JPH08260058A - 鋼材の冷却方法 - Google Patents
鋼材の冷却方法Info
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- JPH08260058A JPH08260058A JP6771695A JP6771695A JPH08260058A JP H08260058 A JPH08260058 A JP H08260058A JP 6771695 A JP6771695 A JP 6771695A JP 6771695 A JP6771695 A JP 6771695A JP H08260058 A JPH08260058 A JP H08260058A
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- cooling
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- Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 変態点以上の温度に加熱された高焼入性鋼鋼
材を冷却するにあたって、割れ等の不具合を発生するこ
とがなく、能率的で、かつ作業性の優れる冷却方法と冷
却装置とを提供する。 【構成】 冷却装置は、側壁１１、１２、天井１５、床
面によって区画成形され内面に断熱材を貼った冷却室
と、冷却室内から出入口２を通って冷却室外まで床面に
沿って互に平行に延びる一対のレール６１、６２と、レ
ール６１、６２上を往復移動可能な台車７とからなる冷
却装置を用いて、鋼材１０を積載した台車７を冷却室に
搬入する。出入口２は台車７が備える閉鎖板８によって
閉鎖される。熱間圧延を終った８００℃の鋼材１０（1C
-0.25Si-1.2Mn-0.35Cr-0.12Mo-0.45W）を冷却室に搬入
し、通気孔３１、３２の開口度を調整して７５０〜５０
０℃の間を６．０℃／分の冷却速度で冷却する。
材を冷却するにあたって、割れ等の不具合を発生するこ
とがなく、能率的で、かつ作業性の優れる冷却方法と冷
却装置とを提供する。 【構成】 冷却装置は、側壁１１、１２、天井１５、床
面によって区画成形され内面に断熱材を貼った冷却室
と、冷却室内から出入口２を通って冷却室外まで床面に
沿って互に平行に延びる一対のレール６１、６２と、レ
ール６１、６２上を往復移動可能な台車７とからなる冷
却装置を用いて、鋼材１０を積載した台車７を冷却室に
搬入する。出入口２は台車７が備える閉鎖板８によって
閉鎖される。熱間圧延を終った８００℃の鋼材１０（1C
-0.25Si-1.2Mn-0.35Cr-0.12Mo-0.45W）を冷却室に搬入
し、通気孔３１、３２の開口度を調整して７５０〜５０
０℃の間を６．０℃／分の冷却速度で冷却する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、変態点以上の高温から
割れを生じることなく焼入性の良好な鋼材を冷却する技
術に関する。
割れを生じることなく焼入性の良好な鋼材を冷却する技
術に関する。
【０００２】
【従来の技術】機械構造用鋼、ばね鋼、工具鋼などの特
殊鋼鋼材は、熱間圧延、熱間鍛造等の高温加工によって
所定の形状寸法に加工して用いられる。ところで、鋼材
の熱間圧延後の冷却のように鋼材を変態点以上の高温か
ら冷却するときに、大気中に放冷すると、焼入性の高い
鋼材（高焼入性鋼鋼材）においては、前記冷却の際にマ
ルテンサイト変態を生じて硬化するとともに、不均一冷
却による熱応力、変態に伴う体積変化等によって、しば
しば冷却過程で大きな変形や焼割れを生じたり、また冷
却後に置割れを生じるなどの不具合を引起こす。
殊鋼鋼材は、熱間圧延、熱間鍛造等の高温加工によって
所定の形状寸法に加工して用いられる。ところで、鋼材
の熱間圧延後の冷却のように鋼材を変態点以上の高温か
ら冷却するときに、大気中に放冷すると、焼入性の高い
鋼材（高焼入性鋼鋼材）においては、前記冷却の際にマ
ルテンサイト変態を生じて硬化するとともに、不均一冷
却による熱応力、変態に伴う体積変化等によって、しば
しば冷却過程で大きな変形や焼割れを生じたり、また冷
却後に置割れを生じるなどの不具合を引起こす。
【０００３】鋼材の冷却過程における冷却速度を調整
し、冷却過程でパーライト変態を生じさせれば前記のよ
うな不具合を防止することができる。そのために、高焼
入性鋼鋼材の高温加工後の冷却に際しては、冷却途中で
当該鋼材に藁を被せ、藁の燃焼による発熱と、藁の燃焼
によって生成した藁灰の保温性を利用して鋼材を徐冷す
る、いわゆる灰なましが行われている。
し、冷却過程でパーライト変態を生じさせれば前記のよ
うな不具合を防止することができる。そのために、高焼
入性鋼鋼材の高温加工後の冷却に際しては、冷却途中で
