JPH082595Y2 - コンクリ−ト強度試験用供試体の製造用型枠 - Google Patents

コンクリ−ト強度試験用供試体の製造用型枠

Info

Publication number
JPH082595Y2
JPH082595Y2 JP1987124053U JP12405387U JPH082595Y2 JP H082595 Y2 JPH082595 Y2 JP H082595Y2 JP 1987124053 U JP1987124053 U JP 1987124053U JP 12405387 U JP12405387 U JP 12405387U JP H082595 Y2 JPH082595 Y2 JP H082595Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
paper
formwork
strip
strength test
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1987124053U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6430430U (ja
Inventor
功 佐藤
範郎 藤川
茂 勝田
賀彦 川田
昌宏 淡路
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Marutsutsu Co Ltd
Original Assignee
Showa Marutsutsu Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Marutsutsu Co Ltd filed Critical Showa Marutsutsu Co Ltd
Priority to JP1987124053U priority Critical patent/JPH082595Y2/ja
Publication of JPS6430430U publication Critical patent/JPS6430430U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH082595Y2 publication Critical patent/JPH082595Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、コンクリートの強度試験用供試体を製造
するために使用される型枠に関する。
従来技術とその問題点 JISにコンクリートの強度試験用供試体の作り方が規
定されており、この中に供試体を作る型枠についても規
定されている。
従来、このような型枠としては、第9図に示すような
金属鋳物製のものが用いられている。この型枠は、円筒
を縦に2分した形状の2つの胴構成半体(21)(22)か
らなる円筒胴(20)と、胴(20)の下端開口を閉鎖する
底板(23)とから構成されている。各半体(21)(22)
の連結縁の両端には、ボルト孔(24a)を有する連結用
突部(24)が形成されており、両半体(21)(22)の対
応する連結用突部(24)にボルト(25)が挿通され、こ
れにナット(26)がねじ締められることにより、両半体
(21)(22)が連結されている。また、各半体(21)
(22)の外周面下端部には、周方向に間隔をおいて、孔
(27a)を有する複数の外方突部(27)が形成されてい
る。底板(23)は、胴(20)の外径より大きな円板状で
あり、その上面に外径が胴(20)の内径より若干小さい
円形上方突部(28)が形成されている。また、底板(2
3)における上方突部(28)より外側の周縁部には、胴
(20)の各外方突部(27)に対応して、ねじ棒(29)が
上方突出状に設けられている。そして、各外方突部(2
7)の孔(27a)にねじ棒(29)が挿通されるようにし
て、底板(23)の上方突部(28)が胴(20)の下端開口
に嵌め入れられ、各ねじ棒(29)にナット(30)がねじ
締められることにより、胴(20)と底板(23)とが連結
されている。
このような従来の型枠では、供試体を型枠から取り出
すためには、ナット(26)をゆるめてボルト(25)から
はずし、ボルト(25)を連結用突部(24)のボルト孔
(24a)から抜くとともに、ナット(30)をゆるめてね
じ棒(29)からはずして、両半体(21)(22)を分解し
なければならず、その作業が非常に面倒であるという問
題があった。また金属鋳物製からなるので、生産性が悪
くて高価である、重量が大きくて取扱いが困難である、
保守管理に費用および手間がかかるというような問題も
あった。
この考案は、上記問題を解消し、製造された供試体の
取出し作業が簡単であり、しかも従来の型枠に比較して
軽量で取扱いが容易であるとともに、価格が安くて使い
捨てとすることができ、その結果保守管理に費用や手間
のかからないコンクリート強度試験用供試体の製造用型
枠を提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段 この考案によるコンクリート強度試験用供試体の製造
用型枠は、筒状胴と胴の下端開口を閉鎖する底とよりな
り、筒状胴が、らせん状に巻かれた帯状紙で形成された
最内層、中間層および最外層からなる芯体を備えてお
り、各層における帯状紙の側縁どうしのらせん状継目に
おいて、各帯状紙の側縁どうしが突き合わせ状となされ
るとともに非接着状態となされており、芯体の最内層お
よび最外層における帯状紙の継目の周方向位置がほぼ同
一であり、中間層における帯状紙の継目が最内層および
最外層の帯状紙の継目とは周方向にずれた位置にあるも
のである。
上記において、筒状胴と底とは別個に形成され、底が
胴に取付けられる。すなわち、紙、または紙を主体とす
る複合材で胴を形成するとともに、これとは別個に金
属、プラスチック等で底蓋を形成し、底蓋を胴に固定す
る。帯状紙としては、板紙や紙管原紙等を用いるのがよ
い。また、芯体の内周面に防水性および離型性を付与す
る目的で、胴全体のうち少なくとも内周面に、パラフィ
ン、ワックス等を用いて表面処理を施して離型兼防水層
を形成しておくのがよい。また、離型兼防水層の代わり
に、合成樹脂被覆紙、合成樹脂被覆アルミニウム(アル
ミニウム合金も含む。以下同じ)箔または薄板、撥水剤
含浸紙等からなる内張を芯体の内周面に接着剤で接着し
ておいてもよい。合成樹脂被覆紙および合成樹脂被覆ア
ルミニウム箔または薄板の場合には、合成樹脂被覆層が
胴内面側にくるようにして使用する。合成樹脂被覆アル
ミニウム箔または薄板の場合には、芯体への接着のため
にその胴外面側にクラフト紙等を予め貼着しておくのが
よい。また、芯体の外周面にも、内張と同様なものを接
着しておくのがよい。但し、合成樹脂被覆紙、および同
アルミニウム箔または薄板の場合には、合成樹脂被覆層
は胴外面側にくるようにする。外張りの外面には、芯体
における最外層の各帯状紙の巻終り端の位置を示す目印
を付けておくのがよい。
また、上記において胴は、圧縮強度試験または引張強
度試験のための供試体を製造するものである場合には円
筒状、曲げ強度試験のための供試体を製造するものであ
る場合には断面正方形の角筒状である。また、胴は、コ
ンクリート打込みのさいに変形したり、漏水したりする
ことのないものとしておく。
実施例 以下、この考案の実施例について図面を参照して説明
する。
第1図〜第3図において、コンクリート強度試験用供
試体の製造用型枠は、紙を主体とした複合材製円筒胴
(1)と、胴(1)の下端に2重巻締めにより固定され
た金属製底蓋(2)と、胴(1)内に嵌め入れられかつ
底蓋(2)に受けられたプラスチック製補強板(3)と
よりなる。
胴(1)は、らせん状に巻かれた帯状板紙(5)で形
成された最内層(11)、中間層(12)および最外層(1
3)の3層を有する筒状芯体(4)と、らせん状に巻か
れて芯体(4)の内周面全体を覆いかつ芯体(4)内周
面に接着剤(図示略)で接着された内張(6)と、芯体
(4)の外周面にらせん状に巻かれて外周面全体を覆い
かつ芯体(4)外周面に接着剤(図示略)で接着された
外張(7)とからなる。筒状芯体(4)の各層(11)
(12)(13)における帯状板紙(5)の側縁どうしは突
き合わせ状となされいるとともに非接着状態となされて
いる。また、すべての層(11)(12)(13)を形成する
帯状板紙(5)のらせん状突き合わせ継目(8A)(8B)
(8C)のうち、最内層(11)および最外層(13)の帯状
板紙(5)の継目(8A)(8C)は、その周方向位置がほ
ぼ同一となるように周方向に互いに近接せしめられてい
る。また、中間層(12)の帯状板紙(5)の継目(8B)
は、最内層(11)および最外層(13)の帯状板紙(5)
の継目(8A)(8C)とは周方向位置がずれるように周方
向に若干離隔せしめられている。内張(6)は、アルミ
ニウム箔と、アルミニウム箔の胴内面側にラミネートさ
れたプラスチックフィルムと、アルミニウム箔の胴外面
にラミネートされたクラフト紙とよりなる。外張(7)
は、胴外面側がワックス等の合成樹脂によりコーティン
グされて防水性の付与されたクラフト紙よりなる。外張
(7)の外面上端部には、最外層(13)の帯状板紙
(5)の巻終り端を示す目印(9)が付けられている。
胴(1)の上端部は、端部の耐水性を高めかつ芯体
(4)に水が浸み込むのを防止するために、外方に断面
円弧状となるように曲げられている。またこれに変え
て、第4図に示すように外側下方に曲げられ、かつ内側
上方に折返されていてもよく、さらに第5図に示すよう
に外方に水平に曲げられ、かつ下方に折返されていても
よい。また、胴(1)の周壁上端部に、フェノール系、
ポリエチレン系等の合成樹脂やパラフィンなどを含浸ま
たは塗布せしめたり、胴(1)の上端部を、水に浸透さ
せない金属箔、耐水紙、オレフィン系プラスチックフィ
ルム等で覆っておいてもよい。
円筒胴(1)は、次のようにしてつくられる。すなわ
ち、マンドレルの周面に内張(6)を構成する帯状複合
シート、3枚の帯状板紙(5)および外張(7)を構成
する帯状複合シートを、上記順序でかつ相互に糊を介在
させてらせん状に巻付けて長尺の円筒材を形成する。こ
のとき、各帯状板紙(5)の側縁どうしが接着されない
ように若干の隙間をあけておくのがよい。そして、円筒
材を所定長さに切断することによって円筒胴(1)がつ
くられる。
第6図から第8図は、上記型枠を用いた供試体の製造
工程を示している。
供試体を製造するには、まず胴(1)内面に、パラフ
ィンを塗布してから、型枠内に、コンクリートを打込み
(第6図参照)、コンクリートを自然硬化させる。つぎ
に、コンクリートの上面を平面に仕上げる(キャッピン
グ)。
この後、目印(9)と対応する位置において、胴
(1)と固化したコンクリートとの間にへら(10)を差
し込み、胴(1)を外方に押し拡げる(第7図参照)。
へら(10)の代わりにペンチ等によって引張り拡げても
よい。すると、帯状板紙(5)の巻終り端部において、
内張(6)および外張(7)は破れ、各層(11)(12)
(13)帯状板紙(5)は、その継目(8A)(8B)(8C)
で外れる(第8図参照)。ついで、芯体(4)を各帯状
板紙(5)の継目(8A)(8B)(8C)にそって剥ぎ取
り、供試体を型枠から取出す。こうして供試体が製造さ
れる。なお、胴(1)と固化したコンクリートとの間に
へら(10)を差し込み、胴(1)を外方に押し拡げた場
合、最内層(11)および最外層(13)の帯状板紙(5)
は、それぞれその継目(8A)(8C)で外れ、中間層(1
2)の帯状板紙(5)は破れることもある。
考案の効果 この考案のコンクリート強度試験用供試体の製造用型
枠によれば、筒状胴と胴の下端開口を閉鎖する底とより
なり、筒状胴が、らせん状に巻かれた帯状紙で形成され
た最内層、中間層および最外層からなる芯体を備えてお
り、各層における帯状紙の側縁どうしのらせん状継目に
おいて、各帯状紙の側縁どうしが突き合わせ状となされ
るとともに非接着状態となされており、芯体の最内層お
よび最外層における帯状紙の継目の周方向位置がほぼ同
一であり、中間層における帯状紙の継目が最内層および
最外層の帯状紙の継目とは周方向にずれた位置にあるの
で、型枠内に打込んだコンクリートが固化した後、各層
の帯状紙をそのらせん状突き合わせ継目を外すことによ
り、または最内層および最外層の帯状紙をそのらせん状
突き合わせ継目を外すとともに中間層の帯状紙を破るこ
とにより、胴を剥ぎ取ることができる。その結果、簡単
な作業で供試体を型枠から取出すことができる。
また、この考案の型枠によれば、らせん状に巻かれた
帯状紙で形成された最内層、中間層および最外層からな
る芯体を備えているので、従来の金属鋳物製型枠に比較
して軽量で取扱いが容易である。しかも、従来のものに
比較して価格が安くなるので使い捨てとすることがで
き、従来のように保守、管理に費用や手間がかからな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を示す部分断面斜視図、第2
図は同じく垂直縦断面図、第3図は同じく斜視図、第4
図は胴の変形例を示す部分垂直縦断面図、第5図は胴の
他の変形例を示す部分垂直縦断面図、第6図は型枠への
コンクリートの打込み工程を示す一部切欠き正面図、第
7図はコンクリートが固化した後型枠からの取出し方を
示す斜視図、第8図は胴の剥ぎ取り方を示す部分断面斜
視図、第9図は従来例を示す分解斜視図である。 (1)……円筒胴、(4)……芯体、(5)……帯状板
紙、(8A)〜(8C)……らせん状突き合わせ継目、(1
1)……最内層、(12)……中間層、(13)……最外
層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状胴と胴の下端開口を閉鎖する底とより
    なり、筒状胴が、らせん状に巻かれた帯状紙で形成され
    た最内層、中間層および最外層からなる芯体を備えてお
    り、各層における帯状紙の側縁どうしのらせん状継目に
    おいて、各帯状紙の側縁どうしが突き合わせ状となされ
    るとともに非接着状態となされており、芯体の最内層お
    よび最外層における帯状紙の継目の周方向位置がほぼ同
    一であり、中間層における帯状紙の継目が最内層および
    最外層の帯状紙の継目とは周方向にずれた位置にあるコ
    ンクリート強度試験用供試体の製造用型枠。
JP1987124053U 1987-08-13 1987-08-13 コンクリ−ト強度試験用供試体の製造用型枠 Expired - Lifetime JPH082595Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987124053U JPH082595Y2 (ja) 1987-08-13 1987-08-13 コンクリ−ト強度試験用供試体の製造用型枠

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987124053U JPH082595Y2 (ja) 1987-08-13 1987-08-13 コンクリ−ト強度試験用供試体の製造用型枠

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6430430U JPS6430430U (ja) 1989-02-23
JPH082595Y2 true JPH082595Y2 (ja) 1996-01-29

Family

ID=31373455

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987124053U Expired - Lifetime JPH082595Y2 (ja) 1987-08-13 1987-08-13 コンクリ−ト強度試験用供試体の製造用型枠

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH082595Y2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6222048A (ja) * 1985-07-22 1987-01-30 Soubu Namakon Kk コンクリ−ト強度試験用供試体の作成容器

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6430430U (ja) 1989-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2678026C (en) Method and apparatus for making a paint roller and product produced thereby
US3072517A (en) Method of making a composite metal paper container
JP2001522423A (ja) 柱構築用の使い捨て式型枠
US2836874A (en) Paper tube concrete form
JPH082595Y2 (ja) コンクリ−ト強度試験用供試体の製造用型枠
JPH0619076Y2 (ja) コンクリ−ト強度試験用供試体の製造用型枠
JPH0620998Y2 (ja) コンクリート強度試験用供試体の製造用型枠
JPH0543404Y2 (ja)
JPH0543403Y2 (ja)
JPH0543405Y2 (ja)
JPH0521366Y2 (ja)
CA1316846C (en) End closure for a packaging container
CN111827605B (zh) 一种保温装饰一体化外墙结构及其施工方法
JPS6222048A (ja) コンクリ−ト強度試験用供試体の作成容器
JP2646843B2 (ja) 紙製円筒型枠
EP1986299A1 (en) Box for electric wirings in floors and walls
CA2486149A1 (en) Disposable formwork for columns having a circular section
JPH0624758Y2 (ja) コンクリート強度試験用供試体の製造用型枠
JPH0536345U (ja) 紙管及びコンクリート強度テストピース用型枠
JPS5851518B2 (ja) 浮函体の洋上接合方法
JPH0718688Y2 (ja) シ−ト材用巻芯
JPS6240007Y2 (ja)
JPH024198Y2 (ja)
JPH0416047B2 (ja)
JPS6234764Y2 (ja)