JPH08261057A - シリンダライナの圧入装置 - Google Patents

シリンダライナの圧入装置

Info

Publication number
JPH08261057A
JPH08261057A JP7066289A JP6628995A JPH08261057A JP H08261057 A JPH08261057 A JP H08261057A JP 7066289 A JP7066289 A JP 7066289A JP 6628995 A JP6628995 A JP 6628995A JP H08261057 A JPH08261057 A JP H08261057A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
press
fitting
cylinder
cylinder liner
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7066289A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3450087B2 (ja
Inventor
Kenji Saida
健治 斉田
Tatsuro Tomita
達朗 富田
Hisao Kamiyama
久男 神山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
UD Trucks Corp
Original Assignee
UD Trucks Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by UD Trucks Corp filed Critical UD Trucks Corp
Priority to JP06628995A priority Critical patent/JP3450087B2/ja
Publication of JPH08261057A publication Critical patent/JPH08261057A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3450087B2 publication Critical patent/JP3450087B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧入作業時に圧入圧力及び圧入状態の良否判
定を可能とすることにより作業効率を向上させる。 【構成】 本発明は、シリンダブロック4の各気筒のボ
ア部にシリンダライナ6を圧入するシリンダライナの圧
入装置において、シリンダブロックを所定の圧入位置ま
で移動させるトランスファ手段32と、上記所定の圧入
位置においてボア部の中心を位置決めする位置決め手段
66,70と、この位置決めされた位置でシリンダライ
ナを各気筒のボア部に圧入するプレス手段18,80
と、このプレス手段の圧入圧力を所定時間測定する圧力
測定手段84と、圧入されたシリンダライナとシリンダ
ブロックの段差を所定の複数個所で測定する変位センサ
手段96と、上記圧力測定手段と変位センサ手段の測定
値により圧入圧力及び圧入状態の良否を判定する判定手
段と、を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリンダライナの圧入
装置に係わり、特に自動車エンジンのシリンダブロック
へシリンダライナを圧入するための圧入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車エンジンのシリンダブロックへシ
リンダライナを圧入する場合の従来技術の一例を図16
に示す。即ち、従来は、シリンダブロックへシリンダラ
イナを圧入する場合、先ず、搬入部100において、フ
リーローラコンベア102上にシリンダブロック104
を載せる。次に、この搬入部100の上流側に位置する
圧入工程部106へ、シリンダブロック104を押し出
すことにより移動させる。この圧入工程部106では、
先ず、シリンダブロック104の先端側の気筒のボア部
にシリンダライナ108を挿嵌する。その後、油圧プレ
ス110のラム部112に取り付けられた圧入治具部の
圧入金具(ラム部に直付されている)114を、シリン
ダブロック104を前後方向に微動させることにより、
シリンダライナ104に係合させ、この状態でワークリ
フタ116を下降させてプレスベット118上にシリン
ダブロック104を載せると共に油圧プレス110によ
りシリンダライナ108をシリンダブロック104のボ
ア部に圧入する。圧入後、ワークリフタ116を上昇さ
せ、この後、順次1本ずつ他の5つの気筒に対応するシ
