JPH0826205B2 - 難燃性フッ素樹脂組成物 - Google Patents
難燃性フッ素樹脂組成物Info
- Publication number
- JPH0826205B2 JPH0826205B2 JP18844687A JP18844687A JPH0826205B2 JP H0826205 B2 JPH0826205 B2 JP H0826205B2 JP 18844687 A JP18844687 A JP 18844687A JP 18844687 A JP18844687 A JP 18844687A JP H0826205 B2 JPH0826205 B2 JP H0826205B2
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- JP
- Japan
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- tetrafluoroethylene
- flame retardant
- propylene copolymer
- parts
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 本発明は、難燃性および可撓性に優れた絶縁性フッ素
樹脂組成物に関する。
樹脂組成物に関する。
産業上の利用分野 近似における電気、電子機器の高度の発達により、そ
れら機器に使用する絶縁電線の需要が増大しており、特
に高温度など苛酷な条件下で使用可能であってしかも可
撓性の優れた絶縁電線の需要が増大している。
れら機器に使用する絶縁電線の需要が増大しており、特
に高温度など苛酷な条件下で使用可能であってしかも可
撓性の優れた絶縁電線の需要が増大している。
フッ素樹脂組は、一般に耐熱性並びに電気絶縁性に優
れており、しかも難燃性にも優れているので上記機器用
絶縁電線の絶縁被覆材として好適であり、また多くのフ
ッ素樹脂組は可撓性が必ずしも充分でないなかにあって
四フッ化エチレン・プロピレン共重合体は、良好な可撓
性をも有する。
れており、しかも難燃性にも優れているので上記機器用
絶縁電線の絶縁被覆材として好適であり、また多くのフ
ッ素樹脂組は可撓性が必ずしも充分でないなかにあって
四フッ化エチレン・プロピレン共重合体は、良好な可撓
性をも有する。
ところで、最近においては電気、電子機器の稼動安定
性を一層向上せしめるとの理由のもとに、それに使用す
る絶縁電線、たとえば電子力用の制御盤内で使用される
電線などは実稼動の定格電流の数倍の電流を課電する、
所謂過電流テストに合格することが要求されている。し
かしながら、四フッ化エチレン・プロピレン共重合体に
て絶縁した電線は、この過電流テストの際に生じる高温
度により発火する問題がある。
性を一層向上せしめるとの理由のもとに、それに使用す
る絶縁電線、たとえば電子力用の制御盤内で使用される
電線などは実稼動の定格電流の数倍の電流を課電する、
所謂過電流テストに合格することが要求されている。し
かしながら、四フッ化エチレン・プロピレン共重合体に
て絶縁した電線は、この過電流テストの際に生じる高温
度により発火する問題がある。
解決を要すべき問題点 上記した最近における機器用絶縁電線に対する要求か
ら、可撓性に優れ、しかも過電流テストに合格する難燃
性を有し、したがって上記機器用絶縁電線の絶縁被覆と
して使用することができるフッ素樹脂組成物の開発が必
要となっている。
ら、可撓性に優れ、しかも過電流テストに合格する難燃
性を有し、したがって上記機器用絶縁電線の絶縁被覆と
して使用することができるフッ素樹脂組成物の開発が必
要となっている。
問題点を解決するための手段 而して本発明は、可撓性並びに難燃剤に優れたフッ素
樹脂組成物を提供しようとするものであるって、四フッ
化エチレン・プロピレン共重合体と該共重合体100重量
部あたり、有機シラン化合物で表面処理した水酸化マグ
ネシウムを5〜150重量部とからなることを特徴とする
難燃性フッ素樹脂組成物とからなることを特徴とする組
成物である。
樹脂組成物を提供しようとするものであるって、四フッ
化エチレン・プロピレン共重合体と該共重合体100重量
部あたり、有機シラン化合物で表面処理した水酸化マグ
ネシウムを5〜150重量部とからなることを特徴とする
難燃性フッ素樹脂組成物とからなることを特徴とする組
成物である。
作用 有機高分子を難燃化する目的で現在極めて多種類の難
燃剤が知られているが、本発明者らの実験によればそれ
らの多くのものは、後記する比較例および実施例から明
らかな通り四フッ化エチレン・プロピレン共重合体に対
しては難燃化効果を示さない。この事実は元来難燃性の
優れた四フッ化エチレン・プロピレン共重合体をさらに
難燃化することの困難性を立証するものであるが、予想
外にも難燃剤として有機シラン化合物で表面処理した水
酸化マグネシウムをしかも上記した通りの特定量で使用
すると、四フッ化エチレン・プロピレン共重合体を高度
に難燃化することができる。
燃剤が知られているが、本発明者らの実験によればそれ
らの多くのものは、後記する比較例および実施例から明
らかな通り四フッ化エチレン・プロピレン共重合体に対
しては難燃化効果を示さない。この事実は元来難燃性の
優れた四フッ化エチレン・プロピレン共重合体をさらに
難燃化することの困難性を立証するものであるが、予想
外にも難燃剤として有機シラン化合物で表面処理した水
酸化マグネシウムをしかも上記した通りの特定量で使用
すると、四フッ化エチレン・プロピレン共重合体を高度
に難燃化することができる。
発明の具体的な説明 本発明において用いる四フッ化エチレン・プロピレン
共重合体としては、たとえば四フッ化エチレンとプロピ
レンのモル比が55対45、ムーニ粘度がML1+4(100℃)で
30〜150程度のものが挙げられる。
共重合体としては、たとえば四フッ化エチレンとプロピ
レンのモル比が55対45、ムーニ粘度がML1+4(100℃)で
30〜150程度のものが挙げられる。
本発明においては、難燃剤として有機シラン化合物で
表面処理した水酸化マグネシウムを用いるが、この有機
シラン化合物としては、不飽和シラン化合物、飽和シラ
ン化合物などが用いられる。好ましい具体例を示すと、
ビニルトリクロルシラン、ビニルトリス(βメトキシエ
トキシ)シラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルト
リメトキシシラン、γ−(メタクリロキシプロピル)ト
リメトキシシラン、β−(3,4エポキシシクロヘキシ
ル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメ
チルジエトキシシラン、N−β−(アミノエチル)γ−
アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−(アミノ
エチル)γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、
γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル
−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカ
プトプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピル
トリメトキシシランなどである。就中、γ−(メタクリ
ロキシプロピル)トリメトキシシラン、N−β−(アミ
ノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N
−β−(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチルジメ
トキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリ
メトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシ
シラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシランからな
る群から選ばれた少なくとも1種、特にγ−(メタクリ
ロキシプロピル)トリメトキシシランが好ましい。
表面処理した水酸化マグネシウムを用いるが、この有機
シラン化合物としては、不飽和シラン化合物、飽和シラ
ン化合物などが用いられる。好ましい具体例を示すと、
ビニルトリクロルシラン、ビニルトリス(βメトキシエ
トキシ)シラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルト
リメトキシシラン、γ−(メタクリロキシプロピル)ト
リメトキシシラン、β−(3,4エポキシシクロヘキシ
ル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメ
チルジエトキシシラン、N−β−(アミノエチル)γ−
アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−(アミノ
エチル)γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、
γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル
−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカ
プトプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピル
トリメトキシシランなどである。就中、γ−(メタクリ
ロキシプロピル)トリメトキシシラン、N−β−(アミ
ノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N
−β−(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチルジメ
トキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリ
メトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシ
シラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシランからな
る群から選ばれた少なくとも1種、特にγ−(メタクリ
ロキシプロピル)トリメトキシシランが好ましい。
有機シラン化合物で表面処理した水酸化マグネシウム
は、たとえば市販の水酸化マグネシウム粉末、特に200
メッシュの篩、好ましくは300メッシュの篩を通過する
微粉末のものを適当な有機溶媒で希釈した有機シラン化
合物と一緒にエバポレータ中に投入し、撹拌乾燥するこ
とにより得られる。
は、たとえば市販の水酸化マグネシウム粉末、特に200
メッシュの篩、好ましくは300メッシュの篩を通過する
微粉末のものを適当な有機溶媒で希釈した有機シラン化
合物と一緒にエバポレータ中に投入し、撹拌乾燥するこ
とにより得られる。
本発明においては、上記した難燃剤の他にブロム系の
難燃剤、亜鉛化合物、アンチモン酸化物、燐、あるいは
それらの2種以上を併用すると難燃性が一層向上する。
難燃剤、亜鉛化合物、アンチモン酸化物、燐、あるいは
それらの2種以上を併用すると難燃性が一層向上する。
ブロム系の難燃剤として、デカブロモジフェニルオキ
サイド、ヘキサブロモベンゼン、ヘキサブロモシクロド
デカン、デドカクロロペンタシクロオクタデカ7,15ジエ
ン、テトラブロモビスフェノールA、トリブロモフェノ
ール、テトラブロモ無水フタル酸、ジブロモネオペンテ
ルグリコール、テトラブロモビスフェノールA−ピス−
(アリールエーテル)などを代表例として挙げることが
できる。
サイド、ヘキサブロモベンゼン、ヘキサブロモシクロド
デカン、デドカクロロペンタシクロオクタデカ7,15ジエ
ン、テトラブロモビスフェノールA、トリブロモフェノ
ール、テトラブロモ無水フタル酸、ジブロモネオペンテ
ルグリコール、テトラブロモビスフェノールA−ピス−
(アリールエーテル)などを代表例として挙げることが
できる。
亜鉛化合物として、3ZnO−2B2O3−3H2O、2ZnO−3B2O3
−3.5H2Oなどの硼酸・亜鉛化合物類、ZnO−ZnM0O4、CaO
−ZnM0O4などのモリブデン亜鉛化合物類、Zn3(PO4)3
−4H2O、ZnOとMgOの複合焼成物、ZnO、ZnCO3などを代表
例として挙げることができる。
−3.5H2Oなどの硼酸・亜鉛化合物類、ZnO−ZnM0O4、CaO
−ZnM0O4などのモリブデン亜鉛化合物類、Zn3(PO4)3
−4H2O、ZnOとMgOの複合焼成物、ZnO、ZnCO3などを代表
例として挙げることができる。
アンチモン酸化物としては、三酸化アンチモン、四三
酸化アンチモンなどが例示される。
酸化アンチモンなどが例示される。
燐としては、市販の赤燐が使用可能であるが、好まし
くは赤リン分が約80重量%以上、乾燥減量が約0.8重量
%以下、且つ74メッシュ篩残分が約7重量%以下である
ものが好ましい。また前記赤リンの表面がフェノール−
ホルマリン樹脂などの熱硬化性樹脂で被覆されたものが
特に好ましい。その具体例としては、ノーバレッド12
0、ノーバレッド120UF〔いずれも燐化学工業社製〕など
を挙げることができる。
くは赤リン分が約80重量%以上、乾燥減量が約0.8重量
%以下、且つ74メッシュ篩残分が約7重量%以下である
ものが好ましい。また前記赤リンの表面がフェノール−
ホルマリン樹脂などの熱硬化性樹脂で被覆されたものが
特に好ましい。その具体例としては、ノーバレッド12
0、ノーバレッド120UF〔いずれも燐化学工業社製〕など
を挙げることができる。
つぎに各成分の使用量につき説明するが、以下おいて
はすべて四フッ化エチレン・プロピレン共重合体100重
量部あたりの使用量で示す。
はすべて四フッ化エチレン・プロピレン共重合体100重
量部あたりの使用量で示す。
有機シラン化合物で表面処理した水酸化マグネシウム
は、5〜150重量部である。該難燃剤の使用量が下限量
未満であると難燃化の効果が乏しく、これに対して上限
量より多く用いても難燃化の効果は最早飽和し却って組
成物の機械的特性、就中可撓性に悪影響を及ぼすことに
なる。したがって、該難燃剤の使用量は、10〜80重量
部、特に15〜60重量部であることが好ましい。
は、5〜150重量部である。該難燃剤の使用量が下限量
未満であると難燃化の効果が乏しく、これに対して上限
量より多く用いても難燃化の効果は最早飽和し却って組
成物の機械的特性、就中可撓性に悪影響を及ぼすことに
なる。したがって、該難燃剤の使用量は、10〜80重量
部、特に15〜60重量部であることが好ましい。
ブロム系難燃剤、亜鉛化合物、アンチモン酸化物およ
び燐の各使用量は、いずれも1〜70重量部程度、好まし
くは5〜50重量部程度である。
び燐の各使用量は、いずれも1〜70重量部程度、好まし
くは5〜50重量部程度である。
本発明の組成物には、必要に応じて通常のゴムやプラ
スチック組成物に用いられる加工助剤、顔料、補強性充
剤などを配合添加してもよく、また照射架橋、有機過酸
化物架橋剤の配合下での水蒸気架橋などにて架橋するこ
ともできる。
スチック組成物に用いられる加工助剤、顔料、補強性充
剤などを配合添加してもよく、また照射架橋、有機過酸
化物架橋剤の配合下での水蒸気架橋などにて架橋するこ
ともできる。
実施例 以下、実施例および比較例により本発明を一層詳細に
説明する。
説明する。
実施例1 四フッ化エチレン・プロピレン共重合体(旭硝子社製
の四エチレン・プロピレン交互共重合体、商品名アフラ
ス150E、酸素指数29)100重量部、酸化チタン10重量
部、γ−(メタクリロキシプロピル)トリメトキシシラ
ンにて表面処理した水酸化マグネシウム50重量部、ステ
アリン酸ソーダ1重量部、ジクミルパーオキサイド2重
量部、トリアリルイソシアネート5重量部とからなる組
成物を水冷した2本ロールで混合し、シート出しした。
ついでこれを90℃で外径0.823mmの銀メッキ銅線の上に
押出被覆し、170℃で20分間連続水蒸気架橋して被覆厚
0.25mmの架橋四フッ化エチレン・プロピレン共重合体絶
縁層を有する絶縁電線を得た。
の四エチレン・プロピレン交互共重合体、商品名アフラ
ス150E、酸素指数29)100重量部、酸化チタン10重量
部、γ−(メタクリロキシプロピル)トリメトキシシラ
ンにて表面処理した水酸化マグネシウム50重量部、ステ
アリン酸ソーダ1重量部、ジクミルパーオキサイド2重
量部、トリアリルイソシアネート5重量部とからなる組
成物を水冷した2本ロールで混合し、シート出しした。
ついでこれを90℃で外径0.823mmの銀メッキ銅線の上に
押出被覆し、170℃で20分間連続水蒸気架橋して被覆厚
0.25mmの架橋四フッ化エチレン・プロピレン共重合体絶
縁層を有する絶縁電線を得た。
実施例2 γ−(メタクリロキシプロピル)トリメトキシシラン
にて表面処理した水酸化マグネシウムの使用量を25重量
部とした以外は実施例1と同様の方法で被覆厚0.25mmの
架橋四フッ化エチレン・プロピレン共重合体絶縁層を有
する絶縁電線を得た。
にて表面処理した水酸化マグネシウムの使用量を25重量
部とした以外は実施例1と同様の方法で被覆厚0.25mmの
架橋四フッ化エチレン・プロピレン共重合体絶縁層を有
する絶縁電線を得た。
実施例3 N−β−(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメ
トキシシランにて表面処理した水酸化マグネシウムを用
いた以外は実施例1と同様の方法で被覆厚0.25mmの架橋
四フッ化エチレン・プロピレン共重合体絶縁層を有する
絶縁電線を得た。
トキシシランにて表面処理した水酸化マグネシウムを用
いた以外は実施例1と同様の方法で被覆厚0.25mmの架橋
四フッ化エチレン・プロピレン共重合体絶縁層を有する
絶縁電線を得た。
実施例4 N−β−(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチル
ジメトキシシランにて表面処理した水酸化マグネシウム
を用いた以外は実施例1と同様の方法で被覆厚0.25mmの
架橋四フッ化エチレン・プロピレン共重合体絶縁層を有
する絶縁電線を得た。
ジメトキシシランにて表面処理した水酸化マグネシウム
を用いた以外は実施例1と同様の方法で被覆厚0.25mmの
架橋四フッ化エチレン・プロピレン共重合体絶縁層を有
する絶縁電線を得た。
実施例5 N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ンにて表面処理した水酸化マグネシウムを用いた以外は
実施例1と同様の方法で被覆厚0.25mmの架橋四フッ化エ
チレン・プロピレン共重合体絶縁層を有する絶縁電線を
得た。
ンにて表面処理した水酸化マグネシウムを用いた以外は
実施例1と同様の方法で被覆厚0.25mmの架橋四フッ化エ
チレン・プロピレン共重合体絶縁層を有する絶縁電線を
得た。
実施例6 γ−メルカプトプロピルトリメトキシシランにて表面
処理した水酸化マグネシウムを用いた以外は実施例1と
同様の方法で被覆厚0.25mmの架橋四フッ化エチレン・プ
ロピレン共重合体絶縁層を有する絶縁電線を得た。
処理した水酸化マグネシウムを用いた以外は実施例1と
同様の方法で被覆厚0.25mmの架橋四フッ化エチレン・プ
ロピレン共重合体絶縁層を有する絶縁電線を得た。
実施例7 γ−クロロプロピルトリメトキシシランにて表面処理
した水酸化マグネシウムを用いた以外は実施例1と同様
の方法で被覆厚0.25mmの架橋四フッ化エチレン・プロピ
レン共重合体絶縁層を有する絶縁電線を得た。
した水酸化マグネシウムを用いた以外は実施例1と同様
の方法で被覆厚0.25mmの架橋四フッ化エチレン・プロピ
レン共重合体絶縁層を有する絶縁電線を得た。
比較例1 有機シラン化合物で処理されていない通常の市販水酸
化マグネシウムを用いた以外は実施例1と同様の方法で
被覆厚0.25mmの架橋四フッ化エチレン・プロピレン共重
合体絶縁層を有する絶縁電線を得た。
化マグネシウムを用いた以外は実施例1と同様の方法で
被覆厚0.25mmの架橋四フッ化エチレン・プロピレン共重
合体絶縁層を有する絶縁電線を得た。
比較例2 難燃剤としてドデカクロロペンタシクロオクタデカ7,
15ジエン(デクロランプラス25)を30重量部とSb2O310
重量部とを使用した以外は実施例1と同様の方法で被覆
厚0.25mmの架橋四フッ化エチレン・プロピレン共重合体
絶縁層を有する絶縁電線を得た。
15ジエン(デクロランプラス25)を30重量部とSb2O310
重量部とを使用した以外は実施例1と同様の方法で被覆
厚0.25mmの架橋四フッ化エチレン・プロピレン共重合体
絶縁層を有する絶縁電線を得た。
比較例3 難燃剤として塩素化パラフイン70を30重量部とSb2O31
0重量部とを使用した以外は実施例2と同様の方法で被
覆厚0.25mmの架橋四フッ化エチレン・プロピレン共重合
体絶縁層を有する絶縁電線を得た。
0重量部とを使用した以外は実施例2と同様の方法で被
覆厚0.25mmの架橋四フッ化エチレン・プロピレン共重合
体絶縁層を有する絶縁電線を得た。
実施例1〜7および比較例1〜3で得た各電線および
各電線の被覆層の特性を第1表に示す。
各電線の被覆層の特性を第1表に示す。
同表に示す過電流テストはつぎに示す方法により評価
した。
した。
過電流テスト:長さ1,200mmの試料電線の一端から200
mmの個所の絶縁層に切目を入れて熱電対をその先端が導
体に接するように挿入し、切目の上にガラス粘着テープ
を巻いて熱電対を固定する。試料電線の両端を課電して
60Aの電流を流し、絶縁層の発火の有無を調べた。
mmの個所の絶縁層に切目を入れて熱電対をその先端が導
体に接するように挿入し、切目の上にガラス粘着テープ
を巻いて熱電対を固定する。試料電線の両端を課電して
60Aの電流を流し、絶縁層の発火の有無を調べた。
効果 本発明にて元来難燃化の困難な四フッ化エチレン・プ
ロピレン共重合体を難燃剤として有機シラン化合物で表
面処理した水酸化マグネシウムを使用することにより、
他の難燃剤にては到底達成することができない高程度の
難燃化が達成され、而して本発明の組成物、定格電流の
数倍の電流を課電する所謂過電流テストに合格する優れ
た難燃性を有する。
ロピレン共重合体を難燃剤として有機シラン化合物で表
面処理した水酸化マグネシウムを使用することにより、
他の難燃剤にては到底達成することができない高程度の
難燃化が達成され、而して本発明の組成物、定格電流の
数倍の電流を課電する所謂過電流テストに合格する優れ
た難燃性を有する。
Claims (2)
- 【請求項1】四フッ化エチレン・プロピレン共重合体
と、該共重合体100重量部あたり、有機シラン化合物で
表面処理した水酸化マグネシウムを5〜150重量部とか
らなることを特徴とする難燃性フッ素樹脂組成物。 - 【請求項2】有機シラン化合物がγ−(メタクリロキシ
プロピル)トリメトキシシラン、N−β−(アミノエチ
ル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−
(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチルジメトキシ
シラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキ
シシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−クロロプロピルトリメトキシシランからなる群
から選ばれた少なくとも1種である特許請求の範囲第1
項記載の難燃性フッ素樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18844687A JPH0826205B2 (ja) | 1987-07-28 | 1987-07-28 | 難燃性フッ素樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18844687A JPH0826205B2 (ja) | 1987-07-28 | 1987-07-28 | 難燃性フッ素樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6431854A JPS6431854A (en) | 1989-02-02 |
JPH0826205B2 true JPH0826205B2 (ja) | 1996-03-13 |
Family
ID=16223830
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18844687A Expired - Lifetime JPH0826205B2 (ja) | 1987-07-28 | 1987-07-28 | 難燃性フッ素樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0826205B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100407724B1 (ko) * | 1999-12-30 | 2003-12-31 | 삼성아토피나주식회사 | 난연성 폴리프로필렌 수지조성물 |
JP5176510B2 (ja) * | 2007-12-05 | 2013-04-03 | 日立電線株式会社 | 含ふっ素エラストマ被覆電線 |
-
1987
- 1987-07-28 JP JP18844687A patent/JPH0826205B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6431854A (en) | 1989-02-02 |
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