JPH08260500A - 不等沈下構築物の復元工法 - Google Patents

不等沈下構築物の復元工法

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JPH08260500A
JPH08260500A JP9025195A JP9025195A JPH08260500A JP H08260500 A JPH08260500 A JP H08260500A JP 9025195 A JP9025195 A JP 9025195A JP 9025195 A JP9025195 A JP 9025195A JP H08260500 A JPH08260500 A JP H08260500A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基礎部が広くて大重量の構築物(多層階の建
築物)であっても、薬液注入による地盤の改良技術を用
いて、安全にかつ無理なく、短期間で復元することがで
きる経済性の高い不等沈下構築物の復元工法を提供す
る。 【構成】 目的構築物の基礎2下部に先端吐出部が位置
するように所要の間隔で複数の薬液注入ロッド5を設置
し、これら薬液注入ロッド5によって瞬結性の薬液を所
要のインターバルで各薬液注入箇所に順次切替て圧入
し、各薬液注入箇所において先に注入され強化された地
盤強化層31及び薬液のホモゲル部に割裂状態で繰り返
し前記薬液を圧入することにより、その地盤強化層31
分で反力を次第に増大させる薬液注入操作によって基礎
部とともに構築物を持上げ正常状態に復元させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として不等沈下した
構築物を復元させる工法に関し、詳しくは構築物の基礎
部が不等沈下して構築物躯体が傾いたものを基礎下部に
薬液を圧入して支持地盤を強化改良するとともに、注入
薬液による押圧力で構築物躯体を持上げ正常に復帰保持
させる不等沈下構築物の復元工法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に地盤が沖積層のような地層上に構
築された建造物は、大地震などによる激しい衝撃を受け
ることによって地層の液状化現象が発生すると、支持基
盤が崩れて基礎の安定が失われ、基礎から上の躯体が傾
き生活環境を維持することが困難な状態となることが昨
今の震災で多く見られる。
【0003】このような躯体が傾斜した構築物は、通常
の建築設計上での躯体強度は概ね維持されているが、基
礎を支える地盤が液状化現象などによって流失され、躯
体の支持力を失われてそのバランスを崩し傾斜してい
る。そのために、この傾いた構築物(建物)を復元させ
ることは容易でない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】通常考えられる手段と
しては、傾いた構築物(建物)の下がっている側の下部
に強固なビーム材などを敷き、この強固なビーム材と建
物の躯体基礎要所との間にジャッキを入れて、そのジャ
ッキで徐々に躯体を持上げるような手段が考えられる。
しかしながら、このような手段は、その強固なビーム材
を躯体基礎要所の下側に配置するのに地盤を掘り下げな
ければならないので大変危険な作業を伴い、しかも強力
なジャッキを必要とするなど準備作業に多くの困難を伴
う。さらに、ジャッキを使用するので、どうしても局部
的に持上げ力が作用し、広い範囲を無理なく支えて復元
しようとすると多大な労力と工期を要し、かつ、作業性
がよくない。当然、多大な工費がかかり経済性に問題が
ある。
【0005】本発明では、このような問題点を解決し
て、基礎部が広くて大重量の構築物(多層階の建築物)
であっても、薬液注入による地盤の改良技術を用いて、
安全にかつ無理なく、短期間で復元することができる経
済性の高い不等沈下構築物の復元工法を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明の第1の不等沈下構築物の復元工法は、
目的構築物の基礎下部に先端吐出部が位置するように所
要の間隔で複数の薬液注入ロッドを設置し、これら薬液
注入ロッドによって瞬結性の薬液を所要のインターバル
で各薬液注入箇所に順次切替て圧入し、各薬液注入箇所
において先に注入され強化された地盤及び薬液のホモゲ
ル部に割裂状態で繰り返し前記薬液を圧入することによ
り、当該部分で反力を次第に増大させる薬液注入操作に
よって前記基礎部とともに構築物を持上げ正常状態に復
元させることを特徴とする。
【0007】本発明における前記複数の薬液注入箇所に
順次切替えて瞬結性の薬液を圧入するインターバルは、
注入薬液の強度−時間曲線における強度発現中間時点に
とって行われるようにするのが好ましい。
【0008】本発明の第2の不等沈下構築物の復元工法
は、目的構築物の基礎部の下の地盤に対して所要長さの
アンカーを所要本数所要深さまで挿入して定着させ、ま
たは基礎上部に載荷物を載せ、前記構築物の基礎下部に
先端吐出部が位置するように所要の間隔で複数の薬液注
入ロッドを設置して、これら薬液注入ロッドによって瞬
結性の薬液を所要のインターバルで各薬液注入箇所に順
次切替て圧入し、各薬液注入箇所において先に注入され
強化された地盤及び薬液のホモゲル部に割裂状態で繰り
返し前記薬液を圧入して当該部分で反力を次第に増大さ
せ、前記アンカーに張力を加えることまたは前記載荷物
の荷重により構築物の通常状態よりも上載荷重を増大せ
しめて下部地層の圧密強化を促進させるとともに、アン
カーの張力または載荷物の荷重を調節しつつ前記基礎部
とともに構築物を持上げ正常状態に復元させることを特
徴とする。
【0009】また、構築物の基礎下部地層の圧密強化を
促進させるために、前記構築物の基礎上部に載せる載荷
物としては所要の水槽を用いるとともに、その水槽内の
水量を加減することにより載荷荷重を調節するのがよ
い。また、前記アンカーは構築物の基礎上部から基礎下
の地盤に所要深度までボーリングして植込まれ、このア
ンカーの先端部を薬液によって硬化固定させ、基礎上部
においてジャッキ装置によって前記構築物の基礎部に構
築物の自重量以上に負荷が付加されるようにするのがよ
い。なお、このアンカーは目的構築物の基礎部において
所要の間隔で複数箇所に設けられ、基礎下の地盤の深部
に平均的に押圧力が付加されるようにするのが好まし
い。
【0010】
【作用】このような本発明第1の不等沈下構築物の復元
工法によれば、不等沈下で傾斜している構築物の基礎部
下に、特にこの構築物の下がっている側の基礎部下へ所
要の間隔で複数箇所に挿入された各薬液注入ロッドから
瞬結性の薬液を所要のインターバルで順次薬液注入箇所
を切替えて注入する操作を繰り返すことにより、先に注
入され強化された地盤及び注入薬液のホモゲル部が割裂
されて薬液の圧入反力が次第に増大され、前記構築物が
基礎部とともに持上げられる。したがって、薬液の注入
圧力,注入量,注入箇所の配置などを、目的構築物の基
礎部の剛性,地中梁の剛性や構築物の押上げ荷重なとに
対応させることで、無理なく容易に短期間で正常に復元
させることができる。
【0011】このように所要のインターバルをとって複
数の注入箇所で順次切替て薬液を注入する方式を採用す
ることにより、万遍なく当該各注入箇所での反力増大機
能が高められることになる。したがって、構築物の傾斜
状態並びにその高さや構築面積などが異なっても、その
状況に応じて薬液注入箇所の数や注入薬液の注入圧力及
び注入量などを調整して任意対応することができ、薬液
注入の準備とその薬液注入作業とでもって短期間で復元
作業が実施できる。
【0012】本発明の工法にあっては、薬液の多点(複
数箇所)切替注入操作における各注入位置への薬液注入
切替のインターバルを、その注入薬液の強度−時間曲線
における強度発現中間時点にとることで、先に注入され
て形成される地盤強化部が後から注入される薬液の注入
圧力で一部割裂できる状態となる時間を得ることで、繰
り返し瞬結性の薬液を注入できて所期の目的を容易に達
成できる。
【0013】また、本発明第2の不等沈下構築物の復元
工法によれば、傾いた構築物の基礎上部からこの基礎部
の下の堅固な地盤にまでアンカーを挿入固定して、この
アンカーにジャッキなどの機器による推力でもって緊張
力を付加させる、あるいは載荷物(重量物)を基礎上部
に載せて当該構築物の自重量以上に負荷が付加されるよ
うにすることで、前記第1の発明と同様の操作を行うと
ともに、基礎部の持上げ状況に対してバランスさせなが
ら前記負荷(アンカーに加える引張力あるいは載荷物の
重量)を徐々に低減させることにより、例えば建築地盤
がシルト層のような粘性土層のような圧縮性地層の場
合、前述の薬液注入操作による地盤強化部下の地層の早
期圧密強化が促進される。その結果、圧縮性の粘性土層
のような地盤であっても再沈下によって構築物が再び傾
くなどの現象を未然に防止できる効果が併せ得られる。
【0014】
【実施例】次に、本発明の不等沈下構築物の復元工法に
ついて、その一実施例を図面を参照しつつ説明する。
【0015】図1に示されるのは本発明の不等沈下構築
物の復元工法によって傾いた建物を復元させる態様を模
式的に表す図であって、(a) は建物が正常状態にあるの
を示し、(b) は地盤が不等沈下して建物が傾いているの
を示し、(c) は本発明の工法を施工開始する態様を示
し、(d) は本発明の工法による薬液注入操作で建物が正
常に復元された態様をしめしている。図2は図1で示さ
れる建物の基礎下部に対する複数の薬液注入箇所とそれ
らの注入の配管態様を表した平面図である。図3は薬液
の注入操作を加えている態様を模式的に表す要部断面図
である。図4は注入薬液の強度−時間曲線における薬液
注入許容時点を例示する図である。
【0016】本発明の工法は、これらの図によって示さ
れるように、まず傾いた建築物1の状況(図1(b) 参
照)を調査把握して、最適な作業手段を検討する。この
場合、傾いた建築物1の支持される地盤30と基礎2の
構築状態とによって以後の作業状態が設定される。
【0017】まず、地盤30が非圧縮土層、例えば砂質
層のような地層であって、基礎2がいわゆる“べた基
礎”である場合を想定して前記図で表されるような建物
1を復元する手段について説明する。
【0018】最も好ましいのは建物1の内部から薬液の
注入作業を行う。この場合、基礎面積と構築物(建物1
および基礎2)の推定重量,べた基礎の剛性,地中梁の
剛性などとの関係を勘案して薬液注入ロッド5の挿入箇
所の数並びに配置間隔を設定する。したがって、基礎面
積が広く、基礎部の剛性が充分大で、しかも構築物の推
定重量が大であれば、薬液注入ロッド1本の負担が過度
にならないようにして多く使用されることになり、逆に
基礎面積が小さくて構築物の推定重量が小であれば、薬
液注入ロッド5の配置本数も少なくてすむ。また、基礎
部の剛性が小であれば、薬液注入ロッド5の配置本数を
多くして薬液の注入を前者より緩やかに行わせるなど、
対象となる構築物の状況に対応させる。
【0019】薬液注入ロッド5には薬液のA液とB液と
の混合注入部を有する公知の二重管構造のロッドが使用
される。そして、この薬液注入ロッド5は、図2で例示
されるように、所要の間隔(通常約2m程度)で複数本
を建物1の基礎2を貫通させて基礎下部の地盤30に対
して挿入される。この場合、その薬液注入ロッド5の先
端部が基礎部の下側まで挿入され、以後の薬液の注入
(圧入)による揚重作用力が即構築物の基礎2下面に働
くように配されるのが好ましい。また、予め地盤30の
状態を推定するのに、構築物の近接部で地層のサンプリ
ングを行うのが好ましい。
【0020】薬液注入ロッド5を所要間隔で複数箇所に
配置すれば、これら各薬液注入ロッド5に切替バルブ1
1を介して薬液供給ユニット10の高圧ポンプからそれ
ぞれA液とB液との供給管12,13(ホースなど)が
配管される。
【0021】ここで取扱われる注入薬液としては、例え
ば、A液としては珪酸ソーダ 50リットル,水 50
リットル、の割合のものを100リットル、B液として
はセメント 60Kg,石膏 20Kg,水 残量の割
合のものを100リットルとして1:1の割合で混合注
入されるゲル化タイムが約3sec の瞬結性のグラウトが
用いられる。なお、この薬液の成分については、上記成
分に特定されるのではなく、ゲル化タイムを変えるに適
した成分のものを採用することができる。
【0022】また、このような薬液は、薬液注入操作装
置10の高圧ポンプによって、約30〜100Kg/cm2
の圧力で10〜20リットル/min 程度の吐出量で供給
される。そして、前記注入圧力については、目的構築物
の推定重量が軽くて地盤が砂質層の比較的注入速度が早
い状態では低圧での注入で目的を達成できる。この際の
注入量については、構築物周囲の環境などを勘案して多
く注入することも可能であり、注入量を多くとることが
できれば短い工期で復元操作ができることになる。この
ような条件とは逆に、構築物の推定重量が大きい場合に
は、注入圧力を高める必要があり、注入量もそれに逆比
例して少なくなることもある。いずれにしても地盤など
目的構造物の状況に応じて選択されることになり、最適
の条件を復元作業を行いつつ設定することになる。
【0023】薬液注入に際しては、まず基礎2の上面か
らこの基礎下部地盤30のぐり石層などに向って先に掘
削された孔に薬液注入ロッド5を所要深度まで挿入して
設置する。薬液注入ロッド5が設置されると、この薬液
注入ロッド5に前述の瞬結性薬液(A液とB液)を予め
接続された供給管12,13を通じて圧送され、当該薬
液注入ロッド5の先端混合部で混合されて地中に注入さ
れる。
【0024】前記薬液注入ロッド5による注入箇所は、
一般的に約2m間隔(これに限定されることはなく、基
礎部の剛性を考慮して、より広い間隔あるいは狭い間隔
であってもよい。)で目的構築物(建物1)を復元させ
るに要する基礎部全般に対応する数応分の配列で複数箇
所に配設される。そして、これら薬液注入箇所の各薬液
注入ロッド5には、切替バルブ11を図示されない遠隔
操作装置によって所要のインターバルで切替えて、別途
場所に設置される薬液供給ユニット10から、A液とB
液とが、前記薬液供給ユニット10の高圧ポンプによっ
て所要の割合で供給される。
【0025】各薬液注入箇所の薬液注入ロッド5に対す
る供給順序は、予め設定されるインターバルで、例えば
一番端の注入箇所からその隣接位置に順次第2,第3,
第4‥‥nと薬液注入箇所を切替バルブ11が切替えら
れて供給される。この薬液の供給量は例えば前記薬液で
10〜20リットル/min ,注入切換えインターバルを
約10sec〜2min(地盤の地質及び構築物の推定重量・
基礎面積などを勘案して作業の進捗状況に応じ選択変更
される)として行われる。
【0026】このようにして薬液が注入されると、その
第1回目においては、図3アで示されるように、最初に
注入される瞬結性の薬液は地中において何等大きな抵抗
を受けることがないので、ゲル化するまでの範囲で注入
位置を中心とするほぼ円形に周囲に拡散して土砂と結合
凝結される。この際、注入薬液は薬液注入ロッド5の吐
出端から主に水平方向に拡散され、そのゲル化タイムが
約3秒であるので、拡散すると同時に凝結が始まる。し
たがって、予め初期の注入量を予測しておいて、その予
定量の注入が終ると、直ちに次の注入箇所に切替えて隣
接位置に注入を行う。以下このようにしてすべての注入
箇所に薬液を所要量ずつ注入する。このような操作によ
って、地中には各注入箇所ごとに薬液と土砂との凝結さ
れたほぼ円形の地盤強化層31が形成される。薬液が地
中に注入されると砂質層の地層では、砂粒同士が非圧縮
状態で地層を形成されているので、それら砂粒間に薬液
が浸透して砂粒の周面に付着凝結して、いわば接着剤の
働きをして浸透した範囲を1群の硬化体として強化さ
れ、安定した強化盤体を形成することになる。
【0027】やがて、最初に注入した注入箇所における
地盤強化層31が薬液の反応にともなって所定の強度を
発現する過程の中間点に差し掛かる時点で、再び薬液注
入ロッド5から前記薬液を注入する。この状態では、前
述のように先に注入された薬液が反応してホモゲル化し
つつあるが(図4参照)、その強度が未だ安定域での1
/2以下であるために、注入される薬液に作用する圧力
で薬液注入ロッド5の先端から地盤強化層31の一部を
割裂して、この地盤強化層31内部からその近傍に向っ
て薬液が圧入される。
【0028】すると、圧入される薬液は、前述のような
初期の注入時と異なって、地盤30に働く土圧力並びに
構築物の負荷と先に形成されている地盤強化層31によ
る下側への流動阻止作用で、主にこの地盤強化層31の
上側に流動可能な制限を受けることになり、前記土圧力
並びに構築物の負荷に打ち勝つ圧力で圧入されることに
なる。その結果、圧入される薬液は、硬化されていない
強化部で主に水平方向に拡散され、概ね地盤強化層31
の上層内部に沿って薄い層になって拡散流動されて、そ
のゲル化タイムの範囲内(ホモゲル)での液状態で薬液
の注入圧力が蓄圧されることになる。この際、地盤強化
層31は既に地盤30中で固定された状態を呈している
と同時に、前述のように地盤30を形成している砂質層
は非圧縮性であるので、この地盤強化層31に前記薬液
による蓄圧力の反力が作用して、蓄圧される薬液の拡散
された範囲の上側の地層が押し上げられることになる。
同時に地盤強化層31が次第に拡大される(図1(c) 参
照)。
【0029】このような作用が配列された各薬液注入箇
所で順次前記インターバルにて行われる薬液の注入(圧
入)で、各地盤強化層31上の地層が徐々に持上げられ
ることになる。したがって、前述の薬液注入操作を所要
のインターバルで、各薬液注入箇所を順番に繰り返し継
続して行うとともに、その注入(圧入)操作箇所を地層
の上昇状態に応じて上部の構築物の沈下量の大きい範囲
と少ない範囲との操作に差をつけて、沈下量の大きい部
分から次第に上昇させるように調整する。このようにす
ることにより、それら薬液注入箇所を中心とする連続し
た地盤30が次第に隆起して、その地盤30が隆起する
高さに応じて傾いた構築物の沈下している基礎部が上昇
される。予め、測量器具によって沈下していた部分の構
築物の上昇量を作業の経過とともに計測して、あるいは
建物の床面の水準を計測して、正常な状態に復帰するま
で前記薬液の注入作業を継続する。
【0030】上述のように施工することよって、図1
(b) 〜(d) で示されるように、傾斜状態から正常に復元
された構築物の基礎が支えられる地盤30は、薬液注入
による地盤30隆起と同時に改良強化され、広い面積で
安定支持されることになり、再び地震に見舞われても地
盤30の液状化現象による土砂の流動での沈下現象を受
けることなく安定維持される。なお、前述の薬液注入に
よる復元操作にあたって、注入位置の切換操作や注入時
間の管理、注入量の調整、注入圧力の調整などは、薬液
供給ユニット10に付属させる制御手段に予め設定され
た操作プログラムを作動させてオペレータと自動操作と
の組合わせによって自動的に操作することが可能であ
る。このようにすれば、設営準備に多くの人手を必要と
しても、復元操作を自動化することで工期を短縮して経
済性を高めることができる。
【0031】以上の説明では、“べた基礎”の建物にお
ける薬液注入による不等沈下構築物の復元工法について
述べたが、構築物の躯体支持柱の下部分に基礎を配した
構造(一般に布基礎と呼ばれている)の構築物の場合に
は、構築物の外部などから前記基礎部の地盤30に対し
て、前述と同様に薬液注入ロッド5を複数箇所で設置
し、それら各薬液注入ロッド5に前述と同要領で順次薬
液の注入(圧入)を繰り返す操作を実施することによっ
て傾いた構築物を復元させることができる。
【0032】次に、本発明第2の不等沈下構築物の復元
工法は、図5で示されるように、地盤30が主にシルト
層のような粘性土からなる地層30a上に構築されて傾
斜した建物1などの構築物を有効に復元維持できる工法
である。この復元工法では、構築物基礎が支持される地
盤30の圧縮性の地層30aに圧力を付加して圧密強化
を促進させる操作を併用できるのである。
【0033】この復元工法は、まず建物1の下部基礎
(この例ではいわゆる“べた基礎”である)上から地中
深く(できれば岩盤,砂礫層35などまで)掘削して金
属棒にてなるアンカー20を所要の間隔で、かつ、基礎
面積に応じた配分で複数本適宜打込み、これらアンカー
20の先端部21を瞬結性の薬液5で地中に固定する。
なお、このアンカー20は必要に応じて途中で公知の手
段によって接続して1本に繋がれる。
【0034】このアンカー20の上端部22は基礎上に
突出させ、基礎部4の上に敷設した強固な盤木25に反
力を受けさせて公知の手段でジャッキ26(例えば油圧
ジャッキ)により適度な引張力を付加させる。その後に
おいて、基礎部4からその下側に前述(第1の発明によ
る)のように所要の間隔(約2m)で複数の二重管型薬
液注入ロッド5を挿入設置し、これら各薬液注入ロッド
5に別途設置の薬液供給ユニット(図示せず)から図示
されない切替バルブを介してそれぞれに配管され、前記
要領で所要のインターバルにて前記同様の薬液を供給圧
入する。
【0035】この薬液の注入操作によって基礎部4下の
地盤30には、前述のように繰り返し薬液が注入された
地盤強化層31が形成されて、注入(圧入)される薬液
による蓄圧作用によってその地盤強化層31によって基
礎部4とともに建物1が順次持上げられ、傾斜した構築
物が次第に正常に復元される。この際、前述のアンカー
20によって深層部と連結されている状態の構築物(建
物1)は、前述の薬液圧入による押上げ作用によって上
方に復元されると、そのアンカー20にはさらに強い引
張力が作用する。その結果、構築物の基礎部を支える前
記地盤30硬化層が地盤30中のシルト層のような圧縮
性地層30aを押圧して、その押圧部分において地層の
圧縮作用が生じ、当該圧縮性地層30aの早期圧密が促
進される。
【0036】このような手段によって本発明第2の不等
沈下構築物の復元工法を実施すれば、傾斜復元操作時
に、圧縮性の地盤30aの改良を同時に施されることに
なり、長期間に発生するであろう地盤30の沈下が防止
されて地盤の安定化が図れ、不等沈下などによる構築物
躯体への影響を未然に防止できる効果がある。もちろ
ん、地盤30の改良と前述の地層を隆起させて沈下した
基礎部を押上げる操作については、前記第1の発明と同
様でその作業性に何等支障を来すことはない。
【0037】前記圧縮性の地層30aの圧密強化を伴う
不等沈下構築物の復元工法におけるアンカー20使用の
方式に代えて、構築物に付加する上載荷重として、水槽
に水を満たして使用することができる。この水槽として
は、公知のタンクに水を注入して所要の重量となるよう
に構築物の基礎上面に配置する。そして、前述の薬液注
入操作によって基礎とともに建物が持上げられる上昇過
程で、徐々に水槽内の水を放出することにより、基礎に
対する上載荷重を加減することが容易に行えることにな
る。したがって、この方式によれば、水槽の設置スペー
スを必要とするが、アンカー方式のような掘削とアンカ
ーの植込み作業を要しないので、作業性が容易となる。
【0038】また、本発明の不等沈下構築物の復元工法
を実施するに際し、その作業現場の環境によっては、前
述の薬液注入に伴い地盤中での薬液の拡散作用によっ
て、注入箇所の周辺に薬液の浸透が生じて地盤に対する
負荷の小さい部分において地盤を隆起させる恐れがあ
る。そのために、予め前述の復元作業を実施する前に目
的構築物の近隣位置に所要深さまで矢板(シートパイ
ル)を打込んで、注入位置から構築物基礎下の地盤以外
に薬液が流出するのを防止する手段を構じておくのが好
ましい。また、このようにすることで、薬液注入による
復元作用を有効に実施できることになる。
【0039】以上に述べたように、本発明によれば、瞬
結性の薬液を地層中に適宜時間をおいて繰り返し注入し
て、極く短時間で凝結して地中に圧密された地盤強化層
を広い範囲に形成し、その形成された地盤強化層が圧縮
に対して強く、引張りに対して弱い物性を巧に利用し
て、短い時間のインターバルで所要のローテーションに
て順次注入位置を切替える操作により、徐々に地盤強化
層を増大形成して次第に地盤を固めつつ盛り上げて強力
な地盤強化層に順次反力を作用させ、注入液圧を広い範
囲に分布させて液の蓄圧力を高め、より大きい上昇力を
得て、合理的にかつ無理なく構築物を上昇させることが
できる。したがって、構築物に無理な押上げ力が作用せ
ず、比較的短時間で所期の目的を達成できる。
【0040】
【発明の効果】本発明の不等沈下構築物の復元工法によ
れば、上述のように、構築物の建設地盤を地層内部から
徐々に持上げて復元させる方法であるから、構築物の不
等な押上げ力が作用することなく安全に復元でき、準備
作業についても直接構築物に大きな外力を加えるような
作業を必要せず作業上も安全で、しかも短期間で作業を
終了できるので工費も少なくてすみ経済的効果著しいも
のである。また、対象となる構築物は大小を問わず採用
できるので、特に大きい建造物の復元に偉効を発揮でき
る。
【0041】また、アンカー併設作業を実施することに
より、圧縮性の地盤における経年変化に伴う沈下を同時
に防止することができ、より効果的な工法であると謂え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の不等沈下構築物の復元工法によって傾
いた建物を復元させる態様を模式的に表す図であって、
(a) は建物が正常状態にあるのを示し、(b) は地盤が不
等沈下して建物が傾いているのを示し、(c) は本発明の
工法を施工開始する態様を示し、(d) は本発明の工法に
よる薬液注入操作で建物が正常に復元された態様をしめ
している。
【図2】図1で示される建物の基礎下部に対する複数の
薬液注入箇所とそれらの注入の配管態様を表した平面図
である。
【図3】薬液の注入操作を加えている態様を模式的に表
す要部断面図である。
【図4】注入薬液の強度−時間曲線における薬液注入許
容時点を例示する図である。
【図5】本発明第2の不等沈下構築物の復元工法におけ
る地盤の圧密促進操作を付加された場合の態様を模式的
に表す図である。
【符号の説明】
1 建物 2 基礎 4 基礎部 5 薬液注入ロッド 10 薬液供給ユニット 11 切替バルブ 12,13 薬液の供給管 20 アンカー 21 アンカーの先端部 22 アンカーの上端部 26 ジャッキ 30 地盤 30a 圧縮性の地層 31 地盤強化層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目的構築物の基礎下部に先端吐出部が位
    置するように所要の間隔で複数の薬液注入ロッドを設置
    し、これら薬液注入ロッドによって瞬結性の薬液を所要
    のインターバルで各薬液注入箇所に順次切替て圧入し、
    各薬液注入箇所において先に注入され強化された地盤及
    び薬液のホモゲル部に割裂状態で繰り返し前記薬液を圧
    入することにより、当該部分で反力を次第に増大させる
    薬液注入操作によって前記基礎部とともに構築物を持上
    げ正常状態に復元させることを特徴とする不等沈下構築
    物の復元工法。
  2. 【請求項2】 前記複数の薬液注入箇所に順次切替えて
    瞬結性の薬液を圧入するインターバルは、注入薬液の強
    度−時間曲線における強度発現中間時点にとって行われ
    ることを特徴とする請求項1に記載の不等沈下構築物の
    復元工法。
  3. 【請求項3】 目的構築物の基礎部の下の地盤に対して
    所要長さのアンカーを所要本数所要深さまで挿入して定
    着させ、または基礎上部に載荷物を載せ、前記構築物の
    基礎下部に先端吐出部が位置するように所要の間隔で複
    数の薬液注入ロッドを設置して、これら薬液注入ロッド
    によって瞬結性の薬液を所要のインターバルで各薬液注
    入箇所に順次切替て圧入し、各薬液注入箇所において先
    に注入され強化された地盤及び薬液のホモゲル部に割裂
    状態で繰り返し前記薬液を圧入して当該部分で反力を次
    第に増大させ、前記アンカーに張力を加えることにより
    または前記載荷物の荷重により構築物の通常状態よりも
    上載荷重を増大せしめて下部地層の圧密強化を促進させ
    るとともに、アンカーの張力または載荷物の荷重を調節
    しつつ前記基礎部とともに構築物を持上げ正常状態に復
    元させることを特徴とする不等沈下構築物の復元工法。
  4. 【請求項4】 前記構築物の基礎上部に載せる載荷物と
    して所要の水槽を用いるとともに、その水槽内の水量を
    加減することにより載荷荷重を調節することを特徴とす
    る請求項3に記載の不等沈下構築物の復元工法。
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