JPH08260851A - 網戸装置のワイヤー張力調整機構及びワイヤー張力調整方法 - Google Patents

網戸装置のワイヤー張力調整機構及びワイヤー張力調整方法

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JPH08260851A
JPH08260851A JP8869395A JP8869395A JPH08260851A JP H08260851 A JPH08260851 A JP H08260851A JP 8869395 A JP8869395 A JP 8869395A JP 8869395 A JP8869395 A JP 8869395A JP H08260851 A JPH08260851 A JP H08260851A
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JP
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wire
row
loop
tension adjusting
engaging portion
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JP8869395A
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English (en)
Inventor
Yukihiko Yoshida
幸彦 吉田
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Fujisash Co Ltd
Original Assignee
Fujisash Co Ltd
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Publication date
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  • Closing And Opening Devices For Wings, And Checks For Wings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワイヤー張力調整作業や可動部材の起立状態
調整作業を別々の機構で、かつ、一箇所で集中的に行う
ことができる網戸装置のワイヤー張力調整機構及びワイ
ヤー張力調整方法の提供。 【構成】 ワイヤーテンション機構30の2本のワイヤ
ー31,32が2列で配線されている可動部材130の
下部に、第1のワイヤー31に第1ループ40a及び第
2ループ40bを作り、第2のワイヤー32にループ4
1を作るとともに、各ループ40a,41を同時に拡張
又は縮小する第1の張力調整手段が第1の係合部51と
第3の係合部53及び第2の係合部52と第3の係合部
53とで構成されている。また、第1ワイヤー31の第
2ループ40bを拡張し、同時に第2ワイヤー32のル
ープ41を縮小するとともに、他方、前記ワイヤー31
の第2ループ40bを縮小し、同時に前記ワイヤー32
のループ41を拡張する第2の張力調整手段が、第1の
係合部51と第2の係合部52及び第2の係合部52と
第3の係合部53とで構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一般住宅あるいはオ
フィスビルなどの建物の開口部に組み付けられる網戸装
置に関し、特にワイヤーテンション機構を備えた網戸装
置のワイヤー張力調整機構及びワイヤー張力調整方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種の組付け網戸装置として、従来、
例えば図13に示すように、建物の窓等の開口部に設け
られた開口枠であるサッシ枠1、すなわち、上枠2と下
枠3と左縦枠4と右縦枠5とで枠組みされたサッシ枠1
に網戸装置本体10を組み付けるようにしたものが知ら
れている。この網戸装置本体10は、左右の両縦枠4,
5にそれぞれ取り付けられる第1の固定部材11及び第
2の固定部材12と、これら両固定部材11,12間
に、左右開閉方向Xに移動自在に取り付けられる可動部
材13と、可動部材13と第2の固定部材12との間に
取り付けられて可動部材13の開閉移動に追従して開幕
或は閉幕するプリーツ状の折畳み伸縮自在な網目部材1
4とから構成されている。
【0003】そして、この網戸装置本体10には、可動
部材13の開閉方向Xへの移動時の揺動を防止して、そ
の円滑な移動及び自立走行を可能とするワイヤーテンシ
ョン機構20が設けられている。このワイヤーテンショ
ン機構20は、第1及び第2の固定部材11,12と可
動部材13との間に掛け渡される第1のワイヤー21と
第2のワイヤー22とからなる。第1のワイヤー21
は、略Z字型に配線され、その一端21aを一方の固定
部材11の上部に固定Aするとともに、その他端21b
をローラ23,24を介して他方の固定部材12の下部
に固定Bしてなる。また、第2のワイヤー22は、略逆
Z字型に配線され、その一端22aを一方の固定部材1
1の下部に固定Cするとともに、その他端22bをロー
ラ25,26を介して他方の固定部材12の上部に固定
Dしてなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の網戸装置本体10では、サッシ枠1に取り付ける際
に、第1のワイヤー21の張力を、その両端をそれぞれ
固定したA点及びB点において調整し、加えて第2のワ
イヤー22の張力を、その両端をそれぞれ固定したC点
及びD点において調整する必要があった。この場合、ワ
イヤーの張力調整は、可動部材をできるだけ垂直に起立
させた状態で、可動部材をスムーズに移動させることが
できる最適な張力を設定する作業であり、前記各固定点
で張力を塩梅しつつ調整するには、困難な作業であっ
た。特に、開口部の幅が広い場合には、張力調整を行な
う作業者は第1及び第2の固定部材11,12間を行き
来しなければならず、作業効率が悪いという欠点があっ
た。また、開口部が高く、作業者が脚立等に乗って張力
調整作業を行なう場合、第1及び第2の固定部材11,
12間の移動時やそれら固定部材11,12の上部及び
下部での作業時に、一々脚立を乗り降りしなければなら
ず、作業効率が悪いという欠点だけでなく、脚立からの
落下や転倒という危険性もあった。
【0005】
【発明の目的】そこで、本発明は、ワイヤーテンション
機構のワイヤーの張力調整作業や可動部材の起立状態調
整作業を別々の機構で行うことができ、かつ、一箇所で
集中的に行うことができる網戸装置のワイヤー張力調整
機構及びワイヤー張力調整方法の提供を目的とする。ま
た、作業者が作業し易い箇所にワイヤー張力調整機構を
設置し、手元作業を可能にするとともに、家庭内でもワ
イヤーの張力調整作業や可動部材の起立状態調整作業を
行うことができる網戸装置のワイヤー張力調整機構及び
ワイヤー張力調整方法の提供を目的とする。さらに、簡
単な構造で製造コストを押さえることができるワイヤー
張力調整機構及びワイヤー張力調整方法の提供を目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る網戸装置のワイヤー張力調整機構は、
請求項1に記載のように、建物の開口部の上下枠間で可
動部材を可動可能に起立させるワイヤーテンション機構
を備え、その可動部材の移動に伴って伸縮自在なプリー
ツ状の網目部材が開幕或いは閉幕する網戸装置におい
て、前記可動部材に対してそれぞれ張力を作用させる前
記ワイヤーテンション機構のワイヤーが2列に配線され
ている所定の配線位置にて、1列目のワイヤーと2列目
のワイヤーにそれぞれループを作り、各列のループを同
時に拡張し又は縮小する第1の張力調整手段と、1列目
のワイヤーのループを拡張し、同時に2列目のワイヤー
のループを縮小するとともに、他方、1列目のワイヤー
のループを縮小し、同時に2列目のワイヤーのループを
拡張する第2の張力調整手段とを設けている。
【0007】この場合、請求項2に記載した発明のよう
に、前記ワイヤーテンション機構は、2本のワイヤーか
らなり、第1のワイヤーの一端を前記開口部の一側部の
上端近辺に固定し、他端を前記可動部材の上端から下端
に通し、前記開口部の他側部に向けて延出し、その他側
部の下端近辺に固定し、一方、第2のワイヤーの一端を
前記開口部の一側部の下端近辺に固定し、他端を前記可
動部材の下端から上端に通し、前記開口部の他側部に向
けて延出し、その他側部の上端近辺に固定するととも
に、前記可動部材の上下端方向に2列に配線された1列
目のワイヤーと2列目のワイヤーにそれぞれループを作
り、各列のループを同時に拡張し又は縮小する第1の張
力調整手段と、1列目のワイヤーのループを拡張し、同
時に2列目のワイヤーのループを縮小するとともに、他
方、1列目のワイヤーのループを縮小し、同時に2列目
のワイヤーのループを拡張する第2の張力調整手段とを
設けている。
【0008】また、請求項3に記載した発明のように、
前記ワイヤーテンション機構は、1本のワイヤーからな
り、そのワイヤーの一端を前記可動部材の上部に固定
し、その他端を前記可動部の下部に固定するとともに、
それら各固定間において、ワイヤーは前記可動部材の上
部固定から前記開口部の一側部に設けられた第1の竪枠
に向かって延出され、前記第1の竪枠の上部から下部に
通され、その下部で前記開口部の他側部に向けて折り返
されて、その他側部に設けられた第2の竪枠の下部で前
記可動部材の下部に向けて折り返され、前記可動部材の
下部から上部に向けて延出されて中間固定点に至り、か
つ、その中間固定点より前記可動部材の上部から前記第
2の竪枠に向けて延出され、その第2の竪枠の上部で前
記第1の竪枠に向けて折り返されて、前記第1の竪枠の
上部から下部に通され、その下部で前記可動部材の下部
に向けて折り返されて、前記可動部材の下部固定に至る
ように配線するとともに、前記第1の竪枠の上下端方向
に配線された1列目のワイヤーと2列目のワイヤーにそ
れぞれループを作り、各列のループを同時に拡張し又は
縮小する第1の張力調整手段と、1列目のワイヤーのル
ープを拡張し、同時に2列目のワイヤーのループを縮小
するとともに、他方、1列目のワイヤーのループを縮小
し、同時に2列目のワイヤーのループを拡張する第2の
張力調整手段とを設けている。
【0009】さらに、請求項4に記載した発明のよう
に、ワイヤーテンション機構は、2本のワイヤーからな
り、第1のワイヤーの一端を前記可動部材の上部に固定
し、かつその他端を前記開口部の一側部に向けて延出
し、その一側部の上部から反転させて前記開口部上部に
設けた上部ガイド部材に沿うように通して、前記開口部
の他側部の上部に延出させるとともに、この延出他端を
前記開口部の他側部上部から下部に延出し、前記開口部
の下部に設けた下部ガイド部材に沿うように通して前記
可動部材の下部に固定し、一方、前記第2のワイヤーの
一端を前記可動部材の下部に固定し、かつその他端を前
記開口部の一側部に向けて延出し、その一側部の下部か
ら反転させて前記下部ガイド部材に沿うように通して開
口部の他側部の下部に延出させるとともに、この延出他
端を前記開口部の他側部の下部から上部を介して、前記
上部ガイド部材に沿うように通して前記可動部材の上部
に固定するとともに、前記下部ガイド部材の左右方向に
2列に配線された1列目のワイヤーと2列目のワイヤー
にそれぞれループを作り、各列のループを同時に拡張し
又は縮小する第1の張力調整手段と、1列目のワイヤー
のループを拡張し、同時に2列目のワイヤーのループを
縮小するとともに、他方、1列目のワイヤーのループを
縮小し、同時に2列目のワイヤーのループを拡張する第
2の張力調整手段とを設けている。
【0010】さらに、請求項5に記載した発明のよう
に、前記各張力調整手段は、可動部材、上枠、下枠、右
竪枠、左竪枠、上部ガイド部材、下部ガイド部材、前記
左右竪枠にそれぞれ取付けられた固定部材の何れかに設
けられている。
【0011】上記各発明において、請求項6に記載した
発明のように、前記第1の張力調整手段は、前記開口部
の開口幅に応じてワイヤーテンション機構のワイヤーの
張力を調整する開口幅調整機構を構成し、第2の張力調
整手段は、前記可動部材の起立状態を調整する起立状態
調整機構を構成している。
【0012】また、請求項7に記載した発明のように、
前記第1の張力調整手段及び第2の張力調整手段は、ワ
イヤーのループに係合する第1の係合部、第2の係合部
又は第3の係合部を組合わせて構成されるとともに、前
記各係合部は、ワイヤーの配線に沿って配置され、か
つ、配線方向に移動できるように構成されている。
【0013】具体的には、請求項8に記載のように、前
記第1の張力調整手段は、1列目のワイヤーの第1ルー
プに係合する第1の係合部と第3の係合部及び2列目の
ワイヤーのループに係合する第2の係合部と第3の係合
部とからなり、その第3の係合部を移動させて各ループ
を同時に拡張又は縮小することより構成され、前記第2
の張力調整手段は、1列目のワイヤーの第2ループに係
合する第1の係合部と第2の係合部及び2列目のワイヤ
ーのループに係合する第2の係合部と第3の係合部とか
らなり、その第2係合部を移動させて1列目のワイヤー
の第2ループを拡張し、同時に2列目のワイヤーのルー
プを縮小するとともに、1列目のワイヤーの第2ループ
を縮小し、同時に2列目のワイヤーのループを拡張する
ことより構成されている。
【0014】また、請求項9に記載のように、前記第1
の張力調整手段は、1列目のワイヤーのループに係合す
る第2の係合部と第3の係合部及び2列目のワイヤーの
第1ループに係合する第1の係合部と第3の係合部とか
らなり、その第3の係合部を移動させて各ループを同時
に拡張又は縮小することより構成され、前記第2の張力
調整手段は、1列目のワイヤーのループに係合する第2
の係合部と第3の係合部及び2列目のワイヤーの第2ル
ープに係合する第1の係合部と第2の係合部とからな
り、その第2係合部を移動させて1列目のワイヤーのル
ープを拡張し、同時に2列目のワイヤーの第2ループを
縮小するとともに、他方、1列目のワイヤーのループを
縮小し、同時に2列目のワイヤーの第2ループを拡張す
ることより構成されている。
【0015】上記課題を解決するため、本発明に係る網
戸装置のワイヤー張力調整方法は、請求項10に記載の
ように、前記第1の張力調整手段を用いて、前記各列の
ループを同時に拡張し又は縮小して、前記開口部の開口
幅に応じてワイヤーテンション機構のワイヤーの張力を
調整し、一方、前記第2の張力調整手段を用いて、前記
1列目のワイヤーのループを拡張すると同時に、前記2
列目のワイヤーのループを縮小して、前記可動部材の起
立状態を調整し、或いは、前記第2の張力調整手段を用
いて、前記1列目のワイヤーのループを縮小すると同時
に、前記2列目のワイヤーのループを拡張して、前記可
動部材の起立状態を調整することを特徴とする。
【0016】
【作用】請求項1に記載した発明によれば、第1の張力
調整手段によって可動部材に対して張力を作用させる2
列のワイヤーの各ループを同時に拡張又は縮小すること
ができるので、2列のワイヤーの張力を同時に、かつ、
均等に強くしたり弱くすることができる。また、第2の
張力調整手段によって1列目のワイヤーのループを拡張
し、同時に2列目のワイヤーのループを縮小することが
できるので、可動部材に対して張力を作用させる2列の
ワイヤーの内、1列目のワイヤーの張力を大きくし、2
列目のワイヤーの張力を小さくし、可動部材の起立状態
が垂直になるように調整することができる。さらに、第
2の張力調整手段によって1列目のワイヤーのループを
縮小し、同時に2列目のワイヤーのループを拡張するこ
とができるので、可動部材に対して張力を作用させる2
列のワイヤーの内、2列目のワイヤーの張力を大きく
し、同時に1列目のワイヤーの張力を小さくし、可動部
材の起立状態が垂直になるように調整することができ
る。従って、ワイヤーの張力調整作業や可動部材の起立
状態調整作業を別々の機構を用い、かつ、一箇所で集中
的に行うことができる。
【0017】請求項2に記載の発明によれば、上記作用
に加えて、前記可動部材の上下端方向に2列に配線され
た1列目のワイヤーと2列目のワイヤーにそれぞれルー
プが作られているので、可動部材に各張力調整手段を設
けて、張力調整作業や起立状態調整作業を作業者の手元
で簡単に行うことができる。
【0018】請求項3に記載の発明によれば、張力調整
作業や起立状態調整作業を別々の機構を用い、かつ、一
箇所で集中的に行うことができることのほかに、前記第
1の竪枠の上下端方向に2列に配線された1列目のワイ
ヤーと2列目のワイヤーにそれぞれループが作られてい
るので、第1の竪枠に各張力調整手段を設けて、張力調
整作業や起立状態調整作業を作業者の手元で簡単に行う
ことができる。
【0019】請求項4に記載の発明によれば、張力調整
作業や起立状態調整作業を別々の機構を用い、かつ、一
箇所で集中的に行うことができることのほかに、前記下
部ガイド部材の左右方向に2列に配線された1列目のワ
イヤーと2列目のワイヤーにそれぞれループが作られて
いるので、下部ガイド部材に各張力調整手段を設けて、
張力調整作業や起立状態調整作業を作業者の手元で簡単
に行うことができる。
【0020】請求項5に記載の発明によれば、網戸装置
が取付けられる開口部の環境や、網戸装置の構成要素に
対応させて、ワイヤーの張力調整作業や可動部材の起立
状態調整作業を行い易い箇所に前記各張力調整手段を設
けることができる。例えば低いところにある開口部に網
戸装置を取り付ける場合には、上枠に前記各張力調整手
段を設けることができ、張力調整作業や起立状態調整作
業を簡単に行うことができる。また、網戸装置の構成と
して固定部材を取り付ける場合には、その固定部材に前
記各張力調整手段を設けることができる。
【0021】また、請求項6に記載した発明によれば、
第1の張力調整手段により、可動部材に対して張力を作
用させる2列のワイヤーのループを同時に拡張し又は縮
小することができ、それらの2列のワイヤーの張力を同
時に、かつ、均等に強くしたり、弱くすることができる
ので第1の張力調整手段は開口幅調整機構を構成する。
また、第2の張力調整手段により1列目のワイヤーの
張力を強くし、同時に2列目のワイヤーの張力を弱く
し、逆に第2の張力調整手段により1列目のワイヤーの
張力を弱くし、同時に2列目のワイヤーの張力を強くす
れば、可動部材の起立状態を調整することができるの
で、第2の張力調整手段は可動部材の起立状態調整機構
を構成することができる。
【0022】また、請求項7に記載した発明によれば、
前記各張力調整手段は、ワイヤーの2列のループに係合
する第1の係合部、第2の係合部又は第3の係合部を組
合わせることにより構成されるので、極めて簡単な構造
で、かつ、低コストで各張力調整手段を作ることができ
る。また前記各係合部は、配線方向に移動できるように
構成されているので、各ループの拡張や縮小は前記各係
合部の移動より行うことができ、各調整作業は家庭内で
もできる極めて簡単なものとなっている。
【0023】ワイヤーの2列のループに係合する第1の
係合部乃至第3の係合部の組合せ例の具体例である請求
項8に記載の組合せ例によれば、第3の係合部を移動さ
せることにより、開口幅調整機構を機能させることがで
き、第2の係合部を移動させることにより、起立状態調
整機構を機能させることができるので、一箇所で集中的
に各調整作業を行うことができるとともに、家庭内でも
できる単純な作業となっている。
【0024】また、請求項9に記載の組合せ例によれ
ば、第3の係合部を移動させることにより、開口幅調整
機構を機能させることができ、第2の係合部とを移動さ
せることにより、起立状態調整機構を機能させることが
できるので一箇所で集中的に各調整作業を行うことがで
きるとともに、家庭内でもできる単純な作業となってい
る。
【0025】請求項10に記載した発明によれば、第1
の張力調整手段を用いて、ワイヤーテンション機構のワ
イヤーの張力を調整することができ、また、第2の張力
調整手段を用いて可動部材の傾きを修正することができ
るので、ワイヤーの張力調整作業や可動部材の起立状態
調整作業を集中的に、しかも単純な作業により、簡単に
行うことができる
【0026】
【実施例】本発明に係る網戸装置のワイヤー張力調整機
構及びワイヤー張力調整方法の実施例を図1乃至図4に
基づいて以下に説明する。図1は第1実施例に係るワイ
ヤー張力調整機構を用いた網戸装置の概略正面図、図2
は同ワイヤー張力調整機構の詳細を示す可動部材の要部
正面図、図3は図2に示したワイヤー張力調整機構の変
形例を示す可動部材の要部正面図、図4は同ワイヤー張
力調整機構の詳細な構成例を示す可動部材の要部斜視図
である。
【0027】図1に示すように、この第1実施例に係る
ワイヤー張力調整機構を用いた網戸装置は、建物の開口
部1Aの上下枠2,3間で可動部材130を可動可能に
起立させるワイヤーテンション機構30を備え、その可
動部材130の左右方向Xの移動に伴って伸縮自在なプ
リーツ状の網目部材14が開幕或いは閉幕するようにな
っている。そして、後述するように、可動部材130に
対してそれぞれ張力を作用させるワイヤーテンション機
構30の2本のワイヤー31,32が2列で配線されて
いる可動部材130の下部に、1列目となる第1のワイ
ヤー31に第1ループ40a及び第2ループ40bを作
り、2列目となる第2のワイヤー32にループ41を作
るとともに、各ループ40a,41を同時に拡張又は縮
小する第1の張力調整手段がループ40aに係合する第
1の係合部51と第3の係合部53及びループ41に係
合する第2の係合部52と第3の係合部53とで構成さ
れている。また、1列目となる第1ワイヤー31の第2
ループ40bを拡張し、同時に2列目となる第2ワイヤ
ー32のループ41を縮小するとともに、前記ワイヤー
31の第2ループ40bを縮小し、同時に前記ワイヤー
32のループ41を拡張する第2の張力調整手段が、ル
ープ40bに係合する第1の係合部51と第2の係合部
52及びループ41に係合する第2の係合部52と第3
の係合部53とで構成されている。
【0028】このような構成のワイヤー張力調整機構で
は、図2に示すように、第3の係合部53を移動させる
ことにより、ループ40aとループ41が同時に拡張し
たり、縮小するので、第1ワイヤー31及び第2ワイヤ
ー32の張力を同時に、かつ、均等に調整することがで
きる。一方、第2係合部52を上方にスライドさせる
と、ループ41が拡張し、逆にループ40bが縮小する
ので、第2ワイヤー32の張力が強まり、第1ワイヤー
31の張力が弱まる。逆に第2係合部52を下方にスラ
イドさせると、ループ41が縮小し第2ワイヤー32の
張力が弱まり、逆にループ40bが拡張し第1ワイヤー
31の張力が強まる。従ってワイヤーの張力調整作業を
第3の係合部53で行い、可動部材の起立状態調整作業
を第2の係合部52で行うので、各調整作業を別々の機
構により、かつ、一箇所で集中的に行うことができる。
【0029】前記第1ワイヤー31は、図1に示すよう
に、その一端31aを前記開口部1Aの一側部の上端近
辺である上枠2の左端に固定Eし、可動部材130を経
由して、他端31bを前記開口部1Aの他側部の下端近
辺である下枠3の右端に固定Fする。また、前記第2ワ
イヤー32は、その一端32aを前記開口部1Aの一側
部の下端近辺である下枠3の左端に固定Gし、可動部材
130を経由して、他端32bを前記開口部1Aの他側
部の上端近辺である上枠2の右端に固定Hする。しかし
て、第1実施例に係るワイヤーテンション機構30では
第1ワイヤー31と第2ワイヤー32は、それぞれ前記
可動部材130の上下端間を通って2列に配線されてお
り、その2列配線の途中で第1ワイヤー31に第1,第
2ループ40a,40bがそれぞれ設けられ、第2ワイ
ヤー32にループ41が設けられている。
【0030】前記各ループ40a,40b及びループ4
1はそれぞれループが拡張されたり縮小されたりしてワ
イヤー31,32の張力の強弱を付けるものであり、そ
れぞれ1重のループからなり、第1ループ40aが第1
係合部51と第3係合部53に係合され、第2ループ4
0bが第1係合部51と第2係合部52とに係合され、
ループ41が第2係合部52及び第3係合部53に係合
されている。
【0031】前記第1の係合部51、第2の係合部51
及び第3係合部53は、図4に示すように、例えばボル
ト51a(52a,53a)とナット51b(52b,
53b)とプーリー51c(52c,53c)とから構
成されており、プーリー51c(52c,53c)はそ
の取付軸受51d(52d,53d)に対して回転可能
な構造となっている。そして、各係合部51,52,5
3はそれぞれ前記可動部材130の上下方向に設けられ
た所定高幅のスライド窓53を昇降できるようになって
いる。また、前記プーリー51c(52c,53c)の
取付軸受51d(52d,53d)を前記スライド窓5
3を介してボルト51a(52a,53a)とナット5
1b(52b,53b)により緊締したり、その緊締を
解除できるようになっている。従って、例えば可動部材
130の所定位置に設けられた調整作業窓54(図示せ
ず)を介して作業者がスパナ等で前記ナット51b(5
2b,53b)を押さえて、緊締を解除してボルト51
a(52a,53a)を上下方向にスライドさせて各ル
ープ40a,40b,41を拡張したり縮小したりでき
るようになっている。なお、スライドの方向は、上下方
向に限定されるものではなく、前記各係合部51,5
2,53の配置に従い、所定のスライド方向にすること
ができる。
【0032】上記のように構成された前記各張力調整手
段を可動部材130の下部に設けるようにすれば、作業
者の手元でワイヤー31,32の張力調整作業や可動部
材130の起立状態調整作業を行うことができる。ま
た、ボルトの昇降という単純な作業で張力調整や可動部
材の起立状態調整を行うことができるので、家庭内でも
簡単に調整することができる。さらに、各張力調整手段
は、ループを拡張したり縮小するものであるので、簡単
な構造で構成することができ、製造コストも抑えること
ができる。なお、第1実施例の場合、各ワイヤー31,
32の各端部の固定位置を上下枠2,3に設けている
が、前記開口部1Aの一側部の上下端近辺や他側部の上
下端近辺であればどこでもよく、例えば、左右の竪枠に
固定してもよいし、それら左右竪枠に固定部材を取り付
ける場合にはその固定部材の上部及び下部に固定しても
よい。
【0033】図3は、図2に示したワイヤー張力調整機
構の変形例を示しており、この変形例はワイヤー31を
第1の係合部51に回り込ませずに、ループを形成した
もので、ループ40aを利用して、第2のループ40b
を構成している。このような変形例でも、第1実施例と
同様な作用効果を奏することができる。
【0034】上記のように構成された第1実施例に係る
網戸装置は、まず、上下枠2,3間に可動部材130を
釣り込むとともに、その可動部材130と右竪枠5との
間に網目部材14を取り付け、そして各ワイヤー31,
32の各端を固定E,F,G,Hして、初期位置で可動
部材130を起立させる。
【0035】このように組付けられた網戸装置のワイヤ
ー張力調整機構の使用方法は、まず、前記第1の張力調
整手段を構成する第3係合部53を用いて、前記各列の
ループ40a,41を同時に拡張又は縮小して、前記開
口部1Aの開口幅に応じてワイヤーテンション機構30
のワイヤー31,32の張力を調整する。次に、前記第
2の張力調整手段を構成する第2の係合部52を用い
て、前記1列目のワイヤーのループ40bを拡張すると
同時に、前記2列目のワイヤーのループ41を縮小し
て、前記可動部材130の起立状態を調整し、或いは、
前記第2の係合部52を用いて、前記1列目のワイヤー
のループ40bを縮小すると同時に、前記2列目のワイ
ヤーのループ41を拡張して、前記可動部材130の起
立状態を調整するようになっている。
【0036】具体的には、まず、第3係合部53として
のボルト53aの緊締を解除して、昇降させながら、第
1ワイヤー31と第2ワイヤー32の張力を同時に調整
し、そのボルト53aを再び緊締し、可動部材130の
スムーズな可動を可能にする最適な張力を設定する。そ
の時、可動部材130が図4に示すように、若干、左側
に傾斜していたとする。このような場合には、第2係合
部52としてのボルト52aの緊締を解除して、そのボ
ルト52aを上方にスライドさせる。その結果、ループ
41が拡張して、ワイヤー32の張力T1が強まり、逆
にループ40bが縮小して、第1ワイヤー31の張力T
2が弱まり、前記可動部材130は、右側に傾斜し、二
点鎖線で示す正確な起立状態になる。一方、可動部材が
図5に示すように、若干、右側に傾斜していたとする。
このような場合には、第2係合部52としてのボルト5
2aの緊締を解除して、そのボルト52aを下方にスラ
イドさせる。その結果、ループ41が縮小して、ワイヤ
ー32の張力T1が弱まり、逆にループ40bが拡張し
て、第1ワイヤー31の張力T2が強まり、前記可動部
材130は、左側に傾斜し、二点鎖線で示す正確な起立
状態になる。従って、実施例に係るワイヤー張力調整方
法によれば、ワイヤーの張力調整作業や可動部材の起立
状態調整作業を別々の機構を用い、かつ、一箇所で集中
的に行うことができる。また、ワイヤーの張力の微調整
や可動部材の起立状態の微調整作業を家庭内で、簡単に
行うことができる。
【0037】前記ワイヤー31,32のループに係合す
る第1の係合部51、第2の係合部52又は第3の係合
部53の組合せによって、上記第1実施例に示した組合
せ以外の前記各張力調整手段を構成することができる。
以下、その組合せ例を図7に基づいて説明する。
【0038】図7に示す組合せ例では、前記第1の張力
調整手段は、第1のワイヤー31のループ40cに係合
する第2の係合部52と第3の係合部53及び第2のワ
イヤー32の第1ループ41cに係合する第1の係合部
52と第3の係合部53とからなり、その第3の係合部
53を昇降させて各ループ40c,41cを同時に、か
つ均等に拡張又は縮小することより構成されている。前
記第2の張力調整手段は、第1のワイヤー31のループ
40cに係合する第2の係合部52と第3の係合部53
及び第2のワイヤー32の第2ループ41dに係合する
第1の係合部52と第2の係合部52とからなり、その
第2の係合部52を昇降させて、ループ40cを拡張
し、同時にループ41dを縮小するとともに、他方、ル
ープ40cを縮小し、同時にのループ41dを拡張する
ようになっている。
【0039】このように構成された組合せ例に係るワイ
ヤー張力調整機構の使用方法を図4、図5及び図7に基
づいて説明する。まず、第3係合部53としてのボルト
53aの緊締を解除して、昇降させながら、第1ワイヤ
ー31と第2ワイヤー32の張力を同時に調整し、その
ボルト53aを再び緊締し、可動部材130のスムーズ
な可動を可能にする最適な張力を設定する。その時、可
動部材130が図4に示すように、若干、左側に傾斜し
ていた場合には、第2係合部52としてのボルト52a
の緊締を解除して、そのボルト52aを下方にスライド
させる。その結果、ループ41dが拡張して、ワイヤー
32の張力T1が強まり、逆にループ40cが縮小し
て、第1ワイヤー31の張力T2が弱まり、前記可動部
材130は、右側に傾斜し、二点鎖線で示す正確な起立
状態になる。一方、可動部材が図5に示すように、若
干、右側に傾斜していた場合には、第2係合部52とし
てのボルト52aの緊締を解除して、そのボルト52a
を上方にスライドさせる。その結果、ループ41dが縮
小して、ワイヤー32の張力T1が弱まり、逆にループ
40cが拡張して、第1ワイヤー31の張力T2が強ま
り、前記可動部材130は、左側に傾斜し、二点鎖線で
示す正確な起立状態になる。従って、組合せ例によるワ
イヤー調整作業でも、ワイヤーの張力調整作業や可動部
材の起立状態調整作業を単純な作業により、簡単に行う
ことができる。しかも、各係合部51,52,53は一
箇所にまとめられているので、開口幅調整作業及び起立
状態調整作業を集中的に行うことができる。
【0040】なお、図8に示すようなワイヤーの各ルー
プと各係合部の組合わせてもよい。図8は、図7に示し
たワイヤー張力調整機構の変形例を示しており、この変
形例はワイヤー32を第1の係合部51に回り込ませず
に、ループを形成したもので、ループ41cを利用し
て、第2のループ41dを構成している。このような変
形例でも、前記組合せ例と同様な作用効果を奏すること
ができる。
【0041】次に、図9に基づいて、本発明に係る網戸
装置のワイヤー張力調整機構の第2実施例を説明する。
この第2実施例の特徴は、可動部材130Aに対してそ
れぞれ張力を作用させるワイヤー31Aが2列に配線さ
れている第1の竪枠としての右竪枠5Aに、上述の第1
実施例のループ40a,40b,41に相当するループ
40A,40Bとループ41Aを設け、これらのループ
40A,40B,41Aに対応する各張力調整手段も右
竪枠5Aに設置している点である。
【0042】図9に示すように、第2実施例に係るワイ
ヤーテンション機構30Aの1本のワイヤー31Aの一
端31aは、前記可動部材130Aの上部に固定Iさ
れ、その他端31bは前記可動部材130Aの下部に固
定Jされている。そして各固定I,J間において、ワイ
ヤー31Aは、前記可動部材130Aの上部から右竪枠
5Aの上部に向かって延出されてその上部から下部に通
されて開口部1Aの下部に沿ってその左側部まで延出さ
れて開口部1Aの下部左端で折り返され、可動部材13
0Aの下部から上部に向けて延出されて中間固定点Pに
至る。さらに該中間固定点Pから可動部材130Aの上
部に延出され、開口部1Aの左上部に向かって延出され
てその左端で折り返し、右竪枠5Aに向かい、その上部
から下部に通され、開口部1Aの下部に沿って可動部材
130Aの下部に至り固定Jされている。このように、
前記ワイヤー31Aは、前記右竪枠5Aの上下部間を通
り、2列で配線されるようになっており、その2列配線
の途中にループ40A,40Bとループ41Aが設けら
れている。
【0043】そして、ループ40Aとループ41Aを同
時に拡張又は縮小する第1の張力調整手段がループ40
Aに係合する第1の係合部51Aと第3の係合部53A
及びループ41Aに係合する第2の係合部52Aと第3
の係合部53Aとで構成されている。また、第2の張力
調整手段は、ループ40Bに係合する第1の係合部51
Aと第2の係合部52A及びループ41Aに係合する第
2の係合部52Aと第3の係合部53Aとからなり、そ
の第2の係合部52Aを昇降させて、ループ40Bを拡
張し、同時にループ41Aを縮小するとともに、他方、
ループ40Bを縮小し、同時にのループ41Aを拡張す
るようになっている。
【0044】このような構成のワイヤー張力調整機構で
は、前記第1実施例と同様に、第3の係合部53Aを昇
降させることにより、ループ40Aとループ41Aが同
時に拡張したり、縮小するので、前記可動部材130A
に作用するワイヤー31Aの張力を、均等に調整するこ
とができる。また、第2係合部52Aを下方にスライド
させると、ループ41Aが縮小し逆にループ40Bが拡
張して前記可動部材130A上部に対する張力が図9の
図面上、左方向で弱まり、右方向で強まる。従って、図
5に示すような左方向に傾斜している可動部材130A
を垂直に調整することができる。さらに、第2係合部5
2Aを上方にスライドさせると、ループ41Aが拡張
し、逆にループ40Bが縮小するので、ワイヤー31A
の前記可動部材130A上部に作用する張力が図面上、
左方向で強まり、右方向で弱まる。この場合には、図6
に示すような右方向に傾斜している可動部材130Aを
垂直に調整することができる。従って前記各係合部52
A乃至53Aを昇降操作することにより前記可動部材1
30Aに対するワイヤー31Aの張力を一度の操作で、
均等に調整することができ、しかも一度の操作で可動部
材の傾き調整を行うことができる。
【0045】なお、網戸装置が取付けられる開口部1A
の環境や、網戸装置の構成要素に対応させて、ワイヤー
の張力調整作業や可動部材の起立状態調整作業を行い易
い箇所に前記各張力調整手段を設けることができる。例
えば低いところにある開口部に網戸装置を取り付ける場
合には、上枠に前記各張力調整手段を設けることができ
る。この場合には、張力調整作業や起立状態調整作業を
楽な姿勢で簡単に行うことができる。また、第2実施例
に係る網戸装置の右竪枠5Aに固定部材を取り付ける場
合には、その固定部材に前記各張力調整手段を設けるこ
とができる。要するに前記可動部材130Aに対してそ
れぞれ張力を作用させるワイヤーが2列に配線されてい
る所定の配線位置であればよい。
【0046】前記第1の係合部51A乃至第3の係合部
53Aの具体的な構成は図10に示すように、上述の第
1実施例に係る第1係合部51乃至第3係合部53と同
様にボルト51a(52a,53a)とナット51b
(52b,53b)とプーリー51c(52c,53
c)とから構成されており、プーリー51c(52c,
53c)はその取付軸受51d(52d,53d)に対
して回転可能な構造となっている。そして各係合部51
A,52A,53Aは、前記右竪枠5Aの上下方向に設
けられた所定高さ幅のスライド窓53を昇降できるよう
になっている。なお、この第2実施例においても、図
3、図7及び図8に示した各係合部と各ループとの組合
わせ例を適用することができる。
【0047】次に、図11に基づいて、本発明に係る網
戸装置のワイヤー張力調整機構の第3実施例を説明す
る。この第3実施例の特徴は、可動部材130Bに対し
てそれぞれ張力を作用させるワイヤー31B,32Bが
2列して配線されている下部ガイド部材3Bに前記ルー
プ40a,40b,41に相当するループ40C,40
D,41Cを設け、これらのループに対応する各張力調
整手段も下部ガイド部材3Bに設置している点である。
【0048】この第3実施例においてワイヤーテンショ
ン機構30Bのワイヤー31Bは、可動部材130Bの
上部に固定Kされ、前記開口部1Aの一側部に向かって
延出され、上部ガイド部材2Bの左端で折り返されて上
部ガイド部材2Bに沿って延出され、その右端で開口部
1Aの他端部の上部から下部に延出されて、下部ガイド
部材3Bに沿って、前記可動部材130Bの下部に至
り、その下部で固定Lされている。また、第2ワイヤー
32Bは、一端を前記可動部材130Bの下部に固定M
され、かつその他端を前記開口部の一側部に向けて延出
し、その一側部の下部から反転させて前記下部ガイド部
材3Bに沿うように通して開口部の他側部の下部に延出
させるとともに、この延出他端を前記開口部の他側部の
下部から上部を介して、前記上部ガイド部材2Bに沿う
ように通して前記可動部材の上部に固定Nする。
【0049】このように、前記第1ワイヤー31Bと第
2ワイヤー32Bは、前記下部ガイド部材3Bにて左右
方向に2列配線されるようになっており、その2列配線
の途中に前記ループ40C,40D,41Cが設けられ
ている。そして、そのループ40Cとループ41Cを同
時に拡張又は縮小する第1の張力調整手段がループ40
Cに係合する第1の係合部51Bと第3の係合部53B
及びループ41Cに係合する第2の係合部52Bと第3
の係合部53Bとで構成されている。また、第2の張力
調整手段は、ループ40Dに係合する第1の係合部51
Bと第2の係合部52B及びループ41Cに係合する第
2の係合部52Bと第3の係合部53Bとからなり、そ
の第2の係合部52Bをスライドさせて、ループ40D
を拡張し、同時にループ41Cを縮小するとともに、他
方、ループ40Dを縮小し、同時にループ41Cを拡張
するようになっている。
【0050】このような構成のワイヤー張力調整機構で
は、前記第1実施例と同様に、第3の係合部53Bをス
ライドさせることにより、ループ40Cとループ41C
が同時に拡張したり、縮小するので、前記可動部材13
0Bに作用するワイヤー31B,32Bの張力を、均等
に調整することができる。また、第2係合部52Bを右
側にスライドさせると、ループ41Cが拡張し、逆にル
ープ40Dが縮小するので、ワイヤー32Bの張力が強
まり、ワイヤー31Bの張力が弱まる。従って、図5に
示すような左方向に傾斜している可動部材130Bを垂
直に調整することができる。さらに、第2係合部52を
左方にスライドさせると、ループ41Cが縮小しワイヤ
ー32Bの張力が弱まり、逆にループ40Dが拡張しワ
イヤー31Bの張力が強まる。この場合には、図6に示
すような右方向に傾斜している可動部材130Bを垂直
に調整することができる。従って前記各係合部52B,
53Bを左右に移動することにより各ワイヤー31B,
32Bの張力を同時に、かつ均等に調整することがで
き、しかも一度の操作で可動部材の傾き調整を行うこと
ができる。
【0051】なお、網戸装置が取付けられる開口部1A
の環境や、網戸装置の構成要素に対応させて、ワイヤー
の張力調整作業や可動部材の起立状態調整作業を行い易
い箇所に前記各張力調整手段を設けることができる。例
えば低所の開口部に網戸装置を取り付ける場合には、上
部ガイド部材2Bに前記各張力調整手段を設けることが
できる。この場合には、張力調整作業や起立状態調整作
業を楽な姿勢で簡単に行うことができる。また、網戸装
置の開口部1Aの左右両側に左右の竪枠を設ける場合に
は、その竪枠に前記各張力調整手段を設けてもよいし、
さらに竪枠に固定部材を取り付ける場合には、その固定
部材に前記各張力調整手段を設けることができる。ま
た、上枠又は下枠に各張力調整手段を設けることもでき
る。要するに前記可動部材130Bに対してそれぞれ張
力を作用させるワイヤーが2列に配線されている所定の
配線位置であればよい。
【0052】前記第1の係合部51B乃至第3の係合部
53Bの具体的な構成は図12に示すように、上述の第
1実施例に係る第1係合部51乃至第3係合部53と同
様にボルト51a(52a,53a)とナット51b
(52b,53b)とプーリー51c(52c,53
c)とから構成されており、プーリー51c(52c,
53c)はその取付軸受51d(52d,53d)に対
して回転可能な構造となっている。そして各係合部51
B,52B,53Bは、前記下部ガイド部材3Bの左右
方向に設けられた所定幅のスライド窓53をスライドで
きるようになっている。なお、この第2実施例において
も、図3、図7及び図8に示した各係合部と各ループと
の組合わせ例を適用することができる。
【0053】
【発明の効果】請求項1に記載した発明によれば、第1
の張力調整手段によって可動部材に対して張力を作用さ
せる2列のワイヤーの各ループを同時に拡張又は縮小す
ることができるので、2列のワイヤーの張力を同時に、
かつ、均等に強くしたり弱くすることができる。また、
第2の張力調整手段によって1列目のワイヤーのループ
を拡張し、同時に2列目のワイヤーのループを縮小する
ことができるので、可動部材に対して張力を作用させる
2列のワイヤーの内、1列目のワイヤーの張力を大きく
し、2列目のワイヤーの張力を小さくし、可動部材の起
立状態が垂直になるように調整することができる。さら
に、第2の張力調整手段によって1列目のワイヤーのル
ープを縮小し、同時に2列目のワイヤーのループを拡張
することができるので、可動部材に対して張力を作用さ
せる2列のワイヤーの内、2列目のワイヤーの張力を大
きくし、同時に1列目のワイヤーの張力を小さくし、可
動部材の起立状態が垂直になるように調整することがで
きる。従って、ワイヤーの張力調整作業や可動部材の起
立状態調整作業を別々の機構を用い、かつ、一箇所で集
中的に行うことができる。
【0054】請求項2に記載の発明によれば、上記効果
に加えて、前記可動部材の上下端方向に2列に配線され
た1列目のワイヤーと2列目のワイヤーにそれぞれルー
プが作られているので、可動部材に各張力調整手段を設
けて、張力調整作業や起立状態調整作業を作業者の手元
で簡単に行うことができる。
【0055】請求項3に記載の発明によれば、張力調整
作業や起立状態調整作業を別々の機構を用い、かつ、一
箇所で集中的に行うことができることのほかに、前記第
1の竪枠の上下端方向に2列に配線された1列目のワイ
ヤーと2列目のワイヤーにそれぞれループが作られてい
るので、第1の竪枠に各張力調整手段を設けて、張力調
整作業や起立状態調整作業を作業者の手元で簡単に行う
ことができる。
【0056】請求項4に記載の発明によれば、張力調整
作業や起立状態調整作業を別々の機構を用い、かつ、一
箇所で集中的に行うことができることのほかに、前記下
部ガイド部材の左右方向に2列に配線された1列目のワ
イヤーと2列目のワイヤーにそれぞれループが作られて
いるので、下部ガイド部材に各張力調整手段を設けて、
張力調整作業や起立状態調整作業を作業者の手元で簡単
に行うことができる。
【0057】請求項5に記載の発明によれば、網戸装置
が取付けられる開口部の環境や、網戸装置の構成要素に
対応させて、ワイヤーの張力調整作業や可動部材の起立
状態調整作業を行い易い箇所に前記各張力調整手段を設
けることができる。例えば低いところにある開口部に網
戸装置を取り付ける場合には、上枠に前記各張力調整手
段を設けることができ、張力調整作業や起立状態調整作
業を簡単に行うことができる。また、網戸装置の構成と
して固定部材を取り付ける場合には、その固定部材に前
記各張力調整手段を設けることができる。
【0058】また、請求項6に記載した発明によれば、
第1の張力調整手段により、可動部材に対して張力を作
用させる2列のワイヤーのループを同時に拡張し又は縮
小することができ、それらの2列のワイヤーの張力を同
時に、かつ、均等に強くしたり、弱くすることができる
ので第1の張力調整手段は開口幅調整機構を構成する。
また、第2の張力調整手段により1列目のワイヤーの
張力を強くし、同時に2列目のワイヤーの張力を弱く
し、逆に第2の張力調整手段により1列目のワイヤーの
張力を弱くし、同時に2列目のワイヤーの張力を強くす
れば、可動部材の起立状態を調整することができるの
で、第2の張力調整手段は可動部材の起立状態調整機構
を構成することができる。
【0059】また、請求項7に記載した発明によれば、
前記各張力調整手段は、ワイヤーの2列のループに係合
する第1の係合部、第2の係合部又は第3の係合部を組
合わせることにより構成されるので、極めて簡単な構造
で、かつ、低コストで各張力調整手段を作ることができ
る。また前記各係合部は、配線方向に移動できるように
構成されているので、各ループの拡張や縮小は前記各係
合部の移動より行うことができ、各調整作業は家庭内で
もできる極めて簡単なものとなっている。
【0060】ワイヤーの2列のループに係合する第1の
係合部乃至第3の係合部の組合せ例の具体例である請求
項8に記載の組合せ例によれば、第3の係合部を移動さ
せることにより、開口幅調整機構を機能させることがで
き、第2の係合部を移動させることにより、起立状態調
整機構を機能させることができるので、一箇所で集中的
に各調整作業を行うことができるとともに、家庭内でも
できる単純な作業となっている。
【0061】また、請求項9に記載の組合せ例によれ
ば、第3の係合部を移動させることにより、開口幅調整
機構を機能させることができ、第2の係合部とを移動さ
せることにより、起立状態調整機構を機能させることが
できるので一箇所で集中的に各調整作業を行うことがで
きるとともに、家庭内でもできる単純な作業となってい
る。
【0062】請求項10に記載した発明によれば、第1
の張力調整手段を用いて、ワイヤーテンション機構のワ
イヤーの張力を調整することができ、また、第2の張力
調整手段を用いて可動部材の傾きを修正することができ
るので、ワイヤーの張力調整作業や可動部材の起立状態
調整作業を集中的に、しかも単純な作業により、簡単に
行うことができる
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例に係るワイヤー張力調整機構を用
いた網戸装置の概略正面図、
【図2】 同ワイヤー張力調整機構の詳細を示す可動部
材の要部正面図、
【図3】 図2に示したワイヤー張力調整機構の変形例
を示す可動部材の要部正面図、
【図4】 同ワイヤー張力調整機構の詳細を示す可動部
材の要部斜視図、
【図5】 同ワイヤー張力調整機構の作用を説明するた
めの網戸装置の概略正面図、
【図6】 同ワイヤー張力調整機構の作用を説明するた
めの網戸装置の概略正面図、
【図7】 同ワイヤー張力調整機構のループと各係合部
との組合せ例を示す可動部材の要部正面図、
【図8】 図7に示したワイヤー張力調整機構の変形例
を示す可動部材の要部正面図、
【図9】 第2実施例に係るワイヤー張力調整機構を用
いた網戸装置の概略正面図、
【図10】 第2実施例に係るワイヤー張力調整機構の
詳細を示す竪枠の要部斜視図、
【図11】 第3実施例に係るワイヤー張力調整機構を
用いた網戸装置の概略正面図、
【図12】 第3実施例に係るワイヤー張力調整機構の
詳細を示す下部ガイド部材の要部斜視図、
【図13】 従来の網戸装置を示す概略正面図である。
【符号の説明】
1 サッシ枠(開口枠) 1A 開口部 2 上枠 3 下枠 2A 上ガイド部材(上框) 3B 下ガイド部材(下框) 4 4A 左竪枠 5 5A 右竪枠 10 網戸装置本体 11 第1の固定部材 12 第2の固定部材 13 130 130A 130B 可動部材 14 網目部材 30 30A 30B ワイヤーテンション機構 31,32,31A,31B 32B ワイヤー 31a ワイヤーの一端 31b ワイヤーの他端 40a 40b 40c 40A 40B 40C 40D
1列目のループ 41 41A 41C 41c 41d 2列目のルー
プ 51 51A 51B 第1係合部 52 52A 52B 第2係合部 53 53A 53B 第3係合部 51a 52a 53a ボルト 51b 52b 53b ナット 51c 52c 53c プーリー 51d 52d 53d 取付軸受

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の開口部の上下枠間で可動部材を可
    動可能に起立させるワイヤーテンション機構を備え、そ
    の可動部材の移動に伴って伸縮自在なプリーツ状の網目
    部材が開幕或いは閉幕する網戸装置において、 前記可動部材に対してそれぞれ張力を作用させる前記ワ
    イヤーテンション機構のワイヤーが2列に配線されてい
    る所定の配線位置にて、1列目のワイヤーと2列目のワ
    イヤーにそれぞれループを作り、 各列のループを同時に拡張し又は縮小する第1の張力調
    整手段と、 1列目のワイヤーのループを拡張し、同時に2列目のワ
    イヤーのループを縮小するとともに、他方、1列目のワ
    イヤーのループを縮小し、同時に2列目のワイヤーのル
    ープを拡張する第2の張力調整手段とを設けたことを特
    徴とする網戸装置のワイヤー張力調整機構。
  2. 【請求項2】 前記ワイヤーテンション機構は、2本の
    ワイヤーからなり、第1のワイヤーの一端を前記開口部
    の一側部の上端近辺に固定し、他端を前記可動部材の上
    端から下端に通し、前記開口部の他側部に向けて延出
    し、その他側部の下端近辺に固定し、一方、第2のワイ
    ヤーの一端を前記開口部の一側部の下端近辺に固定し、
    他端を前記可動部材の下端から上端に通し、前記開口部
    の他側部に向けて延出し、その他側部の上端近辺に固定
    するとともに、 前記可動部材の上下端方向に2列に配線された1列目の
    ワイヤーと2列目のワイヤーにそれぞれループを作り、 各列のループを同時に拡張し又は縮小する第1の張力調
    整手段と、 1列目のワイヤーのループを拡張し、同時に2列目のワ
    イヤーのループを縮小するとともに、他方、1列目のワ
    イヤーのループを縮小し、同時に2列目のワイヤーのル
    ープを拡張する第2の張力調整手段とを設けたことを特
    徴とする請求項1に記載の網戸装置のワイヤー張力調整
    機構。
  3. 【請求項3】 前記ワイヤーテンション機構は、1本の
    ワイヤーからなり、そのワイヤーの一端を前記可動部材
    の上部に固定し、その他端を前記可動部の下部に固定す
    るとともに、それら各固定間において、ワイヤーは前記
    可動部材の上部固定から前記開口部の一側部に設けられ
    た第1の竪枠に向かって延出され、前記第1の竪枠の上
    部から下部に通され、その下部で前記開口部の他側部に
    向けて折り返されて、その他側部に設けられた第2の竪
    枠の下部で前記可動部材の下部に向けて折り返され、前
    記可動部材の下部から上部に向けて延出されて中間固定
    点に至り、かつ、その中間固定点より前記可動部材の上
    部から前記第2の竪枠に向けて延出され、その第2の竪
    枠の上部で前記第1の竪枠に向けて折り返されて、前記
    第1の竪枠の上部から下部に通され、その下部で前記可
    動部材の下部に向けて折り返されて、前記可動部材の下
    部固定に至るように配線するとともに、 前記第1の竪枠の上下端方向に配線された1列目のワイ
    ヤーと2列目のワイヤーにそれぞれループを作り、 各列のループを同時に拡張し又は縮小する第1の張力調
    整手段と、 1列目のワイヤーのループを拡張し、同時に2列目のワ
    イヤーのループを縮小するとともに、他方、1列目のワ
    イヤーのループを縮小し、同時に2列目のワイヤーのル
    ープを拡張する第2の張力調整手段とを設けたことを特
    徴とする請求項1に記載の網戸装置のワイヤー張力調整
    機構。
  4. 【請求項4】 ワイヤーテンション機構は、2本のワイ
    ヤーからなり、第1のワイヤーの一端を前記可動部材の
    上部に固定し、かつその他端を前記開口部の一側部に向
    けて延出し、その一側部の上部から反転させて前記開口
    部上部に設けた上部ガイド部材に沿うように通して、前
    記開口部の他側部の上部に延出させるとともに、この延
    出他端を前記開口部の他側部上部から下部に延出し、前
    記開口部の下部に設けた下部ガイド部材に沿うように通
    して前記可動部材の下部に固定し、一方、前記第2のワ
    イヤーの一端を前記可動部材の下部に固定し、かつその
    他端を前記開口部の一側部に向けて延出し、その一側部
    の下部から反転させて前記下部ガイド部材に沿うように
    通して開口部の他側部の下部に延出させるとともに、こ
    の延出他端を前記開口部の他側部の下部から上部を介し
    て、前記上部ガイド部材に沿うように通して前記可動部
    材の上部に固定するとともに、 前記下部ガイド部材の左右方向に2列に配線された1列
    目のワイヤーと2列目のワイヤーにそれぞれループを作
    り、 各列のループを同時に拡張し又は縮小する第1の張力調
    整手段と、 1列目のワイヤーのループを拡張し、同時に2列目のワ
    イヤーのループを縮小するとともに、他方、1列目のワ
    イヤーのループを縮小し、同時に2列目のワイヤーのル
    ープを拡張する第2の張力調整手段とを設けたことを特
    徴とする請求項1に記載の網戸装置のワイヤー張力調整
    機構。
  5. 【請求項5】 前記各張力調整手段は、可動部材、上
    枠、下枠、右竪枠、左竪枠、上部ガイド部材、下部ガイ
    ド部材、前記左右竪枠にそれぞれ取付けられた固定部材
    の何れかに設けられていることを特徴とする請求項1に
    記載の網戸装置のワイヤー張力調整機構。
  6. 【請求項6】 前記第1の張力調整手段は、前記開口部
    の開口幅に応じてワイヤーテンション機構のワイヤーの
    張力を調整する開口幅調整機構を構成し、 第2の張力調整手段は、前記可動部材の起立状態を調整
    する起立状態調整機構を構成することを特徴とする請求
    項1乃至請求項4の何れかに記載の網戸装置のワイヤー
    張力調整機構。
  7. 【請求項7】 前記第1の張力調整手段及び第2の張力
    調整手段は、ワイヤーのループに係合する第1の係合
    部、第2の係合部又は第3の係合部を組合わせて構成さ
    れるとともに、前記各係合部は、ワイヤーの配線に沿っ
    て配置され、かつ、配線方向に移動できるように構成さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいず
    れかに記載の網戸装置のワイヤー張力調整機構。
  8. 【請求項8】 前記第1の張力調整手段は、1列目のワ
    イヤーの第1ループに係合する第1の係合部と第3の係
    合部及び2列目のワイヤーのループに係合する第2の係
    合部と第3の係合部とからなり、その第3の係合部を移
    動させて各ループを同時に拡張又は縮小することより構
    成され、 前記第2の張力調整手段は、1列目のワイヤーの第2ル
    ープに係合する第1の係合部と第2の係合部及び2列目
    のワイヤーのループに係合する第2の係合部と第3の係
    合部とからなり、その第2係合部を移動させて1列目の
    ワイヤーの第2ループを拡張し、同時に2列目のワイヤ
    ーのループを縮小するとともに、他方、1列目のワイヤ
    ーの第2ループを縮小し、同時に2列目のワイヤーのル
    ープを拡張することより構成されていることを特徴とす
    る請求項7に記載の網戸装置のワイヤー張力調整機構。
  9. 【請求項9】 前記第1の張力調整手段は、1列目のワ
    イヤーのループに係合する第2の係合部と第3の係合部
    及び2列目のワイヤーの第1ループに係合する第1の係
    合部と第3の係合部とからなり、その第3の係合部を移
    動させて各ループを同時に拡張又は縮小することより構
    成され、 前記第2の張力調整手段は、1列目のワイヤーのループ
    に係合する第2の係合部と第3の係合部及び2列目のワ
    イヤーの第2ループに係合する第1の係合部と第2の係
    合部とからなり、その第2係合部を移動させて1列目の
    ワイヤーのループを拡張し、同時に2列目のワイヤーの
    第2ループを縮小するとともに、他方、1列目のワイヤ
    ーのループを縮小し、同時に2列目のワイヤーの第2ル
    ープを拡張することより構成されていることを特徴とす
    る請求項7に記載の網戸装置のワイヤー張力調整機構。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載のワイヤー張力調整機
    構を用いてワイヤーテンション機構のワイヤーの張力を
    調整するワイヤー張力調整方法において、 前記第1の張力調整手段を用いて、前記各列のループを
    同時に拡張し又は縮小して、前記開口部の開口幅に応じ
    てワイヤーテンション機構のワイヤーの張力を調整し、 一方、前記第2の張力調整手段を用いて、前記1列目の
    ワイヤーのループを拡張すると同時に、前記2列目のワ
    イヤーのループを縮小して、前記可動部材の起立状態を
    調整し、或いは、前記第2の張力調整手段を用いて、前
    記1列目のワイヤーのループを縮小すると同時に、前記
    2列目のワイヤーのループを拡張して、前記可動部材の
    起立状態を調整することを特徴とする網戸装置のワイヤ
    ー張力調整方法。
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