JPH08260902A - タービンの動翼 - Google Patents
タービンの動翼Info
- Publication number
- JPH08260902A JPH08260902A JP6060195A JP6060195A JPH08260902A JP H08260902 A JPH08260902 A JP H08260902A JP 6060195 A JP6060195 A JP 6060195A JP 6060195 A JP6060195 A JP 6060195A JP H08260902 A JPH08260902 A JP H08260902A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blade
- implanted
- planted
- lock pin
- rotor
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- Withdrawn
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 最後に植込んだ翼もロータに確実に固定さ
れ、インテグラルシュラウド翼を採用したタービンの場
合でも最後に植込んだ翼が無拘束状態にならないことな
どを目的とする。 【構成】 複数の翼をロータに１枚づつ軸方向に挿入し
て周方向に順次翼台を接して植込み各翼の翼台間に翼止
めピンを周方向に挿入して各翼をロータに固定するター
ビンの動翼における最初に植込む翼の翼台と最後に植込
む翼の翼台とに互いに導通して穿設された穴内に移動可
能にロックピンが挿入され両翼台にまたがった位置に移
動されて固定されるように構成する。
れ、インテグラルシュラウド翼を採用したタービンの場
合でも最後に植込んだ翼が無拘束状態にならないことな
どを目的とする。 【構成】 複数の翼をロータに１枚づつ軸方向に挿入し
て周方向に順次翼台を接して植込み各翼の翼台間に翼止
めピンを周方向に挿入して各翼をロータに固定するター
ビンの動翼における最初に植込む翼の翼台と最後に植込
む翼の翼台とに互いに導通して穿設された穴内に移動可
能にロックピンが挿入され両翼台にまたがった位置に移
動されて固定されるように構成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、火力発電などに適用さ
れるタービンの動翼に関する。
れるタービンの動翼に関する。
【０００２】
【従来の技術】図３は火力発電などに使用されている従
来の蒸気タービンの動翼の説明図である。図において、
蒸気タービンの動翼は翼０１と、この翼０１を支持する
翼台０２と、この翼台０２の底面部に形成されているク
リスマスツリー形の翼根部０３などとを有している。ま
た、ロータ０４は翼０１の植込み部に翼根部０３に対応
する形状の翼溝０５が軸方向に形成されているととも
に、各翼溝０５の間に位置するロータ０４の外周面に径
方向に半円溝０６が形成され、この半円溝０６は翼台０
２に設けられている半円溝０７と合致して円形溝を形成
するようになっている。ロータ０４へ翼０１を植込む場
合は、１枚づつ翼０１の翼根部０３をロータ０４の翼溝
０５に軸方向に沿って嵌合させて行う。このとき、ロー
タ０４の半円溝０６と翼台部０２の半円溝０７とが合致
して形成される円形溝に翼止めピン０８を挿入して翼０
１を固定する。
来の蒸気タービンの動翼の説明図である。図において、
蒸気タービンの動翼は翼０１と、この翼０１を支持する
翼台０２と、この翼台０２の底面部に形成されているク
リスマスツリー形の翼根部０３などとを有している。ま
た、ロータ０４は翼０１の植込み部に翼根部０３に対応
する形状の翼溝０５が軸方向に形成されているととも
に、各翼溝０５の間に位置するロータ０４の外周面に径
方向に半円溝０６が形成され、この半円溝０６は翼台０
２に設けられている半円溝０７と合致して円形溝を形成
するようになっている。ロータ０４へ翼０１を植込む場
合は、１枚づつ翼０１の翼根部０３をロータ０４の翼溝
０５に軸方向に沿って嵌合させて行う。このとき、ロー
タ０４の半円溝０６と翼台部０２の半円溝０７とが合致
して形成される円形溝に翼止めピン０８を挿入して翼０
１を固定する。
【０００３】シュラウド０９は翼０１先端のシールフィ
ンとの間隔を正しく保って蒸気通路を形成するととも
に、翼０１の固有振動数を調整して耐振強度を増すため
に取付けられている。翼０１へシュラウド０９を取付け
る場合は、翼０１の頂部に設けた円形または長方形の突
起（テノン）をシュラウド０９の孔に貫通させ、かしめ
ることにより翼０１に固定する。通常５〜１０本程度の
翼０１を１組として１枚のシュラウド０９に取付ける。
ンとの間隔を正しく保って蒸気通路を形成するととも
に、翼０１の固有振動数を調整して耐振強度を増すため
に取付けられている。翼０１へシュラウド０９を取付け
る場合は、翼０１の頂部に設けた円形または長方形の突
起（テノン）をシュラウド０９の孔に貫通させ、かしめ
ることにより翼０１に固定する。通常５〜１０本程度の
翼０１を１組として１枚のシュラウド０９に取付ける。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の蒸
気タービンの動翼においては、翼０１を植込んで行くと
最後に植込む翼０１の翼台０２と隣接する最初に植込ん
だ翼０１の翼台０２との間に隙間がないために翼止めピ
ン０８の挿入が行えない。このため、シュラウド０９を
取付ける際に最後に植込む翼０１がシュラウド０９の中
央に位置するようにしてテノンをかしめることにより、
最後に植込んだ翼０１をシュラウド０９を介して固定す
るようにしている。しかしながら、最近の蒸気タービン
においては動翼の一層の信頼性を向上させるためにサイ
ドエントリー式インテグラルシュラウド翼が多く採用さ
れており、このサイドエントリー式インテグラルシュラ
ウド翼は単独翼構造をなし、シュラウド０９を翼０１と
一体に削り出すことによりテノンをなくした構造になっ
ている。従って、このサイドエントリー式インテグラル
シュラウド翼においては上述の最後に植込む翼０１を固
定する構造が適用できず、最後に植込む翼０１が無拘束
状態になる。
気タービンの動翼においては、翼０１を植込んで行くと
最後に植込む翼０１の翼台０２と隣接する最初に植込ん
だ翼０１の翼台０２との間に隙間がないために翼止めピ
ン０８の挿入が行えない。このため、シュラウド０９を
取付ける際に最後に植込む翼０１がシュラウド０９の中
央に位置するようにしてテノンをかしめることにより、
最後に植込んだ翼０１をシュラウド０９を介して固定す
るようにしている。しかしながら、最近の蒸気タービン
においては動翼の一層の信頼性を向上させるためにサイ
ドエントリー式インテグラルシュラウド翼が多く採用さ
れており、このサイドエントリー式インテグラルシュラ
ウド翼は単独翼構造をなし、シュラウド０９を翼０１と
一体に削り出すことによりテノンをなくした構造になっ
ている。従って、このサイドエントリー式インテグラル
シュラウド翼においては上述の最後に植込む翼０１を固
定する構造が適用できず、最後に植込む翼０１が無拘束
状態になる。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明に係るタービンの
動翼は上記課題の解決を目的にしており、複数の翼をロ
ータに１枚づつ軸方向に挿入して周方向に順次翼台を接
して植込み各翼の上記翼台間に翼止めピンを周方向に挿
入して各翼を上記ロータに固定するタービンの動翼にお
いて、最初に植込む翼の翼台と最後に植込む翼の翼台と
に互いに導通して穿設された穴と、該穴内に移動可能に
挿入されたロックピンと、該ロックピンを上記両翼台に
またがった位置に移動させて固定する手段とを備えた構
成を特徴とする。
動翼は上記課題の解決を目的にしており、複数の翼をロ
ータに１枚づつ軸方向に挿入して周方向に順次翼台を接
して植込み各翼の上記翼台間に翼止めピンを周方向に挿
入して各翼を上記ロータに固定するタービンの動翼にお
いて、最初に植込む翼の翼台と最後に植込む翼の翼台と
に互いに導通して穿設された穴と、該穴内に移動可能に
挿入されたロックピンと、該ロックピンを上記両翼台に
またがった位置に移動させて固定する手段とを備えた構
成を特徴とする。
【０００６】
【作用】即ち、本発明に係るタービンの動翼において
は、複数の翼をロータに１枚づつ軸方向に挿入して周方
向に順次翼台を接して植込み各翼の翼台間に翼止めピン
を周方向に挿入して各翼をロータに固定するタービンの
動翼における最初に植込む翼の翼台と最後に植込む翼の
翼台とに互いに導通して穿設された穴内に移動可能にロ
ックピンが挿入され両翼台にまたがった位置に移動され
て固定されるようになっており、最後に植込む翼の翼台
と最初に植込む翼の翼台とに互いに導通する穴を設けて
最後に植込む翼を植込む前にロックピンをこの穴内に挿
入しておき、最後に植込む翼を植込んだ後にロックピン
を最初に植込んだ翼の翼台と最後に植込んだ翼の翼台と
にまたがる位置に移動させて例えば抜け止めねじまたは
抜け止めピンなどによりロックピンが移動しないように
固定することにより最後に植込んだ翼もロータに確実に
固定される。
は、複数の翼をロータに１枚づつ軸方向に挿入して周方
向に順次翼台を接して植込み各翼の翼台間に翼止めピン
を周方向に挿入して各翼をロータに固定するタービンの
動翼における最初に植込む翼の翼台と最後に植込む翼の
翼台とに互いに導通して穿設された穴内に移動可能にロ
ックピンが挿入され両翼台にまたがった位置に移動され
て固定されるようになっており、最後に植込む翼の翼台
と最初に植込む翼の翼台とに互いに導通する穴を設けて
最後に植込む翼を植込む前にロックピンをこの穴内に挿
入しておき、最後に植込む翼を植込んだ後にロックピン
を最初に植込んだ翼の翼台と最後に植込んだ翼の翼台と
にまたがる位置に移動させて例えば抜け止めねじまたは
抜け止めピンなどによりロックピンが移動しないように
固定することにより最後に植込んだ翼もロータに確実に
固定される。
【０００７】
【実施例】図１は本発明の一実施例に係る蒸気タービン
の動翼の説明図、図２はその応用例に係る蒸気タービン
の動翼の説明図である。図において、これらの実施例、
或いは応用例に係る蒸気タービンの動翼は火力発電など
に適用される蒸気タービンの動翼で、図に示すように翼
１と、この翼１を支持する翼台２と、この翼台２の底面
部に形成されているクリスマスツリー形の翼根部３など
とを有している。また、ロータ８は翼１の植込み部に翼
根部に対応する形状の翼溝が軸方向に形成されていると
ともに、各翼溝の間に位置するロータ８の外周面に径方
向に半円溝９が形成され、この半円溝９は翼台２に設け
られている半円溝１０と合致して円形溝を形成するよう
になっている。ロータ８へ翼１を植込む場合は、１枚づ
つ翼１の翼根部をロータ８の翼溝に軸方向に沿って嵌合
させて行う。このとき、ロータ８の半円溝９と翼台２の
半円溝１０とが合致して形成される円形溝に翼止めピン
７を挿入して翼１を固定する。
の動翼の説明図、図２はその応用例に係る蒸気タービン
の動翼の説明図である。図において、これらの実施例、
或いは応用例に係る蒸気タービンの動翼は火力発電など
に適用される蒸気タービンの動翼で、図に示すように翼
１と、この翼１を支持する翼台２と、この翼台２の底面
部に形成されているクリスマスツリー形の翼根部３など
とを有している。また、ロータ８は翼１の植込み部に翼
根部に対応する形状の翼溝が軸方向に形成されていると
ともに、各翼溝の間に位置するロータ８の外周面に径方
向に半円溝９が形成され、この半円溝９は翼台２に設け
られている半円溝１０と合致して円形溝を形成するよう
になっている。ロータ８へ翼１を植込む場合は、１枚づ
つ翼１の翼根部をロータ８の翼溝に軸方向に沿って嵌合
させて行う。このとき、ロータ８の半円溝９と翼台２の
半円溝１０とが合致して形成される円形溝に翼止めピン
７を挿入して翼１を固定する。
【０００８】本動翼においては、図１に示すように最後
に植込む翼１ａの翼台２ａとこの最後に植込む翼１ａと
隣り合う最初に植込む翼１ｂの翼台２ｂとの接合部に互
いに直線状に合致して導通する円形穴３ａ，３ｂがそれ
ぞれ形成されている。この円形穴３ａはロックピン４の
長さよりも深く、また円形穴３ｂはロックピン４長さの
約１／２の深さになっている。また、翼台２ａの側面に
は抜け止めねじ５がねじ込まれる抜け止めねじ穴６が設
けられている。
に植込む翼１ａの翼台２ａとこの最後に植込む翼１ａと
隣り合う最初に植込む翼１ｂの翼台２ｂとの接合部に互
いに直線状に合致して導通する円形穴３ａ，３ｂがそれ
ぞれ形成されている。この円形穴３ａはロックピン４の
長さよりも深く、また円形穴３ｂはロックピン４長さの
約１／２の深さになっている。また、翼台２ａの側面に
は抜け止めねじ５がねじ込まれる抜け止めねじ穴６が設
けられている。
【０００９】翼１ａ，１ｂ，１ｃなどをロータ８に植込
む場合は、最後に植込む翼１ａを植込む前にロックピン
４を最後に植込む翼１ａの円形穴３ａ内に納めておいて
最後に植込む翼１ａを植込む。そして、翼台２ａの側面
に設けた抜け止めねじ穴６を利用してこのロックピン４
を翼台２ｂに設けた円形穴３ｂ側に移動させる。次に、
移動したロックピン４を翼台２ａと翼台２ｂとにまたが
った位置に保持するために抜け止めねじ５を抜け止めね
じ穴６にねじ込んでロックピン４が移動しないように固
定して最後に植込んだ翼１ａをロータ８に固定する。さ
らに、抜け止めねじ５を抜け止めねじ穴６内にねじ込ん
だ後、抜け止めねじ５の頭部と翼台２ａの端面とをコー
キングして抜け止めを万全に施しておく。なお、図２に
示すように抜け止めねじ５および抜け止めねじ穴６に代
え、抜け止めピン１１および抜け止めピン穴１２による
抜け止め構造にしてもよい。この場合も、抜け止めピン
１１を抜け止めピン穴１２内に挿入した後に抜け止めピ
ン１１の頭部と翼台２ａの端面とをコーキングして固定
する。このように、最初に植込む翼１ｂから翼１ｃまで
は順次翼止めピン７をロータ８側の半円溝９と翼台２側
の半円溝１０とで形成される円形溝に挿入することによ
り翼１がロータ８に固定され、また最後にロータ８に植
込む翼１ａもロックピン４によりロータ８に確実に固定
される。
む場合は、最後に植込む翼１ａを植込む前にロックピン
４を最後に植込む翼１ａの円形穴３ａ内に納めておいて
最後に植込む翼１ａを植込む。そして、翼台２ａの側面
に設けた抜け止めねじ穴６を利用してこのロックピン４
を翼台２ｂに設けた円形穴３ｂ側に移動させる。次に、
移動したロックピン４を翼台２ａと翼台２ｂとにまたが
った位置に保持するために抜け止めねじ５を抜け止めね
じ穴６にねじ込んでロックピン４が移動しないように固
定して最後に植込んだ翼１ａをロータ８に固定する。さ
らに、抜け止めねじ５を抜け止めねじ穴６内にねじ込ん
だ後、抜け止めねじ５の頭部と翼台２ａの端面とをコー
キングして抜け止めを万全に施しておく。なお、図２に
示すように抜け止めねじ５および抜け止めねじ穴６に代
え、抜け止めピン１１および抜け止めピン穴１２による
抜け止め構造にしてもよい。この場合も、抜け止めピン
１１を抜け止めピン穴１２内に挿入した後に抜け止めピ
ン１１の頭部と翼台２ａの端面とをコーキングして固定
する。このように、最初に植込む翼１ｂから翼１ｃまで
は順次翼止めピン７をロータ８側の半円溝９と翼台２側
の半円溝１０とで形成される円形溝に挿入することによ
り翼１がロータ８に固定され、また最後にロータ８に植
込む翼１ａもロックピン４によりロータ８に確実に固定
される。
【００１０】従来の蒸気タービンの動翼においては、翼
を植込んで行くと最後に植込む翼の翼台と隣接する最初
に植込んだ翼の翼台との間に隙間がないために翼止めピ
ンの挿入が行えない。このため、シュラウドを取付ける
際に最後に植込む翼がシュラウドの中央に位置するよう
にしてテノンをかしめることにより、最後に植込んだ翼
をシュラウドを介して固定するようにしている。しかし
ながら、最近の蒸気タービンにおいては動翼の一層の信
頼性を向上させるためにサイドエントリー式インテグラ
ルシュラウド翼が多く採用されており、このサイドエン
トリー式インテグラルシュラウド翼は単独翼構造をな
し、シュラウドを翼と一体に削り出すことによりテノン
をなくした構造になっている。従って、このサイドエン
トリー式インテグラルシュラウド翼においては上述の最
後に植込む翼を固定する構造が適用できず、最後に植込
む翼が無拘束状態になるが、本蒸気タービンの動翼にお
いてはこのような課題を解決するために最後に植込む翼
１ａの翼台２ａと最初に植込む翼１ｂの翼台２ｂとにそ
れぞれ接合部で互いに合致する円形穴３ａ，３ｂを形成
するとともに、この円形穴３ａ，３ｂに２つの翼台２
ａ，２ｂにまたがって嵌め込むロックピン４を設け、最
後に植込む翼１ａを植込む前にロックピン４を最後に植
込む翼１ａの円形穴３ａ内に沈み込ませておき、最後に
植込む翼１ａを植込んだ後にロックピン４を最初に植込
んだ翼１ｂと最後に植込む翼１ａとの翼台２ａ，２ｂ間
に移動させ、ロックピン４の移動を防止する抜け止めね
じ５、或いは抜け止めピン１１を最後に植込む翼１ａの
翼台２ａ側面に設けられた抜け止めねじ穴６、或いは抜
け止めピン穴１２に挿入して最後に植込む翼１ａをロー
タ８に固定するようにしており、翼１ａ，１ｂ，１ｃそ
れぞれが単独翼でシュラウドを一体に削り出してテノン
を無くしたサイドエントリー式インテグラルシュラウド
翼に対しても、また翼幅が小さく翼ピッチが小さいサイ
ドエントリー式インテグラルシュラウド翼に対しても、
また翼幅が大きい翼に対しても翼の大，小に拘わらず適
用が可能な構造で、これにより最後にロータ８に植込ま
れる翼１ａがロックピン４によりロータ８に容易に固定
され確実に拘束状態となってロータ８から抜け出ること
がない。
を植込んで行くと最後に植込む翼の翼台と隣接する最初
に植込んだ翼の翼台との間に隙間がないために翼止めピ
ンの挿入が行えない。このため、シュラウドを取付ける
際に最後に植込む翼がシュラウドの中央に位置するよう
にしてテノンをかしめることにより、最後に植込んだ翼
をシュラウドを介して固定するようにしている。しかし
ながら、最近の蒸気タービンにおいては動翼の一層の信
頼性を向上させるためにサイドエントリー式インテグラ
ルシュラウド翼が多く採用されており、このサイドエン
トリー式インテグラルシュラウド翼は単独翼構造をな
し、シュラウドを翼と一体に削り出すことによりテノン
をなくした構造になっている。従って、このサイドエン
トリー式インテグラルシュラウド翼においては上述の最
後に植込む翼を固定する構造が適用できず、最後に植込
む翼が無拘束状態になるが、本蒸気タービンの動翼にお
いてはこのような課題を解決するために最後に植込む翼
１ａの翼台２ａと最初に植込む翼１ｂの翼台２ｂとにそ
れぞれ接合部で互いに合致する円形穴３ａ，３ｂを形成
するとともに、この円形穴３ａ，３ｂに２つの翼台２
ａ，２ｂにまたがって嵌め込むロックピン４を設け、最
後に植込む翼１ａを植込む前にロックピン４を最後に植
込む翼１ａの円形穴３ａ内に沈み込ませておき、最後に
植込む翼１ａを植込んだ後にロックピン４を最初に植込
んだ翼１ｂと最後に植込む翼１ａとの翼台２ａ，２ｂ間
に移動させ、ロックピン４の移動を防止する抜け止めね
じ５、或いは抜け止めピン１１を最後に植込む翼１ａの
翼台２ａ側面に設けられた抜け止めねじ穴６、或いは抜
け止めピン穴１２に挿入して最後に植込む翼１ａをロー
タ８に固定するようにしており、翼１ａ，１ｂ，１ｃそ
れぞれが単独翼でシュラウドを一体に削り出してテノン
を無くしたサイドエントリー式インテグラルシュラウド
翼に対しても、また翼幅が小さく翼ピッチが小さいサイ
ドエントリー式インテグラルシュラウド翼に対しても、
また翼幅が大きい翼に対しても翼の大，小に拘わらず適
用が可能な構造で、これにより最後にロータ８に植込ま
れる翼１ａがロックピン４によりロータ８に容易に固定
され確実に拘束状態となってロータ８から抜け出ること
がない。
【００１１】
【発明の効果】本発明に係るタービンの動翼は前記のよ
うに構成されており、最後に植込んだ翼もロータに確実
に固定されるので、インテグラルシュラウド翼を採用し
たタービンの場合でも最後に植込んだ翼が無拘束状態に
ならない。
うに構成されており、最後に植込んだ翼もロータに確実
に固定されるので、インテグラルシュラウド翼を採用し
たタービンの場合でも最後に植込んだ翼が無拘束状態に
ならない。
【図１】図１（ａ）は本発明の一実施例に係る蒸気ター
ビンの動翼の平面図、同図（ｂ）は同図（ａ）における
Ｂ−Ｂ矢視断面図、同図（ｃ）はそのロックピンと抜け
止めねじとの斜視図である。
ビンの動翼の平面図、同図（ｂ）は同図（ａ）における
Ｂ−Ｂ矢視断面図、同図（ｃ）はそのロックピンと抜け
止めねじとの斜視図である。
【図２】図２（ａ）は上記実施例の応用例に係る蒸気タ
ービンの動翼の平面図、同図（ｂ）はその抜け止めピン
の斜視図である。
ービンの動翼の平面図、同図（ｂ）はその抜け止めピン
の斜視図である。
【図３】図３は従来の蒸気タービンの動翼の斜視図であ
る。
る。
１ａ 最後に植込む翼 １ｂ 最初に植込む翼 １ｃ 翼 ２ａ 翼台 ２ｂ 翼台 ２ｃ 翼台 ３ａ 円形穴 ３ｂ 円形穴 ４ ロックピン ５ 抜け止めねじ ６ 抜け止めねじ穴 ７ 翼止めピン ８ ロータ ９ ロータ側の半円溝 １０ 翼台側の半円溝 １１ 抜け止めピン １２ 抜け止めピン穴
Claims (1)
- 【請求項１】 複数の翼をロータに１枚づつ軸方向に挿
入して周方向に順次翼台を接して植込み各翼の上記翼台
間に翼止めピンを周方向に挿入して各翼を上記ロータに
固定するタービンの動翼において、最初に植込む翼の翼
台と最後に植込む翼の翼台とに互いに導通して穿設され
た穴と、該穴内に移動可能に挿入されたロックピンと、
該ロックピンを上記両翼台にまたがった位置に移動させ
て固定する手段とを備えたことを特徴とするタービンの
動翼。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6060195A JPH08260902A (ja) | 1995-03-20 | 1995-03-20 | タービンの動翼 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6060195A JPH08260902A (ja) | 1995-03-20 | 1995-03-20 | タービンの動翼 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08260902A true JPH08260902A (ja) | 1996-10-08 |
Family
ID=13146938
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6060195A Withdrawn JPH08260902A (ja) | 1995-03-20 | 1995-03-20 | タービンの動翼 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08260902A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7819630B2 (en) | 2005-04-01 | 2010-10-26 | Hitachi, Ltd. | Steam turbine blade, steam turbine rotor, steam turbine with those blades and rotors, and power plant with the turbines |
| JP2016121688A (ja) * | 2014-12-24 | 2016-07-07 | ドゥサン ヘヴィー インダストリーズ アンド コンストラクション カンパニー リミテッド | タービンの入れ替え用バケット組立体及びその入れ替え方法 |
-
1995
- 1995-03-20 JP JP6060195A patent/JPH08260902A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7819630B2 (en) | 2005-04-01 | 2010-10-26 | Hitachi, Ltd. | Steam turbine blade, steam turbine rotor, steam turbine with those blades and rotors, and power plant with the turbines |
| JP2016121688A (ja) * | 2014-12-24 | 2016-07-07 | ドゥサン ヘヴィー インダストリーズ アンド コンストラクション カンパニー リミテッド | タービンの入れ替え用バケット組立体及びその入れ替え方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020604 |