JPH0826174A - 自転車の多段変速装置 - Google Patents

自転車の多段変速装置

Info

Publication number
JPH0826174A
JPH0826174A JP16355694A JP16355694A JPH0826174A JP H0826174 A JPH0826174 A JP H0826174A JP 16355694 A JP16355694 A JP 16355694A JP 16355694 A JP16355694 A JP 16355694A JP H0826174 A JPH0826174 A JP H0826174A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shift
gear
transmission
handle grip
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16355694A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Nagase
猛 長瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP16355694A priority Critical patent/JPH0826174A/ja
Publication of JPH0826174A publication Critical patent/JPH0826174A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 運転姿勢を乱すことなく、簡単な変速操作で
所望の変速段を自動的に得ることができる自転車の多段
変速装置を提供すること。 【構成】 前部変速機及び後部変速機と、コントロール
ユニットと、動力ユニットを備える自転車の多段変速装
置において、目標変速段をハンドルグリップ19の回動
操作によって指示するとともに、指示された目標変速段
を検知するシフトスイッチ20を前記ハンドルグリップ
19の近傍に配設する。本発明によれば、ライダーは、
両手で左右のハンドルグリップ19を握ったまま、一方
のハンドルグリップ19を回動操作することによって目
標変速段を指示することができるため、運転姿勢を乱す
ことなく、簡単、且つ、確実に変速操作を行うことがで
きる。そして、ライダーによって指示された目標変速段
はシフトスイッチ20によって検知され、この検知信号
がコントロールユニットに送られると、該コントロール
ユニットは動力ユニットを制御して前部変速機と後部変
速機を切り換えるため、前記目的が達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クランク軸部分に前部
変速機を、後輪部分に後部変速機をそれぞれ備える自転
車の多段変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自転車には多段変速位置を備えたものが
あり、この多段変速装置においては、クランク軸部分に
前部変速機が、後輪部分に後部変速機がそれぞれ配設さ
れている。
【0003】ところで、従来の多段変速装置において
は、操向ハンドルの近傍にそれぞれ別個独立に配設され
た2つのシフトレバーを別々に操作して前部変速機と後
部変速機の各変速位置をそれぞれ切り換えることによっ
て所望の変速段を得ることが行われていた。
【0004】しかしながら、前部変速機と後部変速機の
各変速位置の組合せを考慮しながら、2つのレバーを各
々独立に操作して所望の変速段を得ることはライダーに
とって容易ではなく、変速操作の簡略化が望まれてい
た。
【0005】そこで、本出願人は、所望の変速機を指示
するシフトスイッチと、該シフトスイッチによって指示
された変速段に対して前部変速機と後部変速機の変速位
置をそれぞれ求めてそれらに対応する変速位置信号を出
力するコントロールユニットと、該コントロールユニッ
トからの変速位置信号に応じて前部変速機と後部変速機
の変速位置を切り換える動力ユニットを含んで構成され
る変速装置を先に提案した(特願平3−162100号
において)。
【0006】而して、上記提案に係る変速装置によれ
ば、ライダーがシフトスイッチによって所望の変速段を
指示すれば、コントロールユニットが指示された変速段
を実現するために動力ユニットに対して変速位置信号を
出力し、動力ユニットがその変速位置信号に応じて前部
変速機と後部変速機の変速位置を切り換えるため、煩雑
なシフトレバー操作を要することなく、所望の変速段を
容易に得ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記変
速装置においては、シフトスイッチによる所望の変速段
の指示はライダーが片手を操向ハンドルから離した状態
で行わねばならないため、指示の操作性が悪いばかり
か、運転姿勢が乱れる場合があった。
【0008】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、運転姿勢を乱すことなく、簡
単な変速操作で所望の変速段を自動的に得ることができ
る自転車の多段変速装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、クランク軸部分と後輪部分
にそれぞれ配設された前部変速機及び後部変速機と、指
示された目標変速段に対して前記前部変速機と後部変速
機の各変速位置をそれぞれ求めてそれらに対応する変速
位置信号を出力するコントロールユニットと、該コント
ロールユニットからの変速位置信号に応じて前記前部変
速機と後部変速機の変速位置を切り換える動力ユニット
を備える自転車の多段変速位置において、目標変速段を
ハンドルグリップの回動操作によって指示するととも
に、指示された目標変速段を検知するシフトスイッチを
前記ハンドルグリップの近傍に配設したことを特徴とす
る。
【0010】又、請求項2記載の発明は、請求項1記載
の発明において、前記ハンドルグリップと前記シフトス
イッチを複数のギヤで連結するとともに、ハンドルグリ
ップ側のギヤの歯数をシフトスイッチ側のギヤの歯数よ
りも大きく設定したことを特徴とする。
【0011】更に、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の発明において、前記シフトスイッチと前記ギヤを前
記ハンドルグリップ内に収納したことを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明によれば、ライダーは、両
手で左右のハンドルグリップを握ったまま、一方のハン
ドルグリップを回動操作することによって目標変速段を
指示することができるため、運転姿勢を乱すことなく、
簡単、且つ、確実に変速操作を行うことができる。そし
て、ライダーによって指示された目標変速段は、ハンド
ルグリップの近傍に配設されたシフトスイッチによって
検知され、この検知検出信号がコントロールユニットに
送られると、該コントロールユニットは指示された変速
段を実現するために動力ユニットに対して変速位置信号
を出力し、動力ユニットはその変速位置信号に応じて前
部変速機と後部変速機の変速位置をそれぞれ切り換える
ため、従来の煩雑なシフトレバー操作を要することな
く、所望の変速段を自動的に得ることができる。
【0013】又、請求項2記載の発明によれば、ハンド
ルグリップ側のギヤの歯数がシフトスイッチ側の歯数よ
りも大きいため、ハンドルグリップの回転がギヤによっ
て増幅されてシフトスイッチに伝達され、従って、シフ
トスイッチの感度が高められ、指示された目標変速段が
高精度に検知される。
【0014】更に、請求項3記載の発明によれば、シー
トスイッチとギヤがハンドルグリップ内に収納された
め、ハンドルグリップ周りが小型、コンパクト化され
る。
【0015】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0016】<第1実施例>図1は本発明の第1実施例
に係る自転車のハンドルグリップ部の正面図、図2は同
ハンドルグリップ部の底面図、図3は同ハンドルグリッ
プ部の破断正面図、図4は図3のA−A線拡大断面図、
図5は図3のB−B線拡大断面図、図6は本発明に係る
多段変速装置の構成を示すブロック図、図7は前部変速
機の破断平面図、図8は同前部変速機の側断面図、図9
は後部検出装置部の平断面図、図10は同後部検出装置
部の平面図、図11は同後部検出装置部の側断面図、図
12は動力ユニットの破断平面図、図13及び図14は
同動力ユニットの側断面図、図15は自転車の全体側面
図である。
【0017】先ず、本発明に係る多段変速装置を備える
自転車1の全体構成を図15に基づいて概説する。
【0018】本実施例に係る自転車1においては、その
車体フレーム2の前端に結着されたヘッドパイプ3によ
って回動自在に支持されたフロントフォーク4の下端に
は、前輪5が前車軸6によって回転自在に軸支されてお
り、ヘッドパイプ3に挿通する不図示の操向軸の上端に
は操向ハンドル7が結着されている。
【0019】又、前記車体フレーム2の下部中央には2
つの足踏ペダル8の踏み操作によって回転するクランク
軸9が設けられており、その部分から後方に延設された
駆動軸内蔵型リヤフォーク10の後端には後輪11が後
車軸12によって回転自在に軸支されている。尚、図1
5において、13はライダーが着座すべきサドルであ
る。
【0020】ところで、前記クランク軸9部分には前部
変速機14が配設され、前記後車軸12部分には後部変
速機15が配設されている。又、前記サドル13の下方
の車体フレーム2には、一体化されたコントロールユニ
ット16と動力ユニット17が取り付けられており、こ
れらの斜め後下方には、コントロールユニット16と動
力ユニット17にそれぞれ電力を供給するための電源ユ
ニット18が取り付けられている。更に、図3に示すよ
うに、前記操向ハンドル7の一端(右端)に設けられた
ハンドルグリップ19の近傍には、後述のように目標変
速段を検知するためのシフトスイッチ20が設けられて
いる。
【0021】而して、本発明に係る多段変速装置は、図
6に示すように、前記前部変速機14、後部変速機1
5、コントロールユニット16、動力ユニット17、電
源ユニット18及びシフトスイッチ20の他、前部変速
機14の変速位置を検出する前部検出装置21と後部変
速機15の変速位置を検出する後部検出装置22を含ん
で構成されている。尚、前部検出装置21と後部検出装
置22はコントロールユニット16に電気的に接続され
ており、動力ユニット17と前部変速機14及び後部変
速機15とは駆動ケーブル23,24によってそれぞれ
接続されている。
【0022】ここで、前部変速機14の構成を図7及び
図8に従って説明する。
【0023】図において、25は左右2分割式のケーシ
ングであって、該ケーシング25には前記クランク軸9
が軸受26,27によって回転自在に支承されており、
該クランク軸9の周囲に前部変速機14が設けられてい
る。尚、クランク軸9のケーシング25外へ突出する左
右の端部には前記足踏ペダル8が各々結着されている。
【0024】而して、前部変速機14は、クランク軸9
に結着されたキャリア28と、同クランク軸9に回転可
能に装着された従動回転体29と、前記キャリア28に
軸支された径の異なる3段の遊星ギヤg1 ,g2 ,g3
と、クランク軸9に回転自在に支承された径の異なる3
段の太陽ギヤG1 ,G2 ,G3 と、太陽ギヤG1 ,G
2 ,G3 の何れかをクランク軸9に固定する切換機構3
0を含んで構成されている。尚、前記遊星ギヤg1 ,g
2 ,g3 と太陽ギヤG1 ,G2 ,G3 とは互いに常時噛
合しており、遊星ギヤg1 は前記従動回転体29の内周
部に形成された内歯29aに常時噛合している。
【0025】ところで、図7に示すように、前記一方
(右側)のリヤフォーク10内には駆動軸31が挿通し
ており、該駆動軸31の前端に結着されたベベルギヤ3
2は前記従動回転体29の外周に形成された外歯29b
に噛合している。
【0026】而して、クランク軸9の回転は、前部変速
機14によって変速された後、前記駆動軸31を経て後
部変速機15に伝達され、該後部変速機15によって更
に変速されて後車軸12に伝達され、これによって後輪
11が回転駆動されて自転車1が所定の速度で走行す
る。
【0027】又、図7に示すように前記切換機構30を
構成する変速スリーブ33を回転させる切換レバー34
の一端には、前記駆動ケーブル23の後端部が連結され
ている。尚、図8において、35は前記切換レバー34
を初期位置に付勢するリターンスプリングであり、これ
は切換レバー34と固定ブラケット36との間に介設さ
れている。
【0028】更に、前記切換レバー34の他端側には前
記前部検出装置21が配設されている。この前部検出装
置21は、切換レバー34に結着された扇形の駆動ギヤ
37と、該駆動ギヤ37に噛合する従動ギヤ38と、前
記ケーシング25の外面に固定されたセンサ39を含ん
で構成されており、該センサ39の入力軸39aに前記
従動ギヤ38が結着されている。
【0029】而して、上記前部検出装置21は、前記切
換レバー34の回動角度、つまり、前部変速機14の変
速位置に対応する検出信号を前記コントロールユニット
16に対して出力する。
【0030】次に、前記後部変速機15及び後部検出装
置22の構成を図9乃至図11に基づいて説明する。
【0031】後部変速機15は、前記後車軸12の周囲
に配設された不図示の4段の変速ギヤ列と、該変速ギヤ
列を所定の変速位置に切り換えるための切換機構40を
含んで構成されている。
【0032】上記切換機構40は、図9及び図10に示
すように、後車軸12内に外側方(図9及び図10の下
方)に付勢して挿入された切換ロッド41を切換アーム
42の押圧部42aで押し込むことによって、不図示の
変速ギヤ列を所定の変速位置に切り換えるものである。
【0033】ところで、上記切換アーム42は、後車軸
12を支持する支持ブラケット43に軸44によって水
平回転可能に軸支されており、これには前記駆動ケーブ
ル24の後端部が連結されている。
【0034】そして、前記切換機構40の近傍には、前
記後部検出装置22が配設されている。この後部検出装
置22は、前記切換アーム42に一体に形成された扇形
の駆動ギヤ45と、該駆動ギヤ45に噛合する従動ギヤ
46と、前記支持ブラケット43の上面に固定されたセ
ンサ47を含んで構成されており、該センサ47の入力
軸47aに前記従動ギヤ46が結着されている。
【0035】而して、後部検出装置22は、切換アーム
42の回動角度、つまり、後部変速機15の変速位置に
対応する検出信号を前記コントロールユニット16に対
して出力する。
【0036】次に、前記動力ユニット17の構成及び作
用を図12乃至図14に基づいて説明する。
【0037】動力ユニット17は、蓋板48aを有する
ケース48内に並設された前、後駆動モータ49a,4
9bを有しており、前駆動モータ49aの回転は、該モ
ータ49aの出力軸端に結着されたピニオンギヤ50a
及びケース48内に収納された複数の減速ギヤ51a〜
54aを経て減速されて最終段のギヤ55aに伝達さ
れ、該ギヤ55aが所定角度だけ回転せしめられる。
【0038】同様に、前記後駆動モータ49bの回転
は、該モータ49bの出力軸端に結着されたピニオンギ
ヤ50b及びケース48内に収納された複数の減速ギヤ
51b〜54bを経て減速されて最終段55bに伝達さ
れ、該ギヤ55bが所定角度だけ回転せしめられる。
【0039】ところで、上記最終段のギヤ55a,55
bの各々には、図12に示すように、駆動アーム56
a,56bがそれぞれ結着されており、これらの駆動ア
ーム56a,56bには前記駆動ケーブル23,24の
各前端が連結されている。
【0040】而して、前記駆動モータ49a,49bが
駆動されて上述のように最終段のギヤ55a,55bが
それぞれ所定角度だけ回転せしめられると、該ギヤ55
a,55bに結着された前記駆動アーム56a,56b
も一体に回転して駆動ケーブル23,24を引っ張り或
は緩めるため、前部変速機14の切換レバー34(図7
及び図8参照)、後部変速機15の切換アーム42(図
9乃至図11参照)がそれぞれ所定角度だけ回動せしめ
られて前部変速機14と後部変速機15の各変速位置が
それぞれ切り換えられる。
【0041】ここで、本発明の要旨を図1乃至図5に基
づいて説明する。
【0042】本実施例に係る多段変速装置においては、
前部変速機14が3段、後部変速機15が4段の変速位
置に切り換えられるため、両者の組み合わせによって3
×4=12の変速段を設定可能である。
【0043】而して、本実施例においては、前記一方
(右側)のハンドルグリップ19は操向ハンドル7に回
動自在に支持されており、このハンドルグリップ19の
回動操作によってライダーが所望の目標変速段を指示す
る方式が採られている。
【0044】ところで、ハンドルグリップ19は、図3
に示すように、樹脂製の本体19aの外周面をゴム19
bで被覆して構成され、その基部はケース57内に臨ん
でおり、このハンドルグリップ19のケース57内に臨
む端部にはギヤGが形成されている。
【0045】上記ケース57は上下に2分割されてお
り、これはボルト58及びナット59によって操向ハン
ドル7に結着されており、その内部には前記シフトスイ
ッチ20が取り付けられている。そして、このシフトス
イッチ20の入力軸20aには小径のギヤgが結着され
ており、該ギヤgはハンドルグリップ19側に設けられ
て前記大径のギヤGに噛合している。尚、ハンドルグリ
ップ19側に設けられたギヤGの歯数は、シフトスイッ
チ20側に設けられたギヤgの歯数よりも大きく設定さ
れている。
【0046】又、前記ケース57の上部にはパイロット
ランプ60が取り付けられており、該パイロットランプ
60の一部はケース57の上部に露出しており、これと
前記シフトスイッチ20は電気コード61,62をそれ
ぞれ介して前記コントロールユニット16に電気的に接
続されている。
【0047】更に、図4に示すように、ケース57の上
部内周には、樹脂で略円弧状に成形されたノッチレバー
63が嵌装されており、該ノッチレバー63の一部はケ
ース57との間に隙間を形成する細い変形部63aを構
成しており、その内側には前記ギヤGの歯に係合するノ
ッチ63bが突設されている。
【0048】而して、ライダーがハンドルグリップ19
を回動させると、これと共に回動するギヤGの歯がノッ
チレバー63のノッチ63bを乗り越える毎にハンドル
グリップ19の回動にクリック感が与えられるが、この
ハンドルグリップ19の1クリック(ギヤGの1歯)は
変速段1〜12の1つに対応している。尚、ギヤGの歯
がノッチレバー63のノッチ63bを乗り越えるとき、
ノッチレバー63の変形部63aが撓み変形する。
【0049】ところで、図1に示すように、ハンドルグ
リップ19には「1」〜「12」の変速段が表示されて
おり、ケース57の外表面にはマーク64が付されてい
る。
【0050】次に、本発明に係る多段変速装置の作用を
説明する。
【0051】自転車1の走行中、ライダーが変速したい
ために一方(右側)のハンドルグリップ19を回動させ
てこれに付された数字の例えば「4」をケース57側の
マーク64に合わせると(図1参照)、ハンドルグリッ
プ19の回転がギヤG,gを経てシフトスイッチ20に
伝達され、該シフトスイッチ20によって目標変速段が
「4段」に指示されたことが検知される。尚、前述のよ
うにハンドルグリップ19側のギヤGの歯数はシフトス
イッチ20側のギヤgの歯数よりも大きいため、ハンド
ルグリップ19の回転がギヤG,gによって増幅されて
シフトスイッチ20に伝達され、従って、シフトスイッ
チ20の感度が高められて指示された目標変速段が高精
度に検知される。又、シフトスイッチ20の作動角に対
してハンドルグリップ19の回動角が小さく抑えられる
ため、変速の操作性が高められる。
【0052】而して、前述のようにシフトスイッチ20
がライダーによって指示された目標変速段を検知する
と、その検知信号は電気コード62を経てコントロール
ユニット16に入力される。
【0053】ところで、コントロールユニット16は1
〜12段の目標変速段に対する前部変速機14と後部変
速機15の各変速位置の最適な組み合わせを予め決定し
たマップを記憶しており、目標変速段(4段)が入力さ
れると、その目標変速段に対する前部変速機14と後部
変速機15の各変速位置がマップからそれぞれ求めら
れ、その変速位置に対応する変速位置信号が該コントロ
ールユニット16から動力ユニット17に対して出力さ
れる。
【0054】すると、動力ユニット17は、入力された
変速位置信号に応じて前記前、後駆動モータ49a,4
9b(図12参照)を駆動して前述のように前部変速機
14と後部変速機15を所定の変速位置にそれぞれ切り
換える。
【0055】尚、前部変速機14と後部変速機15の各
変速位置は、前述のように前部検出装置21と後部検出
装置22によってそれぞれ検出され、その検出信号はコ
ントロールユニット16にフィードバックされるが、コ
ントロールユニット16は前部変速機14と後部変速機
15が所定の変速位置に切り換えられるまでの間は、ハ
ンドルグリップ19の近傍に設けられた前記パイロット
ランプ60を点灯して変速動作中であることをライダー
に知らせる。
【0056】而して、前部変速機14と後部変速機15
が所定の変速位置にそれぞれ切り換えられると、指示さ
れた目標変速段(4段)が自動的に得られるが、コント
ロールユニット16は前部検出装置21と後部変速装置
22からフィードバックされる検出信号によって変速動
作が終了したことを確認すると、パイロットランプ60
を消灯してライダーにそのことを知らせる。
【0057】以上のように、本実施例によればライダー
は、両手で左右のハンドルグリップ19を握ったまま、
一方(右側)のハンドルグリップ19を回動操作するこ
とによって目標変速段を指示することができるため、運
転姿勢を乱すことなく、簡単、且つ、確実に変速操作を
行うことができる。そして、従来の煩雑なシフトレバー
操作を要することなく、所望の変速段を自動的に得るこ
とができる。
【0058】<第2実施例>次に、本発明の第2実施例
を図16乃至図19に基づいて説明する。
【0059】尚、図16は本発明の第2実施例に係るハ
ンドルグリップ部の正面図、図17は同ハンドルグリッ
プ部の側断面図、図18は図17のC−C線拡大断面
図、図19は図17のD−D線拡大断面図であり、これ
らの図においては図1乃至図5に示したと同一要素には
同一符号を付しており、以下、それらについての説明は
省略する。
【0060】本実施例においては、図17に示すよう
に、ハンドルグリップ19内に、シフトスイッチ20
と、該シフトスイッチ20とハンドルグリップ19とを
連結するリングギヤG’及びギヤgを収納している。即
ち、シフトスイッチ20は操向ハンドル7のパイプ7a
の開口端に保持部材65を介して保持されており、他
方、ハンドルグリップ19内の本体19aの開口端には
前記リングギヤG’が嵌着されており、該リングギヤ
G’にはシフトスイッチ20の入力軸20aに結着され
た前記小径のギヤgが噛合している。尚、本実施例にお
いても、ハンドルグリップ19側のリングギヤG’の歯
数はシフトスイッチ19側のギヤgの歯数よりも大きく
設定されている。
【0061】而して、本実施例においても、ハンドルグ
リップ19の回動操作によって所望の目標変速段を指示
すれば、前記第1実施例と同様の作用によって所望の変
速段に自動的に切り換えられるため、第1実施例と同様
の効果が得られるが、特に本実施例においては、シフト
スイッチ20とギヤG’,gをハンドルグリップ19内
に収納したため、ケース57の小型化を含めてハンドル
グリップ19周りが小型、コンパクト化されるという効
果が得られる。尚、本実施例においても、ノッチレバー
63のノッチ63bがギヤGの歯に係合することによっ
て、ハンドルグリップ19の回動には1変速段毎にクリ
ック感が付与される。
【0062】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
記載の発明によれば、ライダーは、両手で左右のハンド
ルグリップを握ったまま、一方のハンドルグリップを回
動操作することによって目標変速段を指示することがで
きるため、運転姿勢を乱すことなく、簡単、且つ、確実
に変速操作を行うことができるという効果が得られる。
そして、ライダーによって指示された目標変速段は、ハ
ンドルグリップの近傍に配設されたシフトスイッチによ
って検知され、この検知検出信号がコントロールユニッ
トに送られると、該コントロールユニットは指示された
変速段を実現するために動力ユニットに対して変速位置
信号を出力し、動力ユニットはその変速位置信号に応じ
て前部変速機と後部変速機の変速位置をそれぞれ切り換
えるため、従来の煩雑なシフトレバー操作を要すること
なく、所望の変速段を自動的に得ることができる。
【0063】又、請求項2記載の発明によれば、ハンド
ルグリップ側のギヤの歯数がシフトスイッチ側の歯数よ
りも大きいため、ハンドルグリップの回転がギヤによっ
て増幅されてシフトスイッチに伝達され、従って、シフ
トスイッチの感度が高められ、指示された目標変速段が
高精度に検知されるという効果が得られる。
【0064】更に、請求項3記載の発明によれば、シー
トスイッチとギヤがハンドルグリップ内に収納された
め、ハンドルグリップ周りが小型、コンパクト化される
という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る自転車のハンドルグ
リップ部の正面図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る自転車のハンドルグ
リップ部の底面図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る自転車のハンドルグ
リップ部の破断正面図である。
【図4】図3のA−A線拡大断面図である。
【図5】図3のB−B線拡大断面図である。
【図6】本発明に係る多段変速装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図7】本発明に係る多段変速装置の前部変速機の破断
平面図である。
【図8】本発明に係る多段変速装置の前部変速機の側断
面図である。
【図9】本発明に係る多段変速装置の後部検出装置部の
平断面図である。
【図10】本発明に係る多段変速装置の後部検出装置部
の平面図である。
【図11】本発明に係る多段変速装置の後部検出装置部
の側断面図である。
【図12】本発明に係る多段変速装置の動力ニットの破
断平面図である。
【図13】本発明に係る多段変速装置の動力ユニットの
側断面図である。
【図14】本発明に係る多段変速装置の動力ユニットの
側断面図である。
【図15】自転車の全体側面図である。
【図16】本発明の第2実施例に係るハンドルグリップ
部の正面図である。
【図17】本発明の第2実施例に係るハンドルグリップ
部の側断面図である。
【図18】図17のC−C線拡大断面図である。
【図19】図17のD−D線拡大断面図である。
【符号の説明】
1 自転車 9 クランク軸 11 後輪 14 前部変速機 15 後輪変速機 16 コントロールユニット 17 動力ユニット 19 ハンドルグリップ 20 シフトスイッチ G ハンドルグリップ側のギヤ G’ ハンドルグリップ側のリングギヤ g シフトスイッチ側のギヤ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク軸部分と後輪部分にそれぞれ配
    設された前部変速機及び後部変速機と、指示された目標
    変速段に対して前記前部変速機と後部変速機の各変速位
    置をそれぞれ求めてそれらに対応する変速位置信号を出
    力するコントロールユニットと、該コントロールユニッ
    トからの変速位置信号に応じて前記前部変速機と後部変
    速機の変速位置を切り換える動力ユニットを備える自転
    車の多段変速位置において、目標変速段をハンドルグリ
    ップの回動操作によって指示するとともに、指示された
    目標変速段を検知するシフトスイッチを前記ハンドルグ
    リップの近傍に配設したことを特徴とする自転車の多段
    変速装置。
  2. 【請求項2】 前記ハンドルグリップと前記シフトスイ
    ッチを複数のギヤで連結するとともに、ハンドルグリッ
    プ側のギヤの歯数をシフトスイッチ側のギヤの歯数より
    も大きく設定したことを特徴とする請求項1記載の自転
    車の多段変速装置。
  3. 【請求項3】 前記シフトスイッチと前記ギヤを前記ハ
    ンドルグリップ内に収納したことを特徴とする請求項2
    記載の自転車の多段変速装置。
JP16355694A 1994-07-15 1994-07-15 自転車の多段変速装置 Pending JPH0826174A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16355694A JPH0826174A (ja) 1994-07-15 1994-07-15 自転車の多段変速装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16355694A JPH0826174A (ja) 1994-07-15 1994-07-15 自転車の多段変速装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0826174A true JPH0826174A (ja) 1996-01-30

Family

ID=15776149

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16355694A Pending JPH0826174A (ja) 1994-07-15 1994-07-15 自転車の多段変速装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0826174A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6877393B2 (en) * 2002-04-04 2005-04-12 Shimano, Inc. Handgrip shifter for a bicycle
US7350436B2 (en) * 2004-03-29 2008-04-01 Shimano, Inc. Electrical bicycle shift control device
US7565848B2 (en) * 2006-01-13 2009-07-28 Shimano Inc. Bicycle control device
US7908940B2 (en) 2008-03-24 2011-03-22 Shimano Inc. Bar end electric shifter
US8297143B2 (en) 2009-05-19 2012-10-30 Shimano Inc. Electrical bicycle shift control device
WO2013001916A1 (ja) * 2011-06-30 2013-01-03 日本精機株式会社 変速操作装置
JP2020069985A (ja) * 2018-11-02 2020-05-07 株式会社シマノ 人力駆動車用制御装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6877393B2 (en) * 2002-04-04 2005-04-12 Shimano, Inc. Handgrip shifter for a bicycle
US7350436B2 (en) * 2004-03-29 2008-04-01 Shimano, Inc. Electrical bicycle shift control device
EP1582452A3 (en) * 2004-03-29 2009-04-15 Shimano Inc. Electrical bicycle shift control device
US7841255B2 (en) 2004-03-29 2010-11-30 Shimano Inc. Electrical bicycle shift control device
US7565848B2 (en) * 2006-01-13 2009-07-28 Shimano Inc. Bicycle control device
US7908940B2 (en) 2008-03-24 2011-03-22 Shimano Inc. Bar end electric shifter
US8297143B2 (en) 2009-05-19 2012-10-30 Shimano Inc. Electrical bicycle shift control device
WO2013001916A1 (ja) * 2011-06-30 2013-01-03 日本精機株式会社 変速操作装置
JP2020069985A (ja) * 2018-11-02 2020-05-07 株式会社シマノ 人力駆動車用制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI668153B (zh) Electric assisted bicycle
JP3705378B2 (ja) 電動車椅子
US5865454A (en) Electronically controlled speed change device for bicycles
US20050223840A1 (en) Switch designation apparatus for a bicycle control unit
JP4235200B2 (ja) 自転車用可動装置の制御方法及び制御装置
US10377440B2 (en) Bicycle and stem assembly
JPH07251784A (ja) 自転車用の変速装置
TWI824985B (zh) 用於電動輔助自行車之介面
JP2019093904A (ja) 人力駆動車両の駆動システム
EP1120337A2 (en) Method and apparatus for selecting a processing mode for a bicycle computer
WO2020148345A1 (en) Interactive handle for electrically assisted vehicle
US6352486B1 (en) Semi-automatic shifting system
JP2017121836A (ja) 手元操作装置および電動アシスト自転車
JPH0826174A (ja) 自転車の多段変速装置
US5209507A (en) Transmission system for tandem bicycles
JPH1149073A (ja) 自転車用内装変速ハブ
WO2001036257A1 (fr) Tricycle a mouvement oscillant
JPH09142370A (ja) 自転車の動力合成装置
JPH11255177A (ja) 電動自転車
JPH0648368A (ja) 自転車の電動変速装置
JPH1149074A (ja) 自転車用内装変速ハブ
JPH04358989A (ja) 自転車の変速装置
JP2000050418A (ja) 自走式電動自転車
JPH0648369A (ja) 自転車の電動変速装置
CN220701292U (zh) 一种驱动系统中置的助力自行车