JP2555868B2 - 真空熱処理方法 - Google Patents

真空熱処理方法

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JP2555868B2
JP2555868B2 JP6114384A JP11438494A JP2555868B2 JP 2555868 B2 JP2555868 B2 JP 2555868B2 JP 6114384 A JP6114384 A JP 6114384A JP 11438494 A JP11438494 A JP 11438494A JP 2555868 B2 JP2555868 B2 JP 2555868B2
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JP
Japan
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heated
front chamber
space
preheating
chamber
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JP6114384A
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洋一 中西
岳雄 加藤
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Daido Steel Co Ltd
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Daido Steel Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属を酸化,脱炭等の表
面変化に伴なうことなく連続的に熱処理する真空熱処理
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】主加熱室と前室とが中間扉を介して直列
に配置され、被熱物を前室内で予熱してから主加熱室に
移動させ連続的に真空熱処理できるようにした炉が既に
実用化されている。即ち、被熱物を前室にて500〜1
000℃に予熱してから主加熱室に移動させることで、
生産性が向上できるようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来のこのよう
な熱処理炉における金属の真空熱処理方法では、予熱が
終った被熱物を前室から主加熱室に移した後、該前室に
新たな被熱物をすぐに装入すると該前室の断熱材に蓄積
された余熱によつて該被熱物が加熱されることから、該
前室が真空排気されるよりも早く該被熱物の温度が上が
って、該被熱物を酸化させてしまう虞れがあった。
【0004】そのため前室が被熱物を酸化させない程度
の温度(例えば200℃)に下がるまで待ってから被熱
物を装入するようにしなければならなかったが、一般に
断熱材の熱容量は大きいために温度が下がるまでに長時
間かかり、そのために長い待時間が必要となり処理能力
を低下させるので生産性が悪いという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記欠点を解消
し、真空熱処理の処理能力を向上させること、および、
その省エネルギー化を達成することを目的としたもの
で、それらの目的を達成するため本発明の真空熱処理方
法は、主加熱室に中間扉を介して前室を直列に配設し、
該前室を主加熱室からは独立して真空に保持できるよう
にすると共に、該前室の中間扉側に断熱材によって囲っ
てその内側に電熱ヒータを設けてなる予熱スペースを設
け、該前室内の入口扉側には待機スペースを設け、入口
扉を開けて被熱物をひとまず待機スペースに装入し該前
室を減圧してから該被熱物を予熱スペースに移し替え予
熱するようにしたことを特徴とする。
【0006】
【作用】予熱スペースの温度が余熱によつて高い温度に
ある間は、新らたに装入した被熱物を前室内の待機スペ
ースに待機させ、該前室内を減圧し所要の真空度になっ
たところでその被熱物を予熱スペースに移し替えるよう
にすることで、待時間が不要で処理能力を高められ、し
かも被熱物を酸化させるおそれがなくなり、余熱を有効
利用することもできるようになる。
【0007】
【実施例】次に本発明の一実施例を図面に従い説明す
る。図1において、1は両端部に気密に中間扉2,3が
設けられた主加熱室、4は該中間扉2を隔てて主加熱室
1と直列に継がるように形成された前室、5は中間扉3
を隔て前室4と反対側に形成された冷却室である。主加
熱室1内には被熱物aが定置される固定台6が配置さ
れ、また該被熱物aを囲う如くに耐熱性,断熱性に優れ
た黒鉛製の断熱材7が設けられ、該断熱材7の内側に電
熱ヒータ8が配置されている。9,10は開時に中間扉
2,3を夫々収納部11,12中に退避させるシリンダ
である。
【0008】前室4内には予熱スペース13と待機スペ
ース14とが設けられ、予熱スペース13は固定台15
上に置かれた被熱物aを囲う如くに断熱材としてステン
レス鋼製の熱シールド板16が設けられ、その内側に電
熱ヒータ17が設けられている。18は前室4の入口
扉、19は冷却室5の出口扉で、入口扉18,出口扉1
9はともに前室4内、冷却室5内を外部とは気密に閉塞
できるようにしている。
【0009】20,21は被熱物aを乗せるフォーク状
の受具で、一方の受具20は天井部に設けられたリフト
レール22に沿って前室4および主加熱室1中に進入
し、他方の受具21は同じく天井部に設けられたリフト
レール23に沿って冷却室5および主加熱室1まで進入
し得るように構成されている。なお、24は受具20に
て予熱スペース13に搬入された被熱物aを固定台15
上に降す際、および固定台15上の被熱物を再び受具2
0上に移す際に、該被熱物aを一時的に支持作動するシ
リンダ、また、25はシリンダ24と同じように被熱物
aを固定台6に移し替える際に作動させるシリンダであ
る。
【0010】しかしてこの真空熱処理方法では、前室4
内を真空とし予熱スペース13に配置された被熱物aを
電熱ヒータ17によつて500〜1000℃に予熱した
後、該被熱物aを中間扉2を開けて主加熱室1に移動し
該被熱物aを主加熱室1にてさらに高温度に加熱する。
そして該中間扉2を閉じた後に前室4に無酸化性ガスま
たは空気を導入して復圧させ入口扉18を開けて次の被
熱物aを前室4の待機スペース14に装入する。待機ス
ペース14は電熱ヒータ17や熱シールド板16が設け
られていないので無酸化性ガス等を導入することですぐ
に温度が下がり次の被熱物aを装入してもこれを酸化さ
せることがない。
【0011】そして入口扉18を閉じ該前室4内を減圧
し該前室4内を所要の真空度にしたところで該被熱物a
を予熱スペース13に移し替える。即ち予熱スペース1
3の熱シールド板16または電熱ヒータ17等に未だ余
熱が残存していても前室4内が真空になれば酸化のおそ
れはなくなるので被熱物aを該予熱スペース13に移し
替えることができる。このため予熱スペース13が降温
するのを待たなくても次々と被熱物を処理できる。こう
して予熱スペース13に移動させた被熱物aは同様に真
空中で電熱ヒータ17により予熱した後、主加熱室1に
移動させる。
【0012】なおこの実施例ではリフトレールとフオー
ク状受具を被熱物aの搬送手段として説明したが、チエ
ンコンベヤ,ローラハース等の搬送手段を用いてもよい
ことは勿論である。また、この真空熱処理方法は、金属
の焼入れ,焼戻,浸炭,焼鈍,焼ならし,溶体化処理,
或いは焼結,ろう付等の種々の金属熱処理を目的として
行うことができる。
【0013】
【発明の効果】このように本発明の真空熱処理方法によ
れば、予熱スペースの断熱材等が熱容量が大きくてその
温度が下がるのに時間を要するようであってもそのよう
な時間待をすることなく新たな被熱物をひとまず待機ス
ペースに入れ該前室内を減圧してから予熱スペースに移
し替えるようにすることで酸化のおそれなく被熱物を次
々と迅速に熱処理でき処理能力を大幅に高め生産性を著
しく向上させる。また予熱スペースは断熱材に蓄積され
る余熱により高温度に保たれたままでもその熱を次の被
熱物を予熱するのに有効利用できるため省エネルギー効
果も顕著であるなど有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示した真空熱処理炉の縦断
面図。
【符号の説明】
1 主加熱室 2 中間扉 4 前室 13 予熱スペース 14 待機スペース 16 熱シールド板(断熱材) 17 電熱ヒータ 18 入口扉 a 被熱物

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主加熱室に中間扉を介して前室を直列に
    配設し、該前室を主加熱室からは独立して真空に保持で
    きるようにすると共に、該前室の中間扉側に断熱材によ
    って囲ってその内側に電熱ヒータを設けてなる予熱スペ
    ースを設け、該前室内の入口扉側には待機スペースを設
    け、入口扉を開けて被熱物をひとまず待機スペースに装
    入し該前室を減圧してから該被熱物を予熱スペースに移
    し替え予熱するようにしたことを特徴とする真空熱処理
    方法。
JP6114384A 1994-04-28 1994-04-28 真空熱処理方法 Expired - Lifetime JP2555868B2 (ja)

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JP4072784A Division JPS60184624A (ja) 1984-03-02 1984-03-02 真空熱処理炉

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JPH0711326A JPH0711326A (ja) 1995-01-13
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