JPH08261491A - 給湯装置 - Google Patents

給湯装置

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JPH08261491A
JPH08261491A JP6547595A JP6547595A JPH08261491A JP H08261491 A JPH08261491 A JP H08261491A JP 6547595 A JP6547595 A JP 6547595A JP 6547595 A JP6547595 A JP 6547595A JP H08261491 A JPH08261491 A JP H08261491A
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Kiyonori Kaneto
聖憲 金礪
Yoshitaka Tanimura
愛隆 谷村
Yoshio Fujimoto
藤本  善夫
Hideaki Fujikawa
英明 藤川
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Harman Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 混合比調節手段が故障している場合におい
て、給湯運転が開始されたときに、その故障を極力早く
検出することができる給湯装置を提供する。 【構成】 バイパスミキシング方式の給湯装置におい
て、給湯運転の開始が指令されると、バイパス路5から
の水の比率を抑制するように制御すると共に、検出混合
湯温が設定温度を越えると、前記水の比率を通常給湯用
比率に切り換えるように混合比調節手段14を制御す
る。そして、この比率の切り換え制御が実行された後
に、検出混合湯温が低下しなければ、混合比調節手段1
4が閉故障であると判別する。又、前記水の比率の抑制
制御において、正常動作における混合湯温の推定値が、
検出混合湯温よりも設定値以上高ければ、混合比調節手
段14が開故障であると判別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入水路及び出湯路が夫
々接続された水加熱用の熱交換器を加熱するバーナと、
前記入水路と出湯路とを、前記熱交換器を迂回する状態
で接続するバイパス路と、前記熱交換器を通して前記出
湯路に供給される湯と、前記バイパス路を通して供給さ
れる水との混合比率を調節する混合比調節手段と、前記
湯と水との混合湯温を検出する混合湯温検出手段と、こ
の混合湯温検出手段により検出される検出混合湯温が目
標給湯温度になるように、前記混合比調節手段及び前記
バーナの燃焼状態を制御する制御手段とが備えられ、前
記制御手段は、給湯運転の開始が指令されると、前記バ
イパス路からの水の比率が、通常給湯状態における比率
よりも小さい比率になるバイパス水量抑制作動を実行す
べく、前記混合比調節手段を制御するバイパス水量抑制
制御を実行し、前記混合湯温検出手段により検出される
検出混合湯温が前記目標給湯温度に関連付けて設定され
た設定温度を越えた後に、前記バイパス路からの水の比
率が、通常給湯状態における比率になる通常水量作動を
実行すべく、前記混合比調節手段を制御する通常水量制
御を実行し、更に、給湯運転の開始が指令されると、前
記バイパス路からの水の比率が、前記通常給湯状態にお
ける比率になっているものとした状態で、前記検出混合
湯温が目標給湯温度になるように、前記バーナの燃焼量
を制御するように構成されている給湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記給湯装置は、例えば先に本出願人に
よる特願平6−146031号に示されるように、給湯
運転が開始される際には、バイパス路からの水の比率を
小さくさせて給湯温度(混合湯温)を極力早く目標給湯
温度まで上昇させるようにしながら、定常運転状態にお
いては、バイパス路の水量を多くさせて、給湯量を充分
確保できるようにしたものである。ところで、上記構成
の給湯装置において、混合比調節手段が正常に動作して
いない場合には、給湯温度(混合湯温)を目標温度に制
御できないものとなる。
【0003】そこで、前記混合湯温検出手段の検出値
と、目標給湯温度との偏差が異常判別値を越えていると
きは、混合比調節手段の動作が異常であると判断して、
それに対応する後処理、つまり、混合比調節手段による
混合比率を所定状態で固定させて、混合湯温が目標給湯
温度になるように、バーナの燃焼量の制御を実行する構
成が考えられた。
【0004】尚、異常状態であると判断するための基準
となる前記異常判別値は、誤検出によって頻繁に給湯状
態が変化する等の不利が生じることを抑制するために、
正常な給湯動作において定常的に発生すると考えられる
偏差よりも大きい値に設定されることになる。又、上述
したような、温度偏差に基づく動作異常の判別制御は、
混合湯温検出手段の検出値の変動が少なくなった定常運
転状態に達した後に実行されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成において
は、前記混合湯温検出手段の検出値、即ち、出湯路から
実際に給湯される湯の温度と、目標給湯温度との偏差
が、前記異常判別値を越えた場合に、上記後処理が実行
される構成であるから、次のような不利な面があった。
【0006】例えば、混合比調節手段においてバイパス
路からの水量を通常給湯状態における比率に設定させる
動作(バイパス路側開き操作)が実行できない故障が発
生しているような場合に、給湯運転が開始されると、混
合湯温がバーナの燃焼作動に伴って温度上昇するとき、
混合比調節手段が制御手段による制御指令にかかわら
ず、バイパス路からの水量を通常給湯状態における比率
に設定させる動作が実行できないので、バイパス路から
供給される水の量が設定水量よりも少ない状態となり、
混合湯温が目標給湯温度を越えて上昇することになる。
【0007】その後、定常運転状態に達して、混合湯温
の検出値と目標給湯温度との偏差が前記異常判別値を越
えていれば、上述したような後処理が実行され、所望の
温度に抑制されるものとなるが、定常運転状態に達する
までの過渡的な温度上昇時には、後処理が実行される時
点で既に混合湯温は目標給湯温度よりも異常判別値に相
当する温度だけ高い高温湯になってしまうことがある。
その結果、定常運転状態に達するまでに、一時的に高い
温度の湯が給湯され、且つ、目標給湯温度に収束するま
でに長い時間を要してしまうおそれがあった(例えば、
図7の破線参照)。
【0008】又、混合比調節手段においてバイパス路か
らの水量を通常給湯状態における比率よりも小さい比率
に設定させる動作(バイパス路側閉じ操作)が実行でき
ない故障が発生しているようなときには、運転開始直後
においてバイパス水量が制御目標量よりも大となるから
混合湯温の温度上昇が遅くなるが、バイパス水量が制御
目標量よりも大である(熱交換器側の水量が小である)
にもかかわらず、バーナの燃焼量は、バイパス水量が小
(熱交換器側の水量が大)であるものとして、制御が実
行されているから、少ない熱交換器水量に対して大きな
熱量による加熱が実行され、熱交換器による加熱湯温が
予め設定された温度よりも高い温度まで上昇してしまう
ことになり、高温湯が出湯されるおそれがある(例え
ば、図6の破線参照)。尚、その後、温度変化が小さく
なる定常運転状態に達した後に、混合湯温と目標給湯温
