JPH08260649A - 手 摺 - Google Patents

手 摺

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JPH08260649A
JPH08260649A JP11503595A JP11503595A JPH08260649A JP H08260649 A JPH08260649 A JP H08260649A JP 11503595 A JP11503595 A JP 11503595A JP 11503595 A JP11503595 A JP 11503595A JP H08260649 A JPH08260649 A JP H08260649A
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handrail
hand
diameter
cross
section
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Akira Oda
彰 織田
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Cygnus Kogyo Kk
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    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47KSANITARY EQUIPMENT NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; TOILET ACCESSORIES
    • A47K17/00Other equipment, e.g. separate apparatus for deodorising, disinfecting or cleaning devices without flushing for toilet bowls, seats or covers; Holders for toilet brushes
    • A47K17/02Body supports, other than seats, for closets, e.g. handles, back-rests, foot-rests; Accessories for closets, e.g. reading tables
    • A47K17/022Wall mounted grab bars or handles, with or without support on the floor

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  • Public Health (AREA)
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  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Toilet Supplies (AREA)
  • Steps, Ramps, And Handrails (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 体の中心部の位置と手の位置との距離によっ
て、指の開き具合が自然に変化する、という性質を利用
して、形成した手摺である。すなわち、手が体の中心部
に接近しているとき、手の指は略半開きでありながら、
開き勝手の状態で、平な面につかえたり、幅の広いもの
を掴むのに好都合である。反対に 、手が体の中心部か
ら遠ざかっているときは、手の指は自然に握り握り勝手
の状態になっていて、鉄棒等の比較的細いものを掴むの
に好都合である。このような自然の形に合わせて、手摺
を形成して、手摺に対する手の掴みやすさ、自然な握力
等をひきだして体の安定、引き付け力を得、全体とし
て、安全で確実性のある手摺を提供するものである。 【構成】 手Hで握り締めるのに都合の良い断面をした
長手の部材1を体Mに合わせて縦方向、横方向、または、
任意の方向に配設し、該部材1の断面の外径の、前記体
M中心部G位置近くを大径mに、体M中心部G位置から
遠ざかるに従って小径sにし、かつその外形を連続的に
形成してなる手摺。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的に用いられてい
る手摺の構造及び形状に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の手摺は上下、または、左右平行の
部材からなる丸、角のパイプ状、あるいは、扁平状で、
その太さ、または、外形は平行部材がほとんどであっ
た。また、全くの平行部材でなくても「手摺レ−ルを握
った時に、すべりにくく、力が入るよう表面に凹凸を付
けた。」(実開昭63−40426号公報明細書第1頁
13行目〜15行目参照)もの、「棒状材1の外面に手
で握ったとき指の腹が収まる複数状の凹状2を……形成
して成る」(実開平6−58030号公報第3頁第19
行目〜21行目参照)もの等で、部分的に変化させたも
のがある。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】従来の、外形が平行な
ものは、握力の弱った高齢者や、リハビリ中の方にとっ
ては、手摺が有りながら、手摺を掴みにくかったり、滑
りやすかったりして、危険であった。
【0004】また、部分的な変化で、手摺レ−ルの表面
に凹凸をつけたものや、複数状の凹条を形成したもの
は、指先による滑りに対する抵抗を一部強めたことには
なるが、体の上下位置に対する手摺の外径の変化によっ
て、手摺の外周を握る手の形に合わせて、手先の力が弱
くなったり、障害のある方でも、手摺を掴みやすくし
て、体を安定的に引き付けておくものではない。
【0005】以上のことから、本発明は、体の中心部の
位置と手の位置との距離によって、指の開き具合が自然
に変化する、という人間工学的な性質を利用して、形成
した手摺である。すなわち、手の平が体の中心部である
腰のあたりに自然に下がって、体の中心部に接近してい
るとき、手の指は略半開きでありながら開き勝手の状態
で、平な面につかえたり、幅の広いものを掴むのに好都
合である 。反対に、手の平が頭の真上に位置するよう
な、体の中心部から遠ざかっているときは、手の指は自
然に握り状態になっていて、木の枝や、鉄棒等の比較的
細いものを掴むのに好都合にできている。このように手
の自然な形に合わせて、手摺を形成し、手摺に対する手
の掴みやすさ、自然な握力等を引きだして、体の安定、
引き付け力を得、全体として、安全で確実性のある手摺
を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、手で握り締めるのに都合の良い断面
をした長手の部材を体に合わせて縦方向に配設し、該部
材の断面の外径の下方を大径に、上方を小径にし、かつ
その外径を連続的に形成してなる手摺。
【0007】また、前述の部材を体に合わせて横方向に
配設し、該部材の断面の外径の、前記体中心位置近くを
大径に、体中心位置から遠ざかるに従って小径にし、か
つその外形を連続的に形成してなる手摺。
【0008】また、前述の部材を移動動作の体に合わせ
て任意の方向に配設し、該部材の断面の外径の、移動動
作前の前記体中心位置近くを大径に、前記体中心位置か
ら遠ざかるに従って小径にし、かつその外径を連続的に
形成してなる手摺。
【0009】また、前記部材は、扁平や凹凸外形に形成
したり、平行部材に装着部材を装着したり、あるいは、
体の動線に沿って、前述各種部材、または、平行部材を
組合せて、全体として一体の手摺を構成する。
【0010】
【作用】上記のような手摺を、玄関ドア−のノブ側で、
該ノブより外側のドア−枠、または、ノブ近傍の壁に縦
方向に取付、その取付位置は、手摺の上下の中程とノブ
の高さ位置とが略一致するようにする。ノブの位置は体
の略中心部(成人で腰のあたり)より少し上に位置し、
手の指は半開きの状態で、手摺を最適の握り太さにして
おくと、その位置で最も楽に手摺を握ることができ、安
定する 。また、手の平を手摺の握り位置より上方に持
っていくと、手摺は、前記より細くなっていて、手も体
の中心部より高くなって、手の指はさらに握り勝手にな
り、最適の握り状態が得られる。逆に、手を手摺の中程
より下に持っていくと、手は体の中心部近くに位置し
て、手の指の開き状態は、半開きながら開き勝手になっ
ていて、自然に太い手摺を掴んだり、握るのに好都合で
ある。このように、手の指の開き状態と、手摺の太さと
が略一致して、全体として、安定した握り状態となる。
【0011】また、洋風の便器に腰掛ていて、つぎに立
上りの動作を助けるために、便器の横壁に手摺を体の動
線に沿って取付けている場合、該手摺の手前側、すなわ
ち、体の中心部(成人の腰のあたり)に近い部分を太
く、中心部より遠ざかるに従って細くなるように配設す
る。この場合、手の平を手摺の手前側に位置させると、
手摺は太く、手の指で手摺を掴むというより、支える形
となって、体は安定し、排便の動作等が容易になる。ま
た、手を手摺の中程より前、すなわち、体の中心部より
離して持っていくと、体は自然に前傾し、あわせて、手
の指も半開きの状態で、適度の太さの手摺中程を握り締
めることとなって好都合であり、手摺の手前程太くなっ
ているため、指先を手摺外周に沿わせて締め付けなくて
も、手が手摺上を滑ることはなく、体を容易に引き寄せ
て、立ち上がることが出来る。
【0012】また、路線バスや路線電車等の車両内の天
井に、細い吊り棒を配設し、該吊り棒に引き続き、連続
して、料金箱等に向かって、上側を細く下側を太くして
下方に降ろし縦方向の手摺とし、体の中心部あたりで、
太い状態で横方向に配設し、横手摺とすると、天井の吊
り棒は細く、体の中心部より最も離れ、かつ頭上に位置
していて握りやすく、引き続き、上に細く、下に太い縦
縦方向の手摺のため、体を引き付けておくのに手が手摺
より滑ることなく、また、横移動は手摺が太くて、体を
支えるのに便利よく、かつ、自然な状態で手摺を掴むこ
とが出来、全体として、異種の手摺が連続的に配設され
ているから、移動の途中で手を手摺から離す必要がな
く、移動中の車両の中では、特に安全である。
【0013】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1、図2において、Tは手摺で、玄関2のドア−21
枠22外側壁23に、上下方向長手に取付けられてい
る。この手摺Tの上下位置は、該手摺Tの中程を、前記
ドア−21のノブ24の取付位置と略同じ高さの位置と
している。手摺Tの取付には、手摺Tの上下適所より突
き出した脚11、11の取付座12、12を壁23に当
てがって、ビス(図示してない)等で締結すればよい。
手摺Tの部材1の形状は、図2において、上下に長く、
その全長は600mmくらい(必要により寸法はいくら
でもよい)で、その上端部のA−A線での断面形、中程
のB−B線での断面形、及び下端部のC−C線での断面
形を各々図3に図示する形状としている。図3では、A
−A断面は断面(3a)のように略丸形をしており、そ
の外径は小さく小径sとし、実際は25mmくらい、B
−B断面は断面(3b)のように丸面取形をしており、
その外径は中間の中径nとし、実際は35mmくらい、
C−C断面は断面(3c)のように略正方形をしてな
り、その1辺は大きく大径mとし、実際は40mmくら
いである。この実施例において、部材1の材質は木材、
またはプラスチックがよく、形状的に上部が断面丸形
で、下部が断面角形とし、中間を連続した丸面取の断面
に仕上ると、無意識的に手摺Tを握ったときに、その握
った位置を手Hで大体確認でき、使用者に安心感を与
え、さらに、手Hが手摺Tの下部に移るほど、部材1の
断面が角形になって、掴みやすくなる。もちろん、通常
の場合、上下端部共丸型が製作も容易で、使用上問題な
い。
【0014】図4、図5は、人の体Mおよび手Hと手摺
Tとの位置関係を図示したもので、図4において、人が
玄関2に近づき、片方の手Hで手摺Tを握り、もう一方
の手Hでドア−21のノブ24をもって、ドア−21を
開こうとすると、手Hは通常は、手摺Tの部材1の中程
の位置、すなわち、体Mの中心部Gより少し上の位置
で、手Hの指は中程Bの開き状態(通常この位置での手
摺の握り易さの太さを標準としている)で部材1を握る
のである。ところが、図5のように、高齢者や障害者に
とっては、必ずしも手摺Tの部材1の中程Bの位置を掴
めるとは限らず、上端部A位置や、下端部C位置を掴ん
だりする。上端部A位置の場合、手Hは体Mの中心部G
よりかなり高く、離れているため、手Hの指は握り勝手
となっているから、手摺1の太さは中程Bの位置より細
く、握りやすい 。また、下端部C位置の場合、手Hは
体Mの中心部Gと略同じ高さであるから、手Hの指は開
き勝手となっているため、部材1の太さは中程B位置よ
り太く、掴みやすく、かつ、体Mを支えやすい。
【0015】また、図6、図7、図8、図9は洋式のト
イレ内の壁に取付けられた手摺Tの変形例を図示したも
のである。図6おいて、便器4に腰掛て排便中は、体M
の中心部Gに近い高さに配設された手摺Tで、その太さ
に変化のない横部材116とし、連続して、体Mの立上
り動線に沿って、斜め上方に向けて、傾斜部材13fを
配設し、この部分は下方が太く、上方に従って細く形成
してなり、上端部を細い平行部材15で構成している。
従って、立上り時に動線に沿って手摺Tの傾斜部材13
fが配設されていて、手Hで体Mを手摺Tを持って引き
上げるのに、手Hが手元程太い傾斜部材13fであるか
ら、手Hが滑りにくい 。
【0016】また、図7、図8において、手摺Tは水平
に配設された扁平部材14からなっていて、便器4の側
方部を水平部材14eとし、便器4に腰掛て(体M、手
H等は図示していない)、手Hの肘を載置しながら、前
方の先細部材14fを掴んでいると、体Hは安定し、立
ち上がる時に、先細部材14fのさらに先を握ると、よ
り握り易く、立上りを容易にし、先端部材14gを押さ
えて立上りを完了する。また、先端部14gは先端が丸
く、下方に曲がっていて、体Mの逆方向の動きの妨げに
ならない形状としている。
【0017】また、図9は図6、図7の変形例を示し、
トイレ内での人の立上り動線に沿って配設した手摺T
で、(9a)の場合、手摺Tを便器4の前方で垂直方向
に取付けると、その場で立上りの動作が容易である。
(9b)の場合、手摺Tを水平方向と垂直方向とに連続
した形状で取付けると、体Mを前方に移しながら立ち上
がるのが容易である。(9c)の場合、手摺Tを水平に
取付けると、体Mを前方へ移動するのに役立つのであ
る。これらは、トイレのおかれている条件、障害の程度
等で選択すればよい。また、図6の形式も含めて、トイ
レばかりでなく、浴室、寝室、廊下と部屋の出入り口等
にも、それぞれの条件にあった形を組合せると、最適な
手摺システムが得られる。
【0018】また、図10、図11は図7、図8の応用
例としての肘掛椅子Kで、該肘掛椅子Kの肘掛14h,
14hは、扁平部材14の変形であって、図11におい
て、腰掛ている人の体Mの中心部G側方近傍までは幅広
くし、それから前方になるに従って漸次細く、すなわ
ち、体Mの中心部Gから遠ざかるに従って幅狭に形成す
る。肘掛14h上の手Hが体Mの中心部G側方位置に位
置するときには、手Hの指が開き勝手で、ゆったりとし
た姿勢を保持でき、立上り等の動作の前には、手Hを肘
掛14hの先端部に移すと、手Hの指は、体Mの中心部
Gから遠ざかって、握り勝手となって、肘掛14hの先
端幅狭部分をしっかりと握り締ることができて、体Mの
安定がはかれ、つぎの動作に移りやすい。特に、実施例
の肘掛椅子Kをポ−タブルトイレと兼用すると、高齢者
向けとして有効である。
【0019】また、図12の場合、路線バスや路線電車
の車両5内に人の移動動線に沿って連続的に配設した手
摺Tで、先ず、人の体Mより高い天井裏に吊り下げ状に
取付けられた吊り棒15aは当然体Mの頭より高い位置
にあるため、手Hの指は握り勝手の形となり、最も細い
タイプの平行部材15でよい。さらに、連続して、縦方
向の手摺T部材1に移ると、その上端部は、前記吊り棒
15aと同じ径にし、下方になるに従って太くし、人の
体Mの中心部G当たりを最も太く 、それより下方は、
下端の床の取付座12まで同一径の平行部材15でよ
い。前記部材1の最も径の太い位置、すなわち、人の体
Mの中心部Gあたりより分岐して、横部材16を配設す
ると、手Hの指は開き勝手となっていて、太いものを掴
み易く、かつ、体Mを手Hの平で支えるのによく、体M
の中心部Gあたりで、横部材16で支えながら、手Hで
乗車料金等を精算し、移動することもできる。最後に出
口に向かって扁平部材14等を下方に向けて配設すれば
よい。この配設の方法は、出口の性格によって、いくつ
かの選択ができる。例えば、図13の場合、人の乗り降
りにおいて、手摺Tを縦に配設しておくと、手摺Tを介
して、体Mを引き寄せるのに役立つのである。
【0020】つぎに、図14のように、長い階段6等に
人の移動動線に従って設ける手摺Tの場合、下側を太
く、上側を細くしておくと、連続的に長く続かない。そ
こで、手摺Tを接続手摺17a……とし、一定間隔おき
に、差し込み等の公知技術にて、連続して配設すればよ
い。
【0021】また、図15、図16、図17は、手摺T
の部材1の外周形状に関するもので、図15の部材1の
外形18は、凹凸外形18aの波形をしており、全体と
して、上端部Aが小径sで、下端部Cが太い大径mにな
っており、この場合も連続した外形面であって、部材1
の握りやすさと合わせて、部材1の凹凸外形18aから
手Hが下方に移る(図示してない)に従って、指先が滑
らなくなり、良い結果が得られるのである。
【0022】また、図16の場合、手摺Tの平行部材1
5は従来のもので、応急的に手摺Tの外形18を下端部
Cにおいて太い大径mに、上端部Aにおいて細い小径s
を形成したいとき、市販の厚みのある粘着テ−プ等の装
着部材7を巻きつけて装着すれば、希望の形状のテ−プ
外形18bを形成出来る。この場合は、その現場にて、
最適の外形を提供できて、好都合である。また、図17
の場合、手摺Tの平行部材15にスポンジ等の装着部材
7を巻きつけて装着すれば、スポンジ外形18cを形成
し、下端部Cにおいて太い大径m、上端部Aにおいて細
い小径sに形成していくと、希望の形状のスポンジ外形
18cが得られる。この場合、スポンジ外形18cはス
ポンジのため、弾性があり、掴みやすく、手H(図示し
てない)を痛めることがないのである。なお、装着部材
7は粘着テ−プ、スポンジに限らず、布、ゴム、木材、
プラスチック、金属等手摺1の表面に都合の良い材料で
有ればよい。
【0023】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0024】従来の経験等から、手で握り締めるのに都
合の良い断面をした部材1を人の体Mに合わせて縦方向
に配設し、該部材1の断面の外径を下方を大径mに、上
方を小径sにしたから、人の手Hの指の自然な動き、す
なわち、手Hの指が体Mの中心部Gに対して、上方位置
に移るに従って握り勝手となる性質に合致し 、従来の
ような平行部材15からなる手摺のように、手摺の上下
同一径の場合、手摺の中程は手Hの指の自然な開き具合
と合致して握りよいが、上方は指の開き具合に対して手
摺の外径が太くなりすぎ、下方は指の開き具合に対して
細すぎるようなことはなく、結果、手摺Tのどの位置を
掴もうとも、掴むのに最適の太さの手摺Tを提供でき
る。
【0025】また、手摺T外径の上下太さの変化を連続
的に形成しているため、手摺Tのある位置を掴んでいる
手Hを、下方に滑らせるのみで、指を締めることなく手
摺Tの径が太くなって、手Hの握力を強めたことと同じ
結果となり、握力の弱い高齢者や障害者に都合がよい。
【0026】手Hで握り締めるのに都合の良い断面をし
た長手の部材1を人の体Mに合わせて横方向に配設し、
該部材1の断面の外径の体M中心位置G近くを大径m
に、体M中心位置Gから遠ざかるに従って小径sにした
から、洋式便器、椅子等に腰掛た状態から、手Hを前方
にのばして立ち上がる場合、手摺Tを掴むのに、手Hの
指が体M中心部Gから遠ざかるに従って握り込もうとす
る性質に合致し、手摺Tを掴みやすく、逆に、手元側
(体Mの中心部G近傍)は手摺Tが太く、手摺Tを掴み
やすく、かつ手Hの平で体Mを支えやすい。また、手摺
Tの外径が連続して変化しているため、一度握った指を
締め付けなくても、手Hを手前側に引くのみで、手Hの
握力を強めたのと同じとなって、体Mの引き寄せが容易
である。
【0027】手摺Tの部材1を移動動作中の体Mの動き
の方向に合わせて配設し、移動動作前の体M中心部G近
くを大径mに、前記体M中心部Gから遠ざかるに従って
小径sに部材1を形成したから、特に力の掛る静止動作
から移動動作に移るとき、手摺を掴むのに、手摺の外径
の変化が有効に働き、体Mを安定させることができる。
【0028】手摺Tの部材1を扁平部材14とし、か
つ、体M中心部G近くを太く、または、幅広に、体M中
心部Gから遠ざかるに従って細く、または、幅狭に形成
したから、体Mの静止時には、幅広の扁平部材14にて
体Mを支えやすく、移動時には幅狭の扁平部材14を掴
みやすい。
【0029】従来型の平行部材15の外周に装着部材7
を装着して、手摺Tの外径に変化を与えることによっ
て、既設の手摺にも手摺を取替えることなく、簡単に、
手元が太く、先が細い手摺Tを提供でき、合わせて、そ
の現場、すなわち、高齢者や障害者の程度に応じた個々
の最適な形状の手摺T外径を得られ、かつ、その材質
も、適材適所の材料を使用して、より機能性の高い手摺
Tを提供できる 。
【0030】体Mの移動動線に沿って手摺Tを配設し、
かつ、その移動動作の特徴に合わせて従来の平行部材1
5、手元側を太く、先側を細くした部材1、扁平部材1
4、および装着部材7等を選択して連続的に組合せたか
ら、その移動中の特有の動作にかなった手摺Tを提供で
きながら、連続しているため、手摺Tから手Hを離すこ
となく、連続的な移動が可能となり、安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を玄関に装着した正面図である。
【図2】図1の矢視D拡大図である。
【図3】図2のA−A、B−B、C−Cの各線での矢視
切断面拡大図である。
【図4】図2においての、人による使用状態図である。
【図5】図4の使用状態の変化例を示す要部拡大図であ
る。
【図6】本発明を洋式トイレ内に装着した正面図であ
る。
【図7】図6の変形例図である。
【図8】図7の矢視E要部拡大図である。
【図9】図6の変形例を示す簡略図である。
【図10】図7の変形例である肘掛椅子Kの斜視図であ
る。
【図11】図10の使用状態を示す上面図である。
【図12】車両5内に配設された本発明と、その使用状
態図である。
【図13】車両5の出入り部に本発明を装着し、その使
用状態を示す簡略図である。
【図14】本発明を階段室の壁に装着した応用例図であ
る。
【図15】本発明の部材1の要部拡大応用断面図であ
る。
【図16】図15の応用例図である。
【図17】図16の変形例図である。
【符号の説明】
A 上端部 11 脚 B 中程 12 取付座 C 下端部 14 扁平部材 G 中心部 15 平行部材 H 手 16 横部材 K 肘掛椅子 18 外形 M 体 21 ドア− T 手摺 23 壁 m 大径 24 ノブ n 中径 13f 傾斜部材 s 小径 14e 水平部材 1 部材 14f 先細部材 2 玄関 14g 先端部材 4 便器 14h 肘掛 5 車両 17a 接続手摺 6 階段 18a 凹凸外形 7 装着部材 18b テ−プ外形 18c スポンジ外形
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年1月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項6
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項7
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】また、図12の場合、路線バスや路線電車
の車両5内に人の移動動線に沿って連続的に配設して、
手Hで握り締めるのに都合の良い断面をした長手の部材
1からなる手摺Tで、先ず、人の体より高い天井裏に吊
り下げ状に取付けられた吊り棒15aは当然体Mの頭よ
り高い位置にあるため、手Hの指は握り勝手の形とな
り、最も細いタイプの平行部材15でよい。以下、平行
部材15とは、その断面形が丸、角型に関係なく外観側
面視において、一方の外形と他方の外形とが平行してい
る長手の部材1のことをいう。さらに、連続して、縦方
向の手摺T部材1に移ると、その上端部は、前記吊り棒
15aと同じ径にし、下方になるに従って、太くし、人
の体Mの中心部G当りを最も太く、それより下方は、下
端の床の取付座12まで同一径の平行部材15でよい。
前記縦方向の手摺T部材1の最も径の太い位置、すなわ
ち、人の体Mの中心部Gあたりより分岐して、横部材1
6を配設すると、手Hの指は開き勝手となっていて、太
いものを掴み易く、かつ、体Mを手Hの平で支えるのに
よく、体Mの中心部Gあたりで、横部材16で支えなが
ら、手Hで乗車料金等を精算し、移動することもでき
る。最後に出口に向かって扁平部材14等を下方に向け
て配設すればよぃ。この方法は、出口の性格によって、
いくつかの選択ができる。例えば、図13の場合、人の
乗り降りにおいて、手摺Tを縦に配設しておくと、手摺
Tを介して、体Mを引き寄せるのに役立つのである。
【手続補正書】
【提出日】平成8年2月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図 1】
【図2】
【図3】
【図 4】
【図5】
【図 7】
【図 6】
【図 8】
【図 9】
【図 10】
【図面11】
【図 12】
【図 13】
【図 14】
【図 15】
【図 16】
【図 17】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手(H)で握り締めるのに都合の良い断
    面をした長手の部材(1)を体(M)に合わせて縦方向
    に配設し、該部材(1)の断面の外径の下方を大径
    (m)に、上方を小径(s)にし、かつその外径を連続
    的に形成してなる手摺。
  2. 【請求項2】 手(H)で握り締めるのに都合の良い断
    面をした長手の部材(1)を体(M)に合わせて横方向
    に配設し、該部材(1)の断面の外径の前記体(M)中
    心位置(G)近くを大径(m)に、前記体(M)中心位
    置(G)から遠ざかるに従って小径(s)にし、かつそ
    の外径を連続的に形成してなる手摺。
  3. 【請求項3】 手(H)で握り締めるのに都合の良い断
    面をした長手の部材(1)を移動動作中の体(M)に合
    わせて任意の方向に配設し、該部材の断面の外径の、移
    動動作前の前記体(1)中心位置(G)近くを大径
    (m)に、前記体(M)中心位置(G)から遠ざかるに
    従って小径(s)にし、かつその外径を連続的に形成し
    てなる手摺。
  4. 【請求項4】 手(H)で握り締めるのに都合の良い断
    面を扁平部材(14)で形成してなる前請求項1、2、
    3、のいずれか1項記載の手摺。
  5. 【請求項5】 手(H)で握り締めるのに都合の良い断
    面の外形(18)を凹凸外形(18a)に形成してなる
    前請求項1、2、3、4記載のいずれか1項記載の手
    摺。
  6. 【請求項6】 平行部材(15)の外周に装着部材
    (7)を装着し、その外径に変化を形成してなる前請求
    項1、2、3、4、5のいずれか1項記載の手摺。
  7. 【請求項7】 体(M)の移動動線に略沿って、前請求
    項1、4、5、6記載の部材(1)、または、平行部材
    (15)を連続的に同種、あるいは、異種を組合わせて
    一体的に形成してなる前請求項1、2、3のいずれか1
    項記載の手摺。
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