウジング8を
カバー9に安定して圧入させることができ、圧入部8b
と圧入部9bとが良好に嵌合し、カバー9に割れ等の損
傷を生じることがない。このように、本実施例では、ハ
ウジング8に逃がし部8aを設けることにより、衝突検
知装置10の組み付け性が向上すると共に、割れ等の損
傷を生じることがないために、衝突検知装置10の品質
を向上させることができる。
【0042】上記の図11に示される構成では、ハウジ
ング8に逃がし部8aを設けた構成としたが、カバー9
に逃がし部を設けてもよい。図13に、カバー9に圧入
部9bの内周形状寸法より大きい一様な内周形状寸法の
逃がし部9aを設けた場合の衝突検知装置10の右側面
図を示す。この時、ハウジング8には逃がし部を設けな
い構成とした。図13に示されるように、カバー9に逃
がし部9aを設けることにより、逃がし部9aの内周形
状寸法がハウジング8の圧入部8bの外周形状寸法より
大きいために、逃がし部9aと圧入部8bとが緩く嵌合
し、ハウジング8とカバー9との仮組み付けを容易に行
うことができる。また、カバー9の逃がし部9aがハウ
ジング8とカバー9との仮組み付け時のガイドとして作
用し、姿勢を整えてハウジング8とカバー9との仮組み
付けを行うことができるため、ハウジング8とカバー9
とを安定して圧入させることができ、ハウジング8の圧
入部8bとカバー9の圧入部9bとの圧入を良好に行う
ことができる。
【0043】また、図11に示されるハウジング8の逃
がし部8a、図13に示されるカバー9の逃がし部9a
は、それぞれ一様な外周形状寸法、内周形状寸法であっ
たが、逃がし部の外周形状寸法、内周形状寸法は一様で
なくともよい。例えば、図14に、圧入部8bの外周形
状寸法より小さい外周形状寸法のテーパ部8cをハウジ
ング8に設けた場合の衝突検知装置10の右側面図を、
図15に、圧入部9bの内周形状寸法より大きい内周寸
法形状のテーパ部9cをカバー9に設けた場合の衝突検
知装置10の右側面図をそれぞれ示す。この時、図14
では、カバー9には逃がし部は設けられてなく、図15
では、ハウジング8には逃がし部は設けられていない。
【0044】図14に示されるように、ハウジング8に
テーパ部8cを設けることによって、テーパ部8cの外
周形状寸法がカバー9の圧入部9bの内周形状寸法より
小さいために、テーパ部8cとカバー9の圧入部9bと
が緩く嵌合し、ハウジング8とカバー9との仮組み付け
を容易に行うことができる。また、テーパ部8cが、ハ
ウジング8とカバー9との仮組み付け時のガイドとして
作用し、姿勢を整えてハウジング8とカバー9との仮組
み付けを行うことができるため、ハウジング8とカバー
9とを安定して圧入させることができ、ハウジング8の
圧入部8bとカバー9の圧入部9bとの圧入を良好に行
うことができる。
【0045】図15に示されるように、カバー9にテー
パ部9cを設けることによっても、同様の効果が得られ
る。即ち、テーパ部9cの内周形状寸法がハウジング8
の圧入部8bの外周形状寸法より大きいために、テーパ
部9cと圧入部8bとが緩く嵌合し、ハウジング8とカ
バー9との仮組み付けを容易に行うことができる。ま
た、テーパ部9cが、ハウジング8とカバー9との仮組
み付け時のガイドとして作用し、姿勢を整えてハウジン
グ8とカバー9との仮組み付けを行うことができるた
め、ハウジング8とカバー9とを安定して圧入させるこ
とができ、ハウジング8の圧入部8bとカバー9の圧入
部9bとの圧入を良好に行うことができる。尚、本実施
例では、ハウジング8またはカバー9のいずれか一方に
逃がし部を形成する構成としたが、ハウジング8とカバ
ー9との両方に逃がし部を形成する構成としてもよい。
【0046】上記に示されるように、本発明によれば、
一対の板バネに、衝突時以外での検知を防止するために
ロータのカム面に接触させて衝突時回動方向と逆方向に
付勢する機能と、衝突時の検知信号を接点の接触による
電気信号として伝達する機能の2つの機能を持たせるこ
とにより、構成部品点数を少なくでき、衝突検知装置の
小型軽量化が可能となる。また、ロータ上に第一カムと
第二カムとを形成し、一対の板バネ間のギャップを十分
に保つことにより、衝突時以外での検知を防止でき、衝
突検知装置の品質を向上することができる。
【0047】さらに、ロータに形成された第一カムを、
板バネの接点の接触後、即ち、衝突検知後においてロー
タの回動と共に接点の変位量が少なくなるような形状と
することにより、板バネがへたることがなく、減速度に
よる衝突検知レベルを一定レベルに保持することがで
き、安定した特性を得ることができる。また、板バネの
接点の接触後の接点の変位量が少ないために、板バネの
弾性限界を考慮してウェイト及びロータの回動量を制限
する必要がなく、ウェイト及びロータの回動量を大きく
とることができ、設計の自由度がきく。
【0048】加えて、一対の板バネに加えて、もう一対
の板バネを軸方向に並べて配置することにより、2つの
独立した電気信号を取得することができ、一対の板バネ
を有する装置を2個設置する場合に比べて、部品点数を
少なくして、複数の独立した電気信号の取得が可能であ
る。このとき、二対の板バネを同一の状態(ギャップ、
サイズ等)で配置すれば、上記2つの電気信号は同一特
性を有し、二対の板バネを異なる状態で配置すれば、異
なる特性を有する2つの電気信号の取得が可能であるた
め、衝突検知装置の自由度が大きい。
【0049】その他に、軸及び板バネを固設し、ケーシ
ングを形成するための接合部を有するハウジングと、そ
のハウジングの接合部と接合のための接合部を有した、
保護のためのカバーとを備え、ハウジングとカバーのう
ち少なくとも一方の接合部に、カバーをハウジングに嵌
合させる時の初期段階において、両者が緩く嵌合する逃
がし部を設け、ハウジング及びカバーの接合部に、カバ
ーをハウジングに嵌合させる時の第二段階において、両
者が緊密に嵌合する圧入部を設け、その嵌合の初期段階
を経て、さらに、嵌合の第二段階を経て、カバーにハウ
ジングを圧入することによって、ケーシングが形成され
たことにより、ハウジングとカバーとの嵌合の初期段階
として、ハウジングとカバーとを姿勢を整えて緩く仮組
み付けを行った後に、嵌合の第二段階としてハウジング
とカバーとを圧入することにより、ハウジングとカバー
との仮組み付けが緩く構成されているため、仮組み付け
を容易に行うことができ、組み付けの作業性が向上す
る。また、ハウジングとカバーの少なくとも一方に形成
された逃がし部がガイドとして機能するために、ハウジ
ングとカバーとの組み付けが安定し、ハウジングに対し
てカバーが傾斜したまま圧入されることがないため、カ
バーに割れ等の損傷を生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体的な一実施例に係わる衝突検知装
置の構成を示した正面図。
【図2】本発明の具体的な一実施例に係わる衝突検知装
置の構成を示した左側面図。
【図3】本発明の具体的な一実施例に係わる衝突検知装
置の作動状態を示した正面図。
【図4】本発明の具体的な他の実施例に係わる衝突検知
装置において、単一カム構造のロータを有する場合を示
した正面図。
【図5】本発明の具体的な他の実施例に係わる衝突検知
装置において、接点の接触後、ロータの回転と共に接点
の変位を少なくする形状の第一カムを有した衝突検知装
置の構成を示した正面図。
【図6】本発明の具体的な他の実施例に係わる衝突検知
装置において、ロータの回動量と接点の変位との関係を
示した模式図。
【図7】本発明の具体的な他の実施例に係わる衝突検知
装置において、板バネを二対有する場合の構成を示した
正面図。
【図8】本発明の具体的な他の実施例に係わる衝突検知
装置において、板バネを二対有する場合の構成を示した
右側面図。
【図9】本発明の具体的な他の実施例に係わる衝突検知
装置において、板バネを二対有し、板バネにスリットを
設けた場合の構成を示した正面図。
【図10】本発明の具体的な他の実施例に係わる衝突検
知装置において、板バネを二対有し、ウェイトの両側に
板バネを配置した場合の構成を示した正面図。
【図11】本発明の具体的な他の実施例に係わる衝突検
知装置において、ハウジングに逃がし部を形成した場合
の構成を示した正面図。
【図12】本発明の具体的な他の実施例に係わる衝突検
知装置において、ハウジングに逃がし部を形成し、カバ
ーに圧入した場合の構成を示した右側面図。
【図13】本発明の具体的な他の実施例に係わる衝突検
知装置において、カバーに逃がし部を形成した場合の構
成を示した右側面図。
【図14】本発明の具体的な他の実施例に係わる衝突検
知装置において、ハウジングにテーパ部を形成した場合
の構成を示した右側面図。
【図15】本発明の具体的な他の実施例に係わる衝突検
知装置において、カバーにテーパ部を形成した場合の構
成を示した右側面図。
