JPH08261301A - 自動変速機用遊星歯車列及び自動変速機用歯車変速装置 - Google Patents

自動変速機用遊星歯車列及び自動変速機用歯車変速装置

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JPH08261301A
JPH08261301A JP7060607A JP6060795A JPH08261301A JP H08261301 A JPH08261301 A JP H08261301A JP 7060607 A JP7060607 A JP 7060607A JP 6060795 A JP6060795 A JP 6060795A JP H08261301 A JPH08261301 A JP H08261301A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 変速ショックを容易に低減でき、変速制御が
容易で、動力性能に優れ、かつ構成が簡単な自動変速機
用遊星歯車列及び自動変速機用歯車変速装置を提供する
こと。 【構成】 シングルピニオン型の第1遊星歯車aと、シ
ングルピニオン型の第2遊星歯車bと、シングルピニオ
ン型の第3遊星歯車cと、第1リングギヤと第2サンギ
ヤとを一体に連結する第1の2要素連結メンバdと、第
2キャリヤと第3リングギヤとを一体に連結する第2の
2要素連結メンバeと、第1サンギヤと第2リングギヤ
とを一体に連結すると共に、両ギヤと第3キャリヤとを
断接クラッチfを介して連結するクラッチ介装連結メン
バgとを備えた構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機用歯車変速
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、前進5速のギヤ段を得る自動変速
機用歯車変速装置として、特開平1−242854号公
報に記載のものが知られている。
【0003】この従来装置は、シングルピニオン型遊星
歯車を2個用い前進4速のギヤ段を得る4速型主遊星歯
車変速機構に、シングルピニオン型遊星歯車を1個追加
し、この3個の遊星歯車に総計11個のクラッチ,ブレ
ーキ,一方向クラッチ等の係合・解放要素を組み合わせ
た構成になっている。
【0004】このうち、変速制御を簡単にするための一
方向クラッチ及び一方向クラッチを取り付けたがためコ
ースティング時に利かなくなるエンジンブレーキを利か
せる目的で付加したクラッチ・ブレーキ類を取り除いた
クラッチ及びブレーキの係合・解放要素数は7個であ
る。この数が実用上、前進5段・後退1段の変速を達成
するのに必要な最小要素数である。
【0005】内訳は、クラッチ,ブレーキの係合・解放
要素を最小でも5個必要とする4段部(アンダードライ
ブ2段,直結1段,オーバドライブ1段)と、1つの遊
星歯車とクラッチ・ブレーキが最小でも2つ必要なアド
・オン部からなり、5段(アンダードライブ3段,直結
1段,オーバドライブ1段)変速を可能にしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の自動変速機用歯車変速装置でオーバドライブを1段
から2段にしようとした場合、アド・オン部の入力経路
を切り替えてアド・オン部に導くことが考えられるが、
このためにはクラッチ・ブレーキを2つ追加することが
必要になる。従って、コスト、さらには、車両搭載性を
損ねる点等を考慮すると実用的ではない。
【0007】また、当該アド・オン型5段変速装置に最
低必要なクラッチ,ブレーキの総変速要素数は7個であ
るが、装置全体に占める重量及び寸法の割合が大きく、
これをできる限り減らして、コスト・車両搭載性・燃費
等を向上させたいという要求も強い。
【0008】さりとて、クラッチ,ブレーキの総数を減
らすために、複数の遊星歯車を組み合わせて変速装置の
構成を検討するについては、遊星歯車の組み合わせ方や
遊星歯車のサンギヤとリングギヤとの歯数の比(即ち、
ギヤ比)、シングルピニオン型遊星歯車かダブルピニオ
ン型遊星歯車を用いるのか等によって得られる変速比が
多様に変わり、且つ、それらが全て実用に供し得るもの
ではなく、車両への搭載性,変速特性,要求される動力
性能,コスト等の諸条件から実用性のある歯車列は限定
される。
【0009】即ち、遊星歯車の組み合わせやギヤ比の設
定の仕方によって、膨大な数の構成が考案できるもの
の、車両用自動変速機として要求される実用に適するも
のを創作することには多大な困難を伴うという問題があ
る。
【0010】例えば、特開昭50−64660号公報に
は、図14に示すように、シングルピニオン型の遊星歯
車を3個と、クラッチ3個,ブレーキ3個を用い、図1
6に示すように、各要素を係合・解放することにより前
進6段・後退2段の変速を達成する装置が示されてい
る。
【0011】しかしながら、この従来装置にあっては、
下記に述べる問題がある。
【0012】(1) ギヤ段間の変速比の設定が不適であ
る。
【0013】横軸に遊星歯車の設定ギヤ比に応じて割り
ふられる回転メンバの位置をとり、縦軸に回転速度比を
とり、回転速度比0と回転速度比1に対応して横方向に
引かれる直線との交点にそれぞれクラッチとブレーキの
要素を表示し、係合される要素を結ぶ線により描かれる
共線図を図15に示す。
【0014】本来、ギヤ段間の変速比は等比級数的に設
定するのが望ましい。なぜなら、図17に示すように、
エンジンのトルクバンド(スロットル開度一定でのエン
ジントルクと回転の関係から出力されるエンジントルク
の幅)がギヤ段に影響されずにほぼ一定となり、出力軸
トルクはギヤ段に応じてほぼ一定の比で変化すると共
に、エンジン回転がほぼ同じ変化をすることになり、運
転者にとって快適に感じる。
【0015】ところが、図15によれば、ギヤ段間の変
速比が等比級数的ではなく、特に、5速,6速間及び3
速,4速間が広く、この間が他の変速とは異なるトルク
バンドを使うことになり、エンジン特性の良好な部分を
使えなくなる。特に、5速,6速は変速頻度が多いとこ
ろであり、顕著に感じるはずである。
【0016】そこで、3速,4速間を狭くしようとして
第5回転メンバの縦軸が図面右方向にずれるように遊
星歯車のギヤ比を設定すると、3速,4速間は狭くなる
が同時に4速,5速間も狭くなるし、5速,6速間は現
状よりさらに広くなる。
【0017】このように、ギヤ同志の動力伝達経路が常
に連結されたギヤ列では、変速比の選択幅が少なく、図
15に示すように妥協的に変速比を設定せざるを得な
い。
【0018】(2) 変速に関与しないメンバ回転が異常に
高くなる。
【0019】図15に示す共線図の左右端の回転メンバ
,は、5速,6速,後退2速の時に異常な高回転と
なるので、その部材の支持用軸受け等の強度や高回転に
よる変速不良(遠心油圧によるクラッチ作動不良等)の
おそれがある。
【0020】本発明は、以上の問題点を克服し、実用に
適するものを創作したが、これに際して以下の点を考慮
した。
【0021】1)2つのクラッチ及びブレーキを係合状
態から解放状態もしくは解放状態から係合状態に切り替
えると変速ショックが悪化し、あるいは変速ショックを
低減するために複雑な制御が必要となることを考慮し、
隣り合ったギヤ段間で1つのクラッチまたはブレーキが
係合状態から解放状態もしくは解放状態から係合状態に
切り替わることとした。
【0022】2)構成を簡素化し、コストアップを抑え
るために、ダブルピニオン型遊星歯車を使わずにシング
ルピニオン型遊星歯車だけを3つ組み合わせる構成とし
た。
【0023】3)クラッチ及びブレーキの総数は、最小
の場合6個で、前進6段(アンダードライブ3段,直結
1段,オーバドライブ2段)、後退1段以上を実現でき
る構成であることとした。これは、小型・軽量な構成に
することとコストダウンを強く考慮したためである。
【0024】4)アド・オン型は本体部にアド・オン部
を結合する構造になるため、小型・軽量かつコストを考
慮すると、アド・オン部を結合する手段並びに本体部と
アド・オン部を隔てる壁が必要になる等、不利である。
そのためインテグラルタイプとすることとした。
【0025】5)各変速ギヤ段間の変速比を等比級数的
に並ばせることによって、変速の前後でのエンジン回転
のバラツキを少なくして運転し易くする配慮を行なっ
た。
【0026】本発明の目的とするところは、変速ショッ
クを容易に低減でき、変速制御が容易で、動力性能に優
れ、かつ構成が簡単な自動変速機用遊星歯車列及び自動
変速機用歯車変速装置を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の自動変速機用遊星歯車列では、図1のク
レーム対応図に示すように、第1サンギヤと、第1リン
グギヤと、両ギヤに噛み合うピニオンを保持する第1キ
ャリヤを有するシングルピニオン型の第1遊星歯車a
と、第2サンギヤと、第2リングギヤと、両ギヤに噛み
合うピニオンを保持する第2キャリヤを有するシングル
ピニオン型の第2遊星歯車bと、第3サンギヤと、第3
リングギヤと、両ギヤに噛み合うピニオンを保持する第
3キャリヤを有するシングルピニオン型の第3遊星歯車
cと、前記第1リングギヤと第2サンギヤとを一体に連
結する第1の2要素連結メンバdと、前記第2キャリヤ
と第3リングギヤとを一体に連結する第2の2要素連結
メンバeと、前記第1サンギヤと第2リングギヤとを一
体に連結すると共に、両ギヤと第3キャリヤとを断接ク
ラッチfを介して連結するクラッチ介装連結メンバg
と、を備えていることを特徴とする。
【0028】請求項2記載の自動変速機用歯車変速装置
では、請求項1記載の自動変速機用遊星歯車列におい
て、前記第1の2要素連結メンバdを、第2クラッチを
介して入力軸に連結し、前記第1キャリヤを、出力軸に
連結し、前記第2の2要素連結メンバeを、第3クラッ
チを介して入力軸に連結し、前記クラッチ介装連結メン
バgの第3キャリヤ側を、第1ブレーキを介してケース
に連結し、前記第3サンギヤを、第2ブレーキを介して
ケースに連結すると共に、第4クラッチを介して入力軸
に連結し、1つのギヤ段を前記断接クラッチf(第1ク
ラッチ)を含む4クラッチ2ブレーキのうち3個の係合
組み合わせにより得ると共に、隣り合ったギヤ段で二重
掛け替えのない係合解放制御則により複数のギヤ段を得
る変速制御手段を設けたことを特徴とする。
【0029】請求項3記載の自動変速機用歯車変速装置
では、請求項1記載の自動変速機用遊星歯車列におい
て、前記第1の2要素連結メンバdを、第1ブレーキを
介してケースに連結すると共に、第2クラッチを介して
入力軸に連結し、前記第1キャリヤを、第2ブレーキを
介してケースに連結し、前記第2の2要素連結メンバe
を、第3クラッチを介して入力軸に連結し、前記クラッ
チ介装連結メンバgの第3キャリヤ側を、出力軸に連結
し、前記第3サンギヤを、第4クラッチを介して入力軸
に連結し、1つのギヤ段を前記断接クラッチf(第1ク
ラッチ)を含む4クラッチ2ブレーキのうち3個の係合
組み合わせにより得ると共に、隣り合ったギヤ段で二重
掛け替えのない係合解放制御則により複数のギヤ段を得
る変速制御手段を設けたことを特徴とする。
【0030】
【作用】第1の発明の作用を説明する。
【0031】シングルピニオン型の第1遊星歯車aと第
2遊星歯車bと第3遊星歯車cのうち第1リングギヤと
第2サンギヤとは第1の2要素連結メンバdにより一体
に連結され、第2キャリヤと第3リングギヤとは第2の
2要素連結メンバeにより一体に連結される。そして、
第1サンギヤと第2リングギヤとは一体に連結され、両
ギヤと第3キャリヤとは断接クラッチfを介してクラッ
チ介装連結メンバgにより連結され、断接クラッチfを
接とする選択時には3要素が一体に連結され、断接クラ
ッチfを断とする選択時には第3キャリヤが第1サンギ
ヤ及び第2リングギヤから分断される。
【0032】つまり、各遊星歯車a,b,cの9個ある
回転要素のうち2つの2要素連結メンバd,eにより2
個少なくなる。そして、断接クラッチfを断とする選択
時には、9個−2個−1個=6個の回転要素を持つ遊星
歯車列となり、断接クラッチfを接とする選択時には、
3要素がクラッチ介装連結メンバfにより直結とされる
ことにより、9個−2個−2個=5個の回転要素を持つ
遊星歯車列となる。
【0033】よって、これらの回転要素に入力部材,出
力部材,ケースを加えて9個あるいは8個のメンバと
し、各メンバ間を一体に連結するか、全く連結しない
か、クラッチやブレーキ等の係合要素を介して連結する
かのいずれかを行ない、設けられた複数の係合要素の係
