JPH0586803A - トリプルピン翼 - Google Patents
トリプルピン翼Info
- Publication number
- JPH0586803A JPH0586803A JP24578391A JP24578391A JPH0586803A JP H0586803 A JPH0586803 A JP H0586803A JP 24578391 A JP24578391 A JP 24578391A JP 24578391 A JP24578391 A JP 24578391A JP H0586803 A JPH0586803 A JP H0586803A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vibration
- shroud
- blades
- blade
- bucket
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 振動応答が低減することを目的とする。
【構成】 羽根が3枚づつ共通のシュラウドおよび翼根
と一体に形成されてディスクに固定されるトリプルピン
翼における互いに隣接するシュラウドの端面にそれぞれ
凹部が対峙して刻設され接続片が両凹部内にまたがって
挿入されるように構成する。
と一体に形成されてディスクに固定されるトリプルピン
翼における互いに隣接するシュラウドの端面にそれぞれ
凹部が対峙して刻設され接続片が両凹部内にまたがって
挿入されるように構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蒸気タービンなどに適
用されるトリプルピン翼に関するものである。
用されるトリプルピン翼に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4および図5は従来の蒸気タービンの
調速段に使用されているトリプルピン翼の説明図であ
る。図4において、トリプルピン翼は3枚の羽根03が
シュラウド02及び翼根と一体に形成され、ディスクに
3本のピンで固定されている。隣接するトリプルピン翼
は互いに独立して設けられている。
調速段に使用されているトリプルピン翼の説明図であ
る。図4において、トリプルピン翼は3枚の羽根03が
シュラウド02及び翼根と一体に形成され、ディスクに
3本のピンで固定されている。隣接するトリプルピン翼
は互いに独立して設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来のト
リプルピン翼は3枚の羽根03が一体に形成されている
が、隣接するトリプルピン翼とは互いに独立して設けら
れており、3枚綴り羽根としての振動特性を有してい
る。図5は一般のトリプルピン翼の典型的な振動特性を
示しており、横軸にCP =60×f/(RPM×NB )
を、縦軸に部分負荷時の1次モードの振動応答aをそれ
ぞれ示す。なお、fは羽根の1次モードの振動数(H
z)、RPMは蒸気タービンの回転数(r.p.m)、
NB は1段当たりの翼数、振動応答aは振動応力と静応
力との比である。耐振上は振動応答aの谷を狙って翼数
NB 或いは振動数fを選定するが、羽根03の剛性とシ
ュラウド02の剛性とが近いこと、ディスクに固定する
ピン05の剛性が弱いこと等により振動数の幅が大き
く、全部のトリプルピン翼を振動応答aの谷に持ってく
ることは不可能である。
リプルピン翼は3枚の羽根03が一体に形成されている
が、隣接するトリプルピン翼とは互いに独立して設けら
れており、3枚綴り羽根としての振動特性を有してい
る。図5は一般のトリプルピン翼の典型的な振動特性を
示しており、横軸にCP =60×f/(RPM×NB )
を、縦軸に部分負荷時の1次モードの振動応答aをそれ
ぞれ示す。なお、fは羽根の1次モードの振動数(H
z)、RPMは蒸気タービンの回転数(r.p.m)、
NB は1段当たりの翼数、振動応答aは振動応力と静応
力との比である。耐振上は振動応答aの谷を狙って翼数
NB 或いは振動数fを選定するが、羽根03の剛性とシ
ュラウド02の剛性とが近いこと、ディスクに固定する
ピン05の剛性が弱いこと等により振動数の幅が大き
く、全部のトリプルピン翼を振動応答aの谷に持ってく
ることは不可能である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は係るトリプルピ
ン翼は上記課題の解決を目的にしており、羽根が3枚づ
つ共通のシュラウドおよび翼根と一体に形成されてディ
スクに固定されるトリプルピン翼において、互いに隣接
する上記シュラウドの端面にそれぞれ対峙して刻設され
た凹部と、該両凹部内にまたがって挿入された接続片と
を備えた構成を特徴とする。
ン翼は上記課題の解決を目的にしており、羽根が3枚づ
つ共通のシュラウドおよび翼根と一体に形成されてディ
スクに固定されるトリプルピン翼において、互いに隣接
する上記シュラウドの端面にそれぞれ対峙して刻設され
た凹部と、該両凹部内にまたがって挿入された接続片と
を備えた構成を特徴とする。
【0005】
【作用】即ち、本発明に係るトリプルピン翼において
は、羽根が3枚づつ共通のシュラウドおよび翼根と一体
に形成されてディスクに固定されるトリプルピン翼にお
ける互いに隣接するシュラウドの端面にそれぞれ凹部が
対峙して刻設され接続片が両凹部内にまたがって挿入さ
れており、互いに隣接するシュラウドが接続片を介して
係合することによりトリプルピン翼に6枚綴り羽根、或
いは9枚綴り羽根としての振動特性を持たせることがで
きて振動応答が低減する。
は、羽根が3枚づつ共通のシュラウドおよび翼根と一体
に形成されてディスクに固定されるトリプルピン翼にお
ける互いに隣接するシュラウドの端面にそれぞれ凹部が
対峙して刻設され接続片が両凹部内にまたがって挿入さ
れており、互いに隣接するシュラウドが接続片を介して
係合することによりトリプルピン翼に6枚綴り羽根、或
いは9枚綴り羽根としての振動特性を持たせることがで
きて振動応答が低減する。
【0006】
【実施例】図1乃至図3は本発明の一実施例に係るトリ
プルピン翼の説明図である。図において、本実施例に係
るトリプルピン翼は蒸気タービンの調速段に使用される
もので、図1および図2に示すように3枚の羽根3がシ
ュラウド1及び翼根4と一体に形成され、ディスク6に
3本のピン4で固定されている。本翼は振動数fの幅が
大きくても振動応答aが小さくなるように、シュラウド
2の両端面に凹部2a,2bを設け、隣接するシュラウ
ド2の互いに対峙する凹部2a,2b内に両凹部2a,
2bにまたがって接続片1を挿入しており、2つ或いは
3つのトリプルピン翼が組合わされて互いにルーズに係
合した状態でディスク6に翼植えされ翼根4をピン5で
固定されている。但し、トリプルピン翼が使用される蒸
気タービンの調速段は600℃近い高温のためにシュラ
ウド2の熱変形による応力の発生を極力防止する必要が
あり、熱変形を考慮して最高温度時の熱変形量に見合う
隙間がシュラウド2の凹部2a,2bと接続片1との間
に設けられている。
プルピン翼の説明図である。図において、本実施例に係
るトリプルピン翼は蒸気タービンの調速段に使用される
もので、図1および図2に示すように3枚の羽根3がシ
ュラウド1及び翼根4と一体に形成され、ディスク6に
3本のピン4で固定されている。本翼は振動数fの幅が
大きくても振動応答aが小さくなるように、シュラウド
2の両端面に凹部2a,2bを設け、隣接するシュラウ
ド2の互いに対峙する凹部2a,2b内に両凹部2a,
2bにまたがって接続片1を挿入しており、2つ或いは
3つのトリプルピン翼が組合わされて互いにルーズに係
合した状態でディスク6に翼植えされ翼根4をピン5で
固定されている。但し、トリプルピン翼が使用される蒸
気タービンの調速段は600℃近い高温のためにシュラ
ウド2の熱変形による応力の発生を極力防止する必要が
あり、熱変形を考慮して最高温度時の熱変形量に見合う
隙間がシュラウド2の凹部2a,2bと接続片1との間
に設けられている。
【0007】このように、本翼は互いに隣接するシュラ
ウド2端面の凹部2a,2b内にまたがって接続片1を
挿入し、接続片1を介して2つ或いは3つのトリプルピ
ン翼を互いに係合することより6枚綴り或いは9枚綴り
羽根としての振動特性を有しており、蒸気タービンの調
速段における部分負荷時の振動応答aが低減する。ま
た、このシュラウド2の係合部が相対的に変位すること
よる摩擦により振動エネルギが散逸して振動応答aが低
減される。図3に羽根3の綴り枚数を増加させるととも
に摩擦による構造減衰を増加させた場合のCP に対する
振動応答aを示す。振動応答aは図5に示す従来のトリ
プルピン翼における振動応答aと比較して約1/4〜1
/3となっており、耐振性が大幅に向上している。な
お、CP =60×f/(RPM×NB ),a=(σMAX
+σMIN )/2σS で、fは羽根の1次モード振動数
(Hz)、RPMはタービン回転数(r.p.m)、N
Bは1段当たりの翼数、振動応答aは振動応力と静応力
との比である。
ウド2端面の凹部2a,2b内にまたがって接続片1を
挿入し、接続片1を介して2つ或いは3つのトリプルピ
ン翼を互いに係合することより6枚綴り或いは9枚綴り
羽根としての振動特性を有しており、蒸気タービンの調
速段における部分負荷時の振動応答aが低減する。ま
た、このシュラウド2の係合部が相対的に変位すること
よる摩擦により振動エネルギが散逸して振動応答aが低
減される。図3に羽根3の綴り枚数を増加させるととも
に摩擦による構造減衰を増加させた場合のCP に対する
振動応答aを示す。振動応答aは図5に示す従来のトリ
プルピン翼における振動応答aと比較して約1/4〜1
/3となっており、耐振性が大幅に向上している。な
お、CP =60×f/(RPM×NB ),a=(σMAX
+σMIN )/2σS で、fは羽根の1次モード振動数
(Hz)、RPMはタービン回転数(r.p.m)、N
Bは1段当たりの翼数、振動応答aは振動応力と静応力
との比である。
【0008】
【発明の効果】本発明に係るトリプルピン翼は前記のよ
うに構成されており、振動応力が低減するのでトリプル
ピン翼の耐振性が向上する。
うに構成されており、振動応力が低減するのでトリプル
ピン翼の耐振性が向上する。
【図1】図1は本発明の一実施例に係るトリプルピン翼
の斜視図である。
の斜視図である。
【図2】図2(a)はその平面図、同図(b)は正面
図、同図(c)は側面図である。
図、同図(c)は側面図である。
【図3】図3はその作用説明図である。
【図4】図4は従来のトリプルピン翼の平面図である。
【図5】図5はその作用説明図である。
1 接続片 2 シュラウド 2a,2b シュラウドの凹部 3 羽根 4 翼根 5 ピン 6 ディスク
Claims (1)
- 【請求項1】 羽根が3枚づつ共通のシュラウドおよび
翼根と一体に形成されてディスクに固定されるトリプル
ピン翼において、互いに隣接する上記シュラウドの端面
にそれぞれ対峙して刻設された凹部と、該両凹部内にま
たがって挿入された接続片とを備えたことを特徴とする
トリプルピン翼。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24578391A JPH0586803A (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | トリプルピン翼 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24578391A JPH0586803A (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | トリプルピン翼 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0586803A true JPH0586803A (ja) | 1993-04-06 |
Family
ID=17138765
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24578391A Withdrawn JPH0586803A (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | トリプルピン翼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0586803A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6086011A (en) * | 1998-01-13 | 2000-07-11 | Strapack Corporation | Automatic band charging device for strapping packing machine |
EP1512838A3 (de) * | 2003-09-02 | 2006-07-19 | Man Turbo Ag | Rotor einer Dampf- oder Gasturbine |
JP2007284664A (ja) * | 2006-03-22 | 2007-11-01 | Asahi Kasei Chemicals Corp | 超高分子量エチレン系共重合体 |
JP2009085214A (ja) * | 2007-09-11 | 2009-04-23 | Hitachi Ltd | 蒸気タービン動翼組立体 |
WO2011057613A3 (de) * | 2009-11-13 | 2011-10-27 | Mtu Aero Engines Gmbh | Kopplungselement zur mechanischen kopplung von schaufeln und rotor |
US8304064B2 (en) | 2006-06-27 | 2012-11-06 | Asahi Kasei Chemicals Corporation | Stretch-formed sheet of ultra-high molecular weight polyolefin having excellent transparency and mechanical properties, and production method thereof |
-
1991
- 1991-09-25 JP JP24578391A patent/JPH0586803A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6086011A (en) * | 1998-01-13 | 2000-07-11 | Strapack Corporation | Automatic band charging device for strapping packing machine |
EP1512838A3 (de) * | 2003-09-02 | 2006-07-19 | Man Turbo Ag | Rotor einer Dampf- oder Gasturbine |
US7104758B2 (en) | 2003-09-02 | 2006-09-12 | Man Turbo Ag | Rotor of a steam or gas turbine |
JP2007284664A (ja) * | 2006-03-22 | 2007-11-01 | Asahi Kasei Chemicals Corp | 超高分子量エチレン系共重合体 |
US8304064B2 (en) | 2006-06-27 | 2012-11-06 | Asahi Kasei Chemicals Corporation | Stretch-formed sheet of ultra-high molecular weight polyolefin having excellent transparency and mechanical properties, and production method thereof |
JP2009085214A (ja) * | 2007-09-11 | 2009-04-23 | Hitachi Ltd | 蒸気タービン動翼組立体 |
WO2011057613A3 (de) * | 2009-11-13 | 2011-10-27 | Mtu Aero Engines Gmbh | Kopplungselement zur mechanischen kopplung von schaufeln und rotor |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19981203 |