【図16】従来のハウジングの構成を示した正面図。
【図17】従来のハウジングを用いてカバーと接合させ
た際に、カバーが傾斜した様子を示した右側面図。
【符号の説明】
1 …ロータ 1a …第一カム 1b …第二カム 2、2’ …板バネ 2a …接点 3、3’ …板バネ 3a …接点 4 …ウェイト 5 …軸 6、6’ …プレート 7、7’ …プレート 8 …ハウジング 8a …逃がし部 9 …カバー 10 …衝突検知装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウェイトが衝突時の減速度に応じて回動す
    ることにより、衝突の検知を行う衝突検知装置におい
    て、 軸と、 重量重心と回転中心とが偏心し、衝突時に、慣性の法則
    により、機械的に前記軸の回りに回動するウェイトと、 前記ウェイト上に固設され、前記ウェイトと前記軸を同
    じくし、衝突時に前記ウェイトと一体的に回動する、カ
    ムの形成されたロータと、 所定間隔で立設され、接点を有した長尺状の一対の板バ
    ネであって、一方の板バネの先端部が前記ロータの前記
    カム面に接触し、前記ロータの衝突時の回動方向と逆方
    向に前記ロータを付勢し、衝突時に付勢力に抗して前記
    ロータの前記カムの作用により、前記接点の間隔が狭ま
    り、接触する一対の板バネとを有し、 前記一対の板バネの接点の接触状態を、電気信号として
    出力することにより、衝突状態を検出することを特徴と
    する衝突検知装置。
  2. 【請求項2】前記板バネの前記接点の接触後において、
    前記ロータに形成された前記カムは、前記ロータの回動
    に伴って前記カムと接触された前記板バネの変位量が少
    なくなる形状であることを特徴とする請求項1に記載の
    衝突検知装置。
  3. 【請求項3】前記ロータの前記カムは、第一カムと第二
    カムとから成り、前記一対の板バネは、それぞれ、前記
    第一カム及び前記第二カムに接触し、前記ロータを衝突
    時の回動方向と逆方向に付勢し、衝突時に前記一対の板
    バネの前記接点の間隔を狭め、接触させることを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載の衝突検知装置。
  4. 【請求項4】前記ロータのカム面に接触する前記板バネ
    を二対以上有し、接点を複数個設け、複数の独立した電
    気信号を出力することを特徴とする請求項1から請求項
    3のいずれかに記載の衝突検知装置。
  5. 【請求項5】前記ロータのカム面に接触する前記板バネ
    の先端部には、スリットが設けられていることを特徴と
    する請求項1から請求項4のいずれかに記載の衝突検知
    装置。
  6. 【請求項6】前記カムの形成されたロータは前記ウェイ
    トの両側に設けられ、前記ロータのカム面に接触する前
    記板バネが前記ウェイトの両側に設けられたことを特徴
    とする請求項4に記載の衝突検知装置。
  7. 【請求項7】前記衝突検知装置は、さらに、 前記軸及び前記板バネを固設し、ケーシングを形成する
    ための接合部を有するハウジングと、 前記ハウジングの接合部と接合のための接合部を有し
    た、保護のためのカバーとを備え、 前記ハウジングと前記カバーのうち少なくとも一方の前
    記接合部に、前記カバーを前記ハウジングに嵌合させる
    時の初期段階において、両者が緩く嵌合する逃がし部が
    設けられ、 前記ハウジング及び前記カバーの前記接合部に、前記カ
    バーを前記ハウジングに嵌合させる時の第二段階におい
    て、両者が緊密に嵌合する圧入部が設けられ、 前記嵌合の初期段階を経て、さらに、前記嵌合の第二段
    階を経て、前記カバーに前記ハウジングを圧入すること
    によって、前記ケーシングが形成されたことを特徴とす
    る請求項1に記載の衝突検知装置。
JP09630995A 1994-06-29 1995-03-28 衝突検知装置 Expired - Fee Related JP3173316B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09630995A JP3173316B2 (ja) 1994-06-29 1995-03-28 衝突検知装置