リンダライナ108の圧入作業を行う。このとき、ラッ
ク・ピニオン式のテーブル送りハンドル120を使用す
る。
【0003】この後、シリンダライナ108が圧入され
たシリンダブロック104を上流側に位置する搬出部1
22に押し出す。この搬出部122で、圧入したシリン
ダライナ108の上端面とシリンダブロック104の上
面との段差を測定し、この段差の値を基にして圧入状態
の良否を判定する。具体的に説明すれば、1気筒毎にダ
イヤルゲージにより円周方向に等分された3箇所で段差
を作業者が測定し、この測定を6気筒全て行う。このと
き、各気筒間のバラツキが規準値以上となった場合に
は、その規準値以上となった気筒のシリンダライナを抜
き取り、圧入工程部106にシリンダブロク104を後
退させ、再び圧入作業を行うようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、ロッド生産的に数台から数10台のシリン
ダブロックへのシリンダライナの圧入作業を行ってか
ら、これらをまとめて圧入状態の良否判定を行っている
ため、圧入不良の発見が遅れ、そのため、圧入作業のや
り直しが続出し、作業効率が大幅に低下することがあっ
た。また、作業者による手作業により圧入状態の良否判
定が行われており、作業効率を向上させるため自動化の
要請があった。そこで、本発明は、従来技術の問題を解
決するためになされたものであり、圧入作業時に圧入圧
力及び圧入状態の良否判定を可能とすることにより作業
効率を向上させたシリンダライナの圧入装置を提供する
ことを目的としている。また、本発明は、圧入作業の自
動化し作業効率を向上させたシリンダライナの圧入装置
を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】上記の目的を達
成するために本発明は、シリンダブロックの各気筒のボ
ア部にシリンダライナを圧入するシリンダライナの圧入
装置において、シリンダブロックを所定の圧入位置まで
移動させるトランスファ手段と、上記所定の圧入位置に
おいてボア部の中心を位置決めする位置決め手段と、こ
の位置決めされた位置でシリンダライナを各気筒のボア
部に圧入するプレス手段と、このプレス手段の圧入圧力
を所定時間測定する圧力測定手段と、圧入されたシリン
ダライナとシリンダブロックの段差を所定の複数個所で
測定する変位センサ手段と、上記圧力測定手段と変位セ
ンサ手段の測定値により圧入圧力及び圧入状態の良否を
判定する判定手段と、を有することを特徴としている。
このように構成された本発明のシリンダライナの圧入装
置においては、トランスファ手段がシリンダブロックを
所定の圧入位置まで移動させ、この圧入位置で位置決め
手段がシリンダブロックの各気筒のボア部の中心を位置
決めし、この位置決めされた位置でプレス手段がシリン
ダライナを各気筒のボア部に圧入する。このとき、圧力
測定手段がプレス手段の圧入圧力を所定時間測定する。
また、変位センサ手段が、圧入されたシリンダライナと
シリンダブロックの段差を所定の複数個所で測定する。
これらの圧力測定手段と変位センサ手段の測定値によ
り、判定手段が、圧入圧力及び圧入状態の良否を判定す
る。
【0006】また、本発明のシリンダライナの圧入装置
においては、上記トランスファ手段は、シリンダブロッ
クの後端面にプッシュレバーを係止させ、このプッシュ
レバーを介してトランスファ用油圧シリンダによりシリ
ンダブロックを移動させるように設けられたことが好ま
しい。また、本発明のシリンダライナの圧入装置におい
ては、上記プレス手段は、調芯機能を有するラム部に球
面座と球面継手を内蔵していることが好ましい。また、
本発明のシリンダライナの圧入装置においては、上記位
置決め手段は、シリンダブロックを搭載するテーブル部
に形成された鋸歯状の割出部とこの割出部に密着可能な
割出ピンにより、ボア部の中心を位置決めすることが好
ましい。また、本発明のシリンダライナの圧入装置にお
いては、上記圧力測定手段は、上記プレス手段のラム部
に組み込まれたロードセルであることが好ましい。ま
た、本発明のシリンダライナの圧入装置においては、上
記変位センサ手段は、円周方向の少なくとも3箇所で段
差を測定することが好ましい。また、本発明は、上記判
定手段が、圧入圧力の値が所定範囲内の場合は圧入圧力
を良と判定し所定範囲外の場合は圧入圧力を否と判定
し、上記複数個所の段差の最大値と最少値の差が所定範
囲内の場合は圧入状態を良と判定し所定範囲外の場合は
圧入状態を否と判定することが好ましい。
【0007】さらに、本発明は、上記シリンダブロック
が、直列複数気筒エンジンのシリンダブロックであるこ
とが好ましい。
【0008】
【実施例】以下、本発明のシリンダライナの圧入装置の
一実施例について添付図面を参照して説明する。図1
は、本発明のシリンダライナの圧入装置の一実施例の全
体構成を示す正面図、図2は、図1の平面図である。図
1及び図2に示すように、符号1が、シリンダライナの
圧入装置を示し、このシリンダライナの圧入装置1は、
以下のように構成されている。即ち、下流側である搬入
側から上流側である搬出側へ、段取ステーションA、位
置決ステーションB、圧入ステーションC及び搬出ステ
ーションDが順次配置されている。先ず、段取ステーシ
ョンAにおいては、フリーローラコンベア2上に直列6
気筒エンジンのシリンダブロック4が載せられている。
シリンダライナ6は、図3に示すように、その下端部に
おいて所定値だけ径寸法が小さく形成された仮挿入部6
aを有し、このシリンダライナ6の仮挿入部6aが、シ
リンダブロック4の各気筒のボア部に挿入され、図1に
示すように仮置き状態とされる。次に、この段取ステー
ションAにおいて、作業者がシリンダライナ4が仮置き
されたシリンダブロック2を次の位置決ステーションB
に押し込む。これにより、位置決ステーションB以降の
自動化が実行される。
【0009】次に、位置決ステーションBにおいては、
トップローラコンベア8が設けられている。このため、
ワークであるシリンダブロック4の先端部分が図1中1
番右側に位置するトップローラ10に掛かると、シリン
ダブロック4の重量によりトップローラ10は回転を止
め、シリンダブロック4は、チェーン12と共に図1中
左方向に進行を開始し、位置決ステーションBの後端部
に配置されたエンドストッパ14にその先端部が当接す
るまで進行する。シリンダブロック4の先端部がエンド
ストッパ14に当接すると、トップローラ10はチェー
ン12の進行にともないシリンダブロック4との間で回
転し、シリンダブロック4の先端部がエンドストッパ1
4に当接した状態で正確な位置決めが行われる。なお、
このエンドストッパ14は、油圧シリンダ16により上
下方向に移動可能である。次に圧入ステーションCを説
明する。この圧入ステーションCには、油圧プレス18
が設けられているが、図4及び図5は、理解し易くする
ために、油圧プレス18により圧力の掛かる構造部分の
み示している。即ち、油圧プレス18の下方には、ベッ
ド部20が設けられ、このベッド部20上にはテーブル
基盤部22が配置され、さらにこのテーブル基盤部22
上にはテーブル部24が配置されている。また、このテ
ーブル部24上にはコンベア部26が配置されワークで
あるシリンダブロック4を搭載している。さらに、テー
ブル基盤部22の内部には、ワークを進行方向に向かっ
てシフトさせるワークシフト用油圧シリンダ28が設け
られ、一方、テーブル部24内には、コンベア部26を
上下方向に移動させることによりワークをリフトするワ
ークリフト用シリンダ30が内蔵されている。
【0010】圧入ステーションCには、さらに、図6及
び図7に示すように、トランスファ装置32が設けられ
ている。このトランスファ装置32は、圧入ステーショ
ンCにおいて圧入作業が終了したワークを搬出ステーシ
ョンDへ搬出すると共にこの搬出後にテーブル部24が
空になったときにエンドストッパ14により位置決めス
テーションBで位置決めされ待機している次のワークを
圧入ステーションCに引き込むための装置である。この
とき、エンドストッパ14は油圧シリンダ16により下
降し、ワークは、シリンダブロック4の1番目の気筒の
ボア部にシリンダライナ6を圧入する位置まで引き込ま
れる。このトランスファ装置32により、ボア中心への
位置決めを精度よく行うことができる。このトランスフ
ァ装置32は、以下のように構成されている。即ち、図
6及び図7に示すように、所定位置にトランスファ台3
4が配置され、このトランスファ台34上には、ワーク
進行方向に沿って複数のVローラ36が設けられてい
る。一方、トランスファ用油圧シリンダ38が固定配置
され、このトランスファ用油圧シリンダ38はワーク進
行方向に延びるシリンダロッド39を備えている。ま
た、Vローラ36上には、その後端部がシリンダロッド
39と連結金具41を介して円周方向に回動可能な状態
で連結されたトランスファバー40が搭載され、このト
ランスファバー40の所定位置のワーク側には、シリン
ダブロック4の後端面4aに当接可能なプッシュレバー
42が固定して取り付けられている。このプッシュレバ
ー42は、図6に示すように、位置決めステーションB
から圧入ステーションCにワークを押し込むための第1
プッシュレバー42aと、ワークを圧入ステーションC
から搬出ステーションDへ押し出すための第2プッシュ
レバー42bとから構成されている。さらに、このトラ
ンスファバー40と平行に延びると共にその両端とその
中間部がトランスファバー40にシフトレバー43を介
して一体的に固着されたシフトバー44が設けられてい
る。また、このシフトバー44を上下方向にシフトする
ためのシフトユニット部46が所定位置に設けられてい
る。このシフトユニット部46は、その凹部48aにシ
フトバー44を収納して係合するシフタ48と、このシ
フタ48を上下移動させるためのシフタ用油圧シリンダ
50とから構成されている。
【0011】このトランスファ装置32は、以下のよう
に動作する。即ち、ワークが搬出ステーションDへ搬出
されてテーブル部24が空になったとき、トランスファ
用油圧シリンダ38によりシリンダロッド39が位置決
めステーションBの方向に押し出され、これにより、ト
ランスファバー40とシフトバー44が共に位置決めス
テーションBの方向の所定位置まで移動する。この所定
位置で、シフタ用油圧シリンダ50を作動させ、シフタ
48を図7に示す位置まで上昇させ、それにより、シフ
トバー44が上昇してシフトレバー43を介してトラン
スファバー40が回動し、最終的に、プッシュレバー4
2(42a)が図7の鎖線で示す位置から実線で示す位
置まで回動する。これにより、プッシュレバー42aが
ワークであるシリンダブロック4の後端面4aに係合す
る。この後、プッシュレバー42aがシリンダブロック
4の後端面4aに係合した状態で、トランスファ用油圧
シリンダ38により今度はシリンダロッド39を圧入ス
テーションCの方向に押し込める。このようにして、シ
リンダブロック4は、位置決めステーションBから圧入
ステーションCへ移動する。このとき、シリンダブロッ
ク4は、1番目の気筒のボア部にシリンダライナ6を圧
入する位置まで移動し、ボア中心への位置決めを精度よ
く行うことができる。
【0012】次に、図8乃至図10により、圧入ステー
ションCにおいて、シリンダブロック4をその各気筒の
ボア中心へ位置決めするための装置を説明する。シリン
ダブロック4は、トランスファ装置32により位置決め
ステーションBから圧入ステーションCの所定位置まで
移動した後は、その位置で停止する。この状態で、ブッ
シュレバー42は、上方に跳ね上がり(図7において鎖
線で示す)ワークであるシリンダブロック4から外れ
る。さらに、図8に示すように、ワークリフト用油圧シ
リンダ30が作動し、コンベア部26がy1 の位置から
2の位置まで(移動距離δ)下降する。このとき、ワ
ークであるシリンダブロック4も下降し、テーブル部2
4のワーク受け部24aと接触する。この状態で、ワー
クをテーブル部24上に着座させるため、ワーク受け部
24aに設けられた油圧シリンダ(図示せず)によりロ
ケートピン52をシリンダブロック4の下面の4箇所に
設けられたノック穴54に挿入させ、ワーク位置固定を
行う。また、このワークの着座を確認するために、ワー
ク受け部24aには、圧力センサ56が設けられ、この
圧力センサ56によりワークの下面とワーク受け部24
aとのエア漏れを検出し、着座確認を行う。このように
して、シリンダブロック4は、テーブル部24、テーブ
ル基盤部22及び油圧プレスベット部20により一体的
に加圧力に耐えうるように支持される。
【0013】図9及び図10に示すように、テーブル部
24は、ワークシフト用油圧シリンダ28によりテーブ
ル基盤部22上を摺動してワーク進行方向に移動可能で
ある。テーブル部24の進行方向に沿う一面側には、割
出板部60が一体的に設けられている。この割出板部6
0に対向する所定位置には、各気筒のボア中心にシリン
ダブロック4を位置決めするための位置決めセンサ62
が配置されている。この位置決めセンサ62は、前進端
検知センサ62a、後退位置検知センサ62b、圧入位
置検知センサ62c、減速開始指令センサ62d及び割
出ピン上昇指令センサ62eにより構成されている。ま
た、これらの各センサ62a〜62eに対応した割出板
部60の表面の所定の位置には、凸形状の検知部材64
が設けられている。この検知部材64は、前進端検知部
材64a、後退位置検知部材64b、圧入位置検知部材
64c、減速開始指令部材64d及び割出ピン上昇指令
部材64eにより構成されている。さらに、割出板部6
0の下端部には、鋸歯状の割出部66が形成されてい
る。この割出部66の下方の所定位置には、割出用油圧
シリンダ68が配置され、この割出用油圧シリンダ68
により、割出ピン70が上下方向に移動する。割出ピン
70の上方端部には、密着確認センサ72が設けられて
いる。さらに、割出ピン70が上方に移動していること
を検知する割出ピン出センサ74及び割出ピン70が下
方に移動していることを検知する割出ピン戻しセンサ7
6が設けられている。
【0014】ここで、前進端検知センサ62aと前進端
検知部材64aは、テーブル部24を図10において左
側方向に前進させることによりシリンダブロック4の全
ての気筒のボア部へのシリンダライナ6の圧入を行いそ
の圧入が終了する前進終了位置を検知するためのもので
ある。後退位置検知センサ62bと後退位置検知部材6
4bは、全ての気筒において圧入が完了しシリンダブロ
ック4を搬出ステーションDに押し出した後、テーブル
部24を位置決めステーションB側(図10において右
側)へ後退させるとき、テーブル部24の後退終了位置
を検知するためのものである。圧入位置検知センサ62
cと圧入位置検知部材64cは、テーブル部24がワー
クシフト用油圧シリンダ28により進行方向に向かって
移動している際に、テーブル部24が各気筒のボア中心
に対応する位置に到達したことを検知するためのもので
ある。減速開始指令センサ62dと減速開始指令部材6
4dは、テーブル部24が各気筒のボア中心に対応する
位置に到達する手前でワークシフト用油圧シリンダ28
によるテーブル部20の移動を減速させるためのもので
ある。割出ピン上昇指令センサ62eと割出ピン上昇指
令部材64eは、テーブル部24が各気筒のボア中心に
対応する位置に到達する手前で割出ピン70を上方に移
動させて割出部66の一側面に当接させるためのもので
ある。密着確認センサ72は、割出ピン70と割出部6
6の一側面の密着を確認するためのものである。このよ
うにして、割出ピン70と割出部66の一側面とが密着
するため、精度良くボア中心の位置決めを行うことがで
きる。
【0015】次に、図11乃至図13により、油圧プレ
ス18及び圧入ステーションCにおける各気筒のボア部
にシリンダライナ6を圧入する仕方を説明する。油圧プ
レス18の先端には、ラム部80が接続され、このラム
部80の下方側には、ロードセル保持枠82が固定され
ている。このロードセル保持枠82内には、圧入圧力を
検出するためのロードセル84が収納され、このロード
セル84の下端部には、ロードセル押金86がロードセ
ル84に当接すると共にロードセル保持枠82に保持さ
れている。このロードセル押金86の下方外周部には、
継手金具88が固定されている。ロードセル押金86の
下方内部には、調芯機能を有する球面座90と球面継手
92が収納され、さらにこの球面継手92の下端部に
は、シリンダライナ6を圧入するための圧入金具94が
固定されている。この圧入金具94の外周下端部の所定
位置には、円周方向に等間隔に3つの変位センサ96
(図13参照)が取り付けられている。このように、本
実施例では、上述した割出板部60や割出ピン70等を
用いて正確に各気筒のボア中心を位置決めすると共に球
面座90と球面継手92により調芯機能を設けたため、
油圧プレス18によりシリンダライナ6の圧入を無理な
く極めて容易に行うことができる。
【0016】また、油圧プレス18によるシリンダライ
ナ6のシリンダブロック4のボア部への圧入圧力は、図
14に示すように、圧入開始時である測定開始時点
(A)から後所定時間経過後である測定完了時点(C)
まで測定される。この測定完了時点(C)における圧入
圧力の値が、OK範囲内であれば、圧入圧力に関して
「良(OK)」と判定し、OK範囲外であれば、圧入圧
力に関して「否(NG)」と判定する。また、変位セン
サ96により3箇所の変位、即ち、シリンダブロック4
の上端面とシリンダライナ6との段差が測定される。こ
の測定された3箇所の段差の値のいずれもが所定の範囲
内の値となった場合及び3箇所の段差の値の最大値と最
小値との差が所定の範囲内の値となった場合には、圧入
状態に関して「良(OK)」と判定し、一方、測定され
た3箇所の段差の値のいずれかが所定の範囲外の値とな
った場合又は3箇所の段差の値の最大値と最小値との差
が所定の範囲外の値となった場合には、圧入状態に関し
て「否(NG)」と判定する。このようにして、油圧プ
レス18によりシリンダブロック4の各気筒のボア部に
シリンダライナ6を順次圧入すると共に圧入圧力及び圧
入状態の判定を各気筒毎に行っていく。このように、本
実施例によれば、1つの気筒のボア部にシリンダライナ
6を圧入する毎に、圧入圧力と圧入状態を判定するよう
にしているため、シリンダライナの圧入異常を直ちに検
出することができる。
【0017】このようにして、圧入ステーションCでシ
リンダライナ6の圧入が行われた後、図8に示すよう
に、ワークリフト用油圧シリンダ30が作動し、コンベ
ア部26をy2 の位置からy1 の位置まで上昇させ、ワ
ークであるシリンダブロック4をコンベア部26上に搭
載する。この後、図6に示すトランスファ装置32を作
動させて、第2プッシュレバー42をシリンダブロック
4の後端面4aに係合させ、トランスファ用油圧シリン
ダ38によりシリンダロッド39を搬出ステーションD
の方向に押し込める。このようにして、圧入作業が完了
したシリンダブロック4を圧入ステーションCから搬出
ステーションDへ押し出す。次に、図15に示すフロー
チャートにより、本実施例の動作を説明する。このフロ
ーチャートにおいてSは各ステップを表す。先ず、S1
において、ワークが段取ステーションAから位置決めス
テーションBに押し込められた後、位置決めステーショ
ンB上でワークを図1の左側方向に進行させる。次に、
S2において、ワークが進行端に到達したか否かを判定
する。具体的には、ワークであるシリンダブロック4の
前端部が、エンドストッパ14に当接したか否かを判定
する。当接していない場合には、S2に戻り、当接して
いる場合には、S3に進む。S3においては、トランス
ファ装置32を作動させる。
【0018】次に、S4において、第1気筒のボア部が
所定の位置に到達しているか否かを判定する。所定の位
置に到達している場合には、S5において、ワークリフ
ト用油圧シリンダ30により、ワークを下降させる(図
8参照)。次に、S6において、ワークをロケートピン
52により固定する。この後、S7において、圧力セン
サ56により、着座確認を行う。この後、S8におい
て、上述した割出ピン70等を用いて第1気筒のボア部
の中心となるように位置決めする。次に、S9におい
て、油圧プレス18のラム部80を下降させ、圧入作業
を開始する。このとき、S10において、ロードセル8
4により圧入圧力の測定を開始する。この後、S11に
おいて、測定が開始された後所定時間(t)が経過した
ときの圧入圧力の値が図14に示すOK範囲内か否かを
判定する。OK範囲内であれば、S12において、OK
表示及び記憶を行う。一方、OK範囲外であれば、S1
3において、NG表示及び記憶を行う。このようにし
て、S12とS13において、圧入圧力のOK・NG判
定(良否判定)を行う。次に、S14において、油圧プ
レス18のラム部80の下降を停止する。この後、S1
5において、変位センサ96により1箇所の段差測定を
行い、S16において、3箇所の段差測定が完了したと
判定されるまで、段差測定を繰り返す。今後、S17に
おいて、上述した圧入状態のOK・NG判定を行う。そ
の後、S18において、ラム部80を上昇させる。次
に、S19において、テーブル部24を微後退させ、S
20において、割出ピン70をオフとすることにより下
降させ、S21において、テーブル部24をボアピッチ
(1ボア分)だけ前進させる。
【0019】この後、S22において、テーブル部20
が前進端に位置しているかを前進端検知センサ62aと
前進端検知部材64aにより判定する。前進端でない場
合には、S8に戻り、第2気筒から第5気筒までの圧入
作業を実行する。前進端の場合は、第6気筒のボア部へ
位置していることを意味しているため、S23に進み、
S8〜S20の内容を実行することにより、第6気筒の
ボア部へのシリンダライナの圧入作業を完了する。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明のシリンダラ
イナの圧入装置によれば、圧入作業時に圧入圧力及び圧
入状態の良否判定が可能となり作業効率が向上する。本
発明によれば、圧入作業が自動化され作業効率が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のシリンダライナの圧入装置の一実施
例の全体構成を示す正面図
【図2】 図1の平面図
【図3】 シリンダライナの下端部の仮挿入部を示す部
分断面図
【図4】 本発明のシリンダライナの圧入装置の一実施
例における圧入ステーションの一部分を示す正面図
【図5】 図4の側面図
【図6】 本発明のシリンダライナの圧入装置の一実施
例における圧入ステーションにおけるトランスファ装置
を示す正面図
【図7】 図6の側面図
【図8】 本発明のシリンダライナの圧入装置の一実施
例における圧入ステーションにおけるテーブル部の上下
移動を説明するための側面図
【図9】 本発明のシリンダライナの圧入装置の一実施
例における圧入ステーションにおけるボア部の中心への
位置決めを説明するための側面図
【図10】 本発明のシリンダライナの圧入装置の一実
施例における圧入ステーションにおけるボア部の中心へ
の位置決めを説明するための正面図
【図11】 本発明のシリンダライナの圧入装置の一実
施例における圧入ステーションにおける油圧プレスのラ
ム部を示す断面図
【図12】 図11の部分拡大断面図
【図13】 本発明のシリンダライナの圧入装置の一実
施例における圧入ステーションにおける変位センサの取
り付け位置を示す平面図
【図14】 本発明のシリンダライナの圧入装置の一実
施例における圧入ステーションにおける圧入圧力と時間
の関係を示す線図
【図15】 本発明のシリンダライナの圧入装置の一実
施例による動作を説明するためのフローチャート
【図16】 従来のシリンダライナの圧入装置の全体構
成を示す正面図
【符号の説明】
1 シリンダライナの圧入装置 4 シリンダブロック 6 シリンダライナ 18 油圧プレス 22 テーブル基盤部 24 テーブル部 26 コンベア部 28 ワークシフト用油圧シリンダ 30 ワークリフト用油圧シリンダ 32 トランスファ装置 34 トランスファ台 36 Vローラ 38 トランスファ用油圧シリンダ 39 シリンダロッド 40 トランスファバー 42 プッシュレバー 43 シフトレバー 44 シフトバー 46 シフトユニット部 48 シフタ 50 シフタ用油圧シリンダ 60 割出板部 62 位置決めセンサ 64 検知部材 66 割出部 68 割出用油圧シリンダ 70 割出ピン 72 密着確認センサ 80 ラム部 84 ロードセル 86 ロードセル押金 90 球面座 92 球面継手 94 圧入金具 96 変位センサ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダブロックの各気筒のボア部にシ
    リンダライナを圧入するシリンダライナの圧入装置にお
    いて、 シリンダブロックを所定の圧入位置まで移動させるトラ
    ンスファ手段と、 上記所定の圧入位置においてボア部の中心を位置決めす
    る位置決め手段と、 この位置決めされた位置でシリンダライナを各気筒のボ
    ア部に圧入するプレス手段と、 このプレス手段の圧入圧力を所定時間測定する圧力測定
    手段と、 圧入されたシリンダライナとシリンダブロックの段差を
    所定の複数個所で測定する変位センサ手段と、 上記圧力測定手段と変位センサ手段の測定値により圧入
    圧力及び圧入状態の良否を判定する判定手段と、 を有することを特徴とするシリンダライナの圧入装置。
  2. 【請求項2】 上記トランスファ手段は、シリンダブロ
    ックの後端面にプッシュレバーを係止させ、このプッシ
    ュレバーを介してトランスファ用油圧シリンダによりシ
    リンダブロックを移動させるように設けられたことを特
    徴とする請求項1記載のシリンダライナの圧入装置。
  3. 【請求項3】 上記プレス手段は、調芯機能を有するラ
    ム部に球面座と球面継手を内蔵していることを特徴とす
    る請求項1記載のシリンダライナの圧入装置。
  4. 【請求項4】 上記位置決め手段は、シリンダブロック
    を搭載するテーブル部に形成された鋸歯状の割出部とこ
    の割出部に密着可能な割出ピンにより、ボア部の中心を
    位置決めすることを特徴とする請求項1記載のシリンダ
    ライナの圧入装置。
  5. 【請求項5】 上記圧力測定手段は、上記プレス手段の
    ラム部に組み込まれたロードセルであることを特徴とす
    る請求項1記載のシリンダライナの圧入装置。
  6. 【請求項6】 上記変位センサ手段は、円周方向の少な
    くとも3箇所で段差を測定することを特徴とする請求項
    1記載のシリンダライナの圧入装置。
  7. 【請求項7】 上記判定手段は、圧入圧力の値が所定範
    囲内の場合は圧入圧力を良と判定し所定範囲外の場合は
    圧入圧力を否と判定し、上記複数個所の段差の最大値と
    最少値の差が所定範囲内の場合は圧入状態を良と判定し
    所定範囲外の場合は圧入状態を否と判定することを特徴
    とする請求項1記載のシリンダライナの圧入装置。
  8. 【請求項8】 上記シリンダブロックは、直列複数気筒
    エンジンのシリンダブロックであることを特徴とする請
    求項1記載のシリンダライナの圧入装置。
JP06628995A 1995-03-24 1995-03-24 シリンダライナの圧入装置 Expired - Fee Related JP3450087B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06628995A JP3450087B2 (ja) 1995-03-24 1995-03-24 シリンダライナの圧入装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06628995A JP3450087B2 (ja) 1995-03-24 1995-03-24 シリンダライナの圧入装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08261057A true JPH08261057A (ja) 1996-10-08
JP3450087B2 JP3450087B2 (ja) 2003-09-22

Family

ID=13311527

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06628995A Expired - Fee Related JP3450087B2 (ja) 1995-03-24 1995-03-24 シリンダライナの圧入装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3450087B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100774404B1 (ko) * 2006-08-07 2007-11-08 현대자동차주식회사 실린더 라이너 로딩 장치
CN103692207A (zh) * 2013-12-17 2014-04-02 苏州博众精工科技有限公司 一种压力表组装设备
CN108213946A (zh) * 2017-12-31 2018-06-29 苏州通锦精密工业股份有限公司 一种水冷喷嘴装配专机

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102133703A (zh) * 2010-12-29 2011-07-27 尹贤海 一种发动机缸套装配检测机

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100774404B1 (ko) * 2006-08-07 2007-11-08 현대자동차주식회사 실린더 라이너 로딩 장치
CN103692207A (zh) * 2013-12-17 2014-04-02 苏州博众精工科技有限公司 一种压力表组装设备
CN108213946A (zh) * 2017-12-31 2018-06-29 苏州通锦精密工业股份有限公司 一种水冷喷嘴装配专机
CN108213946B (zh) * 2017-12-31 2023-09-22 苏州通锦精密工业股份有限公司 一种水冷喷嘴装配专机

Also Published As

Publication number Publication date
JP3450087B2 (ja) 2003-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20060102214A (ko) 쇽업소버의 로드어셈블리 자동조립장치
JP3450087B2 (ja) シリンダライナの圧入装置
CN116730000B (zh) 一种摄像头线束气密测试上下料设备
KR100369080B1 (ko) 이종부품의 압입고정장치와 그 방법
US7736112B2 (en) Double seam monitor
JP4458806B2 (ja) パーキングロック機構のパーキングポール作動力計測装置
JPH0337779Y2 (ja)
JPH0342769B2 (ja)
CN218724064U (zh) 一种滑橇校平检测一体机
CN114834047B (zh) 带检具功能的手套箱振动摩擦焊接模具及其使用方法
JPH0726646Y2 (ja) 穴深さ検査装置
CN219985439U (zh) 一种工件孔外在线测量选垫装置
KR101672585B1 (ko) 리벳압입방법
CN217890141U (zh) 一种油道杯塞安装设备
CN215952404U (zh) 一种用于检测柴油泵体上的机加工孔位置度的检具
CN209745569U (zh) 新型制动检验台
CN114076583B (zh) 汽车传动轴的锥面到顶部平面的距离检测装置及方法
CN213396833U (zh) 一种小型焊接结构件快速精准检测装置
CN210281078U (zh) 铝合金车身激光焊接装置
CN220740278U (zh) 一种多功能高精度定位检测的夹紧工装
JP2899252B2 (ja) リング体の検査装置
CN220252187U (zh) 一种天窗总成的膨胀螺丝扣安装到位检测工装
CN217667402U (zh) 一种可监测焊接应力的焊接工作台
KR102572687B1 (ko) 자동차부품 자동 검사 및 조립 장치
CN220525949U (zh) 一种pcba测试工装

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees