JPH0826307B2 - ケイ酸亜鉛蛍光粉末の製法 - Google Patents

ケイ酸亜鉛蛍光粉末の製法

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JPH0826307B2
JPH0826307B2 JP63101375A JP10137588A JPH0826307B2 JP H0826307 B2 JPH0826307 B2 JP H0826307B2 JP 63101375 A JP63101375 A JP 63101375A JP 10137588 A JP10137588 A JP 10137588A JP H0826307 B2 JPH0826307 B2 JP H0826307B2
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zinc
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zinc silicate
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俊之 高橋
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、粉砕工程を用いずに得られた球状を呈する
ケイ酸亜鉛蛍光粉末の製法に関するものである。
[従来の技術および発明が解決しようとする課題] 従来、ケイ酸亜鉛蛍光粉末は二段階の製造方法によっ
て得られている。最初の段階では、酸化亜鉛や炭酸亜鉛
などの亜鉛化合物が珪酸微粉末および活性剤と一緒に混
合され、1200〜1300℃の温度で焼成される。焼成粒子は
焼結により団塊となっているため、第二段階において蛍
光粉末として適したサイズまで粉砕される。
この様にして得られた不定形のケイ酸亜鉛蛍光粉末
は、粉砕工程で粒子表面の損傷を受けているため、発光
効率の低下という課題を有している。
本発明の目的は、噴霧乾燥あるいは噴霧熱分解した粒
子を水熱処理することにより、粉砕工程を必要とせずに
製造することの出来るケイ酸亜鉛蛍光粉末の製法を提供
することである。
参考文献:米国特許2656320号明細書 [課題を解決するための手段] 本発明者はケイ酸亜鉛蛍光粉末の製法について鋭意研
究を重ねた結果、珪酸、亜鉛化合物、活性剤を溶媒中に
溶解または分散させた後、液滴として噴霧し、その溶媒
を蒸発させて得た粒子を水熱処理すれば、分散性の良い
球状のケイ酸亜鉛蛍光粉末を製造できることを知見し
た。すなわち、本発明は粉砕工程を必要としない球状を
呈するケイ酸亜鉛蛍光粉末の製法を提供するものであ
る。
本発明において使用する珪酸は、オルトケイ酸メチル
やオルトケイ酸エチルなどのシリコンアルコキシドもし
くはコロイダルシリカである。亜鉛化合物としては硝酸
亜鉛、酢酸亜鉛、塩化亜鉛、硫酸亜鉛などの可溶性塩の
他に亜鉛のアルコキシドやエステルを使用する。活性剤
としてはマンガン化合物を単独にて、またはマンガン化
合物とヒ素化合物を併用して使用することが出来、残光
時間の長い蛍光体を製造する時には後者を使用する。こ
の時のマンガン化合物は硝酸マンガン、酢酸マンガン、
塩化マンガン、硫酸マンガンなどの可溶性塩の他に、マ
ンガンのアルコキシドやエステルのいずれでも良い。ヒ
素化合物としては三酸化二ヒ素、、五酸化二ヒ素が挙げ
られる。
本発明の球状を呈するケイ酸亜鉛蛍光粉末は次の方法
によって製造される。
まず溶媒中に珪酸、亜鉛化合物、活性剤を溶解または
分散させる。溶媒としては水、メタノールやエタノール
などのアルコール類、n−ヘキサンなどの飽和炭化水素
を使用する。原料の配合割合はSiO2:ZnO:MnO:Asのモル
比で1:1.5〜2:0.001〜0.5:0〜0.01となる様に調整す
る。溶解または分散の量は、余り多すぎると噴霧が困難
となってくるため、濃度はZn2SiO4として1mol/l以下に
なる様に溶解または分散させるのが好ましい。
次に、上記溶液をそのまま、もしくは還流加熱して金
属アルコキシドを加水分解した後、液滴として噴霧す
る。噴霧する方法としては市販の加湿器で採用されてい
る超音波振動を利用する方法、ノズルを通してスプレー
する方法などが挙げられる。
噴霧した液滴は電気炉または熱媒体中で加熱し、溶媒
を蒸発させた後そのまま、もしくは更に高い温度で加熱
して原料中の塩類を熱分解させた後、水熱処理用の原料
とする。
最後に上記の水熱用原料を水性媒体中に分散させ、水
熱反応させる。ここで水性媒体とは水または水酸化カリ
ウムなどの塩基性物質を水に溶解したアルカリ性水溶液
のことである。水熱反応は100℃ないし350℃、好ましく
は150℃ないし350℃の範囲で行われる。反応時の圧力は
通常、飽和水蒸気による自生圧力が用いられるが、加圧
しても差し支えない。反応時間により左右されるが、通
常は0.1〜30時間である。反応の進行と共に珪酸と亜鉛
化合物が反応して、最終的には活性剤を置換したZn2SiO
4が生成する。この様にして得られるケイ酸亜鉛蛍光粉
末は平均直径0.1〜20ミクロンの球状を呈する。
第1図は後述の実施例1で得られた球状を呈するケイ
酸亜鉛蛍光粉末の走査型電子顕微鏡観察(二次電子像:2
000倍)の写真である。この図から本発明のケイ酸亜鉛
蛍光粉末が球状を呈することは明らかである。
以下、実施例により本発明を説明する。
[実施例] 実施例1 メタノール100mlに硝酸亜鉛六水和物29.5913g、硝酸
マンガン六水和物0.1435g、95重量%オルトケイ酸エチ
ル10.96gを溶解し、56℃で100時間還流加熱した後、メ
タノールで500℃の温度に設定した電気炉中に噴霧し
た。得られた非晶質粉体を水に分散させ、圧力容器中25
0℃で5時間反応を行った。反応後、生成物を濾集、水
洗し、平均直径3ミクロンの球状を呈するケイ酸亜鉛蛍
光粉末を得た。得られたケイ酸亜鉛蛍光粉末の走査型電
子顕微鏡観察の写真を第1図に示す。
実施例2、3および比較例1 溶媒中に珪酸、亜鉛化合物、活性剤を所定量溶解また
は分散させた後、所定温度に設定した電気炉中に噴霧
し、得られた粉体を圧力容器中で所定条件にて反応を行
った。各例の反応条件および結果を第1表に示す。
[発明の効果] 本発明の球状を呈するケイ酸亜鉛蛍光粉末は、蛍光粉
末として適した範囲内の粒径を有し、しかも分散性に優
れているため、粉砕を行う必要が無い。従って、粉砕に
よって生ずる蛍光体表面の損傷を防ぐことが出来、輝度
が向上する。また、形状が球状のためブラウン管への塗
布性に優れ、輝度のむらが改善される。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で得たケイ酸亜鉛蛍光粉末の粒子構造
を示す電子顕微鏡写真である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】珪酸、亜鉛化合物、活性剤を含む溶液を液
    滴として噴霧し、次にその液滴中の溶媒を蒸発させ、更
    に得られた粉末を水熱処理することを特徴とする球状を
    呈するケイ酸亜鉛蛍光粉末の製法。
JP63101375A 1988-04-26 1988-04-26 ケイ酸亜鉛蛍光粉末の製法 Expired - Lifetime JPH0826307B2 (ja)

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