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17213894 1994-06-29
JP33262794 1994-12-12
JP3007395 1995-01-25
JP6-332627 1995-01-25
JP6-172138 1995-01-25
JP7-30073 1995-01-25
JP09630995A JP3173316B2 (ja) 1994-06-29 1995-03-28 衝突検知装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000340840A Division JP4049532B2 (ja) 1994-06-29 2000-11-08 衝突検知装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08264088A true JPH08264088A (ja) 1996-10-11
JP3173316B2 JP3173316B2 (ja) 2001-06-04

Family

ID=27459175

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09630995A Expired - Fee Related JP3173316B2 (ja) 1994-06-29 1995-03-28 衝突検知装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3173316B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5898144A (en) * 1997-04-25 1999-04-27 Denso Corporation Anti-chattering contact structure and collision detecting apparatus using the same
US6093898A (en) * 1997-12-15 2000-07-25 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Acceleration detecting device
US6172313B1 (en) 1997-12-15 2001-01-09 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Acceleration detecting device
DE19733172B4 (de) * 1996-07-31 2006-12-21 Denso Corp., Kariya Kollisionserfassungsvorrichtung mit Exzentermasse und Trägheitsmasse
CN112867639A (zh) * 2018-10-10 2021-05-28 Zf主动安全和电子美国有限公司 加速度传感器

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19733172B4 (de) * 1996-07-31 2006-12-21 Denso Corp., Kariya Kollisionserfassungsvorrichtung mit Exzentermasse und Trägheitsmasse
DE19733172B8 (de) * 1996-07-31 2007-10-31 Denso Corp., Kariya Kollisionserfassungsvorrichtung mit Exzentermasse und Trägheitsmasse
US5898144A (en) * 1997-04-25 1999-04-27 Denso Corporation Anti-chattering contact structure and collision detecting apparatus using the same
US6093898A (en) * 1997-12-15 2000-07-25 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Acceleration detecting device
US6172313B1 (en) 1997-12-15 2001-01-09 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Acceleration detecting device
CN112867639A (zh) * 2018-10-10 2021-05-28 Zf主动安全和电子美国有限公司 加速度传感器

Also Published As

Publication number Publication date
JP3173316B2 (ja) 2001-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6666612B2 (en) Flexural pivot
US8448528B2 (en) Three-piece torque sensor assembly
JP2008309585A (ja) 荷重センサ付き操作装置
JPH08264088A (ja) 衝突検知装置
US6470768B2 (en) Accelerator with attachment of pedal arm
US4188517A (en) Collision detecting inertia switch
US5920045A (en) Acceleration detecting device
JP4049532B2 (ja) 衝突検知装置
JP4081945B2 (ja) 車両用電気機械式衝撃検出装置
JP2782361B2 (ja) 衝突検知装置
US6505496B2 (en) Driver actuated accelerator mechanism with accelerator opening sensor
US5920046A (en) Inclination detector for vehicle capable of detecting inclination direction
JP3191724B2 (ja) チャタリング防止接点構造を用いた衝突検知装置
EP1489638B1 (en) Collision impact detector for use in automotive vehicle
JP4063965B2 (ja) 車両用シート装置
JP2867843B2 (ja) 衝突検知装置
CN100438277C (zh) 铆接固定装置、固定方法、铆接固定构件及雨刷用马达
JP3088624B2 (ja) トルクセンサ
JP3022247B2 (ja) 電子部品装置の取付け用端子
US6717078B2 (en) Collision detection apparatus designed to minimize contact chatter
JP2003016892A (ja) 衝撃検知装置
JP3419264B2 (ja) 振動検出装置
JP3577838B2 (ja) 衝突検知装置
JP3810249B2 (ja) 加速度検知装置
JPH0635306Y2 (ja) キーボード装置の長尺キー構造

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100330

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110330

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120330

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120330

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130330

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140330

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees