JPH0826136A - 車体の車室骨格部材構造 - Google Patents

車体の車室骨格部材構造

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JPH0826136A
JPH0826136A JP6164114A JP16411494A JPH0826136A JP H0826136 A JPH0826136 A JP H0826136A JP 6164114 A JP6164114 A JP 6164114A JP 16411494 A JP16411494 A JP 16411494A JP H0826136 A JPH0826136 A JP H0826136A
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徹雄 槙
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    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D25/00Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
    • B62D25/04Door pillars ; windshield pillars

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車室骨格部材のインナパネルの潰れストロー
クを十分に確保して、衝突エネルギー吸収性能の向上を
図る。 【構成】 フロントピラーAのインナパネル2を乗員に
対して略面直な荷重受け壁6と、その両側に外側へ斜状
に曲折成形した支脚壁7,8との3壁面で形成してあっ
て、荷重受け壁6はインナパネル2を幅方向に2分割し
た第1パネル2Aと第2パネル2Bとを、それらの荷重
受け壁部6a,6bの部分で重合して接合して多重パネ
ル構造とすることにより該荷重受け壁6の剛性を支脚壁
7,8の剛性よりも高めてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種ピラーやルーフレー
ル等、車室の骨格を構成する車室骨格部材の構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車体のピラー、ルーフレール等の車室骨
格部材は、車体の捩れ剛性や曲げ剛性等を確保するため
に、アウタパネルとインナパネルとを接合した閉断面構
造として、それ自体が高い捩れ剛性及び曲げ剛性を有し
ている。
【0003】このような車室骨格部材の中でも、例えば
フロントピラー構造として実開昭63−105575号
公報に示されているように、インナパネルをその幅方向
に2分割にして、それらをラップさせてラップ部分をス
ポット溶接することによって部分的に多重パネル構造と
し、フロントピラーの剛性、強度を高めるようにしたも
のや、センターピラー構造として実開昭63−1129
57号公報に示されているようにアウタパネルとインナ
パネルの各内側面にレインフォースを接合してパネル面
剛性を高め、更にこれらレインフォースを別のレインフ
ォースで結合することによって、センターピラーの剛
性、強度を高めるようにしたものなどが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前者の構造によれば、
ガーニッシュ等の内装材で隠蔽装飾されるフロントピラ
ーのインナパネルを2分割し、それらをラップさせて多
重パネル構造とするものであるから、見栄えを損なうこ
となくフロントピラーの剛性を高められ、また、後者の
ものもセンターピラーの閉断面内にレインフォースを配
設してインナパネル、アウタパネル共に多重パネル構造
とするため、この場合も見栄えを損なうことなくセンタ
ーピラーの剛性を高めることができる。
【0005】しかし、これら何れの構造にあってもピラ
ー剛性の向上を主目的として、インナパネルを単純に多
重パネル構造とし、該インナパネル自体の剛性を高めて
あるから、車両の衝突時等に乗員がインナパネルに2次
衝突するような場合、該インナパネルの剛性が高いため
該インナパネルの潰れ変形によりエネルギー吸収する壁
面積が少なくなってしまう。
【0006】そこで、本発明は車室骨格部材のインナパ
ネルの壁面を多面として乗員に対して適切に配置すると
共に、各壁の強度剛性バランスを適切に設定することに
よって、該インナパネルの潰れストロークを十分に確保
して、効果的な衝突エネルギー吸収を行わせることがで
きる車体の車室骨格部材構造を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1にあっては、ア
ウタパネルとインナパネルを接合して閉断面に形成した
車室骨格部材において、前記インナパネルを少くとも乗
員に対して略面直な剛性の高い荷重受け壁と、その両側
に外側へ斜状に曲折成形した前記荷重受け壁よりも剛性
の低い支脚壁との3壁面で形成してある。
【0008】請求項2にあっては、インナパネルをその
幅方向に2分割した第1パネルと第2パネルとで構成
し、これら第1パネルと第2パネルとを荷重受け壁部分
で重合して接合して、該荷重受け壁を多重パネル構造と
している。
【0009】請求項3にあっては、荷重受け壁にブレー
スを接合して、該荷重受け壁の剛性を両側の支脚壁の剛
性よりも高めてある。
【0010】請求項4にあっては、インナパネルを荷重
受け壁の板厚が大きく、両側の支脚壁が荷重受け壁より
も板厚が小さい差厚鋼板で形成してある。
【0011】請求項5にあっては、アウタパネルとイン
ナパネルとの間に閉断面をアウタパネル側とインナパネ
ル側とに2分するレインフォースを配設する一方、イン
ナパネルを荷重受け壁の略中央部で幅方向に2分割した
第1パネルと第2パネルとで構成し、これら第1パネル
と第2パネルの分割縁に閉断面内のレインフォースと略
面直方向に曲折したフランジを曲折形成して、これらフ
ランジを重合してフランジ高さの中間部分で接合してあ
る。
【0012】請求項6にあっては、荷重受け壁の両側の
支脚壁を、該荷重受け壁の両側から略同一の傾斜角度で
曲折成形してある。
【0013】請求項7にあっては、荷重受け壁の両側の
支脚壁を外側へ向けてくの字状に曲折成形してある。
【0014】請求項8にあっては、インナパネルを2分
割した第1パネルと第2パネルとで構成する場合、支脚
壁の何れか一方を急傾斜に他方を緩傾斜に形成し、第1
パネル又は第2パネルの何れかに緩傾斜の支脚壁に沿っ
て延びるフランジを延設して、該フランジを緩傾斜の支
脚壁に重合して接合し、該緩傾斜の支脚壁を多重パネル
構造としてある。
【0015】請求項9にあっては、荷重受け壁にブレー
スを接合して該荷重受け壁の剛性を高める場合、支脚壁
の何れか一方を急傾斜に他方を緩傾斜に形成する一方、
荷重受け壁に接合したブレースに緩傾斜の支脚壁に沿っ
て延びるフランジを延設し、該フランジを緩傾斜の支脚
壁に重合して接合して、該緩傾斜の支脚壁を多重パネル
構造としている。
【0016】請求項10にあっては、インナパネルを2
分割した第1パネルと第2パネルとで構成する場合、第
1パネル又は第2パネルの何れか一方の板厚を大きく
し、板厚の小さな他方のパネルに形成される支脚壁を急
傾斜に形成し、板厚の大きな一方のパネルに形成される
支脚壁を緩傾斜に形成している。
【0017】請求項11にあっては、インナパネルを2
分割した板厚の異なる第1パネルと第2パネルとで構成
し、板厚の大きなパネルの支脚壁を緩傾斜に、および板
厚の小さなパネルの支脚壁を急傾斜に形成する場合に、
該板厚の小さなパネルに、板厚の大きな緩傾斜の支脚壁
に沿って延びるフランジを延設し、このフランジを該緩
傾斜の支脚壁に重合して接合して、該緩傾斜の支脚壁を
多重パネル構造としてある。
【0018】請求項12にあっては、緩傾斜の支脚壁に
他のパネル材の延設フランジを重合して接合して多重パ
ネル構造とする場合に、該フランジをその長さ方向に複
数個の切欠部又は開孔を設けて低曲げ剛性構造としてあ
る。
【0019】請求項13にあっては、緩傾斜の支脚壁に
他のパネル材の延設フランジを重合して接合して多重パ
ネル構造とする場合に、該フランジにその長さ方向に沿
って折れビードを設けてある。
【0020】
【作用】請求項1によれば、車両の衝突時等に乗員が車
室骨格部材のインナパネルに2次衝突する場合、該イン
ナパネルの荷重受け壁が乗員に対して略面直方向に位置
しているため、衝突荷重を荷重受け壁で面直方向で受け
る。
【0021】荷重受け壁は剛性が高く設定されているた
め潰れ変形が抑制され、衝突荷重を車室骨格部材全体に
伝達して初期衝撃減速度を急激に立上がらせる。
【0022】一方、荷重受け壁の両側の支脚壁は、外側
へ斜状に曲折成形され、かつ、荷重受け壁よりも剛性が
低く設定されているため、衝突荷重を荷重受け壁で面直
方向で受けることにより、これら支脚壁は外側へ膨らむ
ように大きく潰れ変形して衝撃減速度のピーク値を低く
抑えると共に、発生した減速度をなだらかに低下させ、
この潰れ変形によって衝突エネルギーを吸収する。
【0023】請求項2によれば、2分割した第1パネル
と第2パネルとを荷重受け壁部分で重合して接合し、該
荷重受け壁を多重パネル構造とすることによって、荷重
受け壁の剛性と両側の支脚壁の剛性の高、低バランスの
調整を容易に行うことができる。
【0024】請求項3によれば、ブレースを荷重受け壁
に接合して荷重受け壁の剛性と両側の支脚壁の剛性の
高、低バランスの調整を行えるから、成形工数を低減で
きると共にブレースの板厚選定によって前記調整を任意
に、かつ、適切に行うことができる。
【0025】請求項4によれば、インナパネルを荷重受
け壁の板厚が大きく、両側の支脚壁が荷重受け壁よりも
板厚が小さい差厚鋼板で形成し、荷重受け壁と支脚壁の
剛性の高、低バランスを調整しているため、インナパネ
ルに溶接痕や溶接歪が生じることがなく、インナパネル
の成形精度が高く品質感を向上することができる。
【0026】請求項5によれば、荷重受け壁で衝突荷重
を面直方向で受けると、荷重受け壁の中央部裏面の合わ
せフランジが閉断面内のレインフォースに突き当って荷
重受け壁の剛性が高まってその潰れ変形が抑制され、衝
突荷重を車室骨格部材全体に伝達して初期衝撃減速度を
急激に立上がらせる。
【0027】一方、荷重受け壁の両側の支脚壁は、外側
へ斜状に曲折成形され、かつ、荷重受け壁よりも剛性が
低く設定されているため、衝突荷重を荷重受け壁で面直
方向で受けることにより、これら支脚壁が外側へ膨らむ
ように大きく潰れ変形して衝撃減速度のピーク値を低く
抑える。
【0028】支脚壁の外側への潰れ変形に伴って荷重受
け壁の第1パネルと第2パネルとの突き合わせ部分が拡
開し、この拡開変形が合わせフランジの接合点まで広が
って、前記衝撃減速度のピーク値が持続されると共に、
支脚壁の外側への潰れ変形が進行し、この潰れ変形によ
って衝突エネルギーを吸収する。
【0029】請求項6によれば、荷重受け壁の両側の支
脚壁を、該荷重受け壁の両側から略同一の傾斜角度で曲
折成型してあるから、荷重受け壁で衝突荷重を面直方向
で受けると、両側の支脚壁が同じ変形モードで同期的に
潰れ変形し、安定した衝突エネルギー吸収を行わせるこ
とができる。
【0030】請求項7によれば、両側の支脚壁が略同一
の傾斜角度で曲折成形されていると共に、外側へ向けて
くの字状に曲折成形されているため、これら支脚壁の潰
れ変形がスムーズに行われ、より一層安定した衝突エネ
ルギー吸収を行わせることができる。
【0031】請求項8によれば、車体の造形状の理由に
より両側の支脚壁の傾斜角度を同一にできない場合で
も、潰れ変形し易い緩傾斜の支脚壁を第1パネル又は第
2パネルの何れか一方に延設したフランジにより多重パ
ネル構造として剛性を高めることによって、急傾斜の支
脚壁と緩傾斜の支脚壁の潰れ変形を同期させると共に等
価のエネルギー吸収を行わせることができて、安定した
衝突エネルギー吸収を行わせることができる。
【0032】請求項9によれば、車体の造形状の理由に
より両側の支脚壁の傾斜角度を同一にできない場合で
も、潰れ変形し易い緩傾斜の支脚壁をブレースに延設し
たフランジにより多重パネル構造として剛性を高めるこ
とによって、急傾斜の支脚壁と緩傾斜の支脚壁の潰れ変
形を同期させると共に等価のエネルギー吸収を行わせる
ことができて、安定した衝突エネルギー吸収を行わせる
ことができる。
【0033】請求項9によれば、車体の造形状の理由に
より両側の支脚壁の傾斜角度を同一にできない場合で
も、潰れ変形し易い緩傾斜の支脚壁をブレースに延設し
たフランジにより多重パネル構造として剛性を高めるこ
とによって、急傾斜の支脚壁と緩傾斜の支脚壁の潰れ変
形を同期させると共に等価のエネルギー吸収を行わせる
ことができて、安定した衝突エネルギー吸収を行われる
ことができる。
【0034】請求項10によれば、車体の造形状の理由
により両側の支脚壁の傾斜角度を同一にできない場合で
も、潰れ変形し易い緩傾斜の支脚壁を形成した第1パネ
ル又は第2パネルの何れか一方のパネルの板厚を大きく
して、該緩傾斜の支脚壁の剛性を高めることによって、
板厚の小さい他方のパネルに形成した急傾斜の支脚壁と
該緩傾斜の支脚壁の潰れ変形を同期させると共に等価の
エネルギー吸収を行わせることができて、安定した衝突
エネルギー吸収を行わせることができる。
【0035】請求項11によれば、板厚の大きな緩傾斜
の支脚壁を、板厚の小さなパネルに延設したフランジで
多重パネル構造とすることにより、該緩傾斜の支脚壁の
剛性が足りない場合、このフランジで剛性を補うことが
でき、急傾斜の支脚壁と緩傾斜の支脚壁の潰れ変形を同
期させると共に等価のエネルギー吸収を行わせることが
できて、安定した衝突エネルギー吸収を行わせることが
できる。
【0036】請求項12によれば、緩傾斜の支脚壁に接
合するフランジに切欠部又は開孔を設けて、該フランジ
を低曲げ剛性構造に構成することによって、これら切欠
部又は開孔の大きさ、個数の選定により緩傾斜の支脚壁
の剛性を適切に調整できて、安定した衝突エネルギー吸
収を行わせることができる。
【0037】請求項13によれば、緩傾斜の支脚壁に接
合するフランジにその長さ方向に沿って折れビードを設
けることにより、該緩傾斜の支脚壁の剛性を適切に調整
できて、安定した衝突エネルギー吸収を行わせることが
できる。
【0038】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面と共に詳述す
る。
【0039】図4は、自動車の車体の全体構造を示し、
車室はフロントピラーA、センターピラーB、リヤピラ
ーC、ルーフ周囲に設けられたルーフレールD、サイド
シルE等の車室骨格部材を相互に結合して骨格を形成し
ている。
【0040】本発明ではこれら車室骨格部材のうち、フ
ロントピラーA、センターピラーB、リヤピラーC、及
びルーフレールD等の上部骨格部材の構造を対象として
おり、フロントピラーA、センターピラーB、リヤピラ
ーCにあっては、特に車体ウエスト部から上方のピラー
上半部の構造を対象としている。
【0041】図1〜3は本発明をフロントピラーAの上
半部に適用したもので、フロントピラーAはアウタパネ
ル1とインナパネル2とをそれらの両側縁のフランジを
接合して閉断面に形成してある。
【0042】フロントピラーAの前縁側の接合フランジ
4はフロントウインドシールドパネルFの取付縁として
機能し、後縁側の接合フランジ3はドアサッシュGの支
持縁として機能している。
【0043】インナパネル2は図外の乗員に対して略面
直な荷重受け壁6と、その両側に外側へ斜状に曲折成形
した支脚壁7,8との3壁面で形成してあり、荷重受け
壁6は後述するように剛性を高く設定する一方、支脚壁
7,8は荷重受け壁6よりも剛性を低く設定してある。
【0044】本実施例ではこのインナパネル2を、支脚
壁7と荷重受け壁部6aとを連設した第1パネル2A
と、支脚壁8と荷重受け壁部6bとを連設した第2パネ
ル2Bとで構成し、これら第1パネル2Aと第2パネル
2Bとを荷重受け壁部6a,6bの部分で重合してスポ
ット溶接により接合し、荷重受け壁6を多重パネル構造
とすることによって、該荷重受け壁6の剛性を高くし、
支脚壁7,8を荷重受け壁6よりも剛性を低くしてあ
る。
【0045】また、これら支脚壁7,8は荷重受け壁6
の両側から略同一の傾斜角度で外側へ斜状に曲折成形し
てある。
【0046】図2ではフロントピラーAの両側の接合フ
ランジ3,4を便宜的に平行にして示している。
【0047】この実施例構造によれば、車両の衝突時等
に図外の乗員が慣性移動してフロントピラーAのインナ
パネル2に2次衝突するような場合、該インナパネル2
の荷重受け壁6が乗員に対して略面直方向に位置してい
るため、図2に示すように衝突荷重FAをこの荷重受け
壁6で面直方向で受ける。
【0048】荷重受け壁6は多重パネル構造として剛性
を高くしてあるため潰れ変形が抑制され、衝突荷重FA
を両側の支脚壁7,8を経由してアウタパネル2に伝達
してフロントピラーA全体で負担し、図5のa線で示す
ように初期衝撃減速度を同図b線で示す従来構造の減速
度と略同じに急激に立上がらせる。
【0049】一方、荷重受け壁6の両側の支脚壁7,8
は外側へ斜状に曲折成形され、かつ、荷重受け壁6より
も剛性が低いため、衝突荷重FAを荷重受け壁6で面直
方向で受けることにより、これら支脚壁7,8は外側へ
膨らむように大きく潰れ変形して衝撃減速度のピーク値
を低く抑えると共に、発生した減速度をなだらかに低下
させ、この潰れ変形によって衝突エネルギーを吸収す
る。
【0050】ここで、特に本実施例では支脚壁7,8は
荷重受け壁6の両側から略同一の傾斜角度で曲折成形し
てあるから、前述のように衝突荷重FAを荷重受け壁6
で面直方向で受けると、これら支脚壁7,8が同じ変形
モードで同期的に潰れ変形して、安定した衝突エネルギ
ー吸収を行わせることができる。
【0051】また、2分割した第1パネル2Aと第2パ
ネル2Bとを荷重受け壁部6a,6bの部分で重合して
接合し、荷重受け壁6を多重パネル構造としてその剛性
を高めるようにしてあるから、該荷重受け壁6の剛性と
両側の支脚壁7,8の剛性の高、低バランスの調整を容
易に行うことができる。
【0052】しかも、インナパネル2の中央部分の荷重
受け壁6の剛性を高めてあるから、インナパネル2自体
の高剛性部が一側に偏寄することがなく、フロントピラ
ーAの曲げ剛性、捩り剛性を一段と高めることができ
る。
【0053】図6,7はアウタパネル1とインナパネル
2とをそれらの中間にレインフォース5を挾んで接合
し、閉断面内に該閉断面をアウタパネル1側とインナパ
ネル2側に2分するレインフォース5を配設することに
よって、フロントピラーAの曲げ剛性、捩り剛性を高め
るようにしたものに本発明を適用したものであるが、前
述のように衝突エネルギー吸収は主にインナピラー2の
支脚壁7,8で行われるため、該レインフォース5の存
在によって衝突エネルギー吸収作用に些かも支障となる
ことはない。
【0054】図8,9に示す実施例は、荷重受け壁6の
両側に略同一の傾斜角度で曲折成形した支脚壁7,8
を、外側へ向けてくの字状に曲折成形したもので、この
実施例構造によれば、支脚壁7,8のくの字状の曲折頂
点部から外側への潰れ変形が誘起されるため、これら支
脚壁7,8の潰れ変形がスムーズに行われ、より一層安
定した衝突エネルギー吸収作用が得られる。
【0055】図10に示す実施例は、荷重受け壁6の外
面にブレース9を接合して、該荷重受け壁6の剛性を両
側の支脚壁7,8の剛性よりも高めたものである。
【0056】この実施例によれば、ブレース9の接合に
よって荷重受け壁6と両側の支脚壁7,8の剛性との
高、低バランスの調整を行えるから、成形工数を低減で
きると共に、ブレース9の板厚の選定によって前記調整
を任意に、かつ、適切に行えて、初期衝撃減速度の立上
り特性およびエネルギー吸収特性の調整を容易に行うこ
とができる。
【0057】なお、ブレース9は図11に示すように荷
重受け壁6の裏面に接合するようにしてもよい。
【0058】図12に示す実施例は、インナパネル2を
荷重受け壁6の板厚が大きく、両側の支脚壁7,8が荷
重受け壁6よりも板厚が小さい差厚鋼板で形成したもの
である。
【0059】この実施例によれば、差厚鋼板を用いて荷
重受け壁6と両側の支脚壁7,8との剛性の高、低バラ
ンスの調整を行えるから、成形工数をより一層向上でき
ると共に、インナパネル2の成形精度が高く品質感を向
上することができる。
【0060】前記実施例は何れも荷重受け壁6と支脚壁
7,8の板厚を変えて剛性を変化させるようにしている
が、この他、図13に示すような構造によって荷重受け
壁6の剛性を支脚壁7,8の剛性よりも高めることがで
きる。
【0061】インナパネル2は幅方向の略中央部で2分
割した第1パネル2Aと第2パネル2Bとで形成してあ
る。
【0062】これら第1パネル2A、第2パネル2Bの
各分割縁には内側に直角に曲折したフランジ2A1 ,2
1 を形成してあって、これらフランジ2A1 ,2B1
をフランジ高さの中間部分でスポット溶接により接合
し、合わせフランジ2A1 ,2B1 の先端部をインナパ
ネル2とアウタパネル1との合わせ面間、つまり、閉断
面内に配設したレインフォース5に近接配置してある。
【0063】この実施例構造によれば、車両の衝突時等
に荷重受け壁6で2次衝突による衝突荷重FA を面直方
向で受けると、荷重受け壁6の中央部裏面の合わせフラ
ンジ2A1 ,2B1 の先端部が閉断面内のレインフォー
スに突き当たって、荷重受け壁6の剛性が高まってその
潰れ変形が抑制され、衝突荷重FA をフロントピラーA
全体に伝達して初期衝撃減速度を急激に立上がらせる。
【0064】一方、荷重受け壁6の両側の支脚壁7,8
は外側へ斜状に曲折成形され、かつ、荷重受け壁6より
も剛性が低く設定されているから、衝突荷重FA を荷重
受け壁6で面直方向で受けることにより、これら支脚壁
7,8が外側へ膨らむように大きく潰れ変形して衝撃減
速度のピーク値を低く抑える。
【0065】支脚壁7,8の外側への潰れ変形に伴って
荷重受け壁6の第1パネル2Aと第2パネル2Bとの突
き合わせ部分が拡開し、この拡開変形が合わせフランジ
2A1 ,2B1 の接合点まで広がって、前記衝撃減速度
ピークが持続されると共に、支脚壁7,8の外側への潰
れ変形が進行し、この潰れ変形によって衝突エネルギー
が吸収される。
【0066】従って、この実施例によれば合わせフラン
ジ2A1 ,2B1 の接合点の位置、つまり、荷重受け壁
6から接合点までの距離の接点によって、減速度ピーク
の継続時間をコントロールして、衝突エネルギー吸収特
性を任意に調整することができる。
【0067】図14に示す実施例はインナパネル2を第
1パネル2Aと第2パネル2Bとに2分割し、これらを
荷重受け壁部6a,6bの部分で重合して接合して、荷
重受け壁を多重パネル構造とした構成にあって、支脚壁
7,8の何れか一方、例えば支脚壁7を急傾斜に、支脚
壁8を緩傾斜に傾斜成形した場合を示している。
【0068】これは、車体の造形上の理由等により両側
の支脚壁7,8を線対象に同一傾斜角度で成形できない
場合であり、このような場合荷重受け壁6に面直方向に
衝突荷重FA が作用すると、急傾斜の支脚壁7が突張っ
て、該急傾斜の支脚壁7と緩傾斜の支脚壁8の潰れ変形
時期にずれが生じると共に、潰れ変形モードが変わっ
て、衝突エネルギー吸収特性が不安定になる可能性があ
る。
【0069】そこで、この実施例にあっては、第1パネ
ル2Aに緩傾斜の支脚壁8の裏面に沿って延びるフラン
ジ2A2 を延設し、該フランジ2A2 を支脚壁8の裏面
に重合してスポット溶接によって接合し、該緩傾斜の支
脚壁8を荷重受け壁6と同様に多重パネル構造として剛
性を高めてある。
【0070】従って、この実施例によれば前述のように
車体の造形上の理由等によって両側の支脚壁7,8の傾
斜角度を潰れ変形に有効な比較的緩い角度で同一に傾斜
成形できない場合でも、潰れ変形し易い緩傾斜の支脚壁
8をフランジ2A2 により多重パネル構造として剛性を
高めることによって、急傾斜の支脚壁7と緩傾斜の支脚
壁8の潰れ変形を同期させることができると共に、変形
モードを略同じにして両側等価のエネルギー吸収を行わ
せることができて、安定した衝突エネルギー吸収を行わ
せることができる。
【0071】図15は同様の趣旨によって、荷重受け壁
6の外面にブレース9を接合して多重パネル構造とした
ものにあっても、該ブレース9に緩傾斜の支脚壁8の外
面に沿って延びるフランジ9aを延設して、該フランジ
9aを支脚壁8の外面に重合してスポット溶接により接
合し、該緩傾斜の支脚壁8を多重パネル構造として剛性
を高めることにより、急傾斜の支脚壁7と緩傾斜の支脚
壁8との潰れ変形を同期させるようにしたもので、前記
実施例と同様の効果を得ることができる。
【0072】なお、ブレース9をインナパネル2の内側
に接合したものにあっても、図16に示すようにフラン
ジ9aの設定によって、同様構造とすることができる。
【0073】図17は同様の趣旨によって、インナパネ
ル2を第1パネル2Aと第2パネル2Bとに2分割し、
これら第1パネル2Aと第2パネル2Bとを荷重受け壁
部6a、6bの部分で接合して荷重受け壁6を多重パネ
ル構造とすると共に、支脚壁7を急傾斜に及び支脚壁8
を緩傾斜に傾斜成形した構造にあって、緩傾斜の支脚壁
8を形成した第2パネル2Bの板厚を大きくし、急傾斜
の支脚壁7を形成した第1パネル2Aの板厚を小さくし
て、該緩傾斜の支脚壁8の剛性を急傾斜の支脚壁7の剛
性よりも高めることによって、前記実施例と同様の効果
を得るようにしたものである。
【0074】図18は図17に示した実施例の変形例を
示すもので、第1パネル2Aに緩傾斜の支脚壁8の裏面
に沿って延びるフランジ2A2 を延設し、このフランジ
2A2 を支脚壁8の裏面に重合してスポット溶接により
接合して、該支脚壁8を多重パネル構造としたものであ
る。
【0075】この実施例構造によれば、緩傾斜の支脚壁
8を形成した第2パネル2Bとしては、急傾斜の支脚壁
7を形成した第1パネル2Aよりも板厚の大きなパネル
材を用いているが、該緩傾斜の支脚壁8の剛性が足りな
い場合に、フランジ2A2 で剛性の不足分を補うことが
できて、支脚壁7,8の潰れ変形の同期をとることがで
きる。
【0076】ここで、前記図14〜16および図18に
示す実施例にあっては、フランジ2A2 又は9aに図1
9に示すように長さ方向に複数個の開孔10を設けた
り、あるいは図20に示すように長さ方向に複数個の切
欠部11を設けて低曲げ剛性構造とすれば、これら開孔
10又は切欠部11の大きさ、個数の選定によって緩傾
斜の支脚壁8の剛性を適切に調整できて、安定した衝突
エネルギー吸収を行わせることができる。
【0077】図21に示す実施例は同様の趣旨により、
フランジ2A2 又は9a(本実施例ではフランジ2A2
の場合を示す)に、その長さ方向に内側に膨出する折れ
ビード12を設けて、フランジ2A2 の幅方向の曲げ剛
性を低めて易屈曲性を付与したものである。
【0078】従って、この実施例によればビード12の
存在によって緩傾斜の支脚壁8の外方への潰れ変形をス
ムーズに行わせることができるので、該ビードの形状、
大きさ等の選定によって該支脚壁8の剛性を適切に調整
できて、図19は又は図20に示した実施例と同等の効
果を得ることができる。
【0079】また、ビード12の設定によりフランジ2
2 の長さ方向の曲げ剛性は高められるから、フロント
ピラーAの全体的な曲げ剛性、捩れ剛性を高めることが
できる。
【0080】図22,23は何れもフロントピラーAを
アルミ材をもって一体押出し成形したもので、図22は
図12に示した実施例に対応して荷重受け壁6の板厚を
大きくしたものを示し、図23は図13に示した実施例
に対応して荷重受け壁6の幅方向の略中央部の裏面に、
レインフォース5に近接するフランジ2Cを直角に立設
配置したもので、これら図22,23に示す実施例はそ
れぞれ図12,13に示した実施例と同様の効果を奏す
る。
【0081】前記各実施例ではフロントピラーAを例に
採って説明したが、この他、センターピラーB、リヤピ
ラーC、あるいはルーフレールD等に適用して同様の効
果を得ることができる。
【0082】
【発明の効果】以上、本発明によれば次に列挙する効果
を奏せられる。
【0083】請求項1によれば、2次衝突荷重をインナ
パネルの剛性の高い荷重受け壁で略面直方向で受け、該
衝突荷重を車室骨格部材全体に伝達して初期衝撃減速度
を急激に立上がらせると共に、該荷重受け壁の両側の外
側に傾斜した剛性の低い支脚壁が外側へ潰れ変形して、
この衝撃減速度のピーク値を低く抑えてなだらかに低下
させて衝突エネルギーを吸収させることができるから、
乗員に対する衝撃をやわらげて効果的な衝突エネルギー
吸収作用が得られ、安全性を一段と向上することができ
る。
【0084】また、インナパネルの中央部分の荷重受け
壁の剛性を高めて、その両側に剛性の低い支脚壁を形成
してあるから、高剛性部が一側に偏寄することがなく車
室骨格部材全体の曲げ剛性、捩り剛性を高めることがで
きる。
【0085】請求項2によれば、2分割した第1パネル
と第2パネルを荷重受け壁部で重合して接合し、荷重受
け壁を多重パネル構造としてその剛性を高めるようにし
てあるから、該荷重受け壁とその両側の支脚壁との剛性
の高、低バランスの調整を容易に行うことができる。
【0086】請求項3によれば、ブレースの接合によっ
て荷重受け壁とその両側の支脚壁との剛性の高、低バラ
ンスの調整を行えるから、成形性を向上できてコスト的
に有利に得ることができる。
【0087】また、ブレースの板厚の選定によって荷重
受け壁の剛性を任意に、かつ、適切に設定できるから、
初期衝撃減速度の立上り特性および衝突エネルギー吸収
特性の調整を容易に行うことができる。
【0088】請求項4によれば、差厚鋼板を用いて荷重
受け壁とその両側の支脚壁との剛性の高、低バランスの
調整を行うようにしてあるから、成形性をより一層向上
することができる。
【0089】また、インナパネルに溶接痕や溶接歪が生
じることが全くないので、インナパネルの成形精度を高
められて品質感を著しく向上することができる。
【0090】請求項5によれば、第1パネルと第2パネ
ルの合わせフランジの接合位置を調整することによっ
て、衝撃減速度のピークの継続時間をコントロールでき
て、衝突エネルギー吸収特性を任意に調整することがで
きる。
【0091】請求項6によれば、荷重受け壁の両側の支
脚壁を、該荷重受け壁の両側から略同一の傾斜角度で曲
折成形してあるから、荷重受け壁で衝突荷重を面直方向
で受けた場合に両支脚壁を同じ変形モードで同期的に潰
れ変形させて、安定した衝突エネルギー吸収特性を得る
ことができる。
【0092】請求項7によれば、略同一の傾斜角度で曲
折成形した両側の支脚壁を外側へ向けてくの字状に形成
してあるから、くの字状の曲折頂点部を外側への潰れ変
形の誘起点としてこれら両支脚壁の外側への潰れ変形を
スムーズに行わせることができ、より一層安定した衝突
ネルギー吸収特性を得ることができる。
【0093】請求項8によれば、車体の造形上の理由等
により両側の支脚壁の傾斜角度を同一にできない場合で
あっても、急傾斜の支脚壁と緩傾斜の支脚壁の潰れ変形
を同期させることができると共に、変形モードを略同じ
にして両側等価の衝突エネルギー吸収を行わせることが
でき、安定した衝突エネルギー吸収特性を得ることがで
きる。
【0094】請求項9によれば、同様の趣旨により緩傾
斜の支脚壁を、荷重受け壁に接合したブレースにフラン
ジを延設して、該フランジで多重パネル構造として該緩
傾斜の剛性を高められるから、急傾斜の支脚壁と緩傾斜
の支脚壁の潰れ変形の同期をとることができて、安定し
た衝突エネルギー吸収特性を得ることができる。
【0095】請求項10によれば、同様の趣旨により緩
傾斜の支脚壁を形成した第1パネル又は第2パネルの何
れか一方を他方よりも板厚の大きなパネル材で形成し
て、該緩傾斜の支脚壁の剛性を急傾斜の支脚壁の剛性よ
りも高めてあるから、これら急傾斜の支脚壁と緩傾斜の
支脚壁の潰れ変形の同期をとることができて、安定した
衝突エネルギー吸収特性を得ることができる。
【0096】請求項11によれば、板厚の大きな緩傾斜
の支脚壁を、板厚の小さなパネルに延設したフランジで
多重パネル構造とすることにより、該緩傾斜の支脚壁の
剛性が足りない場合、その不足分をフランジで補うこと
ができるから、急傾斜の支脚壁と緩傾斜の支脚壁の潰れ
変形の同期をとることができて、安定した衝突エネルギ
ー吸収特性を得ることができる。
【0097】請求項12によれば、緩傾斜の支脚壁にフ
ランジを接合してその剛性を高める場合に、該フランジ
に切欠部又は開口を設けてフランジ自体を低曲げ剛性と
してあるから、切欠部又は開口の大きさ、個数の選定に
よって緩傾斜の支脚壁の剛性を適切に調整できて、安定
した衝突エネルギー吸収特性を得ることができる。
【0098】請求項13によれば、緩傾斜の支脚壁に接
合するフランジにはその長さ方向に折れビードを形成し
てあるから、フランジ自体はその幅方向の曲げ剛性が低
められ、従って、該折れビードの形状、大きさ等によっ
て該緩傾斜の支脚壁の剛性を適切に調整できて、安定し
た衝突エネルギー吸収特性を得ることができる。
【0099】また、折れビードの存在によってフランジ
はその長さ方向の曲げ剛性が高められるから、車室骨格
部材の曲げ剛性、捩れ剛性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図4のA−A線に沿
う断面図。
【図2】図1に示した実施例の車室骨格部材の拡大断面
図。
【図3】図2に示した実施例の分解斜視図。
【図4】自動車の車体構造を示す斜視図。
【図5】2次衝突時の衝突減速度発生状況を示す特性
図。
【図6】本発明の第2実施例を示す図2と同様の断面
図。
【図7】図6に示した実施例の斜視図。
【図8】本発明の第3実施例を示す図2と同様の断面
図。
【図9】図8に示した実施例の斜視図。
【図10】本発明の第4実施例を示す図2と同様の断面
図。
【図11】本発明の第5実施例を示す図2と同様の断面
図。
【図12】本発明の第6実施例を示す図2と同様の断面
図。
【図13】本発明の第7実施例を示す図2と同様の断面
図。
【図14】本発明の第8実施例を示す図2と同様の断面
図。
【図15】本発明の第9実施例を示す図2と同様の断面
図。
【図16】本発明の第10実施例を示す図2と同様の断
面図。
【図17】本発明の第11実施例を示す図2と同様の断
面図。
【図18】本発明の第12実施例を示す図2と同様の断
面図。
【図19】本発明の第13実施例における第1パネルを
示す斜視図。
【図20】本発明の第14実施例における第1パネルを
示す斜視図。
【図21】本発明の第15実施例を示す図2と同様の断
面図。
【図22】本発明の第16実施例を示す図2と同様の断
面図。
【図23】本発明の第17実施例を示す図2と同様の断
面図。
【符号の説明】
1 アウタパネル 2 インナパネル 6 荷重受け壁 7,8 支脚壁

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アウタパネルとインナパネルとを接合し
    て閉断面に形成した車室骨格部材において、前記インナ
    パネルを少くとも乗員に対して略面直な剛性の高い荷重
    受け壁と、その両側に外側へ斜状に曲折成形した前記荷
    重受け壁よりも剛性の低い支脚壁との3壁面で形成した
    ことを特徴とする車体の車室骨格部材構造。
  2. 【請求項2】 インナパネルをその幅方向に2分割した
    第1パネルと第2パネルとで構成し、これら第1パネル
    と第2パネルとを荷重受け壁部分で重合して接合して、
    該荷重受け壁を多重パネル構造としたことを特徴とする
    請求項1記載の車体の車室骨格部材構造。
  3. 【請求項3】 荷重受け壁にブレースを接合して、該荷
    重受け壁の剛性を両側の支脚壁の剛性よりも高めたこと
    を特徴とする請求項1記載の車体の車室骨格部材構造。
  4. 【請求項4】 インナパネルを荷重受け壁の板厚が大き
    く、両側の支脚壁が荷重受け壁よりも板厚が小さい差厚
    鋼板で形成したことを特徴とする請求項1記載の車体の
    車室骨格部材構造。
  5. 【請求項5】 アウタパネルとインナパネルとの間に閉
    断面をアウタパネル側とインナパネル側とに2分するレ
    インフォースを配設する一方、インナパネルを荷重受け
    壁の略中央部で幅方向に2分割した第1パネルと第2パ
    ネルとで構成し、これら第1パネルと第2パネルの分割
    縁に閉断面内のレインフォースと略面直方向に曲折した
    フランジを曲折形成して、これらフランジを重合してフ
    ランジ高さの中間部分で接合したことを特徴とする請求
    項1記載の車体の車室骨格部材構造。
  6. 【請求項6】 荷重受け壁の両側の支脚壁を、該荷重受
    け壁の両側から略同一の傾斜角度で曲折成型したことを
    特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の車体の車室骨
    格部材構造。
  7. 【請求項7】 荷重受け壁の両側の支脚壁を外側へ向け
    てくの字状に曲折成型したことを特徴とする請求項6記
    載の車体の車室骨格部材構造。
  8. 【請求項8】 支脚壁の何れか一方を急傾斜に他方を緩
    傾斜に形成し、第1パネル又は第2パネルの何れかに緩
    傾斜の支脚壁に沿って延びるフランジを延設して、該フ
    ランジを緩傾斜の支脚壁に重合して接合し、該緩傾斜の
    支脚壁を多重パネル構造としたことを特徴とする請求項
    2記載の車体の車室骨格部材構造。
  9. 【請求項9】 支脚壁の何れか一方を急傾斜に他方を緩
    傾斜に形成する一方、荷重受け壁に接合したブレースに
    緩傾斜の支脚壁に沿って延びるフランジを延設し、該フ
    ランジを緩傾斜の支脚壁に重合して接合して、該緩傾斜
    の支脚壁を多重パネル構造としたことを特徴とする請求
    項3記載の車体の車室骨格部材構造。
  10. 【請求項10】 第1パネル又は第2パネルの何れか一
    方の板厚を大きくし、板厚の小さな他方のパネルに形成
    される支脚壁を急傾斜に形成し、板厚の大きな一方のパ
    ネルに形成される支脚壁を緩傾斜に形成したことを特徴
    とする請求項2記載の車体の車室骨格部材構造。
  11. 【請求項11】 板厚の小さなパネルに、板厚の大きな
    パネルに形成した緩傾斜の支脚壁に沿って延びるフラン
    ジを延設し、このフランジを該緩傾斜の支脚壁に重合し
    て接合して、該緩傾斜の支脚壁を多重パネル構造とした
    ことを特徴とする請求項10記載の車体の車室骨格部材
    構造。
  12. 【請求項12】 フランジをその長さ方向に複数個の切
    欠部又は開孔を設けて低曲げ剛性構造としたことを特徴
    とする請求項8,9又は11記載の車体の車室骨格部材
    構造。
  13. 【請求項13】 フランジにその長さ方向に沿って折れ
    ビードを設けたことを特徴とする請求項8,9又は11
    記載の車体の車室骨格部材構造。
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