合・解放を制御することにより入力部材と出力部材間に
異なる変速比による回転状況を得ることができる。
【0034】この場合、各遊星歯車a,b,c同志の動
力伝達経路を断接クラッチfの断または接により選択で
きることで、各ギヤ段での変速比の設定自由度が高ま
り、各変速ギヤ段間の変速比を等比級数的に並ばせるこ
とが可能となる。
【0035】また、断接クラッチfにより伝達経路を断
つ用い方をすることで変速に関与しないメンバ回転が異
常に高くなることも防止できる。
【0036】第2,第3の発明の作用を説明する。
【0037】請求項2もしくは請求項3記載の歯車変速
機構に対し、変速制御手段による変速制御により、1つ
のギヤ段が断接クラッチf(第1クラッチ)を含む4ク
ラッチ2ブレーキのうち3個の係合組み合わせにより得
られると共に、隣り合ったギヤ段で二重掛け替えのない
係合解放制御則により複数のギヤ段が得られる。
【0038】例えば、設定可能な複数のギヤ段から前進
6段後退1段を設定した場合、変速ショックを容易に低
減でき、変速制御が容易で、動力性能に優れ、かつ構成
が簡単な装置であるという要求性能を全て満足する。
【0039】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0040】(第1実施例)まず、構成を説明する。
【0041】図2は請求項1,2記載の発明に対応する
第1実施例の自動変速機用歯車変速機構を示すスケルト
ン図である。
【0042】図2において、PG1は第1遊星歯車、P
G2は第2遊星歯車、PG3は第3遊星歯車、M1は第
1の2要素連結メンバ、M2は第2の2要素連結メン
バ、M3はクラッチ介装連結メンバ、C1は第1クラッ
チ(断接クラッチfに相当)で、これらにより構成され
る遊星歯車列について説明する。
【0043】前記第1遊星歯車PG1は、第1サンギヤ
S1と、第1リングギヤR1と、両ギヤS1,R1に噛
み合うピニオンを保持する第1キャリヤP1を有するシ
ングルピニオン型の遊星歯車である。
【0044】前記第2遊星歯車PG2は、第2サンギヤ
S2と、第2リングギヤR2と、両ギヤS2,R2に噛
み合うピニオンを保持する第2キャリヤP2を有するシ
ングルピニオン型の遊星歯車である。
【0045】前記第3遊星歯車PG3は、第3サンギヤ
S3と、第3リングギヤR3と、両ギヤS3,R3に噛
み合うピニオンを保持する第3キャリヤP3を有するシ
ングルピニオン型の遊星歯車である。
【0046】前記第1の2要素連結メンバM1は、第1
リングギヤR1と第2サンギヤS2とを一体に連結する
メンバである。
【0047】前記第2の2要素連結メンバM2は、第2
キャリヤP2と第3リングギヤR3とを一体に連結する
メンバである。
【0048】前記クラッチ介装連結メンバM3は、第1
サンギヤS1と第2リングギヤR2とを一体に連結する
と共に、両ギヤS1,R2と第3キャリヤP3とを第1
クラッチC1を介して連結するメンバである。
【0049】上記遊星歯車列を自動変速機用歯車変速機
構にするにあたって、遊星歯車列に付加されるメンバ並
びに係合要素について説明する。
【0050】前記第1の2要素連結メンバM1(回転メ
ンバA)は、第2クラッチC2を介して入力軸ISに連
結されている。
【0051】前記第1キャリヤP1(回転メンバB)
は、出力軸OSに連結されている。
【0052】前記第2の2要素連結メンバM2(回転メ
ンバC)は、第3クラッチC3を介して入力軸ISに連
結されている。
【0053】前記クラッチ介装連結メンバM3(回転メ
ンバD)の第3キャリヤP3側は、第1ブレーキB1を
介してケースKに連結されている。
【0054】前記第3サンギヤS3(回転メンバE)
は、第2ブレーキB2を介してケースKに連結されてい
ると共に、第4クラッチC4を介して入力軸ISに連結
されている。
【0055】そして、1つのギヤ段を前記4個のクラッ
チC1,C2,C3,C4と2個のブレーキB1,B2
のうち3個の係合組み合わせにより得ると共に、隣り合
ったギヤ段で二重掛け替えのない係合解放制御により前
進6段で後退1段のギヤ段を得る図外の変速制御手段
(全油圧制御式あるいは電子制御+油圧制御式)が上記
自動変速機用歯車変速機構に接続されている。
【0056】次に、作用を説明する。
【0057】[第1速ギヤ段]第1速ギヤ段は、図4の
係合論理表に示すように、第2クラッチC2と第4クラ
ッチC4と第1ブレーキB1を係合することで得られ
る。
【0058】この第1速ギヤ段では、第2クラッチC2
の係合による回転メンバAからの入力と、第4クラッチ
C4の係合による回転メンバEからの入力となる。そし
て、第1ブレーキB1の係合と第1クラッチC1の解放
により回転メンバDの第3キャリヤP3側はケースKに
固定される。
【0059】よって、回転メンバAからの入力と、回転
メンバEの入力と回転メンバD(第3キャリヤP3側)
の固定とで規定される回転メンバCの回転により、回転
メンバBの回転が規定され、回転メンバBに連結されて
いる出力軸OSからは、入力軸ISの回転に対し減速比
の大きなアンダードライブによる第1速変速比が得られ
る。
【0060】すなわち、第1速ギヤ段での共線図は、図
3の1stに示す通り、第1クラッチC1の解放により
2つの線図にて表される。
【0061】尚、図3において、A,B,C,D,Eは
各回転メンバであり、矢印は入力、二重丸は出力、黒塗
り三角はブレーキ係合を示す。
【0062】[第2速ギヤ段]第2速ギヤ段は、第1速
ギヤ段での第4クラッチC4を解放して第2ブレーキB
2を締結する。つまり、図4の係合論理表に示すよう
に、第2クラッチC2と第1ブレーキB1と第2ブレー
キB2を係合することで得られる。
【0063】この第2速ギヤ段では、第2クラッチC2
の係合により回転メンバAからの入力となる。そして、
第1ブレーキB1の係合と第1クラッチC1の解放によ
り回転メンバDの第3キャリヤP3側はケースKに固定
され、第2ブレーキB2の係合により回転メンバEはケ
ースKに固定される。
【0064】よって、回転メンバAからの入力と、回転
メンバEと回転メンバD(第3キャリヤP3側)の固定
とで規定される回転メンバCの固定により、回転メンバ
Bの回転が規定され、回転メンバBに連結されている出
力軸OSからは、第1速変速比よりも減速比として小さ
い値による第2速変速比が得られる。
【0065】すなわち、第2速ギヤ段での共線図は、図
3の2ndに示す通り、第1クラッチC1の解放により
2つの線図にて表される。
【0066】[第3速ギヤ段]第3速ギヤ段は、第2速
ギヤ段での第1ブレーキB1を解放して第1クラッチC
1を締結する。つまり、図4の係合論理表に示すよう
に、第1クラッチC1と第2クラッチC2と第2ブレー
キB2を係合することで得られる。
【0067】この第3速ギヤ段では、第1クラッチC1
の係合により回転メンバDは3要素連結メンバとして一
体回転する。また、第2クラッチC2の係合により回転
メンバAからの入力となる。そして、第2ブレーキB2
の係合により回転メンバEはケースKに固定される。
【0068】よって、回転メンバAからの入力と、回転
メンバEの固定により、回転メンバBの回転が規定さ
れ、回転メンバBに連結されている出力軸OSからは、
第2速変速比よりも減速比として小さい値による第3速
変速比が得られる。
【0069】すなわち、第3速ギヤ段での共線図は、図
3の3rdに示す通り、第1クラッチC1の係合により
1つの線図にて表される。
【0070】[第4速ギヤ段]第4速ギヤ段は、第3速
ギヤ段での第2ブレーキB2を解放して第2クラッチC
2を締結する。つまり、図4の係合論理表に示すよう
に、第1クラッチC1と第2クラッチC2と第3クラッ
チC3を係合することで得られる。
【0071】この第4速ギヤ段では、第1クラッチC1
の係合により回転メンバDは3要素連結メンバとして一
体回転する。また、第2クラッチC2の係合による回転
メンバAからの入力と、第3クラッチC3の係合による
回転メンバCからの入力との同時入力となる。
【0072】よって、回転メンバA,Cからの同時入力
により回転メンバBの回転が入力回転に規定され、回転
メンバBに連結されている出力軸OSからは、変速比1
による第4速変速比が得られる。
【0073】すなわち、第4速ギヤ段での共線図は、図
3の4thに示す通り、第1クラッチC1の係合により
1つの線図にて表される。
【0074】[第5速ギヤ段]第5速ギヤ段は、第4速
ギヤ段での第2クラッチC2を解放して第2ブレーキB
2を締結する。つまり、図4の係合論理表に示すよう
に、第1クラッチC1と第3クラッチC3と第2ブレー
キB2を係合することで得られる。
【0075】この第5速ギヤ段では、第1クラッチC1
の係合により回転メンバDは3要素連結メンバとして一
体回転する。また、第3クラッチC3の係合により回転
メンバCからの入力ととなる。そして、第2ブレーキB
2の係合により回転メンバEはケースKに固定される。
【0076】よって、回転メンバCからの入力と、回転
メンバEの固定により、回転メンバBの回転が規定さ
れ、回転メンバBに連結されている出力軸OSからは、
入力軸ISより高回転のオーバドライブ変速比による第
5速変速比が得られる。
【0077】すなわち、第5速ギヤ段での共線図は、図
3の5thに示す通り、第1クラッチC1の係合により
1つの線図にて表される。
【0078】[第6速ギヤ段]第6速ギヤ段は、第5速
ギヤ段での第2ブレーキB2を解放して第1ブレーキB
1を締結する。つまり、図4の係合論理表に示すよう
に、第1クラッチC1と第3クラッチC3と第1ブレー
キB1を係合することで得られる。
【0079】この第6速ギヤ段では、第3クラッチC3
の係合により回転メンバCからの入力となる。そして、
第1ブレーキB1の係合と第1クラッチC1の係合によ
り3要素を連結する回転メンバDはケースKに固定され
る。
【0080】よって、回転メンバCからの入力と、回転
メンバDの固定により、回転メンバBの回転が規定さ
れ、回転メンバBに連結されている出力軸OSからは、
入力軸ISより高回転のオーバドライブ変速比による第
6速変速比が得られる。
【0081】すなわち、第6速ギヤ段での共線図は、図
3の6thに示す通り、第1クラッチC1の係合により
1つの線図にて表される。
【0082】[後退ギヤ段]後退ギヤ段は、図4の係合
論理表に示すように、第1クラッチC1と第4クラッチ
C4と第1ブレーキB1を係合することで得られる。
【0083】この後退ギヤ段では、第4クラッチC4の
係合により回転メンバEからの入力となる。そして、第
1ブレーキB1の係合と第1クラッチC1の係合により
3要素を連結する回転メンバDはケースKに固定され
る。
【0084】よって、回転メンバEからの入力と、回転
メンバDの固定により、回転メンバBの回転が規定さ
れ、回転メンバBに連結されている出力軸OSからは、
入力軸ISに対し逆回転による後退ギヤ段変速比が得ら
れる。
【0085】すなわち、後退ギヤ段での共線図は、図3
のRevに示す通り、第1クラッチC1の係合により1
つの線図にて表される。
【0086】[各ギヤ段変速比]第1遊星歯車PG1の
ギヤ比ρ1 (=zS1/zR1)、第2遊星歯車PG2のギ
ヤ比ρ2 (=zS2/zR2)、第3遊星歯車PG3のギヤ
比ρ3 (=zS3/zR3)とした時、各ギヤ段変速比n
1,n2,n4,n5,n6,nRは、図4の表に示す
ようになる。
【0087】具体例として、ρ1 =0.602,ρ2
0.454,ρ3 =0.340とした時、各ギヤ段変速
比と隣接するギヤ段間の比は下記のようになる。尚、カ
ッコ内は目標値を示す。
【0088】 n1=3.730(3.5) n2/n1=0.590(0.629) n2=2.200(2.2) n3/n2=0.564(0.682) n3=1.240(1.5) n4/n3=0.806(0.667) n4=1.000(1.0) n5/n4=0.800(0.700) n5=0.800(0.7) n6/n5=0.625(0.714) n6=0.500(0.5) nR=1.470 3速が目標変速比より少し小さいが、1速〜6速はほぼ
目標の変速比となる。また、1速〜6速間の比は、目標
とする比に対し許容される偏差の範囲に収まっている。
【0089】[自動変速機用歯車変速機構の第1変形
例]図5は第1実施例の第1変形例を示す各ギヤ段での
共線図、図6は第1実施例の第1変形例での係合論理表
を示す図である。
【0090】この第1変形例は、図2〜図4に示す第1
実施例に対し、第3速ギヤ段での係合速を異ならせると
共に、第1遊星歯車PG1のギヤ比ρ1 と第2遊星歯車
PG2のギヤ比ρ2 を異ならせて設定した例である。
【0091】この第1変形例での第3速ギヤ段は、第2
速ギヤ段での第2ブレーキB2を解放して第1クラッチ
C1を締結する。つまり、図6の係合論理表に示すよう
に、第1クラッチC1と第2クラッチC2と第1ブレー
キB1を係合することで得られる。
【0092】この第3速ギヤ段では、第2クラッチC2
の係合により回転メンバAからの入力となる。そして、
第1ブレーキB1と第1クラッチC1の係合により3要
素を連結する回転メンバDはケースKに固定される。
【0093】よって、回転メンバAからの入力と、回転
メンバDの固定により、回転メンバBの回転が規定さ
れ、回転メンバBに連結されている出力軸OSからは、
第2速変速比よりも減速比として小さい値による第3速
変速比が得られる。
【0094】すなわち、第3速ギヤ段での共線図は、図
5の3rdに示す通り、第1クラッチC1の係合により
1つの線図にて表される。
【0095】尚、他のギヤ段は第1実施例と同様であ
る。
【0096】ρ1 =0.500,ρ2 =0.639,ρ
3 =0.340とした時、各ギヤ段変速比n1,n2,
n4,n5,n6,nRと隣接するギヤ段間の比は下記
のようになる。尚、カッコ内は目標値を示す。
【0097】 n1=3.730(3.5) n2/n1=0.590(0.629) n2=2.200(2.2) n3/n2=0.682(0.682) n3=1.500(1.5) n4/n3=0.667(0.667) n4=1.000(1.0) n5/n4=0.850(0.700) n5=0.850(0.7) n6/n5=0.682(0.714) n6=0.580(0.5) nR=1.720 第1実施例に対し3速がより目標変速比に近づき、1速
〜6速はほぼ目標の変速比となる。また、1速〜6速間
の比は、目標とする比に対し許容される偏差の範囲に収
まっている。
【0098】[自動変速機用歯車変速機構の第2変形
例]図7は第1実施例の第2変形例を示すスケルトン図
である。
【0099】この第2変形例は、図2に示す第1実施例
に対し、入力側から出力側に向かって、順次、第1遊星
歯車PG1,第3遊星歯車PG3,第2遊星歯車PG2
を配列した例である。
【0100】[自動変速機用歯車変速機構の第3変形
例]図7は第1実施例の第3変形例を示すスケルトン図
である。
【0101】この第3変形例は、図2に示す第1実施例
に対し、入力側から出力側に向かって、順次、第2遊星
歯車PG2,第1遊星歯車PG1,第3遊星歯車PG3
を配列した例である。
【0102】次に、効果を説明する。
【0103】第1実施例の自動変速機用歯車変速装置に
あっては、下記の長所が併せて達成される。
【0104】(1) 隣接するギヤ段への変速を1つの係合
要素の解放と1つの係合要素の係合により行なう装置と
したため、変速ショックを容易に低減できる。
【0105】(2) 前進6段後退1段の変速制御を行なう
装置でありながら、変速に必要とする係合要素の数が4
個のクラッチと2個のブレーキの6個だけの装置とした
ため、変速制御が容易となる。
【0106】(3) 各ギヤ段の変速比を目標変速比に近づ
け、且つ、変速比の隣接するギヤ段間の比をほぼ等比級
数的に並べた装置としたため、変速に際してエンジン回
転の変化がほぼ同じ変化をし、変速比に影響されずにエ
ンジン特性の良好なトルクバンドでの変速が達成される
ことで、動力性能に優れる。
【0107】ここで、なぜ各ギヤ段の変速比を目標変速
比に近づけることができ、且つ、変速比の隣接するギヤ
段間の比をほぼ等比級数的に並べることができるかにつ
いて理由を述べると、3つの遊星歯車同志の動力伝達経
路が常に定まっているギヤ列とはなっていなく、第1ク
ラッチC1の係合・解放により動力伝達経路を選択でき
ることで、第1クラッチC1を解放状態とした場合の共
線図(2本の線図)と第1クラッチC1を係合状態とし
た場合の共線図(1本の線図)とが別に描かれ、各ギヤ
段での変速比の設定自由度が大幅に高まることによる。
【0108】(4) シングルピニオン型の遊星歯車のみを
3個を用い、アド・オン型ではなくインテグラルタイプ
とし、且つ、変速に必要とする係合要素の数が4個のク
ラッチと2個のブレーキの6個だけの装置としたため、
構成が簡単であり、小型・軽量・低コストを達成するこ
とができる。
【0109】(第2実施例)まず、構成を説明する。
【0110】図9は請求項1,3記載の発明に対応する
第2実施例の自動変速機用歯車変速機構を示すスケルト
ン図である。
【0111】図9において、PG1は第1遊星歯車、P
G2は第2遊星歯車、PG3は第3遊星歯車、M1は第
1の2要素連結メンバ、M2は第2の2要素連結メン
バ、M3はクラッチ介装連結メンバ、C1は第1クラッ
チ(断接クラッチfに相当)で、これらにより構成され
る遊星歯車列は図2の第1実施例と同様である。
【0112】上記遊星歯車列を自動変速機用歯車変速機
構にするにあたって、遊星歯車列に付加されるメンバ並
びに係合要素について説明する。
【0113】前記第1の2要素連結メンバM1(回転メ
ンバA)は、第1ブレーキB1を介してケースKに連結
されていると共に、第2クラッチC2を介して入力軸I
Sに連結されている。
【0114】前記第1キャリヤP1(回転メンバB)
は、第2ブレーキB2を介してケースKに連結されてい
る。
【0115】前記第2の2要素連結メンバM2(回転メ
ンバC)は、第3クラッチC3を介して入力軸ISに連
結されている。
【0116】前記クラッチ介装連結メンバM3(回転メ
ンバD)の第3キャリヤP3側は、出力軸OSに連結さ
れている。
【0117】前記第3サンギヤS3(回転メンバE)
は、第4クラッチC4を介して入力軸ISに連結されて
いる。
【0118】そして、1つのギヤ段を前記4個のクラッ
チC1,C2,C3,C4と2個のブレーキB1,B2
のうち3個の係合組み合わせにより得ると共に、隣り合
ったギヤ段で二重掛け替えのない係合解放制御により前
進6段で後退1段のギヤ段を得る図外の変速制御手段
(全油圧制御式あるいは電子制御+油圧制御式)が上記
自動変速機用歯車変速機構に接続されている。
【0119】次に、作用を説明する。
【0120】[第1速ギヤ段]第1速ギヤ段は、図11
の係合論理表に示すように、第4クラッチC4と第1ブ
レーキB1と第2ブレーキB2を係合することで得られ
る。
【0121】この第1速ギヤ段では、第1クラッチC1
の解放により回転メンバDの第3キャリヤP3側のみが
出力軸OSに連結される。また、第4クラッチC4の係
合により回転メンバEからの入力となる。そして、第1
ブレーキB1の係合により回転メンバAはケースKに固
定され、第2ブレーキB2の係合により回転メンバBは
ケースKに固定される。
【0122】よって、回転メンバEからの入力と、回転
メンバA,Bの固定に伴う回転メンバCの固定により、
回転メンバD(第3キャリヤP3側)の回転が規定さ
れ、回転メンバDに連結されている出力軸OSからは、
入力軸ISの回転に対し減速比の大きなアンダードライ
ブによる第1速変速比が得られる。
【0123】すなわち、第1速ギヤ段での共線図は、図
10の1stに示す通り、第1クラッチC1の係合によ
り2つの線図にて表される。
【0124】尚、図10において、A,B,C,D,E
は各回転メンバであり、矢印は入力、二重丸は出力、黒
塗り三角はブレーキ係合を示す。
【0125】[第2速ギヤ段]第2速ギヤ段は、第1速
ギヤ段での第1ブレーキB1を解放して第1クラッチC
1を締結する。つまり、図11の係合論理表に示すよう
に、第1クラッチC1と第4クラッチC4と第2ブレー
キB2を係合することで得られる。
【0126】この第2速ギヤ段では、第1クラッチC1
の係合により回転メンバDは3要素連結メンバとして一
体回転する。また、第4クラッチC4の係合により回転
メンバEからの入力となる。そして、第2ブレーキB2
の係合により回転メンバBはケースKに固定される。
【0127】よって、回転メンバEからの入力と、回転
メンバBの固定により、回転メンバDの回転が規定さ
れ、回転メンバDに連結されている出力軸OSからは、
第1速変速比よりも減速比として小さい値による第2速
変速比が得られる。
【0128】すなわち、第2速ギヤ段での共線図は、図
10の2ndに示す通り、第1クラッチC1の係合によ
り1つの線図にて表される。
【0129】[第3速ギヤ段]第3速ギヤ段は、第2速
ギヤ段での第2ブレーキB2を解放して第1ブレーキB
1を締結する。つまり、図11の係合論理表に示すよう
に、第1クラッチC1と第4クラッチC4と第1ブレー
キB1を係合することで得られる。
【0130】この第3速ギヤ段では、第1クラッチC1
の係合により回転メンバDは3要素連結メンバとして一
体回転する。また、第4クラッチC4の係合により回転
メンバEからの入力となる。そして、第1ブレーキB1
の係合により回転メンバAはケースKに固定される。
【0131】よって、回転メンバEからの入力回転と、
回転メンバAの固定により、回転メンバDの回転が規定
され、回転メンバDに連結されている出力軸OSから
は、第2速変速比よりも減速比として小さい値による第
3速変速比が得られる。
【0132】すなわち、第3速ギヤ段での共線図は、図
10の3rdに示す通り、第1クラッチC1の係合によ
り1つの線図にて表される。
【0133】[第4速ギヤ段]第4速ギヤ段は、第3速
ギヤ段での第1ブレーキB1を解放して第3クラッチC
3を締結する。つまり、図11の係合論理表に示すよう
に、第1クラッチC1と第3クラッチC3と第4クラッ
チC4を係合することで得られる。
【0134】この第4速ギヤ段では、第1クラッチC1
の係合により回転メンバDは3要素連結メンバとして一
体回転する。また、第3クラッチC3の係合による回転
メンバCからの入力と、第4クラッチC4の係合による
回転メンバEからの入力との同時入力となる。
【0135】よって、回転メンバC,Eからの同時入力
に規定されて回転メンバDの回転が入力回転に規定さ
れ、回転メンバDに連結されている出力軸OSからは、
変速比1による第4速変速比が得られる。
【0136】すなわち、第4速ギヤ段での共線図は、図
10の4thに示す通り、第1クラッチC1の係合によ
り1つの線図にて表される。
【0137】[第5速ギヤ段]第5速ギヤ段は、第4速
ギヤ段での第4クラッチC4を解放して第1ブレーキB
1を締結する。つまり、図11の係合論理表に示すよう
に、第1クラッチC1と第3クラッチC3と第1ブレー
キB1を係合することで得られる。
【0138】この第5速ギヤ段では、第1クラッチC1
の係合により回転メンバDは3要素連結メンバとして一
体回転する。また、第3クラッチC3の係合により回転
メンバCからの入力ととなる。そして、第1ブレーキB
1の係合により回転メンバAはケースKに固定される。
【0139】よって、回転メンバCからの入力と、回転
メンバAの固定により、回転メンバDの回転が規定さ
れ、回転メンバDに連結されている出力軸OSからは、
入力軸ISより高回転のオーバドライブ変速比による第
5速変速比が得られる。
【0140】すなわち、第5速ギヤ段での共線図は、図
10の5thに示す通り、第1クラッチC1の係合によ
り1つの線図にて表される。
【0141】[第6速ギヤ段]第6速ギヤ段は、第5速
ギヤ段での第1ブレーキB1を解放して第2ブレーキB
2を締結する。つまり、図11の係合論理表に示すよう
に、第1クラッチC1と第3クラッチC3と第2ブレー
キB2を係合することで得られる。
【0142】この第6速ギヤ段では、第1クラッチC1
の係合により回転メンバDは3要素連結メンバとして一
体回転する。また、第3クラッチC3の係合により回転
メンバCからの入力となる。そして、第2ブレーキB2
の係合により回転メンバBはケースKに固定される。
【0143】よって、回転メンバCからの入力と、回転
メンバBの固定により、回転メンバDの回転が規定さ
れ、回転メンバDに連結されている出力軸OSからは、
入力軸ISより高回転のオーバドライブ変速比による第
6速変速比が得られる。
【0144】すなわち、第6速ギヤ段での共線図は、図
10の6thに示す通り、第1クラッチC1の係合によ
り1つの線図にて表される。
【0145】[後退ギヤ段]後退ギヤ段は、図11の係
合論理表に示すように、第2クラッチC2と第4クラッ
チC4と第2ブレーキB2を係合することで得られる。
【0146】この後退ギヤ段では、第1クラッチC1の
解放により回転メンバDの第3キャリヤP3側のみが出
力軸OSに連結される。また、第2クラッチC2の係合
による回転メンバAからの入力と第4クラッチC4の係
合による回転メンバEからの入力となる。そして、第2
ブレーキB2の係合により回転メンバBはケースKに固
定される。
【0147】よって、回転メンバEからの入力と、回転
メンバAの入力回転と回転メンバBの固定による回転メ
ンバCの規定回転により、回転メンバD(第3キャリヤ
P3側)の回転が規定され、回転メンバDに連結されて
いる出力軸OSからは、入力軸ISに対し逆回転による
後退ギヤ段変速比が得られる。
【0148】すなわち、後退ギヤ段での共線図は、図1
0のRevに示す通り、第1クラッチC1の解放により
2つの線図にて表される。
【0149】[各ギヤ段変速比]第1遊星歯車PG1の
ギヤ比ρ1 (=zS1/zR1)、第2遊星歯車PG2のギ
ヤ比ρ2 (=zS2/zR2)、第3遊星歯車PG3のギヤ
比ρ3 (=zS3/zR3)とした時、各ギヤ段変速比n
1,n2,n4,n5,n6,nRは、図11の表に示
すようになる。
【0150】具体例として、ρ1 =0.600,ρ2
0.430,ρ3 =0.400とした時、各ギヤ段変速
比と隣接するギヤ段間の比は下記のようになる。尚、カ
ッコ内は目標値を示す。
【0151】 n1=3.500(3.5) n2/n1=0.629(0.629) n2=2.200(2.2) n3/n2=0.795(0.682) n3=1.750(1.5) n4/n3=0.571(0.667) n4=1.000(1.0) n5/n4=0.700(0.700) n5=0.700(0.7) n6/n5=0.743(0.714) n6=0.520(0.5) nR=3.010 3速が目標変速比より少し大きいが、1速〜6速はほぼ
目標の変速比となる。また、1速〜6速間の比は、目標
とする比に対し許容される偏差の範囲に収まっている。
【0152】[自動変速機用歯車変速機構の第1変形
例]図12は第2実施例の第1変形例を示すスケルトン
図である。
【0153】この第1変形例は、図9に示す第2実施例
に対し、入力側から出力側に向かって、順次、第1遊星
歯車PG1,第2遊星歯車PG2,第3遊星歯車PG3
を配列した例である。
【0154】[自動変速機用歯車変速機構の第2変形
例]図13は第2実施例の第2変形例を示すスケルトン
図である。
【0155】この第2変形例は、図9に示す第2実施例
に対し、入力側から出力側に向かって、順次、第3遊星
歯車PG3,第1遊星歯車PG1,第2遊星歯車PG2
を配列した例である。
【0156】次に、効果を説明する。
【0157】第2実施例の自動変速機用歯車変速装置に
あっては、下記の長所が併せて達成される。
【0158】(1) 隣接するギヤ段への変速を1つの係合
要素の解放と1つの係合要素の係合により行なう装置と
したため、変速ショックを容易に低減できる。
【0159】(2) 前進6段後退1段の変速制御を行なう
装置でありながら、変速に必要とする係合要素の数が4
個のクラッチと2個のブレーキの6個だけの装置とした
ため、変速制御が容易となる。
【0160】(3) 各ギヤ段の変速比を目標変速比に近づ
け、且つ、変速比の隣接するギヤ段間の比をほぼ等比級
数的に並べた装置としたため、変速に際してエンジン回
転の変化がほぼ同じ変化をし、変速比に影響されずにエ
ンジン特性の良好なトルクバンドでの変速が達成される
ことで、動力性能に優れる。
【0161】(4) シングルピニオン型の遊星歯車のみを
3個を用い、アド・オン型ではなくインテグラルタイプ
とし、且つ、変速に必要とする係合要素の数が4個のク
ラッチと2個のブレーキの6個だけの装置としたため、
構成が簡単であり、小型・軽量・低コストを達成するこ
とができる。
【0162】以上、実施例を図面により説明してきた
が、具体的な構成は実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があ
っても本発明に含まれる。
【0163】例えば、請求項1記載の自動変速機用遊星
歯車列を持つ歯車変速機構であれば本発明に含まれる。
【0164】また、実施例では、変速に必要な係合要素
のみを用いた自動変速機用歯車変速機構の例を示した
が、制御を簡単にするために一方向クラッチを入れた
り、一方向クラッチを入れてもコースティング側でエン
ジンブレーキが効くようにブレーキ手段を追加したり、
さらに、入力軸及び出力軸を連結する要素やケースに固
定すべき要素は必要に応じて適宜決めれば良いことは当
然のところである。
【0165】
【発明の効果】請求項1記載の自動変速機用遊星歯車列
にあっては、シングルピニオン型の第1遊星歯車と、シ
ングルピニオン型の第2遊星歯車と、シングルピニオン
型の第3遊星歯車と、第1リングギヤと第2サンギヤと
を一体に連結する第1の2要素連結メンバと、第2キャ
リヤと第3リングギヤとを一体に連結する第2の2要素
連結メンバと、第1サンギヤと第2リングギヤとを一体
に連結すると共に、両ギヤと第3キャリヤとを断接クラ
ッチを介して連結するクラッチ介装連結メンバとを備え
た構成としたため、変速ショックを容易に低減でき、変
速制御が容易で、動力性能に優れ、かつ構成が簡単な自
動変速機用遊星歯車列を提供することができるという効
果が得られる。
【0166】請求項2記載の自動変速機用歯車変速装置
にあっては、請求項1記載の自動変速機用遊星歯車列に
おいて、第1の2要素連結メンバを、第2クラッチを介
して入力軸に連結し、第1キャリヤを、出力軸に連結
し、第2の2要素連結メンバを、第3クラッチを介して
入力軸に連結し、クラッチ介装連結メンバの第3キャリ
ヤ側を、第1ブレーキを介してケースに連結し、第3サ
ンギヤを、第2ブレーキを介してケースに連結すると共
に、第4クラッチを介して入力軸に連結し、1つのギヤ
段を前記断接クラッチ(第1クラッチ)を含む4クラッ
チ2ブレーキのうち3個の係合組み合わせにより得ると
共に、隣り合ったギヤ段で二重掛け替えのない係合解放
制御則により複数のギヤ段を得る変速制御手段を設けた
装置としたため、変速ショックを容易に低減でき、変速
制御が容易で、動力性能に優れ、かつ構成が簡単な自動
変速機用歯車変速装置を提供することができるという効
果が得られる。
【0167】請求項3記載の自動変速機用歯車変速装置
にあっては、請求項1記載の自動変速機用遊星歯車列に
おいて、第1の2要素連結メンバを、第1ブレーキを介
してケースに連結すると共に、第2クラッチを介して入
力軸に連結し、第1キャリヤを、第2ブレーキを介して
ケースに連結し、第2の2要素連結メンバを、第3クラ
ッチを介して入力軸に連結し、クラッチ介装連結メンバ
の第3キャリヤ側を、出力軸に連結し、第3サンギヤ
を、第4クラッチを介して入力軸に連結し、1つのギヤ
段を前記断接クラッチ(第1クラッチ)を含む4クラッ
チ2ブレーキのうち3個の係合組み合わせにより得ると
共に、隣り合ったギヤ段で二重掛け替えのない係合解放
制御則により複数のギヤ段を得る変速制御手段を設けた
装置としたため、変速ショックを容易に低減でき、変速
制御が容易で、動力性能に優れ、かつ構成が簡単な自動
変速機用歯車変速装置を提供することができるという効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動変速機用遊星歯車列を示すクレー
ム対応図である。
【図2】第1実施例装置の自動変速機用歯車変速機構を
示すスケルトン図である。
【図3】第1実施例装置での変速制御における各ギヤ段
でのメンバ回転状態を示す共線図である。
【図4】第1実施例装置での変速制御における各ギヤ段
での係合論理表を示す図である。
【図5】第1実施例装置の第1変形例での変速制御にお
ける各ギヤ段でのメンバ回転状態を示す共線図である。
【図6】第1実施例装置の第1変形例での変速制御にお
ける各ギヤ段での係合論理表を示す図である。
【図7】第1実施例装置の第2変形例での自動変速機用
歯車変速機構を示すスケルトン図である。
【図8】第1実施例装置の第3変形例での自動変速機用
歯車変速機構を示すスケルトン図である。
【図9】第2実施例装置の自動変速機用歯車変速機構を
示すスケルトン図である。
【図10】第2実施例装置での変速制御における各ギヤ
段でのメンバ回転状態を示す共線図である。
【図11】第2実施例装置での変速制御における各ギヤ
段での係合論理表を示す図である。
【図12】第2実施例装置の第1変形例の自動変速機用
歯車変速機構を示すスケルトン図である。
【図13】第2実施例装置の第2変形例の自動変速機用
歯車変速機構を示すスケルトン図である。
【図14】従来装置の自動変速機用歯車変速機構を示す
スケルトン図である。
【図15】従来装置での変速制御における各ギヤ段での
メンバ回転状態を示す共線図である。
【図16】従来装置での変速制御における各ギヤ段での
係合論理表を示す図である。
【図17】スロットル開度をパラメータとしたエンジン
回転数に対するエンジントルク特性図である。
【符号の説明】
a 第1遊星歯車 b 第2遊星歯車 c 第3遊星歯車 d 第1の2要素連結メンバ e 第2の2要素連結メンバ f 断接クラッチ g クラッチ介装連結メンバ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1サンギヤと、第1リングギヤと、両
    ギヤに噛み合うピニオンを保持する第1キャリヤを有す
    るシングルピニオン型の第1遊星歯車と、 第2サンギヤと、第2リングギヤと、両ギヤに噛み合う
    ピニオンを保持する第2キャリヤを有するシングルピニ
    オン型の第2遊星歯車と、 第3サンギヤと、第3リングギヤと、両ギヤに噛み合う
    ピニオンを保持する第3キャリヤを有するシングルピニ
    オン型の第3遊星歯車と、 前記第1リングギヤと第2サンギヤとを一体に連結する
    第1の2要素連結メンバと、 前記第2キャリヤと第3リングギヤとを一体に連結する
    第2の2要素連結メンバと、 前記第1サンギヤと第2リングギヤとを一体に連結する
    と共に、両ギヤと第3キャリヤとを断接クラッチを介し
    て連結するクラッチ介装連結メンバと、 を備えていることを特徴とする自動変速機用遊星歯車
    列。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動変速機用遊星歯車列
    において、 前記第1の2要素連結メンバを、第2クラッチを介して
    入力軸に連結し、 前記第1キャリヤを、出力軸に連結し、 前記第2の2要素連結メンバを、第3クラッチを介して
    入力軸に連結し、 前記クラッチ介装連結メンバの第3キャリヤ側を、第1
    ブレーキを介してケースに連結し、 前記第3サンギヤを、第2ブレーキを介してケースに連
    結すると共に、第4クラッチを介して入力軸に連結し、 1つのギヤ段を前記断接クラッチ(第1クラッチ)を含
    む4クラッチ2ブレーキのうち3個の係合組み合わせに
    より得ると共に、隣り合ったギヤ段で二重掛け替えのな
    い係合解放制御則により複数のギヤ段を得る変速制御手
    段を設けたことを特徴とする自動変速機用歯車変速装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の自動変速機用遊星歯車列
    において、 前記第1の2要素連結メンバを、第1ブレーキを介して
    ケースに連結すると共に、第2クラッチを介して入力軸
    に連結し、 前記第1キャリヤを、第2ブレーキを介してケースに連
    結し、 前記第2の2要素連結メンバを、第3クラッチを介して
    入力軸に連結し、 前記クラッチ介装連結メンバの第3キャリヤ側を、出力
    軸に連結し、 前記第3サンギヤを、第4クラッチを介して入力軸に連
    結し、 1つのギヤ段を前記断接クラッチ(第1クラッチ)を含
    む4クラッチ2ブレーキのうち3個の係合組み合わせに
    より得ると共に、隣り合ったギヤ段で二重掛け替えのな
    い係合解放制御則により複数のギヤ段を得る変速制御手
    段を設けたことを特徴とする自動変速機用歯車変速装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6287234B1 (en) * 1999-07-08 2001-09-11 Hyndai Motor Company Geartrain for an automatic transmission

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