当該鋼材に藁を被せ、藁の燃焼による発熱と、藁の燃焼
によって生成した藁灰の保温性を利用して鋼材を徐冷す
る、いわゆる灰なましが行われている。
【０００４】しかし灰なましによると、冷却が不均一に
なり易いこと、冷却速度を制御することができないこと
などのために、焼割れや置割れを完全に防止することが
できず、また処理に長時間を要するという問題がある。
また、藁の燃焼の際の炎や煤の発生による作業環境の悪
化と作業性の低下の問題があり、さらに、近年において
は藁の入手の困難性などの問題がある。
なり易いこと、冷却速度を制御することができないこと
などのために、焼割れや置割れを完全に防止することが
できず、また処理に長時間を要するという問題がある。
また、藁の燃焼の際の炎や煤の発生による作業環境の悪
化と作業性の低下の問題があり、さらに、近年において
は藁の入手の困難性などの問題がある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のごとき
現状に鑑みてなされたもので、その目的とするところ
は、変態点以上の温度に加熱された高焼入性鋼鋼材を冷
却するにあたって、割れ等の不具合を発生することがな
く、能率的で、かつ作業性および経済性に優れる冷却方
法を提供することにある。
現状に鑑みてなされたもので、その目的とするところ
は、変態点以上の温度に加熱された高焼入性鋼鋼材を冷
却するにあたって、割れ等の不具合を発生することがな
く、能率的で、かつ作業性および経済性に優れる冷却方
法を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の鋼材の冷却方法は、 （１）変態点以上の温度に加熱された鋼材を冷却するに
あたって、 冷却室を区画成形する側壁、天井および床
面であって、前記側壁の一部に出入口を有し、前記側壁
または前記天井に一個以上の通気孔を有し、かつ、前記
側壁および前記天井の冷却室内側に断熱材を設けた側
壁、天井および床面と、前記出入口を開閉可能な扉と、
前記通気孔の開閉度を調節可能な開閉蓋と、前記床面に
沿って互に平行に設けられ、前記冷却室内から前記出入
口を通って冷却室外まで延びる一対のレールと、前記レ
ール上を転動する車輪を有する台車と、を備える冷却装
置内において前記鋼材を冷却する冷却過程を含み、か
つ、前記冷却過程において前記鋼材の温度が７５０〜５
００℃の間は、前記鋼材の連続冷却変態においてパーラ
イトを生成する最高の冷却速度より低い冷却速度で前記
鋼材を冷却することを特徴とする。
め、本発明の鋼材の冷却方法は、 （１）変態点以上の温度に加熱された鋼材を冷却するに
あたって、 冷却室を区画成形する側壁、天井および床
面であって、前記側壁の一部に出入口を有し、前記側壁
または前記天井に一個以上の通気孔を有し、かつ、前記
側壁および前記天井の冷却室内側に断熱材を設けた側
壁、天井および床面と、前記出入口を開閉可能な扉と、
前記通気孔の開閉度を調節可能な開閉蓋と、前記床面に
沿って互に平行に設けられ、前記冷却室内から前記出入
口を通って冷却室外まで延びる一対のレールと、前記レ
ール上を転動する車輪を有する台車と、を備える冷却装
置内において前記鋼材を冷却する冷却過程を含み、か
つ、前記冷却過程において前記鋼材の温度が７５０〜５
００℃の間は、前記鋼材の連続冷却変態においてパーラ
イトを生成する最高の冷却速度より低い冷却速度で前記
鋼材を冷却することを特徴とする。
【０００７】（２）変態点以上の温度に加熱された鋼材
を冷却するにあたって、 冷却室を区画成形する側壁、
天井および床面であって、前記側壁の一部に出入口を有
し、前記側壁または前記天井に一個以上の通気孔を有
し、かつ、前記側壁および前記天井の冷却室内側に断熱
材を設けた側壁、天井および床面と、前記通気孔の開閉
度を調節可能な開閉蓋と、前記床面に沿って互に平行に
設けられ、前記冷却室内から前記出入口を通って冷却室
外まで延びる一対のレールと、前記レール上を転動する
車輪を有し、かつ一端に前記出入口を閉鎖可能な閉鎖板
を有する台車と、を備える冷却装置内において前記鋼材
を冷却する冷却過程を含み、かつ、前記冷却過程におい
て前記鋼材の温度が７５０〜５００℃の間は、前記鋼材
の連続冷却変態においてパーライトを生成する最高の冷
却速度より低い冷却速度で前記鋼材を冷却することを特
徴とする。
を冷却するにあたって、 冷却室を区画成形する側壁、
天井および床面であって、前記側壁の一部に出入口を有
し、前記側壁または前記天井に一個以上の通気孔を有
し、かつ、前記側壁および前記天井の冷却室内側に断熱
材を設けた側壁、天井および床面と、前記通気孔の開閉
度を調節可能な開閉蓋と、前記床面に沿って互に平行に
設けられ、前記冷却室内から前記出入口を通って冷却室
外まで延びる一対のレールと、前記レール上を転動する
車輪を有し、かつ一端に前記出入口を閉鎖可能な閉鎖板