度との偏差が、異常判別値を越えていれば、上述したよ
うな後処理が実行され、混合湯温は目標給湯温度に収束
することになるが、収束するまでに長い時間を要するこ
とになる。
【0009】本発明は、かかる点に着目してなされたも
のであり、その目的は、混合比調節手段が故障である場
合において、給湯運転が開始されたときに、その故障を
極力早く検出することができる給湯装置を提供する点に
ある。
【0010】又、本発明の他の目的は、混合比調節手段
が故障である場合であっても、給湯温度を極力、目標給
湯温度に維持させることができるようにする点にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1発明の特徴構成は、
入水路及び出湯路が夫々接続された水加熱用の熱交換器
を加熱するバーナと、前記入水路と出湯路とを、前記熱
交換器を迂回する状態で接続するバイパス路と、前記熱
交換器を通して前記出湯路に供給される湯と、前記バイ
パス路を通して供給される水との混合比率を調節する混
合比調節手段と、前記湯と水との混合湯温を検出する混
合湯温検出手段と、この混合湯温検出手段により検出さ
れる検出混合湯温が目標給湯温度になるように、前記混
合比調節手段及び前記バーナの燃焼状態を制御する制御
手段とが備えられ、前記制御手段は、給湯運転の開始が
指令されると、前記バイパス路からの水の比率が、通常
給湯状態における比率よりも小さい比率になるバイパス
水量抑制作動を実行すべく、前記混合比調節手段を制御
するバイパス水量抑制制御を実行し、前記混合湯温検出
手段により検出される検出混合湯温が前記目標給湯温度
に関連付けて設定された設定温度を越えた後に、前記バ
イパス路からの水の比率が、通常給湯状態における比率
になる通常水量作動を実行すべく、前記混合比調節手段
を制御する通常水量制御を実行し、更に、給湯運転の開
始が指令されると、前記バイパス路からの水の比率が、
前記通常給湯状態における比率になっているものとした
状態で前記検出混合湯温が目標給湯温度になるように、
前記バーナの燃焼量を制御するように構成されている給
湯装置において、前記通常水量制御が実行された後に、
前記混合湯温検出手段により検出される検出混合湯温が
低下したことが判別されないときは、前記混合比調節手
段が前記通常水量作動を実行できない故障であると判別
するように構成されている点にある。
【0012】第2発明の特徴構成は、第1発明の実施に
好適な構成を特定するものであって、前記制御手段は、
前記混合比調節手段が前記故障であると判別すると、そ
の後、前記混合湯温検出手段による検出情報にかかわら
ず、前記バイパス水量抑制制御状態を維持し、且つ、前
記バイパス水量抑制作動が実行されているものとした状
態で前記検出混合湯温が目標給湯温度になるように、前
記バーナの燃焼量を制御するように構成されている点に
ある。
【0013】第3発明の特徴構成は、第1又は第2発明
の実施に好適な構成を特定するものであって、前記制御
手段は、前記混合比調節手段が前記故障であると判別す
ると、直ちに、前記混合湯温検出手段による検出情報に
かかわらず、前記バイパス水量抑制制御状態を継続して
実行し、且つ、前記バイパス水量抑制作動が実行されて
いるものとした状態で前記検出混合湯温が目標給湯温度
になるように、前記バーナの燃焼量を制御するように構
成されている点にある。
【0014】第4発明の特徴構成は、第1又は第2発明
の実施に好適な構成を特定するものであって、前記制御
手段は、前記混合比調節手段が前記故障であると判別す
ると、前記故障であると判別されたときから設定時間が
経過するまでの間、前記バーナの燃焼を停止させ、且
つ、前記設定時間が経過した後において、前記バイパス
水量抑制制御状態を維持し、前記バイパス水量抑制作動
が実行されているものとした状態で前記検出混合湯温が
目標給湯温度になるように、前記バーナの燃焼量を制御
する状態を維持するように構成されている点にある。
【0015】第5発明の特徴構成は、入水路及び出湯路
が夫々接続された水加熱用の熱交換器を加熱するバーナ
と、前記入水路と出湯路とを、前記熱交換器を迂回する
状態で接続するバイパス路と、前記熱交換器を通して前
記出湯路に供給される湯と、前記バイパス路を通して供
給される水との混合比率を調節する混合比調節手段と、
前記湯と水との混合湯温を検出する混合湯温検出手段
と、この混合湯温検出手段により検出される検出混合湯
温が目標給湯温度になるように、前記混合比調節手段及
び前記バーナの燃焼状態を制御する制御手段とが備えら
れ、前記制御手段は、給湯運転の開始が指令されると、
前記バイパス路からの水の比率が、通常給湯状態におけ
る比率よりも小さい比率になるバイパス水量抑制作動を
実行すべく、前記混合比調節手段を制御するバイパス水
量抑制制御を実行し、前記混合湯温検出手段により検出
される検出混合湯温が前記目標給湯温度に関連付けて設
定された設定温度を越えた後に、前記バイパス路からの
水の比率が、通常給湯状態における比率になる通常水量
作動を実行すべく、前記混合比調節手段を制御する通常
水量制御を実行し、更に、給湯運転の開始が指令される
と、前記バイパス路からの水の比率が、前記通常給湯状
態における比率になっているものとした状態で前記検出
混合湯温が目標給湯温度になるように、前記バーナの燃
焼量を制御するように構成されている給湯装置におい
て、前記バイパス水量抑制制御が実行されている間にお
いて、前記混合比調節手段が正常に動作している場合に
おける、混合湯温の推定値を演算し、前記混合湯温の推
定値が、前記混合湯温検出手段により検出される検出混
合湯温よりも設定値以上高ければ、前記混合比調節手段
が前記バイパス水量抑制作動を実行できない故障である
と判別するように構成されている点にある。
【0016】第6発明の特徴構成は、第5発明の実施に
好適な構成を特定するものであって、前記制御手段は、
前記混合比調節手段が前記故障であると判別すると、そ
の後、前記混合湯温検出手段による検出情報にかかわら
ず、前記通常水量制御状態を実行し且つその制御状態を
維持し、更に、前記通常水量作動が実行されているもの
とした状態で前記検出混合湯温が目標給湯温度になるよ
うに、前記バーナの燃焼量を制御するように構成されて
いる点にある。
【0017】第7発明の特徴構成は、第5又は第6発明
の実施に好適な構成を特定するものであって、前記制御
手段は、前記混合比調節手段が前記故障であると判別す
ると、直ちに、前記混合湯温検出手段による検出情報に
かかわらず、前記通常水量制御を実行すると共に、その
制御状態を維持し、且つ、前記通常水量作動が実行され
ているものとした状態で前記検出混合湯温が目標給湯温
度になるように、前記バーナの燃焼量を制御するように
構成されている点にある。
【0018】第8発明の特徴構成は、第5又は第6発明
の実施に好適な構成を特定するものであって、前記制御
手段は、前記混合比調節手段が前記故障であると判別す
ると、前記故障であると判別されたときから設定時間が
経過するまでの間、前記バーナの燃焼を停止させ、前記
設定時間が経過した後において、前記通常水量制御を実
行すると共に、その制御状態を維持し、且つ、前記通常
水量作動が実行されているものとした状態で前記検出混
合湯温が目標給湯温度になるように、前記バーナの燃焼
量を制御する状態を維持するように構成されている点に
ある。
【0019】第9発明の特徴構成は、第1、第2、第
3、第4、第5、第6、第7又は第8発明の実施に好適
な構成を特定するものであって、前記混合比調節手段が
前記故障であると判別されると、警報作動する警報手段
が備えられている点にある。
【0020】第10発明の特徴構成は、第1、第2、第
3、第4、第5、第6、第7、第8又は第9発明の実施
に好適な構成を特定するものであって、前記混合比調節
手段が前記故障であると判別されると、そのことを記憶
する記憶手段が備えられ、前記制御手段は、給湯運転が
停止された後に、給湯運転が再開されると、前記記憶手
段の記憶情報に基づいて、前記混合比調節手段が前記故
障であると判別するように構成されている点にある。
【0021】第11発明の特徴構成は、第1、第2、第
3、第4、第5、第6、第7、第8、第9又は第10発
明の実施に好適な構成を特定するものであって、前記混
合比調節手段が、前記バイパス路に並列状態で備えられ
た複数の開閉弁で構成され、前記制御手段は、前記混合
比調節手段が前記故障であると判別すると、設定時間が
経過するまでの間、前記複数の開閉弁を全て開操作させ
るべく、制御するように構成されている点にある。
【0022】
【作用】第1発明の特徴構成によれば、給湯運転の開始
が指令されると、制御手段によってバイパス水量抑制制
御が実行され、バイパス路からの水の比率が通常給湯状
態における比率よりも小さい比率になるように、混合比
調節手段が制御され、且つ、バイパス路からの水の比率
が、前記通常給湯状態における比率になっているものと
した状態で、前記検出混合湯温が目標給湯温度になるよ
うに、バーナの燃焼量が制御される。従って、バイパス
路側水量の比率が小であり、且つ熱交換器側の湯が通常
給湯状態における温度(目標給湯温度よりも高い)にな
るように、バーナにより加熱されるので、混合湯温を目
標給湯温度まで極力早く上昇させることができる。検出
混合湯温が上記設定温度を越えるまで上昇すると、制御
手段によって通常水量制御が実行され、バイパス路から
の水の比率が通常給湯状態における比率になるように、
混合比調節手段が制御されて、熱交換器にて加熱された
湯とバイパス路からの水とが通常給湯用比率になる状態
で、通常給湯状態が維持される。
【0023】そして、制御手段によって上記通常水量制
御が実行されると、混合比調節手段が正常に動作してい
れば、バイパス路からの水の比率が増加するから混合湯
温は低下することになるが、検出混合湯温が低下したこ
とが判別されないときは、混合比調節手段が前記通常水
量作動を実行できない故障であると判別するのである。
【0024】第2発明の特徴構成によれば、第1発明の
特徴構成による作用に加えて次の作用がある。混合比調
節手段が前記通常水量作動を実行できない故障であると
判別されると、その後、混合湯温の検出結果にかかわら
ず、バイパス水量抑制制御が維持されると共に、バイパ
ス水量抑制作動が実行されているものとした状態で検出
混合湯温が目標給湯温度になるようにバーナの燃焼状態
が制御される。
【0025】従って、故障後においても、バイパス路か
らの水の比率が通常給湯状態における比率よりも小さい
比率に維持されると共に、その状態で混合湯温が目標給
湯温度になるようにバーナ制御が実行されることで、そ
の後、混合比調節手段が故障状態から正常状態に復帰し
た場合であっても、混合比調節手段はバイパス水量抑制
作動が維持されるので、正常状態に復帰することによっ
て、不測に通常水量作動状態に変化することに起因して
湯温が変化することを抑制しながら、混合湯温を極力、
目標給湯温度に維持することができる。
【0026】第3発明の特徴構成によれば、第1又は第
2発明の特徴構成による作用に加えて次の作用がある。
混合比調節手段が前記通常水量作動を実行できない故障
であると判別されると、時間遅れのない状態で直ちに、
上述したようなバイパス水量抑制制御並びにバーナの制
御が実行されるのである。
【0027】第4発明の特徴構成によれば、第1又は第
2発明の特徴構成による作用に加えて次の作用がある。
混合比調節手段が前記通常水量作動を実行できない故障
であると判別されると、設定時間の間、バーナの燃焼が
停止されるから、上記故障に起因して、バーナによる過
剰加熱に起因して混合湯温が高温になるのを未然に防止
できると共に、前記設定時間が経過した後は、上述した
ような、バイパス水量抑制制御並びにバーナの制御が実
行される。
【0028】第5発明の特徴構成によれば、給湯運転の
開始が指令されると、制御手段によってバイパス水量抑
制制御が実行され、バイパス路からの水の比率が通常給
湯状態における比率よりも小さい比率になるように、混
合比調節手段が制御されるので、バーナにより加熱され
る熱交換器側の湯量の比率が大になり、混合湯温を目標
給湯温度まで極力早く上昇させることができる。検出混
合湯温が設定温度を越えるまで上昇すると、制御手段に
よって通常水量制御が実行され、バイパス路からの水の
比率が通常給湯状態における比率になるように、混合比
調節手段が制御されて、熱交換器にて加熱された湯とバ
イパス路からの水とが通常給湯用比率になる状態で、通
常給湯状態が維持される。
【0029】尚、前記バイパス水量抑制制御及び通常給
湯制御の夫々において、制御手段は、検出混合湯温が目
標給湯温度になるようにバーナの燃焼状態を制御するこ
とになる。
【0030】給湯運転の開始指令に伴い制御手段によっ
て上記バイパス水量抑制制御が実行されている間におい
て、制御手段が次のような制御を実行する。つまり、正
常に動作している場合における混合湯温の推定値を演算
し、混合湯温の推定値が、混合湯温検出手段によって検
出された実際の湯温よりも設定値以上高ければ、混合比
調節手段がバイパス水量抑制制御を実行できない故障で
あると判別するのである。
【0031】第6発明の特徴構成によれば、第5発明の
特徴構成による作用に加えて次の作用がある。混合比調
節手段がバイパス水量抑制制御を実行できない故障であ
ると判別されると、その後、通常水量制御が実行され且
つその状態が維持されると共に、通常水量作動が実行さ
れているものとした状態で検出混合湯温が目標給湯温度
になるようにバーナの燃焼状態が制御される。
【0032】従って、故障後においても、バイパス路か
らの水の比率が通常給湯状態における比率に維持される
と共に、その状態で混合湯温が目標給湯温度になるよう
にバーナ制御が実行され、その後、混合比調節手段が故
障状態から正常状態に復帰した場合であっても、混合比
調節手段は通常水量制御に制御維持されるので、正常状
態に復帰することによって、不測にバイパス水量抑制作
動状態に変化することに起因して湯温が変化することが
抑制される。
【0033】第7発明の特徴構成によれば、第5又は第
6発明の特徴構成による作用に加えて次の作用がある。
混合比調節手段がバイパス水量抑制制御を実行できない
故障であることが判別されると、時間遅れのない状態で
直ちに、上述したような通常水量制御並びにバーナの制
御が実行されるのである。
【0034】第8発明の特徴構成によれば、第5又は第
6発明の特徴構成による作用に加えて次の作用がある。
混合比調節手段がバイパス水量抑制制御を実行できない
故障であることが判別されると、その判別されたときか
ら設定時間が経過するまでの間、バーナの燃焼が停止さ
れるから、混合比調節手段の故障に起因して、熱交換器
に対する過剰加熱により混合湯温が一時的に高温になる
ことを確実に未然防止できることになる。
【0035】第9発明の特徴構成によれば、第1、第
2、第3、第4、第4、第5、第6、第7又は第8発明
の特徴構成による作用に加えて次の作用がある。混合比
調節手段がバイパス水量抑制制御を実行できない故障で
あることが判別されると、警報作動するので、故障が発
生したことを給湯使用者がすぐに認識できる。
【0036】第10発明の特徴構成によれば、第1、第
2、第3、第4、第5、第6、第7、第8又は第9発明
の特徴構成による作用に加えて次の作用がある。混合比
調節手段が故障であることが判別されると、そのことが
記憶手段に記憶され、給湯運転が一旦停止された後に再
開された場合、制御手段は、記憶手段の記憶情報に基づ
いて、混合比調節手段の故障状態を判別できるから、例
えば、給湯運転の再開にあたって、運転当初より上記故
障に対応する制御を実行させることが可能となる。
【0037】第11発明の特徴構成によれば、第1、第
2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9又は第
10発明の特徴構成による作用に加えて次の作用があ
る。バイパス路に並列状態で備えられた複数の開閉弁に
て混合比調節手段が構成される場合に、前記故障である
ことが判別されると、全ての開閉弁を設定時間経過する
間、開操作させるように制御することによって、例え
ば、複数の開閉弁のうちのいずれか1つでも閉弁故障が
発生している場合であっても、残りの開閉弁を開操作さ
せることによって、熱交換器での過剰加熱に起因して一
時的に高温湯が出湯されるおそれを少ないものにでき
る。
【0038】
【発明の効果】第1発明の特徴構成によれば、給湯運転
が開始され、熱交換器での加熱により湯温が上昇してい
る過渡的な初期運転状態において、時間遅れの少ない状
態で極力早く、混合比調節手段が通常水量作動を実行で
きない故障であると判別することが可能となる給湯装置
を提供できるに至った。
【0039】第2発明の特徴構成によれば、第1発明の
特徴構成による効果に加えて次の効果がある。混合比調
節手段が通常水量作動を実行できない故障であっても、
給湯温度を極力、目標給湯温度に維持させて給湯を継続
させることができると共に、混合比調節手段が故障状態
から運転途中で正常状態に復帰することに起因して混合
湯温が変化するといった不利を未然に回避できる。
【0040】第3発明の特徴構成によれば、第1又は第
2発明の特徴構成による効果に加えて次の効果がある。
混合比調節手段が通常水量作動を実行できない故障であ
ることが判別された後に、直ちに、上述したような制御
が実行されるから、給湯運転が開始された後、時間遅れ
の少ない状態で、給湯温度を極力、目標給湯温度に維持
させた状態で給湯を実行させることが可能となった。
【0041】第4発明の特徴構成によれば、第1又は第
2発明の特徴構成による効果に加えて次の効果がある。
混合比調節手段が通常水量作動を実行できない故障であ
ることが判別された後に、バーナの過剰加熱に起因した
高温湯が給湯されるおそれを確実に回避させながら、そ
の後、給湯温度を極力、目標給湯温度に維持させた状態
で給湯を実行させることが可能となった。
【0042】第5発明の特徴構成によれば、給湯運転が
開始され、熱交換器での加熱により湯温が上昇している
過渡的な初期運転状態において、時間遅れの少ない状態
で極力早く、混合比調節手段がバイパス水量抑制作動を
実行できない故障であることを判別することが可能とな
る給湯装置を提供できるに至った。
【0043】第6発明の特徴構成によれば、第5発明の
特徴構成による効果に加えて次の効果がある。混合比調
節手段がバイパス水量抑制作動を実行できない故障であ
っても、給湯温度を極力、目標給湯温度に維持させて給
湯を継続させることができると共に、混合比調節手段が
故障状態から運転途中で正常状態に復帰することに起因
して混合湯温が変化するといった不利を未然に回避でき
る。
【0044】第7発明の特徴構成によれば、第5又は第
6発明の特徴構成による効果に加えて次の効果がある。
混合比調節手段がバイパス水量抑制作動を実行できない
故障であることが判別された後に、直ちに、上述したよ
うな制御が実行されるから、給湯運転が開始された後、
時間遅れの少ない状態で、給湯温度を極力、目標給湯温
度に維持させた状態で給湯を実行させることが可能とな
った。
【0045】第8発明の特徴構成によれば、第5又は第
6発明の特徴構成による効果に加えて次の効果がある。
混合比調節手段がバイパス水量抑制作動を実行できない
故障であることが判別された後に、バーナの過剰加熱に
起因した高温湯が給湯されるおそれを確実に回避させな
がら、その後、給湯温度を極力、目標給湯温度に維持さ
せた状態で給湯を実行させることが可能となった。
【0046】第9発明の特徴構成によれば、第1、第
2、第3、第4、第5、第6、第7又は第8発明の特徴
構成による効果に加えて次の効果がある。混合比調節手
段が故障が発生したことを給湯使用者がすぐに認識でき
るから、その後の修理交換等の後処理が迅速に行える。
【0047】第10発明の特徴構成によれば、第1、第
2、第3、第4、第5、第6、第7、第8又は第9発明
の特徴構成による効果に加えて次の効果がある。給湯運
転が停止された後に再開された場合であっても、給湯再
開時において、運転当初より故障に対応する制御を実行
させることで、上記故障に起因して出湯温度が一時的に
高温になる等の不利を未然に回避させることが可能とな
る。
【0048】第11発明の特徴構成によれば、第1、第
2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9又は第
10発明の特徴構成による効果に加えて次の効果があ
る。混合比率を無段階に調節できる構成に比較して簡単
な構造で、混合比率を変更できる構成でありながら、複
数の開閉弁のうちのいずれか1つでも故障が発生してい
る場合であっても、他の開閉弁を開弁させることで、上
記故障に起因して出湯温度が一時的に高温になり、その
高温状態が長く続くことを確実に回避させることができ
る。
【0049】
【実施例】以下、実施例を図面に基いて説明する。図1
に本発明に係る給湯装置を示している。この給湯装置
は、給湯部Kと、給湯部Kの給湯動作を制御する制御手
段としての制御部H、及び、制御部Hとの間で情報が伝
達される操作部Rで構成されている。前記給湯部Kは、
バーナ1により加熱される水加熱用の熱交換器2が備え
られ、この熱交換器2に入水路3及び出湯路4が夫々接
続されると共に、入水路3と出湯路4とがバイパス路5
で接続され、入水路3から供給される供給水が、入水路
3とバイパス路5とに分流され、熱交換器2にて加熱さ
れた湯とバイパス路5から供給される水とが合流して、
出湯路4を通して図示しない給湯栓に給湯されるように
構成されている。又、前記バーナ1に燃焼用空気を供給
する通風手段としてのファン6が備えられ、バーナ1の
近傍には、点火用のイグナイタ7及びバーナ1に着火し
たか否かを検出するフレームロッド8が備えられてい
る。
【0050】前記入水路3におけるバイパス路5との接
続点の上流側に、入水量を検出する水量検出手段として
の水量センサ9と、入水温度を検出する入水温度検出手
段としての入水温センサ10が備えられ、出湯路4にお
けるバイパス路5との接続点の下流側には、湯水混合さ
れた後の混合湯温(給湯温度)を検出する混合湯温検出
手段としての出湯温センサ11が備えられている。又、
熱交換器2の出口部には熱交換器2により加熱された加
熱湯温を検出する加熱湯温検出手段としての加熱湯温セ
ンサ12が備えられている。
【0051】前記熱交換器2を通して出湯路4に供給さ
れる湯と、バイパス路5を通して供給される水との混合
比率を調節する混合比調節手段としてのバイパス開閉弁
14が備えられている。
【0052】前記バーナ1に対して燃料を供給する燃料
供給路15には、電磁式ガス開閉弁16と燃料供給量調
節手段としての電磁式ガス量調節弁17が備えられてい
る。前記操作部Rは、有線又は無線にて制御部Hと通信
可能に設けられ、この操作部Rには、給湯装置の運転開
始/停止を指示する運転スイッチ18、目標給湯温度を
設定する給湯温度設定スイッチ19、給湯温度を表示す
る給湯温度表示部20等が備えられている。
【0053】前記制御部Hは、前記各センサ9〜12、
フレームロッド8等の検出情報に基づいて、前記ガス開
閉弁16、ガス量調節弁17を制御して、給湯温度が目
標給湯温度になるようにバーナ1に対する燃料供給量を
制御すると共に、給湯運転の開始時において、後述する
ように、バイパス開閉弁14を制御して、熱交換器2と
出湯路4を通して供給される湯に対する、バイパス路5
を通して供給される水の混合比率を変更制御するように
構成されている。
【0054】前記制御部Hは、給湯運転の開始が指令さ
れると、バイパス路5からの水の比率が、通常給湯状態
における比率よりも小さい比率(バイパス水量零)にな
るバイパス水量抑制作動(閉作動)を実行すべく、バイ
パス開閉弁14を制御する(バイパス水量抑制制御に相
当)と共に、混合湯温センサ11により検出される検出
混合湯温が目標給湯温度よりも少し高く温度に設定され
た設定温度を越えた後に、バイパス路5からの水の比率
が、通常給湯状態における比率になる通常水量作動(開
作動)を実行すべく、バイパス開閉弁14を制御する
(通常水量制御に相当)ように構成されている。又、制
御部Hは、給湯運転の開始が指令されると、前記通常水
量作動が実行されているものとした状態で混合湯温が目
標給湯温度になるようにバーナ1の燃焼量を制御するよ
うに構成されている。
【0055】又、制御部Hは、バイパス開閉弁14の開
作動制御(通常水量制御)が実行された後に、混合湯温
センサ11により検出される検出混合湯温が低下したこ
とが判別されないときは、バイパス開閉弁14が開作動
(通常水量作動)が実行できない閉弁故障であると判別
するように構成され、閉弁故障であると判別すると、直
ちに、バイパス開閉弁14を閉作動すべく制御(バイパ
ス水量抑制制御に相当)し、その制御状態を維持すると
共に、バイパス開閉弁14が閉作動している(バイパス
水量抑制作動が実行されている)ものとした状態で、混
合湯温検出センサの検出値が目標給湯温度になるよう
に、バーナの燃焼量を制御するように構成されている。
【0056】更に、制御部Hは、給湯運転開始後におい
てバイパス開閉弁14が閉作動するように制御されてい
る間において、入水温センサ10、出湯温センサ11、
及び、そのときの湯と水との設定混合比率(この実施例
では、熱交換器側比率が「1」となる)とに基づいて求
められる混合湯温の推定値T21(正常動作における出湯
温度であって、この実施例では加熱湯温とほぼ同じ値)
と、実際の出湯温センサ11の検出値とにより、バイパ
ス開閉弁14が開弁故障であるか否かを判別するように
構成され、開弁故障であると判別すると、直ちに、バイ
パス開閉弁14を開作動すべく制御(通常水量制御に相
当)し、その制御状態を維持すると共に、バイパス開閉
弁14が開作動している(通常水量抑制作動が実行され
ている)ものとした状態で、混合湯温検出センサの検出
値が目標給湯温度になるように、バーナの燃焼量を制御
するように構成されている。
【0057】制御部Hには、バイパス開閉弁14の閉弁
故障あるいは開弁故障が判別されたときは、そのことを
記憶する記憶手段としてのメモリMeが備えられてい
る。
【0058】以下、制御部Hにおける混合比制御の制御
動作について図2、図3に示す制御フローチャートに基
づいて説明する。電源がONすると、メモリMeにバイ
パス開閉弁14が正常であると記憶させると共に、バイ
パス開閉弁14を閉じ状態にさせる(ステップ1)。そ
して、運転スイッチ18がON操作され、水量センサ9
により通水が検出され、通水量Qxが点火用の設定水量
Qs(約2リットル/分)を越えると(給湯運転が指令
されると)、バーナ1の点火制御を実行する(ステップ
2,3,4)。つまり、ガス開閉弁16、ガス量調節弁
17を開作動し、ファン6の通風を開始し、バーナ1の
燃焼を開始する。
【0059】メモリMeの記憶情報によりバイパス開閉
弁14が正常であるか否かが判断され(ステップ5)、
正常であれば、バイパス開閉弁14を閉作動させるよう
に制御して(ステップ6)、初期燃焼制御を実行する
(ステップ7)。
【0060】この初期燃焼制御においては、熱交換器に
よる加熱湯温の目標値T3Sと入水温度T1 との偏差及び
熱交換器水量(この場合は、水量センサ9の検出値Q
x)とに基づいて、フィードフォワード操作量FFを求
めると共に、加熱湯温検出値T 3 と、加熱湯温目標値T
3Sとの偏差に基づいて、PI制御によりフィードバック
操作量FBを求めることになるが、加熱湯温目標値T3S
は、下記(数1)に基づいて求められる。
【0061】
【数1】T3S=(T1S−T1 )/Mx0 +T1
【0062】但し、(数1)中、T1Sは、目標給湯温度
であり、T1 は入水温度である。又、Mx0 は、定常運
転時における熱交換器側の混合比率、つまり、(熱交換
器側通水量/水量センサの検出値)であり、予め設定さ
れた値である。
【0063】そして、フィードフォワード操作量とフィ
ードバック操作量の加算値により、ガス量調節弁17を
調節制御して、燃料供給量を制御する。従って、熱交換
器2による加熱温度は定常燃焼状態における目標温度で
あり、目標給湯温度よりも高い温度に設定される。従っ
て、この初期燃焼制御においては、バイパス開閉弁14
が開作動している(通常水量作動が実行されている)も
のとした状態で検出混合湯温が目標給湯温度になるよう
にバーナの燃焼量が制御されることになる。
【0064】図6に示すように、バーナ1の点火に伴っ
て熱交換器2の出口温度(加熱湯温T3 )は上昇して行
くが、このとき、バイパス開閉弁14が例えば開状態で
固着して故障しているような場合には、バイパス路5か
らの水が合流されることで、図6に1点鎖線にて示され
るように、温度の立ち上がりが遅くなる。そこで、この
ような温度の立ち上がり遅れ状態が発生することを利用
して、バイパス開閉弁14の開弁故障を、温度の偏差に
基づいて検出するようにしている。
【0065】先ず、正常な場合における混合湯温(図6
に実線で示される)を推定する(ステップ8)。この実
施例において正常な場合における混合湯温は、熱交換器
2により加熱された湯が湯水混合部まで通過したときの
温度であるから、この通水による時間遅れを考慮して、
正確な混合湯温を推定する。混合湯温は、図6に細い破
線で示される加熱湯温T3 に対して、時間遅れにより、
温度が少し低下する。先ず、図4に示すように、所定短
時間毎に、熱交換器通水量Qx(水量センサの検出値)
と、加熱湯温センサ12の検出値T3 とをメモリMeに
記憶させていく(ステップ71)。そして、熱交換器2
の出口からバイパス路5との接続箇所までの出湯路4の
通路内容量Qaを予め求めておき、前記熱交換器通水量
の積算値Sが前記通路内容量Qaを越えると、そのとき
の積算回数kを求め(ステップ72、73)、k回前の
加熱湯温センサ12の検出値が正確な混合湯温の推定値
21として求められる(ステップ74)。
【0066】そして、前記混合湯温の推定値T21が混合
湯温センサ11の検出値よりも設定値α以上大きいこと
が検出されなければ、正常に動作していると判断し、ス
テップ10に移行し、推定混合の推定値T21が混合湯温
センサ11の検出値よりも設定値以上大きいことが検出
されると、バイパス開閉弁14が開弁故障しているもの
と判断してそのことをメモリMeに記憶させる(ステッ
プ11)。そして、その後、直ちに、復帰しても閉作動
しないように開作動させるべく制御し、その制御状態を
維持する(ステップ12)と共に、操作部Rの給湯温度
表示部20の表示を点滅させて警報作動させる(ステッ
プ13)。又、目標給湯温度T2Sの設定値が45度を越
えていれば、強制的に45度に設定し、それ以上の温度
が設定できないようにする(ステップ14)。バーナ1
の燃料供給量制御を定常燃焼制御状態に変更し(ステッ
プ15)、水量センサ9の検出値Qxが設定水量Qsを
下回ると、ポストパージを実行してステップ2に戻る
(ステップ16,27)。定常燃焼制御については後述
する。
【0067】このように開弁故障に対応する制御を実行
することで、図6に1点鎖線にて示すように、出湯温度
が極力早く目標給湯温度に収束させることができる。
【0068】開弁故障が発生していず、混合湯温が図6
に実線にて示すように、正常に上昇しており、検出混合
湯温T3 が目標給湯温度T2Sを設定値βだけ越えたこと
が検出されると(ステップ10)、バイパス開閉弁14
の開作動を実行し(ステップ17)、バーナ1の燃料供
給量制御を定常燃焼状態に変更する(ステップ18)。
【0069】次に、定常燃焼制御について説明する。図
5に示すように、目標給湯温度T2Sと入水温度T1 との
偏差及び入水量Qxとに基づいて、フィードフォワード
操作量FFを求め(ステップ171)ると共に、加熱湯
温検出値T3 と、加熱湯温目標値T3Sとの偏差に基づい
て、フィードバック操作量FBを求めることになるが、
加熱湯温目標値T3Sは、下記(数2)に基づいて求めら
れる。
【0070】
【数2】T3S=(T2S−T1 )/Mx+T1
【0071】但し、T2Sは目標給湯温度、T1 は入水温
度、Mxは熱交換器側の混合比率である。しかし、上記
混合比率Mxは、熱交換器2やバイパス開閉弁14の個
体差によってバラツキが生じるものであるから、ここで
用いられる混合比率Mxは、実際の検出情報に基づい
て、この混合比率Mxを学習することにより、正確な加
熱湯温目標値T3Sを求めるようにして、定常的な温度偏
差を少なくするようにしている。
【0072】つまり、予め設定されている混合比率Mx
0 と水量センサ9の検出値Qxにより熱交換器水量Q1
を演算にて求め、所定短時間(例えば、0.5秒)毎に
その熱交換器水量Q1 と加熱湯温センサ12の検出値T
3 とを順次記憶させておく(ステップ172,17
3)。そして、熱交換器の出口からバイパス路5との接
続箇所までの出湯路4の通路内容量Qaを予め求めてお
き、前記熱交換器通水量Q 1 の積算値Sが前記通路内容
量Qaを越えるとそのときの積算回数kを求め(ステッ
プ174、175)、k回前の加熱湯温センサ12の検
出値が正確な、湯水混合部の直前の熱交換器側の湯温T
2Kとして求められる(ステップ176)。そして、(数
3)により、正確な混合比率Mxが求められる(ステッ
プ177)。
【0073】
【数3】Mx=(T2 −T1 )/(T2K−T1
【0074】更に、この混合比率Mx及び(数2)より
正確な加熱湯温目標値T3Sが求められ、この加熱湯温目
標値T3Sと加熱湯温センサ12の検出値T3 との偏差に
基づいてPI制御にてフィードバック操作量FBが求め
られる(ステップ178,179)。そして、フィード
フォワード操作量FFとフィードバック操作量FBとの
加算値によりガス量調節弁17を調節制御する(ステッ
プ180)のである。
【0075】従って、バイパス開閉弁14が開作動して
いる(通常水量作動が実行されている)ものとして検出
混合湯温が目標給湯温度になるようにバーナ1の燃焼量
が制御されることになる。
【0076】そして、上述したようにバイパス開閉弁1
4の開作動制御が実行されると、バイパス路5からの水
量が増えて混合湯温が低下することになる(図7の実線
参照)が、設定時間経過した後においても、混合湯温セ
ンサ11の検出情報に基づいて、例えば、図7に破線で
示されるように、温度の低下が検出されければ、バイパ
ス開閉弁14が開作動していない閉弁故障であると判断
し、そのことをメモリMeに記憶させる(ステップ1
9,20,21)。そして、その後、直ちに、バイパス
開閉弁14が復帰しても開作動しないように閉作動させ
るべく制御してその制御状態を維持する(ステップ2
2)と共に、上記定常燃焼制御における混合比率Mxを
「1」に設定する(ステップ23)。つまり、目標加熱
湯温T3Sを目標給湯温度T2Sに一致させる。又、操作部
Rの給湯温度表示部20の表示を点滅させて警報作動さ
せる(ステップ24)。その後、バーナ1の燃料供給量
制御を定常燃焼制御状態に変更し(ステップ25)、水
量センサ9の検出値Qxが設定水量Qsを下回ると、ポ
ストパージを実行してステップ2に戻る(ステップ2
6,27)。尚、ステップ25において実行される燃焼
制御では、混合比率Mxが「1」に設定されているか
ら、結果的に、バイパス開閉弁14が閉作動している
(バイパス水量抑制作動が実行されている)ものとした
状態で、混合湯温検出センサの検出値が目標給湯温度に
なるように、バーナの燃焼量が制御されることになる。
【0077】このように、閉弁故障に対応する制御を実
行することで、図7に1点鎖線にて示すように、出湯温
度が一時的に高温になるのを抑制できると共に、極力早
く目標給湯温度に収束させることができる。
【0078】ステップ18において混合湯温が正常に低
下していれば、定常燃焼制御が継続され、水量センサ9
の検出値Qxが設定水量Qsを下回ると、ポストパージ
を実行し、バイパス開閉弁14を閉状態にさせて、ステ
ップ2に戻る(ステップ26,27)。
【0079】そして、バイパス開閉弁の故障が判別され
た後に、給湯運転が再開されると、メモリMeの記憶情
報に基づいて、バイパス開閉弁14の故障状態が判別さ
れ、故障状態に応じて、すぐに適切な制御に移行するよ
うになっている。つまり、ステップ5において、バイパ
ス開閉弁14が故障であることが判別されると、閉弁故
障か開弁故障であるかが判別され(ステップ32)、開
弁故障であればステップ12に移行し、バイパス開閉弁
14の開作動制御と警報作動を実行し、バーナ1を定常
燃焼制御させる。その結果、故障後の出湯時において
は、図6において2点鎖線にて示すように、熱交換器2
での過剰加熱が更に抑制され、高温湯が出湯されるおそ
れが少ないものになる。
【0080】又、ステップ32において閉弁故障と判別
されると、ステップ22に移行し、バイパス開閉弁14
の閉作動制御と警報作動を実行し、バーナ1を定常燃焼
制御させる。その結果、再出湯時においては、図7にお
いて2点鎖線にて示すように、熱交換器2での過剰加熱
が更に抑制され、高温湯が出湯されるおそれが少ないも
のになる。
【0081】尚、メモリMeの記憶内容は、電源のOF
Fによってリセットされ、電源が投入されると、正常状
態であるとして記憶される(ステップ1)。
【0082】又、上記バイパス開閉弁としては、常開型
開閉弁や常閉型開閉弁のいずれの形式であってもよい。
【0083】〔別実施例〕 (1)上記実施例では、バイパス開閉弁14が閉弁故障
又は開弁故障が検出されると、直ちに、故障内容に対応
した制御を実行して、給湯運転を継続して実行できる場
合を例示したが、図8、図9に示すように、故障が判別
されると、バーナ1の燃焼を停止させ(ステップ12
a)、所定時間(例えば約1秒間)が経過するまでの
間、ポストパージを実行して(ステップ13a,14
a)、バイパス開閉弁14を閉作動させて(ステップ1
5a)、ステップ2に戻るように制御を実行する構成と
してもよい。
【0084】このように構成すると、バイパス開閉弁1
4の故障に起因して、熱交換器2による過剰加熱を確実
に未然防止できて高温湯が出湯されるおそれをより少な
いものにできる。
【0085】(2)上記実施例では、バイパス路に1個
のバイパス開閉弁が設けられる場合を例示したが、図1
0に示すように、並列状態の複数の分岐バイパス路5
a,5bに、夫々、複数のバイパス開閉弁14a,14
bを備えさせ、各分岐バイパス路5a,5bには通水量
を抑制する絞り部13a,13bが夫々設けられる構成
としてもよい。そして、図11に示すように、混合湯温
の検出情報に基づいて、一方の開閉弁だけを開作動させ
た後に、両方の開閉弁を開作動させる等、バイパス路5
からの水量の混合を徐々に行わせるようにしてもよい。
尚、この構成においては、第1段階の弁開き作動や第2
段階の弁開き作動のいずれかにおいて、混合湯温の低下
が検出されなければ、いずれかの開閉弁が閉弁故障であ
ると判断できるが、この場合、上記実施例におけるステ
ップ21においては、全ての開閉弁14a,14bを一
旦、開作動させるように制御し、熱交換器内の湯が出湯
されるまでの所定時間が経過した後に、全ての開閉弁1
4a,14bを閉作動制御させるようにする。又、各開
閉弁14a,14bの制御状態における推定混合湯温と
検出混合湯温との偏差に基づいて、開弁故障を判別で
き、この場合においても、全ての開閉弁14a,14b
を開作動させるように制御する。
【0086】このようにすると、各開閉弁毎に故障パタ
ーンに対応して異なる制御パターンを予め記憶させる
と、記憶容量が増大するが、このような不利を回避し
て、合理的な給湯温度制御が実現できる。
【0087】前記開閉弁は3個以上並設する構成として
もよい。
【0088】(3)上記実施例では、混合比調節手段と
して、開閉弁を用いる場合を例示したが、バイパス路の
水量と熱交換器側の湯量との混合比率を無段階に調節自
在なミキシングバルブ形式で構成するものでもよい。
【0089】(4)上記実施例では、バイパス水量抑制
制御から通常水量制御に移行して定常運転状態となる構
成としたが、上述したように複数の開閉弁を設ける構成
やミキシングバルブ形式の場合等において、バイパス水
量抑制制御から通常水量制御に移行した後に、更に、通
常水量よりも大きい後沸き防止用流量に変更させた後
に、通常水量に復帰させるように制御する構成としても
よい。 (5)上記実施例では、検出混合湯温が目標給湯温度よ
りも高い設定温度を越えると、バイパス水量抑制制御か
ら通常水量制御に移行して定常運転状態となる構成とし
たが、前記設定温度としては、目標給湯温度に関連付け
て設定されるものであればよく、目標給湯温度と同じ温
度か、又は、それよりも少し低い温度に設定させるもの
であってもよい。
【0090】(6)上記実施例では、バイパス開閉弁の
故障が判別されると、操作部の給湯温度表示を点滅させ
て、警報を行うようにしたが、これに代えてブザー等に
より警報音を発生する構成としてもよく、異常表示ラン
プを点灯させる構成としてもよく、又、これらを併用す
る構成としてもよい。
【0091】(7)上記実施例では、バイパス開閉弁の
閉故障及び開故障の両方を検出する構成としたが、閉故
障のみを検出する構成や開故障のみを検出する構成であ
ってもよい。
【0092】(8)上記実施例では、バイパス開閉弁の
故障を記憶手段に記憶させる構成としたが、このような
記憶手段を設けない構成であってもよい。
【0093】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】給湯装置の概略構成図
【図2】制御動作のフローチャート
【図3】制御動作のフローチャート
【図4】制御動作のフローチャート
【図5】制御動作のフローチャート
【図6】開弁故障時の温度変化を示す図
【図7】閉弁故障時の温度変化を示す図
【図8】別実施例の制御動作のフローチャート
【図9】別実施例の制御動作のフローチャート
【図10】別実施例の給湯装置の構成図
【図11】別実施例の温度変化を示す図
【符号の説明】
1 バーナ 2 熱交換器 3 入水路 4 出湯路 5 バイパス路 11 混合湯温検出手段 14 混合比調節手段 14a,14b 開閉弁 H 制御手段 Me 記憶手段
フロントページの続き (72)発明者 藤川 英明 大阪府大阪市港区南市岡1丁目1番52号 株式会社ハーマン内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入水路(3)及び出湯路(4)が夫々接
    続された水加熱用の熱交換器(2)を加熱するバーナ
    (1)と、 前記入水路(3)と出湯路(4)とを、前記熱交換器
    (2)を迂回する状態で接続するバイパス路(5)と、 前記熱交換器(2)を通して前記出湯路(4)に供給さ
    れる湯と、前記バイパス路(5)を通して供給される水
    との混合比率を調節する混合比調節手段(14)と、 前記湯と水との混合湯温を検出する混合湯温検出手段
    (11)と、 この混合湯温検出手段(11)により検出される検出混
    合湯温が目標給湯温度になるように、前記混合比調節手
    段(14)及び前記バーナ(1)の燃焼状態を制御する
    制御手段(H)とが備えられ、 前記制御手段(H)は、 給湯運転の開始が指令されると、前記バイパス路(5)
    からの水の比率が、通常給湯状態における比率よりも小
    さい比率になるバイパス水量抑制作動を実行すべく、前
    記混合比調節手段(14)を制御するバイパス水量抑制
    制御を実行し、 前記混合湯温検出手段(11)により検出される検出混
    合湯温が前記目標給湯温度に関連付けて設定された設定
    温度を越えた後に、前記バイパス路(5)からの水の比
    率が、通常給湯状態における比率になる通常水量作動を
    実行すべく、前記混合比調節手段(14)を制御する通
    常水量制御を実行し、 更に、給湯運転の開始が指令されると、前記通常水量作
    動が実行されているものとした状態で前記検出混合湯温
    が目標給湯温度になるように、前記バーナ(1)の燃焼
    量を制御するように構成されている給湯装置であって、 前記制御手段(H)は、 前記通常水量制御を実行した後に、前記混合湯温検出手
    段(11)により検出される検出混合湯温が低下したこ
    とが判別されないときは、前記混合比調節手段(14)
    が前記通常水量作動を実行できない故障であると判別す
    るように構成されている給湯装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段(H)は、 前記混合比調節手段(14)が前記故障であると判別す
    ると、 その後、前記混合湯温検出手段(11)による検出情報
    にかかわらず、前記バイパス水量抑制制御状態を維持
    し、 且つ、前記バイパス水量抑制作動が実行されているもの
    とした状態で前記検出混合湯温が目標給湯温度になるよ
    うに、前記バーナ(1)の燃焼量を制御するように構成
    されている請求項1記載の給湯装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段(H)は、 前記混合比調節手段(14)が前記故障であると判別す
    ると、直ちに、 前記混合湯温検出手段(11)による検出情報にかかわ
    らず、前記バイパス水量抑制制御状態を継続して実行
    し、 且つ、前記バイパス水量抑制作動が実行されているもの
    とした状態で前記検出混合湯温が目標給湯温度になるよ
    うに、前記バーナ(1)の燃焼量を制御するように構成
    されている請求項1又は2記載の給湯装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段(H)は、 前記混合比調節手段(14)が前記故障であると判別す
    ると、 前記故障であると判別されたときから設定時間が経過す
    るまでの間、前記バーナ(1)の燃焼を停止させ、 前記設定時間が経過した後において、前記バイパス水量
    抑制制御を実行すると共に、その状態を維持し、且つ、
    前記バイパス水量抑制作動が実行されているものとした
    状態で前記検出混合湯温が目標給湯温度になるように、
    前記バーナ(1)の燃焼量を制御するように構成されて
    いる請求項1又は2記載の給湯装置。
  5. 【請求項5】 入水路(3)及び出湯路(4)が夫々接
    続された水加熱用の熱交換器(2)を加熱するバーナ
    (1)と、 前記入水路(3)と出湯路(4)とを、前記熱交換器
    (2)を迂回する状態で接続するバイパス路(5)と、 前記熱交換器(2)を通して前記出湯路(4)に供給さ
    れる湯と、前記バイパス路(5)を通して供給される水
    との混合比率を調節する混合比調節手段(14)と、 前記湯と水との混合湯温を検出する混合湯温検出手段
    (11)と、 この混合湯温検出手段(11)により検出される検出混
    合湯温が目標給湯温度になるように、前記混合比調節手
    段(14)及び前記バーナ(1)の燃焼状態を制御する
    制御手段(H)とが備えられ、 前記制御手段(H)は、 給湯運転の開始が指令されると、前記バイパス路(5)
    からの水の比率が、通常給湯状態における比率よりも小
    さい比率になるバイパス水量抑制作動を実行すべく、前
    記混合比調節手段(14)を制御するバイパス水量抑制
    制御を実行し、 前記混合湯温検出手段(11)により検出される検出混
    合湯温が前記目標給湯温度に関連付けて設定された設定
    温度を越えた後に、前記バイパス路(5)からの水の比
    率が、通常給湯状態における比率になる通常水量作動を
    実行すべく、前記混合比調節手段(14)を制御する通
    常水量制御を実行し、 更に、給湯運転の開始が指令されると、前記通常水量作
    動が実行されているものとした状態で前記検出混合湯温
    が目標給湯温度になるように、前記バーナ(1)の燃焼
    量を制御するように構成されている給湯装置であって、 前記バイパス水量抑制制御が実行されている間におい
    て、 前記混合比調節手段(14)が正常に動作している場合
    における、混合湯温の推定値を演算し、 前記混合湯温の推定値が、前記混合湯温検出手段(1
    1)により検出される検出混合湯温よりも設定値以上高
    ければ、前記混合比調節手段(14)が前記バイパス水
    量抑制作動を実行できない故障であると判別するように
    構成されている給湯装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段(H)は、 前記混合比調節手段(14)が前記故障であると判別す
    ると、 その後、前記混合湯温検出手段(11)による検出情報
    にかかわらず、前記通常水量制御を実行し且つその制御
    状態を維持し、 更に、前記通常水量作動が実行されているものとした状
    態で前記検出混合湯温が目標給湯温度になるように、前
    記バーナ(1)の燃焼量を制御する状態を維持するよう
    に構成されている請求項5記載の給湯装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段(H)は、 前記混合比調節手段(14)が前記故障であると判別す
    ると、直ちに、 前記混合湯温検出手段(11)による検出情報にかかわ
    らず、前記通常水量制御を継続して実行し、 且つ、前記通常水量作動が実行されているものとした状
    態で前記検出混合湯温が目標給湯温度になるように、前
    記バーナ(1)の燃焼量を制御する状態を継続して実行
    するように構成されている請求項5又は6記載の給湯装
    置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段(H)は、 前記混合比調節手段(14)が前記故障であると判別す
    ると、 前記故障であると判別されたときから設定時間が経過す
    るまでの間、前記バーナ(1)の燃焼を停止させ、 前記設定時間が経過した後において、前記通常水量制御
    を再開すると共に、その制御状態を維持し、且つ、前記
    通常水量作動が実行されているものとした状態で前記検
    出混合湯温が目標給湯温度になるように、前記バーナ
    (1)の燃焼量を制御する状態を維持するように構成さ
    れている請求項5又は6記載の給湯装置。
  9. 【請求項9】 前記混合比調節手段(14)が前記故障
    であると判別されると、警報作動する警報手段(20)
    が備えられている請求項1、2、3、4、5、6、7又
    は8記載の給湯装置。
  10. 【請求項10】 前記混合比調節手段(14)が前記故
    障であると判別されると、そのことを記憶する記憶手段
    (Me)が備えられ、 前記制御手段(H)は、 給湯運転が停止された後に、給湯運転が再開されると、
    前記記憶手段(Me)の記憶情報に基づいて、前記混合
    比調節手段(14)が前記故障であると判別するように
    構成されている請求項1、2、3、4、5、6、7、8
    又は9記載の給湯装置。
  11. 【請求項11】 前記混合比調節手段(14)が、前記
    バイパス路(5)に並列状態で備えられた複数の開閉弁
    (14a),(14b)で構成され、 前記制御手段(H)は、 前記混合比調節手段(14)が前記故障であると判別す
    ると、設定時間が経過するまでの間、前記複数の開閉弁
    (14a),(14b)を全て開操作させるべく、制御
    するように構成されている請求項1、2、3、4、5、
    6、7、8、9又は10記載の給湯装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013113522A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Noritz Corp 貯湯式給湯システム
CN106989435A (zh) * 2017-03-21 2017-07-28 上海理工大学 主加热器与末端加热器联合热水供应系统及其控制方法

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