JPH08261599A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JPH08261599A
JPH08261599A JP7066556A JP6655695A JPH08261599A JP H08261599 A JPH08261599 A JP H08261599A JP 7066556 A JP7066556 A JP 7066556A JP 6655695 A JP6655695 A JP 6655695A JP H08261599 A JPH08261599 A JP H08261599A
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JP
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water
refrigerant
water temperature
heat exchanger
indoor
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JP7066556A
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English (en)
Inventor
Keiji Kurokawa
恵児 黒川
Hironori Fujiwara
洋記 藤原
Keisuke Sotozono
圭介 外囿
Noriaki Hayashida
徳明 林田
Shuichi Tani
秀一 谷
Setsu Nakamura
節 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyushu Electric Power Co Inc
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Kyushu Electric Power Co Inc
Mitsubishi Electric Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2313/00Compression machines, plants or systems with reversible cycle not otherwise provided for
    • F25B2313/023Compression machines, plants or systems with reversible cycle not otherwise provided for using multiple indoor units
    • F25B2313/0231Compression machines, plants or systems with reversible cycle not otherwise provided for using multiple indoor units with simultaneous cooling and heating

Abstract

(57)【要約】 【目的】 空調用の1台の熱源機を用いた簡素な構成に
より、室内の空調と利用水の水温調節とを効率よく行う
ことのできる空気調和装置の提供。 【構成】 この空気調和装置は、空調用の1台の熱源機
Aに対し、2台の室内機C,Dと、熱源機Aからの冷媒
とプールへ送られる利用水との間で熱交換を行って利用
水を加温する第1の水温調節機Bとを、それぞれ第1,
第2の接続配管6,7等を介して並列に接続してなって
いる。この構成において、各室内機C,D毎に冷暖房を
選択的に、かつ、ある室内機CまたはDでは冷房を、別
の室内機DまたはCでは暖房を同時に行うべく、第1の
分岐部10と第2の分岐部11とが第2の冷媒流量制御
装置13を介して接続されている。従って、冷暖房同時
運転および水加温運転が可能な空気調和装置であるう
え、従来のように空調用と水加温用といった2台分の熱
源機を用意する必要がなく簡単な構成ですむ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、熱源機1台に対し
て、1台もしくは複数台の室内機を接続してなる多室型
ヒートポンプ式空気調和装置に係り、特に、各室内機毎
に冷暖房を選択的に、かつ、ある室内機では冷房を、別
の室内機では暖房を同時に行うことができるうえ、利用
水の加温をも可能にした空気調和装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、多室のマンション等の室内を空気
調和(以下、「空調」と略称する)する場合には、冷媒
圧縮機、四方弁、熱源機側熱交換器等で構成される熱源
機に対し、室内側熱交換器、冷媒流量制御装置等からな
る複数台配置の室内機を2本の接続配管を介して各々並
列に接続する多室型ヒートポンプ式空気調和装置が使用
されている。この多室型ヒートポンプ式空気調和装置に
よれば、各室内機毎に冷暖房を選択的に、かつ、ある室
内機では冷房を、別の室内機では暖房を同時に行うこと
ができるようになっている。
【0003】ところで近年、マンションや福利厚生施設
等の建設に際して温水プールを併設する場合が増えてい
る。このような温水プールなどにおいて、プール水の水
温を所定の温度に保持する手段としては、ボイラーなど
の給湯用熱源機と、利用側、非利用側の水の間で熱交換
する水用熱交換器と、水循環用ポンプ等で構成される水
加温専用の給湯装置が使用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、上記のよう
なマンションや福利厚生施設等において、室内の空調と
温水プールへの温水供給とを同時に行うためには、図1
4に示すように室内空調用として、熱源機A、冷媒分配
用の中継機E、複数台並列配置の室内機Cから主として
なる空気調和装置と、水加温用として湯水を供給する熱
源機A1 、水用熱交換器を備えた加温ユニットB2 、利
用水を貯留したプールF、利用水をプールFから加温ユ
ニットB2 へ送水するポンプG、熱源機A1 からの湯水
を加温ユニットB2 へ送湯するポンプG1 から主として
なる給湯装置とが必要であった。しかしながら、このよ
うな室内空調・温水供給の複合運転システムであれば、
それぞれ専用の熱源機が少なくとも2台必要である。そ
のため、設備費、運転維持費などが高騰するという問題
があった。
【0005】この発明は、上記従来の問題点を解消する
ためになされたものであって、少なくとも1台の熱源機
を用いた簡素な構成により、室内の空調と利用水の水温
調節とを効率よく行うことのできる空気調和装置の提供
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る空気調和
装置は、冷媒圧縮機,四方切換弁,熱源機側熱交換器,
アキュムレータ,冷媒流路切換装置等で構成される1台
の熱源機に対し、室内側熱交換器,第1の冷媒流量制御
装置等で構成される1台もしくは複数台の室内機と、熱
源機からの冷媒と水利用対象へ送られる利用水との間で
熱交換を行う第1の水利用側熱交換器、水利用側冷媒流
量制御装置等で構成される1台もしくは複数台の第1の
水温調節機とを、それぞれ第1,第2の接続配管を介し
て並列に接続するとともに、室内機の室内側熱交換器の
冷媒出入口の一方または第1の水温調節機の第1の水利
用側熱交換器の冷媒出入口の一方を、第1の接続配管ま
たは第2の接続配管に切換可能に接続する切換弁を有す
る第1の分岐部と、室内機の室内側熱交換器の冷媒出入
口の他方または第1の水温調節機の第1の水利用側熱交
換器の冷媒出入口の他方を、第1の冷媒流量制御装置を
介して第2の接続配管に接続する第2の分岐部とを、第
2の冷媒流量制御装置を介して接続してなるものであ
る。
【0007】また、冷媒圧縮機,四方切換弁,熱源機側
熱交換器、アキュムレータ,冷媒流路切換装置等で構成
される1台の熱源機に対し、室内側熱交換器,第1の冷
媒流量制御装置等で構成される1台もしくは複数台の室
内機と、水循環用ポンプを有し回路内に循環水を封入し
てなる中間水回路,熱源機からの冷媒と中間水回路の循
環水との間で熱交換を行う第2の水利用側熱交換器、中
間水回路の循環水と水利用対象へ送られる利用水との間
で熱交換を行う第3の水利用側熱交換器,水利用側冷媒
流量制御装置等で構成される1台もしくは複数台の第2
の水温調節機とを、それぞれ第1,第2の接続配管を介
して並列に接続するとともに、室内機の室内側熱交換器
の冷媒出入口の一方または第2の水温調節機の第2の水
利用側熱交換器の冷媒出入口の一方を、第1の接続配管
または第2の接続配管に切換可能に接続する切換弁を有
する第1の分岐部と、室内機の室内側熱交換器の冷媒出
入口の他方または第2の水温調節機の第2の水利用側熱
交換器の冷媒出入口の他方を、第1の冷媒流量制御装置
を介して第2の接続配管に接続する第2の分岐部とを、
第2の冷媒流量制御装置を介して接続してなるものであ
る。
【0008】そして、請求項2に係る構成において、第
2の水温調節機の水入口における利用水の水温を検知す
る水温検知手段と、水温検知手段により検知された水温
に応じて、水循環用ポンプによる循環水量を制御する循
環水量制御手段とを設けたものである。
【0009】さらに、請求項2に係る構成において、冷
媒圧縮機の吐出口における高圧圧力を検知する圧力検知
手段と、圧力検知手段により検知された高圧圧力に応じ
て、空気調和運転モードと水温調節運転モードのうち優
先して運転すべき運転モードの優先度判定を行う第1の
運転モード判定手段とを設けたものである。
【0010】また、請求項2に係る構成において、室内
機が配備されている室内の空気温度を検知する室内空気
温度検知手段と、第2の水温調節機の水入口における利
用水の水温を検知する水温検知手段と、室内機に予め設
定されている設定空気温度と室内空気温度検知手段によ
り検知された室内空気温度との空気温度差と、第2の水
温調節機に予め設定されている設定水温と水温検知手段
により検知された水温との水温差とを比較した結果に基
づいて、空気調和運転モードと水温調節運転モードのう
ち優先して運転すべき運転モードの優先度判定を行う第
2の運転モード判定手段とを設けたものである。
【0011】
【作用】この発明の空気調和装置においては、冷暖房同
時運転の可能な空調用の熱源機に対し、室内機と並列
に、第1の水温調節機が接続されている。従って、各室
内機毎に冷暖房が選択的に、かつ、ある室内機では冷房
が、別の室内機では暖房が同時に行える。そのうえ、従
来のように空調用と水加温用といった2台分の熱源機を
用意する必要がなく簡単な構成ですむ。
【0012】また、第2の水温調節機に設けられた中間
水回路は、冷媒と利用水との間に介在してこれらの熱交
換を行う。従って、中間水回路内の循環水として耐腐食
性の流体を用い得ることから、第2および第3の水利用
側熱交換器が腐食しにくくなる。
【0013】さらに、第2の水温調節機の水入口におけ
る利用水の水温が水温検知手段により検知される。そこ
で、循環水量制御手段は、水循環用ポンプによる中間水
回路の循環水量を検知水温に応じて調節し、利用水の水
温を制御する。
【0014】そして、冷媒圧縮機の吐出口における高圧
圧力が圧力検知手段により検知される、そこで、第1の
運転モード判定手段は、検知された高圧圧力に応じて、
例えば室内機による暖房(空気調和)運転と、第2の水
温調節機による水加温(水温調節)運転とについての優
先度判定を行う。
【0015】また、室内空気温度検知手段が室内機の配
備されている室内の空気温度を検知し、水温検知手段が
第2の水温調節機の水入口における利用水の水温を検知
する。そこで、第2の運転モード判定手段は、室内機で
の設定空気温度と検知された室内空気温度との空気温度
差と、第2の水温調節機での設定水温と検知された水温
との水温差とを比較し当該比較結果に基づいて、室内機
による暖房(空気調和)運転と、第2の水温調節機によ
る水加温(水温調節)運転とについての優先度判定を行
うのである。
【0016】
【実施例】以下、この発明における実施例について説明
する。 実施例1.この発明に係る空気調和装置は、図1に先立
ち、まず図2の全体構成図で示すように、1台の熱源機
Aに対し、1台もしくは複数台の室内機C,Dと、プー
ルF(本発明にいう水利用対象)から第1の水循環用ポ
ンプ42で送られてきた利用水を加温する1台もしくは
複数台の第1の水温調節機Bとを、室内機C,Dと並列
に中継機Eを介して接続可能としたものである。
【0017】まず、冷暖同時運転可能な空気調和装置に
対し水加温用の第1の水温調節機を接続可能にしたこと
により、1台の熱源機で空調、水加温の同時運転をさせ
ることと、冷房排熱を第1の水温調節機で再利用するこ
との実施例につき説明する。
【0018】図1はこの発明の実施例1の空気調和装置
の冷媒回路を中心とする構成図である。また、図3乃至
図5は図1の実施例1における冷暖房運転時の動作状態
を示したもので、図3は暖房のみの運転状態説明図、図
4、図5は冷暖房同時運転時の動作状態を示すものであ
って、図4は暖房主体(暖房、水加温運転容量が冷房運
転容量より大きい場合)を、図5は冷房主体(冷房運転
容量が暖房、水加温運転容量より大きい場合)をそれぞ
れ示す運転状態説明図である。なお、この実施例では、
熱源機1台に対し、室内機2台、および第1の水温調節
機1台を並列接続した場合について説明するが、2台以
上の室内機、或いは第1の水温調節機を並列接続した場
合も同様である。
【0019】図1において、Aは熱源機、C,Dは互い
の並列接続された2台の室内機であってそれぞれ同じ構
成となっており、Bは1台の第1の水温調節機である。
Eは第1の分岐部10、第2の冷媒流量制御装置13、
第2の分岐部11、気液分離装置12、熱交換部16
a,16b,16c,16d,19,第3の冷媒流量制
御装置15、第4の冷媒流量制御装置17を内蔵した中
継機であり、それぞれ後で詳述する。また、1は冷媒圧
縮機、2は冷媒流通方向を切り換える四方切換弁、3は
熱源機側熱交換器、4はアキュムレータで、上記四方切
換弁2を介して冷媒圧縮機1と接続されている。これら
によって熱源機Aが構成される。そして、5は室内機
C,Dにそれぞれ設けられた室内側熱交換器、40は第
1の水温調節機Bに設けられた第1の水利用側熱交換
器、6は熱源機Aの四方切換弁2と中継機Eを第4の逆
止弁33を介して接続する内径の太い第1の接続配管、
6b,6c,6dはそれぞれ室内機C,Dの室内側熱交
換器5、および第1の水温調節機Bの第1の水利用側熱
交換器40を中継機Eに接続するものであって上記第1
の接続配管6に対応する利用側の第1の接続配管、7は
熱源機Aの熱源機側熱交換器3と中継機Eとを第3の逆
止弁32を介して接続し上記第1の接続配管6よりも内
径の細い第2の接続配管である。
【0020】また、7b,7c,7dはそれぞれ室内機
C,Dの室内側熱交換器5および第1の水温調節機Bの
第1の水利用側熱交換器40を、第1の冷媒流量制御装
置9および第5の冷媒流量制御装置41を介して中継機
Eに接続するものであって、第2の接続配管7に対応す
る利用側の第2の接続配管である。21は利用側の第1
の接続配管6b,6c,6dと、第1の接続配管6とを
開閉可能に連通させる第1の開閉弁、22は利用側の第
1の接続配管6b,6c,6dと、第2の接続配管7と
を開閉可能に連通させる第2の開閉弁、23は第1の開
閉弁21の出入口をバイパスする第3の開閉弁である。
9は室内側熱交換器5に近接して接続され、冷房時は室
内側熱交換器5出口側のスーパーヒート量(過熱度)に
より、暖房時はサブクール量(過冷却度)により制御さ
れる第1の冷媒流量制御装置であり、利用側の第2の接
続配管7b,7c,7dとも接続される。41は第1の
水利用側熱交換器40に近接して接続され、冷房時は第
1の水利用側熱交換器40の出口側のスーパーヒート量
(過熱度)により、暖房時はサブクール量(過冷却度)
により制御される水利用側冷媒流量制御装置であり、利
用側の第2の接続配管7b,7c,7dとも接続され
る。
【0021】更に、10は利用側の第1の接続配管6
b,6c,6dを、第1の接続配管6または、第2の接
続配管7に切換え可能に接続する第1の開閉弁21と、
第2の開閉弁22と、第1の開閉弁21の出入口をバイ
パスする第3の開閉弁23とを備えた第1の分岐部であ
る。これら3組の第1の開閉弁21、第2の開閉弁2
3、および第3の開閉弁23を備えてなる構成が本発明
にいう切換弁である。11は利用側の第2の接続配管7
b,7c,7dと、第2の接続配管7とを接続するため
の第2の分岐部である。12は第2の接続配管7の途中
に設けられた気液分離装置であり、その気相部は第1の
分岐部10の第2の開閉弁22に接続され、その液相部
は第2の分岐部11に接続されている。13は気液分離
装置12と第2の分岐部11との間に介設され開閉自在
な第2の冷媒流量制御装置(ここでは、例えば電気式膨
張弁)である。
【0022】14は第2の分岐部11と上記第1の接続
配管6とを結ぶバイパス配管、15はバイパス配管14
の途中に設けられた第3の冷媒流量制御装置(ここで
は、例えば電気式膨張弁)、16aはバイパス配管14
の途中で第3の冷媒流量制御装置15の下流に設けら
れ、第2の分岐部11における各利用側の第2の接続配
管7b,7c,7dの合流部との間でそれぞれ熱交換を
行う第2の熱交換部である。16b,16c,16d
は、それぞれバイパス配管14の途中で第3の冷媒流量
制御装置15の下流に設けられ、第2の分岐部11にお
ける各利用側の第2の接続配管7b,7c,7dとの間
でそれぞれ熱交換を行う第3の熱交換部である。19は
バイパス配管14の上記第3の冷媒流量制御装置15の
下流および第2の熱交換部16aの下流に設けられ、気
液分離装置12と第2の冷媒流量制御装置13とを接続
する配管との間で熱交換を行う第1の熱交換部、17は
第2の分岐部11と上記第1の接続配管6との間に介設
され開閉自在な第4の冷媒流量制御装置(ここでは、例
えば電気式膨張弁)である。
【0023】一方、32は上記熱源機側熱交換器3と上
記第2の接続配管7との間に設けられた第3の逆止弁で
あり、上記熱源機側熱交換器3から上記第2の接続配管
7へのみ冷媒流通を許容する。33は上記熱源機Aの四
方切換弁2と上記第1の接続配管6との間に設けられた
第4の逆止弁であり、上記第1の接続配管6から上記四
方切換弁2へのみ冷媒流通を許容する。34は上記熱源
機Aの四方切換弁2と上記第2の接続配管7との間に設
けられた第5の逆止弁であり、上記四方切換弁2から上
記第2の接続配管7へのみ冷媒流通を許容する。35は
上記熱源機側熱交換器3と上記第1の接続配管6との間
に設けられた第6の逆止弁であり、上記第1の接続配管
6から上記熱源機側熱交換器3へのみ冷媒流通を許容す
る。上記第3,第4,第5,第6の逆止弁32,33,
34,35から、冷媒流路切換装置36が構成される。
25は上記第1の分岐部10と第2の冷媒流量制御装置
13との間に設けられた第1の圧力検知手段、26は上
記第2の冷媒流量制御装置13と第4の冷媒流量制御装
置17との間に設けられた第2の圧力検知手段である。
【0024】次に、動作について説明する。まず、図3
を用いて暖房運転のみの場合について説明する。すなわ
ち、同図に点線矢印で示すように、冷媒圧縮機1より吐
出された高温高圧冷媒ガスは、四方切換弁2を経て、第
5の逆止弁34、第2の接続配管7、気液分離装置12
を通り、更に第2の開閉弁22、利用側の第1の接続配
管6b,6c,6dの順に通り、各室内機C,D,第1
の水温調節機Bに流入し、室内空気、利用水との間で熱
交換して凝縮液化し、室内を暖房するとともに、利用水
を加温する。この液状態となった冷媒は、各室内側熱交
換器5、第1の水利用側熱交換器40の出口のサブクー
ル量により制御されて第1の冷媒流量制御装置9、水利
用側冷媒流量制御装置41を通り、利用側の第2の接続
配管7b,7c,7dから第2の分岐部11に流入して
合流し、更に第4の冷媒流量制御装置17を通る。
【0025】ここで、冷媒は、第1の冷媒流量制御装置
9、水利用側冷媒流量制御装置41、または第3、第4
の冷媒流量制御装置15,17のどちらか一方で低圧の
気液二相状態まで減圧される。低圧まで減圧された冷媒
は、第1の接続配管6を経て熱源機Aの第6の逆止弁3
5、熱源機側熱交換器3に流入し、外気と熱交換して蒸
発しガス状態となり、熱源機Aの四方切換弁2、アキュ
ムレータ4を経て冷媒圧縮機1に吸入される循環サイク
ルを構成し、暖房・水加温運転を行う。この時、第2の
開閉弁22は開路に、第1の開閉弁21、第3の開閉弁
23は閉路にされている。また、冷媒はこの時、第1の
接続配管6が低圧で、第2の接続配管7が高圧のため、
必然的に第5の逆止弁34、第6の逆止弁35を流通す
る。この時、第2の冷媒流量制御装置13は、通常、所
定最小開度状態となっている。尚、この空気調和装置に
よれば、冷房のみの運転も行うことができるが、利用水
を冷却する使用態様は通常考えられないため、ここでは
冷房のみの運転に係る説明を省略する。
【0026】次に、冷暖同時運転における暖房主体の場
合について図4を用いて説明する。同図に点線矢印で示
すように、冷媒圧縮機1より吐出された高温高圧冷媒ガ
スは、四方切換弁2を経て第5の逆止弁34、第2の接
続配管7を通して中継機Eへ送られ、気液分離装置12
を通り、第2の開閉弁22、利用側の第1の接続配管6
b,6cの順に通り、暖房しようとしている室内機C
と、水加温しようとしている第1の水温調節機Bに流入
し、室内側熱交換器5、あるいは第1の水利用側熱交換
器40でそれぞれ室内空気、利用水と熱交換して凝縮液
化され、室内を暖房し、利用水を加温する。この凝縮液
化した冷媒は、室内側熱交換器5、第1の水利用側熱交
換器40の出口のサブクール量により制御され第1の冷
媒流量制御装置9、水利用側冷媒流量制御装置41を通
り、少し減圧されて第2の分岐部11に流入する。
【0027】この冷媒の一部は、室内機側の第2の接続
配管7dを通り、冷房しようとする室内機Dに入り、室
内側熱交換器5の出口のスーパーヒート量により制御さ
れる第1の冷媒流量制御装置9に入り、減圧された後
に、室内側熱交換器5に入って熱交換して蒸発しガス状
態となって室内を冷房し、第1の接続配管6dを経て第
1の開閉弁21、第3の開閉弁23を介して第1の接続
配管6に流入する。一方、他の冷媒は第1の圧力検知手
段25の検知圧力と第2の圧力検知手段26の検知圧力
との圧力差が所定範囲となるように制御される第4の冷
媒流量制御装置17を通って、冷房しようとする室内機
Dを通った冷媒と合流して第1の接続配管6を経て、熱
源機Aの第6の逆止弁35、熱源機側熱交換器3に流入
し、外気と熱交換して蒸発しガス状態となる。
【0028】この冷媒は、熱源機Aの四方切換弁2、ア
キュムレータ4を経て冷媒圧縮機1に吸入される循環サ
イクルを構成し、暖房主体運転を行う。この時、冷房す
る室内機Dの室内側熱交換器5での低圧圧力と熱源機側
熱交換器3での圧力との圧力差は、太内径の第1の接続
配管6に切り換えることから小さくなる。また、室内機
C、第1の水温調節機Bに接続された第2の開閉弁22
は開路に、第1の開閉弁21、第3の開閉弁23は閉路
にされている。一方、室内機Dに接続された第1の開閉
弁21、第3の開閉弁23は開路に、第2の開閉弁22
は閉路にされている。また、冷媒はこの時、第1の接続
配管6が低圧で、第2の接続配管7が高圧のため、必然
的に第5の逆止弁34、第6の逆止弁35へ流通する。
【0029】このサイクルの時、一部の液冷媒は第2の
分岐部11の各利用側の第2の接続配管7b,7c,7
dの合流部からバイパス配管14へ入り、第3の冷媒流
量制御装置15で低圧まで減圧されて、第3の熱交換器
16b,16c,16dで第2の分岐部11の各利用側
の第2の接続配管7b,7c,7dとの間で、また、第
2の熱交換部16aで第2の分岐部11の各利用側の第
2の接続配管7b,7c,7dの合流部との間で熱交換
を行い、蒸発した冷媒は、第1の接続配管6、第6の逆
止弁35を経由し、熱源機側熱交換器3へ入り蒸発気化
した後、熱源機Aの使用切換弁2、アキュムレータ4を
経て冷媒圧縮機1に吸入される。一方、第2、第3の熱
交換部、16a,16b,16c,16dで熱交換して
冷却され、サブクール量を充分につけられた上記第2の
分岐部11の冷媒は冷房しようとしている室内機Dへ流
入する。なお、この時、第2の冷媒流量制御装置13
は、通常、所定最小開度状態となっている。
【0030】次に、冷暖房同時運転における冷房主体の
場合について図5を用いて説明する。同図に実線矢印で
示すように、冷媒圧縮機1より吐出された高温高圧冷媒
ガスは、四方切換弁2を経て熱源機側熱交換器3に流入
し、気液二相の高温高圧状態となる。その後、この二相
の高温高圧状態の冷媒は第3の逆止弁32、第2の接続
配管7を経て、中継機Eの気液分離装置12へ送られ
る。ここで、冷媒はガス状冷媒と液状冷媒とに分離さ
れ、分離されたガス状冷媒は第2の開閉弁22、利用側
の第1の接続配管6bの順に通り、水加温しようとする
第1の水温調節機Bに流入し、第1の水利用側熱交換器
40で利用水との間で熱交換して凝縮液化し、利用水を
加温する。そして、この冷媒は、水側熱交換器40の出
口のサブクール量により制御され、水利用側冷媒流量制
御装置41を通り、少し減圧されて、第2の分岐部11
に流入する。
【0031】一方、残りの液状冷媒は、第1の圧力検知
手段25の検知圧力と第2の圧力検知手段26の検知圧
力とによって制御される第2の冷媒流量制御装置13を
通って、第2の分岐部11に流入し、水加温しようとす
る第1の水温調節機Bを通った冷媒と合流する。これら
の冷媒は、第2の分岐部11、利用側の第2の接続配管
7c,7dの順に通り、各室内機C,Dに流入する。各
室内機C,Dに流入した冷媒は、室内機側熱交換器5の
出口のスーパーヒート量により制御される第1の冷媒流
量制御装置9により低圧まで減圧された後に、室内側熱
交換器5に流入し、室内空気と熱交換して蒸発しガス化
され、室内を冷房する。更に、このガス状態となった冷
媒は、利用側の第1の接続配管6c,6d、第1の開閉
弁21、第3の開閉弁23、第1の接続配管6、第4の
逆止弁33、熱源機Aの四方切換弁2、アキュムレータ
4を経て冷媒圧縮機1に吸入される循環サイクルを構成
し、冷房主体運転を行う。また、この時、室内機C,D
に接続された第1の開閉弁21、第3の開閉弁23は開
路に、第2の開閉弁22は閉路にされている。第1の水
温調節器Bに接続された第2の開閉弁22は開路に、第
1の開閉弁21、第3の開閉弁23は閉路にされてい
る。この時、冷媒は、第1の接続配管6が低圧で、第2
の接続配管7が高圧のため、必然的に第3の逆止弁3
2、第4の逆止弁33を流通する。
【0032】このサイクルの時、一部の液状冷媒は第2
の分岐部11の各利用側の第2の接続配管7b,7c,
7dの合流部からバイパス配管14へ入り、第3の冷媒
流量制御装置15で低圧まで減圧されて、第3の熱交換
部16b,16c,16dで第2の分岐部11の各利用
側の第2の接続配管7b,7c,7dとの間で、また、
第2の熱交換部16aで第2の分岐部11の各利用側の
第2の接続配管7b,7c,7dの合流部との間で、更
に第1の熱交換部19で第2の冷媒流量制御装置13に
流入する冷媒との間で熱交換を行い、蒸発した冷媒は第
1の接続配管6、第4の逆止弁33へ入り、熱源機Aの
四方切換弁2、アキュムレータ4を経て冷媒圧縮機1に
吸入される。一方、第1,第2,第3の熱交換器19,
16a,16b,16c,16dで熱交換して冷却され
サブクール量を充分につけられた上記第2の分岐部11
の冷媒は、冷房しようとしている室内機C,Dへ流入す
る。
【0033】実施例2.次に、第1の水利用側熱交換
器、水利用側冷媒流量制御装置等から構成される1台も
しくは複数台の第2の水温調節機を接続可能とした空気
調和装置に係り、冷媒と利用水との熱交換に関して間に
中間水回路(閉ループ回路)を設けた例について説明す
る。図6は中間水回路47を設けた第2の水温調節機B
1 の実施例を示すものである。図6に示した第2の水温
調節機B1 は、中継機Eからの冷媒と中間水(本発明に
いう循環水)との間で熱交換する第1の水利用側熱交換
器40、水利用側冷媒流量制御装置41、中間水を循環
させる第2の水循環用ポンプ44(本発明にいう水循環
用ポンプ)、中間水と利用水との間で熱交換する第2の
水利用側熱交換器43を内蔵している。図7は、中間水
回路を内蔵した第2の水温調節機を、冷暖房同時運転の
可能な空気調和装置に接続したときの冷媒回路を中心と
する構成図である。熱源機A、中継機E、室内機C,D
の構成は実施例1の場合と同様であり、冷媒と利用水の
熱交換の間に中間水回路47を設けたことのみが異な
る。
【0034】冷媒圧縮機1より吐出された高温高圧冷媒
ガスは、四方切換弁2を通り、気液分離装置12、第2
の開閉弁22、利用側の第1の接続配管6b,6c,6
dの順に通り、第2の水温調節機B1 に流入し、第1の
水利用側熱交換器40にて中間水と熱交換して凝縮液化
し、中間水を加温する。第1の水利用側熱交換器40で
加温された中間水は、第2の水循環用ポンプ44にて第
2の水利用側熱交換器43へ運ばれ、利用水と熱交換
し、中間水回路47(閉ループ回路)内を循環する。
【0035】実施例3.次に、第2の水温調節機入口に
おける利用水の温度を検知して、第2の水循環用ポンプ
44の循環水量をコントロールすることによる利用水温
の制御について説明する。図8は第2の水循環用ポンプ
の制御機構を示し、図において、45は循環水量制御手
段、46は第2の水温調節機B1 の水入口における利用
水の水温を検知する第1の温度検知手段(本発明にいう
水温検知手段の一例)である。
【0036】本実施例における空気調和装置の第2の水
温調節機B1 にて、第2の水循環用ポンプ44の循環水
量が一定であると、利用水の水温を一定温度に制御する
ことができない。そこで、第1の温度検知手段46が、
予め設定されている設定温度以上の水温を検知した場
合、第2の水循環用ポンプ44を所定の最小循環水量に
制御する。以上の制御によって、利用水の過剰加温を防
止することができる。また、第1の温度検知手段46が
設定温度未満の水温を検知した場合、第2の水循環用ポ
ンプ44の循環水量を増加させ、素早く設定温度に到達
させるように制御するものである。
【0037】ここで、本実施例における第2の水循環用
ポンプ44による循環水量の制御を図9に示すフローチ
ャートにて説明する。まず、空気調和装置が水加温運転
をする場合、循環水量制御手段45は、ステップ50に
て中間水の循環水量を初期循環量Q0 に設定してステッ
プ51に進む。ステップ51で第1の温度検知手段46
が検知した水温と設定温度とを比較する。検知した水温
が設定温度以上であれば、ステップ52にて中間水の循
環水量Qを最小循環水量Qminに制御してステップ5
1に戻る。ステップ51にて検知した水温が設定温度未
満であれば、ステップ53にて中間水の循環水量Qを所
定の循環水量Q1 に制御してステップ51に戻る。
【0038】実施例4.次に、高圧圧力によって室内機
の暖房運転と第2の水温調節機の水加温運転の優先度を
判定する制御について説明する。図10は暖房と水加温
の運転モード優先度を判定する制御機構を示し、図にお
いて、60は第1の運転モード優先度判定手段(本発明
にいう第1の運転モード判定手段)、61は冷媒圧縮機
1の吐出口に設けられた第3の圧力検知手段(本発明に
いう圧力検知手段)である。
【0039】本実施例の空気調和装置において、暖房と
水加温運転を同時に行おうとする場合、暖房負荷の高い
時に水加温運転を行うと空調側にて能力不足が生じる。
そこで、第3の圧力検知手段61が、予め設定されてい
る所定圧力未満の圧力を検知した場合、水利用側冷媒流
量制御装置41の開度を所定の最小開度まで閉じて室内
空調を優先させる制御を行う。以上の制御により、空調
に関与しない冷媒回路には冷媒が循環されないため、暖
房負荷の高い時に空調側で能力不足になることを防ぐこ
とができる。また、所定圧力以上の高圧圧力を検知した
場合には、水利用側冷媒流量制御装置41の開度を所定
開度まで開いて室内空調と同時に水加温運転が可能とな
る制御を行うものである。
【0040】ここで、本実施例における室内機の暖房運
転と第2の水温調節機の水加温運転の優先度を判定する
制御を図11に示すフローチャートにて説明する。空気
調和装置が暖房、水加温運転を同時に行おうとする場
合、第1の運転モード優先度判定手段60は、まずステ
ップ62にて第3の圧力検知手段61が検知した高圧圧
力と所定圧力とを比較する。検知した高圧圧力が所定圧
力以上であれば、ステップ63にて暖房、水加温同時運
転可能と判定してステップ62に戻る。ステップ62に
て検知した圧力が所定圧力以下であれば、ステップ64
にて暖房、水加温同時運転不可と判定し、暖房運転を優
先させるとともに水加温運転を禁止してステップ62に
戻る。
【0041】実施例5.次に、室内空調における設定温
度と室内温度との空気温度差と、利用水加温における設
定水温と利用水の水温との水温差とを比較することによ
り、室内機での暖房運転と第2の水温調節機での水加温
運転との優先度を判定する制御について説明する。図1
2は、暖房と水加温との運転モード優先度を判定する制
御機構を示し、図において、70は第2の運転モード優
先度判定手段(本発明にいう第2の運転モード判定手
段)、71は室内機側の第2の温度検知手段(本発明に
いう室内空気温度検知手段)、72は第2の水温調節機
1 入口における利用水の水温を検知する第3の温度検
知手段(本発明にいう水温検知手段の別例)である。
【0042】本実施例の空気調和装置にて暖房と水加温
運転を同時に行おうとする場合に、空調側での暖房能力
不足を防ぐためには、空調を優先させる必要がある。そ
こでまず、室内機側の第2の温度検知手段71により検
知された空気温度と、予め設定されている設定空気温度
との空気温度差を演算する。そして、第3の温度検知手
段72により検知された第2の水温調節機B1 入口にお
ける利用水の水温と、予め設定されている設定水温との
水温差を演算する。次に、それぞれ演算された空気温度
差と水温差とを比較する。そして、室内機側の空気温度
差が第2の水温調節機側の水温差以上である場合、水利
用側冷媒流量制御装置41の開度を所定の最小開度まで
閉めて室内空調を優先させる制御を行うものである。以
上の制御により、空調に関与しない冷媒回路には冷媒が
循環されないため、暖房負荷の高い時に空調側で能力不
足になることを防ぐことができる。また、室内機側の空
気温度差が第2の水温調節機側の水温差を下回った場
合、水利用側冷媒流量制御装置41の開度を所定開度ま
で開いて室内空調と同時に水加温運転の可能な制御を行
える。
【0043】ここで、本実施例における室内機での暖房
運転と第2の水温調節機での水加温運転の優先度を判定
する制御を図13に示すフローチャートにて説明する。
まず、空気調和装置が暖房、水加温運転を同時に行おう
とする場合、第2の運転モード優先度判定手段70は、
まずステップ73にて、室内機側の第2の温度検知手段
71が検知した室内の空気温度と、予め設定されている
設定空気温度との空気温度差Mを演算する。同様に、ス
テップ74にて、第3の温度検知手段72が検知した第
2の水温調節機B1 入口における利用水の水温と、予め
設定されている設定水温との水温差Nを演算する。引続
き、ステップ75にて、室内機側の空気温度差Nと第2
の水温調節機側の水温差Mとを比較する。空気温度差N
が水温差M以上であれば、ステップ76にて暖房、水加
温同時運転可能と判定してステップ73,74に戻る。
ステップ75にて室内機側の空気温度差Nが第2の水温
調節機側の水温差M未満であれば、ステップ77にて暖
房、水加温同時運転不可と判定し、暖房運転を優先させ
るとともに水加温運転を禁止してステップ73,74に
戻る。
【0044】
【発明の効果】上述したようにこの発明によれば、以下
に記載するような効果を奏する。この発明における空気
調和装置は、冷暖房同時運転の可能な空調用の熱源機に
対し、室内機と並列に第1の水温調節機が接続してある
ので、各室内機毎に冷暖房が選択的に、かつ、ある室内
機では冷房を、別の室内機では暖房を同時に行うことが
できるうえ、従来のように空調用と水加温用といった2
台分の熱源機を用意する必要のない、簡単な構成です
む。従って、給湯用熱源機分の設備費や運転維持費など
が不用となる。更に、中間期(春、秋)等の冷暖房同時
運転の際には、冷房運転時の排熱を第1に水温調節機で
効率よく再利用できるので、省エネルギー化にも寄与す
る。
【0045】また、第2の水温調節機における冷媒と利
用水との熱交換のために中間水回路を設けたことによ
り、回路内に封入される循環水として、高純度の水、或
いは腐食防止剤等の薬剤を添加した水等の流体を用いる
ことができ、これによって水配管の腐食が最小限に抑え
られ、メンテナンスも容易になる。
【0046】さらに、第2の水温調節機の水入口におけ
る利用水の水温を検知することによって、水循環用ポン
プによる中間水回路の循環水量をコントロールすること
が可能となり、利用水の水温を精度よく所定に制御する
ことができる。
【0047】そして、冷媒圧縮機の吐出口における高圧
圧力を検知することにより、例えば室内機による暖房
(空気調和)運転と、第2の水温調節機による水加温
(水温調節)運転とについての優先度判定が可能とな
る。
【0048】また、室内機での設定空気温度と検知され
た室内空気温度との空気温度差と、第2の水温調節機で
の設定水温と検知された水温との水温差とを比較するこ
とにより、室内機による暖房(空気調和)運転と、第2
の水温調節機による水加温(水温調節)運転とについて
の優先度判定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1による空気調和装置の冷
媒回路を中心とする構成図である。
【図2】 この発明の実施例1による空気調和装置の簡
単な全体構成図である。
【図3】 この発明の実施例1による空気調和装置の、
暖房のみの運転状態を説明するための冷媒回路図であ
る。
【図4】 この発明の実施例1による空気調和装置の、
暖房主体の運転状態を説明するための冷媒回路図であ
る。
【図5】 この発明の実施例1による空気調和装置の、
冷房主体の運転状態を説明するための冷媒回路図であ
る。
【図6】 この発明の実施例2による第2の水温調節機
の冷媒系を中心とする構成図である。
【図7】 この発明の実施例2による空気調和装置の冷
媒回路を中心とする構成図である。
【図8】 この発明の実施例3による水温調節機の、第
2の水循環用ポンプの制御系の構成を示すブロック図で
ある。
【図9】 この発明の実施例3による第2の水温調節機
の、第2の水循環用ポンプに係る制御のフローチャート
である。
【図10】 この発明の実施例4による空気調和装置
の、水利用側冷媒流量制御装置の制御系の構成を示すブ
ロック図である。
【図11】 この発明の実施例4による空気調和装置
の、水利用側冷媒流量制御装置に係る制御のフローチャ
ートである。
【図12】 この発明の実施例5による空気調和装置
の、水利用側冷媒流量制御装置の制御系の構成を示すブ
ロック図である。
【図13】 この発明の実施例5による空気調和装置
の、水利用側冷媒流量制御装置に係る制御のフローチャ
ートである。
【図14】 この発明の従来例による空気調和装置の簡
単な全体構成図である。
【符号の説明】
A 熱源機、B 第1の水温調節機、B1 第2の水温
調節機、C,D 室内機、F プール、1 冷媒圧縮
機、2 四方切換弁、3 熱源機側熱交換器、4アキュ
ムレータ、5 室内側熱交換器、6,6b,6c,6d
第1の接続配管、7,7b,7c,7d 第2の接続
配管、9 第1の冷媒流量制御装置、10 第1の分岐
部、11 第2の分岐部、13 第2の冷媒流量制御装
置、21,22,23 第1,第2,第3の開閉弁、3
2,33,34,35 第3、第4、第5、第6の逆止
弁、36 冷媒流路切換装置、40 第1の水利用側熱
交換器、41 水利用側冷媒流量制御装置、42 第1
の水循環用ポンプ、43第2の水利用側熱交換器、44
第2の水循環用ポンプ、45 循環水量制御手段、4
6 第1の温度検知手段、47 中間水回路、60 第
1の運転モード優先度判定手段、61 第3の圧力検知
手段、70 第2の運転モード優先度判定手段、71
第2の温度検知手段、72 第3の温度検知手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 外囿 圭介 和歌山市手平6丁目5番66号 三菱電機株 式会社和歌山製作所内 (72)発明者 林田 徳明 和歌山市手平6丁目5番66号 三菱電機株 式会社和歌山製作所内 (72)発明者 谷 秀一 和歌山市手平6丁目5番66号 三菱電機株 式会社和歌山製作所内 (72)発明者 中村 節 和歌山市手平6丁目5番66号 三菱電機株 式会社和歌山製作所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒圧縮機,四方切換弁,熱源機側熱交
    換器,アキュムレータ,冷媒流路切換装置等で構成され
    る1台の熱源機に対し、室内側熱交換器,第1の冷媒流
    量制御装置等で構成される1台もしくは複数台の室内機
    と、上記熱源機からの冷媒と水利用対象へ送られる利用
    水との間で熱交換を行う第1の水利用側熱交換器、水利
    用側冷媒流量制御装置等で構成される1台もしくは複数
    台の第1の水温調節機とを、それぞれ第1,第2の接続
    配管を介して並列に接続するとともに、上記室内機の室
    内側熱交換器の冷媒出入口の一方または上記第1の水温
    調節機の第1の水利用側熱交換器の冷媒出入口の一方
    を、上記第1の接続配管または上記第2の接続配管に切
    換可能に接続する切換弁を有する第1の分岐部と、上記
    室内機の室内側熱交換器の冷媒出入口の他方または上記
    第1の水温調節機の第1の水利用側熱交換器の冷媒出入
    口の他方を、上記第1の冷媒流量制御装置を介して上記
    第2の接続配管に接続する第2の分岐部とを、第2の冷
    媒流量制御装置を介して接続してなることを特徴とする
    空気調和装置。
  2. 【請求項2】 冷媒圧縮機,四方切換弁,熱源機側熱交
    換器、アキュムレータ,冷媒流路切換装置等で構成され
    る1台の熱源機に対し、室内側熱交換器,第1の冷媒流
    量制御装置等で構成される1台もしくは複数台の室内機
    と、水循環用ポンプを有し回路内に循環水を封入してな
    る中間水回路,上記熱源機からの冷媒と上記中間水回路
    の循環水との間で熱交換を行う第2の水利用側熱交換
    器、上記中間水回路の循環水と水利用対象へ送られる利
    用水との間で熱交換を行う第3の水利用側熱交換器,水
    利用側冷媒流量制御装置等で構成される1台もしくは複
    数台の第2の水温調節機とを、それぞれ第1,第2の接
    続配管を介して並列に接続するとともに、上記室内機の
    室内側熱交換器の冷媒出入口の一方または上記第2の水
    温調節機の第2の水利用側熱交換器の冷媒出入口の一方
    を、上記第1の接続配管または上記第2の接続配管に切
    換可能に接続する切換弁を有する第1の分岐部と、上記
    室内機の室内側熱交換器の冷媒出入口の他方または上記
    第2の水温調節機の第2の水利用側熱交換器の冷媒出入
    口の他方を、上記第1の冷媒流量制御装置を介して上記
    第2の接続配管に接続する第2の分岐部とを、第2の冷
    媒流量制御装置を介して接続してなることを特徴とする
    空気調和装置。
  3. 【請求項3】 第2の水温調節機の水入口における利用
    水の水温を検知する水温検知手段と、上記水温検知手段
    により検知された水温に応じて、水循環用ポンプによる
    循環水量を制御する循環水量制御手段とを設けたことを
    特徴とする請求項2記載の空気調和装置。
  4. 【請求項4】 冷媒圧縮機の吐出口における高圧圧力を
    検知する圧力検知手段と、上記圧力検知手段により検知
    された高圧圧力に応じて、空気調和運転モードと水温調
    節運転モードのうち優先して運転すべき運転モードの優
    先度判定を行う第1の運転モード判定手段とを設けたこ
    とを特徴とする請求項2記載の空気調和装置。
  5. 【請求項5】 室内機が配備されている室内の空気温度
    を検知する室内空気温度検知手段と、第2の水温調節機
    の水入口における利用水の水温を検知する水温検知手段
    と、上記室内機に予め設定されている設定空気温度と上
    記室内空気温度検知手段により検知された室内空気温度
    との空気温度差と、上記第2の水温調節機に予め設定さ
    れている設定水温と上記水温検知手段により検知された
    水温との水温差とを比較した結果に基づいて、空気調和
    運転モードと水温調節運転モードのうち優先して運転す
    べき運転モードの優先度判定を行う第2の運転モード判
    定手段とを設けたことを特徴とする請求項2記載の空気
    調和装置。
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