を有する台車と、を備える冷却装置内において前記鋼材
を冷却する冷却過程を含み、かつ、前記冷却過程におい
て前記鋼材の温度が７５０〜５００℃の間は、前記鋼材
の連続冷却変態においてパーライトを生成する最高の冷
却速度より低い冷却速度で前記鋼材を冷却することを特
徴とする。
【０００８】（３）連続冷却変態においてパーライトを
生成する最高の冷却速度が１．０℃／分以上である鋼材
を変態点以上の温度から冷却するにあたって、冷却室を
区画成形する側壁、天井および床面であって、前記側壁
の一部に出入口を有し、前記側壁または前記天井に一個
以上の通気孔を有し、かつ、前記側壁および前記天井の
冷却室内側に断熱材を設けた側壁、天井および床面と、
前記出入口を開閉可能な扉と、前記通気孔の開閉度を調
節可能な開閉蓋と、前記床面に沿って互に平行に設けら
れ、前記冷却室内から前記出入口を通って冷却室外まで
延びる一対のレールと、前記レール上を転動する車輪を
有する台車と、を備える冷却装置内において前記鋼材を
冷却する冷却過程を含み、かつ、前記冷却過程において
前記鋼材の温度が７５０〜５００℃の間は、前記鋼材の
連続冷却変態においてパーライトを生成する最高の冷却
速度より低い冷却速度で前記鋼材を冷却することを特徴
とする。
生成する最高の冷却速度が１．０℃／分以上である鋼材
を変態点以上の温度から冷却するにあたって、冷却室を
区画成形する側壁、天井および床面であって、前記側壁
の一部に出入口を有し、前記側壁または前記天井に一個
以上の通気孔を有し、かつ、前記側壁および前記天井の
冷却室内側に断熱材を設けた側壁、天井および床面と、
前記出入口を開閉可能な扉と、前記通気孔の開閉度を調
節可能な開閉蓋と、前記床面に沿って互に平行に設けら
れ、前記冷却室内から前記出入口を通って冷却室外まで
延びる一対のレールと、前記レール上を転動する車輪を
有する台車と、を備える冷却装置内において前記鋼材を
冷却する冷却過程を含み、かつ、前記冷却過程において
前記鋼材の温度が７５０〜５００℃の間は、前記鋼材の
連続冷却変態においてパーライトを生成する最高の冷却
速度より低い冷却速度で前記鋼材を冷却することを特徴
とする。
【０００９】（４）連続冷却変態においてパーライトを
生成する最高の冷却速度が１．０℃／分以上である鋼材
を変態点以上の温度から冷却するにあたって、冷却室を
区画成形する側壁、天井および床面であって、前記側壁
の一部に出入口を有し、前記側壁または前記天井に一個
以上の通気孔を有し、かつ、前記側壁および前記天井の
冷却室内側に断熱材を設けた側壁、天井および床面と、
前記通気孔の開閉度を調節可能な開閉蓋と、前記床面に
沿って互に平行に設けられ、前記冷却室内から前記出入
口を通って冷却室外まで延びる一対のレールと、前記レ
ール上を転動する車輪を有し、かつ一端に前記出入口を
閉鎖可能に設ける閉鎖板を有する台車と、を備える冷却
装置内において前記鋼材を冷却する冷却過程を含み、か
つ、前記冷却過程において前記鋼材の温度が７５０〜５
００℃の間は、前記鋼材の連続冷却変態においてパーラ
イトを生成する最高の冷却速度より低い冷却速度で前記
鋼材を冷却することを特徴とする。
生成する最高の冷却速度が１．０℃／分以上である鋼材
を変態点以上の温度から冷却するにあたって、冷却室を
区画成形する側壁、天井および床面であって、前記側壁
の一部に出入口を有し、前記側壁または前記天井に一個
以上の通気孔を有し、かつ、前記側壁および前記天井の
冷却室内側に断熱材を設けた側壁、天井および床面と、
前記通気孔の開閉度を調節可能な開閉蓋と、前記床面に
沿って互に平行に設けられ、前記冷却室内から前記出入
口を通って冷却室外まで延びる一対のレールと、前記レ
ール上を転動する車輪を有し、かつ一端に前記出入口を
閉鎖可能に設ける閉鎖板を有する台車と、を備える冷却
装置内において前記鋼材を冷却する冷却過程を含み、か
つ、前記冷却過程において前記鋼材の温度が７５０〜５
００℃の間は、前記鋼材の連続冷却変態においてパーラ
イトを生成する最高の冷却速度より低い冷却速度で前記
鋼材を冷却することを特徴とする。
【００１０】
【作用】まず、本発明の鋼材の冷却方法に用いる冷却装
置について説明する。冷却室は、側壁、天井および床面
によって区画形成されていて、鋼材を制御冷却するため
の空間である。側壁の一部に設けた出入口は、処理する
鋼材を冷却室に搬入・搬出するためのものである。扉は
出入口を開閉するものである。
置について説明する。冷却室は、側壁、天井および床面
によって区画形成されていて、鋼材を制御冷却するため
の空間である。側壁の一部に設けた出入口は、処理する
鋼材を冷却室に搬入・搬出するためのものである。扉は
出入口を開閉するものである。
【００１１】側壁および天井の冷却室内側に設けた断熱
材は、処理する鋼材が保有する熱が放散することを防い
で鋼材の冷却速度を低下させる効果を有する。通気孔
は、冷却室の空気を出し入れするためのもので、開閉蓋
によって通気孔の開閉度を調節する。これによって処理
する鋼材の冷却速度を調整することができる。レール
は、当該レール上を転動する車輪を備える台車を導い
て、冷却室の内外に台車を移動させるためのものであ
る。
材は、処理する鋼材が保有する熱が放散することを防い
で鋼材の冷却速度を低下させる効果を有する。通気孔
は、冷却室の空気を出し入れするためのもので、開閉蓋
によって通気孔の開閉度を調節する。これによって処理
する鋼材の冷却速度を調整することができる。レール
は、当該レール上を転動する車輪を備える台車を導い
て、冷却室の内外に台車を移動させるためのものであ
る。
【００１２】台車は、処理する鋼材を搬送するととも
に、処理中は前記鋼材を載置する台となる。なお、前記
出入口を開閉可能に設ける扉に代えて、台車の一端に閉
鎖板を設けてもよい。閉鎖板は、台車を冷却室内に移動
したときに出入口を閉鎖する働きをする。次に、鋼材の
冷却方法について説明する。
に、処理中は前記鋼材を載置する台となる。なお、前記
出入口を開閉可能に設ける扉に代えて、台車の一端に閉
鎖板を設けてもよい。閉鎖板は、台車を冷却室内に移動
したときに出入口を閉鎖する働きをする。次に、鋼材の
冷却方法について説明する。
【００１３】熱間圧延等の高温加工のために変態点以上
の高温に加熱した後、冷却処理しようとする鋼材を、冷
却室外に引出してある台車に積載する。鋼材を積載した
台車を、出入口を通して冷却室内に移動して鋼材を搬入
し、扉を閉鎖する。なお、本発明の実施態様として、前
記出入口を開閉可能に設ける扉に代えて閉鎖板を備える
台車を用いるときは、台車を冷却室内に移動し、閉鎖板
によって出入口を閉鎖する。
の高温に加熱した後、冷却処理しようとする鋼材を、冷
却室外に引出してある台車に積載する。鋼材を積載した
台車を、出入口を通して冷却室内に移動して鋼材を搬入
し、扉を閉鎖する。なお、本発明の実施態様として、前
記出入口を開閉可能に設ける扉に代えて閉鎖板を備える
台車を用いるときは、台車を冷却室内に移動し、閉鎖板
によって出入口を閉鎖する。
【００１４】冷却室に鋼材を搬入するとき、開閉蓋は開
いておくのが好ましい。これによって鋼材の保有する熱
を通気孔から速やかに放散し、鋼材を急冷して冷却時間
の短縮を図ることができる。鋼材の温度が７５０℃に近
付いたら開閉蓋の開閉度を調節し、７５０〜５００℃の
間は前記鋼材の連続冷却変態においてパーライトを生成
する最高の冷却速度より低い冷却速度で前記鋼材を冷却
する。
いておくのが好ましい。これによって鋼材の保有する熱
を通気孔から速やかに放散し、鋼材を急冷して冷却時間
の短縮を図ることができる。鋼材の温度が７５０℃に近
付いたら開閉蓋の開閉度を調節し、７５０〜５００℃の
間は前記鋼材の連続冷却変態においてパーライトを生成
する最高の冷却速度より低い冷却速度で前記鋼材を冷却
する。
【００１５】また、上記の冷却過程において、冷却室内
に撹拌扇を設けることによって冷却室内の雰囲気を撹拌
し、冷却の迅速化、温度の均一化を図ることができる。
鋼材の温度を７５０℃以下まで急冷すると、冷却後の鋼
材に焼割れや置割れを生じることがある。一方、５００
℃よりも低い温度範囲で鋼材を徐冷しても、徒に冷却に
要する時間を費やすのみで鋼材の品質向上に寄与しな
い。７５０〜５００℃の温度間の冷却速度が当該鋼材の
連続冷却変態においてパーライトを生成する最高の冷却
速度より高いと、鋼材に焼割れや置割れ等の不都合を生
じる。７５０〜５００℃の温度間を当該鋼材の連続冷却
変態においてパーライトを生成する最高の冷却速度より
鋼材は低い冷却速度で冷却することにより、鋼材には十
分にパーライト変態を生じ、これによって、鋼材の冷却
後に焼割れや置割れが生じるのを防ぐことができる。
に撹拌扇を設けることによって冷却室内の雰囲気を撹拌
し、冷却の迅速化、温度の均一化を図ることができる。
鋼材の温度を７５０℃以下まで急冷すると、冷却後の鋼
材に焼割れや置割れを生じることがある。一方、５００
℃よりも低い温度範囲で鋼材を徐冷しても、徒に冷却に
要する時間を費やすのみで鋼材の品質向上に寄与しな
い。７５０〜５００℃の温度間の冷却速度が当該鋼材の
連続冷却変態においてパーライトを生成する最高の冷却
速度より高いと、鋼材に焼割れや置割れ等の不都合を生
じる。７５０〜５００℃の温度間を当該鋼材の連続冷却
変態においてパーライトを生成する最高の冷却速度より
鋼材は低い冷却速度で冷却することにより、鋼材には十
分にパーライト変態を生じ、これによって、鋼材の冷却
後に焼割れや置割れが生じるのを防ぐことができる。
【００１６】本発明に用いる冷却装置が備える通気孔お
よび開閉蓋は、鋼材の冷却速度の調整に必要なものであ
る。また、断熱材は７５０〜５００℃の温度間の冷却速
度を低める作用をもつ。鋼材温度が５００℃よりも低い
温度となれば、鋼材を積載する台車を冷却室外に引出し
て急冷してもよい。また、５００℃よりも低い温度とな
った鋼材の残熱を利用して次工程の熱処理を行うことが
できる。
よび開閉蓋は、鋼材の冷却速度の調整に必要なものであ
る。また、断熱材は７５０〜５００℃の温度間の冷却速
度を低める作用をもつ。鋼材温度が５００℃よりも低い
温度となれば、鋼材を積載する台車を冷却室外に引出し
て急冷してもよい。また、５００℃よりも低い温度とな
った鋼材の残熱を利用して次工程の熱処理を行うことが
できる。
【００１７】本発明の鋼材の冷却方法は、α−γ変態点
以上に加熱した鋼材の冷却に適用することができる。し
かし、パーライトを生成する冷却速度が著しく低い鋼材
の場合には、７５０〜５００℃の温度間の冷却に極めて
長時間を要するので不経済である。本発明の鋼材の冷却
方法は、連続冷却変態においてパーライトを生成する最
高の冷却速度が１．０℃／分以上である鋼材を対象とす
ることが好ましい。
以上に加熱した鋼材の冷却に適用することができる。し
かし、パーライトを生成する冷却速度が著しく低い鋼材
の場合には、７５０〜５００℃の温度間の冷却に極めて
長時間を要するので不経済である。本発明の鋼材の冷却
方法は、連続冷却変態においてパーライトを生成する最
高の冷却速度が１．０℃／分以上である鋼材を対象とす
ることが好ましい。
【００１８】
【実施例】以下、本発明の鋼材の冷却方法を図面に基づ
いて具体的に説明する。まず、本発明の一実施例に用い
る冷却装置について説明する。図１および図２に示すよ
うに、側壁１１、１２、１３、１４と、天井１５と、床
面１６とによって冷却室１を区画成形する。側壁１２の
一部に出入口２を設ける。天井１５に通気孔３１、３２
を設ける。側壁１１、１２、１３、１４および天井１５
の冷却室１内面にそれぞれ断熱材４１、４２、４３、４
４、４５を設ける。
いて具体的に説明する。まず、本発明の一実施例に用い
る冷却装置について説明する。図１および図２に示すよ
うに、側壁１１、１２、１３、１４と、天井１５と、床
面１６とによって冷却室１を区画成形する。側壁１２の
一部に出入口２を設ける。天井１５に通気孔３１、３２
を設ける。側壁１１、１２、１３、１４および天井１５
の冷却室１内面にそれぞれ断熱材４１、４２、４３、４
４、４５を設ける。
【００１９】通気孔３１、３２にそれぞれ開閉蓋５１、
５２を設ける。開閉蓋５１、５２を滑動可能に天井１５
に取付け、開閉蓋５１、５２を滑動することによって通
気孔３１、３２の開口度を調節可能とする。冷却室１内
から出入口２を通って冷却室１外まで、床面１６に沿っ
て互に平行に一対のレール６１、６２を設ける。
５２を設ける。開閉蓋５１、５２を滑動可能に天井１５
に取付け、開閉蓋５１、５２を滑動することによって通
気孔３１、３２の開口度を調節可能とする。冷却室１内
から出入口２を通って冷却室１外まで、床面１６に沿っ
て互に平行に一対のレール６１、６２を設ける。
【００２０】台車７にはレール６１、６２の上を転動す
る車輪７１、７２、７３、７４を設ける。また、台車７
の一端には、台車７を冷却室１内に移動したとき出入口
２を閉鎖するように構成した閉鎖板８を設ける。冷却室
１は鋼材を制御冷却するための空間である。出入口２は
処理する鋼材１０を冷却室１に搬入・搬出するためのも
のである。
る車輪７１、７２、７３、７４を設ける。また、台車７
の一端には、台車７を冷却室１内に移動したとき出入口
２を閉鎖するように構成した閉鎖板８を設ける。冷却室
１は鋼材を制御冷却するための空間である。出入口２は
処理する鋼材１０を冷却室１に搬入・搬出するためのも
のである。
【００２１】断熱材４１、４２、４３、４４、４５は、
鋼材１０が保有する熱が放散することを防いで鋼材１０
の冷却速度を低下させる効果を有する。通気孔３１、３
２は冷却室の空気を出し入れするためのもので、開閉蓋
５１、５２によって通気孔３１、３２の開閉度を調節す
る。これによって処理する鋼材１０の冷却速度を調整す
ることができる。
鋼材１０が保有する熱が放散することを防いで鋼材１０
の冷却速度を低下させる効果を有する。通気孔３１、３
２は冷却室の空気を出し入れするためのもので、開閉蓋
５１、５２によって通気孔３１、３２の開閉度を調節す
る。これによって処理する鋼材１０の冷却速度を調整す
ることができる。
【００２２】レール６１、６２は、レール６１およびレ
ール６２上をそれぞれ転動する車輪７１、７２および車
輪７３、７４を備える台車７を導いて、冷却室１の内外
に台車７を移動させるためのものである。台車７は、処
理する鋼材１０を搬送するとともに、処理中は鋼材１０
を載置する台となる。閉鎖板８は出入口２を閉鎖するた
めのものである。
ール６２上をそれぞれ転動する車輪７１、７２および車
輪７３、７４を備える台車７を導いて、冷却室１の内外
に台車７を移動させるためのものである。台車７は、処
理する鋼材１０を搬送するとともに、処理中は鋼材１０
を載置する台となる。閉鎖板８は出入口２を閉鎖するた
めのものである。
【００２３】なお、本発明の他の実施例としては、出入
口２を閉鎖する方法として、図３に示すように滑車９
１、９２、ワイヤロープ９３、バランスウエイト９４な
どを用いて、出入口２を開閉可能に移動する扉９を設け
てもよい。次に、本発明の鋼材の冷却方法の実施例につ
いて説明する。実施例１では、表１に示す化学組成、変
態特性を有する鋼Ａを本発明の鋼材の冷却方法に従って
処理した。
口２を閉鎖する方法として、図３に示すように滑車９
１、９２、ワイヤロープ９３、バランスウエイト９４な
どを用いて、出入口２を開閉可能に移動する扉９を設け
てもよい。次に、本発明の鋼材の冷却方法の実施例につ
いて説明する。実施例１では、表１に示す化学組成、変
態特性を有する鋼Ａを本発明の鋼材の冷却方法に従って
処理した。
【００２４】
【表１】
【００２５】冷却室１外にある台車７に熱間圧延を終了
した鋼Ａを積載し、レール６１およびレール６２上にそ
れぞれ車輪７１、７２および車輪７３、７４を転動させ
て台車７を冷却室１内に移動して鋼Ａを冷却室１に搬入
する。このときの鋼Ａの温度はおよそ８００℃である。
閉鎖板８によって出入口２を閉鎖する。通気孔３１、３
２は、開閉蓋５１、５２を操作して開の状態としてお
く。これによって鋼Ａの保有する熱は通気孔３１、３２
から速やかに放散され、鋼Ａは急冷される。
した鋼Ａを積載し、レール６１およびレール６２上にそ
れぞれ車輪７１、７２および車輪７３、７４を転動させ
て台車７を冷却室１内に移動して鋼Ａを冷却室１に搬入
する。このときの鋼Ａの温度はおよそ８００℃である。
閉鎖板８によって出入口２を閉鎖する。通気孔３１、３
２は、開閉蓋５１、５２を操作して開の状態としてお
く。これによって鋼Ａの保有する熱は通気孔３１、３２
から速やかに放散され、鋼Ａは急冷される。
【００２６】別に備える温度測定装置によって鋼Ａの表
面温度を測定し、前記温度が７５０℃に近付いたら開閉
蓋５１、５２の開閉度を調節して冷却速度を６．０℃／
分とする。このとき、断熱材４１、４２、４３、４４、
４５は鋼Ａの冷却速度を低めるのに有効である。実施例
１では鋼材の表面温度７５０℃から５００℃の範囲を冷
却速度６．０℃／分で冷却し、５００℃以下となったら
直ちに台車７を冷却室１外に引出し、以後大気中で鋼Ａ
を放冷して室温まで冷却した。
面温度を測定し、前記温度が７５０℃に近付いたら開閉
蓋５１、５２の開閉度を調節して冷却速度を６．０℃／
分とする。このとき、断熱材４１、４２、４３、４４、
４５は鋼Ａの冷却速度を低めるのに有効である。実施例
１では鋼材の表面温度７５０℃から５００℃の範囲を冷
却速度６．０℃／分で冷却し、５００℃以下となったら
直ちに台車７を冷却室１外に引出し、以後大気中で鋼Ａ
を放冷して室温まで冷却した。
【００２７】同様に、鋼Ｂおよび鋼Ｃについて本発明の
方法に従い、表２の実施例２および実施例３に示す冷却
条件でそれぞれ冷却処理を行った。実施例１、２および
３の冷却後の金属組織、焼割れおよび置割れ等の割れ発
生状況、室温までの冷却に要する時間等を調べた結果は
表２に示す。また、鋼Ａ、Ｂ、Ｃについて、それぞれ熱
間圧延後を空冷として室温まで冷却した比較例１、２、
３、ならびに熱間圧延後を灰なましとして室温まで冷却
した比較例４、５、６の結果を併せて表２に示す。
方法に従い、表２の実施例２および実施例３に示す冷却
条件でそれぞれ冷却処理を行った。実施例１、２および
３の冷却後の金属組織、焼割れおよび置割れ等の割れ発
生状況、室温までの冷却に要する時間等を調べた結果は
表２に示す。また、鋼Ａ、Ｂ、Ｃについて、それぞれ熱
間圧延後を空冷として室温まで冷却した比較例１、２、
３、ならびに熱間圧延後を灰なましとして室温まで冷却
した比較例４、５、６の結果を併せて表２に示す。
【００２８】
【表２】
【００２９】表２より明らかなように、実施例１、２、
３では割れ発生はなく、また圧延終了後の冷却に要する
時間も、従来の灰なましに較べて著しく短時間ですむこ
とが判る。さらに、本発明の方法による場合には、灰な
ましの場合のように藁の燃焼の際の炎や煤の発生による
作業環境の悪化や作業性の低下もなく、また、藁の入手
の問題もない。
３では割れ発生はなく、また圧延終了後の冷却に要する
時間も、従来の灰なましに較べて著しく短時間ですむこ
とが判る。さらに、本発明の方法による場合には、灰な
ましの場合のように藁の燃焼の際の炎や煤の発生による
作業環境の悪化や作業性の低下もなく、また、藁の入手
の問題もない。
【００３０】
【発明の効果】以上のように、本発明の鋼材の冷却方法
および冷却装置によれば、変態点以上の温度に加熱され
た鋼材、特に連続冷却変態においてパーライトを生成す
る最高の冷却速度が１．０℃／分以下であるような高焼
入性鋼鋼材を冷却するにあたって、割れ等の不具合を発
生することがなく、能率的で、かつ作業性の優れる冷却
方法と冷却装置とを提供することができる。
および冷却装置によれば、変態点以上の温度に加熱され
た鋼材、特に連続冷却変態においてパーライトを生成す
る最高の冷却速度が１．０℃／分以下であるような高焼
入性鋼鋼材を冷却するにあたって、割れ等の不具合を発
生することがなく、能率的で、かつ作業性の優れる冷却
方法と冷却装置とを提供することができる。
【図１】本発明の一実施例による鋼材の冷却装置を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図２】本発明一実施例によるの鋼材の冷却装置を示す
断面図である。
断面図である。
【図３】本発明の他の実施例による鋼材の冷却装置を示
す断面図である。
す断面図である。
【符号の説明】 １ 冷却室 ２ 出入口 ７ 台車 ８ 閉鎖板 ９ 扉 １０ 鋼材 １１、１２、１３、１４ 側壁 １５ 天井 １６ 床面 ３１、３２ 通気孔 ４１、４２、４３、４４、４５ 断熱材 ５１、５２ 開閉蓋 ６１、６２ レール ７１、７２、７３、７４ 車輪 ９１、９２ 滑車 ９３ ワイヤロープ ９４ バランスウエイト
Claims (4)
- 【請求項１】 変態点以上の温度に加熱された鋼材を冷
却するにあたって、 冷却室を区画成形する側壁、天井および床面であって、
前記側壁の一部に出入口を有し、前記側壁または前記天
井に一個以上の通気孔を有し、かつ、前記側壁および前
記天井の冷却室内側に断熱材を設けた側壁、天井および
床面と、 前記出入口を開閉可能な扉と、 前記通気孔の開閉度を調節可能な開閉蓋と、 前記床面に沿って互に平行に設けられ、前記冷却室内か
ら前記出入口を通って冷却室外まで延びる一対のレール
と、 前記レール上を転動する車輪を有する台車と、 を備える冷却装置内において前記鋼材を冷却する冷却過
程を含み、かつ、前記冷却過程において前記鋼材の温度
が７５０〜５００℃の間は、前記鋼材の連続冷却変態に
おいてパーライトを生成する最高の冷却速度より低い冷
却速度で前記鋼材を冷却することを特徴とする鋼材の冷
却方法。 - 【請求項２】 変態点以上の温度に加熱された鋼材を冷
却するにあたって、 冷却室を区画成形する側壁、天井および床面であって、
前記側壁の一部に出入口を有し、前記側壁または前記天
井に一個以上の通気孔を有し、かつ、前記側壁および前
記天井の冷却室内側に断熱材を設けた側壁、天井および
床面と、 前記通気孔の開閉度を調節可能な開閉蓋と、 前記床面に沿って互に平行に設けられ、前記冷却室内か
ら前記出入口を通って冷却室外まで延びる一対のレール
と、 前記レール上を転動する車輪を有し、かつ一端に前記出
入口を閉鎖可能な閉鎖板を有する台車と、 を備える冷却装置内において前記鋼材を冷却する冷却過
程を含み、かつ、前記冷却過程において前記鋼材の温度
が７５０〜５００℃の間は、前記鋼材の連続冷却変態に
おいてパーライトを生成する最高の冷却速度より低い冷
却速度で前記鋼材を冷却することを特徴とする鋼材の冷
却方法。 - 【請求項３】 連続冷却変態においてパーライトを生成
する最高の冷却速度が１．０℃／分以上である鋼材を変
態点以上の温度から冷却するにあたって、 冷却室を区画成形する側壁、天井および床面であって、
前記側壁の一部に出入口を有し、前記側壁または前記天
井に一個以上の通気孔を有し、かつ、前記側壁および前
記天井の冷却室内側に断熱材を設けた側壁、天井および
床面と、 前記出入口を開閉可能な扉と、 前記通気孔の開閉度を調節可能な開閉蓋と、 前記床面に沿って互に平行に設けられ、前記冷却室内か
ら前記出入口を通って冷却室外まで延びる一対のレール
と、 前記レール上を転動する車輪を有する台車と、 を備える冷却装置内において前記鋼材を冷却する冷却過
程を含み、かつ、前記冷却過程において前記鋼材の温度
が７５０〜５００℃の間は、前記鋼材の連続冷却変態に
おいてパーライトを生成する最高の冷却速度より低い冷
却速度で前記鋼材を冷却することを特徴とする鋼材の冷
却方法。 - 【請求項４】 連続冷却変態においてパーライトを生成
する最高の冷却速度が１．０℃／分以上である鋼材を変
態点以上の温度から冷却するにあたって、 冷却室を区画成形する側壁、天井および床面であって、
前記側壁の一部に出入口を有し、前記側壁または前記天
井に一個以上の通気孔を有し、かつ、前記側壁および前
記天井の冷却室内側に断熱材を設けた側壁、天井および
床面と、 前記通気孔の開閉度を調節可能な開閉蓋と、 前記床面に沿って互に平行に設けられ、前記冷却室内か
ら前記出入口を通って冷却室外まで延びる一対のレール
と、 前記レール上を転動する車輪を有し、かつ一端に前記出
入口を閉鎖可能に設ける閉鎖板を有する台車と、 を備える冷却装置内において前記鋼材を冷却する冷却過
程を含み、かつ、前記冷却過程において前記鋼材の温度
が７５０〜５００℃の間は、前記鋼材の連続冷却変態に
おいてパーライトを生成する最高の冷却速度より低い冷
却速度で前記鋼材を冷却することを特徴とする鋼材の冷
却方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6771695A JPH08260058A (ja) | 1995-03-27 | 1995-03-27 | 鋼材の冷却方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6771695A JPH08260058A (ja) | 1995-03-27 | 1995-03-27 | 鋼材の冷却方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08260058A true JPH08260058A (ja) | 1996-10-08 |
Family
ID=13352967
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6771695A Pending JPH08260058A (ja) | 1995-03-27 | 1995-03-27 | 鋼材の冷却方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08260058A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007119722A1 (ja) | 2006-04-11 | 2007-10-25 | Hitachi Metals, Ltd. | 鋼材の製造方法 |
| WO2016181891A1 (ja) * | 2015-05-14 | 2016-11-17 | Ｊｆｅスチール株式会社 | 鋼材の製造方法、鋼材の冷却装置および鋼材 |
| GB2557683A (en) * | 2016-12-15 | 2018-06-27 | Rolls Royce Plc | An insulated container for and method of cooling a heated tooling component |
-
1995
- 1995-03-27 JP JP6771695A patent/JPH08260058A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007119722A1 (ja) | 2006-04-11 | 2007-10-25 | Hitachi Metals, Ltd. | 鋼材の製造方法 |
| EP2006398A1 (en) * | 2006-04-11 | 2008-12-24 | Hitachi Metals, Limited | Process for producing steel material |
| EP2006398A4 (en) * | 2006-04-11 | 2013-06-19 | Hitachi Metals Ltd | PROCESS FOR PRODUCING STEEL |
| WO2016181891A1 (ja) * | 2015-05-14 | 2016-11-17 | Ｊｆｅスチール株式会社 | 鋼材の製造方法、鋼材の冷却装置および鋼材 |
| JPWO2016181891A1 (ja) * | 2015-05-14 | 2017-09-07 | Ｊｆｅスチール株式会社 | 鋼材の製造方法、鋼材の冷却装置および鋼材 |
| CN107614708A (zh) * | 2015-05-14 | 2018-01-19 | 杰富意钢铁株式会社 | 钢材的制造方法、钢材的冷却装置及钢材 |
| GB2557683A (en) * | 2016-12-15 | 2018-06-27 | Rolls Royce Plc | An insulated container for and method of cooling a heated tooling component |
| GB2557683B (en) * | 2016-12-15 | 2019-09-11 | Rolls Royce Plc | An insulated container for and method of cooling a heated tooling component |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051003 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20060209 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |